JP4419930B2 - インジェクタの性能検査開始方法およびその装置 - Google Patents

インジェクタの性能検査開始方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4419930B2
JP4419930B2 JP2005228648A JP2005228648A JP4419930B2 JP 4419930 B2 JP4419930 B2 JP 4419930B2 JP 2005228648 A JP2005228648 A JP 2005228648A JP 2005228648 A JP2005228648 A JP 2005228648A JP 4419930 B2 JP4419930 B2 JP 4419930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
pressure
injector
fluid circuit
passage port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005228648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007046467A (ja
Inventor
裕人 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005228648A priority Critical patent/JP4419930B2/ja
Priority to DE200610000393 priority patent/DE102006000393A1/de
Publication of JP2007046467A publication Critical patent/JP2007046467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419930B2 publication Critical patent/JP4419930B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M65/00Testing fuel-injection apparatus, e.g. testing injection timing ; Cleaning of fuel-injection apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0031Valves characterized by the type of valves, e.g. special valve member details, valve seat details, valve housing details
    • F02M63/004Sliding valves, e.g. spool valves, i.e. whereby the closing member has a sliding movement along a seat for opening and closing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0014Valves characterised by the valve actuating means
    • F02M63/0015Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid
    • F02M63/0026Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid using piezoelectric or magnetostrictive actuators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0031Valves characterized by the type of valves, e.g. special valve member details, valve seat details, valve housing details
    • F02M63/0043Two-way valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、自動車用内燃機関のインジェクタの製造後、インジェクタの性能検査の始めに行われるインジェクタ内に流体を充填するインジェクタの性能検査開始方法およびその装置に関する。
自動車用内燃機関のインジェクタの製造後、そのインジェクタの性能を検査するインジェクタの性能検査を開始する際に、インジェクタの流体回路内に流体を充填する作業を行う。従来、その作業を行う性能検査開始方法およびその装置が提案されている(特許文献1参照)。
その性能検査開始方法およびその装置は、最初にインジェクタの排出通路口側(リターン側)に接続されている負圧発生手段によってインジェクタの流体回路内を負圧状態にし、次にインジェクタの供給通路口側に接続されている流体供給部から、加圧された流体を流体回路内に供給することで流体回路内に流体を充填している。
特開2002−242800号公報
上記性能検査装置で検査するインジェクタの種類は多種多様であり、インジェクタ内に設けられている、噴孔を開閉するノズルニードルを動作させる機構も多種多様である。例えば、そのノズルニードルを動作させる機構に用いられるアクチュエータとしてピエゾ素子を利用した形式のインジェクタがある(以下、ピエゾインジェクタという)。
このピエゾインジェクタでは、通電することによりピエゾ素子自体が変位することを利用し、この変位により流体回路内の流体の流通経路を変更してノズルニードルにかかる圧力のバランスを制御し、噴孔を開閉している。しかしながら、このピエゾ素子の変位量は非常に小さいので、インジェクタは、流体回路内に液圧式の変位拡大機構を設けている。この変位拡大機構で拡大された変位でもって上記流通経路を変更しノズルニードルを動作させている。
上記変位拡大機構は、2つの異なる径を有するピストンとピストン間に形成される液圧室からなっている。上記2つのピストンは、上記液圧室を密閉するため、ピストンとそのピストンを案内する壁面との隙間は非常に小さいものとなっている。しかも、この液圧室は、流体回路の排出通路側に位置している。
上記ピエゾインジェクタを上記性能検査開始方法およびその装置で流体を充填すると、流体回路内に流体が十分に充填されず、特に、上記液圧室に流体が充填されず、アクチュエータ(ピエゾ素子等の可動部材)を動作させても、アクチュエータ(ピエゾ素子等の可動部材)の変位は伝達されず、ノズルニードルが動作しない。このため、噴孔から流体が噴射されず、次の検査工程を実施することができないという問題が発生する。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は、ピエゾスタックを使用したインジェクタ内に形成されている流体回路内の隅々まで流体を充填させることができるインジェクタの性能検査開始方法およびその装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、一端に噴射する流体が供給される供給通路口ともう一端に噴射されなかった余剰流体を排出する排出通路口とを有する流体回路と、該流体回路途中に設けられている噴孔と、該流体回路内に収容され該噴孔を開閉するノズルニードルであって、該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力が変更されることにより開閉動作するノズルニードルと、充放電することにより全長が変化するピエゾスタック、および流体回路内に収容され、内部に実質的に液密となった液圧室を有し、該液圧室内に流体が充填された状態でピエゾスタックの変位量を拡大する機能を発揮する変位拡大機構であって、該ノズルニードルを開閉動作させるように該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力を変更させる変位拡大機構を有するアクチュエータと、を備えているインジェクタ内に流体を充填するインジェクタの性能検査開始方法であって、供給通路口より流体回路内の液圧室に向けて高圧流体を供給する第1高圧流体供給工程と、排出通路口より流体回路内の液圧室に向けて高圧流体を供給する第2高圧流体供給工程と、を備えていることを特徴としている。
