JP2007276622A - 貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バラストタンクおよびクリーニングタンクを備える貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、バラストタンク内に設置される浸水型の第1の渦巻きポンプ、上甲板に設置される第2の渦巻きポンプおよび/またはクリーニングタンク内に設置される浸水型の第3の渦巻きポンプから構成し、それぞれのポンプの吸引側をシーチェスト、バラストタンク、および/またはクリーニングタンクに連通させ、吐出側をバラストタンクやタンククリーニングマシンに連通させる構造とした。
【選択図】図1
Description
したがって、ポンプ室104という独立した区画を必要としていたので、バラストポンプ操作、タンククリーニングポンプ操作およびこれらのポンプに付属するバルブ操作が不効率であり、かつ、貨物タンク108に隣接される区画であるため、安全面においても充分配慮する必要があった。
また、本願請求項2に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、前記本願請求項1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する連結パイプを介して前記第2の渦巻きポンプの吸引側に接続されるとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、前記本願請求項1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、
前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする。
また、本願請求項4に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置は、前記本願請求項1に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置において、前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンクおよび前記クリーニングタンクに連通し、前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブおよびレジューサーを介装する前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通するとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通する、ことを特徴とする。
そして、上述した第1の渦巻きポンプと第2の渦巻きポンプとの協働により、第1の渦巻きポンプは、従来型のバラストポンプと同程度の能力で充分であり、また、第2の渦巻きポンプもまた、従来型のタンククリーニングポンプの能力で充分である。
なお、第1の渦巻きポンプは、従来型のバラストポンプと同程度の能力で良く、また、第3の渦巻きポンプも従来型のタンククリーニングポンプと同程度の能力で良い。
なお、実施例では、一のバラストタンク106およびクリーニングタンク105の床面を船底102としているが、二重船底103としても良いことは勿論である。
なお、海水・清水加熱器41は、蒸気を熱源として、熱交換により海水または清水を略85℃まで加熱する役割を担っている。
(1−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と所定のバラストタンクに連通する吐出パイプ14の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(1−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42から海水が吸引されて、所定のバラストタンクに注水される。第1の渦巻きポンプ10の吸引口の位置は略船底102にあり、この位置は船舶の喫水線よりもかなり低い位置にあるから、第1の渦巻きポンプ10が稼動すれば、スムーズに海水が第1の渦巻きポンプ10により吸引される。
(1−3)所定のバラストタンク内の海水が所要量に達すると、吐出側切替えバルブ16を「閉」とし、他の所定のバラストタンクに連通する吐出パイプ14の吐出側切替えバルブ16を「開」とすることにより、他の所定のバラストタンクに海水が注水される。
(1−4)上記(1−3)を繰り返すことにより、バラストタンクへの海水の注水作業は完了する。
(2−1)所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とする。このとき、全ての吐出側切替えバルブ16は「閉」とする。
(2−2)第1の渦巻きポンプ10に連通する図示外の排出パイプに介装される切替えバルブ(図示外)を「開」とし、第1の渦巻きポンプ10を稼動させると、所定のバラストタンク内の海水は、バラスト吸引パイプ11bおよび図示外の排出パイプを経由して、船外に排出される。
(2−3)所定のバラストタンク内の海水が排出されると、当該バラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「閉」とし、他の所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とすることにより、他の所定のバラストタンクの海水が船外に排出される。
(2−4)上記(2−3)を繰り返すことにより、バラストタンクからの海水の排水作業は完了する。
(3−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11cの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、または所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と第2の渦巻きポンプ20とを連結する連結パイプ15の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(3−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42または所定のバラストタンクから海水が吸引されて、第2の渦巻きポンプ20に送り込まれる。さらに、第2の渦巻きポンプ20の稼動により、タンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
(3−4)そして、上述した(3−1)ないし(3−3)の手順を繰り返すことにより複数の貨物タンク108のクリーニング作業が完了する。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
(4−1)クリーニングタンク内シーチェスト42aと第3の渦巻きポンプ30とを連結する海水吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とする。
