JP4420391B2 - セリウム系研摩材 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化セリウムを含む希土類酸化物を主成分とするセリウム系研摩材に関する。
希土類元素であるセリウムを必須とし、酸素、場合によってはフツ素を主成分とするセリウム系研摩材は、ハードディスク(HD)用、フォトマスク用、液晶(LCD)用などのガラス基板や、半導体基板の研摩に用いられている。このセリウム系研摩材には、研摩速度を高めること、研摩対象物への研摩材の付着を減らすとともにたとえ付着しても容易に洗浄できることなどの特性が要求される。
このような研摩特性を満足するために、例えば、縮合リン酸塩などの分散剤とセルロースなどの固化防止剤を含有させたセリウム系研摩材が提案されている(特許文献1参照)。また、水と、砥粒(酸化セリウムであってもよい)と、炭酸イオン、炭酸水素イオンおよび炭酸からなる群より選ばれる少なくとも1種類と、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンからなる群から選ばれる、少なくとも1種類の陽イオンと、を含んだ研摩材であって、陽イオンの総量が0.001〜0.15mol/Lである研摩材も提案されている(特許文献2参照)。
国際公開WO02/31079パンフレット 特開平11−80707号公報
上述した特許文献1における研摩材は、分散剤や固化防止剤を含有しない無添加研摩材に比べ、水などの分散媒により研摩材スラリーとした際の分散維持性、研摩対象物表面に付着した研摩材砥粒を取り除く際の洗浄特性、優れた初期研摩速度や研摩速度持続性、さらには高い研摩精度を実現できるという、種々の研摩特性について非常にバランスのとれた研摩材といえる。また、特許文献2における、水と、砥粒と、炭酸イオンや炭酸水素イオン等と、アンモニウムイオンやアルカリ金属等とを含有する研摩材は、砥粒として二酸化ケイ素を用いた場合、ある程度の均一性を有した研摩表面を得ることができるものである。
しかしながら、近年では、さらなる研摩特性の高性能化、つまり、洗浄性、初期研摩速度、研摩速度持続性および研摩精度のさらなる向上が求められており、特に表面精度についての要求が厳しい。このようなさらなる研摩特性の高性能化の要求に対し、上記先行技術では十分に満足できるといえず、例えば、特許文献2の場合にあっては、砥粒として酸化セリウムを用いると、高い研摩精度を維持できなくなる傾向を示すという問題を有する。
そこで、本発明は、洗浄性、初期研摩速度、研摩速度持続性、研摩精度の研摩特性について、従来の研摩材よりもさらに高性能化したセリウム系研摩材を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、酸化セリウムを含む希土類酸化物を主成分とするセリウム系研摩材において、酸化セリウム(CeO)/全酸化希土(TREO)が40質量%以上である研摩材砥粒と、水への溶解度が2g/L以上である縮合リン酸塩と、水への溶解度が1g/L以上である炭酸塩または炭酸水素塩と、を含有するものとした。
本発明に係るセリウム系研摩材は、CeO/TREOが40質量%以上である研摩材砥粒(以下、単に砥粒と称する場合もある)により構成されるが、この砥粒は希土類元素であるセリウムを必須とし、酸素、場合によってはフッ素を含有した成分でよい。研摩材中の酸化セリウム含有量については特に制限はなく、理論的にはCeO/TREOの割合が100質量%でもよい。しかし、99質量%を超えると原料も高価な高純度品を使用する必要があり、得られる研摩材も高価となるために実用的には好ましいものとはいえない。また、CeO/TREOが40質量%未満となると、初期研摩速度が低く、研摩速度持続性も劣る傾向となる。バランスのとれた研摩特性を備える、高性能なセリウム系研摩材とするには、CeO/TREOを50質量%以上とするのが好ましく、60質量%以上とするのがさらに望ましいものである。
