JP4420744B2 - 液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置 - Google Patents

液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置 Download PDF

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Description

本発明は液化石油ガスを燃料とする内燃機関における燃料供給装置に関するものである。
液化石油ガスを燃料とする内燃機関においては、燃料タンク内の液送燃料を、燃料ポンプによって昇圧して液相状態を維持してデリバリパイプを含む燃料配管へ供給し、液相インジェクタにより内燃機関に噴射供給するようになっている。そのため、液化石油ガス内燃機関においては、エンジンの停止後においても前記デリバリパイプを含む燃料配管に昇圧状態の液相燃料が残留し、燃料圧力が高く持続される期間が存在する。
そのため、この圧力維持期間内において、燃料配管に設けられた部品やデリバリパイプに設けられた液相インジェクタを修理、交換するなどのメンテナンスを行うことは困難である。
このようなことから、従来メンテナンス時に、燃料供給系を大気に開放し、残留している液相燃料を気化して大気へ放出するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
特開昭61―229966号公報
前記特許文献1記載の発明においては、液化石油ガスを大気へ放出するため、環境上好ましくない問題がある。
そこで本発明は、メンテナンス時において、修理、交換を行なう部品を有する燃料供給系内を、その液化石油ガスを大気へ放出することなく減圧してその部品のメンテナンスの容易化を図ることができる液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管内の残留燃料を内燃機関へ供給させる装置を設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、内燃機関の停止状態において、燃料供給配管やデリバリパイプや燃料戻し配管などの燃料配管内に残留する燃料を内燃機関へ供給して内燃機関で消費することができる。そのため、前記燃料配管部に設けられた部品の修理、交換などのメンテナンス時において、その配管部に残留する燃料を前記のように消費することにより、燃料配管内が減圧され前記の部品のメンテナンスが容易に行なえるとともに、燃料を大気へ放出させないため、環境エミッションに良い。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記液相燃料配管内の残留燃料を気相にして内燃機関へ供給させるようにしたものである。
本発明においては、液相燃料配管内が減圧されて気相燃料となった状態においても、その気相燃料を内燃機関へ供給して前記の作用、効果を発揮することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、燃料を内燃機関へ供給するための装置を液相インジェクタとしたものである。
本発明においては、既設の液相インジェクタを利用して前記の作用、効果を発揮させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、燃料を内燃機関へ供給するための装置を気相インジェクタとしたものである。
本発明においては、前記請求項2記載の発明と同様の作用、効果を発揮することができる。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、燃料を内燃機関へ供給するための装置をキャニスタとしたものである。
本発明においては、残留する気相燃料を一度キャニスタに吸着捕集させ、この捕集した燃料を次回の運転に利用することができる。
請求項6記載の発明は、液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管の所定の区間を圧抜きする圧抜き手段と、前記圧抜きされた所定の区間を閉塞する手段と、前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関へ供給する手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関に供給する手段を液相インジェクタとしたものである。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関に供給する手段を気相インジェクタとしたものである。
請求項9記載の発明は、液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管の所定の区間を閉塞する手段と、この閉塞された区間内の残留燃料を吸着捕集すると共に、前記閉塞された区間内の燃料圧力を大気に逃して圧抜きを行うキャニスタと、該キャニスタに吸着させた燃料を内燃機関へ供給する手段を設けたことを特徴とするものである。
これら請求項6乃至9の発明においても前記と同様の作用、効果を発揮することができる。
以上のようであるから、本発明によれば、メンテナンス時において燃料配管内に残留する燃料を内燃機関に供給して消費することにより、燃料配管内を減圧して、配管部の部品の修理、交換を容易に行なえるようにすることができるとともに、燃料が大気へ放出されないため、環境エミッションに良い。
請求項2及び4及び8記載の発明によれば、更に液相燃料配管内が減圧されて気相燃料となった状態においても前記の効果を発揮することができる。
請求項3及び7記載の発明によれば、既設の液相インジェクタを利用して前記の効果を発揮することができる。
請求項5及び9記載の発明によれば、残留燃料をメンテナンス時に消費することなく、次回の運転時に利用することができ、燃料の有効利用を図ることができる。更に、メンテナンス時に、内燃機関を作動させる必要がないため、内燃機関の動力を必要としない。
