JP4421252B2 - レーザ光送受光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、所定の空間内に存在する物体の位置や大きさ等を検出する自動監視装置等に用いられる光束径変換素子を用いたレーザ光送受光装置に関し、詳しくは、単一直線偏光光束の光束径を射出角を大きくすることなく縮小し得るレーザ光送受光装置に関するものである。
従来、例えば、監視対象となる空間内に侵入した物体等を特定するために、上記空間内を多次元的に走査するようにレーザ光を照射し、上記物体からの戻り光の情報に基づき物体の位置や大きさを検出できるように構成された自動監視装置が知られている(下記特許文献1参照)。このような自動監視装置は、光源部から射出されたレーザ光を送出するレーザ光送出用光学系、上記空間内を多次元的に走査するように反射させるスキャンミラー、上記物体からの戻り光を受光する受光素子、さらには上記戻り光を受光素子の受光面上に集光させるための集光レンズ等により構成されるレーザ光送受光装置を備えている。
このような装置の1タイプとして、「同軸系タイプ」と称されるものが知られている。この「同軸系タイプ」は、光源部から射出されたレーザ光が光源部からスキャンミラーを経て上記空間内に照射されるまでの光路と、空間内の物体から反射されたレーザ光が物体から受光素子に至るまでの光路とが途中まで互いに重なっているタイプである。
しかし、この「同軸系タイプ」では、光路上に配されたハーフミラーやスキャンミラーの界面等で発生した散乱光が受光素子に導かれる虞があるため、本願出願人は、このような問題を解決したレーザ光送受光装置を案出し、既に開示している(下記特許文献2)。すなわち、この特許文献2に開示されたものは、光源部からのレーザ光の光路から戻り光の光路を分離する光路分離部材として、有孔反射ミラーもしくは微小反射ミラーを用いている。このため、それまでの従来技術のように光路分離部材としてハーフミラーを用いた際に生じる問題、すなわち、光源部からのレーザ光がハーフミラーを透過する際にハーフミラーの界面において散乱光が発生し、この散乱光が集光レンズを経て受光素子に入るという問題の発生を未然に防止することができ、また、これによりS/N比をさらに向上させることが可能である。
上述したような自動監視装置の光学系では、コンパクトで安価な構成とするため、通常、光源としては半導体レーザ光源が用いられている。一般的な半導体レーザ光源はシングルストライプで、その発光面は1μm×3μm程度の大きさを有し、1点からの発光とされている。このため、レーザ光送出用光学系には複数枚の球面レンズや、非球面単レンズ等の比較的単純な構成のものが用いられている。
しかし、シングルストライプの半導体レーザ光源の出力はせいぜい6W程度であり、さらに高出力を必要とするときには多数の発光点を一列(もしくは複数列)に配設してなるレーザ光源、例えば上記シングルストライプのものを一列(もしくは複数列)に配設してなるアレイ構造のレーザ光源とする必要がある。このようなレーザ光源の発光面のサイズは、例えば1μm×150μm程度とライン形状となる。また、発光面の長径方向と短径方向のビーム拡がり角(全角)が前者では10度程度、後者では30度程度と大きく異なる。このため、レーザ光送出用光学系として、上述したような複数枚の球面レンズや非球面単レンズ等の単純なレンズ構成を用いると、特に遠方の物体に照射すべき状況では、レーザ光が拡散してしまい、いかに高出力にしようと物体からの戻り光が微弱となって、検出精度を良好なものとすることができないという問題があった。
すなわち、上述したような自動監視装置においては、使用されるスキャンミラーの反射面の面積が小さく、また、光源部から空間内の物体までの距離は長いため、物体から反射されたレーザ光の光強度は、通常、光源部から射出されたレベルの数千万分の1以下のレベルまで減衰しており、検出精度を良好とするためには、いかにレーザ光を拡散させることなく遠方の物体に照射するかが問題となる。
さらに、上述したような自動監視装置においては、有効な信号光が微弱であるため、ノイズ対策が重要となる。ノイズ対策としては、上述した光路分離部材から、空間に向けてレーザ光が射出される窓部の透明カバーまでの間の光束径を細くしておくことが重要である。
また、前述したスキャンミラーに、低消費電力で高速2次元走査を行わしめるためには、被駆動部分を小重量とする必要があることからミラー面の面積を極力小さくする必要があり、その点からもスキャンミラーに照射するレーザ光の光束径を細く絞る必要があった。
このような場合に、レーザ光を拡散させることなく細い光束径とするためには、正レンズ群と負レンズ群または正レンズ群と正レンズ群を組み合わせた、いわゆるビームエクスパンダと称される光学系を用い、コリメータレンズと組み合わせて、光源からのレーザ光を光束径が縮小された平行光として出力するようにすることが考えられる。
特開2000−149154号公報 特願2002−324143号明細書
しかしながら、上述したビームエクスパンダは、入射光が完全な平面波であれば、光束径が縮小された平面波に変換できるが、互いに異なる入射角を有する複数のレーザ光に対しては、光束径の縮小割合に応じて、各レーザ光の射出角差が大きくなるという特性を有している。
したがって、ビームエクスパンダを使用して光束径を縮小しようとした場合、上述したように複数の発光点を列状に配列された半導体レーザ光源からの複数のレーザ光はビームエクスパンダに対し、発光面の長径方向(発光点配列方向)において互いに異なる入射角を有しているため、このビームエクスパンダから射出される各レーザ光の射出角差が大きくなってしまう。この結果、レーザ光の光束径を細くしたにもかかわらず、遠方の被照射物体に照射されるレーザ光の光強度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、発光点が列状に配された光源からの複数入射角光束に対して、その入射角差を拡大することなくレーザ光全体の光束径を縮小し得る光束径変換素子を用いたレーザ光送受光装置を提供することを目的とするものである。
また本発明は、束径変換素子を用い、発光点が列状に配された光源からのレーザ光を、拡散を抑制しつつ遠方の物体に照射することを可能とするとともに、光路分離部材からレーザ光射出窓部までの光束径を細くしてS/N比を向上させ得るレーザ光送受光装置を提供することを目的とするものである。