この方法によれば、供給通路口からだけで無く、排出通路口からも高圧流体を供給する工程を有しているので、インジェクタの流体回路内に流体を隅々まで充填することができる。また、この方法によれば、両通路口から高圧流体が供給されるので、従来よりも流体の充填作業が短時間で完了する。なお、ここでいうアクチュエータとは、例えば電磁弁やピエゾ素子のように通電することで流体回路の流体経路や流体圧力を変更するものはもちろんのこと、ノズルニードルを開閉動作させるために流体回路内で流体経路や流体圧力を変更する部品も含む。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、第1高圧流体供給工程と第2高圧流体供給工程は、ほぼ同時に実施されることを特徴としている。この方法によれば、両通路口から高圧流体がほぼ同時に供給されるので、より流体の充填作業が短時間で完了する。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、流体回路内を負圧状態にする負圧工程を備え、負圧工程は、第1高圧供給工程および第2高圧供給工程の前に実施されることを特徴としている。この方法によれば、第1、第2高圧供給工程に入る前にインジェクタの流体回路内を負圧状態にしておくので、第1、第2高圧供給工程により供給される高圧流体の相対圧力が大きくなる。この相対圧力が大きくなった状態で、高圧流体を供給すると、高圧流体は、流体回路内にある微少な隙間にも行き渡り、流体回路の隅々まで流体を充填させやすくなる。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、負圧工程と、第1高圧流体供給工程および第2高圧流体供給工程とは、交互に繰り返し実施されることを特徴としている。流体回路が複雑に入組んでいたり、流体回路内に微少な隙間を有する箇所があったりすると、一度の高圧流体供給工程で流体回路内に流体を完全に充填させることは困難である。少量の気体が流体回路内に残留してしまう。この方法によれば、負圧工程と、第1、第2高圧流体供給工程とを交互に繰り返し実施しているので、流体回路内に残留している気体を短時間に除去することができ、流体回路の隅々まで流体を充填することができる。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、アクチュエータを流体回路内の流体の流通経路または流体圧力を変更するように動作するアクチュエータ動作工程を備えていることを特徴としている。この方法によれば、アクチュエータが動作することにより、アクチュエータとそのアクチュエータを案内する壁面との間の隙間に流体が引きずりこまれやすくなる。これにより、該隙間等にも流体が充填される。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、アクチュエータ動作工程は、第1高圧流体供給工程または第2高圧流体供給工程中に行うことを特徴としている。インジェクタを構成する部品、特に、アクチュエータやノズルニードルなどは、流体回路に流体が充填された状態で動作することを想定して製造されている。したがって、流体回路に流体が充填されていない状態でアクチュエータやノズルニードルを動作させると、アクチュエータやノズルニードル、またはそれらを案内する案内壁などに摩耗が起こる可能性がある。
これに対し、請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、動作工程は、第1または第2高圧流体供給工程中に行うので、アクチュエータやノズルニードルの摩耗を最小限に抑えることができる。
請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法によれば、アクチュエータ動作工程を実施した際、噴孔から流体が噴射されたことをもって、インジェクタへの流体の充填が完了したと判断することを特徴としている。インジェクタの形式によっては、例えば、ピエゾインジェクタなどは、上述したように、流体回路内に形成されている液圧式の変位拡大機構を有しており、この拡大機構に流体が十分に充填されていないとアクチュエータ(ピエゾ素子)を動作しても流体を噴射することができない。
この方法によれば、噴孔から流体が噴射されたことをインジェクタへの流体の充填完了の判断基準としているので、ピエゾインジェクタのような形式のインジェクタであっても流体の充填完了を適切に判断することができる。
請求項から請求項1に記載のインジェクタの性能検査開始装置の作用効果は、請求項1から請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
以下、図に基づき、本発明の実施の形態のインジェクタの性能検査開始方法およびその装置について説明する。最初にこのインジェクタの性能検査装置の概要について説明する。次に、この検査装置1によって検査されるインジェクタ100について説明する。
図1は、インジェクタ100の性能検査装置(以下、検査装置という)1の全体構成図である。この検査装置1には、インジェクタ100の製造後、インジェクタ100の性能検査する前に、インジェクタ100の流体回路内に流体を充填する性能検査開始工程およびランニング運転工程を行う機能が付加されている。検査装置1は、ワーク保持部2、供給側高圧流体供給部3、排出側高圧流体供給部4、負圧部5、圧力保持部6、流量計7、タンク13および制御装置14を備えている。
ワーク保持部2は、被検査物であるインジェクタ100を保持する治具である。インジェクタ100には、通常、噴射する流体をインジェクタ100に導入する供給通路口としての高圧通路口181と、噴射に使用されなかった流体を排出する排出通路口としてのリターン通路口191とが備えられている。インジェクタ100には、制御装置14からの配線が接続され、制御装置14は、駆動信号をインジェクタ100に送信し、インジェクタ100を駆動する。インジェクタ100には、高圧通路口181とリターン通路口191との間に流体回路が形成されている。なお、インジェクタ100の動作や、流体回路については、後ほど説明する。
供給側高圧流体供給部3は、請求項に記載の第1高圧流体供給手段に相当し、第1配管としての第1供給配管8を介してインジェクタ100の高圧通路口181に接続されている。この供給部3は、高圧通路口181からインジェクタ100の流体回路に高圧流体を供給し、流体を充填する。具体的には、供給部3は、第1供給ポンプ31と第1高圧制御バルブ32とからなっている。