本発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は燃料供給装置の実施例1を示すもので、燃料タンク1内には液化石油ガス(LPG)が液相(液体)状態と気相(気体)状態で貯蔵されている。
前記燃料タンク1内には燃料ポンプ2が備えられており、該燃料ポンプ2と、内燃機関3(以下エンジンともいう)のデリバリパイプ4とは燃料供給配管5で接続されており、燃料タンク1内の液相燃料を、燃料ポンプ2により所定圧で圧送して液相燃料の状態でデリバリパイプ4へ供給するようになっている。
前記燃料供給配管5には、その上流側部、すなわち、燃料ポンプ2側部に位置して手動バルブ6が設けられており、該手動バルブ6により燃料供給配管5を開閉できるようになっている。該手動バルブ6の下流側部における燃料供給配管5には燃料フィルタ7が設けられている。更に、該燃料フィルタ7の下流側部における燃料供給配管5にはタンク側燃料遮断弁8が設けられており、該タンク側燃料遮断弁8はECU(電子制御装置)9により開閉が制御されるようになっている。更に、前記タンク側燃料遮断弁8の下流側であって、前記デリバリパイプ4の上流側近傍の燃料供給配管5にはデリバリパイプ側の燃料遮断弁(以下デリバリ側燃料遮断弁という)10が設けられており、該デリバリ側燃料遮断弁10はECU9により開閉制御されるようになっている。
前記デリバリパイプ4には、内燃機関3内へ液相燃料を噴射する液相インジェクタ11が設けられており、ECU9で開弁時間が制御されて、デリバリパイプ4内の加圧された液相燃料を設定開弁時間毎に内燃機関3内へ設定量噴射して供給するようになっている。
前記タンク側燃料遮断弁8とデリバリ側燃料遮断弁10との間の燃料供給配管5と燃料タンク1の気相部間は第1のバイパス通路12で連通されているとともに該第1のバイパス通路12には第1のバイパス遮断弁13が設けられている。該第1のバイパス遮断弁13はECU9により開閉制御されるようになっている。
前記デリバリパイプ4の下流側部には燃料戻し配管14が設けられており、該燃料戻し配管14の下流端は前記燃料タンク1内の気相部に開口している。該燃料戻し配管14にはプレッシャレギュレータ15が設けられており、デリバリパイプ4内の液相燃料の圧力を所定の高圧値に維持するとともに、該所定の高圧値より更に高圧になった場合、すなわち余剰燃料が生じた場合には、この余剰燃料を燃料タンク1側へ戻すようになっている。
なお、前記燃料供給配管5とデリバリパイプ4と燃料戻し配管14の一連の配管を燃料配管とする。
前記燃料戻し配管14には、前記プレッシャレギュレータ15をバイパスする第2のバイパス通路16が設けられ、該バイパス通路16に第2の遮断弁17が設けられている。該遮断弁17はECU9により開閉制御されるようになっている。
前記燃料供給配管5における前記手動バルブ6の上流側には、液相燃料の下流側への流れのみを許容する第1の逆止弁18が設けられ、また、前記燃料戻し配管14の下流側部には、燃料の下流側への流れのみを許容する第2の逆止弁19が設けられている。
前記デリバリパイプ4内には、該デリバリパイプ4内の燃料の温度を検知するデリバリ内燃温センサ20と、デリバリパイプ4内の燃料圧力を検知するデリバリ内燃圧センサ21が設けられており、これらの検知信号がECU9へ入力されるようになっている。
前記燃料タンク1内には、燃料タンク1内の燃料の温度を検知するタンク内燃温センサ22と燃料タンク1内の燃料の圧力を検知するタンク内燃圧センサ23が設けられている。これらのセンサ22、23の検知信号がECU9へ入力されるようになっている。
前記ECU9には、メンテナンス時に手動で操作してECU9へ信号を入力するメンテナンススイッチ24と、アクセルペダルなどの操作による外部信号により作動するECUアジャスト機構25が設けられており、メンテナンススイッチ24又はアジャスタ機構25による外部要求をECU9に入力できるようになっている。
次に、前記の構成における燃料消費制御について図2に示すフローチャートにより説明する。
[第1のパターン]
既存の液相インジェクタ11を用いた状態で、デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の燃料供給配管5部の部品を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態においてメンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS101)。
例えば、デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の配管5に設けられた燃料フィルタ7を修理、交換するために、前記の選択がされると、先ず、ECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10が開作動し、タンク側燃料遮断弁8が開作動し、第1のバイパス通路12の第1の遮断弁13が開作動する(ステップS102)。なお、第2のバイパス遮断弁17は閉状態である。これにより、デリバリパイプ4内及びデリバリパイプ4と手動バルブ6間の燃料供給配管5内の圧力が第1のバイパス通路12を通じて燃料タンク1の気相部へ抜かれ、圧抜き処理が行なわれる。この圧力抜き処理により、前記配管区間は、その燃料圧力が低下し、気相燃料となる。
次に、ECU9からの信号により、第1のバイパス通路12の第1のバイパス遮断弁13を閉作動させる(ステップS103)。
次に、ECU9により、液相インジェクタ11での、気相燃料噴射量を算出する(ステップS104)。これは、液相インジェクタ11は、液相燃料を設定時間噴射することによりエンジンの要求燃料(A/F)に対応させるようになっているため、気相燃料を、液相燃料での設定時間の開弁で供給しても、エンジンの要求燃料(A/F)に対応することができない。そのため、液相インジェクタ11で、エンジンの要求量に対応した気相燃料を供給する必要から、気相燃料噴射量、すなわち開弁時間をECU9で算出し、所定量の気相燃料を噴射する。
この気相燃料の噴射量の算出を図3により説明する。
