JP4421190B2 - 傾斜材料を用いた樹脂モールド成形品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂でモールドされた成形品において、樹脂部分に異なる相構造を有する樹脂モールド成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂モールド成形品は、樹脂材料で内蔵部品をモールドしたものであり、電気機器において、電気絶縁部品および構造部品として多く用いられている。この種の樹脂モールド成形品の樹脂材料としては、耐湿性、耐薬品性、寸法安定性、電気/機械/熱特性に優れたエポキシ樹脂をはじめ、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられている。
【0003】
熱硬化性樹脂は、一度硬化すると三次元の網目状に反応が進んで強固な硬化物となり、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂とは異なり、加熱しても溶融/軟化して大きく変形することはない。
【0004】
このため、熱硬化性樹脂製品の廃棄物は、そのほとんどが埋め立て処分または焼却処分に付されている。しかし、埋め立て処分では埋め立て用地の確保の困難、埋め立て後の地盤の不安定化といった問題が生じ、焼却処分では有害ガスや悪臭の発生といった問題がある。昨今の環境に対する関心が高まる中、熱硬化性樹脂製品においても有効な廃棄処理技術やリサイクル技術の確立が求められるようになった。
【0005】
熱硬化性樹脂モールド成形品に関しては、資源の有効活用の観点から廃棄時に内蔵する有価物を回収する必要がある。熱硬化性樹脂モールド成形品廃棄物の機械的な粉砕処理では、熱硬化性樹脂硬化物の機械的強度が高いために破砕が困難で、しかも樹脂と内蔵有価物を完全に分離することが難しい。また、樹脂を熱分解するためには350℃以上の高温処理が必要で、その温度で樹脂モールド成形品を処理すると内蔵有価物も酸化されるなどの問題点がある。
【0006】
従来の樹脂モールド部品は、熱硬化性樹脂と内蔵部品との界面に、熱可塑性樹脂のような外部刺激によって溶融または軟化するコーティング層を設けた構造をしている(たとえば、特許文献1参照)。しかし、この方法では、樹脂モールド成形品の製造のために、製品設計の変更や製造プロセスの追加などを必要とする。
【0007】
また、従来の樹脂モールド部品は、熱可塑性樹脂が連続相を形成した熱硬化性樹脂で内蔵部品をモールドしている(たとえば、特許文献2参照)。しかし、この方法では、製品使用時における耐薬品性が低下する。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−308129号公報
【特許文献2】
特開2001−239549公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたものであり、製品設計の変更や製造プロセスの追加などの必要がなく、また製品使用時の耐薬品性にも優れ、製品廃棄時に内蔵部品と樹脂を容易に分離することができる樹脂モールド成形品を提供することを目的とする。さらに、本発明は、内蔵部品周辺の樹脂部分が熱可塑性樹脂の連続相を形成するように制御して、製品使用時の応力緩和層としての役割も果たす樹脂モールド成形品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、溶剤や熱などに不溶不融の熱硬化性樹脂および、溶剤や熱などに可溶な熱可塑性樹脂からなる材料であって、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料にかかわるもので、成形時の条件を変化させることにより、製品使用時の信頼性を向上し、さらに廃棄時の分解性を容易にしたものである。
【0011】
すなわち、本発明の第1の方法は、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からなる材料の製造方法であって、部分的に成形温度を変化させることによって、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料の製造方法に関する。
【0012】
本発明の第2の方法は、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からなる材料の製造方法であって、部分的に熱硬化性樹脂の触媒量を変化させることによって、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料の製造方法に関する。
【0013】
本発明の第3の方法は、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、成形時に金型に温度勾配を付けることによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法に関する。
【0014】
