JP4420907B2 - 貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体輸送する貨物船が備える船体の喫水調整を行うバラストタンクの注排水装置および貨物タンクの洗浄を行うタンククリーニング装置に関する。
まず、従来の貨物船のバラストタンク注排水装置(以下、「従来型バラストタンク注排水装置」という。)および貨物タンククリーニング装置(以下、「従来型タンククリーニング装置」という。)について、図4および図5を基に説明する。ここで、図4は、従来型注排水装置および従来型クリーニング装置の断面模式図、図5は、従来型注排水装置および従来型クリーニング装置の斜視模式図、である。
バラストタンク107は、バラストである海水をバラストタンク107内に注水あるいはバラストタンク107から海水を排水することにより、船舶の喫水を所定の位置に保持することが主要な役目であり、従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストタンク107内の注水は、ポンプ室104の船底に穿設された海水吸入口であるシーチェスト42から吸引パイプ51を介してバラストポンプ50により海水を吸引し、各バラストパイプ52を介して各バラストタンク107、107、・・・に注水されることによりおこなわれ、バラストタンク107からの排水は、所定のバラストタンク107のバラストパイプ52からバラストポンプ50によって吸引され、図示外の排出パイプから船外に排出されることによりおこなわれていた。
一方、従来型タンククリーニング装置は、ポンプ室104に設置されるタンククリーニングポンプ60により、ポンプ室104の船底に穿設されたシーチェスト42から吸引パイプ61を介して海水を吸引し、タンククリーニングポンプ60の吐出側に接続されるタンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射されるようになっている。そして、このタンククリーニングパイプ63には、海水・清水加熱器41がバイパス配管されていて、必要に応じて海水を加熱することができるようになっている。さらに、タンククリーニングポンプ60により、クリーニングタンク105内の清水を吸引し、タンククリーニングパイプ63を介し、必要に応じて海水・清水加熱器41をバイパス経由して上記のタンククリーニングマシン(図示外)から清水が貨物タンク108内に噴射するようになっている。
ところで、バラストポンプ50およびタンクタリーニングポンプ60は、渦巻き型ポンプ(Centrifugal Pump)であるため、吸引力はゼロであり、吸引する海水や清水の水頭よりバラストポンプ50およびタンクタリーニングポンプ60の吸引口が下方になければ吸引の開始ができないという性質を有している。そのため、できるだけ低い二重船底103あるいは船底102を床面とするポンプ室104を設け、このポンプ室104の床面上にバラストポンプ50およびタンクタリーニングポンプ60が設置されていた。
3〜5万ton程度の船舶におけるバラストポンプ50の能力は、500m/hr×30mTHであり、500m/hrと大きな容量を有する一方で、吐出圧力は30mTH(Total Head:揚程)と小さいが、30mTHの揚程能力があれば、上甲板101まで海水を揚げることができ、バラストポンプとしての機能は満足している。同様に、3〜5万ton程度の船舶におけるタンククリーニングポンプ60は、150m/hr×100mTHであり、容量は同時に使用するタンククリーニングマシンの台数で決定される一方、吐出圧力は、射水圧力からその能力が決定される。
上述したように、従来型バラストタンク注排水装置および従来型タンククリーニング装置においては、バラストポンプ50およびタンククリーニングポンプ60を収納するポンプ室104は必須の設備であり、バラストポンプ50およびタンククリーニングポンプ60は、横型の渦巻き型ポンプ(Centrifugal Pump)が用いられることから、ポンプ室104の床面は二重船底103上の低い位置に設けられて、吸引開始時にバラストポンプ50およびタンククリーニングポンプ60の吸引口にプラスの圧力が加わるように考慮されていた。そして、このポンプ室104は、貨物タンク108と機関室の間に設けられていて、ポンプ室104のスペースは、船体の長さ方向に少なくとも3mという所定の長さを必要としていた。
したがって、ポンプ室104という独立した区画を必要としていたので、バラストポンプ操作、タンククリーニングポンプ操作およびこれらのポンプに付属するバルブ操作が不効率であり、かつ、貨物タンク108に隣接される区画であるため、安全面においても充分配慮する必要があった。
バラストタンクのクリーニング装置としては、特開2001−199389号公報に開示の技術がある。この技術は、「バラストタンク内沈殿泥を効率的に除去すること」を課題とし、この課題を「バラストタンクには、消火水管から連絡ホースおよび洗浄水供給管を通して加圧洗浄水が供給される。バラストタンクの底部近傍にはノズルが付設され、そこから上記洗浄水を噴射する。洗浄水の噴射によりバラストタンク内の片側に押し出された沈殿泥および洗浄水は、大容量ポンプに接続されたエダクターによって吸引口を介して吸引され、船腹より船外へ排出される。」との構成により、その課題解決を図ったものである。
特開2001−199389号公報
しかしながら、特開2001−199389号公報に開示の技術は、バラストタンク内沈殿泥を効率的に除去する課題であるため、たとえこの技術を従来型タンククリーニング装置に置き換えても、貨物タンクの壁面や天井面をクリーニングすることはできない。また、この技術を開示する同特開2001−199389号公報には、ポンプ室に関する記述はないので、この技術を従来型タンククリーニング装置に置き換えても、課題を解決すること、特に、上述した「バラストポンプ操作、タンククリーニングポンプ操作およびこれらのポンプに付属するバルブ操作が不効率であり、かつ、貨物タンクに隣接される区画であるため、安全面においても充分配慮する必要がある」という課題を解決することはできない。