発明のレーザ送受光装置は、発光点が、少なくとも1つの列状に配された半導体レーザ光源と、この半導体レーザ光源から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態で所定の光学部材に照射せしめるレーザ光送出用光学系と、このレーザ光送出用光学系から該所定の光学部材への送出光束の光路と、該所定の光学部材からの戻り光束の光路を互いに分離する光路分離部材を備え、
前記レーザ光送出用光学系は、半導体レーザ光源側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部、前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズと前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に屈折力を有する第2シリンドリカルレンズからなるビームエクスパンダ部、およびスリット部を配列するとともに、前記第1シリンドリカルレンズと前記第2シリンドリカルレンズの間、または前記第2シリンドリカルレンズと前記スリット部の間に、前記半導体レーザ光源の接合面に対して平行方向に正の屈折力を有する第3シリンドリカルレンズを配置してなり、
前記コリメートレンズ部の後側焦点位置と前記第3シリンドリカルレンズの前側焦点位置を略一致させるように配置し、
前記レーザ光の光路上には、光束径変換素子を配設してなり、
前記光束径変換素子は、単一直線偏光光束を、光束径を縮小しつつ、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光を重畳させた光束に変換する光束径変換素子であって、
反射面と偏光合成面を互いに平行に、かつこれら2つの面が前記単一直線偏光光束である入射光束に対して各々45度の角度となるように配置するとともに、該2つの面のいずれか一方の光束入射側に位相差1/2波長変換素子を配置するように構成され、該位相差1/2波長変換素子に入射した前記単一直線偏光光束は該位相差1/2波長変換素子により偏光方向を90度変換されて第1の直線偏光とされるとともに、その余の前記単一直線偏光光束は偏光方向を変換されずに第2の直線偏光とされ、
前記第1の直線偏光と前記第2の直線偏光のうち前記反射面に入射した直線偏光を前記偏光合成面方向に反射するとともに、他方の直線偏光は前記偏光合成面に直接到達するようになし、
前記偏光合成面において、前記反射面により反射された直線偏光と、前記偏光合成面に直接到達した直線偏光を互いに重畳して合成し、
これら2つの直線偏光が合成された状態で出射するように構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明のレーザ送受光装置は、発光点が、少なくとも1つの列状に配された半導体レーザ光源と、この半導体レーザ光源から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態で所定の光学部材に照射せしめるレーザ光送出用光学系と、このレーザ光送出用光学系から該所定の光学部材への送出光束の光路と、該所定の光学部材からの戻り光束の光路を互いに分離する光路分離部材を備え、
前記レーザ光送出用光学系は、半導体レーザ光源側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部、前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズと前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に屈折力を有する第2シリンドリカルレンズからなるビームエクスパンダ部、および該第2シリンドリカルレンズからの出力光を通過せしめるスリット部を配列されてなり、
前記レーザ光の光路上には、光束径変換素子を配設してなり、
前記光束径変換素子は、単一直線偏光光束を、光束径を縮小しつつ、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光を重畳させた光束に変換する光束径変換素子であって、
反射面と偏光合成面を互いに平行に、かつこれら2つの面が前記単一直線偏光光束である入射光束に対して各々45度の角度となるように配置するとともに、該2つの面のいずれか一方の光束入射側に位相差1/2波長変換素子を配置するように構成され、該位相差1/2波長変換素子に入射した前記単一直線偏光光束は該位相差1/2波長変換素子により偏光方向を90度変換されて第1の直線偏光とされるとともに、その余の前記単一直線偏光光束は偏光方向を変換されずに第2の直線偏光とされ、
前記第1の直線偏光と前記第2の直線偏光のうち前記反射面に入射した直線偏光を前記偏光合成面方向に反射するとともに、他方の直線偏光は前記偏光合成面に直接到達するようになし、
前記偏光合成面において、前記反射面により反射された直線偏光と、前記偏光合成面に直接到達した直線偏光を互いに重畳して合成し、
これら2つの直線偏光が合成された状態で出射するように構成されていることを特徴とするものである。
また、上述した本発明のレーザ光送受光装置において、前記反射面を反射プリズムの対角面位置に形成するとともに前記偏光合成面を偏光合成プリズムの対角面位置に形成し、これら2つのプリズムを当接配置するとともに、これら2つのプリズムのいずれか一方の光束入射面側に前記位相差1/2波長変換素子を配置するように構成することが可能である。
さらに、前記所定の光学部材が、前記レーザ光送出用光学系からのレーザ光を所定の空間に向け該空間内を多次元的に走査するように反射させるスキャンミラーであり、前記空間内の物体から反射して前記スキャンミラーに戻り、該スキャンミラーによって前記レーザ光の光路を逆進するように反射された戻り光を、
前記光路分離部材によって該レーザ光の光路とは外れた方向へ出力せしめて受光素子により受光させ、前記戻り光に担持された情報に基づき前記物体を認識するように構成することが可能である。
さらに、上記レーザ送受光装置は、前記所定の光学部材が、前記レーザ光送出用光学系からのレーザ光を所定の空間に向け該空間内を多次元的に走査するように反射させるスキャンミラーであり、前記空間内の物体から反射して前記スキャンミラーに戻り、該スキャンミラーによって前記レーザ光の光路を逆進するように反射された戻り光を、前記光路分離部材によって該レーザ光の光路とは外れた方向へ出力せしめて受光素子により受光させ、前記戻り光に担持された情報に基づき前記物体を認識するように構成することが可能である。