本発明の第4の方法は、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、成形時に金型と内蔵部品とに温度差を設けることによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法に関する。
【0015】
本発明の第5の方法は、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、金型表面または内蔵部品表面に熱硬化性樹脂の触媒を塗布して成形することによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品にかかわる。
【0017】
本発明の樹脂モールド成形品は、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物で内蔵部品をモールドすることによって製造することができる。熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物で内蔵部品をモールドする際に、部分的に成形金型温度に温度勾配を付けたり、成形金型と内蔵部品に温度差を設けたり、部分的に熱硬化性樹脂の硬化触媒濃度に変化を持たせると、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料を製造することができる。
【0018】
図1に、本発明の樹脂モールド成形品の断面形状をあらわす概略図を示す。図1中、2は熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分、3は熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分、4は内蔵部品を示す。
【0019】
内蔵部品周辺に熱可塑性樹脂の連続相を形成した構造を有する樹脂モールド成形品は、製品使用時には外部からの耐薬品性に優れ、内蔵部品周辺に熱可塑性樹脂の連続相があるために、硬化および熱収縮に対する応力を緩和する効果があり、製品使用時の製品信頼性の向上を図ることができる。また、内蔵部品周辺に熱可塑性樹脂の連続相があるために、廃棄時に何らかの外的刺激によって内蔵部品と熱硬化性樹脂組成物の硬化物とが容易に分離するので、内蔵有価物の回収を容易に行なうことができる。
【0020】
本発明において、樹脂モールド成形品とは、アルミニウム、銅、鋼などの金属や有価物を含有する部品(内蔵部品)を樹脂モールドしたものであり、樹脂と該樹脂に内蔵された内蔵部品を有する。樹脂モールド部品としては、とくに限定されるものではないが、たとえば、モールドモータ、モールドトランス、絶縁スペーサ、ブッシング、絶縁ロッド、半導体パッケージなどをあげることができる。
【0021】
前記熱硬化性樹脂としては、加熱すると三次元の網目状を形成する熱硬化性樹脂を使用することができる。熱硬化性樹脂としては、とくに限定されるものではないが、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フラン樹脂、シリコーン樹脂、アリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、熱硬化性ゴムなどをあげることができる。熱硬化性樹脂は、単一の樹脂、混合物、または、アロイのような複合材料として使用することができる。
【0022】
前記熱可塑性樹脂としては、汎用プラスチックのみならず、エンジニアリングプラスチックも使用することができる。熱可塑性樹脂としては、とくに限定されるものではないが、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、芳香族または脂肪族ポリエステル、熱可塑性エラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニルエーテル、ポリベンズイミダゾール、アラミド、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールなどをあげることができる。また、熱可塑性樹脂は、熱硬化性樹脂の硬化過程でラジカル重合などによって同時に形成してもよい。熱可塑性樹脂は、単一の樹脂、混合物、または、アロイのような複合材料として使用することができる。
【0023】
熱硬化性樹脂組成物としては、その硬化物中で熱硬化性樹脂が分散相を形成し、熱可塑性樹脂が連続相を形成する組成物、熱硬化性樹脂が連続相を形成し、熱可塑性樹脂が分散相を形成する組成物、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがともに連続相を形成する組成物、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが均一相を形成する組成物をあげることができる。
【0024】
図2、図3、図4および図5に、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物の相構造を模式的に示す。図2は、熱可塑性樹脂5が連続相を形成し、熱硬化性樹脂6が分散相を形成した相構造、図3は、熱可塑性樹脂5が分散相を形成し、熱硬化性樹脂6が連続相を形成した相構造、図4は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが均一相を形成した相構造、図5は、熱可塑性樹脂5と熱硬化性樹脂6とがともに連続相を形成した共連続相構造を示す模式図である。
【0025】
本発明において、熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、内蔵部品周辺では熱可塑性樹脂が連続相を形成し、熱硬化性樹脂が分散相を形成した相構造を有することが好ましく、また、金型側では、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが均一相を形成した相構造を有することが好ましい。熱可塑性樹脂が連続相を形成し、熱硬化性樹脂が分散相を形成した相構造を有する内蔵部品側の熱硬化性樹脂組成物の硬化物部分の厚さが不充分な場合には、廃棄時の分解性が低くなる傾向があり、厚すぎる場合には、製品使用時の耐薬品性が低下する傾向がある。
【0026】
前記熱硬化性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂の含有量は、たとえば、熱可塑性樹脂が連続相を形成するという点から、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂の合計量の15〜75重量%とすることが好ましく、とくに廃棄時の分解処理の容易さや成形(モールド)時の熱硬化性樹脂組成物の流動性の点から、20〜50重量%とすることがより好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が15重量%未満の場合には、量が少ないために熱可塑性樹脂が連続層を形成することができず、したがって、廃棄時の分解処理に時間がかかる傾向がある。熱可塑性樹脂の含有量が75重量%をこえると、成形時の粘度が非常に高く、作業性の低下を招く傾向がある。
【0027】
これら熱硬化性樹脂組成物の硬化物の相構造は、成形時の温度や熱硬化性樹脂の触媒量によって変化する。たとえば、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが一旦均一に相溶し、そののち相分離する場合には、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が下限臨界共溶温度(LCST)型相図を示すときは、高温側で熱可塑性樹脂が連続相を形成し、低温側では熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が均一に相溶した相構造が得られる。また、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が上限臨界共溶温度(UCST)型相図を示すときは、低温側で熱可塑性樹脂が連続相を形成し、高温側では熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが均一相を形成する。
【0028】
また、熱硬化性樹脂の触媒量が多い場合には、熱硬化性樹脂の硬化反応が速やかに進み、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離する前に固化するために熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の均一相を形成する。熱硬化性樹脂の触媒量が少ない場合には、熱硬化性樹脂の硬化反応が緩やかになり、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から充分に相分離して熱可塑性樹脂の連続相を形成する。このように成形時の温度勾配や熱硬化性樹脂の触媒量の変化により、熱硬化性樹脂組成物の相構造を制御することができる。
【0029】
触媒としては、熱硬化性樹脂の触媒として通常用いられる触媒を、使用することができる。具体的には、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフィンなどの有機リン化合物、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、ベンジルジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7のような3級アミン類などがあげられる。これらの触媒は、単独で使用してもよいし、2種以上を組合わせて使用してもよい。
【0030】
触媒は、熱硬化性樹脂組成物中の有機成分に対して、好ましくは0.01〜30重量%、より好ましくは0.05〜20重量%配合することが好ましい。0.01重量%未満では、熱硬化性樹脂の硬化促進作用が小さい傾向があり、30重量%をこえると、極端に硬化が速くなり、成形性や保存安定性を損なう傾向にある。
【0031】
