JP4419885B2 - 医療用液体回路部品の保持収納具、医療器具提供部品。 - Google Patents

医療用液体回路部品の保持収納具、医療器具提供部品。 Download PDF

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Description

本発明は、患者の血液処理や患者への薬液注入を行う液体回路を保持収納する保持収納具に関し、特に、折り畳まれた状態から使用状態に展開可能で、保持する液体回路と共に医療器具に供される保持収納具などに関する。
血液浄化療法を行う場合、患者の血液を体外に導出しこの血液をフィルターに通した後再び患者に血液を戻す血液回路を、チューブやフィルター、センサなどの血液浄化部品を用いて構築する必要がある。
この血液浄化部品は、単に血液の循環用の血液回路に使用されるばかりでなく、血液の量や濃度を調整する除水用回路などにも使用されるため部品点数が多い。そしてこれらの血液浄化部品を用いて構築される通液回路は非常に複雑である。一方、部品の取り違えや血液回路構築の間違いなどは被透析患者の生命に関わる重大な問題であり、部品の取り違えや血液回路構築の間違いの発生は許されない。
従来、看護師等がバラバラの部品やある程度事前に組み合わされた部品同士をつなぎあわせ、透析装置等に備え付けられているフックなどの固定部品に固定して回路を構築しており、この構築作業が多大な作業負担となっている。
そこで、この負担の軽減を目的として種々の提案がなされている。例えば特許文献1には、透析に必要な回路部品を一つに収納し、かつ、これらの部品の取り出しが容易になるように展開することのできる容器に関する発明が記載されている。
特開2002−263184号公報
ところが前記発明などは、回路の構築の負担軽減の一助にはなるものの、最終的な回路の構築は看護師などが行わなければならない状態にかわりはない。しかも、救急救命室などにおいて、外傷性ショック状態の患者や急性薬物中毒の患者が運び込まれる場合、緊急に血液透析をする必要が生じるが、最終的な回路の構築を看護師等が担わなければならない状態では、前記発明等によって軽減される負担は微々たるものである。
また、前記救急救命室などにおいては、慢性的な疾病に対する透析とは異なり、あまり頻繁には発生しない突発的な透析作業に対し、回路構築に不慣れな看護師等ができるだけ早く回路の構築をしなければならいため、より簡便で確実に回路が構築できる仕組みが望まれている。
一方、救急救命室などは数多くの治療用備品をできる限り手元に備えておく必要があり、回路をできる限りコンパクトに収納し、必要なときにすぐに使いたいという要請もある。
本発明は上記課題、要請に鑑みてなされたものであり、複雑な回路を容易かつ確実に構築でき、しかも、収納した状態から容易に使用状態とすることができる医療用液体回路部品の保持収納具及び医療器具提供部品の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる医療用液体回路部品の保持収納具は、患者の体に薬液を投与、或いは体外に血液を導出し処理をする液体回路に用いられる回路部品を保持収納する医療用液体回路部品の保持収納具であって、ヒンジによって相互に回動可能に接続される複数の基台と、前記基台の収納状態から展開状態に至るまで液体回路を維持したまま前記回路部品を保持する前記基台に設けられた複数の部品保持部とを備えることを特徴とする。または、患者の体から液体を体外に導き出し処理をする液体回路に用いられる回路部品を保持収納する医療用液体回路部品の保持収納具であって、ヒンジによって相互に回動可能に接続される複数の基台と、前記基台の収納状態から展開状態に至るまで液体回路を維持したまま前記回路部品を保持する前記基台に設けられた複数の部品保持部とを備えることを特徴とする。
これにより、基台に備えられる部品保持部で回路部品を保持し液体回路を構築しておけば、当該液体回路を維持したままで保持収納具を折り畳むことができ、液体回路を保持収納具と共にコンパクトに収納することができる。さらに、液体回路を使用する際においては、ヒンジ部で基台を回動させて展開するだけで液体回路が構築された状態で出現するため、容易に当該液体回路を医療器具などに供することが可能となる。
また、前記ヒンジは、複数の基台が展開状態からヒンジ部分で折り畳まれ、基台同士が積み重なる状態に至るまで回動可能であることが望ましい。
これにより、保持収納具を回路部品を保持したままコンパクトに収納することが可能になる。
また、前記基台の一つは、患者に接続する長尺の患者側回路部品を巻き付けて保持する巻回保持部を備えることが望ましい。