ここで、上述した「偏光合成面」における2つの直線偏光の合成は、前記反射面により反射された直線偏光と、前記偏光合成面に直接到達した直線偏光の、2つの直線偏光のうち一方を透過させ、他方を反射させることによりなされるが、いずれの直線偏光を透過させる、あるいは反射させるかは適宜選択できる。
また、上記第2シリンドリカルレンズの屈折力は、正負いずれであってもよく、第1シリンドリカルレンズと組み合わせられて、上記接合面に対して直交方向に光束径を縮小するビームエクスパンダを形成し得るものであればよい。
また、上記コリメートレンズ部と上記第1シリンドリカルレンズを一体に形成し、1つのレンズで両者の機能を融合させて持たすように構成することも可能であり、この場合にはレンズの少なくとも一方の面形状を、光軸に対して回転非対称な自由曲面とすることが有効である。
また、上記第2シリンドリカルレンズと上記第3シリンドリカルレンズを一体化する構成も可能であり、この場合にもレンズの少なくとも一方の面形状を、光軸に対して回転非対称な自由曲面とすることが有効である。
本発明のレーザ光送受光装置によれば、レンズ系を用いることなく、偏光状態を変換する素子、反射面、および互いに直交する偏光を合成する素子(偏光合成面)を用い、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において、レーザ光を半分に分割し、この分割したレーザ光を互いに重畳させるようにしているので、ビームエクスパンダを用いた場合とは異なり、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)における、各レーザ光の射出角差を大きくすることなくレーザ光の光束径を縮小することができる。
したがって、このような光束径変換素子を用いたレーザ光送受光装置においては、レーザ光の光束径を縮小しても各レーザ光の射出角差が極めて大きくなることがなく、ミラー面積の小さいスキャンミラーを用いた場合にも、遠方の被照射物体に照射されるレーザ光の光強度を低下させることがない。
また、本発明のレーザ光送受光装置によれば、レーザ光出力用レンズ系として、半導体レーザ光源側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部、前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズと前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に屈折力を有する第2シリンドリカルレンズからなるビームエクスパンダ部を配設し、さらにこのスキャンミラー側にスリット部を配設することにより、上記接合面に対して直交方向において各レーザ光を細い平行光の状態として出力することができる。また、上記光束径変換素子により、上記接合面に対して平行方向において、全レーザ光の光束径を縮小することができる。
これにより、例えば自動監視装置等に搭載した場合、スキャンミラーに至るまで各レーザ光を細いビーム状態とすることができ、またスキャンミラーにより投影空間に照射されたレーザ光は大きく拡散されることなく物体に照射されるので、ノイズの低減を図ることができるとともに、この物体からの戻り光の光強度を増大させることができる。
また、第1シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズの間、または第2シリンドリカルレンズとスリット部の間に、半導体レーザ光源の接合面に対して平行方向に正の屈折力を有する第3シリンドリカルレンズを配置して、この方向における、上記コリメートレンズ部の後側焦点位置と第3シリンドリカルレンズの前側焦点位置を略一致させるように配置することで、上記接合面に対して平行方向において、各発光点からのレーザ光を互いに略平行とすることができるので、各レーザ光の拡散をさらに抑制することができ、物体からの戻り光を検出するのに十分な光強度を有するものとすることができる。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置について説明する。なお、このレーザ光送受光装置について詳しい説明をする前に、このレーザ光送受光装置の適用例として、このレーザ光送受光装置を搭載した、任意の物体を識別する自動監視装置について説明する。各添付図においては、説明を分かりやすくするために、構成部品間の距離や個々の大きさ等を適宜変更して示してある。
<自動監視装置の構成>
まず、本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置を搭載した自動監視装置について、図5に基づき簡単に説明する。図5は、本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置を搭載した自動監視装置の構成図である。
図5に示す自動監視装置1は、空間R内に物体が存在するか否かを監視するためのものであり、発光点が、少なくとも1つの列状に配された半導体レーザ光源からなる光源部3と、この光源部3から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態で出力するレーザ光送出用レンズ部16および光束径変換素子18を含み、該レーザ光送出用レンズ部16から出力され光束径変換素子18により光束径を縮小されたレーザ光Bを空間Rに向けスキャン照射すると共に、空間R内の物体Mから反射したレーザ光(戻り光)Bを受光素子5に集光させるためのレーザ光送受光装置10Aと、種々の制御や演算処理等を行なうコントロール部20とを備えてなる。
上記レーザ光送受光装置10Aは、詳しくは後述するが、レーザ光送出用レンズ部16からのレーザ光Bを、ガルバノミラー等(半導体共振ミラー、例えば、日本信号株式会社製のECO SCAN(登録商標))で構成されるスキャンミラー11により、上記空間R内を多次元的に走査するように該空間Rに向けて照射すると共に、物体Mからの戻り光Bをスキャンミラー11、有孔反射ミラー13、集光レンズ15を介して受光素子5に受光させるように構成されている。
