JP4421033B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等の遊技機に関し、特に、表示状態が変化可能な可変表示装置を含み、可変表示装置における表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、表示状態が変化可能な可変表示部を有する可変表示装置が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に遊技者に有利となる大当り遊技状態に移行するように構成されたものがある。可変表示装置には複数の可変表示部があり、通常、複数の可変表示部の表示結果を時期を異ならせて表示するように構成されている。可変表示部には、例えば、図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。
【0003】
大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、所定回数に達していなくても大当り遊技状態は終了する。
【0004】
また、「大当り」の組合せ以外の「はずれ」の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0005】
遊技機における遊技進行はマイクロコンピュータ等による遊技制御手段によって制御される。遊技盤や遊技枠にはランプやLED等の発光体が設けられ、遊技効果を増進するために遊技の進行に伴ってそれらの発光体が点灯されたり消灯されたりする。一般に、発光体の点灯/消灯パターンの切り替えタイミング制御は、遊技の進行を制御する遊技制御手段によって行われる。従って、遊技制御手段とは別に発光体のオンオフ制御を行う発光体制御手段が設けられている場合には、遊技制御手段は、遊技の進行に伴って、発光体制御手段に制御コマンドを送信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遊技機は以上のように構成されているので、遊技制御手段は、遊技制御を行っているときに、遊技進行に応じて種々の制御コマンドを発光体制御手段に対して送る必要がある。従って、遊技制御手段の制御コマンド送出に要する負担が重く、本来の遊技制御のために費やすことができる処理時間が制限されるという課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、遊技制御手段から発光体制御手段に対して送出される制御コマンド数を削減するとともに、遊技制御手段の発光体制御手段に対する制御コマンド送出に要する負担を軽減することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、表示状態が変化可能な複数の表示領域を有する可変表示部を含み、変動開始の条件の成立に応じて前記表示領域に表示される図柄の変動を開始し、図柄の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者に有利な遊技状態に制御可能な遊技機であって、遊技機に設けられている発光体の点灯/消灯制御を行う発光体制御手段が搭載された発光体制御基板と、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて発光体制御手段に対して制御コマンドを送出する遊技制御手段が搭載された遊技制御基板とを備え、発光体制御基板には、制御コマンドのそれぞれに対応して発光体制御手段が制御する全ての発光体群の点灯/消灯制御状態を示すデータが設定されたコマンドデータテーブルが設けられ、点灯/消灯制御状態を変更する必要がない場合にはコマンドデータテーブルに変更なしを示すデータが設定されていることを特徴とする。
【0009】
コマンドデータテーブルには、少なくとも可変表示部における図柄の変動条件成立の記憶数を表示する始動入賞記憶表示を行う発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている。
【0010】
また、コマンドデータテーブルには、少なくとも特別遊技状態であることを報知するための発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている。
【0011】
発光体制御手段は、遊技機の遊技盤に配置された発光体群および遊技機本体側に備えられている発光体群の点灯/消灯制御を行うように構成されていてもよい。
【0012】
遊技制御手段は、発光体制御手段が検出可能に1回のみ制御コマンドを送信するように構成されていてもよい。
【0013】
発光体制御基板には、情報を一方向にのみ伝達可能な不可逆性入力手段が設けられ、発光体制御手段は、不可逆性入力手段を介して遊技制御手段からの制御コマンドを受信するように構成されていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機に適用することもできる。
【0015】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0016】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための可変表示部(特別図柄表示部)9と7セグメントLEDによる可変表示器(普通図柄表示器)10とを含む可変表示装置8が設けられている。また、可変表示器10の下部には、4個のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示器)41が設けられている。この実施の形態では、可変表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。この例では、4個を上限として、通過ゲート11の玉通過がある毎に、通過記憶表示器41は点灯しているLEDを1つずつ増やす。そして、可変表示器10の普通図柄の可変表示が開始される毎に、点灯しているLEDを1つ減らす。
【0017】
通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0018】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数の記憶数を表示する4個のLEDを有する始動入賞記憶表示器(特別図柄用記憶表示器)18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯しているLEDを1つずつ増やす。そして、可変表示部9の特別図柄の可変表示が開始される毎に、点灯しているLEDを1つ減らす。
【0019】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技盤6の外側(遊技機本体側)の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。また、遊技盤6の外周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cと、高確率状態(確変状態)や時間短縮状態(時短状態)などの特別遊技状態であることを報知するための特別状態報知ランプ28dが設けられている。なお、この実施の形態では、特別遊技状態として確変状態を例示するので、以下、特別状態報知ランプ28dを確変報知ランプ28dという。
【0020】
そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0021】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0022】
可変表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0023】
停止時の可変表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0024】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に至る。
【0025】
機構板36には、中継基板30を介して可変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板37が設置されている。さらに、機構板36には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LED28a,28b,28cおよび確変報知ランプ28d等に信号を送るためのランプ制御基板35が設置されている。
【0026】