(4−2)第3の渦巻きポンプ30の稼動により、クリーニングタンク内シーチェスト42aから海水が吸引されて、第3の渦巻きポンプ30の吐出側に連接されるタンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンタクリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。
必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
なお、実施例では、一のバラストタンク106およびクリーニングタンク105の床面を船底102としているが、二重船底103としても良いことは勿論である。
(5−1)シーチェスト42と第1の渦巻きポンプ10とを連結する海水吸引パイプ11cの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、または所定のバラストタンクに連通するバラスト吸引パイプ11bの吸引側切替えバルブ13を「開」とし、他の吸引側切替えバルブ13を「閉」とするとともに、第1の渦巻きポンプ10と連通するタンククリーニングパイプ21の吐出側切替えバルブ16を「開」とし、他の吐出側切替えバルブ16を「閉」とする。
(5−2)第1の渦巻きポンプ10の稼動により、シーチェスト42または所定のバラストタンクから海水が吸引されて、第1の渦巻きポンプ10の吐出側に連接されるタンククリーニングパイプ63を介して貨物タンク108の頂部に設けられているタンククリーニングハツチ(図示外)に設定されたタンククリーニングマシン(図示外)から海水が貨物タンク108内に噴射される。この際、タンククリーニングパイプ63には、レジューサー43が介装されているため、吐出圧力が上昇し、必要な射水圧力(略0.7Mpa)が確保できるようになっている。
なお、必要に応じて、海水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することもできる。
必要に応じて、清水を海水・清水加熱器41を経由させて加熱することができることは勿論である。
(5−4)そして、上述した(5−1)ないし(5−3)の手順を繰り返すことにより複数の貨物タンク108のクリーニング作業が完了する。
なお、クリーニング後の海水および清水は、従来のクリーニング水の排出装置により、船外に排出される。
2 実施例2に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置
3 実施例3に係る貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置
10 第1の渦巻きポンプ
11 吸引パイプ
12 吸引口
13 吸引側切替えバルブ
14 吐出パイプ
15 連結パイプ
16 吐出側切替えバルブ
20 第2の渦巻きポンプ
21 タンククリーニングパイプ
30 第3の渦巻きポンプ
41 海水・清水加熱器
42 シーチェスト
43 レジューサー
101 上甲板
102 船底
103 二重船底
105 クリーニングタンク
106 一のバラストタンク
Claims (4)
- 上甲板を天井面とし二重船底あるいは船底を床面とする一のバラストタンクと他のバラストタンクと、
前記上甲板を天井面とし該二重船底あるいは該船底を床面とするクリーニングタンクと、
前記一のバラストタンクの床面上に設置される浸水型の第1の渦巻きポンプと、
前記上甲板に設置される第2の渦巻きポンプおよび/または前記クリーニングタンクの床面上に設置される浸水型の第3の渦巻きポンプとからなり、
前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンクおよび/または前記クリーニングタンクに連通し、
前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、前記第2の渦巻きポンプおよび/またはタンククリーニングマシンに連通し、
前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通し、
前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、
前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。 - 前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、
前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する連結パイプを介して前記第2の渦巻きポンプの吸引側に接続されるとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、
前記第2の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。 - 前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンク、および前記クリーニングタンクに連通し、
前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通し、
前記第3の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェストおよび前記クリーニングタンクに連通し、
前記第3の渦巻きポンプの吐出側は、前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。 - 前記第1の渦巻きポンプの吸引側は、吸引側切替えバルブを介装する吸引パイプを介して前記シーチェスト、前記一のバラストタンク、前記他のバラストタンクおよび前記クリーニングタンクに連通し、
前記第1の渦巻きポンプの吐出側は、吐出側切替えバルブおよびレジューサーを介装する前記上甲板上に設置される海水・清水加熱器をバイパス配管とするタンククリーニングパイプを介して前記タンククリーニングマシンに連通するとともに、吐出側切替えバルブを介装する吐出パイプを介して前記一のバラストタンクおよび前記他のバラストタンクに連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の貨物船のバラストタンク注排水装置および貨物タンククリーニング装置。
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JP2013173468A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Kurimoto Ltd | アンローディングシステム |
KR101357370B1 (ko) * | 2012-03-07 | 2014-02-04 | 현대중공업 주식회사 | 시추선의 드레인 처리장치 및 이를 갖는 시추선 |
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