JP4420400B2 - アルミニウム基複合材料およびアルミニウム基複合材料の製造方法 - Google Patents

アルミニウム基複合材料およびアルミニウム基複合材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料およびアルミニウム基複合材料の製造方法に関する。
金属材料の特性向上を図るために、母材となる金属材料に強化材料を含ませた複合材料が用いられている。この複合材料のなかには、母材をアルミニウム(Al)、強化材料をアルミナ(Al)粒体とするアルミニウム基複合材料がある。
アルミニウム基複合材料を製造する方法として、多孔質成形体にアルミニウム合金を浸透させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の製造方法によれば、先ず、アルミナ(Al)粒体からなる多孔質成形体を、アルミニウム(Al)ブロックに載せるとともに、この近傍にマグネシウム(Mg)を配置し、900℃まで加熱する。
この加熱で、アルミニウムブロックを溶融するとともに、マグネシウムを昇華する。
次に、窒素ガス(N)雰囲気に保ち、窒素ガスとマグネシウムとを反応させて窒化マグネシウム(Mg)を生成する。
生成したMgで、多孔質成形体表面のAlを還元して多孔質成形体表面にアルミニウムを露出する。
この多孔質成形体内の空間に、溶融したアルミニウムを浸透させてアルミニウム基複合材料を得る。
このアルミニウム基複合材料などの複合材は、金属材料に含まれた強化材料が、金属材料中の元素と化学反応をおこす虞がある。
強化材料が金属材料中の元素と化学反応すると、強化材料の形状が変化して、複合材料としての強さを維持することが難しい。
この対策として、強化材料の表面にスピネル層を備えた複合材料の製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2の製造方法によれば、強化材料としてホウ酸アルミニウムウィスカー(四国化成工業社製)を用い、先ず、強化材料の表面に、マグネシウム(Mg)を被覆する。
次に、真空状態において、500〜1200℃まで加熱し、この加熱を0.5〜3時間継続する。
強化材料とマグネシウムとに化学反応が生じ、強化材料の表面にスピネル層を形成した複合材料を得る。
強化材料の表面にスピネル層を形成することで、金属材料に含まれた強化材料が、金属材料中の元素と化学反応をおこすことを防止する。
これにより、化学反応で強化材料の形状が変化することを防ぎ、複合材料としての強さを維持することが可能になる。
特許第2998828号明細書 特開2001−316785号公報
ところで、特許文献2の製造方法は、強化材料としてホウ酸アルミニウムウィスカー(四国化成工業社製)を用いる複合材料について示されている。
このホウ酸アルミニウムは、スピネルを形成しやすい材料として知られている。
このため、特許文献2の製造方法では、強化材料として、ホウ酸アルミニウムウィスカー(四国化成工業社製)以外のアルミナを用いた場合、強化材料の表面にスピネル層を形成することはできない。
したがって、アルミナを強化材料としてを用いた複合材料においては、強化材料が、金属材料中の元素と接触して化学反応をおこしてしまい、複合材料としての特性を維持することが難しいとされていた。
さらに、特許文献2の製造方法では、溶融したアルミニウム合金を強化材料間の隙間に進入(浸透)させる際に、アルミニウム合金とスピネル層との間に十分濡れ性を確保することができない虞がある。
したがって、アルミニウム基複合材料の内部に欠陥(すなわち、空隙)が発生し、アルミニウム基複合材料が部分的に脆くなる虞がある。
本発明は、アルミナを強化材料としてを用いた複合材料の特性を高めることができるアルミニウム基複合材料およびアルミニウム基複合材料の製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料において、
前記強化材料の表面全域にスピネル層を形成し、このスピネル層の表面に窒化アルミニウム層を形成したことを特徴とする。
強化材料および窒化マグネシウム(Mg)から形成されたスピネル層と、このスピネル層成形時に生じる窒素と、アルミニウム合金の溶湯とが反応して窒化アルミニウムが形成されるので、アルミニウム合金と強化材料との密着性が高くなる。
これにより、スピネル層の表面に窒化アルミニウム層を形成することで、強化材料の表面に母材、すなわちアルミニウム合金を極めて良好に密着させることができる。
ここで、アルミニウム合金に強化材料を含ませるために、強化材間の隙間に溶融させたアルミニウム合金(すなわち、アルミニウム合金の溶湯)を浸透させる方法が採用される。
この際に、アルミニウム合金が強化材料と接触して、アルミニウム合金の成分が強化材料と反応する虞がある。
そこで、強化材間の隙間にアルミニウム合金の溶湯を浸透させる前に、強化材料の表面全域にスピネル層を均一に形成することで、強化材料が、アルミニウム合金中の元素と反応することを防ぐようにした。
これにより、アルミナを強化材料としてを用いた複合材料の特性を維持することができる。
請求項2は、アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料において、前記強化材料とマグネシウムとを混合して混合粉体を形成する工程と、この混合粉体にアルミニウム合金のビレットを載せる工程と、このビレットと混合粉体とを、窒素雰囲気中において前記ビレットの融点より低い温度であるマグネシウムの昇華温度まで加熱し、この昇華温度に保つことにより前記混合粉体のマグネシウムを昇華する工程と、昇華したマグネシウムが、窒素と反応して窒化マグネシウムを生成し、この窒化マグネシウムが強化材料のアルミナと反応して強化材料の表面全域にスピネル層を形成するまで前記昇華温度に3時間保つ工程と、このスピネル層を形成した後、前記ビレットの融点まで加熱し、溶融したアルミニウム合金を前記混合粉体内に浸透させるとともに、スピネル層の表面に窒化アルミニウムを形成する工程と、からなることを特徴とする。