第1供給ポンプ31は、例えば、タンク13から吸引した流体を加圧し、第1供給配管8に吐出する高圧ポンプである。ポンプの形式は、この形式に限定されるものではなく、高圧流体が蓄積可能な蓄圧器であっても良い。第1高圧制御バルブ32は、第1供給配管8の途中に設けられ、ポンプ31から吐出された高圧流体を高圧通路口181に供給するか否かを、バルブを開閉することにより制御するバルブである。ポンプ31の加圧、吐出動作や制御バルブ32の動作は、制御装置14から送信される制御信号によって制御される。なお、以下、上記高圧流体は、適宜高圧燃料といい、上記流体は、適宜燃料という。
排出側高圧流体供給部4は、請求項に記載の第2高圧流体供給手段に相当し、第2配管としての第2供給配管9を介してインジェクタ100のリターン通路口191に接続されている。この供給部4は、リターン通路口191からインジェクタ100の流体回路に高圧流体を供給し、流体を充填する。具体的には、供給部4は、第2供給ポンプ41と第2高圧制御バルブ42とからなっている。
第2供給ポンプ41は、例えば、タンク13から吸引した流体を加圧し、第2供給配管9に吐出する高圧ポンプである。ポンプの形式は、この形式に限定されるものではなく、高圧流体が蓄積可能な蓄圧器であっても良い。第2高圧制御バルブ42は、第2供給配管9の途中に設けられ、ポンプ41から吐出された高圧流体をリターン通路口191に供給するか否かを、制御するバルブである。ポンプ41の加圧、吐出動作や制御バルブ42の動作は、制御装置14から送信される制御信号によって制御される。
負圧部5は、請求項に記載の負圧発生手段に相当し、第2供給配管9から枝分かれする第3配管としての負圧供給配管10と第2供給配管9とを介してインジェクタ100のリターン通路口191に接続されている。負圧部5は、インジェクタ100の流体回路内を負圧の状態にする。具体的には、負圧部5は、空気供給ポンプ51、ポンプ制御バルブ52、エジェクタ53および負圧制御バルブ54からなっている。
負圧供給配管10は、一方の端部が第2供給配管9に接続され、もう一方の端部がタンク13に接続されている。負圧制御バルブ54とエジェクタ53とは、第2供給配管9側から負圧制御バルブ54、エジェクタ53の順序で、負圧供給配管10途中に設けられている。図に示すように、空気供給ポンプ51とポンプ制御バルブ52とは、エジェクタ53に接続されている。
エジェクタ53は、流体の運動エネルギーを利用した負圧発生装置であり、このエジェクタ53を負圧供給配管10に設け、作動させることにより、インジェクタ100の流体回路内の空気または流体回路内の流体を除去し、負圧状態にすることができる。
空気供給ポンプ51は、エジェクタ53に高圧の空気を供給するためのものである。これにより、エジェクタ53は、供給される高圧空気の運動エネルギーの一部を負圧発生のためのエネルギーに使用することで負圧供給配管10に負圧を発生することができる。
ポンプ制御バルブ52は、空気供給ポンプ51からエジェクタ53に供給される高圧空気の供給を、制御するバルブである。負圧制御バルブ54は、エジェクタ53で発生した負圧をインジェクタ100に供給するか否かを、制御するバルブである。ポンプ51の高圧空気の吐出動作やポンプ制御バルブ52、負圧制御バルブ54の動作は、制御装置14から送信される制御信号によって制御される。
圧力保持部6は、第2供給配管9から枝分かれするリターン配管11と第2供給配管9を介してインジェクタ100のリターン通路口191に接続されている。圧力保持部6は、第2供給配管9内の圧力を所定の圧力に保持する。具体的には、逆止弁61と圧力制御バルブ62からなっている。
リターン配管11は、一方の端部が第2供給配管9に接続され、もう一方の端部がタンク13に接続されている。逆止弁61は、第2供給配管9からの流れのみを許可する弁であり、圧力制御バルブ62は、所定の圧力以上の圧力がかかったときに第2供給配管9からの流体をタンク13に戻すバルブである。
流量計7は、請求項に記載の流体感知手段に相当し、一方の端部がワーク保持部2に接続され、もう一方の端部がタンク13に接続されている第4配管としての環流配管12の途中に設けられている。この流量計7は、ワーク保持部2内でインジェクタ100から噴射された流体を感知するためのものである。本実施形態では、流量計7を使用しているが、最低限、環流配管12に流体が流れたことを感知できるものであれば良い。この流量計7は、流体を感知した旨、または流体の流量に対応する信号を制御装置14に送信する。
制御装置14は、各種の演算処理を行うCPU、各プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、スタンバイRAM、EEPROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、各種装置(インジェクタ100、ポンプ31、41、51、バルブ32、42、52、54)の駆動を制御する駆動回路等の機能を備えている。
次に、被検査物としてのインジェクタ100の構造およびその動作を、図6と図7に基づいて説明する。図6は、噴射停止時の状態を示すインジェクタ100の断面図である。図7は、噴射時の状態を示すインジェクタ100の断面図である。
図6に示すように、インジェクタ100は、例えば、コモンレール式の燃料噴射システムを備えた内燃機関(以下、エンジンと省略していう)に適用され、エンジンの各気筒に1対1に対応して設けられる。そして、インジェクタ100は、図示しないECU(エンジンコントロールユニットの略)による制御で、所定の期間にコモンレールから供給される燃料を噴射する。
インジェクタ100は、ノズル部101と背圧制御部102からなっている。インジェクタ100は棒状のボデー110を有し、上記各部101、102を構成する各部品を収納する穴や請求項に記載の流体回路としての燃料が流通する通路や空間が形成される。なお、ここでは、このインジェクタ100の上下は図面の上下に対応させて説明する。
ボデー110のノズル部101には、第1縦孔111が形成されている。図6に示すように、第1縦孔111の空間は、閉じられており、その下端部には、ボデー110を貫通する噴孔112が形成されている。噴孔112の上側の第1縦孔111の内壁には、シート113が形成されている。
この第1縦孔111には、ノズルニードル120と第1スプリング161が収容されている。ノズルニードル120は、第1縦孔111を上下に往復移動可能に収容されている。ノズルニードル120は、上側に大径部121、下側に大径部121よりも径が小さい小径部122を有している。大径部121は第1縦孔111に摺動自在に支持されている。
大径部121が第1縦孔111に収容されることによって、第1縦孔111内の空間が区画される。上側の空間が背圧室171となり、下側の空間が油溜り室170となる。ボデー110には、高圧通路口181から供給される高圧燃料を背圧室171および油溜り室170に供給する高圧通路180が形成されている。ノズルニードル120は、背圧室171、油溜り室170内の高圧燃料の圧力を受けるようになっている。
背圧室171内には、第1スプリング161が収容されている。第1スプリング161は、一端が背圧室171の上側に支持され、もう一端が大径部121に支持されている。このスプリング161は、ノズルニードル120に対して常に下方向の付勢力を付与している。ノズルニードル120は、背圧室171内の圧力、油溜り室170内の圧力、および第1スプリング161の付勢力のバランスにより、その移動が決定される。