また、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したものは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。なお、図3には、中継基板33が例示されている。
【0027】
賞球払出制御を行うために、入賞球検出スイッチ99、始動口スイッチ17およびカウントスイッチ23からの信号が、主基板31に送られる。主基板31に入賞球検出スイッチ99のオン信号が送られると、主基板31から賞球制御基板37に賞球個数信号が送られる。入賞があったことは入賞球検出スイッチ99で検出されるが、その場合に、主基板31から、賞球制御基板37に賞球個数信号が与えられる。例えば、始動口スイッチ17のオンに対応して入賞球検出スイッチ99がオンすると、賞球個数信号に「6」が出力され、カウントスイッチ23またはVカウントスイッチ22のオンに対応して入賞球検出スイッチ99がオンすると、賞球個数信号に「15」が出力される。そして、それらのスイッチがオンしない場合に入賞球検出スイッチ99がオンすると、賞球個数信号に「10」が出力される。
【0028】
図4は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球制御基板37、ランプ制御基板(発光体制御基板)35、音制御基板70、および表示制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23および入賞球検出スイッチ99からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、7セグメントLEDによる可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0029】
また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。
【0030】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。
【0031】
さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0032】
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板上の回路によって制御される駆動モータで駆動される。そして、駆動モータの駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0033】
図5は、ランプ制御基板35の構成例を主基板31のコマンド送出部分とともに示す示すブロック図である。この実施の形態では、遊技盤6の外側に設けられている遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c(枠ランプ)の点灯/消灯と、確変報知ランプ28dと、賞球ランプ51および球切れランプ52の点灯/消灯を指示するためのランプ制御コマンドと、始動入賞記憶個数と、ゲート通過記憶個数とを示すランプ制御コマンドが出力される。
【0034】
図5に示すように、ランプ制御に関する制御コマンドは、ノイズフィルタ356および入力バッファ回路355を介してランプ制御用CPU351に入力する。なお、ランプ制御用CPU351がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ回路355とランプ制御用CPU351との間に、入力ポートが設けられる。
【0035】
ランプ制御基板35において、ランプ制御用CPU351は、各制御コマンドに応じて定義されている遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cおよび確変報知ランプ28dの点灯/消灯パターンに従って、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cおよび確変報知ランプ28dに対して点灯/消灯信号を出力する。点灯/消灯信号は、出力ポート357を介して遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cおよび確変報知ランプ28dに出力される。点灯/消灯パターンは、ランプ制御用CPU351の内蔵ROMまたは外付けROMに記憶されている。なお、出力ポート357の出力側に駆動回路(増幅回路)が必要な場合もあるが、図5では、駆動回路は省略されている。
【0036】
また、主基板31のCPU56は、賞球時に賞球ランプ点灯を指示する制御コマンドを出力し、遊技盤裏面の遊技球補給路に設置されている球切れ検出センサがオンすると球切れランプ点灯を指示する制御コマンドを出力する。ランプ制御用CPU351は、それらの制御コマンドに応じて、賞球ランプ51および球切れランプ52を点灯/消灯する。さらに、ランプ制御用CPU351は、始動入賞記憶個数を示すコマンドに応じて始動入賞記憶表示器18の点灯個数を増減し、ゲート通過記憶個数を示すコマンドに応じて通過記憶表示器41の点灯個数を増減する。
【0037】
入力バッファ回路355は、主基板31からランプ制御基板35へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる不可逆性情報伝達手段である。従って、ランプ制御基板35側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。ランプ制御基板35内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が主基板31側に伝わることはない。また、高周波信号を遮断するノイズフィルタ356として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズが使用されるが、ノイズフィルタ356の存在によって、制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとしても、その影響は除去される。
【0038】
さらに、主基板31において、ランプ制御コマンドを出力するための出力ポート573の出力側には出力バッファ回路62が設けられている。出力バッファ回路62は、主基板31外からの信号を主基板31の内部に伝えないので、不正信号が主基板31の内部に伝わることをより効果的に防止できる。
【0039】
図6は、主基板31からランプ制御基板35に送出されるランプ制御コマンド、ランプ制御コマンドの送出条件、およびランプ制御コマンド受信時の制御の一例を示す説明図である。例えば、遊技機の電源投入時には、主基板31のCPU56は、デモ(デモンストレーション)コマンドを送出する。ランプ制御基板35のランプ制御用CPU351は、デモコマンドを受信すると、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ29b,28cを、デモンストレーション時の点灯パターンとしてあらかじめ決まられているパターンで点灯制御する。
【0040】
なお、図6には遊技制御に関連するランプ制御コマンドのみが示され、賞球ランプ51および球切れランプ52の点灯/消灯を指示するためのランプ制御コマンドは省略されている。
【0041】
次に遊技機における遊技制御について説明する。
図7は、主基板31におけるCPU56の動作を示すフローチャートである。CPU56は、ROM54に格納されている遊技制御プログラムに従って遊技制御を行う。上述したように、図7に示された処理は、定期リセット回路66が発するリセットパルスによって、例えば2ms毎に起動される。
【0042】
CPU56が起動されると、CPU56は、まず、クロックモニタ制御を動作可能状態にするために、内蔵されているクロックモニタレジスタをクロックモニタイネーブル状態に設定する(ステップS1)。なお、クロックモニタ制御とは、入力されるクロック信号の低下または停止を検出すると、CPU56の内部で自動的にリセットを発生する制御である。
【0043】
次いで、CPU56は、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理を行う(ステップS2)。この例では、スタックポインタに00FFHが設定される。そして、システムチェック処理を行う(ステップS3)。システムチェック処理では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。
【0044】