窒素雰囲気中において強化材料の表面にスピネル層を形成した。このように、窒素雰囲気を採用することで、強化材料としてアルミナを用いた場合にも、強化材料の表面全域にスピネル層を良好に形成することができる。
また、強化材料とマグネシウムを混合して混合粉体を形成したので、マグネシウムが昇華した際に、昇華したマグネシウムが強化材料の周囲に存在する。
このマグネシウムが窒素と反応して窒化マグネシウムを生成する。よって、強化材料の周囲に窒化マグネシウムが多量に生成する。
これにより、窒化マグネシウムが、強化材料のアルミナと良好に反応して、強化材料の表面全域にスピネル層を均一に形成する。
このように、混合粉末にアルミニウム合金の溶湯を浸透させる前に、強化材料の表面にスピネル層を均一に形成することで、強化材料が、アルミニウム合金中の元素と反応することを防ぐ。
したがって、強化材料としてアルミナを用いた複合材料の特性を維持することができる。
さらに、スピネル層の表面に窒化アルミニウム層を形成する。窒化アルミニウムは濡れ性に極めて優れている。
これにより、アルミニウム基複合材料の内部に欠陥(すなわち、空隙)が発生することを防いで、強化材料の表面にアルミニウム合金を極めて良好に密着させることができる。
加えて、スピネル層は、アルミニウム合金との密着性に優れているので、強化材料にアルミニウム合金をより一層良好に密着させることができる。
また、請求項2は、マグネシウムを昇華する工程において、マグネシウムの昇華温度まで加熱した後、この昇華温度に3時間保つようにした。
マグネシウムの昇華温度に保つことで、マグネシウムが徐々に昇華する。これにより、強化材料の表面に、マグネシウムを比較的長い時間留めておくことが可能になり、強化材の表面全域にスピネル層を均一に形成することができる。
請求項は、前記混合粉体を形成する工程の前に、前記強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成することを特徴とする。
強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成することで、スピネル層の厚さを容易に増すことが可能になる。
これにより、強化材料の表面に母材としてのアルミニウム合金をより一層良好に密着させることができる。
加えて、混合粉末にアルミニウム合金の溶湯を浸透させる前に、強化材料の表面にスピネル層をより一層確実に形成することで、強化材料が、アルミニウム合金中の元素と反応することを一層確実に防ぐことができる。
これにより、アルミニウム基複合材料の特性をより一層好適に維持することができる。
さらに、予備スピネル層を予め形成することで、スピネル層の厚さをコントロールして、所望の材料特性に合わせた複合材料を容易に得ることができる。
請求項は、前記マグネシウムは、粒径が50〜500μmの粉末であることを特徴とする。
ここで、マグネシウムはバルク状で添加することや、アルミニウム合金中の成分元素して添加することが考えられる。しかし、マグネシウムをバルク状でした場合には、マグネシウムが昇華温度で昇華しきれず、残留してしまい、材料特性を悪化させる虞がある。
また、アルミニウム合金の成分として添加した場合には、アルミニウム合金中のマグネシウムと強化材料との間に量的関係や距離に差異が生じ、均一に分布させることは困難である。
そこで、請求項において、マグネシウムとして粒径が50〜500μm程度の粉末を用いることにした。粒径が50〜500μm程度のマグネシウム粉末は、粒径が小さいことで、マグネシウムの溶融温度以下で昇華しやすくなり、例えば550℃であっても昇華する。すなわち、マグネシウムの昇華温度を550℃に抑えることが可能になる。
ところで、マグネシウムの粒径が50μm未満であると、マグネシウム粉末の反応性が高すぎて、空気と触れるだけで酸化し、酸化マグネシウムを形成してしまい、本発明の反応に十分に寄与することが困難になる。
一方、マグネシウムの粒径が500μmを超えた場合は、バルク状と同様に、複合材料内に昇華しきれないマグネシウムが残留する虞がある。
そこで、粒径が50〜500μm程度のマグネシウム粉末を用いることにした。これにより、マグネシウム粉末を所望の昇華温度(550℃)で良好に昇華させることができる。
請求項5は、前記強化材料に対する前記予備スピネル層の体積割合を、5vol%以上、30vol%以下としたことを特徴とする。
予備スピネル層の体積割合が、5vol%未満では、予備スピネル層を形成しても、その効果を十分に引き出すことが難しいからである。
一方、予備スピネル層の体積割合が、30vol%を超えると、予備スピネル層の形成に時間がかかりすぎて、生産性を維持することが難しいからである。
請求項1に係る発明では、スピネル層の表面に窒化アルミニウム層を形成することで、強化材料の表面に母材、すなわちアルミニウム合金を極めて良好に密着させることができる。
さらに、強化材料の表面にスピネル層を設けることで、強化材料とアルミニウム中の元素との反応を防いで、アルミナを強化材料としてを用いた複合材料の特性を維持することができる。
このように、強化材料の表面にアルミニウム合金を極めて良好に密着させ、かつ強化材料とアルミニウム中の元素との反応を防ぐことで、複合材料の特性を高めることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、スピネル層を介して強化材料にアルミニウム合金を良好に密着させ、さらに、強化材料としてアルミナを用いた複合材料の特性を維持し、加えて、アルミニウム基複合材料の内部に欠陥(すなわち、空隙)が発生することを防ぐことで、アルミナを強化材料としてを用いた複合材料の特性を高めることができるという利点がある。
さらに、請求項に係る発明では、強化材料の表面に、マグネシウムを比較的長い時間留めておくことで、強化材の表面にスピネル層を均一に形成し、アルミニウム基複合材料の強さをより一層確実に確保することができるという利点がある。
