JP4419505B2 - シリンドリカルレンズ、光学走査装置および画像形成装置 - Google Patents

シリンドリカルレンズ、光学走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザビームが透過する部分に歪みや反りを発生させることなく、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑える技術に関する。
従来より、レーザプリンタ等には、画像形成のためのレーザビームを、ポリゴンミラー等によって一定方向(主走査方向)に偏向して感光体の上に照射する光学走査装置が備えられている。
この種の光学走査装置においては、次のようにレーザビームを走査にて感光体の上に照射する。すなわち、印刷される画像のデータに応じてレーザ発光部より発光されるレーザビームを、ポリゴンモータにて回転駆動されるポリゴンミラーによって主走査方向に偏向する。そして、このレーザビームを、fθレンズを透過させた後に、レーザビームの進行方向およびレーザビームの走査方向に対して直交する方向である副走査方向にシリンドリカルレンズによって収斂させる。さらに、収斂させたレーザビームを折り返しミラーなどの反射鏡によって反射して、回転駆動されるドラム状の感光体の上に照射し、感光体の表面に静電潜像を形成している。
また、上述のような光学走査装置に用いられるシリンドリカルレンズにおいては、熱可塑性樹脂成形材料などのプラスチック材料により成形されたものが使用されるようになってきている(例えば、特許文献1参照。)。このようなプラスチック製のシリンドリカルレンズ(以下、単にシリンドリカルレンズと称す。)は、所定形状の金型にプラスチック材料を供給して金型で圧縮成形し、その後、圧縮成形されたプラスチック材料を金型内で充分に冷却してから取り出すことにより成形される。
ところで、図6に例示するように、上述のようなシリンドリカルレンズの中には、シリンドリカルレンズ本体204aにおける副走査方向の両端に、レーザビームが透過する可能性がある部分である「レンズ有効領域」よりも張り出したリブ204b,204cを設けたものがある。
しかし、上述のように構成されたシリンドリカルレンズでは、圧縮成形されたプラスチック材料を冷却する際に、その内部と表面とで温度差が生じ、表面が先に固化する。その後、プラスチック材料の内部も徐々に固化するが、このとき、上述のリブがシリンドリカルレンズ本体よりも先に冷却してその内部に引っ張り応力が残留することがある。すると、この残留した引っ張り応力が原因となってリブが、まだ固化していないシリンドリカルレンズ本体を引っ張ってシリンドリカルレンズ本体に歪みや反りが発生し、この歪みや反りによってシリンドリカルレンズの光学特性が悪化してしまう。
このため、上述した従来機構のシリンドリカルレンズでは、「レンズ有効領域」に歪みや反りが発生しないようにするため、リブとレンズ有効領域との間にマージンを大きく設けていた。
特開2000−352679号公報(第8頁、図1)
しかし、上述のようなシリンドリカルレンズにおいては、レンズ有効領域に歪みや反りが発生しないようにするために、リブとレンズ有効領域との間にマージンを大きく設けていたので、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法が大きくなってしまい、それに起因して光学走査装置や、更には光学走査装置を備えた画像形成装置における副走査方向の高さ方向の寸法が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、レーザビームが透過する部分に歪みや反りを発生させることなく、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑える技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るシリンドリカルレンズは、主走査方向に偏向されたレーザビームを副走査方向に収斂させる、面倒れ補正機能を有する樹脂製のシリンドリカルレンズであって、前記レーザビームが透過する可能性がある部分であるレンズ有効領域における、前記レーザビームが入射する入射面または前記レーザビームが出射する出射面の少なくとも一方は、凸状に湾曲しており、さらに、前記レンズ有効領域における副走査方向に位置する、前記レーザビームが透過する可能性がない部分である非レンズ有効領域の少なくとも一方は、前記主走査方向に対して直交する断面において、前記レンズ有効領域における凸状部分よりも突出しないよう構成されていることを特徴とする。
従来のシリンドリカルレンズ(204:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)では、副走査方向の両端にリブ(204b,204c)を設けたことによって発生する引っ張り応力が原因となってシリンドリカルレンズ本体(204a)に歪みや反りが発生することを防ぐため、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定していた。
しかしながら、本発明のシリンドリカルレンズ(64)は、次のように構成されているため上述のようなリブを有していない。すなわち、レーザビームが透過する可能性がある部分である「レンズ有効領域」(64c)における、レーザビームが入射する入射面(64a)またはレーザビームが出射する出射面(64b)の少なくとも一方が、凸状に湾曲しており、さらに、レンズ有効領域における副走査方向に位置する、レーザビームが透過する可能性がない部分である「非レンズ有効領域」(64d,64e)の少なくとも一方が、主走査方向に対して直交する断面において、レンズ有効領域における凸状部分(64f)よりも突出しないよう構成されている。このことにより、レーザビームが透過する部分に歪みや反りを発生させることなく、従来のようにシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定する必要がない分、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