そして、本発明に係るセリウム系研摩材は、水への溶解度が2g/L以上である縮合リン酸塩を含有する。この縮合リン酸塩は、研摩材スラリーとした際の分散維持性を高め、初期研摩速度を向上させる作用を有する。この縮合リン酸塩の水への溶解度が2g/L未満のものでは、分散維持性や初期研摩速度を向上させる効果が少なくなる傾向となる。本発明者らの研究によれば、その溶解度が10g/L以上ものが好ましく、20g/L以上のものがさらに望ましいことを確認している。尚、本発明における溶解度は、液温20℃の純水1Lに対して溶ける溶質の質量である。
本発明に係るセリウム系研摩材に含有される縮合リン酸塩としては、鎖状タイプ(ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩等)、環状タイプ(トリメタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩等)、側鎖を有する環状タイプが挙げられるが、いずれのタイプであっても使用することが可能である。本発明者等の研究によると、これらの中でも、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩が、研摩特性の高性能化とコストとの観点で望ましいものであることを確認している。
また、本発明における縮合リン酸塩は、水への溶解特性とコストとの観点から、アンモニウム塩またはアルカリ金属塩(特に、ナトリウム塩、カリウム塩)が好ましいものである。本発明の縮合リン酸塩は、縮合リン酸塩の水素の全部をアンモニウム、アルカリ金属で置換したものはもちろんのこと、縮合リン酸の水素の一部をアンモニウム、アルカリ金属で置換したものであって、水素が残存した状態のアンモニウム塩またはアルカリ金属塩も含むものである。アルカリ金属で水素全部を置換した縮合リン酸塩としては、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムが挙げられ、アルカリ金属により水素の一部を置換して水素が残った縮合リン酸塩としては、ピロリン酸二水素ナトリウムが挙げられる。
加えて、本発明における縮合リン酸塩は、水和物として存在するタイプである場合、無水物であっても、水和物であっても、使用することができる。例えば、ピロリン酸ナトリウムには、無水物と水和物とのものが存在するが、どちらを使用することも、或いは併用することも可能である。ただし、本発明において、水に対する溶解度および研摩材砥粒質量に対す含有量に関しては、水和物を使用した場合であっても無水物として換算して表記するものとする。
そして、本発明における縮合リン酸塩の含有量は、砥粒(100質量%)に対して0.05質量%〜20質量%が好ましいものである。0.05質量%未満であると、研摩特性を向上させる効果が少ない傾向となる。また、20質量%を超えた含有量として、得られる研摩特性の向上効果が変化しなくなり、場合によっては研摩特性を低下する傾向示すことになる。本発明者等の研究によれば、0.1質量%〜15質量%が好ましいもので、0.2質量%〜10質量%がさらに望ましいものであることを確認している。
さらに、本発明に係るセリウム系研摩材では、上述した研摩材砥粒と、縮合リン酸塩とに加え、水への溶解度が1g/L以上である炭酸塩または炭酸水素塩を含有するものである。この炭酸塩または炭酸水素塩は、洗浄性、研摩速度持続性を向上させる作用を有するものである。この炭酸塩または炭酸水素塩の水への溶解度が1g/L未満のものでは、洗浄性や研摩速度持続性を向上させる効果が少なくなる傾向となる。本発明者らの研究によれば、その溶解度が5g/L以上ものが好ましく、10g/L以上のものがさらに望ましいことを確認している。
本発明における炭酸塩または炭酸水素塩は、水への溶解特性とコストとの観点から、アンモニウム塩またはアルカリ金属塩(特に、ナトリウム塩、カリウム塩)が好ましいものである。また、アンモニウム塩は窒素を含有するため排水処理等のコストが必要となり、このような観点からするとアルカリ金属塩の方が好ましい。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが実用上特に望ましいものである。