これにより、長尺の患者側回路部品を巻き付けた状態で保存することができ、必要なときに容易に、前記患者側回路部品を使用することが可能となる。
前記保持収納具はさらに、前記液体回路を使用する医療器具に取り付け可能な取着部を備えても良い。
これにより、液体回路を使用する際に、保持収納具を介して液体回路を容易に取り付けることが可能となる。
前記基台はさらに、前記保持収納具を前記医療器具に取り付けた際に、医療器具に突出状態で設けられる突出部品が、部品保持部に保持される回路部品に作用するように基台を貫通することができる部品貫通部を備えることが望ましい。
これにより、医療器具の突起部分に沿って保持収納具を取り付けることができるので、細かな位置調整をしなくても良い。そして、保持収納具に保持されている液体回路に医療器具を作用させることができる。
また、目視確認が必要な液体回路に対応する回路部品を保持する前記部品保持部、または、前記回路部品に作用する突出部品が貫通する前記部品貫通部の少なくともいずれか一方が、医療器具に前記保持収納具を取り付けた際、液体回路監視者の正面に位置するように基台に配置されていることが好ましい。
これにより、医療器具の正面に目視確認が必要な液体回路が配置されることになり、保持収納具の使用者が医療器具が作用している液体回路内の状況などを容易に確認することが可能となる。
また、前記ヒンジは、前記基台を相互に分離可能とする分離部を備えても良い。
これにより、保持収納具を液体回路共々廃棄する場合容易に廃棄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる医療器具提供部品は、保持収納具と、前記保持収納具に保持される前記回路部品と、前記回路部品を保持した状態で折り畳まれた保持収納具を、滅菌状態を維持して収納する収納梱包具とを備えることを特徴とする。
これにより、保持収納具が衛生的かつコンパクトに保管することができる。また、収納された保持収納具を液体回路が構築された回路部品共々収納梱包具から容易に取り出して医療器具に簡単に供することが可能となる。
本発明によれば、収納(梱包)状態から透析装置に取り付ける状態まで、液体回路を維持した状態で展開することが可能である。従って、液体回路全体の構築、すなわち医療器具との連結や患者との連結などが容易かつ確実になる。しかもコンパクトに収納(梱包)することも可能となる。
次に、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態にかかる保持収納具としてのフレイムトレイ700の展開した状態を示す斜視図である。
同図に示すように、このフレイムトレイ700は、液体回路を維持した状態で、回路部品110を保持し収納状態から透析装置への取り付け状態まで折り畳み展開自在であって、基台としての収納体101と、循環部保持部102と、除水回路保持部103と、部品保持部120とを備え、さらに、前記基台を一体に接続するヒンジ104とを備えている。
まず、基台としての収納体101を説明する。
収納体101は、一部が切り欠かれた外側環状部105と、この外側環状部105と同心に配置される円形状の内側突起部106とで形成される巻回保持部を備えており、この外側環状部105と内側突起部106との間に患者側回路部品121を巻き付けて収納できるように形成されている。
さらに内側突起部106の表面には患者側回路部品121の端部に取り付けられる部品を保持固定する保持溝107が2カ所設けられている。この保持溝107に患者側回路部品121の端部を固定することで、汚染に最も注意を払うべき箇所の一つである液体回路の端部を容易に確認することができ、収納された患者側回路部品121の衛生的な取り出しを容易にすることができる。
なお、当該収納体101は、透析装置に取り付けた際、図7に示すように収納体101も透析装置の一面に取り付けられてフレイムトレイ700の取り付け安定性を確保することができる。
次に、基台としての循環部保持部102を説明する。
循環部保持部102は、医療器具としての透析装置500にフレイムトレイ700を取り付けた際に、透析装置500の正面に配置される部位であって、部品保持部120としてのチューブ保持部131と、センサ保持部132と、空気除去部品保持部133と、フィルター保持部134とを一体に備えている。また、透析装置500の突出部品である循環用ポンプ501やフック502を貫通させる部品貫通部である切欠き状のポンプ貫通部141と、貫通孔状のフック貫通部142とを備えている。
チューブ保持部131は、フレイムトレイ700が透析装置500に取り付けられるとポンプ貫通部141を貫通して突出する循環用ポンプ501と作用するチューブや血液やその他の液体の通路としてのチューブを保持する部品保持部であり、チューブ内部を流通する液体の圧力の損失とならないようにフレイムトレイ700の弾性によりチューブを挟持するものである。