この場合、請求項2のように、レンズ有効領域における副走査方向の両端それぞれに位置する、レーザビームが透過する可能性がない部分である「非レンズ有効領域」の両方が、上述のように、主走査方向に対して直交する断面において、レンズ有効領域における凸状部分よりも突出しないよう構成されていることがシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えるためにはより好ましい。
また、上述の請求項1に係る発明では、レンズ有効領域における光軸方向の端面(入射面または出射面)が凸状に湾曲している場合を対象としているが、レンズ有効領域における光軸方向の端面(入射面または出射面)が凹状に湾曲している場合についても対象とすることができる。すなわち、請求項3に係る発明のシリンドリカルレンズ(104)は、次のように構成されているため上述のようなリブを有していない。具体的には、「レンズ有効領域」(104c)における、レーザビームが入射する入射面(104a)またはレーザビームが出射する出射面(104b)の少なくとも一方が凹状に湾曲し、且つ主走査方向に対して直交する断面において、上述の凹状部分が一つの関数を用いて表現可能である。さらに、レンズ有効領域における副走査方向に位置する「非レンズ有効領域」(104d,104e)の少なくとも一方が、レンズ有効領域の主走査方向に対して直交する断面において、レンズ有効領域における凹状の湾曲部分を一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成されている。なお、上述の「関数」とは、副走査方向をX軸とし、主走査方向をY軸とし、光軸方向をZ軸とするXYZ座標上における、主走査方向(Y軸)に対して直交する断面(XZ平面)における光軸方向の縁部の各点の位置を特定するものである。このことにより、レーザビームが透過する部分に歪みや反りを発生させることなく、従来のようにシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定する必要がない分、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
この場合、請求項4のように、レンズ有効領域における副走査方向の両端それぞれに位置する、レーザビームが透過する可能性がない部分である「非レンズ有効領域」の両方が、上述のように、主走査方向に対して直交する断面において、レンズ有効領域における凹状の湾曲部分を一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成されていることがシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えるためにはより好ましい。
さらに、シリンドリカルレンズを次のように構成しても、上述のような問題を解決することができる。すなわち、請求項5に係る発明のシリンドリカルレンズ(114,124)は、主走査方向に対して直交する断面における光軸方向の縁部(114b,124a)が、直線または曲線であり、さらに、光軸方向と、縁部が直線である場合においては当該直線、あるいは、縁部が曲線である場合においては当該曲線上の任意点における接線とがなす鋭角が、80度以上90度以下の範囲内となるよう構成されている。このことにより、レーザビームが透過する部分に歪みや反りを発生させることなく、従来のようにシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定する必要がない分、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
また、上述のようにリブを設けない場合、請求項6のように、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)との間には、次の関係式(1)が成立するよう構成することがより好ましい。
関係式(1):HMAX≦3DMAX
なお、上述のようにシリンドリカルレンズを構成してシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えることにより、光学走査装置における副走査方向の寸法が小さく抑えられることが期待できる。さらに、光学走査装置における副走査方向の寸法が小さく抑えられた場合には、光学走査装置を備えた画像形成装置における高さ方向の寸法が小さく抑えられることが期待できる。
ところで、成形時において樹脂材料を金型に流し込む際には、ほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡るようにすることが望ましい。そこで、請求項7のように、レンズ有効領域における主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、最も面積が大きい断面の断面積値SMAX(mm2)との間には、次の関係式(2)が成立するよう構成することが考えられる。
関係式(2):SMAX/SMIN≦1.6
このように、レンズ有効領域における主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすれば、成形時において金型に流し込まれた樹脂材料がほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡るので、成形品の品質を向上させることができる。
また、上述のように、成形時において樹脂材料を金型に流し込む際において、ほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡るようにするには、主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすることが有効である。具体的には、請求項1,3,5のように、主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の一方の端面からの距離が距離Y(mm)である断面における光軸方向の寸法値DY(mm)、または当該断面における副走査方向の寸法値HY(mm)の何れか一方の値が当該主走査方向の一方の端面から遠ざかるに従い増加するときには、他方の値が減少するよう構成することが考えられる。このように、主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすれば、成形時において金型に流し込まれた樹脂材料がほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡り、成形品の品質を向上させることができる。