ボデー110の背圧制御部102には、第2縦孔114が形成されている。図6に示すように、第2縦孔114は、その中に収容される部品や収容される各部品が動作することにより流体回路の流通経路や回路内の圧力が変更できるように形成されている。
図6に示すように、第2縦孔114には、下側から順に第2スプリング162、バルブニードル130、第3スプリング163、大径ピストン140、第4スプリング164およびピエゾスタック150が収容されている。
バルブニードル130および大径ピストン140は、第2縦孔114を上下に往復移動可能に収容されている。バルブニードル130は、下側から順に摺動ピストン133、弁体132および小径ピストン131からなっている。図6に示すように、それぞれの部位は、継ぎ手で接続されており、各部位は、一体となって往復移動する。摺動ピストン133および小径ピストン131は、第2縦孔114に摺動自在に支持されている。
摺動ピストン133は、第2縦孔114内の空間を区画し、摺動ピストン133の下側にスプリング室175を形成し、上側に摺動ピストン室179を形成する。摺動ピストン室179は、上記高圧通路180と接続されており、高圧燃料が供給されるようになっている。スプリング室175には、第2スプリング162が収容されている。第2スプリング162は、一端がスプリング室162の下側に支持され、もう一端が摺動ピストン133に支持されている。このスプリング162は、摺動ピストン133に対して常に上方向の付勢力を付与している。
小径ピストン131は、第2縦孔114内の空間を区画し、小径ピストン131の下側に小径ピストン室177を形成し、上側に液圧室176を形成する。ボデー110には、スプリング室175および小径ピストン室177内の燃料をインジェクタ100から排出するリターン連通路192が形成されている。
図6に示すように、摺動ピストン室179と小径ピストン室177との間には、弁体132が収容される弁室172が形成されている。摺動ピストン室179と弁室172との境界部分には、高圧ポート174が形成され、小径ピストン室177と弁室172との境界部分には、リターンポート173が形成されている。ボデー110には、一端が背圧室171に接続され、もう一端がこの弁室172に接続されている高圧連通路182が形成されている。
弁体132は、上下に往復移動することにより、ポート173、174を開閉し、高圧燃料の流通経路を変更する。弁体132は上方向に移動すると、高圧ポート174を開放し、リターンポート173を閉塞する。これにより、摺動ピストン室179内の高圧燃料が高圧ポート174を介して弁室172に流入し、高圧連通路182を介して背圧室171に供給される。反対に、下方向に移動すると、高圧ポート174を閉塞し、リターンポート173を開放する。これにより、背圧室171および弁室172内の高圧燃料が、リターンポート173を介してリターン連通路192に排出され、インジェクタ100から排出される。
第2縦孔114の液圧室176の上側には、小径ピストン131よりも径が大きい大径ピストン140が収容されている。大径ピストン140は、第2縦孔114内の空間を区画し、大径ピストン140の下側に液圧室176を形成し、上側にスタック室178を形成する。液圧室176には、第3スプリング163が収容されている。第3スプリング163は、一端が大径ピストン140に支持され、もう一端が小径ピストン131に支持されている。このスプリング163は、大径ピストン140および小径ピストン131に対し常にそれぞれのピストン140、131が離れる方向に付勢力を付与している。
スタック室178には、リターン連通路192の端部とリターン通路190の端部が接続されている。リターン通路190は、リターン通路口191を有している。リターン連通路192を介してスタック室178に排出された燃料は、リターン通路190およびリターン通路口191を介してインジェクタ100から排出される。
大径ピストン140の更に上側に位置するスタック室178には、ピエゾ素子としてのピエゾスタック150が収容されている。このピエゾスタック150は、PZT等の圧電セラミック層と電極層とが交互に積層してコンデンサ構造を有する周知の構造である。このピエゾスタック150を充放電すると上下方向に伸縮する。ピエゾスタック150の下端部には、大径ピストン140の上端部が当接しており、ピエゾスタック150が伸縮することにより、この伸縮が大径ピストン140に伝達される。ピエゾスタック150の下端部には、第4スプリング164が設けられている。このスプリング164は、ピエゾスタック150へ上方向の初期荷重を付与する。
液圧室176は、上側に大径ピストン140が、下側に小径ピストン131が設けられているので、変位拡大機構の一部として機能する。大径ピストン140、小径ピストン131および液圧室176は図に示すように配置されているので、大径ピストン140の変位は、液圧室176の流体を介して小径ピストン131に伝達される。その際、小径ピストン131の変位は、入力される変位よりも大きくなる。ピエゾスタック150は、動作速度が速く、伸縮量が非常に小さいという特性を有している。上記のような変位拡大機構を使用することで、ピエゾスタック150の伸縮量を大きくし、弁体132に伝達することができる。これにより、高圧燃料の流通経路を変更することができる。
次に、インジェクタ100に収容されている構成部品の動作および通路内を流通する燃料の流れを説明する。ここでは、各種圧力室(流体回路)および各種通路(流体回路)に流体(燃料)が充填されている状態のインジェクタ100の動作を説明する。
図6に示すようにピエゾスタック150が放電状態のとき、バルブニードル130は、バルブニードル130にかかる第2、第3スプリング162、163の付勢力や燃料の圧力のバランスにより上方向に移動しようとしており、弁体132はリターンポート173を閉塞する。これにより、摺動ピストン室179の高圧燃料は、高圧連通路182を介して背圧室171に供給される。
高圧通路180を介して供給される高圧燃料は、ノズルニードル120の背圧室171および油溜り室170に供給される。このとき、ノズルニードル120は、背圧室171、油溜り室170内の燃料の圧力や第1スプリング161の付勢力のバランスにより下方向に移動しようとしている。すると、ノズルニードル120の小径部122の先端は、シート113に着座し、噴孔112から油溜り室170の燃料が噴射されない。
図7に示すように、ピエゾスタック150が充電されて、ピエゾスタック150自体が伸長すると、大径ピストン140はその伸長量に応じた量だけ変位する。すると液圧室176内の燃料が圧縮され、その圧力が小径ピストン131に伝達される。両ピストン140、131、液圧室176は変位拡大機構となっているので、小径ピストン131の変位は、拡大される。
バルブニードル130の弁体132は、小径ピストン131とともに下方向に一体的に移動する。すると、弁体132は、リターンポート173を開放し、高圧ポート174を閉塞する。このとき、背圧室171および弁室172内の高圧燃料は、リターンポート173を介してリターン連通路192に排出される。
背圧室171の高圧燃料は、リターン連通路192に排出されるので、背圧室171の圧力は、油溜り室170の圧力よりも小さくなり、ノズルニードル120は、上方向に移動する。ノズルニードル120が上方向に移動すると、ノズルニードル120の小径部122の先端は、シート113から離座する。小径部122の先端がシート113から離座すると、油溜り室170の燃料が噴孔112から噴射される。