そこで、本発明は、バラストポンプ操作、タンククリーニングポンプ操作およびこれらのポンプに付属するバルブ操作を容易とし、かつ、安全面においても充分配慮したバラストタンクの注排水装置および貨物タンクの洗浄を行うタンククリーニング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、上甲板を天井面とし二重船底あるいは船底を床面とする一のバラストタンクと他のバラストタンクと、前記上甲板を天井面とし該二重船底あるいは該船底を床面とするクリーニングタンクと、前記一のバラストタンクの床面上に設置される浸水型の第1の渦巻きポンプと、前記上甲板に設置される第2の渦巻きポンプと、前記クリーニングタンクの床面上に設置される浸水型の第3の渦巻きポンプとからなり、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク前記クリーニングタンクの双方または一方に連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、前記第2の渦巻きポンプタンククリーニングマシンの双方または一方に連通し、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する連結パイプを介して前記第2の渦巻きポンプの吸引側に接続されるとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通し、前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通し、前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする。
本願請求項に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、前記請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする。
また、本願請求項に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、前記請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンクおよび前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブおよびレジューサーを介装する前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通するとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通する、ことを特徴とする。
本願請求項1に係る発明によれば、第1の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェスト、一のバラストタンクおよび/または他のバラストタンクに連通し、吐出側は一のバラストタンク、他のバラストタンク、第2の渦巻きポンプおよび/またはタンククリーニングマシンに連通している。このため、第1の渦巻きポンプは、従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストポンプの役割を果たすとともに、吐出側をタンククリーニングマシンに連通させれば、従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たすことになる。また、第2の渦巻きポンプの吐出側は、タンククリーニングマシンに連通しているので、第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプとで、従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たすことになる。さらに、第3の渦巻きポンプの吸引側はシーチェストおよびクリーニングタンクに連通し、吐出側はタンククリーニングマシンに連通しているので、従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たすことになる。
したがって、従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストポンプおよび従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たす第1の渦巻きポンプ、第2の渦巻きポンプおよび/または第3の渦巻きポンプは、それぞれがバラストタンク内、上甲板上、あるいはクリーニングタンク内に設置されているので、バラストポンプおよびタンククリーニングポンプを収納するポンプ室は不要となり、ポンプ室の区画を燃料タンクなど他の目的に使用することができる。また、第1の渦巻きポンプおよび第3の渦巻きポンプは、バラストタンク内およびクリーニングタンク内に収納され、第2の渦巻きポンプは、上甲板上に設置されているので、安全面においても充分配慮された構造となる。さらに、第2の渦巻きポンプは、上甲板上に設置されているので、第2の渦巻きポンプの操作、および第2の渦巻きポンプに付属するバルブ類の操作は、上甲板上での作業となり、これらの操作が、安全、かつ、きわめて容易なものとなる。
そして、第1の渦巻きポンプおよび第3の渦巻きポンプは、喫水線よりも低い二重船底あるいは船底に設置されているので、第1の渦巻きポンプおよび第3の渦巻きポンプの吸引口は、吸引する海水の水頭より低くなり、吸引の開始ができないという不具合は生じない。また、第2の渦巻きポンプの吸引側は第1の渦巻きポンプの吐出側に連接し、第2の渦巻きポンプにより給水されるので、吸引の開始ができないという不具合が生じることはない。