電源投入時であれば、例えばステップS3において、ランプ制御基板35に対してデモコマンドを送出する制御を行う。具体的には、デモコマンドの送出要求をセットする。なお、ランプ制御基板35に対してデモコマンドを送出するときには、同様の制御コマンドが表示制御基板80等にも送出される。表示制御基板80における表示制御手段は、デモコマンドに応じてデモ時画面を可変表示部9に表示する。
【0045】
次に、制御コマンドの送出要求がセットされていれば、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出される制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(制御データ設定処理:ステップS4)、制御コマンドを出力する処理の一部を実行する(制御データ出力処理A:ステップS5A)。制御データ出力処理Aの処理内容については、後で詳述する。
【0046】
次いで、各種出力データの格納領域の内容を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処理:ステップS6)。また、ホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理を行う(ステップS8)。さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS9)。
【0047】
次に、遊技制御に用いられる大当り決定用の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS10)。図8は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する(大当り決定用=特別図柄決定用)
(2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決定用
(3)ランダム3:大当り時の図柄の組合せを決定する(大当り図柄決定用=特別図柄判定用)
(4)ランダム4:はずれ時にリーチするか否か決定する(リーチ判定用)
(5)ランダム5:リーチパターンを決定する(リーチ種類決定用)
【0048】
なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(5)の乱数以外の乱数も用いられている。
ステップS10では、CPU56は、(1)の大当り決定用乱数および(3)の大当り図柄判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数である。
【0049】
次に、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS11)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0050】
ここで、制御コマンドを出力する処理の一部を実行する(制御データ出力処理B:ステップS5B)。制御データ出力処理Bの処理内容については、後で詳述する。
【0051】
また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS12)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0052】
さらに、CPU56は、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17およびカウントセンサ23の状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否か判定する(スイッチ処理:ステップS13)。
【0053】
CPU56は、さらに、表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS15)。すなわち、ランダム2,4,5を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。
【0054】
また、CPU56は、賞球制御基板37との間の信号処理を行う(ステップS16)。すなわち、所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている賞球制御用CPUは、賞球制御コマンドに応じて玉払出装置97を駆動する。
【0055】
ここで、制御コマンドを出力する処理の一部を実行する(制御データ出力処理B:ステップS5C)。制御データ出力処理Cの処理内容については、後で詳述する。
その後、CPU56は、次に定期リセット回路66からリセットパルスが与えられるまで、ステップS17の表示用乱数更新処理を繰り返す。
【0056】
なお、この実施の形態では、CPU56は、定期リセット回路66から定期的に発生される定期リセット信号に応じてメイン処理が実行されたが、定期リセット回路66が存在しない構成として、CPU56の内部で定期的にタイマ割込を発生させ、タイマ割込処理によってメイン処理を実行するように構成してもよい。また、CPU56の外部に定期的にタイムアップするタイマ回路をおいて、タイマ回路からのタイムアップ信号をCPU56の割込端子に導入し、割込信号に応じてメイン処理が実行されるように構成してもよい。
【0057】
次に、始動入賞口14への入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示される図柄の決定方法について図9〜図11のフローチャートを参照して説明する。図9は打球が始動入賞口14に入賞したことを判定する処理を示し、図10は可変表示部9の可変表示の停止図柄等を決定する処理を示す。図11は、大当りとするか否か決定する処理を示すフローチャートである。
【0058】
打球が遊技盤6に設けられている始動入賞口14に入賞すると、始動口センサ17がオンする。ステップS10のスイッチ処理において、CPU56は、スイッチ回路58を介して始動口センサ17がオンしたことを判定すると(ステップS41)、始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS42)。始動入賞記憶数が4に達していなければ、始動入賞記憶数を1増やし(ステップS43)、大当り決定用乱数の値を抽出する。そして、それを始動入賞記憶数の値に対応した乱数値格納エリアに格納する(ステップS44)。また、大当り図柄決定用乱数の値を抽出し、それを乱数値格納エリアに格納する(ステップS45)。そして、特図始動入賞コマンドの送出要求をセットする(ステップS46)なお、始動入賞記憶数が4に達している場合には、始動入賞記憶数を増やす処理を行わない。すなわち、この実施の形態では、最大4個の始動入賞口17に入賞した打球数が記憶可能である。
【0059】
CPU56は、ステップS11の特別図柄プロセス処理において、新たな図柄の変動を開始できる状態になると始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS50)。始動入賞記憶数が0でなければ、始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を読み出すとともに(ステップS51)、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリアの値をシフトする(ステップS52)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。
【0060】
そして、CPU56は、ステップS51で読み出した値、すなわち抽出されている大当り決定用乱数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する(ステップS53)。ここでは、大当り決定用乱数は0〜249の範囲の値をとることにする。図11に示すように、低確率時には例えばその値が「3」である場合に「大当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。高確率時には例えばその値が「3」,「7」,「79」,「103」,「107」のいずれかである場合に「大当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。
【0061】
大当りと判定されたときには、乱数値格納エリアに格納されていた大当り図柄決定用乱数(ランダム3)の値にもとづいて大当り図柄を決定する(ステップS62)。そして、大当り図柄が、高確率状態を生じさせるための確変図柄であれば(ステップS64)、確変フラグをセットする(ステップS65)。また、リーチ種類決定用乱数(ランダム5)を抽出しその値にもとづいてリーチ種類を決定する(ステップS57)。
【0062】