請求項に係る発明では、強化材の表面に母材としてのアルミニウム合金をより一層良好に密着させ、さらに、アルミニウム基複合材料の特性をより一層好適に維持することで、アルミニウム基複合材料の強さをより一層確実に確保することができるという利点がある。
請求項に係る発明では、粒径が50〜500μm程度のマグネシウム粉末を用いることで、マグネシウム粉末を所望の昇華温度(550℃)で良好に昇華させ、強化材料の表面にスピネル層を均一に形成することができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、強化材料に対する予備スピネル層の体積割合を、5vol%以上、30vol%以下とすることで、予備スピネル層の効果を十分に引き出し、かつ、生産性を維持することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係るアルミニウム基複合材料の第1実施の形態を示す断面図である。
アルミニウム基複合材料10は、アルミニウム合金11を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料12…(…は複数を示す)を含ませ、強化材料12…の表面12a…にスピネル層13…を形成し、スピネル層13…の表面13a…に窒化アルミニウム層14…を形成したものである。
強化材料12は、一例として、球状体のアルミナ(Al)粒体を示すが、強化材料12の形状は球状体に限らないで任意に決めることができる。
例えば、アルミナ粒体に代えて、アルミナ繊維を採用しても同様の効果が得られる。
スピネル層13は、アルミナ(Al)と、窒化マグネシウム(Mg)との反応で生成した酸化物(MgAl)の層である。
このスピネル層13は、強化材料12の表面12a全域に、均一の厚さt1で形成することが好ましい。
窒化アルミニウム層14は、アルミニウム合金11を溶融させて、強化材料12…間の空間に浸透させる際に、アルミニウム合金11のアルミニウム(Al)成分と、窒素(N)が反応して生成された層である。
窒化アルミニウムは濡れ性に極めて優れている。
次に、第1実施の形態のアルミニウム基複合材料10の製造方法を図2〜図6に基づいて説明する。
図2は第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法を示すフローチャートであり、図中ST××はステップ番号を示す。
ST10;強化材料と、マグネシウムとしてのマグネシウム(Mg)粉末とを混合して多孔質成形体(混合粉体)を形成する。
ST11;この多孔質成形体の上方にアルミニウム合金のビレットを載せる。
ST12;このビレットと多孔質成形体とを、窒素雰囲気中においてマグネシウム粉末の昇華温度まで加熱し、多孔質成形体のマグネシウム粉末を昇華する。
ST13;昇華したマグネシウム粉末が、窒素(N)と反応して窒化マグネシウム(Mg)を生成する。この窒化マグネシウムが強化材料のアルミナ(Al)と反応して強化材料の表面にスピネル層を形成する。
ST14;スピネル層を形成した後、ビレットの融点まで加熱し、溶融したアルミニウム合金(すなわち、アルミニウム合金の溶湯)を多孔質成形体内に浸透させるとともに、スピネル層の表面に窒化アルミニウムを形成する。
これにより、アルミニウム基複合材料10(図1参照)を得る。
以下、ST10〜ST14の内容を図3〜図6に基づいて詳しく説明する。
図3(a),(b)は第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料とマグネシウム粉末を混合する例を説明する図であり、ST10を説明する。
(a)において、混合容器20の蓋体21を外して混合容器20の開口部(図示せず)を開ける。この開口部から混合容器20内に、強化材料(アルミナ粒体)12…、およびマグネシウムとしてのマグネシウム(Mg)粉末15…を収納する。
マグネシウム粉末15は、粒径が50〜500μmの粉末である。
混合容器20の開口部を蓋体21で閉じ、混合容器20を攪拌装置22に取り付ける。攪拌装置22を矢印Aの如く回転することにより、強化材料12…およびマグネシウム粉末15…を混合する。
混合した後、混合容器20内から強化材料12…およびマグネシウム粉末15…を取り出す。
(b)において、取り出した強化材料12…およびマグネシウム粉末15…を、粉体状に形成して多孔質成形体(混合粉体)16を得る。
多孔質成形体16は、強化材料12…の表面12a…に、マグネシウム粉末15…が略均一に配置されている。
図4(a)〜(c)は第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料の表面にスピネル層を形成する例を説明する図であり、(a)においてST11〜ST12を説明し、(b)、(c)においてST13の前半を説明する。
(a)において、アルミニウム基複合材料の製造装置25を構成する雰囲気炉26内の坩堝(るつぼ)27の底面27aに、多孔質成形体16を配置し、多孔質成形体16の頂部にアルミニウム合金のビレット(以下、「アルミニウム合金ビレット」と称す)17を載せる。
アルミニウム合金のビレット17とは、アルミニウム合金の塊をいう。
雰囲気炉26内の空気を除去するために、真空ポンプ29で真空引きして一定の真空度に達したとき真空ポンプ29を止める。次に、アルゴンガス(Ar)を雰囲気炉26内に供給する。
雰囲気炉26内がアルゴンガスの雰囲気になり、アルミニウム合金ビレット17およびマグネシウム粉末15…の酸化を防ぐ。
次に、窒素ガス(N:「黒丸」で示す)32を雰囲気炉26に矢印Bの如く供給する。同時に、雰囲気炉26の内部を加圧(例えば、大気圧+約0.5kg/cm)して、雰囲気炉26内の雰囲気を窒素ガス32に置換する。
次いで、加熱コイル34で雰囲気炉26を加熱することで、多孔質成形体16およびアルミニウム合金ビレット17をマグネシウム粉末15の昇華温度(例えば、約550℃)まで加熱する。
ここで、550℃は、マグネシウム粉末15が昇華を開始する温度である。
この際、雰囲気炉26内の温度を温度センサ35で検知し、温度センサ35からの検知信号に基づいて制御部36で雰囲気炉26内の温度を昇華温度(例えば、約550℃)に保つ。
なお、マグネシウム粉末15の昇華時間は、約3時間である。
(b)において、昇華したマグネシウム38が、窒素ガス32と反応して窒化マグネシウム(Mg)41を生成する。
生成した窒化マグネシウム(Mg)41が、多孔質成形体16を構成する強化材料12…のアルミナ(Al)と次のように反応する。
3Al+Mg+3[O]→3MgAl+N
(c)において、窒化マグネシウム41が強化材料12…のアルミナと反応することで、強化材料12…の表面12a…全域にスピネル(MgAl)層13が形成される。
上述したように、マグネシウム粉末15の昇華温度(例えば、約550℃)に保つことで、マグネシウム粉末15…が徐々に昇華する。
これにより、強化材料12…の表面12a…に、マグネシウム粉末15…を比較的長い時間留めておくことが可能になり、強化材12…の表面12a…全域にスピネル層13…を均一に形成することができる。
ここで、強化材料12…の表面12a…にスピネル(MgAl)層13…が形成される理由について説明する。
すなわち、図3(b)示すように、強化材料12…とマグネシウム粉末15…を混合して多孔質成形体16を形成した。
よって、マグネシウム粉末15…が昇華した際に、昇華したマグネシウム38は、図4(b)に示すように、強化材料12…の周囲に存在する。このマグネシウム38が窒素32と反応して窒化マグネシウムを生成する。
よって、図4(b)に示すように、強化材料12…の周囲に窒化マグネシウム41が多量に生成する。
これにより、窒化マグネシウム41が、強化材料12…のアルミナと良好に反応して、強化材料12…の表面12a…全域にスピネル層13…を好適に形成する。
図5(a),(b)は第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットの融点まで加熱する例を説明する図であり、(a)においてST13の後半を説明し、(b)においてST14の前半を説明する。
(a)において、多孔質成形体16は、強化材料12…の表面12a…にマグネシウム粉末15…が略均一に配置されている(図3(b)参照)。
よって、強化材料12…の表面12a…全域に、スピネル層13…を均一に形成する。
(b)において、強化材料12…の表面12a…に、スピネル層13…を均一に形成した後、アルミニウム合金ビレット17の融点(850℃)まで加熱する。
アルミニウム合金ビレット17が溶融し、溶融したアルミニウム合金11(図1参照)が、多孔質成形体16内に矢印Cの如く浸透する。
ここで、強化材料12…の表面12a…に、スピネル層13…を均一に形成した後、多孔質成形体16内に矢印Cの如く浸透させるので、強化材料12…が、アルミニウム合金11中の元素と反応することを防ぐ。
図6は第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットが多孔質成形体内の空間に浸透する例を説明する図であり、ST14の後半を説明する。
溶融したアルミニウム合金11(図1参照)が、多孔質成形体16内の空間16a…に矢印Dの如く浸透する。
溶融したアルミニウム合金11のアルミニウム(Al)成分が、窒素(N)と反応する。この反応で、スピネル層13…の表面13a…に、窒化アルミニウム(AlN)層14が形成される。
窒化アルミニウムは濡れ性に極めて優れている。よって、溶融したアルミニウム合金11を多孔質成形体16内の空間16a…に良好に充填させる。
これにより、図1に示すアルミニウム基複合材料10を得る。
図1に戻って、アルミニウム基複合材料10は、強化材料12…および窒化マグネシウム41(図4(b)参照)から形成されたスピネル層13…と、このスピネル層13…の成形時に生じる窒素と、アルミニウム合金11の溶湯とが反応して窒化アルミニウム層14が形成されている。
よって、アルミニウム合金11と強化材料12…との密着性が高くなる。
これにより、アルミニウム基複合材料10は、強化材料13…の表面13a…に母材、すなわちアルミニウム合金11を極めて良好に密着させることができる。
加えて、多孔質成形体16内の空間16a…(図6参照)にアルミニウム合金11の溶湯を浸透させる前に、強化材料12…の表面12a…にスピネル層13…を均一に形成することで、強化材料12…が、アルミニウム合金11中の元素と反応することを防ぐ。
したがって、第1実施の形態のアルミニウム基複合材料10によれば、強化材料12…としてアルミナを用いたアルミニウム基複合材料10の特性を維持することができる。
さらに、スピネル層13の表面13aに窒化アルミニウム層14を形成する。窒化アルミニウムは濡れ性に極めて優れている。
よって、溶融したアルミニウム合金11を強化材料12…間の隙間に進入(浸透)させる際に、アルミニウム合金11と窒化アルミニウム層14との間に十分濡れ性を確保することができる。
これにより、アルミニウム基複合材料10の内部に欠陥(すなわち、空隙)が発生することを防いで、強化材料12…にアルミニウム合金11を極めて良好に密着させ、アルミニウム基複合材料10の特性を高めることができる。
次に、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料について説明する。なお、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料において、第1実施の形態のアルミニウム基複合材料10と同一類似部材については同一符号を付して説明を省略する。
第2実施の形態
図7は本発明に係るアルミニウム基複合材料の第2実施の形態を示す断面図、図8は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料を示す要部拡大図である。