この算出方法は、先ず、燃料タンク1内に設けたタンク内燃温センサ22によりタンク1内の燃料温度を検出(ステップS201)するとともに、燃料タンク1内に設けたタンク内燃圧センサ23によりタンク1内の燃料圧力を検出(ステップS202)し、これらの信号をECU9へ入力する。
ECU9において、前記入力されたタンク内燃温とタンク内燃圧によりプロパン率(プロパン燃料とブタン燃料の混合比)を算出する(ステップS203)。
次に、デリバリ内燃温センサ20によりデリバリバイプ4内の燃料温度を検出し、この燃料温度をECU9へ入力し、前記プロパン率とデリバリ内燃温により気体の密度補正係数をECU9で算出する(ステップS204)。
また、デリバリ内燃圧センサ21により、デリバリパイプ4内の燃料圧力を検出し、この信号をECU9へ入力する(ステップS205)。ECU9において、前記デリバリ内燃圧より、気体の燃圧補正係数を算出する(ステップS206)。
そして、ECU9により、ECU9に設定された液相燃料での液相インジェクタ11による基本噴射量(最適の噴射量)(ステップS207)と前記気体の密度補正係数と気体の燃圧補正係数から、液相インジェクタ11におけるエンジンへの要求燃料(A/F)に適した気相燃料の噴射量(開弁時間)を算出し(ステップS208)、該算出された噴射量(開弁時間)で液相インジェクタ11を開閉制御するように設定する。この設定された後の開弁時間は、液相燃料を噴射する開弁時間よりも長くなる。
次に、図2のフローチャートにおいて、手動バルブ6を閉じる(ステップS105)。
次に、エンジンのクランキングにより、液相インジェクタ11から、前記算出された開弁時間で気相燃料が噴射され、エンジンの要求量(A/F)でエンジンが始動される(ステップS106)。
エンジンの始動後、エンジンのアイドル回転又は無負荷定常回転を継続し、デリバリパイプ4内及びデリバリパイプ4と手動バルブ6間の燃料供給配管5内の気相燃料を消費する(ステップS107)。
前記の気相燃料が消費されるとエンジンが停止する(ステップS108)とともに、デリバリパイプ4と手動バルブ6間の配管5内の圧力は低下する。
その後、バッテリ端子を外す(ステップS109)。この結果、開状態にあるタンク側燃料遮断弁8とデリバリ側燃料遮断弁10を閉作動する。その後に、前記配管5部の部品、例えば燃料フィルタ7を交換する(ステップS110)。
この部品交換作業時には配管5内が圧抜きされているため、部品交換が支障なく容易に行なえ、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
そして、この部品交換作業が完了した後、バッテリ端子の取付けを行ない(ステップS111)、その後、手動バルブ6を開いて(ステップS112)作業が終了する(ステップS113)。
[第2のパターン]
既存の液相インジェクタを用いた状態で、プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の部品、例えば図1の液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、メンテナンススイッチ4又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS101)。
例えば、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21を修理する選択がされると、先ず、ECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10を開作動し、タンク側燃料遮断弁8を開作動し、第1のバイパス遮断弁13を開作動する(ステップS115)。なお、第2のバイパス遮断弁17は閉状態である。これにより、前記と同様に、デリバリパイプ4内、デリバリパイプ4と手動バルブ6の区間の燃料供給配管5内の圧抜き処理が行なわれて燃料圧力が低下し、デリバリパイプ4内及び前記の区間の配管内が気相燃料になる。
次にECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10を閉作動し、タンク側燃料遮断弁8を閉作動し、第1のバイパス遮断弁13を閉作動する(ステップS116)。
その後、前記第1のパターンと同様に、前記のステップS104からステップS113の処理を行なう。
この工程において、ステップS110においては、デリバリパイプ4内が圧抜きされているため、例えば、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21の修理、交換が支障なく行え、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
[第3のパターン]
既存の液相インジェクタを用いた状態で、プレッシャレギュレータ15と第2の逆止弁19との区間の部品、例えば、プレッシャレギュレータ15を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS101)。
例えば、プレッシャレギュレータ15を修理する選択がされると、先ず、ECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10を開作動し、タンク側燃料遮断弁8を開作動し、第1のバイパス遮断弁13を開作動し、第2のバイパス遮断弁17を開作動する(ステップS215)。
これにより、デリバリパイプ4を含む全ての配管部内の圧抜き処理が行なわれて燃料圧力が低下し、プレッシャレギュレータ15部及び前記の区間の燃料戻し配管14内が気相燃料になる。
次に、ECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10を閉作動し、タンク側燃料遮断弁8を閉作動し、第1のバイパス遮断弁13を閉作動する(ステップS216)。
その後、前記第1のパターンと同様に、前記のステップS104からステップS113の処理を行なう。