また、上記コントロール部20は、光源部3から射出されるレーザ光Bを光パルスとするためのパルス発生回路21や、受光素子5から出力された信号を増幅するための増幅器22、スキャンミラー11の傾動角の制御を行なうスキャンミラー制御部23や、パルス発生回路21からの信号と増幅器22からの信号に基づき、光源部3からのレーザ光Bの出力タイミングと、それが物体Mに反射されて受光素子5に受光されたタイミングとの時間差を検出する時間差検出部24を備えている。そして、時間差検出部24で検出された時間差情報に基づき、距離検出部25において物体Mまでの距離を算出すると共に、スキャンミラー制御部23からの信号に基づき、方向検出部26において物体Mの方向を検出し、これらの検出された距離情報および方向情報に基づき、物体Mの距離画像(距離、方向、大きさを示す画像)を距離画像生成部27において生成し、さらに、生成された物体Mの距離画像に基づき、物体Mが対象とする物体であるか否か等を物体識別部28において識別するように構成されている。
<レーザ光送受光装置の構成>
次に、図6を用いて、上記レーザ光送受光装置10Aについて、より詳細に説明する。なお、図6においては、構成部材の図示方法が図5と異なるものがあり、また、図5では図示を省略された一部の部材が図示されている。
図6に示すようにレーザ光送受光装置10Aは、レーザ光送出用レンズ部16(詳しくは後述する)、光束径変換素子18(詳しくは後述する)およびスリット板17(詳しくは後述する)からなるレーザ光送出用光学系、ならびに上述した有孔反射ミラー13、スキャンミラー11、および集光レンズ15を備えている。有孔反射ミラー13の中央部には、反射面13bから裏面13cまで貫通する孔部13aが形成されており、光源部3から射出されたレーザ光Bは、この孔部13a内を通過してスキャンミラー11に照射されるようになっている。
スキャンミラー11は、光源部3からのレーザ光Bを、空間R内を多次元的に走査するように該空間Rに向けて反射させると共に、空間R内の上記物体M(図6では、図示略)からの戻り光Bを、レーザ光Bの光路を逆進するように反射させるよう構成されている。レーザ光Bの光路を逆進する戻り光Bは、光源部3からのレーザ光Bよりも光束径が大きくなっており、有孔反射ミラー13の、上記孔部13aの周囲の反射面13bにおいて、レーザ光Bの光路から外れる方向に反射され、さらに、集光レンズ15により集光されて受光素子5に受光されるようになっている。
このように、レーザ光送受光装置10Aは、光源部3から射出されるレーザ光Bが光源部3からスキャンミラー11を経て空間R内に照射されるまでの光路と、空間R内の物体Mからの戻り光Bが物体から受光素子5に至るまでの光路とが途中まで互いに重なっている同軸系タイプである。このため、非同軸系タイプでは必要となる、広角で高効率な高価な集光レンズを用いる必要はない。また、集光レンズ等の見込む角度が狭く、余分な背景光が受光素子に入り難くなるので、S/N比が良くなる。
また、光源部3からのレーザ光Bの光路から戻り光Bの光路を分離する光路分離部材として、有孔反射ミラー13を用いている。光源部3から射出されたレーザ光Bは、有孔反射ミラー13の孔部13a内を通過するので、従来技術のように光路分離部材としてハーフミラーを用いた際に生じる問題、すなわち、光源部3からのレーザ光Bがハーフミラーを透過する際にハーフミラーの界面において散乱光が発生し、この散乱光が集光レンズ15を経て受光素子5に入るという問題の発生を未然に防止することができる。また、これにより、S/N比の向上を図ることが可能である。
また、上記レーザ光送受光装置10Aにおいては、前述したように、光源部3と有孔反射ミラー13との間に、レーザ光送出用レンズ部16と、光束径変換素子18と、1つまたは複数(図6では2つ)のスリット板17が設けられている。このスリット板17の中央部には、有孔反射ミラー13に形成された孔部13aよりも幅の小さい、スリット17aが形成されており、光源部3から射出されたレーザ光Bは、レーザ光出力用レンズ部16を経た後、光束径変換素子18において光束径(発光面の長径方向(接合面に平行な方向)の光束径)を約半分に縮小され、スリット17a内を通過してから有孔反射ミラー13の孔部13a内を通過するようになっている。
このような光束径変換素子18を用いることで、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において、発光点が列状に配された光源部3からの複数入射角光束に対し、その入射角差を拡大することなくレーザ光全体の光束径を縮小することができる。
また、上述したようなスリット板17を配することにより、光源部3からのレーザ光Bの光束径を、有孔反射ミラー13の孔部13aの径よりも十分に小さく絞ることが可能となるので、光源部3からのレーザ光Bが有孔反射ミラー13の孔部13aの端部に照射されて散乱光が発生することを防止することができる。
さらに、有孔反射ミラー13の孔部13aは、その反射面13bから裏面13cに向けて、テーパ状に広がるように形成されている。このため、万一、光源部3からのレーザ光Bが有孔反射ミラー13の孔部13aの端部に照射されて散乱光が発生した場合でも、その散乱光が受光素子5に向かうことを防止し得るようになっている。
また、上記レーザ光送受光装置10Aにおいては、スキャンミラー11と空間Rとの間に、スキャンミラー11から空間R内に向かうレーザ光B、および空間R内の物体Mから反射されスキャンミラー11に向かう戻り光Bが透過する透明カバー19が配置されている。
さらに、上記レーザ光送受光装置10Aにおいては、光源部3からのレーザ光Bが有孔反射ミラー13の孔部13a内を通過した後、スキャンミラー11に入射した際に、スキャンミラー11の反射面において散乱光が発生した場合においても、その散乱光が入射方向に戻り、有孔反射ミラー13の反射面13bで反射された受光素子5に入ることを防止するように構成されている。
<レーザ光送出用光学系>
以下、上記レーザ光送出用レンズ部16、光束径変換素子18およびスリット板17からなるレーザ光送出用光学系について、図1、図2および図4を用いて説明する。なお、図1、図4において、(A)はレーザ光送出用光学系を示す側面図であり、(B)はその平面図である。
図1(A)、(B)に示すように、レーザ光送出用レンズ部16は、この光源部3から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態でスキャンミラー11に照射せしめるものであり、光源部3側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部52、光源部3を構成する半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズ53、上記接合面に対して直交方向に負の屈折力を有する第2シリンドリカルレンズ54、上記接合面に平行な方向に正の屈折力を有する第3シリンドリカルレンズ55を配列してなる。