アルミニウム基複合材料50は、アルミニウム合金11を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料12…を含ませ、強化材料12…の表面12a…に予備スピネル層51…をそれぞれ形成し、予備スピネル層51…の表面51a…にスピネル層13…を形成し、スピネル層13…の表面13a…に窒化アルミニウム層14…を形成したものである。
予備スピネル層51は、スピネル層13と同様に、アルミナ(Al)と、窒化マグネシウム(Mg)との反応で生成した酸化物(MgAl)の層である。
この予備スピネル層51は、強化材料12の表面12a全域に、均一の厚さt2で形成することが好ましい。
次に、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料50の製造方法を図9〜図14に基づいて説明する。
図9は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法を示すフローチャートである。
ST20;強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成する。
ST21;予備スピネル層を予め形成した強化材料と、マグネシウムとしてのマグネシウム(Mg)粉末とを混合して多孔質成形体(混合粉体)を形成する。
ST22;この多孔質成形体の上方にアルミニウム合金のビレットを載せる。
ST23;このビレットと多孔質成形体とを、窒素雰囲気中においてマグネシウム粉末の昇華温度まで加熱し、多孔質成形体のマグネシウム粉末を昇華する。
ST24;昇華したマグネシウム粉末が、窒素(N)と反応して窒化マグネシウム(Mg)を生成する。この窒化マグネシウムが強化材料のアルミナ(Al)と反応して強化材料の表面にスピネル層を形成する。
ST25;スピネル層を形成した後、ビレットの融点まで加熱し、溶融したアルミニウム合金を多孔質成形体内に浸透させるとともに、スピネル層の表面に窒化アルミニウムを形成する。
これにより、アルミニウム基複合材料50(図7参照)を得る。
以下、ST20〜ST24の内容を図10〜図14に基づいて詳しく説明する。
図10(a),(b)は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成する例を説明する図であり、ST20の前半を説明する。
(a)において、強化材料12…および水酸化マグネシウム(Mg(OH))52…を混合する。
これにより、強化材料12…の表面12a…に、水酸化マグネシウム52…が略均一に配置される。
(b)において、大気雰囲気、不活性雰囲気、あるいは真空中において、スピネル層反応温度(1000〜1500℃)で5時間加熱する。
水酸化マグネシウム(Mg(OH))52…が、強化材料12…のアルミナ(Al)と反応する。この反応で、強化材料12…の表面12a…全域に予備スピネル(MgAl)層51を、均一の厚さt2で予め形成する。
図11(a),(b)は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料とマグネシウム粉末を混合する例を説明する図であり、(a)はST20の後半を説明し、(b)はST22の前半を説明する。
(a)において、強化材料12…の表面12a…に水酸化マグネシウム52…が略均一に配置されている。
よって、強化材料12…の表面12a…全域に、予備スピネル層51…を均一に形成する。
(b)において、混合容器20の蓋体21を外して混合容器20の開口部(図示せず)を開ける。この開口部から混合容器20内に、予備スピネル層51が形成された強化材料(アルミナ粒体)12…と、マグネシウムとしてのマグネシウム(Mg)粉末15…とを収納する。
混合容器20の開口部を蓋体21で閉じ、混合容器20を攪拌装置22に取り付ける。攪拌装置22を矢印Eの如く回転することにより、予備スピネル層51が形成された強化材料(アルミナ粒体)12…と、マグネシウム(Mg)粉末15…とを混合する。
混合容器20内から、予備スピネル層51が形成された強化材料12…と、マグネシウム粉末15…とを取り出す。
図12(a),(b)は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてマグネシウム粉末を昇華する例を説明する図であり、(a)はST21の後半を説明し、(b)はST22,23を説明する。
(a)において、取り出した強化材料12…およびマグネシウム粉末15…を、粉体状に形成して多孔質成形体(混合粉体)54を得る。
多孔質成形体54は、予備スピネル層51…の表面51a…に、マグネシウム粉末15…が略均一に配置されている。
(b)において、アルミニウム基複合材料の製造装置25を構成する雰囲気炉26内の坩堝27の底面27aに、多孔質成形体54を配置し、多孔質成形体54の頂部にアルミニウム合金ビレット17を載せる。
雰囲気炉26内の空気を除去するために、真空ポンプ29で真空引きして一定の真空度に達したとき真空ポンプ29を止める。次に、アルゴンガス(Ar)を雰囲気炉26内に供給する。
雰囲気炉26がアルゴンガスの雰囲気になり、アルミニウム合金ビレット17およびマグネシウム粉末15…の酸化を防ぐ。
次に、窒素ガス(N:「黒丸」で示す)32を雰囲気炉26に矢印Fの如く供給する。同時に、雰囲気炉26の内部を加圧(例えば、大気圧+約0.5kg/cm)して、雰囲気炉26内の雰囲気を窒素ガス32に置換する。
次いで、加熱コイル34で雰囲気炉26を加熱することで、多孔質成形体54およびアルミニウム合金ビレット17をマグネシウム粉末15の昇華温度(例えば、約550℃)まで加熱する。
ここで、550℃は、マグネシウム粉末15が昇華を開始する温度である。
この際、雰囲気炉26内の温度を温度センサ35で検知し、温度センサ35からの検知信号に基づいて制御部36で雰囲気炉26内の温度を昇華温度(例えば、約550℃)に保つ。