そして、本発明における炭酸塩または炭酸水素塩の含有量は、砥粒(100質量%)に対して0.02質量%〜10質量%が好ましいものである。0.02質量%未満であると、研摩特性の向上効果を得られなくなる傾向となる。また、10質量%を超えた含有量としても、得られる研摩特性の向上効果が変化しなくなり、場合によっては研摩特性を低下する傾向示すことになる。本発明者等の研究によれば、0.05質量%〜8質量%が好ましいもので、0.1質量%〜6質量%がさらに望ましいものであることを確認している。
加えて、本発明における炭酸塩または炭酸水素塩は、水和物として存在するタイプである場合、無水物であっても、水和物であっても、使用することができる。例えば、炭酸ナトリウムには、無水物と水和物とのものが存在するが、どちらを使用することも、或いは併用することも可能である。ただし、本発明において、水に対する溶解度および研摩材砥粒質量に対す含有量に関しては、水和物を使用した場合であっても無水物として換算して表記するものとする。
上記したように本発明に係るセリウム系研摩材は、水への溶解度が2g/L以上である縮合リン酸塩と、水への溶解度が1g/L以上である炭酸塩または炭酸水素塩を組み合わせて使用していることが特徴である。そのため、本発明のセリウム系研摩材は、洗浄性、初期研摩速度、研摩速度持続性および研摩精度に関する研摩特性が向上し、従来のセリウム系研摩材に比べ、高性能化した研摩材となる。特に、研摩精度に関する研摩特性は、予想を遙かに上回るほど大幅に向上するものである。つまり、本発明のセリウム系研摩材は、研摩特性に関してトータル的に非常にバランスがとれて、且つ従来のセリウム系研摩材よりも高性能化したものとなるのである。
本発明に係るセリウム系研摩材においては、粉末状の研摩材を得ようとする場合には、研摩材砥粒と縮合リン酸塩と、炭酸塩または炭酸水素塩とを乾式混合すればよい。この場合の混合順序は、特に制限は無く、最初に砥粒と縮合リン酸塩を混合した後、当該混合物と炭酸塩または炭酸水素塩とを混合するか、或いは、先に砥粒と炭酸塩または炭酸水素塩とを混合した後、当該混合物と縮合リン酸塩とを混合してもよい。また、砥粒と縮合リン酸塩と炭酸塩または炭酸水素塩を一度に混合しても構わないものである。
本発明に係るセリウム系研摩材は、水の分散媒、または水と水溶性有機溶媒との分散媒に分散させることにより研摩材スラリーとなる。上述した本発明に係る粉末状のセリウム系研摩材を、分散媒としての水、或いは水と水溶性有機溶媒との混合物と混合することにより、研摩材スラリーとしてもよい。また、分散媒に予め縮合リン酸塩および炭酸塩または炭酸水素塩と混合した後に、当該混合物と砥粒を混合してもよく、或いは、分散媒に予め砥粒を混合した後に、当該混合物と縮合リン酸塩および炭酸塩または炭酸水素塩とを混合してもよい。つまり、研摩材の製造手順と同様に、研摩材スラリーとする際の混合順序に特に制約はない。
上述した本発明に係る研摩材スラリーとする際に用いる水溶性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチルー2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等のアルコールや、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2,3−プロパントリオール等の多価アルコール、或いはアセトン、2−ブタノン等のケトン、その他テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン等を使用することができる。
また、本発明に係るセリウム系研摩材及びそれにより形成された研摩材スラリーに関しては、研摩材砥粒の段階で粒径の調整を行っておいてもよく、上記したように粉粒状のセリウム系研摩材を製造した後に粉砕処理をして粒径を調整することや、さらには、研摩材スラリーとした後に湿式粉砕処理を行うことにより粒径調整を行うことが可能である。即ち、所望の粒径分布のセリウム系研摩材或いは研摩材スラリーを得るためには、砥粒の粒径調整のための粉砕処理等の加工は任意に行うことができる。そして、研摩に用いる際の研摩材スラリーの砥粒濃度は、研摩効率とコストと観点より、1g/L〜300g/Lが好ましく、10g/L〜250g/Lがさらに望ましい。但し、運搬、保管時には、研摩材スラリーの砥粒濃度は高い方が品質劣化防止とコストの点で好ましい。そして、この研摩材スラリーの砥粒濃度は250g/L以上さらには300g/L以上であってもよいものである。