上記第1シリンドリカルレンズ53と第2シリンドリカルレンズ54とは、図1(A)に示すようにビームエクスパンダ部を構成しており、上記接合面に対して直交する面内において、コリメートレンズ部52からの平行光束の光束径を縮小して出力するものである。
本実施形態のレーザ光送受光装置10Aにおいては、光源部3としてシングルストライプ半導体レーザを一列に配設してなるアレイ構造のレーザ光源(以下、列状アレイレーザ光源と称する)を用いており、発光面のサイズは、例えば1μm×150μm程度とライン形状とされている。これにより、レーザ出力をシングルストライプ半導体レーザの出力の例えば十倍程度(例えば数十W程度)とすることができ、レーザ光を遠方の物体に良好に照射することが可能となる。
しかし、このような光源部3からの出力光の断面形状が、上記発光面の形状に応じてライン形状とされているため、また、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)と短径方向(接合面に直交する方向)のビーム拡がり角(全角)が前者では10度程度、後者では30度程度と大きく異なることから、複数枚の球面レンズや非球面単レンズ等の単純なレンズ構成を用いると、特に遠方の物体に照射される状態では、レーザ光が拡散してしまい、光源部3を高出力のものにしても、検出物体からの戻り光は微弱となってしまう。
そこで、本実施形態のレーザ光送出用レンズ部16では、発光面の形状に対応して、その長径方向と短径方向との屈折力を互いに異なったものとし、いずれの方向においても細い径とされ、拡散しない状態とされたレーザ光をスキャンミラー11に照射するように構成されている。
すなわち、光源部3から射出された各レーザ光は、コリメートレンズ部52により発光面の長径方向、短径方向のいずれも平行光の状態とされる。ただし、上述したように、ビーム拡がり角の違いから、発光面の短径方向(接合面に直交する方向)に幅広のビーム形状とされる(図1(A)、(B)参照)。そこで、発光面の短径方向(接合面に直交する方向)にのみ屈折力を有する2つのシリンドリカルレンズ53、54により構成されたビームエクスパンダ部を用い、図1(A)に示すように、発光面の短径方向においても幅狭のビーム形状に整形している。
また、本実施形態装置のレーザ光送出用レンズ部16では、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において、上記コリメートレンズ部52の後側焦点位置と上記第3シリンドリカルレンズ55の前側焦点位置を略一致させるように配置しており、これにより第3シリンドリカルレンズ55から出力される各レーザ光60を、図1(B)に示す如く、光軸zと略平行に出力することができるようにしている。また、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において、スリット板17の位置で各レーザ光60が最も幅狭となるように構成されている。
このように、本実施形態装置のレーザ光送出用レンズ部16においては、断面形状がライン形状とされた高出力の半導体レーザからの出力光を用いつつ、各レーザ光60を細いビーム状態で、かつ拡散させることなく、スキャンミラー11を介して上記透明カバー19まで導くことを可能としている。
ところで、上述した2つのシリンドリカルレンズ53、54により構成されたビームエクスパンダ部は、入射光が完全な平面波であれば、光束径が縮小された平面波に変換できるが、互いに異なる入射角を有する複数のレーザ光に対しては、光束径の縮小割合に応じて、各レーザ光の射出角差が大きくなるという特性を有している。
したがって、図1(B)に示す如く、コリメートレンズ部52からビームエクスパンダ部に入射された複数のレーザ光が、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において互いに異なる入射角を有する場合には、このビームエクスパンダ部により、発光面の長径方向における、レーザ光60の光束径を縮小しようとすると、この方向における各レーザ光60の射出角差が拡大され、各レーザ光60が互いに拡散された状態となり、この結果、遠方の被照射物体に照射されるレーザ光の光強度が低下してしまう。
そこで、本実施形態においては、ビームエクスパンダ部によるレーザ光の光束径の縮小は、発光面の短径方向(接合面に直交する方向)において行うようにし、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)の光束径の縮小は、各レーザ光60の射出角差を大きくすることなくレーザ光の光束径を縮小し得る光束径変換素子18を用いて行うようにしている。
図2は、この光束径変換素子18の構成を示すものである。
すなわち、この光束径変換素子18は、単一直線偏光光束を、光束径を縮小しつつ、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光を重畳させた光束に変換する光束径変換素子であって、双方とも立方体形状をなす偏光合成プリズム(一般にはPBSとも称される)31と反射プリズム32を互いに当接配置するとともに、反射プリズム32の光束入射側に位相差1/2波長変換素子33を配置してなるものである。ここで、位相差1/2波長変換素子33の具体例としては、1/2波長板やフレネルロム位相板等がある。なお、偏光合成面31aは偏光合成プリズム31の対角面位置に形成されており、一方、反射面32aは反射プリズム32の対角面位置に形成されており、これら2つの面31a、32aは互いに平行に設けられるとともに、入射光束に対して45度の傾きを有するように配置されている。
上述したように、第3シリンドリカルレンズ55から出射されたレーザ光束は光源部3の発光面の長径方向(接合面に平行な方向)に長いビーム形状を有している。すなわち、図2の紙面上下方向に長いビーム形状を有している。また、本実施形態における光源部3においては、TE偏光モードの列状アレイレーザ光源を採用しており、光源部3の接合面に平行な方向に振動面を有している。TE偏光モードのものでは、半導体レーザの端面反射率が大きいため光損失が小さくなり好ましいが、光源部3の接合面に直交する方向に振動面を有するTM偏光モードの列状アレイレーザ光源を採用することも勿論可能である。