触媒量の変化により、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の相構造を制御する方法としては、熱硬化性樹脂組成物中に触媒を配合する方法だけではなく、あらかじめ触媒を金型および内蔵部品に塗布する方法もある。この場合、金型および内蔵部品に塗布する触媒量は、熱硬化性樹脂組成物と塗布する触媒との合計量に対して、好ましくは10〜99重量%、より好ましくは20〜95重量%となるように塗布することが好ましい。塗布する量が10重量%未満では、塗布した部分と塗布していない部分の硬化速度の違いが小さい傾向があり、99重量%をこえると、塗布していない部分の熱硬化性樹脂組成物の硬化が不充分になる傾向がある。
【0032】
熱硬化性樹脂組成物がLCST型およびUCST型相図を示すときの具体的な成形温度は、用いる熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の組み合わせによって大きく変動し、また、同じ組み合わせであってもそれらの配合割合、硬化速度(触媒量)などによっても変動するので、これら条件を考慮して適宜選択することができる。
【0033】
本発明の樹脂モールド成形品の廃棄時に与えられる外的刺激とは、加熱などの温度変化、無機または有機溶剤、薬品、ガス、油などによる化学処理、紫外線などによる光処理、衝撃などによる機械処理をあげることができる。
【0034】
本発明の樹脂モールド成形品は、たとえば、熱硬化性樹脂に混合する熱可塑性樹脂の種類に応じて、加熱することによって熱硬化性樹脂組成物の硬化物中の熱可塑性樹脂が溶融または軟化して、内蔵部品と熱硬化性樹脂組成物の硬化物とが容易に分離し、あるいは、内蔵部品と熱硬化性樹脂組成物の硬化物とが有機溶剤によって容易に分離する。
【0035】
なお、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂のみから構成されていてもよいが、さらに、充填剤、たとえば、無機物の粉末を含むことができる。充填剤を含む熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、機械的強度ならびに耐クラック性が高い。充填剤は、たとえば、充填剤および熱可塑性樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物全体100体積部に対して3〜95体積部、好ましくは5〜70体積部用いることができる。充填剤の含有量が3体積部未満の場合には、充填剤による機械的強度および耐クラック性の向上効果が小さくなる傾向があり、95体積部をこえると、成形時の粘度が非常に高く、作業性の低下を招く傾向にある。
【0036】
無機物の粉末としては、一般に樹脂組成物に充填剤として用いられる無機物の粉末を用いることができる。無機物の粉末としては、たとえば、溶融シリカ、結晶シリカ、カンラン石、ウォラストナイト、コージエライト、フォルステライトなどのケイ酸塩化合物、アルミナ、水和アルミナ、水酸化アルミニウム、中空ガラスビーズ、ガラス繊維、酸化マグネシウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、タルク、チタン酸カリ繊維、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、無水石こう、硫酸バリウム、チッ化ホウ素、炭化ケイ素、フッ化アルミニウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、ホウ酸アルミニウムなどの粉末があげられる。充填剤は、それぞれ単独で、または、任意に組み合わせて用いることができる。
【0037】
熱硬化性樹脂組成物には、シラン系、チタン系、アルミニウム系などのカップリング剤、アクリル系ゴム、ブタジエン系ゴム、ニトリル系ゴム、スチレン系ゴムなどの可撓性付与剤、変性剤、着色剤、顔料、劣化防止剤、内部離型剤、界面活性剤などの配合剤を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0038】
【実施例】
以下、具体的に実施例をあげて、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0039】
以下の実施例および比較例において、熱硬化性樹脂には、エポキシ樹脂としてジャパンエポキシレジン(株)製のエピコート828(ビスフェノールA型エポキシ樹脂)を、硬化剤として日立化成工業(株)製の無水メチルハイミック酸(MHAC)を、硬化触媒としてジャパンエポキシレジン(株)製のエピキュアIBMI−12(1−イソブチル−2−メチルイミダゾール)を用いた。
【0040】
熱可塑性樹脂としては、テイジンアモコエンジニアリングプラスチック(株)製のポリエーテルスルホン(PES:レーデルA)、または宇部興産(株)製のカルボキシ末端ブタジエンアクリロニトリル(CTBN)を用いた。
【0041】
実験例1および2