再び、ピエゾスタック150を放電すると、ピエゾスタック150は収縮し、バルブニードル130は上方向に移動し、弁体132はリターンポート173を閉塞し、高圧ポート174を開放する。背圧室171の圧力が高まり、ノズルニードル120は下方向に移動し、小径部122の先端がシート113に着座する。小径部122の先端がシート113に着座するので、噴孔112からの燃料の噴射が停止する。
なお、このインジェクタ100の各種圧力室170、171、172、175、176、177、178および179と各種通路180、182、190および192は、請求項に記載の流体回路に相当し、ピエゾスタック150、大径ピストン140およびバルブニードル130は、請求項に記載のアクチュエータに相当する。上記各種圧力室および各種通路を指すときは、流体回路と表現する。
このインジェクタ100の特徴は、ピエゾスタック150とピエゾスタック150の変位量を拡大する液圧式の変位拡大機構を備えている。この形式のインジェクタ100を従来の検査装置に設置し、性能検査前に流体を流体回路に充填させる作業を行うと、流体回路の隅々まで流体が充填されないことがある。特に、液圧室176に流体が充填されないことがある。
図6に示すように、液圧室176は、大径ピストン140と小径ピストン131との間の閉じられた空間にあり、高圧通路口181から遠い位置にある。そして、弁体132がリターンポート173を閉塞している状態では、高圧通路口181から流入した高圧流体は、摺動ピストン133の摺動隙間、リターン連通路192、小径ピストン室177、スタック室178、両ピストン131、140との摺動隙間を介して流入しなければならず、高圧燃料を液圧室176に流入させるのは非常に困難である。摺動隙間とは、大径ピストン140、バルブニードル130の各種ピストン131、133、ノズルニードル120の大径部121と、これらの部品が摺動する第1、第2縦孔111、114の内壁面との隙間である。
液圧室176に流体が充填されていない状態(気体が入っている状態)では、ピエゾスタック150および大径ピストン140の変位は、小径ピストン131に伝達されない。弁体132は小径ピストン131と一体となっているので、ピエゾスタック150が動作しているにもかかわらず、弁体132は動作しない。結果、背圧室171の圧力が制御できないので、ノズルニードル120は動作せず、インジェクタ100から燃料を噴射することができない。インジェクタ100を動作させることができなければ、インジェクタ100の性能検査を行うことはできない。
本実施形態の先に説明した検査装置1を使用し、下記に説明する検査開始方法にて上記形式のインジェクタ100に流体を充填させれば、インジェクタ100の流体回路内の隅々まで流体を充填させることができる。
次に、上記インジェクタ100を上記性能検査装置1に設置し、このインジェクタ100の性能を検査する手順について、図2から図5に基づき説明する。図2は、インジェクタ100の性能検査の流れを示すフローチャートである。図3は、図2中の性能検査開始工程の流れを示すフローチャートである。図4は、図3中の負圧工程の流れを示すフローチャートである。図5は、図3中の高圧流体供給工程の流れを示すフローチャートである。
図2に示すように、インジェクタ100の性能検査は、性能検査開始工程、ランニング運転工程および性能検査工程の3つの工程からなっている。ステップS1では、性能検査開始工程が実行される。この工程では、ワーク保持部2に被検査物としてのインジェクタ100が保持され、図1に示すように各種配管8、9、10、11、12が接続される。そして、インジェクタ100の流体回路に高圧流体が充填される。この高圧流体は、具体的には、軽油相当の試験油である。
インジェクタ100に高圧流体が充填された後、ステップS2では、制御装置14は、インジェクタ100をランニング運転する。ランニング運転とは、インジェクタ100の流体回路の洗浄およびインジェクタ100の温度を性能検査に適した温度に上昇させるために行うものである。具体的に、温度計測は、インジェクタ100のリターン通路口191から排出された流体の温度を計測することによりなされる。
ステップS3では、制御装置14はインジェクタ100の例えば、噴射量や噴射率などの性能検査を行う。ここでは性能検査項目についての詳細な説明は省略する。
次に、本発明の特徴部分であるステップS1の性能検査開始工程について詳細に説明する。図3に示すように、この性能検査開始工程は、負圧工程、高圧流体供給工程、性能検査開始工程完了確認工程の3つの工程からなっている。
ステップS11では、制御装置14は負圧工程を実施する。具体的には、図4に示すように、制御装置14は、ステップS111にて、第1、第2供給ポンプ31、41を停止し、第1、第2高圧制御バルブ32、42を閉じ、アクチュエータ(ピエゾスタック150、バルブニードル130)を停止する。
続いて、制御装置14は、ステップS112にて、空気供給ポンプ51を作動し、ポンプ制御バルブ52を開け、負圧制御バルブ54を開ける。これにより、エジェクタ53は負圧供給配管10に負圧を発生する。このとき、負圧部5とリターン通路口191とは負圧供給配管10および第2供給配管9を介して接続されている状態となる。この状態は、請求項に記載の第2接続状態に相当する。負圧制御バルブ54は開いているので、インジェクタ100の流体回路内の空気がこの負圧によってリターン通路口191より除去され、流体回路内は負圧状態となる。その後、工程は、図3のステップS12に移る。
次に、ステップS12では、制御装置14は高圧流体供給工程を実施する。具体的には、図5に示すように、制御装置14は、ステップS121にて、負圧制御バルブ54およびポンプ制御バルブ52を閉じ、空気供給ポンプ51を停止する。インジェクタ100の流体回路内の負圧状態は維持される。
次に、制御装置14は、ステップS122にて、第1供給ポンプ31を作動し、第1高圧制御バルブ32を開く。すると、第1供給ポンプ31で発生した高圧流体は、インジェクタ100の高圧通路口181を介して流体回路に供給される。このステップでの工程が、請求項に記載の第1高圧流体供給工程に相当する。
次いで制御装置14は、ステップS123にて、第2供給ポンプ41を作動し、第2高圧制御バルブ42を開く。すると、第2供給ポンプ41で発生した高圧流体は、インジェクタ100のリターン通路口191を介して流体回路に供給される。このステップでの工程が、請求項に記載の第2高圧流体供給工程に相当する。このとき、排出側高圧流体供給部4とリターン通路口191とは第2供給配管9を介して接続されている状態となる。この状態は、請求項に記載の第1接続状態に相当する。
上記第1、第2接続状態は、負圧制御バルブ54および第2高圧制御バルブ42によって接続状態が切換えられる。したがって、これらのバルブ54、42は、請求項に記載の切換手段に相当する。バルブ42、54を第2供給配管9や負圧供給配管10のそれぞれに設けるのではなく、第2供給配管9と負圧供給配管10との接続部分に3方弁を設けても良い。これによれば、第1、第2接続状態の切換えを一つのバルブで制御することができる。
このように、ステップS122、S123にて、インジェクタ100の高圧通路口181およびリターン通路口191の両側に、高圧流体を発生する装置(供給側高圧流体供給部3、排出側高圧流体供給部4)を備え、各供給部3、4から高圧流体を供給するようにしているので、液圧室176を有する形式のインジェクタ100であっても、液圧室176に流体を充填させることができる。リターン通路口191から供給される高圧流体は、リターン通路190、スタック室178、大径ピストン140の摺動隙間を介して、または、リターン通路190、リターン連通路192、小径ピストン室177、小径ピストン131との摺動隙間を介して液圧室176に供給される。