このように、図2の紙面上下方向に長いビーム形状とされた入射レーザ光60(P偏光)は、その紙面上下方向において、偏光合成プリズム31と反射プリズム32の略全幅に対して入射される。ここで、偏光合成プリズム31に入射した入射光は、P偏光の状態で偏光合成面31aを直進透過し、一方、位相差1/2波長変換素子33に入射した入射光は、位相差1/2波長変換素子33によって、P偏光からS偏光に変換された後、反射プリズム32に入射され、S偏光の状態で反射面32aにより直角反射され、さらに偏光合成面31aにおいて直角反射される。
これにより、偏光合成プリズム31に入射したP偏光と、偏光変換され反射面32aで反射されてから偏光合成プリズム31に入射したS偏光は、偏光合成面31aにおいて互いに合成されることになり、この光束径変換素子18から出力された状態では、光源部3の発光面の長径方向(接合面に平行な方向)において、その光束径が、入射レーザ光60の光束径の略1/2に縮小されている。しかも、この光束径変換素子18を用いて光束径を縮小した場合には、各発光点に対応するレーザ光の射出角差が、該レーザ光の入射角差よりも広がることを抑制することができるので、光束径の縮小に伴い、遠方の被照射物体に照射されるレーザ光の光強度が低下してしまう、という問題は発生しない。
また、上記スリット板17は、図1(B)に示すように、発光面の長径方向(接合面に平行な方向)に長い形状のスリット17a(図6参照)を有する遮光板からなり、ノイズ光をカットするためのものである。
また、図8((A)は側面図、(B)は平面図)は、従来技術に係る装置のレーザ光送出用光学系を示すものであり、上記実施形態と同様の列状アレイレーザ光源からなる光源部103から出力されたレーザ光160をコリメートするコリメートレンズ部152を備えており、該レーザ光160をコリメートした状態で図示されないスキャンミラーに照射せしめるものである。この従来技術によれば、発光面の長径方向、短径方向のいずれも平行光の状態とされてはいるものの、スキャンミラーに照射された際のレーザ光160は、図1(A)、(B)に示す本実施形態のものと比べると、上記いずれの方向においても幅広の光束径とされており、また、発光面の長径方向において、各レーザ光160が互いに大きく拡散していく状態となっている。
換言すれば、本実施形態装置のレーザ光送出用光学系においては、従来技術のものに比べて、各レーザ光を細いビーム状態で、かつ拡散させることなくスキャンミラー11(さらには透明カバー19)に照射することが可能となる。
この結果、スキャンミラー11により空間Rに照射されたレーザ光60は、ノイズの低減を図ることができるとともに、図3に示すように、大きく拡散されることなく物体70aに照射されるため、この物体70aからの戻り光は検出するのに十分な光強度を有し、かつS/N比のとれたものとすることができる。
また、本発明のレーザ光送受光装置のレーザ光送出用光学系としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、例えば、光束径変換素子18において、反射プリズム32の光束入射側に位相差1/2波長変換素子33を配置せずに、偏光合成プリズム31の光束入射側に位相差1/2波長変換素子33を配置することも可能である。
また、例えば、図2に示す光束径変換素子18における、反射プリズム32に替えて偏光合成プリズムを用いることも可能である。この偏光合成プリズムとして、偏光合成プリズム31と同じものを用いるようにすれば、調達する光学素子の種類を減少させて製造コストの低廉化を図ることができる。
また、図9に示すように、断面が平行四辺形形状からなる3つの同じプリズム231を順次当接して配設し、これらのプリズム231の界面を所定の偏光合成面231a、232aとしてなる光束径変換素子218とすることにより、前述した光束径変換素子18と同様の作用効果を得ることができる。
また、図10に示すように、図2に示す光束径変換素子18において、反射プリズム32に替えて、斜面を反射面332aとされた直角三角柱形状のプリズム332を配設してなる光束径変換素子318を用いることによっても、前述した光束径変換素子18と同様の作用効果を得ることができる。
また、図11に示すように、図2に示す光束径変換素子18において、反射プリズム31に替えて、偏光合成面431aを有する平板状の偏光合成板431を用いるとともに、反射プリズム32に替えて、反射面432aを有する平板状の光反射板432を用いた光束径変換素子418によっても、前述した光束径変換素子18と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、光束径変換素子18への入射レーザ光として、S偏光状態とされた直線偏光を用いることもできる。
また、偏光合成面31aを形成する膜の特性としては、P偏光反射/S偏光透過のものを用いることも可能であり、例えば図2に示す例において、このような膜の特性の偏光合成面を上記偏光合成面31aに替えて用いることにより、合成光を光束径変換素子の側方から出力することができ、この光束径変換素子を光束偏向素子としても機能させることができる。
また、上述した第2シリンドリカルレンズ54は第1シリンドリカルレンズ53と組み合わせられて、レーザ光の光束径を縮小するビームエクスパンダ部を構成することができるものであればよく、第2シリンドリカルレンズ54の位置を光軸方向に調整することにより、第2シリンドリカルレンズ54を、正レンズではなく負レンズにより構成することができる。
また、本発明のレーザ光送受光装置のレーザ光送出用光学系としては、第3シリンドリカルレンズ55を省略することも可能である。この場合のレーザ光送出用レンズ部86を図4(A)、(B)に示す。
この図4(A)、(B)に示すレーザ光送出用光学系のレーザ光送出用レンズ部86は、列状アレイレーザ光源からなる光源部3側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部82、光源部3を構成する半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズ83、上記接合面に対して直交方向に負の屈折力を有する第2シリンドリカルレンズ84を配列してなる。第1シリンドリカルレンズ83と第2シリンドリカルレンズ84とは、図4に示すようにビームエクスパンダ部を構成しており、コリメートレンズ部82からの平行光束の光束径を、光源3の発光面の短径方向において縮小して出力するものである。また、このレーザ光送出用レンズ部86の後段には、上述した実施形態において説明した光束径変換部18(図2参照)およびスリット板17が設けられている。