この工程において、ステップS110においては、燃料戻し配管内14が圧抜きされているため、例えば、プレッシャレギュレータ15の修理、交換が支障なく行え、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
図4は燃料供給装置の実施例2を示すもので、前記図1に示す実施例1の装置に、後付キットの気相インジェクタを用いることができるようにしたものである。
図4において、タンク側燃料遮断弁8とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の燃料供給配管5には、ポート部が常閉の第1の燃料抜きポート30が設けられ、デリバリ側燃料遮断弁10とデリバリパイプ4との区間の燃料供給配管5にはポート部が常閉の第2の燃料抜きポート31が設けられ、プレッシャレギュレータ15と第2の逆止弁19との区間の燃料戻し配管14には、ポート部が常閉の第3の燃料抜きポート32が設けられている。これらの燃料抜きポート30、31、32は後述するホースの接続により開作動するようになっている。
なお、図4に示す実施例では、前記図1に示す第2のバイパス通路16及び第2の遮断弁17は設けられていない。
更に。図示しないエアクリーナから吸入した空気をエンジンのインテークマニホールドへ供給するサージタンク33にはポート部が常閉の吸入ポート34が設けられている。該ポート34は、後述するホースの接続により開作動するようになっている。
また、本実施例でおいては、メンテナンス時において取り付ける、すなわち、後付する1個の気相インジェクタ35を用い、該気相インジェクタ35には流入側ホース36と流出側ホース37が設けられている。
その他の構造は前記図1に示す構造と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
次に前記図4に示す構造における燃料消費制御について、図5に示すフローチャートにより説明する。
[第4のパターン]
デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の燃料供給配管5部の部品を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS301)。
例えば、デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の配管5に設けられた燃料フィルタ7を修理、交換するために、前記の選択がされると、先ず、ECU9からの信号により、タンク側燃料遮断弁8が開作動し、第1のバイパス遮断弁13が開作動する(ステップS302)。なお、デリバリ側燃料遮断弁10は閉状態である。以上により、第1のバイパス通路12によってデリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の配管5内の圧抜き処理が行なわれて燃料圧力が低下し、この区間内が気相燃料になる。
次に、ECU9からの信号により、第1のバイパス遮断弁13を閉作動する(ステップS303)。
次に、ECU9において、複数の気筒から指定された1気筒の噴射方式をマルチポイントインジェクタ方式からシングルポイントインジェクタ方式に変更する。更に、前記図2のステップS104と同様に、図3に示す算出方法により、気相燃料での噴射量をECU9で算出する(ステップS304)。
また、後付けキットとして用意された1個の気相インジェクタ35の流入側ホース36を第1の燃料抜きポート30に接続し、気相インジェクタ35の流出側ホース37をサージタンク33の吸入ポート34に接続する。これら両ポート30、34はホースの接続により開作動する。更に、前記の複数の液相インジェクタ11から指定された1個の液相インジェクタ11のECU9からの配線コネクタを前記の1個の気相インジェクタ35に接続する(ステップS305)。
次に、前記図2に示すステップS105からステップS113の処理を行なう。
本第4のパターンにおいては、ステップS106とステップS107において、デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の燃料供給配管5内の気相燃料が第1の燃料抜きポート30から流入側ホース36を通じて気相インジェクタ35に導かれ、ECU9で算出された噴出量(開弁時間)で気相インジェクタ35からサージタンク33内に噴出され、サージタンク33からエンジンに供給されて消費される。
この工程において、ステップS110においては、燃料供給配管5内が圧抜きされているため、燃料フィルタ7の部品の修理、交換が支障なく行え,また配管内の燃料は大気へ放出されない。
[第5のパターン]
プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管部の部品、例えば、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、前記第4のパターンと同様にメンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS301)。
前記選択がされると、ECU9からの信号により、デリバリ側燃料遮断弁10が開作動し、タンク側燃料遮断弁8が開作動し、第1のバイパス遮断弁13が開作動する(ステップS306)。これにより、プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管内の圧抜き処理が行なわれて燃料圧力が低下し、この区間内が気相燃料になる。
次に、ECU9からの信号によりデリバリ側燃料遮断弁10を閉作動し、タンク側燃料遮断弁9を閉作動し、第1のバイパス遮断弁13を閉作動する(ステップS307)。
次に、前記第4のパターンと同様に、ステップS304と同様の処理を行なう。
また、気相インジェクタ35の流入側ホースを図4の符号36aで示すように、第2の燃料抜きポート31に接続する(ステップS308)。該燃料抜きポート31はホースの接続により開作動する。なお、流出側ホース37はサージタンク33に接続する。
次に、前記図2に示すステップS105からステップS113の処理を行なう。