なお、上述のシリンドリカルレンズの樹脂材料としては、非晶質のオレフィン系樹脂や、結晶質のオレフィン系樹脂、PMMA樹脂、アクリレートまたはアクリレート系化合物を含む共重合体、あるいはアクリレートまたはアクリレート系化合物の重合体を含む混合物、MS樹脂、芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物を含む共重合体、あるいは芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物の重合体を含む混合物、芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物とスチレンまたはスチレン系化合物との共重合体、あるいは芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物の重合体とスチレンまたはスチレン系化合物の重合体との混合物などが挙げられる。
ところで、シリンドリカルレンズが、上述の非晶質のオレフィン系樹脂や結晶質のオレフィン系樹脂以外の材料のような吸湿性が高い樹脂材料にて構成されている場合には、レンズ有効領域における光軸方向の端面やシリンドリカルレンズにおける副走査方向の端面から水分の浸透を受け、その内部における屈折率が変化する。特に、例えばレンズ有効領域における光軸方向の端面から水分が浸透し、且つシリンドリカルレンズにおける副走査方向の端面から水分が浸透するといった具合に、複数方向から水分が浸透することによってレンズ有効領域における屈折率の分布が複雑になると、レンズ有効領域を透過するレーザビームが一様には屈折せず、レーザビームが感光体に照射される精度が低下して画質が低下するおそれがある。そこで、請求項のように、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)と、レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)との間には、次の関係式(3)が成立するよう構成することが考えられる。
関係式(3):HMAX―HBMAX>DMAX
このようにすれば、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の端面からレンズ有効領域までの距離((HMAX―HBMAX)/2)が、シリンドリカルレンズにおける光軸方向の端面からレンズ有効領域の中心までの距離(DMAX/2)よりも大きいので、副走査方向の端面からレンズ有効領域まで水分が浸透する時間が、レンズ面からレンズ有効領域に水分が浸透する時間よりも長くかかり、複数方向から水分が浸透することによってレンズ有効領域における屈折率の分布が複雑になることを防ぐことができる。
一方、シリンドリカルレンズは、次のように構成することが考えられる。すなわち、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)と、レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)との間には、次の関係式(4)が成立するよう構成することが考えられる(請求項)。
関係式(4):HBMAX<HMAX≦3HBMAX
また、請求項10のように、レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)と、レンズ有効領域を透過するレーザビームの径φ(mm)との間には、次の関係式(5)が成立するよう構成することが考えられる。
関係式(5):φ+1.5<HBMAX≦3(φ+1.5)
このようにシリンドリカルレンズを関係式(4)または関係式(5)のように構成することにより、非レンズ有効領域における副走査方向の寸法を必要以上に大きくすることを防ぐことができ、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
ところで、例えば上述のようなシリンドリカルレンズを光学走査装置に取り付ける際には、シリンドリカルレンズを透過したレーザビームが感光体に精度よく照射するために、光学走査装置に対する主走査方向への移動を規制するとともに、光学走査装置に対する光軸方向への移動を規制する必要がある。そこで、請求項11のように、設置される際に少なくとも主走査方向の位置決めに利用される位置決め用突起部(64g)を備えることが考えられる。このようにすれば、例えばシリンドリカルレンズを光学走査装置(50)に取り付けた際に、位置決め用突起部を光学走査装置の筺体(51)の所定部分に係合させて少なくとも主走査方向への移動を規制することにより、少なくとも主走査方向の位置を決めることができる。
この場合、位置決め用突起部(145)の厚みの寸法をシリンドリカルレンズ本体の厚みよりも小さくすることが考えられる。すなわち、図4(c)および図4(d)に例示するように、位置決め用突起部が副走査方向における端面から延出しており、さらに、位置決め用突起部の主走査方向に対して直交する断面における光軸方向の寸法値RD(mm)を、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)よりも小さく構成することが考えられる(請求項12)。このようにすれば、成形時において、位置決め用突起部をシリンドリカルレンズにおける位置決め用突起部以外よりも早く冷却させることができ、シリンドリカルレンズのレンズ面に歪みや反りが発生することがない。
また、位置決め用突起部の幅方向の寸法を、シリンドリカルレンズ本体の幅方向の寸法よりも小さくすることが考えられる。すなわち、図4(a)および図4(b)に例示するように、位置決め用突起部(135)が副走査方向における端面から延出しており、さらに、位置決め用突起部の副走査方向に対して直交する断面における主走査方向の寸法値RL(mm)を、レンズ有効領域における主走査方向の寸法値L(mm)よりも小さく構成することが考えられる(請求項13)。このようにすれば、成形時において、位置決め用突起部をシリンドリカルレンズにおける位置決め用突起部以外よりも早く冷却させることができ、シリンドリカルレンズのレンズ面に歪みや反りが発生することがない。