ステップS122、S123の工程は、ほぼ同時に行うようにしても良い、これらの工程をほぼ同時に行えば、インジェクタ100の流体回路への流体の充填時間が短くなる。
本実施形態では、ステップS122、S123において高圧流体を供給する工程の前に、ステップS111からS113において、流体回路(液圧室176を含む)内の空気を除去し、負圧の状態にしているので、供給される高圧流体と流体回路内の圧力との相対圧力が大きくなるので、流体回路内にある微少な隙間(摺動隙間)にも高圧流体を充填させやすくなる。
その後、制御装置14は、ステップS124にて、第1、第2供給ポンプ31、41を作動させ、第1、第2高圧制御バルブ32、42を開かせながら、アクチュエータ(ピエゾスタック150、バルブニードル130)を作動させる。液圧室176にある程度流体が充填されていれば、ピエゾスタック150、バルブニードル130は、動作を開始する。これらの部品の動作の詳細については、上記で説明しているのでここでは説明を省略する。このステップでの工程が、請求項に記載のアクチュエータ動作工程に相当する。
すると、バルブニードル130およびノズルニードル120の摺動隙間に流体が引きずり込まれやすくなり、該隙間等にも流体が充填される。その後、工程は、図3のステップS13に移る。
インジェクタ100を構成する部品、特に、アクチュエータやノズルニードル120は、流体回路に流体が充填された状態で動作することを想定して製造されている。したがって、流体回路に流体が充填されていない状態でアクチュエータやノズルニードル120を動作させると、アクチュエータやノズルニードル120、またはそれらを案内する第1、第2縦孔111、114に摩耗が起こる可能性がある。
本実施形態では、ステップS124の工程は、第1、第2供給ポンプ31、41を作動させ、第1、第2高圧制御バルブ32、42を開かせながら、行っているので、上記摩耗を最小限に抑えることができる。
ステップS13では、制御装置14は、ステップS124でアクチュエータを作動させたとき、噴孔112から流体が噴射されたか否かを判断する。具体的には、環流配管12途中に設けられている流量計7で流体が噴射されたか否かを検出する。
環流配管12に流体が流れていることを示す信号が流量計7から制御装置14に入力されると、制御装置14は、インジェクタ100の流体回路に流体が充填されたと判断し、工程を図2のステップS2のランニング運転工程に移す。一方、環流配管12に流体が流れていることを示す信号が流量計7から制御装置14に入力されなければ、制御装置14は、インジェクタ100の流体回路に流体が充填されていない箇所があると判断し、工程をステップS11に戻し、再び負圧工程を実施する。制御装置14は、ステップS13にて流量計7から上記信号が入力されるまで、負圧工程および高圧流体供給工程を繰り返す。
ここでは、流体回路に流体が充填されたことを噴孔112から流体が噴射されたか否かで判断している。これにより、インジェクタ100のような形式のインジェクタであっても流体の充填完了を適切に判断することができる。言い換えると、ステップS1の性能検査開始工程からステップS2のランニング運転工程に移すタイミングを適切に判断することができる。
図6、図7に示すように、インジェクタ100は、流体回路が複雑に入組んでいたり、流体回路内に摺動隙間等を有していたりする。このため、一度のステップS12における高圧流体供給工程で流体回路内に流体を完全に充填させることは困難である。流体回路には、少量の気体が残留してしまう。この方法によれば、負圧工程(ステップS11)と、高圧流体供給工程(ステップS12)とを交互に繰り返し実施しているので、流体回路内に残留している気体を短時間に除去することができ、流体回路の隅々まで流体を充填することができる。
本発明のインジェクタの性能検査装置の全体構成図である。 インジェクタの性能検査の流れを示すフローチャートである。 図2中の性能検査開始工程の流れを示すフローチャートである。 図3中の負圧工程の流れを示すフローチャートである。 図3中の高圧流体供給工程の流れを示すフローチャートである。 噴射停止時の状態を示すインジェクタの断面図である。 噴射時の状態を示すインジェクタの断面図である。
符号の説明
1 インジェクタ性能検査装置、2 ワーク保持部、3 供給側高圧流体供給部(第1高圧流体供給手段)、4 排出側高圧流体供給部(第2高圧流体供給手段)、5 負圧部(負圧発生手段)、6 圧力保持部、7 流量計(流体感知手段)、8 第1供給配管(第1配管)、9 第2供給配管(第2配管)、10 負圧供給配管(第3配管)、11 リターン配管、12 環流配管(第4配管)、13 タンク、14 制御装置、31 第1供給ポンプ、32 第1高圧制御バルブ、41 第2供給ポンプ、42 第2高圧制御バルブ(切換手段)、51 空気供給ポンプ、52 ポンプ制御バルブ、53 エジェクタ、54 負圧制御バルブ(切換手段)、61 逆止弁、62 圧力制御バルブ、100 インジェクタ、101 ノズル部、102 背圧制御部、110 ボデー、111 第1縦孔、112 噴孔、113 シート、114 第2縦孔、120 ノズルニードル、121 大径部、122 小径部、130 バルブニードル(アクチュエータ)、131 小径ピストン(アクチュエータ)、132 弁体(アクチュエータ)、133 摺動ピストン(アクチュエータ)、140 大径ピストン(アクチュエータ)、150 ピエゾスタック(アクチュエータ)、161 第1スプリング、162 第2スプリング、163 第3スプリング、164 第4スプリング、170 油溜り室(流体回路)、171 背圧室(流体回路)、172 弁室(流体回路)、173 リターンポート、174 高圧ポート、175 スプリング室(流体回路)、176 液圧室(流体回路)、177 小径ピストン室(流体回路)、178 スタック室(流体回路)、179 摺動ピストン室(流体回路)、180 高圧通路(流体回路)、181 高圧通路口(供給通路口)、182 高圧連通路(流体回路)、190 リターン通路(流体回路)、191 リターン通路口(排出通路口)、192 リターン連通路(流体回路)

Claims (16)

  1. 一端に噴射する流体が供給される供給通路口ともう一端に噴射されなかった余剰流体を排出する排出通路口とを有する流体回路と、該流体回路途中に設けられている噴孔と、該流体回路内に収容され該噴孔を開閉するノズルニードルであって、該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力が変更されることにより開閉動作するノズルニードルと、充放電することにより全長が変化するピエゾスタック、および前記流体回路内に収容され、内部に実質的に液密となった液圧室を有し、該液圧室内に流体が充填された状態で前記ピエゾスタックの変位量を拡大する機能を発揮する変位拡大機構であって、該ノズルニードルを開閉動作させるように該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力を変更させる変位拡大機構を有するアクチュエータと、を備えているインジェクタ内に流体を充填するインジェクタの性能検査開始方法であって、
    前記供給通路口より前記流体回路内の前記液圧室に向けて高圧流体を供給する第1高圧流体供給工程と、