本第5のパターンにおいては、ステップS106とステップS107において、デリバリパイプ4内と、デリバリパイプ4とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻り配管14内の気相燃料が、第2の燃料抜きポート31から流入側ホース36aを通じて気相インジェクタ35に導かれ、ECU9で算出された噴出量(開弁時間)で気相インジェクタ35からサージタンク33内に噴出され、サージタンク33からエンジンに供給されて消費される。
この工程において、ステップS110においては、デリバリパイプ内が圧抜きされているため、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21の修理、交換が支障なく行え、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
[第6のパターン]
第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻り配管14の部品、例えば、プレッシャレギュレータ15を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、前記第5のパターンと同様にS301、ステップS306、ステップS307、ステップS304の処理を行なう。
前記ステップS304の次に、気相インジェクタ35の流入側ホースを図4の符号36bで示すように、図4の燃料抜きポート32に接続する(ステップS309)。該燃料抜きポート32はホースの接続により開作動する。なお、流出側ホース37はサージタンク33に接続する。
次に、前記図2に示すステップS105からステップS108の処理を行なう。
以上の処理により、ステップS106とステップS107において、第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻り配管14内の気相燃料が、第3の燃料抜きポート32から流入側ホース36bを通じて気相インジェクタ35に導かれ、ECU9で算出された噴出量(開弁時間)で気相インジェクタ35からサージタンク33内に噴出され、サージタンク33からエンジンに供給されて消費される。
本第6のパターンのようなプレッシャレギュレータ15を修理、交換する場合には、プレッシャレギュレータ15と第2の逆止弁19との区間に残存する気相燃料と、プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間に残存する気相燃料を抜く必要があるため、前記のステップS309とステップS104からステップS107でプレッシャレギュレータ15と第2の逆止弁19との区間の燃料を消費してエンジンが停止した後に、前記第5のパターンS308からステップS113の処理を行ない、プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の燃料を消費する。
この工程において、ステップS110においては、プレッシャレギュレータ15が配置された配管内の圧抜きがされているため、プレッシャレギュレータ15の修理、交換が支障なく行え、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
図6は燃料供給装置の実施例3を示すもので、本実施例3は、後付けキットのキャニスタを用いて、メンテナンス時に、配管内の燃料を後付けキットのキャニスタに吸着捕集し、その後に前記のキャニスタに吸着捕集した燃料をエンジンへパージして消費するようにしたものである。
この図6に示す構成は、前記図4に示す第1の燃料抜きポート30、第2の燃料抜きポート31、第3の燃料抜きポート32及び吸入ポート34を設けたサージタンク33を有する。
なお、図4に示す第1のバイパス12及びその第1のバイパス遮断弁13は有しない。
更に、車両に搭載されず、メンテナンス時に後付けとして使用されるキャニスタ40が用意される。該キャニスタ40は燃料吸入時に、その吸入側ポート41に吸入用ホース42を取り付け、該ホース42の先端を前記第1の燃料抜きポート30又は第2の燃料抜きポート31又は第3の燃料抜きポート32に接続できるようになっている。該吸入用ホース42には絞り43と手動用の開閉バルブ44が設けられている。
前記のキャニスタ40にはパージ側ポート45が設けられている。
図6において符号40Aで記載されたキャニスタは、前記キャニスタ40と同一のものであり、燃料を吸入したキャニスタ40より吸入用ホース42を外し、このキャニスタ40のパージ側ポート45に、符号40Aで示すキャニスタのようにパージ用ホース46を接続し、そのパージ用ホース46の先端をサージタンク33の吸入ポート34に接続するようになっている。該パージ用ホース46には絞り47が設けられている。
なお、本実施例3における圧抜き時には、前記実施例2の気相インジェクタ35は用いない。
その他の構成は前記図4に示す構成と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
次に、実施例3の構成における燃料消費制御について図7及び図8のフローチャートにより説明する。
図7はキャニスタ40への燃料吸着操作のフローチャートである。
[第7のパターン]
デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の燃料供給配管5に設けられた部品、例えば、燃料フィルタ7を修理、交換する場合。
先ず、エンジンの停止状態において、手動バルブ6を閉じる(ステップS401)。
次に、前記図2のステップS101と同様にメンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS402)。
次に、ECU9からの信号によりタンク側燃料遮断弁8を開作動する(ステップS403)。
次に、キャニスタ40の吸入側ポート41に、開閉バルブ44を閉状態にした吸入用ホース42を接続し、該吸入用ホース42の先端を第1の燃料抜きポート30に接続する(ステップS404)。