はずれと判定された場合には、CPU56は、リーチとするか否か判定する(ステップS58)。例えば、リーチ判定用の乱数であるランダム4の値が「105」〜「1530」のいずれかである場合には、リーチとしないと決定する。そして、リーチ判定用乱数の値が「0」〜「104」のいずれかである場合にはリーチとすることを決定する。リーチとすることを決定したときには、CPU56は、リーチ図柄の決定を行う。
【0063】
この実施の形態では、ランダム2−1の値に従って左右図柄を決定する(ステップS59)。また、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS60)。すなわち、ランダム2−1およびランダム2−2の値の0〜15の値に対応したいずれかの図柄が停止図柄として決定される。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の確定図柄として、大当り図柄と一致しないようにする。さらに、CPU56は、また、リーチ種類決定用乱数(ランダム5)を抽出しその値にもとづいてリーチ種類を決定する(ステップS57)。
【0064】
ステップS58において、リーチしないことに決定された場合には、ランダム2−1〜2−3の値に応じて左右中図柄を決定する(ステップS61)。
以上のようにして、始動入賞にもとづく図柄変動の表示態様が大当りとするか、リーチ態様とするか、はずれとするか決定され、それぞれの停止図柄の組合せが決定される。
【0065】
なお、高確率状態において、次に大当りとなる確率が上昇するとともに、7セグメントLEDによる可変表示器10の可変表示の確定までの時間が短縮され、かつ、可変表示器10の可変表示結果にもとづく当たり時の可変入賞球装置15の開放回数および開放時間が高められるようにパチンコ遊技機1が構成されていてもよいし、可変表示器10の可変表示結果にもとづく当たりの確率が高くなるように構成されていてもよい。また、それらのうちのいずれか一つまたは複数の状態のみが生ずるパチンコ遊技機1においても本発明は適用可能である。
【0066】
例えば、可変表示部9の停止図柄の組合せが特定図柄となった場合に、大当りとなる確率は上昇しないが可変表示器10の可変表示結果にもとづく当たり時の可変入賞球装置15の開放回数および開放時間が高められる遊技機においても、リーチとすることが決定されたら、左右の停止図柄を特定図柄の表示態様と一致させるか否か、すなわちどの図柄でリーチ状態を発生させるかが所定の乱数等の手段によって決定される遊技機においても本発明を適用可能である。
また、この実施の形態で用いられた乱数および乱数値の範囲は一例であって、どのような乱数を用いてもよいし、範囲設定も任意である。
【0067】
上述したように、始動入賞口14に打球が入賞すると、CPU56は、ステップS11(図7参照)の特別図柄プロセス処理において、大当りとするかはずれとするかと、停止図柄とを決定するが、その決定に応じた制御コマンドを表示制御基板80、ランプ制御基板35および音制御基板70に与える。
【0068】
図12はCPU56が実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図12に示す特別図柄プロセス処理は、図7のフローチャートにおけるステップS11の具体的な処理である。主基板31のCPU56は、特別図柄プロセス処理を行う際に、その内部状態に応じて、図12に示すステップS300〜S309のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理が実行される。
【0069】
特別図柄変動待ち処理(ステップS300):特別図柄の可変表示が開始できる状態になるのを待つ。
【0070】
特別図柄判定処理(ステップS301):特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、抽出されている大当り決定用乱数の値に応じて大当りとするかはずれとするか決定する。すなわち、図10に示された処理の前半が実行される。
【0071】
停止図柄設定処理(ステップS302):左右中図柄の停止図柄を決定する。すなわち、図10に示された処理の中半が実行される。
【0072】
リーチ動作設定処理(ステップS303):リーチ判定用乱数の値に応じてリーチ動作するか否か決定するとともに、リーチ動作用乱数の値に応じてリーチ動作の変動態様を決定する。すなわち、図10に示された処理の後半が実行される。
【0073】
全図柄変動開始処理(ステップS304):可変表示部9において全図柄が変動開始されるように制御する。このとき、表示制御基板80に対して、左右中最終停止図柄を指令する制御コマンドと変動態様を指令する制御コマンドとが送信される。また、ランプ制御基板35には、特図変動開始コマンドが送信される。
【0074】
全図柄停止待ち処理(ステップS305):所定時間が経過すると、可変表示部9において表示される全図柄が停止されるように制御する。また、全図柄停止のタイミングまで、所定のタイミングで左右図柄が停止されるように制御する。すなわち、表示制御基板80に、確定コマンドが送出される。確定コマンドは、ランプ制御基板35にも送出される。
【0075】
大当り表示処理(ステップS306):停止図柄が大当り図柄の組み合わせである場合には、大当り発生の制御コマンドが表示制御基板80に送出されるように制御するとともに内部状態(プロセスフラグ)をステップS307に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS309に移行するように更新する。なお、大当り図柄の組み合わせは、左右中図柄が揃った組み合わせである。また、大当り発生の制御コマンドは、ランプ制御基板35にも送出される。
【0076】
大入賞口開放開始処理(ステップS307):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放する。また、ラウンド開始の制御コマンドを、表示制御基板80やランプ制御基板35に送出する制御を行う。
【0077】
大入賞口開放中処理(ステップS308):ラウンド終了条件(例えば大入賞口への入賞球数が所定個に達した)が成立したら、ラウンド終了の制御コマンドを、表示制御基板80やランプ制御基板35に送出する制御を行う。そして、大当り遊技の終了条件が成立していなければ、特別図柄プロセスフラグをステップS307に対応した値にする。大当り遊技の終了条件が成立していれば、特別図柄プロセスフラグをステップS309に対応した値にする。
【0078】
大当り終了処理(ステップS309):大当り終了の制御コマンドを、表示制御基板80やランプ制御基板35に送出する制御を行う。そして、確変フラグがセットされている場合には、確変開始の制御コマンドを、表示制御基板80やランプ制御基板35に送出する制御を行う。また、高確率状態であって、その状態の終了条件(例えば、規定回変動が行われた)が成立していたら、確変終了の制御コマンドを、表示制御基板80やランプ制御基板35に送出する制御を行う。その後、特別図柄プロセスフラグをステップS300に対応した値にする。
【0079】
上記の各ステップの処理に応じて、遊技制御プログラム中の制御コマンドを送出する処理を行うモジュール(図7におけるステップS5A,5B,5C)は、対応する制御コマンドを出力ポートに出力するとともに、ストローブ信号(INT信号)を出力ポートに出力する。
【0080】
図13は、普通図柄プロセス処理(図7におけるステップS12)を示すフローチャートである。普通プロセス図柄処理では、CPU56は、ステップS61のゲートスイッチ処理を実行した後に、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップS62〜S65の処理のうちのいずれかの処理を実行する。
【0081】
ゲートスイッチ処理では、普通図柄変動開始の条件となる通過ゲート11の打球通過にもとづくゲートスイッチ12のオンを検出する。ゲートスイッチ12がオンしていたら、ゲート通過記憶カウンタが最大値(この例では「4」)に達しているか否か確認する。達していなければ、ゲート通過記憶カウンタの値を+1する。なお、ゲート通過記憶カウンタの値に応じてCPU56は、普図始動入賞の制御コマンドの送出要求をセットする。そして、CPU56は、当り判定用乱数の値を抽出しその値を記憶する。
【0082】
ステップS62の普通図柄変動待ち処理では、CPU56は、普通図柄通過記憶カウンタの値が0以外であれば、普通図柄プロセスフラグの値を更新する。普通図柄通過記憶カウンタの値が0であれば何もしない。
【0083】
