JP4419595B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
上記現像装置が、
上記現像剤を撹拌し上記トナー粒子を摩擦帯電させ、そのトナー粒子を上記磁性キャリア粒子に静電的に吸着させる撹拌室と、
上記撹拌室において撹拌された現像剤を表面に担持して上記像担持体に対向した現像領域に搬送する現像剤担持体と、
補給用のトナー粒子を上記撹拌室に供給するトナー供給手段とを備え、
5000個以上のトナー粒子の帯電分布をチャージスペクトログラフ法で測定し、1mm2当たりのトナー粒子が100個以上500個以下となる地点までの原点からの距離を最大値と定義した場合、上記像担持体上に形成されたトナー像におけるトナー粒子の帯電分布のその最大値をStとし、上記トナー供給手段によって上記撹拌室に供給される直前のトナー粒子の帯電分布のその最大値をDtとし、上記現像剤担持体に担持されたトナー粒子の帯電分布のその最大値をPtとしたとき、
|8mm|<|ST|≦|15mm| 式1
|5mm|<|Dt| 式2
0.9<|St|/|Pt|<1.1 式3
上記式1、式2、および式3を同時に満足することを特徴とする。
上記現像装置が、上記像担持体に形成された静電潜像を、上記4色のトナー粒子のうちの少なくとも一色のトナー粒子で現像するものであってもよい。
SF=(πL2/4A)×100
ただし、上記式中のLはトナー粒子の最大直径(μm)であり、Aはトナー粒子の投影面積(μm2)である。
で表したとき、そのSFの値が135以下のものであることが好ましい。
電圧が印加されてその像担持体表面に接触した状態で回転することによりその像担持体表面を帯電させる帯電ロールを備えたものであってもよい。
上記トナー供給手段は、上記コート剤によってコーティングされたコーティング部材を備え、その補給用のトナー粒子とそのコーティング部材とを相対的に摺摩させることでその補給用のトナー粒子を帯電させるものである態様であることも好ましい。
上記トナー供給手段が、
上記撹拌室に通じ、補給用のトナー粒子が内周面に接触しながら通過する、その内周面が上記コート剤によってコーティングされた供給路を有するものであってもよいし、
回転することで補給用のトナー粒子を上記撹拌室に搬送する、表面が上記コート剤によってコーティングされたスクリュー状の搬送部材を有するものであってもよいし、
上記トナー供給手段が、補給用のトナー粒子が表面に接触するブレードと、そのブレードの表面に接触した状態で回転し、その補給用のトナー粒子を上記撹拌室に向けて送り込む搬送部材とを有するものであって、そのブレードの表面と、その回転部材の、その表面に接触する部分との少なくとも一方が、上記コート剤によってコーティングされてなるものであってもよいし、
上記撹拌室に通じる供給路と、上記コート剤によってコーティングされた毛を有し、補給用のトナー粒子を、その毛の先端部分をその供給路の内周面に接触させた状態で回転することでその毛の先端部分とその供給路の内周面との間を通過させ上記撹拌室に向けて送り込むブラシとを備えたものであってもよいし、あるいは、
補給用のトナー粒子の粒子径よりも大きな網目が設けられ上記コート剤によってコーティングされた表面を有するメッシュ部材が、その表面を補給用のトナー粒子の供給方向上流側に向けて、その表面がその表面の広がる方向に振動自在に配備されたものであってもよい。
|8mm|<|ST|≦|15mm| 式1
|5mm|<|Dt| 式2
0.9<|St|/|Pt|<1.1 式3
図1における画像形成装置1では、上記式1、式2、および式3を同時に満足している。
|Dt|=|Ft|×1.65 式4
上記式4の関係が成立する。上記式4中の「1.65」の係数は、トナー供給手段によってトナー粒子をどれほど均一に帯電させることができるかを表す係数である。
|Dt|<|At|=|St| 式5
図1における画像形成装置では、上記式1〜式3に加えて上記式5も同時に満足している。ここで、|St|の値は、10〜14(mm)の範囲が好ましく、11〜13(mm)の範囲がより好ましい。
FeTiO2+2H2SO4→FeSO4+TiOSO4+2H2O
TiOSO4+2H2O→TiO(OH)2+H2So4
さらに、TiO(OH)2状態、好ましくはTiO(OH)2の水分散状態中でシラン化合物を加え、OH基の一部もしくは全部を処理し、これをろ過、洗浄、乾燥、粉砕することにより、従来の結晶性酸化チタン(上記硫酸法により得られたTiO(OH)2を焼成したもの)に比べ、真比重の小さい特定チタン酸化物を得ることができる。即ち、上記のように溶液中で反応を行うと、TiO(OH)2がその加水分解時にシラン化合物で処理される。その結果、TiO(OH)2から生じる特定チタン酸化物が一次粒子の状態でシラン化合物で表面処理されることとなる。これにより凝集のない一次粒子状態の特定チタン酸化物を得ることが可能となる。
SF=(πL2/4A)×100 式6
ただし、式6中のLはトナー粒子の最大直径(μm)であり、Aはトナー粒子の投影面積(μm2)である。
ここでは、この形状指数(SF)が135以下であることが好ましく、125以下がより好ましい。この形状指数(SF)が135を超える場合は、球形状トナー粒子の、感光体ドラム11表面に対する付着力が大きくなり、転写効率が低下する場合がある。したがってこのような場合には、画像を形成するために利用されることなく廃棄されるトナーが増加し、経済的にも、環境上も好ましくない。なお、形状係数(SF)の値は、得られたトナー粒子100個の各々について、画像解析装置(株式会社ネクサス製:NEXUS)を用いて、その投影像の最大長さ(トナー粒子の最大直径)L(μm)及びトナー粒子の投影面積A(μm2)を計測し、これらの値を式6に代入して得られた個々の値を平均して求めたものである。
|Dt|=|Ft|×1.5 式7
上記式7の関係が成立し、上記式1から式3までの関係及び式5の関係も成立する。
|Dt|=|Ft|×1.1 式8
上記式8の関係が成立し、上記式1から式3までの関係及び式5の関係も成立する。
|Dt|=|Ft|×1.25 式9
上記式9の関係が成立し、上記式1から式3までの関係及び式5の関係も成立する。
|Dt|=|Ft|×1.65 式10
上記式10の関係が成立し、上記式1から式3までの関係及び式5の関係も成立する。
(実施例)
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
上述した第1実施形態の画像形成装置を用いて、モノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。すなわち、現像装置の、トナー補給タンクの内周面およびトナー補給ノズルの内周面の双方が、磁性キャリア粒子のコア部の表面をコーティングしているトナー粒子に対する被帯電性に優れたコート剤によって被覆されており、外径14mmの単層構造である帯電ロールの表面をクリーニングする機構が設けられていない画像形成装置を用いた。また、現像剤は、負極帯電性の2成分現像剤を用いた。この現像剤に含まれるK(黒)色のトナー粒子としては、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた。さらに、このトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が40nmの無機微粒子を2種類と50nmの無機微粒子を1種類用いた。
[かぶり評価方法]
走行テスト後における、プリント上の背景部の濃度、および感光体ドラム上表面をテープによりOHPシートに転写したときの濃度を目視により評価した。評価基準は以下の通りである。評価結果を下記表1に示す。
○:かぶりは確認されなかった。
×:背景部かぶりが発生した。
[ハーフトーン筋評価方法および帯電ロール汚染評価方法]
走行テスト後における、プリント上のハーフトーンに筋等の画質欠陥を目視により評価した。またこのときの帯電ロールの汚染も目視により評価した。評価基準は以下の通りである。評価結果を下記表1に示す。
○:プリント上のハーフトーンに筋等が確認されず、帯電ロールは汚染されていなかった。
×:プリント上のハーフトーンに筋等が確認され、帯電ロールは汚染されていた。
[(ソリッド濃度およびムラ評価方法]
走行テスト後における、プリント上のソリッド部の濃度とムラ等の画質欠陥を目視により評価した。評価基準は以下の通りである。評価結果を下記表1に示す。
○:ソリッド部に濃度異常やムラが確認されなかった。
×:ソリッド部に濃度異常およびムラが確認された。
(実施例2)
第1実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.8μm、形状係数値(SF)が133のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例3)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.2μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が50nmの無機微粒子は用いずに平均粒子径が40nmの無機微粒子のみを2種類用いた以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例4)
上述した第2実施形態の画像形成装置を用いて、モノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。すなわち、現像装置のトナー補給ノズルの内部に配備された搬送部材の表面がコート剤によって被覆された画像形成装置を用いた。これ以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例5)
第2実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.8μm、形状係数値(SF)が133のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、実施例4と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例6)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.2μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が50nmの無機微粒子は用いずに平均粒子径が40nmの無機微粒子のみを2種類用いた以外は、実施例4と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例7)
上述した第3実施形態の画像形成装置を用いて、モノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。すなわち、現像装置の、トナー補給ノズルの内周面とそのトナー補給ノズルの内部に配備されたブレードの表面との双方が、コート剤によって被覆された画像形成装置を用いた。これ以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例8)
第3実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.8μm、形状係数値(SF)が133のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、実施例7と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例9)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.2μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が50nmの無機微粒子は用いずに平均粒子径が40nmの無機微粒子のみを2種類用いた以外は、実施例7と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例10)
上述した第4実施形態の画像形成装置を用いて、モノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。すなわち、現像装置のトナー補給ノズルの出口に、コート剤によって被覆されたロールブラシが配備された画像形成装置を用いた。これ以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例11)
第4実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.8μm、形状係数値(SF)が133のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、実施例10と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例12)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.2μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が50nmの無機微粒子は用いずに平均粒子径が40nmの無機微粒子のみを2種類用いた以外は、実施例10と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例13)
上述した第5実施形態の画像形成装置を用いて、モノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。すなわち、現像装置のトナー補給ノズルの出口に、500μmの網目を有する表面がコート剤によって被覆されたメッシュ部材が配備された画像形成装置を用いた。これ以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例14)
第5実施形態における500μmの網目を有するメッシュ部材を、300μmの網目を有するものに代えた。また、第5実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代えた。さらに、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.8μm、形状係数値(SF)が133のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた。これら以外は、実施例13と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(実施例15)
第5実施形態における500μmの網目を有するメッシュ部材を、450μmの網目を有するものに代えた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.2μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が50nmの無機微粒子は用いずに平均粒子径が40nmの無機微粒子のみを2種類用いた。これらの変更点以外は、実施例13と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例1)
第1実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた現像装置の、トナー補給タンクおよびトナー補給ノズルを、コート剤によって被覆されたものから被覆されていないものに代えた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.0μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が、40nmの無機微粒子と50nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた他に、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子を1種類用いた。これらの変更点以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例2)
比較例1で用いた画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.4μm、形状係数値(SF)=131のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、比較例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例3)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子は用いずに平均粒子径が20nmの無機微粒子と40nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた以外は、比較例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例4)
第2実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた現像装置の搬送部材を、コート剤によって被覆されたものから被覆されていないものに代えた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.0μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が、40nmの無機微粒子と50nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた他に、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子を1種類用いた。これらの変更点以外は、実施例1と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例5)
比較例4で用いた画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.4μm、形状係数値(SF)=131のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、比較例4と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例6)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子は用いずに平均粒子径が20nmの無機微粒子と40nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた以外は、比較例4と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例7)
第3実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた現像装置の、トナー補給ノズルとブレードを、コート剤によって被覆されたものから被覆されていないものに代えた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.0μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が、40nmの無機微粒子と50nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた他に、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子を1種類用いた。これらの変更点以外は、実施例7と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例8)
比較例7で用いた画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.4μm、形状係数値(SF)=131のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、比較例7と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例9)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子は用いずに平均粒子径が20nmの無機微粒子と40nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた以外は、比較例7と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例10)
第4実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた現像装置のトナー補給ノズルの出口から、コート剤によって被覆されたロールブラシを取り除いた画像形成装置を用いた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.0μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が、40nmの無機微粒子と50nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた他に、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子を1種類用いた。これらの変更点以外は、実施例10と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例11)
比較例10で用いた画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.4μm、形状係数値(SF)=131のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、比較例10と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例12)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子は用いずに平均粒子径が20nmの無機微粒子と40nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた以外は、比較例10と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例13)
第5実施形態における画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた現像装置のトナー補給ノズルの出口から、コート剤によって被覆されたメッシュ部材を取り除いた画像形成装置を用いた。また、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.0μm、形状係数値(SF)が130のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が、40nmの無機微粒子と50nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた他に、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子を1種類用いた。これらの変更点以外は、実施例13と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例14)
比較例13で用いた画像形成装置のトナー像形成ユニットに備えられた帯電ロールを、外径14mmの単層構造のものから外径10mmの二層構造のものに代え、K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が7.4μm、形状係数値(SF)=131のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用いた以外は、比較例13と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
(比較例15)
K(黒)色のトナー粒子として、体積平均粒径が6.4μm、形状係数値(SF)が132のほぼ球形の重合法湿式トナー粒子を用い、そのトナー粒子の外添剤としては、平均粒子径が140nmの大粒径の無機微粒子は用いずに平均粒子径が20nmの無機微粒子と40nmの無機微粒子をそれぞれ1種類ずつ用いた以外は、比較例13と同様にしてモノクロ画像の60000枚の走行テストを行った。
10 トナー像形成ユニット
11 感光体ドラム
12 帯電ロール
14 現像装置
15 クリーニングブレード
141 トナー補給タンク
142 トナー補給ノズル
1421 搬送部材
1422 ブレード
1422a 表面
1423 ロールブラシ
1424 メッシュ部材
1424a 表面
143 第1撹拌室
144 第2撹拌室
145 現像ロール
1451 現像スリーブ
1421 搬送部材
147 スクリューオーガ
20 1次転写ロール
30 中間転写ベルト
40 一括転写装置
50 定着装置
60 用紙トレイ
70 ベルトクリーナ
Claims (11)
- 所定の像担持体に形成された静電潜像を、磁性キャリア粒子と該磁性キャリア粒子に静
電的に吸着されるトナー粒子とを含む現像剤を内部に保持した現像装置を用いて該現像剤中のトナー粒子で現像して該像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
前記現像装置が、
前記現像剤を撹拌し前記トナー粒子を摩擦帯電させ、該トナー粒子を前記磁性キャリア粒子に静電的に吸着させる撹拌室と、
前記撹拌室において撹拌された現像剤を表面に担持して前記像担持体に対向した現像領域に搬送する現像剤担持体と、
補給用のトナー粒子を前記撹拌室に供給するトナー供給手段とを備え、
前記磁性キャリア粒子は、コア部の表面が、臨界表面張力で30dyn/cm以下を示す、フッ素を含む樹脂、フッ素を含む共重合体、およびシリコーン樹脂のうち少なくとも1つ以上を含有するコート剤によってコーティングされたものであって、
前記トナー供給手段は、前記コート剤によってコーティングされたコーティング部材を備え、前記補給用のトナー粒子と該コーティング部材とを相対的に摺摩させることで前記補給用のトナー粒子を帯電させるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体上に、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色それぞれに対応する画像信号に基づいて、これら4色のトナー粒子それぞれからなる4つのトナー像を形成しこれら4つのトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上にこれら4つのトナー像が一つに重なり合った定着トナー像からなる画像を形成するものであって、
前記現像装置が、前記像担持体に形成された静電潜像を、前記4色のトナー粒子のうちの少なくとも一色のトナー粒子で現像するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記トナー粒子は、球状係数を
SF=(πL2/4A)×100
ただし、上記式中のLはトナー粒子の最大直径(μm)であり、Aはトナー粒子の投影面積(μm2)である。
で表したとき、そのSFの値が135以下のものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記トナー粒子は、平均粒径を、粒度分布を基にして分割された粒度範囲に対して体積に関し小径側から累積分布を描いて累積50%となる体積平均粒径Dで表したとき、その体積平均粒径Dの値が2μm以上9μm以下の範囲内に入るものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー粒子は、表面に平均粒子径が10nm以上100nm以下の無機微粒子が少なくとも1種以上外添されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の表面を帯電させ、帯電後の該像担持体表面に露光光を照射することにより該像担持体表面に静電潜像を形成するものであって、
電圧が印加されて該像担持体表面に接触した状態で回転することにより該像担持体表面を帯電させる帯電ロールを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記トナー供給手段が、前記撹拌室に通じ、補給用のトナー粒子が内周面に接触しながら通過する、該内周面が前記コート剤によってコーティングされた供給路を有するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給手段が、回転することで補給用のトナー粒子を前記撹拌室に搬送する、表面が前記コート剤によってコーティングされたスクリュー状の搬送部材を有するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給手段が、補給用のトナー粒子が表面に接触するブレードと、該ブレードの表面に接触した状態で回転し、該補給用のトナー粒子を前記撹拌室に向けて送り込む搬送部材とを有するものであって、該ブレードの表面と、該回転部材の、該表面に接触する部分との少なくとも一方が、前記コート剤によってコーティングされてなるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給手段が、前記撹拌室に通じる供給路と、前記コート剤によってコーティングされた毛を有し、補給用のトナー粒子を、該毛の先端部分を該供給路の内周面に接触させた状態で回転することで該毛の先端部分と該供給路の内周面との間を通過させ前記撹拌室に向けて送り込むブラシとを備えたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給手段は、補給用のトナー粒子の粒子径よりも大きな網目が設けられ前記コート剤によってコーティングされた表面を有するメッシュ部材が、該表面を補給用のトナー粒子の供給方向上流側に向けて、該表面が該表面の広がる方向に振動自在に配備されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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