次に、吸入用ホース42の開閉バルブ44を手動で開く(ステップS405)。これにより、手動バルブ6とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の燃料供給配管5内の燃料が、その燃圧によりキャニスタ40内へ流出して該キャニスタ40内の吸着剤に吸着捕集され、また、燃料供給配管5内の燃料圧力は、燃料フィルタ7の修理、交換作業に支障とならない圧力まで低下し、圧抜きされる(ステップS406)。
次に、吸入用ホース42の開閉バルブ44を閉じる(ステップS407)。
次に、バッテリ端子を外す(ステップS408)。この結果、開状態にあるタンク側燃料遮断弁8は閉作動する。
次に、燃料供給配管5の部品、例えば、燃料フィルタ7の修理、交換を行なう(ステップS409)。このとき、配管内が圧抜きされているため、燃料フィルタ7の修理、交換が支障なく行え、また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
次に、バッテリ端子を取り付ける(ステップS410)。
次に、手動バルブ6を開き(ステップS411)、キャニスタ40への燃料吸着作業が終了する(ステップS412)。
次に、前記のように燃料をキャニスタ40に吸着した後、このキャニスタ40内の吸着燃料をエンジンへ供給するパージ操作を図8に示すフローチャートにより説明する。
先ず、前記のように燃料を吸着捕集したキャニスタ40の吸入用ホース42をキャニスタ40の吸入側ポート41及び第1の燃料抜きポート30から外す。そして、このキャニスタ40のパージポート45にパージ用ホース46を接続する。この状態のキャニスタを符号40Aで示す。そして、前記パージ用ホース46の先端を、サージタンク33の吸入ポート34に接続する(ステップS501)。この接続により吸入ポート34が開作動する。なお、パージ用ホース46をインテークマニホールドに接続するようにしてもよい。また、パージ用ホース46は、前記の吸入用ホース42を利用しても良い。
次に、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、ECU9において、アイドル回転数が高く設定され、燃料が早く消費されるようにする。また、エンジンの運転時には、通常に供給される基本燃料に前記キャニスタ40Aからパージされるパージ燃料が加算されることから、空燃比(A/F)をフィードバック制御したり、学習領域を拡大したりして、液相インジェクタ11から噴出される基本燃料の噴射量を低減し、エンジンの要求空燃比に適合するようにECU9で設定される(ステップS502)。
次に、エンジンをクランキングし、エンジンを始動する(ステップS503)。
このエンジンの始動後、アイドル回転で放置するか、無負荷定常回転を行なう(ステップS504)。このエンジンの運転時間は、前記キャニスタ40Aに吸着された燃料量を消費する時間であるが、約10分程である。このエンジンの運転により、キャニスタ40A内の吸着燃料は、パージ用ホース46からサージタンク33内へ吸い出されて、エンジンで消費される。
そして、エンジンを停止する。(ステップS505)。
次に、バッテリのクリア又はメンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25により、前記のECU9での学習値がクリアされ、通常のECU制御となる(ステップS506)。
[第8パターン]
プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管部の部品、例えば、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21を修理、交換する場合。
先ず、図7のフローチャートにおいて、エンジンの停止状態において、前記第7のパターンと同様に、手動バルブ6を閉じ(ステップS401)、次に、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS402)。
次に前記キャニスタ40の吸入側ポート41に接続された吸入用ホース42の先端を、その開閉バルブ44を閉状態にして第2の燃料抜きポート31に接続する(ステップS601)。
次に、前記の第7のパターンと同様のステップS405からステップS412を行い、ステップS406において、プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管部内の燃料をキャニスタ40に吸着捕集するとともに、その配管内の圧抜きを行い、ステップS409で液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21の修理、交換を行なう。
そして、その後、前記図8に示すフローチャートのステップS501からステップS506と同様のパージ操作を行なう。
[第9のパターン]
第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻し配管14に修理、交換する部品がある場合において、例えば、プレッシャレギュレータ15を修理、交換する場合。
先ず、図7のフローチャートにおいて、前記第7のパターンと同様に、手動バルブ6を閉じ(ステップS401)、次に、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS402)。
次に、前記キャニスタ40の吸入側ポート41に接続された吸入用ホース42の先端を、その開閉バルブ44を閉状態にして第3の燃料抜きポート32に接続する(ステップS701)。
次に、前記第7のパターンと同様のステップS405からステップS412により、第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻し配管14内の燃料をキャニスタ40に吸着捕集するとともに、その配管14内の燃料抜きを行い、部品の修理、交換を行なう。
そして、その後、前記図8に示すフローチャートのステップS501からステップS506と同様のパージ操作を行なう。
本第9パターンのようなプレッシャレギュレータ15の修理、交換を行なう場合。