この図4(A)、(B)に示すレーザ光送出用光学系は、図1(A)、(B)に示すレーザ光送出用光学系と比べると、発光面の長径方向に各レーザ光が互いに拡散していく状態は抑制されていないものの、図1(A)、(B)に示すレーザ光送出用光学系と同様に発光面の長径方向および短径方向のいずれにおいても幅狭の光束径の状態とされ、かつ平行光とされている。これにより、ノイズの低減を図ることができるとともに、この物体70aからの戻り光の光強度もある程度確保することができる。
<変更態様>
なお、本発明に係るレーザ光送受光装置としては、図6に示すものに限られるものではなく、例えば、図7に示すような構成とすることもできる。以下、図7に示す実施形態に係るレーザ光送受光装置について説明する。
なお、図7においては、上述したレーザ光送受光装置10Aを構成する部材と同様の部材に対して、図6で用いたものと同じ番号を付している。
図7に示すレーザ光送受光装置10Bは、レーザ光送出用レンズ部16、光束径変換素子18、スリット板17、微小反射ミラー14、スキャンミラー11、および集光レンズ15を備えている。微小反射ミラー14は、光を透過させる光透過面14bの中央部に、光を反射させる、口径が小さな反射面14aを有する構成とされ、光源部3から射出されたレーザ光Bは、この反射面14aで反射されてスキャンミラー11に照射されるようになっている。
スキャンミラー11は、微小反射ミラー14の反射面14aからのレーザ光Bを、空間R内を多次元的に走査するように該空間Rに向けて反射させると共に、空間R内の物体M(図7では、図示略)からの戻り光Bを、レーザ光Bの光路を逆進するように反射させるよう構成されている。この、レーザ光Bの光路を逆進する戻り光Bは、光源部3からのレーザ光Bよりも光束径が大きくなっており、微小反射ミラー14の、上記反射面14aの周囲の光透過面14bを透過して、レーザ光Bの光路から外れる方向に進行し、さらに、集光レンズ15により集光されて受光素子5に受光されるようになっている。
このように、レーザ光送受光装置10Bは、光源部3から射出されるレーザ光Bが光源部3からスキャンミラー11を経て空間R内に照射されるまでの光路と、空間R内の物体Mからの戻り光Bが物体から受光素子5に至るまでの光路とが途中まで互いに重なっている同軸系タイプであり、上述したレーザ光送受光装置10Aと同様の効果を奏する。
また、光源部3からのレーザ光Bの光路から戻り光Bの光路を分離する光路分離部材として、微小反射ミラー14を用いている。光源部3から射出されたレーザ光Bは、微小反射ミラー14の微小な反射面14aにおいて、受光素子5への方向から外れる方向に反射されるので、反射面14aにおいて散乱光が発生した場合でも、この散乱光が集光レンズ15を経て受光素子5に入ることを防止することができる。また、これにより、S/N比の向上を図ることが可能である。
また、前述したように、光源部3と微小反射ミラー14との間には、上記実施形態で説明した如きレーザ光送出用レンズ部16、光束径変換素子18、および1つまたは複数(図7では2つ)のスリット板17が設けられている。このスリット板17の中央部には、微小反射ミラー14の反射面14aの口径よりも幅の小さいスリット17aが形成されており、光源部3から射出されたレーザ光Bは、レーザ光送出用レンズ部16および光束径変換素子18を経た後、このスリット17a内を通過してから微小反射ミラー14の反射面14aに至るようになっている。このようなスリット板17を配することにより、光源部3からのレーザ光Bの光束径を、微小反射ミラー14の反射面14aの口径よりも十分に小さく絞ることが可能となるので、光源部3からのレーザ光Bが微小反射ミラー14の反射面14aの端部に照射されて散乱光が発生し、この散乱光が受光素子5の方向に向かうことを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、半導体レーザ光源として、多数の発光点を一列に配設してなるものを用いているが、発光面がライン状に形成されるのであれば、発光点が2列あるいは3列等の複数列とされていてもかまわない。
また、本発明のレーザ光送受光装置は、上述した自動監視装置に限られず、列状アレイレーザ光源から射出されたレーザ光を絞った状態で出力することが要求され、かつレーザ光被照射物体からの戻り光を検出光として用いる種々の装置に搭載することが可能である。
なお、特開平10−332816号公報には、本発明のものと同様に送信リレー光学系が開示されているが、この送信リレー光学系は、光ファイバ端面におけるケラレを防止するものであって、ファイバ端面の前段に配置された結像レンズの開口数を制御することを目的としたものである。したがって、本発明のものとは、その目的および構成が大きく相違する。
本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置のレーザ光送出用光学系を示す概略図 本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置に搭載された光束径変換素子の構成を示す概略図 図1に示すレーザ光送出用光学系を用いて室空間に照射されたレーザ光を示す概略図 図1に示すレーザ光送出用光学系とは異なるレーザ光送出用光学系を示す概略図 本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置を搭載した自動監視装置の構成図 本発明の実施形態に係るレーザ光送受光装置を示す構成図 図6に示すレーザ光送受光装置とは異なる実施形態に係るレーザ光送受光装置を示す構成図 従来のレーザ光送受光装置のレーザ光送出用光学系を示す概略図 図2に示される光束径変換素子の変更例を示す概略図 図2に示される光束径変換素子の変更例を示す概略図 図2に示される光束径変換素子の変更例を示す概略図
符号の説明
1 自動監視装置
3、103 光源部(列状アレイレーザ光源)
5 受光素子
11 スキャンミラー
13 有孔反射ミラー
14 微小反射ミラー
15 集光レンズ
16、86 レーザ光送出用光学系
17 スリット板
17a スリット
18、218、318、418 光束径変換素子
20 コントロール部
31 偏光合成プリズム
31a、231a、232a、431a 偏光合成面
32 反射プリズム
32a、332a、432a 反射面