    前記排出通路口より前記流体回路内の前記液圧室に向けて高圧流体を供給する第2高圧流体供給工程と、
    を備えていることを特徴とするインジェクタの性能検査開始方法。
  2. 前記流体回路および前記噴孔は、ボデーに形成され、
    前記ボデーは、前記ノズルニードルを開閉動作可能に収容するとともに、前記ノズルニードルが前記流体回路内に収容されることにより、前記流体回路内に、前記噴孔と接続するとともに前記ノズルニードルを開弁方向に付勢する前記供給通路口より流入した液圧を溜める油溜まり室と、前記油溜まり室とは反対側の端部に前記ノズルニードルを閉弁方向に付勢する前記供給通路口より流入した液圧を溜める背圧室とが画定され、
    前記アクチュエータは、前記背圧室よりも前記排出通路口側の前記流体回路内に、前記変位拡大機構にて駆動され、前記背圧室内の圧力の増減を制御することにより、前記ノズルニードルの開閉動作を制御する弁体を備えており、
    前記変位拡大機構は、前記弁体よりも前記排出通路口側の前記流体回路内に設けられ、相対的に外径が大きく、軸方向に摺動可能かつ往復移動可能に収容されるとともに、前記ピエゾスタックと連結されており、前記ピエゾスタックの全長の変化を受ける大径ピストンと、前記大径ピストンよりも外径が小さく、軸方向に摺動可能かつ往復移動可能に収容されるとともに、前記弁体と連結されており、前記大径ピストンと相対して配置されている小径ピストンとを、前記液圧室を挟んで備えており、
    前記第1高圧流体供給工程では、前記供給通路口に高圧流体を供給して、前記供給通路口から前記弁体までの前記流体回路に高圧流体を充填し、
    前記第2高圧流体供給工程では、前記排出通路口から前記弁体までの前記流体回路に高圧流体を充填するとともに、前記大径ピストンの摺動隙間および前記小径ピストンの手動隙間より前記液圧室に高圧流体を充填することを特徴とする請求項1に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  3. 前記第1高圧流体供給工程と前記第2高圧流体供給工程は、ほぼ同時に実施されることを特徴とする請求項1または2に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  4. 前記流体回路内を負圧状態にする負圧工程を備え、
    前記負圧工程は、前記第1高圧流体供給工程および前記第2高圧流体供給工程の前に実施されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  5. 前記負圧工程と、前記第1高圧流体供給工程および前記第2高圧流体供給工程とは、交互に繰り返し実施されることを特徴とする請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  6. 前記アクチュエータを前記流体回路内の流体の流通経路または流体圧力を変更するように動作するアクチュエータ動作工程を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  7. 前記アクチュエータ動作工程は、前記第1高圧流体供給工程または前記第2高圧流体供給工程中に行うことを特徴とする請求項に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  8. 前記アクチュエータ動作工程を実施した際、
    前記噴孔から流体が噴射されたことをもって、前記液圧室への流体の充填が完了したと判断することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のインジェクタの性能検査開始方法。
  9. 一端に噴射する流体が供給される供給通路口ともう一端に噴射されなかった余剰流体を排出する排出通路口とを有する流体回路と、該流体回路途中に設けられている噴孔と、該流体回路内に収容され該噴孔を開閉するノズルニードルであって、該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力が変更されることにより開閉動作するノズルニードルと、充放電することにより全長が変化するピエゾスタック、および前記流体回路内に収容され、内部に実質的に液密となった液圧室を有し、該液圧室内に流体が充填された状態で前記ピエゾスタックの変位量を拡大する機能を発揮する変位拡大機構であって、該ノズルニードルを開閉動作させるように該流体回路内の流体の流通経路または流体圧力を変更させる変位拡大機構を有するアクチュエータと、を備えているインジェクタ内に流体を充填するインジェクタの性能検査開始装置であって、
    前記供給通路口に接続されている第1配管を介して高圧流体を前記流体回路内の前記液圧室に向けて供給する第1高圧流体供給手段と、
    前記排出通路口に接続されている第2配管を介して高圧流体を前記流体回路内の前記液圧室に向けて供給する第2高圧流体供給手段と、
    前記第1高圧流体供給手段および前記第2高圧流体供給手段を動作させ、前記高圧流体を前記流体回路に供給させる制御装置と、
    を備えていることを特徴とするインジェクタの性能検査開始装置。
  10. 前記流体回路および前記噴孔は、ボデーに形成され、
    前記ボデーは、前記ノズルニードルを開閉動作可能に収容するとともに、前記ノズルニードルが前記流体回路内に収容されることにより、前記流体回路内に、前記噴孔と接続するとともに前記ノズルニードルを開弁方向に付勢する前記供給通路口より流入した液圧を溜める油溜まり室と、前記油溜まり室とは反対側の端部に前記ノズルニードルを閉弁方向に付勢する前記供給通路口より流入した液圧を溜める背圧室とが画定され、
    前記アクチュエータは、前記背圧室よりも前記排出通路口側の前記流体回路内に、前記変位拡大機構にて駆動され、前記背圧室内の圧力の増減を制御することにより、前記ノズルニードルの開閉動作を制御する弁体を備えており、
    前記変位拡大機構は、前記弁体よりも前記排出通路口側の前記流体回路内に設けられ、相対的に外径が大きく、軸方向に摺動可能かつ往復移動可能に収容されるとともに、前記ピエゾスタックと連結されており、前記ピエゾスタックの全長の変化を受ける大径ピストンと、前記大径ピストンよりも外径が小さく、軸方向に摺動可能かつ往復移動可能に収容されるとともに、前記弁体と連結されており、前記大径ピストンと相対して配置されている小径ピストンとを、前記液圧室を挟んで備えており、
    前記第1高圧流体供給手段は、前記第1配管を介して高圧流体を前記供給通路口に供給し、前記供給通路口から前記弁体までの前記流体回路に高圧流体を充填し、
    前記第2高圧流体供給手段は、前記第2配管を介して高圧流体を前記排出通路口に供給し、前記排出通路口から前記弁体までの前記流体回路に高圧流体を充填するとともに、前記大径ピストンの摺動隙間および前記小径ピストンの摺動隙間より前記液圧室に高圧流体を充填することを特徴とする請求項9に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  11. 前記制御装置は、前記第1高圧流体供給手段および前記第2高圧流体供給手段をほぼ同時に動作させ、前記高圧流体を前記流体回路に供給させることを特徴とする請求項9または10に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  12. 前記第2配管は、その配管から枝分かれする第3配管を有し