なお、循環用ポンプ501と作用するチューブは、ポンプの回転部に常時しごかれて血液やその他の液体を液体回路内に強制的に循環させているものであり肉厚であるため、当該チューブを保持するチューブ保持部131は他のチューブ保持部131よりも間隔が広く設定されている。
センサ保持部132は、液体回路内を通過する血液やその他の液体の圧力を測定する回路部品110としての圧力センサ用ダイアフラム122を保持する部品保持部120である。このセンサ保持部132の中間部には基台を貫通する円形の貫通孔が設けられており、当該ダイアフラム122に取り付ける圧力センサを挿通することができるようになっている。
空気除去部品保持部133は、患者に戻す血液に空気などが混入した場合、この空気を除去する回路部品110としての空気除去部品123を保持する部品保持部120である。
なお、部品保持部120は、この部品保持部120を形成している材質の柔軟性を利用して各回路部品110を着脱自在に保持できるものになっている。
フィルター保持部134は、円筒状のダイアライザ510の周面に沿う半円状のくぼみを備えた部品保持部120である。
ポンプ貫通部141は、図5、6に示すように、本実施形態にかかるフレイムトレイ700を透析装置500に装着した場合に、循環用ポンプ501が挿通されて配置される切り欠き部分である。このポンプ貫通部141の存在により、当該ポンプ貫通部141を通して突出した循環用ポンプにチューブ保持部131に保持されたチューブを容易かつ確実に装着することができる。
フック貫通部142は、フレイムトレイ700を透析装置500に装着した場合に、循環部保持部102にダイアライザ510保持用のフック502を突出させるための孔であり、当該突出したフック502とフィルター保持部134とが協働してダイアライザ510をフレイムトレイ700上で保持固定することが可能となる。これによりダイアライザ510が強固に固定されると共に、フレイムトレイ700も透析装置500に強固に固定される。
上記のようにダイアライザ510や動脈・静脈チャンバーポンプセグメントが配置される循環部保持部102は、フレイムトレイ700を透析装置500に取り付けた際に透析装置500の正面に位置するように設定されており、ダイアライザ510など透析中に目視が必要な回路部品110を保持する部品保持部120が集中して設けられている。これにより、血液の流れや透析状態などを一目で容易に目視確認することが可能となる。
次に、基台としての除水回路保持部103を説明する。
除水回路保持部103は、除水回路を構成する回路部品110を保持するものであり、循環部保持部102と同様チューブ保持部131と、センサ保持部132とを一体に備えている。さらに除水回路保持部103は、流量制御フィードバック用の計量袋を収納する計量袋収納部135を一体に備えている。
計量袋収納部135は、除水回路保持部103から突出した箱状で、その下面全体が開口している。また、この計量袋収納部135は、収納の際にフレイムトレイ700を折り畳んだ状態では、計量袋(図示せず)を収納する部分として利用され、また、使用時には透析装置500に付属する計量装置(図示せず)と干渉することなくこの計量装置を覆って保護する保護部分としても利用される。
ヒンジ104は、収納体101と、循環部保持部102と、除水回路保持部103とをこの順番で一体に接続し、ヒンジ104を軸として基台相互に回動自在となるように形成されている。このヒンジ104は、ヒンジ104を構成する材質の柔軟性に加えて基台を相互に回動しやすくするために、回動軸に平行に延びる細い溝状の薄肉部を備えており(図示せず)、この薄肉部は基台を相互に切り離したい場合の分離部としても機能する。
このヒンジ104により、基台は、図2に示すように、隣り合う基台の面同士が対向して重なり合った状態、すなわち、折り畳んだ状態とすることができる。さらに、ヒンジ104により、基台を、図3や図4に示すような状態に展開することができる。具体的には、一方の面同士が対向する状態から他方の面同士が対抗するまでのほぼ360度を基台相互に回動できるようになっている。
次に、フレイムトレイ700の製造方法を説明する。
本実施形態にかかるフレイムトレイ700は、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどから選定される樹脂を、射出成形により三つの基台101、102、103と、部品保持部120と、ヒンジ104とを一体に成形している。このようにすることで、液体回路を維持した状態でコンパクトに収納可能とできる剛性を確保すると共に、使い捨てを可能とする低コストを実現することができる。
次に、上記フレイムトレイ700と、回路部品110と保管袋200とを備えた医療器具提供部品100について説明する。
図2は、本実施形態にかかる医療器具提供部品100を示す斜視図である。
同図に示すように医療器具提供部品100は、上述のフレイムトレイ700に回路部品110が液体回路を形成した状態で保持され、フレイムトレイ700が折り畳まれた状態で保管袋200に滅菌状態で収納されたものである。
前記回路部品110は、血液透析に必要な液体回路を構成する部品であって、例えば、血液などの経路となるチューブやこのチューブ中に流れる血液の圧力を測定するセンサ、血液中の空気を除去する空気除去部品が含まれる。また、血液の経路ばかりでなく、血液を濾過したことによる血液濃度を調整し、血液量を補うための除水回路に必要な部品も当該回路部品110に含まれる。
なお、同図に示す医療器具提供部品100には回路部品110としてダイアライザ510は含まれていない。これは、ダイアライザ510は治療に合わせた選択が必要な場合があり、別梱包が望ましいとされる医療現場の要請に基づくものである。従って、本願発明としては、ダイアライザを回路部品110に含め、このダイアライザを基台に保持したものを医療器具提供部品としても良い。
次に、本実施形態にかかるフレイムトレイ700、医療器具提供部品100の使用態様を説明する。
図3は、フレイムトレイ700上に液体回路が形成された状態を示す斜視図である。
同図に示すように、フレイムトレイ700には、必要な回路部品110が対応する部品保持部120に取り付けられると共に、回路部品110同士を接続などしてフレイムトレイ700上に液体回路が形成される。
このように、フレイムトレイ700に回路部品110を取り付けるに際し、フレイムトレイ700は平面上に広げることができ、容易に液体回路を形成することが可能である。
次に、図2に示すように、フレイムトレイ700は液体回路を維持したままヒンジ104部分で折り畳まれる。そして、滅菌された保管用の保管袋200の中に収納され密封され、医療器具提供部品100が形成される。
このように、フレイムトレイ700は、ヒンジ104により前記平面上に展開した状態から折り畳まれた状態まで液体回路を維持したまま自在に折り畳み展開することができる。従って、このフレイムトレイ700を用いた医療器具提供部品100はコンパクトであり、場所を取ることなく保管することが可能となる。
なお、本実施形態では医療器具提供部品100は、図2に示すように、循環部保持部102の表裏面側に収納体101と除水回路保持部103がそれぞれ対向する態様で折り畳まれているが、本発明はこの折り畳み態様に限定される訳ではない。例えば、循環部保持部102の同じ面に収納体101と除水回路保持部103が対向する折り畳み態様でも良い。この場合、収納体101と循環部保持部102を接続するヒンジ104を他方のヒンジ104より長くして、収納体101を循環部保持部102の面上に配置し、さらに、この収納体101に覆い被さるように除水回路保持部103を配置するようにしてフレイムトレイ700を折り畳んでもかまわない。
次に、医療器具提供部品100を用いてフレイムトレイ700を使用する際には、保管袋200からフレイムトレイ700を取り出す。そして、図3に示すように収納体101と循環部保持部102と除水回路保持部103とが同一平面上に位置するようにフレイムトレイ700を展開する。例えば、フレイムトレイ700をテーブル上面に広げた状態である。このようにフレイムトレイ700を展開すると、液体回路を一目で確認することができ、安全性などの確認作業を容易に行うことができる。また、この展開状態でダイアライザ510等の別途部品を液体回路に組み付ける場合も作業が容易になる。
次に図4や図5に示すように、フレイムトレイ700をコ字状にヒンジ104の回動軸を中心軸として折り曲げる。このようにフレイムトレイ700をコ字状に折り曲げることでフレイムトレイ700全体の形状が安定し、持ち運びが容易になる。また、この段階で既に液体回路のほとんどは完成された状態にある。
次に、前記コ字状のフレイムトレイ700を、図6や図7に示すように、透析装置500に装着する。このフレイムトレイ700の循環部保持部102の幅は、透析装置500の正面部の幅とほぼ一致しており、コ字状に曲げられたフレイムトレイ700が透析装置500の外周面にフィットするようにフレイムトレイ700は形成されている。
また、循環部保持部102にU字状に切り欠かれたポンプ貫通部141には、透析装置500に備えられるポンプ装置501が貫通状に配置される。そして、このポンプ装置501にチューブ保持部131に保持されるチューブを装着することにより液体回路内に血液を強制的に循環させることができるようになる。
また、循環部保持部102に設けられた矩形の孔であるフック貫通部142には、透析装置500に備えられるフィルター固定用のフック502が貫通状に配置される。このフック502は、フィルターを透析装置500の方向に引きつけるものであり、循環部保持部102に設けられたフィルター保持部134と協働することにより透析用のフィルターを固定できるようになっている。
また、除水回路保持部103に設けられた計量袋収納部135は、透析装置500の側面に突出状態で存在する重量測定装置と除水回路保持部103が干渉することなく、重量測定装置を覆う形状であり、また、この重量測定装置にぶら下げられる流量制御フィードバック用の計量袋と干渉しないように、計量袋収納部135の下部は開放されている。
最後に、収納体101の外側環状部105と内側突起部106の間に巻き付けられた状態で収納された患者側回路部品121を取り出し、保持溝107に保持されていた患者側回路部品121の端部を患者に接続することで透析の準備が終了する。
次に透析処理が終了すれば、部品保持部120から回路部品110を取り外し、回路部品は分別して廃棄される。
なお、患者側回路部品121を患者に接続すれば巻回するための収納体101は不要となるため、フレイムトレイ700からヒンジ104部分で切り離してフレイムトレイ700を使用しても良い。また、患者側回路部品121を廃棄する際に収納体101の内側突起部106に再び患者側回路部品121を巻き付け、前記切り離したヒンジ104を再び接続して収納体101をフレイムトレイ700と一体とし、他の回路部品110共々ヒンジ104で折りたたみコンパクトな状態で廃棄することもできる。また、このように着脱自在なヒンジ104とするためには、ヒンジ104が備える分離部を面ファスナで構成すればよい。
以上のようにフレイムトレイ700は、液体回路を維持した状態で折り畳み、展開が自在にできるため、当該フレイムトレイ700を備えた医療器具提供部品100は、保管する際にはフレイムトレイ700を折り畳んだ状態で液体回路を維持したままコンパクトに収納することが可能となる。また、液体回路を使用する際には、液体回路が既に構築された状態で収納され、当該液体回路を維持したままフレイムトレイ700を展開することができるため、迅速かつ確実に患者に透析を開始することが可能となる。
また、ヒンジ104の回動性能により各基台を同一平面上に載置することができるため、液体回路の構築や、各回路部品の不具合の有無などの検査を容易に行うことが可能となる。
さらに、フレイムトレイ700をコ字状に折り曲げることで、透析装置500への装着も容易となり安定して装着状態を維持することが可能となる。また、循環部保持部102が透析装置200の正面に位置するように各基台が接続されているため、透析中の血液の状態を容易に確認することができる。
また、基台相互に分離可能であるためコンパクトに破棄することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるわけではない。例えば、液体回路として液体回路を例示して説明したが、液体回路としては人工心肺用の回路や輸液・輸血用の回路などでも良い。
また、各基台とヒンジと回路部品保持部とは別体として形成されても良く、また、別体として形成された場合は、これらを接着剤や溶着など既存の接着方法を用いて接着しフレイムトレイを形成すればよい。さらに、恒久的な接着ではなく、面ファスナなどのように着脱自在としても良い。
また、図面に記載された透析用部品120の種類や回路部品保持部の位置、基台の配置などは適用する透析装置によって変化するものであり、これら変化したものも本願発明に含まれる。
なお、部品保持部120は、前述のように回路部品を保持しうるものであり、形状など特に限定されるものではない。例えば、回路部品であるチューブを保持する部品保持部120は、基台からU字状に突出したものであり、部品保持部120の柔軟性により、U字状の溝部にチューブを着脱自在に保持できるものである。また、センサを保持する部品保持部120は、センサの外形に沿った凹部を備えており、樹脂の柔軟性を利用して、センサを抱持状に保持するものである。
本発明は、透析装置に用いられる医療器具提供部品に適用でき、特に使い捨ての医療器具提供部品等に適用できる。
本実施形態にかかるフレイムトレイを平面的に展開した状態を示す斜視図である。 前記フレイムトレイを折り畳み液体回路と共に保管袋に収納した医療器具提供部品を示す斜視図である。 前記フレイムトレイに液体回路を取り付けた状態を示す斜視図である。 前記フレイムトレイをコ字状に折り、患者側回路部品を取り出した状態を示す斜視図である。 前記フレイムトレイをコ字状に折り、患者側回路部品を収納している状態を示す斜視図である。 前記フレイムトレイを透析装置に取り付けた状態を右側方から見る斜視図である。 前記フレイムトレイを透析装置に取り付けた状態を左側方から見る斜視図である。
符号の説明
100 医療器具提供部品
101 収納体
102 循環部保持部
103 除水回路保持部
104 ヒンジ
105 外側環状部
106 内側突起部
107 保持溝
110 回路部品
120 回路部品保持部
121 患者側回路部品
122 圧力センサ
123 空気除去部品
131 チューブ保持部
132 センサ保持部
133 空気除去部品保持部
134 フィルター保持部
135 計量袋収納部
141 ポンプ貫通部
142 フック貫通部
200 保管袋
500 透析装置
501 循環用ポンプ
502 フック
510 フィルター
700 フレイムトレイ

Claims (10)

  1. 患者の体に薬液を投与、或いは体外に血液を導出し処理をする液体回路に用いられる回路部品を保持収納する医療用液体回路部品の保持収納具であって、
    ヒンジによって相互に回動可能に接続される複数の基台と、
    前記基台の収納状態から展開状態に至るまで液体回路を維持したまま前記回路部品を保持する前記基台に設けられた複数の部品保持部であって、液体回路を着脱自在に保持できる部品保持部
    を備えることを特徴とする医療用液体回路部品の保持収納具。
  2. 患者の体から液体を体外に導き出し処理をする液体回路に用いられる回路部品を保持収納する医療用液体回路部品の保持収納具であって、
    ヒンジによって相互に回動可能に接続される複数の基台と、
    前記基台の収納状態から展開状態に至るまで液体回路を維持したまま前記回路部品を保持する前記基台に設けられた複数の部品保持部であって、液体回路を着脱自在に保持できる部品保持部
    を備えることを特徴とする医療用液体回路部品の保持収納具。
  3. 前記基台と、前記ヒンジと、前記部品保持部とは、樹脂により一体に成形されたものである
    請求項1または請求項2に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  4. 前記ヒンジは、複数の基台が展開状態からヒンジ部分で折り畳まれ、基台同士が積み重なる状態に至るまでほぼ360度回動可能であること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  5. 前記ヒンジは、前記基台を相互に分離可能とするための細い溝状の分離部を備えることを特徴とする
    請求項3または請求項4に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  6. 前記基台の一つは、患者に接続する長尺の患者側回路部品を巻き付けて保持する巻回保持部と、
    前記部品保持部の一つであって、前記巻回保持部に配置され、前記患者側回路部品の先端を保持する保持溝と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  7. 前記保持収納具はさらに、
    前記液体回路を使用する医療器具に取り付け可能な取着部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  8. 前記基台はさらに、
    前記保持収納具を前記医療器具に取り付けた際に、医療器具に突出状態で設けられる突出部品が、部品保持部に保持される回路部品に作用するように基台を貫通することができる部品貫通部
    を備えることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか1項に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  9. 目視確認が必要な液体回路に対応する回路部品を保持する前記部品保持部、または、前記回路部品に作用する突出部品が貫通する前記部品貫通部の少なくともいずれか一方が、医療器具に前記保持収納具を取り付けた際、液体回路監視者の正面に位置するように基台に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の医療用液体回路部品の保持収納具。
  10. 請求項1〜請求項に記載の保持収納具と、
    前記保持収納具に保持される前記回路部品と、
    前記回路部品を保持した状態で折り畳まれた保持収納具を、滅菌状態を維持して収納する収納梱包具と
    を備えることを特徴とする医療器具提供部品。
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