表1に示す配合割合に従い、エポキシ樹脂、硬化剤およびPESをフラスコ中140℃で5時間混合したのち、得られた混合物に硬化触媒を添加して140℃で2分間混合し、素早く取り出して熱硬化性樹脂組成物を得た。
【0042】
熱硬化性樹脂組成物の上下から被着体(軟鋼平板)をそれぞれ5mmずつ埋め込み、表1に記載した成形温度で約10分間成形したのち、180℃で8時間、後硬化することによって接着試験片(樹脂モールド部品)を作成した。図8(正面図)および図9(側面図)に接着試験片の形状を示す。図8および図9中、8は熱硬化性樹脂組成物の硬化物、9は軟鋼平板を示す。
【0043】
得られた接着試験片を用いて、以下の方法で接着強度および分離性の評価を行なった結果を、表2に示した。また、得られる熱硬化性樹脂組成物の硬化物について、以下の方法で相構造および曲げ弾性率を評価した結果を、併せて表2に示した。
【0044】
▲1▼相構造評価
硬化物の表面に、金を200Åの厚みとなるように蒸着させたサンプルを用いて、電子顕微鏡(SEM)により観察する。
【0045】
▲2▼接着強度評価
得られた接着試験片を用い、オートグラフ試験機で被着体金属部分を上下に1mm/分で引っ張り、引き抜くときにかかった荷重より接着強度を求める。
【0046】
▲3▼分離性評価
得られた接着試験片を用いて、樹脂モールド成形品を廃棄する際の内蔵部品と熱硬化性樹脂組成物の硬化物との分離性の評価を行なう。すなわち、接着試験片を25℃下溶剤ジメチルホルムアミド(DMF)に浸漬し、熱硬化性樹脂組成物の硬化物部分が分解して、埋め込んだ金属被着体を回収できるまでの時間(日数)を評価する。
【0047】
▲4▼曲げ弾性率評価
3mm×10mm×85mmの形状をした試験片を用い、JIS−K6911に準じて、オートグラフ試験機により、クロスヘッドスピード1.5mm/分、スパン間距離48mmとして、三点曲げ試験により求める。
【0048】
実験例3および4
熱可塑性樹脂としてCTBNを用いたほかは、実験例1および2と同様にして熱硬化性樹脂組成物を得た。接着試験片の作製も成形温度を表1記載のように100℃あるいは180℃で10分間にしたほかは、実験例1および2と同様にして作製した。実験例1および2と同様に、接着強度、分離性、相構造および曲げ弾性率を評価した結果を表2に示した。
【0049】
実験例5および6
表1に示す配合割合に従い、熱可塑性樹脂を配合しなかったほかは、実験例1および2と同様にして接着試験片を得た。実験例1および2と同様に、接着強度、分離性、相構造および曲げ弾性率を評価した結果を表2に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
<評価結果>
表2からわかるように、熱可塑性樹脂にPESを用いて180℃で成形した実験例1の硬化物は、図5に示すような熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂がともに連続相を形成する共連続相構造を形成することが示された。140℃で成形した実験例2の硬化物は、図4で示すような熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が均一に相溶した均一相構造を形成することが示された。また、熱可塑性樹脂にCTBNを用いて100℃で成形した実験例3の硬化物は、図2で示すような熱可塑性樹脂の連続相中に熱硬化性樹脂の分散相が存在する硬化物を形成することが示された。180℃で成形した実験例4の硬化物は、図4で示したような均一相構造を示した。このように、熱可塑性樹脂を配合した熱硬化性樹脂組成物は、成形条件を変化することにより、硬化物の相構造をコントロールできることがわかる。なお、熱硬化性樹脂単独の実験例5および6の硬化物は、いずれも均一な硬化物である。
【0053】
表2からわかるように、処理前の接着強度は、熱硬化性樹脂単独の実験例5および6の値に比べて、熱可塑性樹脂を配合した実験例1、2、3および4の値は高い値を示す。これより、熱硬化性樹脂への熱可塑性樹脂の配合は、接着強度の向上に効果的であることがわかる。
【0054】
これらの実験例の接着試験片を化学処理した結果を表2に示した。その結果、熱可塑性樹脂が連続相を形成した相構造を示す実験例1および3の硬化物は、化学処理によって容易に速やかに樹脂部分が分解し、埋め込まれた金属被着体を回収できることがわかる。これに対して、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に相溶した均一相を形成した実験例2および実験例4の硬化物は、熱硬化性樹脂単独の実験例5および6の硬化物と同等の耐薬品性を示し、樹脂部分を分解して中の金属被着体を回収するには長時間を有することがわかる。
【0055】
また、表2からわかるように、硬化物の弾性率は、相構造の違いによって変化する。熱可塑性樹脂にゴムを用いた実験例3および4において、熱可塑性樹脂(ゴム)が連続相を形成した実験例3の硬化物の曲げ弾性率は、熱可塑性樹脂(ゴム)が均一に相溶した実験例4の硬化物の値に比べて低下することが示された。このように熱可塑性樹脂にゴムを用いて熱可塑性樹脂を連続相にすると、硬化物の弾性率を大きく低下させることができ、この熱可塑性樹脂(ゴム)の連続相を内蔵部品周辺で形成させると、硬化および熱収縮に対する応力を緩和することができる。
【0056】
実施例1
熱硬化性樹脂組成物の作製方法は、実験例1および2と同様に行なった。試験片としては、四角柱の短冊形状をした試験片を成形した。成形温度は表1記載の金型/内蔵部品温度とした。
【0057】
<評価結果>
熱可塑性樹脂(PES)を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形する際に、金型温度を140℃〜180℃と温度勾配をつけて成形した実施例1の硬化物は、図6に示すように、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に相溶した部分(140℃側)から熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分(180℃側)まで相構造が傾斜的に変化することが示された。このように熱可塑性樹脂を配合した熱硬化性樹脂組成物は、同じ硬化物中でも成形条件を変化することによって硬化物の相構造をコントロールすることができることがわかる。
【0058】
実施例2
熱硬化性樹脂組成物の作製方法は、実験例1および2と同様に行なった。試験片としては、円柱状の熱硬化性樹脂組成物の中心に円柱状の銅を埋め込んだ樹脂モールド成形品を模擬した試験片を成形した。成形温度は表1記載の金型/内蔵部品温度とした。
【0059】
実施例3
熱硬化性樹脂組成物の作製方法は、実験例3および4と同様に行なった。試験片としては、円柱状の熱硬化性樹脂組成物の中心に円柱状の銅を埋め込んだ樹脂モールド成形品を模擬した試験片を成形した。成形温度は表1記載の金型/内蔵部品温度とした。
【0060】
比較例1
熱硬化性樹脂組成物の作製方法は、実験例5〜6と同様に行なった。試験片としては、円柱状の熱硬化性樹脂組成物の中心に円柱状の銅を埋め込んだ樹脂モールド成形品を模擬した試験片を成形した。成形温度は表1記載の金型/内蔵部品温度とした。
【0061】
<評価結果>
熱可塑性樹脂(PES)を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形する際に、実施例2では金型温度を140℃に内蔵部品温度を180℃に、また、実施例3では金型温度を180℃に内蔵部品温度を100℃にと、金型温度と内蔵部品温度に温度差をつけて成形した実施例2および3の硬化物は、図7に示すように、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に相溶した部分(金型側/外側)から熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分(内蔵部品側/内側)まで相構造が傾斜的に変化することが示された。このように、熱可塑性樹脂を配合した熱硬化性樹脂組成物は、同じ硬化物中でも金型温度と内蔵部品温度に温度差をつけることによって、硬化物の相構造をコントロールできることがわかる。なお、熱硬化性樹脂単独の比較例1の硬化物はいずれの部分でも均一な硬化物である。
【0062】
実施例4
熱硬化性樹脂組成物の作製方法は、実験例1および2と同様に行なった。試験片としては、実施例2および3で用いた円柱状の熱硬化性樹脂組成物の中心に円柱状の銅を埋め込んだ樹脂モールド成形品を模擬した試験片を用いた。表1記載の触媒量を予め金型に塗布し、試験片の成形を行った。
【0063】
<評価結果>
熱可塑性樹脂(PES)を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形する際に、予め金型に熱硬化性樹脂の触媒を添加して成形した実施例4の硬化物は、図7に示すように、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に相溶した部分(金型側/外側)から、熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分(内蔵部品側/内側)まで、相構造が傾斜的に変化することが示された。このように、熱可塑性樹脂を配合した熱硬化性樹脂組成物は、同じ硬化物中でも熱硬化性樹脂の触媒量に差をつけること、即ち熱硬化性樹脂の硬化速度を制御することによって、硬化物の相構造をコントロールできることがわかる。
【0064】
【発明の効果】
本発明の第1および2の材料によれば、溶剤や熱などに不溶不融の熱硬化性樹脂、および溶剤や熱などに可溶な熱可塑性樹脂からなる熱硬化性樹脂組成物の硬化物を、部分的に成形温度または触媒量を変化させて製造することにより、該硬化物中の熱可塑性樹脂の分散状態を連続的に変化させた傾斜材料であるので、該材料で内蔵部品をモールドすることによって、製品使用時の耐薬品性に優れ、信頼性の高い樹脂モールド形成品を得ることができる。また、廃棄時に外的刺激によって容易に樹脂部分と内蔵部品を分離することができる樹脂モールド形成品を得ることができる。
【0065】
本発明の第3〜5の樹脂モールド形成品によれば、溶剤や熱などに不溶不融の熱硬化性樹脂、および、溶剤や熱などに可溶な熱可塑性樹脂からなる熱硬化性樹脂組成物の硬化物を、成形時に金型に温度勾配を付ける方法、金型と内蔵部品とに温度差を設ける方法、金型表面または内蔵部品表面に熱硬化性樹脂の触媒を塗布する方法などによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂の分散状態を連続的に変化させた傾斜材料を用いて、内蔵部品をモールドするので、製品使用時の耐薬品性に優れ、信頼性を向上することができ、また、廃棄時に外的刺激によって容易に樹脂部分と内蔵部品を分離することができるという効果がある。
【0066】
さらに、内蔵部品周辺に熱可塑性樹脂の連続相を形成することにより、硬化および熱収縮に対する応力を緩和する効果があり、製品使用時の製品信頼性の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 傾斜材料を用いて内蔵部品をモールドした樹脂モールド成形品の断面形状を示す概略図である。
【図2】 熱硬化性樹脂組成物の硬化物中で、熱硬化性樹脂が分散相を形成し、熱可塑性樹脂が連続相を形成した相構造を示す模式図である。
【図3】 熱硬化性樹脂組成物の硬化物中で、熱硬化性樹脂が連続相を形成し、熱可塑性樹脂が分散相を形成した相構造を示す模式図である。
【図4】 熱硬化性樹脂組成物の硬化物中で、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが均一相を形成した相構造を示す模式図である。
【図5】 熱硬化性樹脂組成物の硬化物中で、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがともに連続相を形成した共連続相構造を示す模式図である。
【図6】 金型温度に温度勾配を付けて成形した実施例1の硬化物の相構造を示す模式図である。
【図7】 金型温度と内蔵部品温度に温度差をつけて成形した実施例2および3の硬化物、さらには触媒量を変化させて成形した実施例4の硬化物の相構造を示す模式図である。
【図8】 樹脂モールド成形品を模擬した接着試験片の正面図である。
【図9】 樹脂モールド成形品を模擬した接着試験片の側面図である。
【符号の説明】
1 樹脂モールド部品、2 熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分、3 熱可塑性樹脂が連続相を形成した部分、4 内蔵部品、5 熱可塑性樹脂、6 熱硬化性樹脂、7 均一相、8 熱硬化性樹脂組成物の硬化物、9 軟鋼平板。
Claims (6)
- 熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からなる材料の製造方法であって、部分的に成形温度を変化させることによって、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料の製造方法。
- 熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からなる材料の製造方法であって、部分的に熱硬化性樹脂の触媒量を変化させることによって、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化した傾斜材料の製造方法。
- 熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、成形時に金型に温度勾配を付けることによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法。
- 熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、成形時に金型と内蔵部品とに温度差を設けることによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法。
- 熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合した熱硬化性樹脂組成物の硬化物と、該硬化物に内蔵された内蔵部品とを有する樹脂モールド成形品の製造方法であって、金型表面または内蔵部品表面に熱硬化性樹脂の触媒を塗布して成形することによって、該硬化物中の熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂に均一に溶解した部分から、熱可塑性樹脂が熱硬化性樹脂から相分離して熱可塑性樹脂が連続相を形成させた部分まで、相構造が連続的に変化したことを特徴とする樹脂モールド成形品の製造方法。
- 内蔵部品周辺の樹脂組成物の硬化物部分において、熱可塑性樹脂が連続相を形成してなる請求項4または5記載の樹脂モールド成形品の製造方法。
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