図13(a)〜(c)は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において予備スピネル層の表面にスピネル層を形成する例を説明する図であり、ST24を説明する。
(a)において、昇華したマグネシウム38が、窒素ガス32と反応して窒化マグネシウム(Mg)41を生成する。
生成した窒化マグネシウム(Mg)41が、予備スピネル(MgAl)層51…のアルミナ(Al)成分と次のように反応する。
3Al+Mg+3[O]→3MgAl+N
(b)において、窒化マグネシウム41が、予備スピネル層51…のアルミナ成分と反応することで、予備スピネル層51…の表面51a…全域にスピネル(MgAl)層が形成される。
上述したように、マグネシウム粉末15の昇華温度(例えば、約550℃)に保つことで、マグネシウム粉末15…が徐々に昇華する。
これにより、予備スピネル層51…の表面51a…に、マグネシウム粉末15…を比較的長い時間留めておくことが可能になり、表面51a…全域にスピネル層13…を均一に形成することができる。
ここで、予備スピネル層51…の表面51a…にスピネル(MgAl)層が形成される理由について説明する。
すなわち、図12(a)示すように、予備スピネル層51…が形成された強化材料12…と、マグネシウム粉末15…とを混合して多孔質成形体54を形成した。
よって、マグネシウム粉末15…が昇華した際に、昇華したマグネシウム38は、図13(a)に示すように、予備スピネル層51…の周囲に存在する。このマグネシウム38が窒素32と反応して窒化マグネシウムを生成する。
よって、図13(a)に示すように、予備スピネル層51…の周囲に窒化マグネシウム41が多量に生成する。
これにより、窒化マグネシウム41が、予備スピネル層51…のアルミナ成分と良好に反応して、予備スピネル層51…の表面51a…全域にスピネル層13…を好適に形成する。
(c)において、多孔質成形体54は、予備スピネル層51…の表面51a…にマグネシウム粉末15…が略均一に配置されている(図12(a)参照)。
よって、予備スピネル層51…の表面51a…全域に、スピネル層13…を均一に形成することができる。
図14(a),(b)は第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットが多孔質成形体内の空間に浸透する例を説明する図であり、ST25を説明する。
(a)において、予備スピネル層51…の表面51a…に、スピネル層13…を均一に形成した後、アルミニウム合金ビレット17の融点(850℃)まで加熱する。
アルミニウム合金ビレット17が溶融し、溶融したアルミニウム合金11(図7参照)が、多孔質成形体54内に矢印Gの如く浸透する。
ここで、強化材料12…の表面12a…を予備スピネル層51…およびスピネル層13…で覆った後、多孔質成形体16内に矢印Cの如く浸透させるので、強化材料12…が、アルミニウム合金11中の元素と反応することを防ぐ。
(b)において、溶融したアルミニウム合金11(図7参照)が、多孔質成形体54内の空間54a…に矢印Hの如く浸透する。
溶融したアルミニウム合金11のアルミニウム(Al)成分が、窒素(N)と反応する。この反応で、スピネル層13…の表面13a…に、窒化アルミニウム(AlN)層14が形成される。
窒化アルミニウムは濡れ性に極めて優れている。よって、溶融したアルミニウム合金11を多孔質成形体54内の空間54a…に良好に充填させる。
これにより、図7に示すアルミニウム基複合材料50を得る。
図7および図8に戻って、アルミニウム基複合材料50は、窒化マグネシウム41(図13(a)参照)が、予備スピネル層51…のアルミナ成分と反応して、予備スピネル層51…の表面51a…にスピネル層13…を好適に形成する。
よって、強化材料12…の表面12a…に、予備スピネル層51…およびスピネル層13…を形成し、スピネル層51,13の厚さを(t2+t1)と厚くすることができる。
これにより、強化部材12…の表面12a…に、母材としてのアルミニウム合金11をより一層良好に密着させることができる。
加えて、多孔質成形体54内の空間54a…に溶融したアルミニウム合金11を浸透する前に、スピネル層51,13の厚さ(t2+t1)をより一層厚く形成することで、強化材料12…が、アルミニウム合金11中の元素と反応することをより一層良好に確実に防ぐことができる。
したがって、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料50によれば、アルミニウム基複合材料50の特性をより一層好適に維持することができる。
さらに、予備スピネル層51…を予め形成することで、スピネル層51,13の厚さをコントロールして、所望の材料特性に合わせた複合材料を容易に得ることができる。
また、図1に示すアルミニウム基複合材料10と同様に、スピネル層13の表面13aに窒化アルミニウム層14を形成することで、アルミニウム基複合材料50の内部に欠陥(すなわち、空隙)が発生することを防ぐことができる。
これにより、強化材料12…にアルミニウム合金11を極めて良好に密着させ、アルミニウム基複合材料50の特性を高めることができる。
加えて、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料50によれば、第1実施の形態のアルミニウム基複合材料10と同様の効果を得ることができる。
次に、第1、第2実施の形態のアルミニウム基複合材料10,50の特性(特に、曲げ強さ)を図15〜図16に基づいて説明する。
図15は本発明に係るアルミニウム基複合材料の試験片を説明する図であり、(a)は比較例、(b)〜(e)は実施例1〜4を示す。
(a)の比較例は、アルミナ粒体の強化材料12…にスピネル層を形成しない状態で、アルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。あるいは、アルミニウム合金11中の元素成分としてマグネシウムが含ませているものをアルミナ粒体の強化材料12…間の隙間に浸透させたもので、アルミナ粒体の強化材料12…にスピネル層が均一に形成されない状態で、アルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。
すなわち、比較例は、スピネル層が形成されていないもの、あるいは、スピネル層が均一に形成されていないものである。
ここで、スピネル層が均一に形成されていないものは、スピネル層に不十分な厚さの部位が生じる。
強化材料12の半径Rは3μmである。
(b)の実施例1は、アルミナ粒体の強化材料12…にスピネル層13を均一に形成し、スピネル層13…に窒化アルミニウム層14…を形成し、このアルミナ粒体の強化材料12…をアルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。
(c)の実施例2は、アルミナ粒体の強化材料12…に予備スピネル層51およびスピネル層13を均一に形成し、スピネル層13…に窒化アルミニウム層14…を形成し、このアルミナ粒体の強化材料12…をアルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。
強化材料12の半径Rは3μm、予備スピネル層51の厚さt2は25nmである。
半径R(3μm)の強化材料12に対する予備スピネル層51の体積割合は、5vol%(体積%)である。
(d)の実施例3は、アルミナ粒体の強化材料12…に予備スピネル層51およびスピネル層13を均一に形成し、スピネル層13…に窒化アルミニウム層14…を形成し、このアルミナ粒体の強化材料12…をアルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。
強化材料12の半径Rは3μm、予備スピネル層51の厚さt2は52nmである。
半径R(3μm)の強化材料12に対する予備スピネル層51の体積割合は、10vol%である。
(e)の実施例4は、アルミナ粒体の強化材料12…に予備スピネル層51およびスピネル層13を均一に形成し、スピネル層13…に窒化アルミニウム層14…を形成し、このアルミナ粒体の強化材料12…をアルミニウム合金11に含ませたアルミニウム基複合材料である。
強化材料12の半径Rは3μm、予備スピネル層51の厚さt2は168nmである。
半径R(3μm)の強化材料12に対する予備スピネル層51の体積割合は、30vol%である。
比較例および実施例1〜4の各試験片を、曲げ試験で曲げることで荷重とたわみを測定し、曲げ強さσを求める。
曲げ強さσは、次の計算式から求める。
σ=M/Z
但し、
M:曲げモーメント
Z:断面係数
加えて、比較例および実施例1〜4の各試験片のヤング係数Eを求めた。
ヤング係数Eは、次の計算式から求める。
E=(P×L)/(λ×A)
但し、
P:試験片に加わる軸荷重
L:試験片の原長
λ:試験片の伸びまたは縮み
A:試験片の横断面積
求めた結果を、図16のグラフに示す。
図16は本発明に係るアルミニウム基複合材料の曲げ強さを説明するグラフであり、縦軸は曲げ強さσ(MPa)を示し、横軸はヤング係数E(GPa)を示す。
図16のグラフにおいて、比較例を×、実施例1を○、実施例2を◇、実施例3を●、実施例4を□で示す。
比較例は、曲げ強さσが平均で220(MPa)、ヤング係数Eが平均で92(GPa)であった。
実施例1は、曲げ強さσが平均で330(MPa)、ヤング係数Eが平均で98(GPa)であった。
実施例2は、曲げ強さσが平均で350(MPa)、ヤング係数Eが平均で118(GPa)であった。
実施例3は、曲げ強さσが平均で370(MPa)、ヤング係数Eが平均で114(GPa)であった。
実施例4は、曲げ強さσが平均で400(MPa)、ヤング係数Eが平均で112(GPa)であった。
比較例は、曲げ強さσが平均で220(MPa)、ヤング係数Eが平均で92(GPa)であったが、実施例1〜実施例4は、曲げ強さσが220(MPa)以上で、かつヤング係数Eが92(GPa)以上であった。
これにより、強化材料12の表面12aにスピネル層13,51、窒化アルミニウム層14を形成することで、アルミニウム基複合材料の特性を高めることができることが分かる。
なお、比較例は、グラフに示すように曲げ強さσおよびヤング係数Eにバラつきが生じたが、その理由は次の通りである。
すなわち、比較例は、アルミナ粒体の強化材料12…にスピネル層を形成しないもの、あるいは、スピネル層に不十分な厚さの部位が生じたものである。
スピネル層を形成しないものは破断がし易くなる可能性があり、スピネル層の厚さが不十分なものは、不十分な厚さの部位が破断の基点となりやすい。
このため、複合材料の強度がバラつくものと思われる。
また、実施例1と比較すると、実施例2〜実施例4は曲げ強さσやヤング係数Eが大きい。強化材料12に予備スピネル層51を備えることで、スピネル層全体の厚さを(t1+t2)と厚くすることで、アルミニウム基複合材料の特性を高めることができることが分かる。
さらに、実施例2〜実施例4から、予備スピネル層51の厚さt2を厚くして、スピネル層全体の厚さ(t1+t2)を厚くすることで、アルミニウム基複合材料の特性を高めることができることが分かる。
ここで、強化材料12に対する予備スピネル層51の体積割合は、5vol%以上、30vol%以下とすることが好ましい。
予備スピネル層51の体積割合が、5vol%未満では、予備スピネル層51を形成しても、その効果を十分に引き出すことが難しいからである。
一方、予備スピネル層51の体積割合が、30vol%を超えると、予備スピネル層51の形成に時間がかかりすぎて、生産性を維持することが難しいからである。
なお、前記実施の形態では、混合粉体として多孔質成形体16,54を用いた例について説明したが、これに限らないで、強化材料12…とマグネシウム粉体15…とを混合させた粉体をそのままの状態で坩堝27内に敷き詰めるだけでも同様の効果を得ることができる。
また、前記第2実施の形態では、強化材料12に予備スピネル層51を予め形成するために、強化材料12に水酸化マグネシウム52を配置し、スピネル層反応温度(1000〜1500℃)で5時間熱処理するという方法を採用したが、これに限らないで、例えば第1実施の形態のように、水酸化マグネシウム52に代えてマグネシウムを用いることも可能である。
さらに、前記第2実施の形態では、強化材料12に予備スピネル層51とスピネル層13とを2層に分けて形成することで、スピネル層を厚くした例について説明したが、これに限らないで、第1実施の形態のST13の工程時間を長く確保することや、マグネシウム粉末15の添加量を増すことでスピネル層を厚くすることも可能である。
この場合でも、第2実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料およびアルミニウム基複合材料の製造方法に好適である。
本発明に係るアルミニウム基複合材料の第1実施の形態を示す断面図である。 第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法を示すフローチャートである。 第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料とマグネシウム粉末を混合する例を説明する図である。 第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料の表面にスピネル層を形成する例を説明する図である。 第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットの融点まで加熱する例を説明する図である。 第1実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットが多孔質成形体内の空間に浸透する例を説明する図である。 本発明に係るアルミニウム基複合材料の第2実施の形態を示す断面図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料を示す要部拡大図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法を示すフローチャートである。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成する例を説明する図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において強化材料とマグネシウム粉末を混合する例を説明する図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてマグネシウム粉末を昇華する例を説明する図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法において予備スピネル層の表面にスピネル層を形成する例を説明する図である。 第2実施の形態に係るアルミニウム基複合材料の製造方法においてアルミニウム合金ビレットが多孔質成形体内の空間に浸透する例を説明する図である。 本発明に係るアルミニウム基複合材料の試験片を説明する図である。 本発明に係るアルミニウム基複合材料の曲げ強さを説明するグラフである。
符号の説明
10,50…アルミニウム基複合材料、11…アルミニウム合金、12…強化材料、12a…強化材料の表面、13…スピネル層、13a…スピネル層の表面、14…窒化アルミニウム層、15…マグネシウム粉末(マグネシウム)、16,54…多孔質成形体(混合粉体)、16a,54a…空間、17…アルミニウム合金のビレット(アルミニウム合金ビレット)、32…窒素、38…マグネシウム、41…窒化マグネシウム、51…予備スピネル層。

Claims (5)

  1. アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料において、
    前記強化材料の表面全域にスピネル層を形成し、このスピネル層の表面に窒化アルミニウム層を形成したことを特徴とするアルミニウム基複合材料。
  2. アルミニウム合金を母材とし、この母材にアルミナ粒体またはアルミナ繊維の強化材料を含ませたアルミニウム基複合材料において、
    前記強化材料とマグネシウムとを混合して混合粉体を形成する工程と、
    この混合粉体にアルミニウム合金のビレットを載せる工程と、
    このビレットと混合粉体とを、窒素雰囲気中において前記ビレットの融点より低い温度であるマグネシウムの昇華温度まで加熱し、この昇華温度に保つことにより前記混合粉体のマグネシウムを昇華する工程と、
    昇華したマグネシウムが、窒素と反応して窒化マグネシウムを生成し、この窒化マグネシウムが強化材料のアルミナと反応して強化材料の表面全域にスピネル層を形成するまで前記昇華温度に3時間保つ工程と、
    このスピネル層を形成した後、前記ビレットの融点まで加熱し、溶融したアルミニウム合金を前記混合粉体内に浸透させるとともに、スピネル層の表面に窒化アルミニウムを形成する工程と、からなることを特徴とするアルミニウム基複合材料の製造方法。
  3. 前記混合粉体を形成する工程の前に、前記強化材料の表面に予備スピネル層を予め形成することを特徴とする請求項2記載のアルミニウム基複合材料の製造方法。
  4. 前記マグネシウムは、粒径が50〜500μmの粉末であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のアルミニウム基複合材料の製造方法。
  5. 前記強化材料に対する前記予備スピネル層の体積割合を、5vol%以上、30vol%以下としたことを特徴とする請求項3記載のアルミニウム基複合材料の製造方法。
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