    前記第3配管には、前記流体回路内を負圧状態にする負圧発生手段が接続され、
    前記第2配管または前記第3配管の配管途中には、前記排出通路口と前記第2高圧流体供給手段とが接続する第1接続状態、または前記排出通路口と前記負圧発生手段とが接続する第2接続状態を切換える切換手段が設けられ、
    前記制御装置は、前記切換手段を前記第1接続状態にする前に前記第2接続状態に切換動作させ、接続が選択された方の手段を動作させることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  13. 前記制御装置は、前記切換手段を前記第1接続状態と前記第2接続状態を交互に繰り返し切換動作させ、前記負圧発生手段または前記第2高圧流体供給手段のうち、接続が選択された方の手段を動作させることを特徴とする請求項12に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  14. 前記制御装置は、前記第1高圧流体供給手段および前記第2高圧流体供給手段を動作させるとともに前記ピエゾスタックを前記変位拡大機構が動作するように動作させることを特徴とする請求項9から13のいずれか一項に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  15. 前記制御装置は、前記第2高圧流体供給手段を動作させている間に前記ピエゾスタックを動作させることを特徴とする請求項14に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
  16. 前記噴孔には、前記噴孔から噴射される流体を受ける第4配管が接続され、
    前記第4配管には、該配管中を流れる流体を感知する流体感知手段を設けられ、
    前記制御装置は、前記流体感知手段から流体を感知したことを示す信号を受信すると前記インジェクタへの流体の充填が完了したと判断することを特徴とする請求項9から請求項15のいずれか一項に記載のインジェクタの性能検査開始装置。
JP2005228648A 2005-08-05 2005-08-05 インジェクタの性能検査開始方法およびその装置 Expired - Fee Related JP4419930B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228648A JP4419930B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 インジェクタの性能検査開始方法およびその装置
DE200610000393 DE102006000393A1 (de) 2005-08-05 2006-08-04 Verfahren und Vorrichtung zum Starten eines Einspritzvorrichtungs-Funktionstests

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228648A JP4419930B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 インジェクタの性能検査開始方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007046467A JP2007046467A (ja) 2007-02-22
JP4419930B2 true JP4419930B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=37670126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005228648A Expired - Fee Related JP4419930B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 インジェクタの性能検査開始方法およびその装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4419930B2 (ja)
DE (1) DE102006000393A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6943088B2 (ja) * 2017-09-01 2021-09-29 日産自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007046467A (ja) 2007-02-22
DE102006000393A1 (de) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007205330A (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JP2017075532A (ja) 燃料噴射弁
JP2001041125A (ja) ピエゾインジェクタ
US8342424B2 (en) Fuel injection apparatus
JP4297879B2 (ja) インジェクタ
US7520267B2 (en) Fuel injection apparatus having fuel supplier for displacement amplifying chamber
JP4075894B2 (ja) 燃料噴射装置
JP4419930B2 (ja) インジェクタの性能検査開始方法およびその装置
JP2010038139A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP5965926B2 (ja) 作動流体供給装置及び流体供給システム
JP4131251B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2010112203A (ja) 燃料噴射装置
JP5146837B2 (ja) 燃料噴射装置
JP4635980B2 (ja) 燃料供給システム
KR101854058B1 (ko) 액체연료 공급시스템
JP3827003B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4214675B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2008151077A (ja) 燃料噴射装置
JP4618257B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2009102990A (ja) 燃料供給システム
JP4364864B2 (ja) 可変噴孔インジェクタ
JP2015129441A (ja) 燃料噴射弁
JP6281296B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2006242139A (ja) 燃料供給システム
JP4214962B2 (ja) 駆動力伝達装置およびインジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090715

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4419930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees