JP4419596B2 - 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法 - Google Patents

汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4419596B2
JP4419596B2 JP2004043823A JP2004043823A JP4419596B2 JP 4419596 B2 JP4419596 B2 JP 4419596B2 JP 2004043823 A JP2004043823 A JP 2004043823A JP 2004043823 A JP2004043823 A JP 2004043823A JP 4419596 B2 JP4419596 B2 JP 4419596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contaminated soil
insolubilization
ground
insolubilizing agent
soil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004043823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005230710A (ja
Inventor
徹巳 日笠山
健司 柴田
好男 刈屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2004043823A priority Critical patent/JP4419596B2/ja
Publication of JP2005230710A publication Critical patent/JP2005230710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419596B2 publication Critical patent/JP4419596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本発明は、重金属等の汚染物質で汚染された土壌を原位置にて不溶化する汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法に関する。
工場跡地の土壌内には、トリクロロエチレンなどで代表される揮発性有機塩素化合物、燃料油や機械油、ダイオキシン類、あるいはカドミウム、鉛、銅、亜鉛、ニッケル、クロムなどの重金属といったさまざまな汚染物質が土壌に混入していることがある。
かかる汚染物質で汚染された汚染土をそのまま放置すると、該土に混入している汚染物質が周囲に拡散し、周辺住民の生活に支障を来すとともに、雨水によって土粒子から遊離した場合には、地下水等に混入して水質を汚濁させる原因ともなる。そのため、上述した汚染物質で汚染された土については、さまざまな方法を使って浄化又は不溶化しなければならない。
土壌内の汚染物質を原位置で不溶化処理する方法としては、例えば水平翼機械攪拌工法に用いる深層混合処理機や垂直連続混合攪拌工法に用いる浅層混合処理機といった軟弱地盤改良工法で使用する重機を用いて、汚染土壌内に不溶化剤を注入しながら攪拌混合する技術が知られている。
特開2001-334135 特開2002-018413
ここで、汚染物質の不溶化を確実ならしめるためには、不溶化剤を所望の領域に所望の量だけ注入する必要があるが、そのための不溶化剤注入の監視は、従来、汚染土壌を攪拌混合するための攪拌翼の羽根切り回数や貫入速度、あるいは薬剤や補助剤の吐出量といった指標から間接的に行うしかなく、監視方法としては精度面で改善の余地があった。
また、不溶化剤としてセメント等の固化材を用いる場合、不溶化剤注入の効果を確認するには、固化材が攪拌混合された土粒子に混じって固化するのを待たねばならない。そのため、事後的にボーリング調査を行って不溶化処理の不具合が発見された場合には、固化した地盤に対する再攪拌・再注入といった改善が必要となり、結局、多大なコストと時間とを要するという問題も生じていた。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、不溶化剤が所望の状態で汚染土壌と攪拌混合されていることをリアルタイムにかつ直接的に監視可能な汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置は不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段を備えてなる土壌混合攪拌機と、監視用センサーと、該監視用センサーで得られた計測データを表示するモニターとからなり前記薬剤吐出手段を吐出口が先端に形成された吐出パイプで構成し、該吐出パイプ及び前記監視用センサーを前記土壌混合攪拌機に内蔵し、前記監視用センサーを地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記地盤への浸透状況を監視して、当該地盤の領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定することを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理装置。
また、前記土壌混合攪拌機が、地盤を垂直方向に連続して混合攪拌する機械であることとしてもよく、前記土壌混合攪拌機が、トレンチャー式地盤改良機械又はアースオーガー式地盤改良機械であることとしてもよい。
また、本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置は不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段を備えてなる土壌混合攪拌機と、監視用センサーと、該監視用センサーで得られた計測データを表示するモニターとからなり、前記土壌混合攪拌機を中空ロッド及びその周面に突設された攪拌翼で構成するとともに前記中空ロッドの先端に吐出口を形成して前記薬剤吐出手段とし、前記監視用センサーを前記中空ロッドの周面又は前記攪拌翼に設け、前記監視用センサーを地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記地盤への浸透状況を監視して、当該地盤の領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定することを特徴とする。
また、本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理方法は、不溶化剤及び固化材を汚染土壌内に吐出しつつ該汚染土壌を攪拌混合し、前記汚染土壌のうち、攪拌混合された領域の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを攪拌混合中又は攪拌混合直後に管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記領域への浸透状況を監視して、当該領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定し、次いで、特定された再処理領域に対し、該再処理領域が固化する前に前記不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行うことを特徴とする。
本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置においては、地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測可能に構成した監視用センサーと、不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段である吐出パイプとを土壌混合攪拌機に内蔵してあり、吐出パイプを介して不溶化剤を汚染土壌に注入しつつ土壌混合攪拌機で該汚染土壌を攪拌混合する。この装置において、土壌混合攪拌機をトレンチャー式地盤改良機械で構成することとしてもよい。
ここで、攪拌混合中、監視用センサーから送られてくる計測データをモニターに表示する。
このようにすると、不溶化剤の吐出及び攪拌混合をしている間、上述した管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌への浸透状況をリアルタイムに監視し把握することができるだけではなく、固化材を含む不溶化剤や不溶化剤とは別に固化材を併用した場合であっても、汚染土壌が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される継続処理領域については、不溶化剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、固化材を含む不溶化剤や不溶化剤とは別に固化材を併用した場合であっても、汚染土壌が固化した後の再度の不溶化剤吐出や攪拌混合を行う必要がなくなる。
なお、請求項1に係る発明は上述の記載でわかる通り、不溶化剤に固化材を含まない場合、不溶化剤に固化材を含む場合及び不溶化剤とは別に固化材を併用する場合のいずれにも適用することが可能であり、いずれの場合であっても、不溶化剤の吐出及び攪拌混合をしている間、管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌への浸透状況をリアルタイムに監視し把握することができることに違いはない。
ここで、不溶化剤に固化材を含まない場合としては、例えば汚染物質を酸化させることによって無害化を図る不溶化剤を使う場合であって不溶化剤の使用によって地盤の強度が低下しない場合が該当する。
また、不溶化剤に固化材を含む場合とは、固化材の固化作用を利用して汚染物質の溶出を防止する場合が該当する。この場合、固化材は、不溶化が目的となる。
また、不溶化剤とは別に固化材を併用する場合とは、不溶化剤の使用によって地盤の含水比が高くなり、固化材による地盤の強度改善が必要となる場合が該当する。この場合、固化材は、強度改善が目的となる。
不溶化剤は、セメント系固化材、石灰系固化材、ベントナイト、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸鉄など公知のものを採用すればよいが、汚染物質に合ったものを選択するのが望ましい。
本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置においては、地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測可能に構成した監視用センサーを、土壌混合攪拌機を構成する中空ロッドの周面又は攪拌翼に設けるとともに、中空ロッドを薬剤吐出手段としてあり、中空ロッドを介して不溶化剤を汚染土壌に注入しつつ攪拌翼で該汚染土壌を攪拌混合する。
ここで、攪拌混合中、監視用センサーから送られてくる計測データをモニターに表示する。
このようにすると、薬剤吐出及び攪拌混合をしている間、上述した管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌への浸透状況をリアルタイムに監視し把握することができるだけではなく、固化材を含む不溶化剤や不溶化剤とは別に固化材を併用した場合であっても、汚染土壌が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される継続処理領域については、不溶化剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、固化材を含む不溶化剤や不溶化剤とは別に固化材を併用した場合であっても、汚染土壌が固化した後の再度の不溶化剤吐出や攪拌混合を行う必要がなくなる。
なお、本発明は、不溶化剤に固化材を含まない場合、不溶化剤に固化材を含む場合及び不溶化剤とは別に固化材を併用する場合のいずれにも適用することが可能であり、それらに関する説明については、ここでは省略する。
不溶化剤は、セメント系固化材、石灰系固化材、ベントナイト、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸鉄など公知のものを採用すればよいが、汚染物質に合ったものを選択するのが望ましい。
本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理方法においては、不溶化剤及び固化材を汚染土壌内に吐出しつつ該汚染土壌を攪拌混合する。
次に、汚染土壌のうち、攪拌混合された領域の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを攪拌混合中又は攪拌混合直後に管理データとして計測する。
次に、かかる領域のうち、不溶化処理が不足する再処理領域を管理データを用いて特定する。
次に、特定された再処理領域に対し、該再処理領域が固化する前に不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行う。
このようにすると、管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌への浸透状況を監視し把握することができるのみならず、汚染土壌が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される再処理領域については、不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、汚染土壌が固化した後の再度の薬剤吐出や攪拌混合を高いコストをかけて行う必要がなくなる。
また、不溶化の状況を直接的に把握することができるため、不溶化処理を高い精度で行うことも可能となる。
不溶化剤に固化材を含む場合とは、固化材の固化作用を利用して汚染物質の溶出を防止する場合が該当する。この場合、固化材は、不溶化が目的となる。
また、不溶化剤とは別に固化材を併用する場合とは、不溶化剤の使用によって地盤の含水比が高くなり、固化材による地盤の強度改善が必要となる場合が該当する。この場合、固化材は、強度改善が目的となる。
以下、本発明に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置を示した図である。本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置1は、ベースマシンであるバックホウ(図示せず。図2中、符号2を参照)のアームの先端に土壌混合攪拌機である垂直連続混合攪拌式地盤改良機械としてのトレンチャー式地盤改良機械3を取り付け、該トレンチャー式地盤改良機械に監視用センサー4及び不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段としての吐出パイプ5を内蔵するとともに、監視用センサー4で得られた計測データをモニター6で表示するように構成してある。
吐出パイプ5の基端側は、不溶化剤としてのセメントミルク(固化材)が貯留された第1の貯留タンク7と、同じく不溶化剤としての塩化第一鉄水溶液が貯留された第2の貯留タンク8とにそれぞれ連通接続してあり、連通先を選択的に切り替えることができるようになっているとともに、その先端には、セメントミルク又は塩化第一鉄水溶液を汚染土壌内に吐出するための吐出口10が形成してある。
第1の貯留タンク7や第2の貯留タンク8を吐出パイプ5に選択的に連通接続するには、例えば第1の貯留タンク7や第2の貯留タンク8からの供給ホースを吐出パイプ5の基端側に着脱自在に接続できるように構成しておけばよい。また、セメントミルクによる閉塞のおそれがないのであれば、第1の貯留タンク7や第2の貯留タンク8と吐出パイプ5との間に方向制御弁を介在させ、随時、供給側のタンクを切り替えるようにしてもかまわない。
トレンチャー式地盤改良機械3は、上述した吐出パイプ5を介して不溶化剤を汚染土壌に吐出しながら、該汚染土壌を原位置にて攪拌混合できるようになっている。
監視用センサー4は、地盤の電気比抵抗を管理データとして計測可能に構成してある。なお、必要に応じて、監視用センサー4で計測された管理データを記憶する記憶媒体が内蔵されたコンピュータや、監視用センサー4を制御する制御装置を備えるのが望ましい。
本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置1を用いて汚染土壌の不溶化処理を行うには図2に示すように、まず、吐出パイプ5を介して不溶化剤である塩化第一鉄水溶液及びセメントミルクを汚染土壌21に注入しつつ、トレンチャー式地盤改良機械3で該汚染土壌を攪拌混合する。
汚染土壌21とは、例えばカドミウム、鉛、銅、亜鉛、ニッケル、クロム等の重金属からなる汚染物質で汚染された土壌をいうが、汚染物質は、重金属に限定されるものではなく、溶出防止が必要な有害物質はすべて含まれる。
塩化第一鉄水溶液及びセメントミルクは、汚染土壌21に含まれている汚染物質の種類や濃度に応じて併用か単独かを適宜選択すればよく、汚染物質が単独であってセメントミルクで不溶化が可能である場合には、セメントミルクのみを注入しつつ、汚染土壌21を攪拌混合すればよいし、汚染物質が複数であって塩化第一鉄及びセメントミルクの二種類の不溶化剤による不溶化が適切な場合には、1パス目として塩化第一鉄水溶液を注入しながら汚染土壌21を攪拌混合し、次いで、2パス目として、1パス目に攪拌混合された領域をセメントミルクを注入しながら攪拌混合するようにすればよい。ここで、パスとは、一方向への攪拌混合を意味し、例えばバックホウ2から見て向こう側から手前側に沿って攪拌混合する工程を意味する。
ここで、攪拌混合中、監視用センサー4から送られてくる計測データをモニター6に表示し、該モニターに表示された管理データを見ながら、不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌21への浸透状況を監視する。
そして、監視の結果、不溶化処理が不足すると判断される領域、いわば継続処理領域については、不溶化剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置1によれば、不溶化剤の吐出及び攪拌混合をしている間、上述した管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌21への浸透状況をリアルタイムに監視し把握することができるのみならず、不溶化剤の一つである固化材を注入した汚染土壌21が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される継続処理領域については、不溶化剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、汚染土壌が固化した後の不溶化剤の薬剤吐出や攪拌混合を高いコストをかけて行う必要がなくなる。
また、不溶化の状況を直接的に把握することができるため、不溶化処理を高い精度で行うことも可能となる。
本実施形態では、監視用センサー4を地盤の電気比抵抗が計測できるように構成したが、本発明の監視用センサーは、かかる構成に限定されるものではなく、地盤の電気比抵抗や電気伝導度、地盤のpH及び地盤の温度のうち、任意の組み合わせで計測できるように構成すれば足りる。例えば、地盤のpHのみあるいは地盤の温度のみを計測するようにしてもかまわないし、すべての指標を計測するようにしてもかまわないし、地盤の電気比抵抗及び地盤のpHを計測するようにしてもかまわない。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、不溶化を行う際、必要に応じてpH調整剤を適宜併用するようにしてもかまわない。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置を示した図である。本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置31は、中空ロッド32の周面に螺旋状の攪拌翼33を取り付けるとともに該中空ロッドの先端に掘削翼34を取り付けてなる土壌混合攪拌機としてのアースオーガ35と、該アースオーガの中空ロッド32の周面に設けられた監視用センサー4と、監視用センサー4で得られた計測データを表示するモニター6とから概ね構成してある。
アースオーガ35は、図示しない駆動機構を介して部材軸線廻り、すなわち中空ロッド32の材軸廻りに回転自在に構成してあり、汚染土壌21を攪拌混合するようになっている。なお、かかるアースオーガ35は、例えば軟弱地盤改良工事に使用されている攪拌混合機を転用することが可能である。
ここで、アースオーガ35の中空ロッド32は二重管構造であって、該中空ロッド内には薬剤供給管38を同軸状に挿通してあり、薬剤供給管38の先端は吐出口36を形成してあるとともに、中空ロッド32の先端近傍に位置する周面には吐出口37を形成してある。すなわち、中空ロッド32、それに内挿された薬剤供給管38及び吐出口36,37は薬剤吐出手段を構成する。
中空ロッド32の基端側は、不溶化剤としてのセメントミルク(固化材)が貯留された第1の貯留タンク7に連通接続してあり、薬剤供給管38の外面と中空ロッド32の内面との間に形成された空間を介して吐出口37からセメントミルクを吐出できるようになっている。また、薬剤供給管38の基端側は、不溶化剤としての塩化第一鉄水溶液が貯留された第2の貯留タンク8に連通接続してあり、薬剤供給管38を介して吐出口36から塩化第一鉄水溶液を吐出できるようになっている。
アースオーガ35は、中空ロッド32と薬剤供給管38を介して、不溶化剤であるセメントミルクと塩化第一鉄水溶液を吐出口37、吐出口36からそれぞれ汚染土壌21に吐出しながら、該汚染土壌を原位置にて攪拌混合できるようになっている。
監視用センサー4は、地盤の電気比抵抗を管理データとして計測可能に構成してある。なお、必要に応じて、監視用センサー4で計測された管理データを記憶する記憶媒体が内蔵されたコンピュータや、監視用センサー4を制御する制御装置を備えるのが望ましい。
本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置31を用いて汚染土壌の不溶化処理を行うには、まず、アースオーガ35を駆動して汚染土壌21を掘削する。
次に、アースオーガ35を逆回転させて引き抜く際、吐出口36からは塩化第一鉄水溶液を、吐出口37からはセメントミルクをそれぞれ吐出して汚染土壌21に注入しながら、該汚染土壌を攪拌混合する。
塩化第一鉄水溶液及びセメントミルクは、汚染土壌21に含まれている汚染物質の種類や濃度に応じて併用か単独かを適宜選択すればよく、汚染物質が単独であってセメントミルクで不溶化が可能である場合には、セメントミルクのみを注入しつつ、汚染土壌21を攪拌混合すればよいし、汚染物質が複数であって塩化第一鉄及びセメントミルクの二種類の不溶化剤による不溶化が適切な場合には、塩化第一鉄水溶液を先行注入しつつ、セメントミルクをその後で注入しながら攪拌混合するようにすればよい。
但し、塩化第一鉄水溶液及びセメントミルクの供給は、アースオーガ35の動きとの関係でさまざまな組み合わせが考えられ、例えば一回目の貫入で塩化第一鉄水溶液を注入しながら攪拌混合し、反転後の引抜きでセメントミルクを注入しながら攪拌混合するようにしてもよいし、一回目の反転引抜きで塩化第一鉄水溶液を注入しながら攪拌混合し、二回目の反転後の引抜きでセメントミルクを注入しながら攪拌混合するようにしてもよい。セメントミルクを単独使用する場合も、貫入時に行うか、引抜き時に行うかは任意である。
ここで、攪拌混合中、監視用センサー4から送られてくる計測データをモニター6に表示し、該モニターに表示された管理データを見ながら、不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌21への浸透状況を監視する。
そして、監視の結果、不溶化処理が不足すると判断される領域、いわば継続処理領域については、不溶化剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置31によれば、不溶化剤の吐出及び攪拌混合をしている間、上述した管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌21への浸透状況をリアルタイムに監視し把握することができるのみならず、不溶化剤を注入した汚染土壌21が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される継続処理領域については、薬剤の種類や吐出量あるいは攪拌速度を変更することで引き続き不溶化処理を行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、汚染土壌が固化した後の再度の薬剤吐出や攪拌混合を高いコストをかけて行う必要がなくなる。
また、不溶化の状況を直接的に把握することができるため、不溶化処理を高い精度で行うことも可能となる。
本実施形態では、監視用センサー4を地盤の電気比抵抗が計測できるように構成したが、本発明の監視用センサーは、かかる構成に限定されるものではなく、地盤の電気比抵抗や電気伝導度、地盤のpH及び地盤の温度のうち、任意の組み合わせで計測できるように構成すれば足りる。例えば、地盤のpHのみあるいは地盤の温度のみを計測するようにしてもかまわないし、すべての指標を計測するようにしてもかまわないし、地盤の電気比抵抗及び地盤のpHを計測するようにしてもかまわない。
また、本実施形態では、アースオーガ35の中空ロッド32を二重管構造とし、中空ロッド32、それに内挿された薬剤供給管38及び吐出口36,37で本発明の薬剤吐出手段を構成するようにしたが、かかる構成に代えて、中空ロッドを単管(一重管)で構成し、該単管に塩化第一鉄水溶液及びセメントミルクといった不溶化剤を第1実施形態と同様に、連通接続を適宜切り替えるように構成してもかまわない。
また、本実施形態では、監視用センサー4を中空ロッド32の周面に設けるようにしたが、これに代えて攪拌翼に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、不溶化を行う際、必要に応じてpH調整剤を適宜併用するようにしてもかまわない。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理方法においては、不溶化剤及び固化材を汚染土壌内に吐出しつつ該汚染土壌を攪拌混合する。なお、不溶化剤に固化材が含まれる場合には、あえて当該不溶化剤とは別に固化材を併用する必要はないが、地盤の強度を改善するなどのために当該不溶化剤とは別に固化材を併用してもよい。一方、不溶化剤に固化材が含まれない場合には、当該不溶化剤とは別に固化材を併用することとする。
ここで、不溶化剤に固化材を含む場合とは、固化材の固化作用を利用して汚染物質の溶出を防止する場合が該当する。この場合、固化材は、不溶化が目的となる。
また、不溶化剤とは別に固化材を併用する場合とは、不溶化剤の使用によって地盤の含水比が高くなり、固化材による地盤の強度改善が必要となる場合が該当する。この場合、固化材は、強度改善が目的となる。
かかる固化材としては、セメント系固化材、石灰系固化材等を採用することができる。
ここで、汚染土壌21のうち、攪拌混合された領域の地盤の電気比抵抗や電気伝導度、地盤のpH又は地盤の温度を計測して管理データとし、かかる管理データを見ながら、不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌21への浸透状況を監視する。
ここで、管理データを計測する時期は、攪拌混合中又は攪拌混合直後とし、計測するための手段としては、地盤の電気比抵抗、地盤のpH又は地盤の温度を計測可能な計測専用装置を用いる。計測専用装置は、公知の装置から適宜選択すればよい。
次に、かかる領域のうち、不溶化処理が不足する領域を管理データを用いて再処理領域として特定し、次いで、特定された再処理領域に対し、該再処理領域が固化する前に、固化材を含み又は固化材と併用される不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行う。
以上説明したように、本実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理方法によれば、管理データから不溶化処理の状況、主として不溶化剤の汚染土壌への浸透状況を監視し把握することができるのみならず、不溶化剤を注入した汚染土壌が未だ固化していないため、不溶化処理が不足すると判断される再処理領域については、固化材を含み又は固化材と併用される不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行うことができる。
そのため、均一な不溶化処理が可能になるとともに、汚染土壌が固化した後の再度の吐出や攪拌混合を高いコストをかけて行う必要がなくなる。
また、不溶化の状況を直接的に把握することができるため、不溶化処理を高い精度で行うことも可能となる。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、不溶化を行う際、必要に応じてpH調整剤を適宜併用するようにしてもかまわない。
第1実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置の概略図。 第1実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置を用いて不溶化処理を行う様子を示した図。 第2実施形態に係る汚染土壌の原位置不溶化管理装置の概略図。
符号の説明
1,31 汚染土壌の原位置不溶化管理装置
3 トレンチャー式地盤改良機械
(垂直連続混合攪拌式土壌混合攪拌機)
4 監視用センサー
5 吐出パイプ(薬剤吐出手段)
6 モニター
7 第1の貯留タンク
8 第2の貯留タンク
21 汚染土壌
32 中空ロッド(薬剤吐出手段)
33 攪拌翼
35 アースオーガ(土壌混合攪拌機)
36,37 吐出口(薬剤吐出手段)
38 薬剤供給管(薬剤吐出手段)

Claims (5)

  1. 不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段を備えてなる土壌混合攪拌機と、監視用センサーと、該監視用センサーで得られた計測データを表示するモニターとからなり前記薬剤吐出手段を吐出口が先端に形成された吐出パイプで構成し、該吐出パイプ及び前記監視用センサーを前記土壌混合攪拌機に内蔵し、前記監視用センサーを地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記地盤への浸透状況を監視して、当該地盤の領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定することを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理装置。
  2. 請求項1において、
    前記土壌混合攪拌機が、前記地盤を垂直方向に連続して混合攪拌する機械であることを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理装置。
  3. 請求項1において、
    前記土壌混合攪拌機が、トレンチャー式地盤改良機械又はアースオーガー式地盤改良機械であることを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理装置。
  4. 不溶化剤を吐出するための薬剤吐出手段を備えてなる土壌混合攪拌機と、監視用センサーと、該監視用センサーで得られた計測データを表示するモニターとからなり、前記土壌混合攪拌機を中空ロッド及びその周面に突設された攪拌翼で構成するとともに前記中空ロッドの先端に吐出口を形成して前記薬剤吐出手段とし、前記監視用センサーを前記中空ロッドの周面又は前記攪拌翼に設け、前記監視用センサーを地盤の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記地盤への浸透状況を監視して、当該地盤の領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定することを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理装置。
  5. 不溶化剤及び固化材を汚染土壌内に吐出しつつ該汚染土壌を攪拌混合し、前記汚染土壌のうち、攪拌混合された領域の電気比抵抗、電気伝導度、pH及び温度のうち、少なくともいずれかを攪拌混合中又は攪拌混合直後に管理データとして計測し、計測した管理データを用いて前記不溶化剤の前記領域への浸透状況を監視して、当該領域うち不溶化処理が不足する再処理領域を特定し、次いで、特定された再処理領域に対し、該再処理領域が固化する前に前記不溶化剤の吐出及び攪拌混合を再度行うことを特徴とする汚染土壌の原位置不溶化管理方法。
JP2004043823A 2004-02-20 2004-02-20 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法 Expired - Lifetime JP4419596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043823A JP4419596B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043823A JP4419596B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005230710A JP2005230710A (ja) 2005-09-02
JP4419596B2 true JP4419596B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35014208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043823A Expired - Lifetime JP4419596B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4419596B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4610013B2 (ja) * 2006-01-18 2011-01-12 東急建設株式会社 汚染土壌の浄化装置と浄化方法
JP4621823B2 (ja) * 2006-04-25 2011-01-26 株式会社桑原組 土壌浄化方法およびこれに用いられる注入用モニタ
JP2009057748A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Furoo Techno Kk 浅層地盤改良用攪拌機、浅層地盤改良機、浅層地盤改良システム、浅層地盤改良工法及び汚染土壌改良工法
JP4478187B2 (ja) * 2008-05-13 2010-06-09 株式会社エルフ 地盤改良機
KR101410473B1 (ko) * 2013-12-13 2014-06-23 코오롱워터앤에너지 주식회사 원위치지중교반 모니터링 시스템 및 이를 이용한 오염토양 정화방법
JP6307348B2 (ja) * 2014-05-20 2018-04-04 株式会社セリタ建設 地盤改良測定装置
JP6699135B2 (ja) * 2015-11-05 2020-05-27 株式会社大林組 電気比抵抗検知装置およびソイルセメント体の品質管理方法
WO2018003889A1 (ja) * 2016-06-28 2018-01-04 国立大学法人九州大学 地盤改良翼を用いた比抵抗検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005230710A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4478187B2 (ja) 地盤改良機
JP4419596B2 (ja) 汚染土壌の原位置不溶化管理装置及び方法
KR101765312B1 (ko) 자동관리시스템을 이용한 중간심도의 연약지반 개량 장치 및 공법
JP5015493B2 (ja) 地盤改良装置および地盤改良機
JP2009275442A (ja) 地盤改良の施工品質管理システム
JP2012117334A (ja) 撹拌装置付き掘削バケット
JP7007054B2 (ja) 汚染土層を含む地盤での基礎杭の構築方法
JP4708489B2 (ja) バケットミキサー付き土壌や土質および地盤改良機械
JP4566770B2 (ja) 地盤改良装置及び地盤改良工法
JP2020183677A (ja) 油圧計測を用いた地盤改良方法および地盤改良装置
JP5603632B2 (ja) 泥土撹拌装置
JP2008057254A (ja) 地盤改良装置
JP5020683B2 (ja) 汚染土壌の封じ込め方法
JP4157152B1 (ja) 地盤攪拌装置の管理システム
JP2004137670A (ja) 基礎杭の施工法及びその装置
JPS60129322A (ja) 有害物質による汚染地盤の無害化処理工法
JPH07217359A (ja) 泥落とし装置
JP5155930B2 (ja) 地中壁掘削機及びこれを用いた遮水壁構築方法
JP2002371544A (ja) 土砂と固化材の混練方法および装置
JPH09296442A (ja) 場所打ち杭造成装置
JP2010018982A (ja) 地盤攪拌装置の管理システム
CN210085243U (zh) 一种原位淤泥固化搅拌装置
JP2011122319A (ja) 地盤改良装置および地盤改良機
JP2009174256A (ja) 地盤攪拌装置の管理システム
JP2001003690A (ja) 地中掘削機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061208

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080325

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4419596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4