ステップS63の普通図柄判定処理では、CPU56は、ゲート通過記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を読み出すとともに、ゲート通過記憶カウンタの値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリアの値をシフトする。すなわち、ゲート通過記憶カウンタ=n(n=2,3,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を、ゲート通過記憶カウンタ=n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。
【0084】
そして、CPU56は、抽出されている当り判定用乱数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する。当りと決定したときには、例えば普通図柄決定用乱数に値に応じて当り図柄を決定する。そして、普通図柄プロセスタイマをスタートする。また、普図変動開始の制御コマンドの送出要求をセットする。さらに、普通図柄プロセスフラグをステップS64に対応した値に更新する。
【0085】
例えば、高確率時には、普通図柄プロセスタイマに5.1秒に相当する値を設定する。低確率時には、普通図柄プロセスタイマに29.2秒に相当する値を設定する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を更新する。なお、普通図柄は、普通図柄プロセスタイマに設定された時間変動する。従って、可変表示器10において、普通図柄は、高確率時には5.1秒間変動し、低確率時には29.2秒間変動する。ステップS64の普通図柄変動処理では、CPU56は、普通図柄変動タイマがタイムアップする毎に(例えば100ms)、普通図柄表示カウンタを更新する。そして、更新後の普通図柄表示カウンタの値が可変表示器10に表示される。従って、この例では、100ms毎に普通図柄は変動する。
【0086】
普通図柄変動処理において、普通図柄プロセスタイマがタイムアップすると、CPU56は、普通図柄決定用乱数に値に応じて決定されている図柄を可変表示器10に停止表示する制御を行う。
【0087】
ステップS65の普通図柄停止処理では、CPU56は、当りと決定されているときには、普通電動役物バッファに可変入賞球装置15の開放パターンを設定する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を、普通図柄変動待ちの状態に応じた値に更新する。
【0088】
開放パターンは、例えば、低確率時には、可変入賞球装置15が1回だけ0.2秒間開放するようなパターンである。また、高確率時には、可変入賞球装置15が1.15秒間開放した後4.4秒の閉成期間をおいて再度1.15秒間開放するようなパターンである。可変入賞球装置15は、開放パターンに従って開閉制御される。なお、この実施の形態では、可変入賞球装置15は、始動入賞口14と兼用されている。
【0089】
図14は、主基板31からランプ制御基板35に送信される制御コマンドを示す説明図である。図14に示すように、この実施の形態では、制御コマンドは、制御データCD0〜CD7の8本のデータ線で主基板31からランプ制御基板35に送信される。また、主基板31とランプ制御基板35との間には、INT信号を送信するためのINT信号の信号線も配線されている。
【0090】
図15は、主基板31からランプ制御基板35に与えられるランプ制御コマンドの送出タイミングを示すタイミング図である。図15に示すように、この実施の形態では、定期リセット信号の発生間隔(2ms)において1つのランプ制御コマンドが送出される。ランプ制御コマンドの各バイトが出力されてから800μs間INT信号がオン状態(ローレベル)になる。ランプ制御用CPU351は、INT信号がオンしたことを検出すると、ランプ制御コマンドを取り込む処理を行う。
【0091】
この実施の形態では、ランプ制御コマンドは2バイト構成であるから、1つのランプ制御コマンドが出力される際に、2回INT信号が出力される。なお、ランプ制御コマンドは2バイト構成に限られず、情報量に応じて2バイト以上であってもよい。
【0092】
また、この実施の形態では、主基板31のCPU56は、所定の制御変化点において、1回だけランプ制御基板35のランプ制御用CPU351が受信可能にランプ制御コマンドを送出する。従って、遊技制御手段のランプ制御コマンド送出に関する負荷が低減される。
【0093】
図16は、図7に示されたメイン処理における制御データ出力処理A(ステップS5A)を示すフローチャートである。ステップS5A,5B,5Cでは、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に対する制御コマンド送出制御が行われるが、ここでは、ランプ制御コマンドに着目して説明を行う。
【0094】
制御データ出力処理Aにおいて、CPU56は、ポート出力要求がセットされているか否か判定する(ステップS421)。ポート出力要求がセットされている場合には、ポート出力要求をリセットし(ステップS422)、ポート格納領域の内容(ランプ制御コマンドの1バイト目)を出力ポート573に出力する(ステップS423)。
【0095】
そして、INT信号をローレベル(オン状態)にし(ステップS424)、800μsタイマをスタートさせて(ステップS425)、データ送出中フラグをオンする(ステップS426)。なお、ポート出力要求は、例えば図7に示されたメイン処理における制御データ設定処理(ステップS4)でセットされる。
【0096】
図17は、図7に示されたメイン処理における制御データ出力処理B(ステップS5B)を示すフローチャートである。制御データ出力処理Bにおいて、CPU56は、まず、データ送出中フラグがオンしているか否か確認する(ステップS431)。オンしていれば、制御データ出力処理Aでセットされている800μsタイマがタイムアウトするのを待つ(ステップS432)。
【0097】
800μsタイマがタイムアウトしたら、INT信号をハイレベル(オフ状態)にし(ステップS433)、所定期間のディレイタイムをおいて(ステップS434)、ポート格納領域の内容(制御コマンドの2バイト目)を出力ポート573に出力する(ステップS435)。なお、ディレイタイムは、図15に示されたINT信号の出力タイミングにおける1回目のINT信号のオン期間と2回目のINT信号のオン期間との間のオフ期間を作成するための時間である。
【0098】
そして、INT信号をローレベル(オン状態)にし(ステップS424)、800μsタイマをスタートさせる(ステップS425)。
【0099】
図18は、図7に示されたメイン処理における制御データ出力処理C(ステップS5C)を示すフローチャートである。制御データ出力処理Cにおいて、CPU56は、まず、データ送出中フラグがオンしているか否か確認する(ステップS441)。オンしていれば、制御データ出力処理Bでセットされている800μsタイマがタイムアウトするのを待つ(ステップS442)。
【0100】
800μsタイマがタイムアウトしたら、INT信号をハイレベル(オフ状態)にし(ステップS443)、データ送出中フラグをオフする(ステップS444)。
以上のようにして、図15に示されたようなタイミングで、ランプ制御コマンドがランプ制御基板35に送出される。
【0101】
なお、図7に示されたように、メイン処理の随所で制御データ出力処理A,B,Cを実行する方法は一例であって、他の方法を用いてもよい。例えば、800μsタイマ割り込みによってINT信号のオン/オフ制御を行ってもよい。いずれにせよ、図15に示されたようなタイミングでランプ制御コマンドが主基板31からランプ制御基板35に送出されればよい。また、INT信号のオン期間である800μsも一例であって、機種に応じて任意に設定することができる。
【0102】
図19は、ランプ制御基板35におけるランプ制御用CPU351が実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理において、ランプ制御用CPU351は、RAMやI/Oポートの初期化を行った後に(ステップS701)、ランプ制御コマンド受信処理(ステップS702)を繰り返し実行する。ランプ制御コマンド受信処理では、ランプ制御コマンドが主基板31から送出されたか否か監視するとともに、ランプ制御コマンドを受信する処理を行う。
【0103】
この実施の形態では、受信したランプ制御コマンドに応じたランプ制御は、所定時間間隔(例えば2ms毎)でタイムアップするタイマ割込処理で実行される。すなわち、図20に示すように、タイマ割込処理でランプ制御処理(ステップS711)が実行される。
【0104】
図21は、ランプ制御コマンド受信処理を示すフローチャートである。ランプ制御コマンド受信処理において、ランプ制御用CPU351は、ランプ制御コマンドデータの入力に割り当てられている入力ポートから1バイトのデータを読み込む(ステップS121)。次に、INT信号の入力に割り当てられている入力ポートからINT信号の状態を読み取る(ステップS122)。上述したように、INT信号は、主基板31のCPU56が新たなランプ制御コマンドデータを出力したときにローレベルとされる。
【0105】
INT信号がオフしている場合には、通信カウンタをクリアする(ステップS126)。通信カウンタは、INT信号がオンしているときのランプ制御コマンドデータ受信回数をカウントするために用いられる。
【0106】
INT信号がオンしている場合には、受信した制御コマンドデータが直前に(100μs前)受信したコマンドデータと同じか否か確認する(ステップS123)。同じでない場合には、通信カウンタをクリアする(ステップS126)。同じであった場合には、通信カウンタが所定の最大値(MAX)に達しているか否か確認する(ステップS124)。
【0107】
最大値に達していない場合には、通信カウンタの値を+1する(ステップS125)。ここで、最大値とは、制御コマンドデータを確実に受信したと判定する値(この例では3)よりも大きい値であり、例えば、800μs間での受信回数をカウントする等の目的で用いられる。
【0108】
次いで、ランプ制御用CPU351は、通信カウンタ後が「3」になったか否か確認する(ステップS127)。「3」になっている場合には、受信したデータが制御コマンドの1バイト目であるのか2バイト目であるのかを確認する(ステップS128)。1バイト目であれば、受信したデータを受信コマンド格納エリア(1バイト目)に格納し(ステップS129)、コマンド受信中フラグをセットする(ステップS130)。そして、受信したデータをワークエリアに格納する(ステップS134)。
【0109】
受信したデータが制御コマンドの2バイト目であれば、受信したデータを受信コマンド格納エリア(2バイト目)に格納し(ステップS131)、コマンド受信中フラグをリセットする(ステップS132)。そして、通信終了フラグをセットする(ステップS133)。また、受信したデータをワークエリアに格納する(ステップS134)。「3」になっていない場合には、通信終了フラグをセットせずに、読み取ったデータをワークエリアに格納する(ステップS134)。なお、ワークエリアに格納されたデータは、次の割込処理において、ステップS123において用いられる。
【0110】
以上の処理によって、主基板31から送出されたランプ制御コマンドは、ランプ制御用CPU351で受信される。
【0111】
また、この実施の形態では、複数回連続して同一コマンドを受信できたら正しいコマンドを受信できたと判定することによってノイズの影響を防止し、コマンド受信期間を制御コマンドデータ変更後の短い期間に限定することによって、ノイズの影響をより効果的に防止する。なお、この実施の形態では3回連続して同一コマンドを受信できたら正しいコマンドを受信できたと判定したが、必要に応じて、複数回は2回または4回以上であってもよい。さらに、この実施の形態では、ランプ制御用CPU351は、INT信号が入力される入力ポートを監視することによってランプ制御コマンドの受信を確認したが、INT信号をランプ制御用CPU351の割込端子に導入し割込処理によってランプ制御コマンド受信処理を行ってもよい。
【0112】
図22は、ランプ制御基板35におけるROM等に格納されているコマンドデータテーブルの構成例を示す説明図である。コマンドデータテーブルとは、ランプ制御手段が遊技制御手段から受信する各ランプ制御コマンドに応じて、同時制御されるランプ・LED群対応にどのようなパターンで点灯/消灯制御するべきかのデータが設定されているテーブルである。
【0113】
例えば、リーチ1のランプ制御コマンドを受信すると、ランプ制御用CPU351は、コマンドデータテーブルのリーチ1の欄を参照する。そして、ランプA群に対応したアドレスに設定されているデータを入力する。図22に示された例ではパターンA4というデータが設定されているので、ランプ制御用CPU351は、以後、パターンA4として定められている点灯/消灯パターンでランプ28bを制御する。ランプB群、ランプC群およびLEDD群についても同様の制御を行う。LEDE群およびLEDF群については、それらの群に対応したアドレスに設定されているデータに応じて表示個数の増減を行う。
【0114】
このように、各ランプ制御コマンドに応じて全てのランプ・LED群(ランプA群、ランプB群、ランプC群、LEDD群、LEDE群およびLEDF群)についての点灯/消灯パターンが設定されているので、制御の仕方が異なる複数のランプ・LED群があっても、1つのランプ制御コマンドによって全てのランプ・LED群の制御状態を指定することができる。その結果、ランプ制御コマンドの種類数を低減することができる。
【0115】
また、コマンドデータテーブルには、そのコマンドを受信しても制御に影響を与えないコマンドについては「変更せず」を示すデータが記載されている。例えば、特図始動入賞コマンドが受信されたときには、LEDE群(始動入賞記憶表示器18)についての点灯/消灯パターンが変更され、その他のランプ・LED群については点灯/消灯パターンが変更されないことが設定されている。また、確変開始や確変終了のランプ制御コマンドが受信されたときには、ランプC群(確変報知ランプ28d)についての点灯/消灯パターンが変更され、その他のランプ・LED群については点灯/消灯パターンが変更されないことが設定されている。
【0116】
同様に、ランプC群やLEDE群の点灯/消灯パターンを変更する必要がないランプ制御コマンドについては、コマンドデータテーブルの対応欄に「変更せず」を示すデータが記載されている。
【0117】
このように、確変報知ランプ28d(ランプC群)、始動入賞記憶表示器18(LEDE群)および通過記憶表示器41(LEDF群)に関する制御状態も、遊技進行に応じて主基板31から送出されるランプ制御コマンドに対応させ、コマンドデータテーブルにおいて制御に影響を与えないコマンドについては「変更せず」を示すデータが設定される。よって、ランプ制御コマンドの種類数をさらに低減することができる。
【0118】
例えば、始動入賞記憶表示器18の表示状態(表示記憶個数)を変化させるためのコマンドを別コマンドとして用意した場合には、その分ランプ制御コマンドの種類数は増えてしまう。また、確変報知ランプ28dの点灯/消灯パターンを指定するコマンドを別コマンドとして用意した場合には、その分ランプ制御コマンドの種類数は増えてしまう。しかし、この実施の形態では、そのようなランプ制御コマンドの種類数の増加は抑制される。
【0119】
また、コマンドデータテーブルにおいて「変更せず」の設定を許容しない場合には、ランプ制御コマンドの種類数は大幅に増えてしまう。つまり、コマンドデータテーブルにおいて何らかのパターンデータを設定するように構成した場合には、例えば、ランプC群について必ず「確変報知パターン」または「非確変報知パターン」がコマンドデータテーブルに設定されていなければならない。すると、例えば、リーチ1のランプ制御コマンドに関して、「確変時」と「非確変時」との2種類が要求される。その他のコマンドについても同様である。よって、ランプ制御コマンドの種類数が2倍になってしまう。
【0120】
LEDE群についても、コマンドデータテーブルにおいて「変更せず」の設定を許容しない場合には、ランプ制御コマンドの種類数は大幅に増えてしまう。「変更せず」の設定を許容しない場合には、LEDE群について必ず表示個数を示すデータがコマンドデータテーブルに設定されていなければならない。すると、各ランプ制御コマンドに関して、表示個数に応じた種類を用意しなければならない。
【0121】
ところが、この実施の形態にように、コマンドデータテーブルにおいて「変更せず」の設定を許容すれば、そのようなランプ制御コマンドの種類数の増加が発生することはない。つまり、この実施の形態のように、各ランプ制御コマンドに応じて全てのランプ・LED群についての点灯/消灯パターンが設定されたコマンドデータテーブルを設け、さらに、コマンドデータテーブルにおいて「変更せず」の設定が許容される場合には、遊技進行に応じて制御される点灯/消灯パターンの種類を多くしても、主基板31からランプ制御基板35に送出するランプ制御コマンドの種類数の増加を抑制することができる。
【0122】
図23は、ランプ制御用CPU351が実行するランプ制御処理(図20におけるステップS711)を示すフローチャートである。ランプ制御処理において、ランプ制御用CPU351は、主基板31からのランプ制御コマンドが受信されたことを確認すると、すなわち、通信終了フラグがセットされると(ステップS201)、通信終了フラグをリセットする(ステップS202)。通信終了フラグは図21に示された処理においてセットされている。
【0123】
次いで、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中のデータ行を特定する。そして、その行におけるランプA群のデータを読み込む(ステップS211)。例えば、受信したランプ制御コマンドがデモコマンドであれば、図22に例示されたコマンドデータテーブル中の第1行のランプA群のアドレスに設定されているパターンA1が読み込まれる。
【0124】
ランプ制御用CPU351は、読み込んだデータが「変更せず」を示すデータであった場合にはランプA群に関するランプ制御(点灯/消灯制御)を変更せず、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、そのデータに対応した制御テーブルを使用することに決定する(ステップS212,S213)。
【0125】
制御テーブルとは、コマンドデータテーブルに記載されている各パターンを実現するための具体的な制御内容が設定されているテーブルである。制御テーブルは、ランプ制御基板35におけるROMに格納されている。
【0126】
次に、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中の特定したデータ行におけるランプB群のデータを読み込む(ステップS221)。そして、読み込んだデータが「変更せず」を示すデータであった場合にはランプB群に関するランプ制御を変更せず、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、そのデータに対応した制御テーブルを使用することに決定する(ステップS222,S223)。
【0127】
さらに、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中の特定したデータ行におけるランプC群のデータを読み込む(ステップS231)。そして、読み込んだデータが「変更せず」を示すデータであった場合にはランプC群に関するランプ制御を変更せず、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、そのデータに対応した制御テーブルを使用することに決定する(ステップS232,S233)。
【0128】
また、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中の特定したデータ行におけるLEDD群のデータを読み込む(ステップS241)。そして、読み込んだデータが「変更せず」を示すデータであった場合にはLEDD群に関するランプ制御を変更せず、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、そのデータに対応した制御テーブルを使用することに決定する(ステップS242,S243)。
【0129】
さらに、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中の特定したデータ行におけるLEDE群のデータを読み込む(ステップS251)。そして、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、LEDE群点灯制御を実行する(ステップS252,S253)。
【0130】
そして、ランプ制御用CPU351は、受信したランプ制御コマンドに応じたコマンドデータテーブル中の特定したデータ行におけるLEDF群のデータを読み込む(ステップS261)。そして、読み込んだデータが「変更せず」以外のデータであれば、LEDF群点灯制御を実行する(ステップS262,S263)。
【0131】
次に、ランプ制御用CPU351は、ランプA群、ランプB群、ランプC群、LEDD群に対する点灯制御を実行する(ステップS271〜274)。
【0132】
図25は、制御テーブルの一構成例を示す説明図である。この例は、パターンA2に対応した制御テーブルの例である。制御テーブルには、「点灯」または「消灯」を示すデータとそれらの継続時間とが設定されている。データFF(H)は、その制御テーブル中の先頭のデータを使用する状態に戻ることを示す制御コードである。そして、図25に例示されたような制御テーブルが、コマンドデータテーブル中のランプA群、ランプB群、ランプC群およびLEDD群に存在する全てのパターンデータに対応して用意されている。
【0133】
図26は、図24に示されたランプA群点灯処理を示すフローチャートである。ランプA群点灯処理において、ランプ制御用CPU351は、まず、タイマが動作中であるか否か確認する(ステップS281)。このタイマは、点灯または消灯の継続時間を計測するためのタイマである。タイマが動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS282)。タイムアウトしていたら、制御テーブルにおける次のデータを読み込む(ステップS283)。
【0134】
読み込んだデータがFF(H)でなければ(ステップS284)、そのデータは継続時間を示すデータのはずであるから、その値に応じた時間をタイマにセットし(ステップS286)、ランプA群を制御テーブル中の次のデータが示す状態(点灯または消灯)に設定する(ステップS287)。
【0135】
ステップS284において、読み込んだデータがFF(H)であることを確認すると、ランプ制御用CPU351は、制御テーブルを指すポインタの値を初期化して制御テーブルの最初のデータを読み込む(ステップS285)。そして、その値に応じた時間をタイマにセットし(ステップS286)、ランプA群を制御テーブル中の次のデータが示す状態(点灯または消灯)に設定する(ステップS287)。
【0136】
以上のような処理によって、例えば図25に示されたパターンA2では、0.5秒間の点灯状態と0.5秒間の消灯状態とが繰り返すように制御される。そして、そのような制御状態は、新たなランプ制御コマンドを受信して、使用する制御テーブルが変更されるまで継続する。なお、図23〜図24に示された使用制御テーブルの変更処理では、制御テーブルを指すポインタの初期化も行われている。
【0137】
図26はランプA群点灯制御を示すフローチャートであるが、ランプB群点灯制御、ランプC群点灯制御およびLEDD群点灯制御も、ランプA群点灯制御と同じように実行される。
【0138】
なお、制御テーブルのうち共通に使用できるものは1つの制御テーブルに集約してもよい。例えば、図22に示されたパターンA4とパターンD4とが同じ点灯/消灯パターンであるのならば、パターンA4に対応する制御テーブルとパターンD4に対応する制御テーブルとを1つの制御テーブルとしてもよい。また、そのような場合には、コマンドデータテーブルにおいて、パターンD4を示すデータを設定するのではなく、パターンA4を示すデータを設定してもよい。すなわち、同じパターンで点灯/消灯が行われる場合には、コマンドデータテーブルにおいて同じデータを設定してもよい。
【0139】
図27は、図24に示されたLEDE群点灯処理を示すフローチャートである。LEDE群点灯点灯処理において、ランプ制御用CPU351は、コマンドデータテーブルに設定されているデータが「表示を+1」を示すデータであれば、表示LED個数を1増やす(ステップS291,S292)。例えば、3つのLEDが表示されているときには、4つ目のLEDを点灯する。また、コマンドデータテーブルに設定されているデータが「表示を−1」を示すデータであれば、表示LED個数を1減らす(ステップS293,S294)。
【0140】
図27はLEDE群点灯制御を示すフローチャートであるが、LEDF群点灯制御も、LEDE群点灯制御と同じように実行される。
【0141】
以上のように、この実施の形態では、ランプ制御手段が制御するランプ・LED群が複数ある場合に、各ランプ制御コマンドに対応して全てのランプ・LED群の点灯/消灯制御状態を示すデータが設定されたコマンドデータテーブルをランプ制御基板に設け、さらに、点灯/消灯制御状態を変更する必要がない場合にはコマンドデータテーブルに「変更なし」を示すデータを設定したので、ランプ制御コマンドの種類数を低減することができる。