この場合は、プレッシャレギュレータ15の上流側の配管部と下流側の配管部に昇圧された燃料が残留しているため、これら両配管部内の燃料をキャニスタに吸着捕集する操作と、その吸着捕集した燃料をパージする操作が必要である。
そこで、この場合には、前記第8のパターンに示したステップS401、ステップS402、ステップS601、ステップS405からステップS407を行なった後に、前記第9のパターンのステップS402、ステップS701、ステップS405からステップS407の操作を行い、その後に、ステップS408からステップS412の操作を行い、そして、図8に示すフローチャートのステップS501からステップS506の操作を行なう。
図9は燃料供給装置の実施例4を示すもので、本実施例4は、車両搭載キャニスタを用いて、メンテナンス時に、配管内の燃料を車両搭載のキャニスタに吸着捕集し、その後に該キャニスタに吸着捕集した燃料をエンジンへパージして消費するようにしたものである。
この図9に示す構成は、前記第6に示す実施例3の構成における後付けキットのキャニスタ40、40Aの代わりに車両搭載のキャニスタ50を用いたもので、その他の構成は前記図6に示す実施例3の構成と同様であるため、前記と同様の部分には前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例4のキャニスタ50は、その吸入側ポート51に3本の吸入用ホース52、53、54が分岐して接続され、第1の吸入用ホース52の先端は第1の燃料抜きポート30に接続され、第2の吸入用ホース53の先端は第2の燃料抜きポート31に接続され、第3の吸入用ホース54の先端は第3の燃料抜きポート32に接続されている。また、第1の吸入用ホース52には、第1の遮断弁55と絞り56が設けられ、第2の吸入用ホース53には、第2の遮断弁57と絞り58が設けられ、第3の吸入用ホース54には、第3の遮断弁59と絞り60が設けられている。
また、前記キャニスタ50のパージ側ポート61にはパージ用ホース62が接続されており、該パージ用ホース62の先端はサージタンク33の吸入ポート34に接続されている。また、前記パージ用ホース62には、ECU9からの信号により開閉制御される開閉弁(VSV)63が設けられている。
なお、前記各遮断弁55、57、59及び開閉バルブ63の開閉はECU9により制御されるようになっているが、その配線は図の煩雑を避けるために省略した。
次に、前記図9に示す構成における燃料消費制御について図10に示すフローチャートにより説明する。
[第10のパターン]
デリバリ側燃料遮断弁10と手動バルブ6との区間の燃料供給配管5部の部品、例えば燃料フィルタ7の修理、交換をする場合。
先ず、図10に示すフローチャートにおいて、エンジンの停止状態で、手動バルブ6を閉じる(ステップS801)。
次にメンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS802)。
次に、前記の選択がされると、ECU9からの信号により、タンク側燃料遮断弁8が開作動される(ステップS803)。
次に、ECU9からの信号により、第1の遮断弁55が開作動される(ステップS804)。なお、第2の遮断弁57、第3の遮断弁59は閉状態にある。
これにより、配管5内の燃料は、その燃料圧力によって、第1の吸入用ホース52を通じてキャニスタ50内の吸着剤に吸着捕集されるとともに、配管5内の燃料圧力が低下して圧抜きされる(ステップS805)。
次に、バッテリ端子を外す(ステップS806)。その結果、開状態にあるタンク側燃料遮断弁8及び、第1の遮断弁55が閉作動する。
そして、部品、例えば燃料フィルタ7の修理、交換を行なう(ステップS807)。このとき配管内5は圧抜きされているため、燃料フィルタ7の修理、交換が支障なく行える。また、配管内の燃料は大気へ放出されない。
次に、バッテリ端子を取り付ける(ステップS808)。
そして、手動バルブ6を開き(ステップS809)、キャニスタ50への燃料吸着操作と部品交換が終了する(ステップS810)。
次に、前記のように燃料をキャニスタ50に吸着した後、このキャニスタ50内の吸着燃料をエンジンへ供給するパージ操作を図11に示すフローチャートにより説明する。
先ず、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、パージモードが選択された場合(ステップS901)、以下のステップS902からステップS905を実施する。
次に、エンジンをクランキングし、エンジンを始動する(ステップS902)。
次に、パージ用ホース62に設けた開閉弁63をデューティ制御で開閉し、空燃比の調整を行なう(ステップS903)。
このエンジンの始動後、通常運転を行なう(ステップS904)。このエンジンの運転時間は、前記キャニスタ50に吸着された燃料量を消費する時間であるが、約10分程度である。このエンジンの運転により、キャニスタ50内の吸着燃料は、パージ用ホース62からサージタンク33内へ吸い出されて、エンジンで消費される。
そして、開閉弁63のデューティ制御による開閉操作を停止し、開閉弁63を閉とする(ステップS905)。
[第11のパターン]
プレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管部の部品、例えば液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21を修理、交換する場合。
先ず、図10のフローチャートにおいて、エンジン停止状態において、前記第10のパターンと同様に、手動バルブ6を閉じ(ステップS801)、次に、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS802)。
次に、前記の選択がされると、ECU9からの信号により、第2の遮断弁57が開作動される(ステップS811)。なお、第1の遮断弁55、第3の遮断弁59は閉状態にある。
次に、前記第10パターンと同様のステップS805からステップS810によりプレッシャレギュレータ15とデリバリ側燃料遮断弁10との区間の配管部内の燃料をキャニスタ50に吸着捕集するとともに、その配管内の燃料圧力を低下させて、圧抜きを行い、液相インジェクタ11、デリバリ内燃温センサ20、デリバリ内燃圧センサ21の修理、交換を行なう。
そして、その後、前記図11に示すフローチャートのステップS901からステップS905と同様のパージ操作を行なう。
[第12のパターン]
第2の逆止弁とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻し配管14に修理、交換する部品がある場合において、例えば、プレッシャレギュレータ15を修理、交換する場合。
先ず、図10のフローチャートにおいて、前記第10のパターンと同様に、手動バルブ6を閉じ(ステップS801)、次に、メンテナンススイッチ24又はECUアジャスタ機構25からECU9への外部要求により、修理、交換する部品を有する配管区間を選択する(ステップS802)。
次に、前記の選択がされると、ECU9からの信号により、第3の遮断59が開作動される(ステップS812)。なお、第1の遮断弁55、第2の遮断弁57は閉状態にある。
次に、前記第10パターンと同様のステップS805からステップS810により第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の燃料戻し配管14内の燃料をキャニスタ50に吸着捕集するとともに、その配管内の燃料圧力を低下させて圧抜きを行い、第2の逆止弁19とプレッシャレギュレータ15との区間の部品の修理、交換を行なう。
そして、その後、前記図11に示すフローチャートのステップS901からステップS905と同様のパージ操作を行なう。
本第12のパターンのようなプレッシャレギュレータ15の修理、交換を行なう場合。
この場合は、プレッシャレギュレータ15の上流側の配管部と下流側の配管部に昇圧された燃料が残留しているため、これら両配管部内の燃料をキャニスタ50に吸着捕集させる操作と、その吸着捕集した燃料をパージする操作が必要である。
そこで、この場合には、前記第11のパターンに示したステップS801、ステップS802、ステップS811、ステップS805の操作を行い、その後に、前記第12のパターンのステップS802、ステップS812、ステップS805の操作を行い、その後に、ステップS806からステップS810の操作を行い、そして、図11に示すフローチャートのステップS901からステップS905の操作を行なう。
本発明の実施例1を示す燃料供給装置の系統図。 図1の装置による第1〜第3のパターンを示すフローチャート。 気相燃料の噴射量算出方法を示す図。 本発明の実施例2を示す燃料供給装置の系統図。 図4の装置による第4〜第6のパターンを示すフローチャート。 本発明の実施例3を示す燃料供給装置の系統図。 図6の装置による第7〜第9のパターンを示すフローチャート。 図6の装置によるパージ操作を示すフローチャート。 本発明の実施例4を示す燃料供給装置の系統図。 図9の装置による第10〜第12のパターンを示すフローチャート。 図6の装置によるパージ操作を示すフローチャート。
符号の説明
3 内燃機関
4 デリバリパイプ
5 燃料供給配管
11 液相インジェクタ
14 燃料戻し配管
35 気相インジェクタ
40、40A、50 キャニスタ

Claims (9)

  1. 液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管内の残留燃料を内燃機関へ供給させる装置を設けたことを特徴とする液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  2. 前記液相燃料配管内の残留燃料を気相にして内燃機関へ供給させるようにした請求項1記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  3. 前記内燃機関へ供給させるための装置を、液相インジェクタとした請求項1又は2記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  4. 前記内燃機関へ供給させるための装置を、気相インジェクタとした請求項2記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  5. 前記内燃機関へ供給させるための装置を、キャニスタとした請求項2記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  6. 液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管の所定の区間を圧抜きする圧抜き手段と、前記圧抜きされた所定の区間を閉塞する手段と、前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関へ供給する手段を設けたことを特徴とする液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  7. 前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関に供給する手段を液相インジェクタとした請求項6記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  8. 前記圧抜きされた区間の配管内の残留燃料を内燃機関に供給する手段を気相インジェクタとした請求項6記載の液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
  9. 液化石油ガス燃料を液相状態で噴射する液化石油ガス内燃機関において、液相燃料配管の所定の区間を閉塞する手段と、この閉塞された区間内の残留燃料を吸着捕集すると共に、前記閉塞された区間内の燃料圧力を大気に逃して圧抜きを行うキャニスタと、該キャニスタに吸着させた燃料を内燃機関へ供給する手段を設けたことを特徴とする液化石油ガス内燃機関における燃料供給装置。
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