以上説明したように、本発明によれば、洗浄性、初期研摩速度、研摩速度持続性および研摩精度に関する研摩特性が、従来のセリウム系研摩材に比べ、さらに向上したセリウム系研摩材または研摩材スラリーとなる。特に、研摩精度に関する研摩特性は、従来のセリウム系研摩材によりも格段に向上したものとすることができる。
本発明の最良の実施形態について、実施例を参照しながら詳説する。尚、以下の実施例では、縮合リン酸塩、炭酸塩または炭酸水素塩はすべて無水物を使用した。
研摩材砥粒A:まず最初に、以下で説明する実施例のセリウム系研摩材に用いた研摩材砥粒の製法について説明する。この研摩材砥粒Aは、図1に示す製造フローに基づいて得られたものである。まず、原料としては、希土類炭酸塩(TREO46質量%、CeO/TREO60質量%、La/TREO35質量%、Pr11/TREO4質量%、Nd/TREO1質量%)5000kgを用いた。この原料と純水7500Lとアトライタに投入し、直径5mmのスチールボールを用いて6時間粉砕した。そしてこの粉砕処理後に、10%フッ化水素酸1700kgを投入してフッ化処理を行った。その後、所定時間の沈降を行い、上澄み液を抜き出して、水によりリパルプした。そのリパルプしたものをフィルタープレスによりろ過処理後、150℃、24時間の乾燥処理を行った。乾燥処理後、ロールクラッシャーにより解砕処理をして、950℃、24時間の焙焼処理を行い、再び解砕処理(アトマイザー)を行った。そして、ターボクラシファイア(日清エンジニアリング社製TC−15II型)を用いて分級処理を行うことにより粗粒子を除去して、TREO96質量%、F(フッ素)濃度5.7%の研摩材砥粒Aを得た(この砥粒AのTREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じである)。
研摩材砥粒B:研摩材砥粒Bは、砥粒Aの希土類炭酸塩と異なる成分の原料を用いて製造したものである。この砥粒Bの原料は、TREO45質量%、CeO/TREO42質量%、La/TREO33質量%、Pr11/TREO7質量%、Nd/TREO18質量%の成分の希土類炭酸塩であった。
そして、この砥粒Bの原料200kgを使用して、2種類の研摩材砥粒を製造した。製造法は、図1で説明した工程と同じで行った(製造条件も同じ)。原料200kgを焙焼処理前の解砕処理まで行い、その解砕処理品を半分に分けて、2つの焙焼温度950℃、970℃により焙焼処理を行った。その結果、焙焼温度950℃による砥粒B1(TREO94質量%、F濃度5.9%、TREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じ)、970℃による砥粒B2(TREO94質量%、F濃度5.7%、TREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じ)の2種類のものを得た。
研摩材砥粒C:この砥粒Cは、上記砥粒A及びBで使用でした希土類炭酸塩の成分と異なる原料を用いて製造したものである。この砥粒Cの原料は、TREO47質量%、CeO/TREO37質量%、La/TREO30質量%、Pr11/TREO8質量%、Nd/TREO25質量%の成分の希土類炭酸塩であった。
そして、この砥粒Cの原料200kgを使用して、2種類の研摩材砥粒を製造した。製造法は、図1で説明したものと同じ工程によった(製造条件も同じ)。原料200kgを焙焼処理前の解砕処理まで行い、その解砕処理品を半分に分けて、2つの焙焼温度950℃、1000℃により焙焼処理を行った。その結果、焙焼温度950℃による砥粒C1(TREO93質量%、F濃度6.1%、TREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じ)、1000℃による砥粒C2(TREO94質量%、F濃度5.7%、TREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じ)の2種類のものを得た。