【0142】
また、他のランプ・LED群に比べて変更機会が少ない確変報知ランプ28dと始動入賞記憶表示器18とをそれぞれ1つの群としたので、「変更なし」を示すデータを設定可能なコマンドデータテーブルによる、ランプ制御コマンドの種類数低減の効果は顕著である。
【0143】
また、発光体群には複数の発光体が含まれ、発光体制御手段が、発光体群に含まれる発光体を同時制御するように構成されているので、コマンドデータテーブルにおいてグループ分けしたデータ設定を行うことができ、コマンドデータテーブルのサイズを小さくすることができる。
【0144】
さらに、上記の実施の形態では、ランプ制御基板に搭載されたランプ制御手段が遊技盤6に設けられているランプ・LED群と遊技機本体側に設けられているランプ・LED群との双方を制御する。すなわち、ランプ制御が1箇所に集約されている。よって、遊技機におけるランプ制御が簡潔な構成になっている。
【0145】
なお、上記の実施の形態では、特別遊技状態として確変状態を例にしたが、時短などの他の特別遊技状態に制御可能な遊技においても本発明を適用できる。
【0146】
また、上記の実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0147】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技機を、発光体制御基板には、制御コマンドのそれぞれに対応して発光体制御手段が制御する全ての発光体群の点灯/消灯制御状態を示すデータが設定されたコマンドデータテーブルが設けられ、点灯/消灯制御状態を変更する必要がない場合にはコマンドデータテーブルに変更なしを示すデータが設定されているように構成したので、遊技制御手段から発光体制御手段に対して送出される制御コマンド数が削減され、遊技制御手段の発光体制御手段に対する制御コマンド送出に要する負担を軽減することができる効果がある。
【0148】
コマンドデータテーブルに、始動入賞記憶表示を行う発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている場合には、表示個数に応じた種類の各ランプ制御コマンドを用意する必要はなく、ランプ制御コマンドの種類数が大幅に増えてしまうことは防止される。
【0149】
コマンドデータテーブルに、特別遊技状態であることを報知するための発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている場合には、特別遊技状態であることを報知することを示すランプ制御コマンドと報知しないことを示すランプ制御コマンドとの2種類を用意する必要はなく、ランプ制御コマンドの種類数が大幅に増えてしまうことは防止される。
【0150】
発光体制御手段が、遊技機の遊技盤に配置された発光体群および遊技機本体側に備えられている発光体群の点灯/消灯制御を行うように構成されている場合には、発光体制御が1箇所に集約され、遊技機における発光体制御が簡潔になる。
【0151】
遊技制御手段が、発光体制御手段が検出可能に1回のみ制御コマンドを送信するように構成されている場合には、遊技制御手段の制御コマンドに要する制御負荷を軽くすることができる。
【0152】
発光体制御手段が、不可逆性入力手段を介して遊技制御手段からの制御コマンドを受信するように構成されている場合には、不正行為を効果的に防止して不正行為を受けにくくすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面図である。
【図4】 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 ランプ制御基板内の回路構成を示すブロック図である。
【図6】 主基板からランプ制御基板に送出される遊技制御に関するランプ制御コマンドを示す説明図である。
【図7】 基本回路のメイン処理を示すフローチャートである。
【図8】 各乱数を示す説明図である。
【図9】 打球が始動入賞口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャートである。
【図10】 可変表示の停止図柄を決定する処理およびリーチ種類を決定する処理を示すフローチャートである。
【図11】 大当り判定の処理を示すフローチャートである。
【図12】 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。
【図13】 普通図柄プロセス処理を示すフローチャートである。
【図14】 主基板からランプ制御基板に送信されるランプ制御コマンドを示す説明図である。
【図15】 ランプ制御コマンドの送出タイミングの一例を示すタイミング図である。
【図16】 制御データ出力処理Aを示すフローチャートである。
【図17】 制御データ出力処理Bを示すフローチャートである。
【図18】 制御データ出力処理Cを示すフローチャートである。
【図19】 ランプ制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図20】 ランプ制御用CPUが実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図21】 ランプ制御コマンド受信処理を示すフローチャートである。
【図22】 ランプ制御基板におけるコマンドデータテーブルの構成例を示す説明図である。
【図23】 ランプ制御用CPUが実行するランプ制御処理を示すフローチャートである。
【図24】 ランプ制御用CPUが実行するランプ制御処理を示すフローチャートである。
【図25】 制御テーブルの一構成例を示す説明図である。
【図26】 ランプA群点灯処理を示すフローチャートである。
【図27】 LEDE群点灯処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 可変表示部
31 遊技制御基板(主基板)
35 ランプ制御基板
53 基本回路
56 CPU
351 ランプ制御用CPU
573 出力ポート
355 入力バッファ回路

Claims (6)

  1. 表示状態が変化可能な複数の表示領域を有する可変表示部を含み、変動開始の条件の成立に応じて前記表示領域に表示される図柄の変動を開始し、図柄の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者に有利な遊技状態に制御可能な遊技機であって、
    遊技機に設けられている発光体の点灯/消灯制御を行う発光体制御手段が搭載された発光体制御基板と、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて前記発光体制御手段に対して制御コマンドを送出する遊技制御手段が搭載された遊技制御基板とを備え、
    前記発光体制御基板には、制御コマンドのそれぞれに対応して前記発光体制御手段が制御する全ての発光体群の点灯/消灯制御状態を示すデータが設定されたコマンドデータテーブルが設けられ、点灯/消灯制御状態を変更する必要がない場合にはコマンドデータテーブルに変更なしを示すデータが設定されている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. コマンドデータテーブルには、少なくとも可変表示部における図柄の変動条件成立の記憶数を表示する始動入賞記憶表示を行う発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている
    請求項1記載の遊技機。
  3. コマンドデータテーブルには、少なくとも特別遊技状態であることを報知するための発光体群に関する変更なしを示すデータが設定されている
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 発光体制御手段は、遊技機の遊技盤に配置された発光体群および遊技機本体側に備えられている発光体群の点灯/消灯制御を行う
    請求項1ないし請求項3記載の遊技機。
  5. 遊技制御手段は、発光体制御手段が検出可能に1回のみ制御コマンドを送信する
    請求項1ないし請求項4記載の遊技機。
  6. 発光体制御基板には、情報を一方向にのみ伝達可能な不可逆性入力手段が設けられ、
    発光体制御手段は、前記不可逆性入力手段を介して遊技制御手段からの制御コマンドを受信する
    請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
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