また、本願請求項2に係る発明によれば、第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプとから構成されていて、第1の渦巻きポンプが従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストポンプの役割を果たし、第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプが従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たしている。そして、第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプとは連通することにより、第1の渦巻きポンプは、バラストの注排水を主目的とし、さらに、第1の渦巻きポンプで海水または清水を上甲板まで揚げることにより、第2の渦巻きポンプを上甲板に据え付けることができ、上甲板という広い場所におけるタンククリーニング作業における作業性の向上と安全性を図ることができる。また、第1の渦巻きポンプが揚程能力を分担することにより、第2の渦巻きポンプはタンククリーニングポンプとして、充分な揚程を発揮でき、射水圧力も向上することができるので、貨物タンクの洗浄効率を向上することができる。
そして、上述した第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプとの協働により、第1の渦巻きポンプは、従来型のバラストポンプと同程度の能力で充分であり、また、第2の渦巻きポンプもまた、従来型のタンククリーニングポンプの能力で充分である。
そして、本願請求項3に係る発明によれば、第1の渦巻きポンプと第3の渦巻きポンプとから構成されていて、第1の渦巻きポンプが従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストポンプの役割を果たし、第3の渦巻きポンプが従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割を果たしている。したがって、本願発明においては、バラストタンク注排水とタンククリーニングに対してそれぞれ別個独立の配管となることから、ポンプ操作やバルブ操作が単純となり、かつ、浸水型の渦巻きポンプを用いるため、上甲板上で全てのタンククリーニング作業ができる。このため、タンククリーニング作業が容易となるとともに、安全性の向上を図ることができる。
なお、第1の渦巻きポンプは、従来型のバラストポンプと同程度の能力で良く、また、第3の渦巻きポンプも従来型のタンククリーニングポンプと同程度の能力で良い。
さらに、本願請求項4に係る発明によれば、第1の渦巻きポンプのみから構成されていて、第1の渦巻きポンプが、従来型バラストタンク注排水装置におけるバラストポンプの役割を果たすとともに、従来型タンククリーニング装置におけるタンククリーニングポンプの役割をも果たしていて、この二役を果たすために、第1の渦巻きポンプには、渦巻き式の2段仕様ポンプを使用している。この渦巻き式の2段仕様ポンプを使用することにより、主目的であるバラストの注排水に対しては渦巻きポンプとして用い、貨物タンクのクリーニングに対してはタンククリーニングパイプにレジユーサーを介装させて、所定の吐出圧力まで高めることができ、バルブ調整によりタンククリーニングに対する所定の射水圧力に調整ができる。このため、タンククリーニング作業が容易となるとともに、安全性の向上を図ることができる。
本願発明を実施するための最良の形態に係る実施例1ないし実施例3について、図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図1は、実施例1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置(以下、「バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置」という。)の断面模式図、図2は、実施例2に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置の断面模式図、図3は、実施例3に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置の断面模式図、である。
図1ないし図3において、符号1は実施例1に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置、符号2は実施例2に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置、符号3は実施例3に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置、符号10は第1の渦巻きポンプ、符号11は吸引パイプ、符号11aは清水吸引パイプ、符号11bはバラスト吸引パイプ、符号11cは海水吸引パイプ、符号12は吸引口、符号12aは清水吸引口、符号12bはバラスト吸引口、符号13は吸引側切替えバルブ、符号14は吐出パイプ、符号15は連結パイプ、符号16は吐出側切替えバルブ、符号20は第2の渦巻きポンプ、符号21はタンククリーニングパイプ、符号30は第3の渦巻きポンプ、符号41は海水・清水加熱器、符号42はシーチェスト、符号42aはクリーニングタンク内シーチェスト、符号42bはバラストタンク内シーチェスト、符号43はレジューサー、符号101は上甲板、符号102は船底、符号103は二重船底、符号105はクリーニングタンク、符号106は一のバラストタンク、である。なお、「背景技術」で説明した図4および図5に記載の要素と同一の要素については、同一の符号を付している。
先ず、実施例1に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置について、図1を基に説明する。
バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置1は、主に、一のバラストタンク106の床面上に設置された第1の渦巻きポンプ10、上甲板101上に設置された第2の渦巻きポンプ20、第2の渦巻きポンプ20と同様に上甲板101上に設置された海水・清水加熱器41および図示外のタンククリーニングマシンとから構成されている。なお、一のバラストタンク106とは、実施例においては、左右の各舷に配設されたバラストタンクの内、第1の渦巻きポンプ10が設置される船尾側のバラストタンクをいう。
一のバラストタンク106の床面は、二重船底103よりも低い位置にある船底102であり、この船底102上に第1の渦巻きポンプ10が設置されている。また、一のバラストタンク106の床面には、船外に開口する海水吸入口であるシーチェスト42が穿設され、クリーニングタンク105内の床面近傍にはその開口方向を床面に向けて清水吸引口12aが設置され、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内の床面近傍にはその開口方向を床面に向けてバラスト吸引口12bが設置されていて、シーチェスト42、清水吸引口12aおよびバラスト吸引口12bは、それぞれ、吸引側切替えバルブ13が介装される海水吸引パイプ11c、吸引側切替えバルブ13が介装される清水吸引パイプ11aおよび吸引側切替えバルブ13が介装されるバラスト吸引パイプ11bを介して第1の渦巻きポンプ10の吸引側と連通している。
なお、実施例では、一のバラストタンク106およびクリーニングタンク105の床面を船底102としているが、二重船底103としても良いことは勿論である。
第1の渦巻きポンプ10の吐出側は、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内に設置された図示外の吐出口と吐出側切替えバルブ16が介装される吐出パイプ14を介して連通し、さらに、第1の渦巻きポンプ10の吐出側と第2の渦巻きポンプ20の吸引側とは、連結パイプ15を介して連通している。そして、第2の渦巻きポンプ20の吐出側は、タンククリーニングパイプ21を介して図示外のタンククリーニングマシンに連通しているが、上甲板101上に設置される海水・清水加熱器41がバイパス管路によりタンククリーニングパイプ21に介装されている。
なお、海水・清水加熱器41は、蒸気を熱源として、熱交換により海水または清水を略85℃まで加熱する役割を担っている。
ところで、第1の渦巻きポンプ10は、一のバラストタンク106内に設置するため、従来型のバラストポンプと異なり浸水型とする必要があるが、所定の時間内にバラストタンクの注排水をおこなう必要があることから、3〜5万ton貨物船クラスでは、従来型のバラストポンプと同程度の500m/hr×30mTHの能力のものを使用している。また、貨物タンク内を洗浄するためには、少なくとも0.7Mpaの射水圧力が必要であるが、配管損失を考慮すると、第2の渦巻きポンプ20には、100mTHの能力が必要とされる。実施例1における第2の渦巻きポンプ20は、上甲板101上に設置されたブースター(Booster)ポンプであり、第1の渦巻きポンプ10により吸引側に所定の圧力(0Mpa)以上で供給されるため、従来型のタンククリーニングポンプの能力と同一の150m/hr×100mTHのものを使用することができる。したがって、実施例1では、第1の渦巻きポンプ10の機能を基に、第2の渦巻きポンプ20をブースターとして直列接続することにより、双方が協働してその機能を果たすようにしたものである。
ここで、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置1の作用について説明する。前述したように、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置1は、バラストタンク注排水装置と貨物タンククリーニング装置とを兼備するものであり、まず、バラストタンク注排水装置として使用する場合について説明する。
一のバラストタンク106および他のバラストタンクに海水を注水する工程の例としては、以下の手順がある。すなわち、
(1−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と所定のバラストタンクに連通する吐出パイプ14の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(1−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42から海水が吸引されて、所定のバラストタンクに注水される。第1の渦巻きポンプ10の吸引口の位置は略船底102にあり、この位置は船舶の喫水線よりもかなり低い位置にあるから、第1の渦巻きポンプ10が稼動すれば、スムーズに海水が第1の渦巻きポンプ10により吸引される。
(1−3)所定のバラストタンク内の海水が所要量に達すると、吐出側切替えバルブ16を「閉」とし、他の所定のバラストタンクに連通する吐出パイプ14の吐出側切替えバルブ16を「開」とすることにより、他の所定のバラストタンクに海水が注水される。
(1−4)上記(1−3)を繰り返すことにより、バラストタンクへの海水の注水作業は完了する。
一のバラストタンク106および他のバラストタンクから海水を排水する工程の例としては、以下の手順がある。すなわち、
(2−1)所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とする。このとき、全ての吐出側切替えバルブ16は「閉」とする。
(2−2)第1の渦巻きポンプ10に連通する図示外の排出パイプに介装される切替えバルブ(図示外)を「開」とし、第1の渦巻きポンプ10を稼動させると、所定のバラストタンク内の海水は、バラスト吸引パイプ11bおよび図示外の排出パイプを経由して、船外に排出される。
(2−3)所定のバラストタンク内の海水が排出されると、当該バラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「閉」とし、他の所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とすることにより、他の所定のバラストタンクの海水が船外に排出される。
(2−4)上記(2−3)を繰り返すことにより、バラストタンクからの海水の排水作業は完了する。
つぎに、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置1を貨物タンククリーニング装置として使用する場合について説明する。以下は、貨物タンク108(図4参照)をクリーニングする工程の例である。
(3−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11cの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、または所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と第2の渦巻きポンプ20とを連結する連結パイプ15の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(3−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42または所定のバラストタンクから海水が吸引されて、第2の渦巻きポンプ20に送り込まれる。さらに、第2の渦巻きポンプ20の稼動により、タンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
(3−3)海水による貨物タンク108のクリーニング完了後、クリーニングタンク内に設置された清水吸引口12aと第1の渦巻きポンプ10とを連結する清水吸引パイプ11aの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とすると、クリーニングタンク内の清水は、タンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
(3−4)そして、上述した(3−1)ないし(3−3)の手順を繰り返すことにより複数の貨物タンク108のクリーニング作業が完了する。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
つぎに、実施例2に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置について、図2を基に説明する。
バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置2は、主に、一のバラストタンク106の床面上に設置された第1の渦巻きポンプ10、クリーニングタンク105の床面上に設置された第3の渦巻きポンプ30、上甲板101上に設置された海水・清水加熱器41および図示外のタンククリーニングマシンとから構成されている。
一のバラストタンク106の床面は、二重船底103よりも低い位置にある船底102であり、この船底102上に第1の渦巻きポンプ20が設置されている。また、一のバラストタンク106の床面には、バラストタンク内シーチェスト42bが穿設され、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内の床面近傍にはその開口方向を床面に向けてバラスト吸引口12bが設置されていて、バラストタンク内シーチェスト42bおよびバラスト吸引口12bは、それぞれ、吸引側切替えバルブ13が介装される海水吸引パイプ11bおよび吸引側切替えバルブ13が介装されるバラスト吸引パイプ11bを介して第1の渦巻きポンプ20の吸引側と連通している。
そして、第1の渦巻きポンプ10の吐出側は、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内に設置された図示外の吐出口と吐出側切替えバルブ16が介装される吐出パイプ14を介して連通している。
クリーニングタンク105の床面は、二重船底103よりも低い位置にある船底102であり、この船底102上に第3の渦巻きポンプ30が設置されている。また、クリーニングタンク105の床面には、クリーニングタンク内シーチェスト42aが穿設され、クリーニングタンク105の床面近傍にはその開口方向を床面に向けて清水吸引口12aが設置されていて、クリーニングタンク内シーチェスト42aおよび清水吸引口12aは、それぞれ、吸引側切替えバルブ13が介装される海水吸引パイプ11cおよび吸引側切替えバルブ13が介装される清水吸引パイプ11aを介して第3の渦巻きポンプ30の吸引側と連通している。
そして、第3の渦巻きポンプ30の吐出側は、タンククリーニングパイプ21を介して図示外のタンククリーニングマシンに連通しているが、上甲板101上に設置される海水・清水加熱器41がバイパス管路によりタンククリーニングパイプ21に介装されている。
なお、実施例2で使用する第1の渦巻きポンプ10は、バラストタンク106内に設置することから従来型のバラストポンプと異なり浸水型とする必要があるが、能力自体は従来型のバラストポンプと同程度の能力で充分であり、実施例2では500m/hr×30mTHの能力のものを使用している。また、第2の渦巻きポンプ20は、クリーニングタンク105内に設置することから従来型のタンククリーニングポンプと異なり浸水型とする必要があるが、前述したように、貨物タンク内を洗浄するためには、少なくとも0.7Mpaの射水圧力が必要であるため、実施例2では従来型のタンククリーニングポンプの能力と同一の150m/hr×100mTHの能力のものを使用している。
ここで、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置2の作用について説明する。
まず、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置2をバラストタンク注排水装置として使用する場合について説明するが、一のバラストタンク106および他のバラストタンクに海水を注水する手順、および一のバラストタンク106および他のバラストタンクから海水を排水する手順については、手順(1−1)および(1−2)の「シーチェスト42」を「バラストタンク内シーチェスト42b」と読み替えることにより、実施例1の手順がそのまま該当することになるので、その説明を省略する。
つぎに、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置2を貨物タンククリーニング装置として使用する場合について説明する。以下の手順は、貨物タンク108(図4参照)をクリーニングする工程の例である。
(4−1)クリーニングタンク内シーチェスト42aと第3の渦巻きポンプ30とを連結する海水吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とする。
(4−2)第3の渦巻きポンプ30の稼動により、クリーニングタンク内シーチェスト42aから海水が吸引されて、第3の渦巻きポンプ30の吐出側に連接されるタンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
(4−3)海水による貨物タンク108のクリーニング完了後、クリーニングタンク105内に設置された清水吸引口12aと第3の渦巻きポンプ30とを連結する清水吸引パイプ11aの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とすると、クリーニングタンク内の清水は、タンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
つぎに、実施例3に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置について、図3を基に説明する。
バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置3は、主に、一のバラストタンク106の床面上に設置された第1の渦巻きポンプ10、上甲板101上に設置された海水・清水加熱器41および図示外のタンククリーニングマシンとから構成されている。
一のバラストタンク106の床面は、二重船底103よりも低い位置にある船底102であり、この船底102上に第1の渦巻きポンプ10が設置されている。また、一のバラストタンク106の床面には、シーチェスト42が穿設され、クリーニングタンク105内の床面近傍にはその開口方向を床面に向けて清水吸引口12aが設置され、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内の床面近傍にはその開口方向を床面に向けてバラスト吸引口12bが設置されていて、シーチェスト42、清水吸引口12aおよびバラスト吸引口12bは、それぞれ、吸引側切替えバルブ13が介装される海水吸引パイプ11c、吸引側切替えバルブ13が介装される清水吸引パイプ11aおよび吸引側切替えバルブ13が介装されるバラスト吸引パイプ11cを介して第1の渦巻きポンプ10の吸引側と連通している。
なお、実施例では、一のバラストタンク106およびクリーニングタンク105の床面を船底102としているが、二重船底103としても良いことは勿論である。
第1の渦巻きポンプ10の吐出側は、一のバラストタンク106および図示外の他のバラストタンク内に設置された図示外の吐出口と吐出側切替えバルブ16が介装される吐出パイプ14を介して連通し、さらに、第1の渦巻きポンプ10の吐出側は、吐出側切替えバルブ16が介装されるタンククリーニングパイプ21に接続している。このタンククリーニングパイプ21には、レジューサー43が介装されていて、上甲板101まで延伸した後、図示外のタンククリーニングマシンに接続しているが、上甲板101上において、海水・清水加熱器41がバイパス管路によりタンククリーニングパイプ21に介装されている。なお、レジューサー43はパイプの口径を絞る金具であり、図3において、タンククリーニングパイプ21はレジューサー43を境に、その口径が下の部分(船底102側)よりも上の部分(上甲板101側)が狭くなっている。
なお、実施例1に係る第1の渦巻きポンプ10は一般の浸水型の渦巻き式ポンプを使用しているが、実施例3に係る第1の渦巻きポンプ10は浸水型の渦巻き式2段仕様ポンプを使用している。これは、実施例3に係る第1の渦巻きポンプ10は従来型のバラストポンプと従来型のタンククリーニングポンプとを兼用するものであり、吐出側のパイプの口径を絞ることにより吐出圧力を高めるような構造であることが必要であるためである。実施例3では500m/hr×30mTHの能力のものを使用しているが、レジューサー43により吐出量を500m/hrから150m/hrに調整され、吐出圧力を30mTHから100mTHに調整されている。
ここで、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置3の作用について説明する。
まず、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置3をバラストタンク注排水装置として使用する場合について説明するが、一のバラストタンク106および他のバラストタンクに海水を注水する手順、および一のバラストタンク106および他のバラストタンクから海水を排水する手順については、実施例1の手順がそのまま該当することになるので、その説明を省略する。
つぎに、バラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置3を貨物タンククリーニング装置として使用する場合について説明する。以下に貨物タンク108(図4参照)をクリーニングする工程の例を示す。
(5−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11cの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、または所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と連通するタンククリーニングパイプ21の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(5−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42または所定のバラストタンクから海水が吸引されて、第1の渦巻きポンプ10の吐出側に連接されるタンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンククリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。この際、タンククリーニングパイプ63には、レジューサー43が介装されているため、吐出圧力が上昇し、必要な射水圧力(略0.7Mpa)が確保できるようになっている。
なお、必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
(5−3)海水による貨物タンク108のクリーニング完了後、クリーニングタンク105内に設置された清水吸引口12aと第1の渦巻きポンプ10とを連結する清水吸引パイプ11aの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とすると、クリーニングタンク105内の清水は、レジューサー43により吐出圧力が高められて、タンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
(5−4)そして、上述した(5−1)ないし(5−3)の手順を繰り返すことにより複数の貨物タンク108のクリーニング作業が完了する。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
図1は、実施例1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置の断面模式図である。図3は、実施例3に係るバラストタンク注排水・貨物タンククリーニング装置の断面模式図、である。図1は、実施例1に係る上甲板構造のマニホールド設置部における上甲板平面図、である。 図2は、実施例2に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置の断面模式図である。 図3は、実施例3に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置の断面模式図である。 図4は、従来の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置の断面模式図である。 図5は、従来の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置の斜視模式図である。
符号の説明
1 実施例1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置
2 実施例2に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置
3 実施例3に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置
10 第1の渦巻きポンプ
11 吸引パイプ
12 吸引口
13 吸引側切替えバルブ
14 吐出パイプ
15 連結パイプ
16 吐出側切替えバルブ
20 第2の渦巻きポンプ
21 タンククリーニングパイプ
30 第3の渦巻きポンプ
41 海水・清水加熱器
42 シーチェスト
43 レジューサー
101 上甲板
102 船底
103 二重船底
105 クリーニングタンク
106 一のバラストタンク

Claims (3)

  1. 上甲板を天井面とし二重船底あるいは船底を床面とする一のバラストタンクと他のバラストタンクと、
    前記上甲板を天井面とし該二重船底あるいは該船底を床面とするクリーニングタンクと、
    前記一のバラストタンクの床面上に設置される浸水型の第1の渦巻きポンプと、
    前記上甲板に設置される第2の渦巻きポンプと、
    前記クリーニングタンクの床面上に設置される浸水型の第3の渦巻きポンプとからなり、
    前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク前記クリーニングタンクの双方または一方に連通し、
    前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、前記第2の渦巻きポンプタンククリーニングマシンの双方または一方に連通し、
    前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、
    前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する連結パイプを介して前記第2の渦巻きポンプの吸引側に接続されるとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、
    前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通し、
    前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通し、
    前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、
    前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。
  2. 前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、
    前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、
    前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、
    前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。
  3. 前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンクおよび前記クリーニングタンクに連通し、
    前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブおよびレジューサーを介装する前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通するとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。
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