33 位相差1/2波長変換素子
52、82、152 コリメートレンズ部
53、83 第1シリンドリカルレンズ
54、84 第2シリンドリカルレンズ
55 第3シリンドリカルレンズ
60、90、160 レーザ光
231、332 プリズム
431 偏光合成板
432 光反射板

Claims (4)

  1. 発光点が、少なくとも1つの列状に配された半導体レーザ光源と、この半導体レーザ光源から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態で所定の光学部材に照射せしめるレーザ光送出用光学系と、このレーザ光送出用光学系から該所定の光学部材への送出光束の光路と、該所定の光学部材からの戻り光束の光路を互いに分離する光路分離部材を備え、
    前記レーザ光送出用光学系は、前記半導体レーザ光源側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部、前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズと前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に屈折力を有する第2シリンドリカルレンズからなるビームエクスパンダ部、およびスリット部を配列するとともに、前記第1シリンドリカルレンズと前記第2シリンドリカルレンズの間、または前記第2シリンドリカルレンズと前記スリット部の間に、前記半導体レーザ光源の接合面に対して平行方向に正の屈折力を有する第3シリンドリカルレンズを配置してなり、
    前記コリメートレンズ部の後側焦点位置と前記第3シリンドリカルレンズの前側焦点位置を略一致させるように配置し、
    前記レーザ光の光路上には、光束径変換素子を配設してなり、
    前記光束径変換素子は、単一直線偏光光束を、光束径を縮小しつつ、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光を重畳させた光束に変換する光束径変換素子であって、
    反射面と偏光合成面を互いに平行に、かつこれら2つの面が前記単一直線偏光光束である入射光束に対して各々45度の角度となるように配置するとともに、該2つの面のいずれか一方の光束入射側に位相差1/2波長変換素子を配置するように構成され、該位相差1/2波長変換素子に入射した前記単一直線偏光光束は該位相差1/2波長変換素子により偏光方向を90度変換されて第1の直線偏光とされるとともに、その余の前記単一直線偏光光束は偏光方向を変換されずに第2の直線偏光とされ、
    前記第1の直線偏光と前記第2の直線偏光のうち前記反射面に入射した直線偏光を前記偏光合成面方向に反射するとともに、他方の直線偏光は前記偏光合成面に直接到達するようになし、
    前記偏光合成面において、前記反射面により反射された直線偏光と、前記偏光合成面に直接到達した直線偏光を互いに重畳して合成し、
    これら2つの直線偏光が合成された状態で出射するように構成されていることを特徴とするレーザ光送受光装置。
  2. 発光点が、少なくとも1つの列状に配された半導体レーザ光源と、この半導体レーザ光源から射出されたレーザ光をコリメートするとともに、光束径を絞った状態で所定の光学部材に照射せしめるレーザ光送出用光学系と、このレーザ光送出用光学系から該所定の光学部材への送出光束の光路と、該所定の光学部材からの戻り光束の光路を互いに分離する光路分離部材を備え、
    前記レーザ光送出用光学系は、前記半導体レーザ光源側から順に、正のパワーを有するコリメートレンズ部、前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に正の屈折力を有する第1シリンドリカルレンズと前記半導体レーザ光源の接合面に対して直交方向に屈折力を有する第2シリンドリカルレンズからなるビームエクスパンダ部、および該第2シリンドリカルレンズからの出力光を通過せしめるスリット部を配列されてなり、
    前記レーザ光の光路上には、光束径変換素子を配設してなり、
    前記光束径変換素子は、単一直線偏光光束を、光束径を縮小しつつ、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光を重畳させた光束に変換する光束径変換素子であって、
    反射面と偏光合成面を互いに平行に、かつこれら2つの面が前記単一直線偏光光束である入射光束に対して各々45度の角度となるように配置するとともに、該2つの面のいずれか一方の光束入射側に位相差1/2波長変換素子を配置するように構成され、該位相差1/2波長変換素子に入射した前記単一直線偏光光束は該位相差1/2波長変換素子により偏光方向を90度変換されて第1の直線偏光とされるとともに、その余の前記単一直線偏光光束は偏光方向を変換されずに第2の直線偏光とされ、
    前記第1の直線偏光と前記第2の直線偏光のうち前記反射面に入射した直線偏光を前記偏光合成面方向に反射するとともに、他方の直線偏光は前記偏光合成面に直接到達するようになし、
    前記偏光合成面において、前記反射面により反射された直線偏光と、前記偏光合成面に直接到達した直線偏光を互いに重畳して合成し、
    これら2つの直線偏光が合成された状態で出射するように構成されていることを特徴とするレーザ光送受光装置。
  3. 前記反射面を反射プリズムの対角面位置に形成するとともに前記偏光合成面を偏光合成プリズムの対角面位置に形成し、これら2つのプリズムを当接配置するとともに、これら2つのプリズムのいずれか一方の光束入射面側に前記位相差1/2波長変換素子を配置するように構成してなることを特徴とする請求項1または2記載のレーザ光送受光装置
  4. 前記所定の光学部材が、前記レーザ光送出用光学系からのレーザ光を所定の空間に向け該空間内を多次元的に走査するように反射させるスキャンミラーであり、前記空間内の物体から反射して前記スキャンミラーに戻り、該スキャンミラーによって前記レーザ光の光路を逆進するように反射された戻り光を、前記光路分離部材によって該レーザ光の光路とは外れた方向へ出力せしめて受光素子により受光させ、前記戻り光に担持された情報に基づき前記物体を認識するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載のレーザ光送受光装置。
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