研摩材砥粒D:砥粒Dは、炭酸セリウムを原料として製造したものである。この砥粒Dの製法を説明する。
この研摩材砥粒Dは、図2に示す製造フローに基づいて得られたものである。まず、原料としては、炭酸セリウム(TREO45質量%、CeO/TREO≧99.5質量%、La/TREO≦0.1質量%、Pr11/TREO≦0.1質量%、Nd/TREO≦0.1質量%)100kgを用いた。この原料と純水150Lをアトライタに投入し、直径3mmのスチールボールを用いて10時間粉砕した。そしてこの粉砕処理後、フィルタープレスによりろ過処理をし、150℃、24時間の乾燥処理を行った。乾燥処理後、ロールクラッシャーにより解砕処理をして、950℃、24時間の焙焼処理を行い、再び解砕処理(アトマイザー)を行った。そして、ターボクラシファイアを用いて分級処理を行うことにより、TREO99質量%、F濃度0.1%以下の研摩材砥粒(以下、砥粒Dと称する)を得た(この砥粒DのTREO中の各希土類酸化物成分は原料と同じである)。
以上で説明した砥粒A〜Dについて、比表面積、平均粒径(D50)を測定した。その結果を表1に示す。また、比表面積、及び平均粒径(D50)の測定法は以下の通りである。
BET法比表面積(BET)の測定
JIS R 1626-1996(ファインセラミックス粉体の気体吸着BET法による比表面積の測定方法)の「6.2 流動法 の(3.5)一点法」に準拠して測定を行った。その際、キャリアガスであるヘリウムと、吸着質ガスである窒素の混合ガスを使用した。なお、スラリー研摩材についての測定では、当該スラリーを十分に乾燥(105℃に加熱)させることにより得られた乾燥品についてBET法比表面積を測定した。
平均粒径(D 50 )の測定
レーザー回折・散乱法粒子径分布測定装置((株)堀場製作所製:LA−920)を使用して粒度分布を測定することにより、平均粒径(D50:小粒径側からの累積質量50質量%における粒径<メジアン径>)を求めた。
Figure 0004420391
続いて、上記砥粒A〜Dの研摩材砥粒を用いて本発明のセリウム系研摩材を作製して、研摩特性を調査した結果について説明する。
実施例1:まず、この実施例1では、砥粒Aと、ヘキサメタリン酸ナトリウムと、炭酸ナトリウムを使用して、本発明のセリウム系研摩材を作製した。そして、その研摩特性を評価すべく、作製したセリウム系研摩材により研摩することにより、研摩速度、洗浄性、研摩精度(被研摩物の平均表面粗さ(Ra))を調査した。以下に研摩特性の評価の研摩試験、測定について説明する。
研摩試験:研摩機として、研摩試験機(HSP−2I型、台東精機(株)製)を用意した。この研摩試験機は、スラリー状の研摩材を研摩対象面に供給しながら、当該研摩対象面を研摩パッドで研摩するものである。研摩材スラリーの砥粒濃度は、100g/Lとした(分散媒は水のみ)。そして、本研摩試験では、スラリー状の研摩材を5リットル/分の割合で供給することとし、研摩材を循環使用した。なお、研摩対象物は65mmφの平面パネル用ガラスとした。また、研摩パッドはポリウレタン製のものを使用した。研摩面に対する研摩パッドの圧力は9.8kPa(100g/cm2)とし、研摩試験機の回転速度は100min−1(rpm)に設定し、所定時間研摩をした。
研摩速度の評価:特定時間の研摩処理を行い、研摩前後のガラス重量を測定して研摩によるガラス重量の減少量を求め、この値に基づき研摩値を求めた。本研摩試験では、この研摩値を用いて研摩速度を評価した。なお、この研摩速度の評価値は、後述の表2で示すように、砥粒Aのみの場合(ヘキサメタリン酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムは無添加)の研摩材により得られた研摩値を基準(100)とし、他の研摩速度の評価値を算定した。
洗浄性の評価:予め洗浄、乾燥された光学顕微鏡観察用スライドグラスを、研摩材スラリー中に浸漬させてから引き上げ、50℃で一旦乾燥させた。その後、純水入り容器に浸漬して超音波洗浄を5分間行い、超音波洗浄後、容器からスライドグラスを取り出し、純水で流水洗浄して洗浄性評価の観察対象スライドグラスを得た。洗浄性の評価は、スライドグラス表面に残存する研摩材粒子の残存量を光学顕微鏡で観察することで評価した。具体的には、研摩材粒子の残存がまったく観察されず、仕上げ研摩用として非常に好適なものを「◎」、研摩材粒子の残存がごくわずか観察されるが、仕上げ研摩用として好適なものを「○」、研摩材粒子の残存が少量観察され、仕上げ研摩用として使用できるレベルと判断できたものを「△」、研摩材粒子の残存が非常に多く観察され、仕上げ研摩用として不適なもの「×」とした。
研摩精度:上記研摩試験において24時間研摩処理後、さらに10分間研摩したガラスについて、プルーブ顕微鏡SPA−400(エスエスアイ・ナノテクノロジー(株)製)を用いてDFM(ダイナミックフオースモード)を使用して、研摩表面の中の10μm×10μm積面について平均表面粗さ(Ra:nm)を測定した。
表2には、上述した実施例1のセリウム系研摩材に関する研摩特性評価結果を示している。表2では、炭酸ナトリウムとヘキサメタリン酸ナトリウムとの含有量を、それぞれ縦、横に分けて示しており、各含有量における研摩材について、それぞれ研摩速度(a〜c欄)、洗浄性(d欄)、研摩精度(e)の評価結果を示している。ここで、a欄の研摩速度とは、研摩開始30分経過後の研摩速度(初期研摩速度、表2の左上角にある無添加の砥粒Aの研摩速度を基準100とした)。また、b欄の研摩速度は、研摩開始24時間経過後の研摩速度、c欄の研摩速度は、研摩開始48時間経過後の研摩速度である(表2の左上角にある無添加の砥粒Aの研摩速度を基準100とした)。尚、本実施例1におけるセリウム系研摩材は、砥粒Aに対して、炭酸ナトリウムおよび/またはヘキサメタリン酸ナトリウムを所定量加え、混合することにより作製した。
Figure 0004420391
実施例2:この実施例2では、砥粒Aと、ピロリン酸ナトリウムと、炭酸水素ナトリウムを使用して、本発明のセリウム系研摩材を作製した。そして、その研摩特性を評価すべく、作製したセリウム系研摩材により研摩することにより、研摩速度、洗浄性、研摩精度(被研摩物の平均表面粗さ(Ra))を調査した。研摩特性の評価は上記実施例1の場合と同様なためその説明は省略する。
表3には、実施例2のセリウム系研摩材に関する研摩特性評価結果を示している。表3では、炭酸水素ナトリウムとピロリン酸ナトリウムとの含有量を、それぞれ縦、横に分けて示しており、各含有量における研摩材について、それぞれ研摩速度(a〜c欄)、洗浄性(d欄)、研摩精度(e)の評価結果を示している。各研摩特性の評価値に関しては、上記した実施例1と同じである。
Figure 0004420391
比較例1:この比較例1では、砥粒Aと、ヘキサメタリン酸ナトリウムと、結晶セルロースを使用して、従来のセリウム系研摩材を作製し、その研摩特性を評価した。研摩特性の評価は上記実施例1の場合と同様なためその説明は省略する。
表4には、比較例1のセリウム系研摩材に関する研摩特性評価結果を示している。表4では、結晶セルロースとヘキサメタリン酸ナトリウムとの含有量を、それぞれ縦、横に分けて示しており、各含有量における研摩材について、それぞれ研摩速度(a〜c欄)、洗浄性(d欄)、研摩精度(e)の評価結果を示している。各研摩特性の評価値に関しては、上記した実施例1と同じである。
Figure 0004420391
ここで、上記した実施例1及び実施例2、比較例1の結果について説明する。実施例1及び実施例2の結果より、本発明のセリウム系研摩材においては、縮合リン酸塩は0.05質量%〜20質量%の含有範囲が好適であり、炭酸塩または炭酸水素塩は、研摩材砥粒に対して0.02質量%〜10質量%の含有範囲が好適であることが判明した。また、この実施例1及び2の結果と比較例1の結果を対比してみると、比較例1はa〜c欄の各研摩速度はある程度向上している部分が認められるが、実施例1及び2における好適含有量のセリウム系研摩材の研摩速度に比較するとやや劣る結果であることが確認できた。特に、c欄の48時間研摩後研摩速度については、実施例1及び2の結果に比べかなり低下した結果となっていた。また、比較例1の研摩精度は、実施例1及び2における好適含有量のセリウム系研摩材の研摩精度と比べると、かなり悪い結果となった。
実施例3:この実施例3では、各種の縮合リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩を用い、本発明のセリウム系研摩材を作製して、その研摩特性を評価したものである。縮合リン酸塩としては、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウムを用いた。炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムを、炭酸水素塩は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウムを用いた。そして、研摩材砥粒は、上記砥粒Aを用いた。これらの材料により表5に示す組み合わせのセリウム系研摩材を作製し、その研摩特性を評価した。この表5に示すセリウム系研摩材のすべては、縮合リン酸塩の含有量は1質量%、炭酸塩または炭酸水素塩の含有量は0.5質量%とした。研摩特性の評価については、上記実施例1と同様である。
Figure 0004420391
表5に示すように、各種の縮合リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩を用いた本発明のセリウム系研摩材であっても、研摩速度、洗浄性、研摩精度に関する研摩特性は非常に優れたものであることが確認された。
実施例4:この実施例4では、各種の研摩材砥粒を用いてセリウム系研摩材を作製し、その研摩特性を評価したものである。研摩材砥粒は、上記砥粒A、砥粒B1,B2、砥粒C1,C2、砥粒Dを使用した。また、縮合リン酸塩はヘキサメタリン酸ナトリウム(1質量%)を、炭酸水素塩は炭酸水素ナトリウム(0.5質量%)を用いた。そして、それぞれの研摩材砥粒によりセリウム系研摩材を作製し、その研摩特性を評価した。また比較のため、ヘキサメタリン酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを無添加のセリウム系研摩材の評価も行った。表6にその評価結果を示す。研摩特性の評価は上記実施例1の場合と同様なためその説明は省略する。
Figure 0004420391
表6の結果より、CeO/TREOが40質量%以上であれば、優れた研摩特性を備えるセリウム系研摩材となることが判明した。
研摩材砥粒Aの製造フロー図。 研摩材砥粒Dの製造フロー図。

Claims (2)

  1. 酸化セリウムを含む希土類酸化物を主成分とするセリウム系研摩材において、
    酸化セリウム(CeO)/全酸化希土(TREO)が40質量%以上である研摩材砥粒と、水への溶解度が2g/L以上である縮合リン酸塩と、水への溶解度が1g/L以上である炭酸塩または炭酸水素塩と、を含有し、
    縮合リン酸塩の含有量が、研摩材砥粒に対して0.05質量%〜20質量%であり、炭酸塩または炭酸水素塩の含有量が、研摩材砥粒に対して0.02質量%〜10質量%であり、
    縮合リン酸塩としてのヘキサメタリン酸ナトリウムと、炭酸塩としての炭酸ナトリウムとを組み合わせて用い、或いは、
    縮合リン酸塩としてのピロリン酸ナトリウムと、炭酸水素塩としての炭酸水素ナトリウムとを組み合わせて用いることを特徴とするセリウム系研摩材。
  2. 請求項1に記載のセリウム系研摩材を、水または、水と水溶性有機溶媒との分散媒に分散させたセリウム系研摩材スラリー。
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