ところで、上述のような位置決め用突起部を、副走査方向における端面以外、例えば主走査方向におけるレーザビームが照射される領域外に設けてもよい。具体的には、図4(e)に例示するように、位置決め用突起部(155)が、主走査方向におけるレーザビームが透過する可能性がない部分の少なくとも一方に設けられていることが考えられる(請求項14)。このように構成すれば、成形時において、位置決め用突起部が冷却することによる引っ張り応力の影響が、位置決め用突起部に及ぼされにくいので、シリンドリカルレンズ(154)のレンズ面に歪みや反りが発生することがない。
ところで、例えば、光学走査装置を組み立てる際に、上述のようなシリンドリカルレンズを作業台に置くときには、シリンドリカルレンズのレンズ有効領域の表面が作業台に触れてしまい、作業台に付着していた汚れがレンズ有効領域の表面に転移することがある。そこで、図4(e)に例示するように、主走査方向における両端付近それぞれから延出し、且つその先端部がレンズ有効領域における光軸方向の最も外側よりもさらに外側に位置する延出部(155)を備えることが考えられる(請求項15)。このようにすれば、上述のようなシリンドリカルレンズ(154)を作業台に置くときには、シリンドリカルレンズにおける主走査方向の両端に設けた延出部の先端が作業台に触れることにより、レンズ有効領域の表面が作業台に触れないので、作業台に付着していた汚れがレンズ有効領域の表面に転移することを防ぐことができる。
なお、上述のシリンドリカルレンズは、次のように構成された光学走査装置に用いられる。すなわち、請求項16に係る光学走査装置(50)は、所定の画像データに基づいてレーザビームを発光するレーザ発光部と、前記レーザ発光部から発光されたレーザビームを、ポリゴンモータ(60)に回転駆動されながら反射するポリゴンミラー(61)と、前記ポリゴンミラーに反射されたレーザビームを、走査速度変換機能を有するfθレンズ(62)、および請求項1〜請求項15の何れかに記載のシリンドリカルレンズ(64)の少なくとも各1枚ずつのレンズを経由して感光体に照射する光学レンズ系(62,64)と、を備えることを特徴とする。
この場合、光学レンズ系においては、ポリゴンミラーに反射されたレーザビームが進行する光路上に、fθレンズおよびシリンドリカルレンズの順に配置していることが考えられる(請求項17)。
また、上述の光学走査装置は、次のように構成された画像形成装置に用いられる。すなわち、請求項18に係る画像形成装置(1)は、請求項16または請求項17に記載の光学走査装置と、前記光学走査装置から照射されたレーザビームにより静電潜像が形成される感光体(23)と、前記静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部(27)と、前記現像部によって形成された現像剤像を記録媒体に転写する転写部(25)と、前記転写部によって転写された現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着手段(19)と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
図1は、本発明が適用された実施例のレーザプリンタ1を示す概略断面図である。
[レーザプリンタ1の構成の説明]
本実施例のレーザプリンタ1は、図1に示すように、本体ケース2内に、用紙を給紙するためのフィーダ部4、給紙された用紙に所定の画像を形成するためのプロセスユニット18、および定着手段としての定着装置19等を備えている。また、レーザプリンタ1は、LCDやLED等により構成され、レーザプリンタ1の作動状況等を表示する表示部2a、および各種設定入力用スイッチや電源スイッチ等によって構成され、レーザプリンタ1の動作設定等を行う操作部2bを本体ケース2の上部に備えている。また、本体ケース2の前部および上部には開口部2cが設けられており、この開口部2cは、蓋部2dによって覆われている。なお、蓋部2dは、回転軸2eを中心にして回転することにより、開口部2cを覆う位置と開口部2cを覆わない位置とで移動可能に構成されている。また、本体ケース2の上部には、画像形成後の用紙を排紙するための排紙トレイ36が形成されている。なお、以降、このレーザプリンタ1において、表示部2aおよび操作部2bが本体ケース2に取り付けられている側(図1で右側)を「前部」とし、排紙トレイ36が本体ケース2に形成されている側を「後部」とする。
[フィーダ部4の構成の説明]
フィーダ部4は、本体ケース2内の底部に、着脱可能に装着された給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板(図示省略)と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ12および分離パット(図示省略)とを備えている。なお、給紙ローラ12は、用紙の搬送方向に直交する方向の幅寸法が用紙の幅寸法より短く形成され、給紙時において、用紙の幅方向の略中央部のみと接触するように配置されている。また、給紙ローラ12から画像形成位置P(感光体ドラム23と転写ローラ25との接触部、つまり感光体ドラム23上のトナー像が用紙に転写される転写位置)までの間には、湾曲状に形成された搬送経路7が配置されている。なお、本実施例のレーザプリンタ1では、一つフィーダ部4を備えているが、これには限られず、2つ以上のフィーダ部4を備えるようにしてもよい。
一方、搬送経路7は、用紙の広幅面を案内する一対のガイド板が配置されることにより湾曲状に形成されている。また、この搬送経路7には、用紙搬送の上流側から順に、給紙ローラ12および一対のレジストローラ9が配置されている。このうちレジストローラ9は、画像形成位置Pの手前に配置され、従動ローラ9aと駆動ローラ9bとから構成されている。
以上のように構成されたフィーダ部4においては、図示しない用紙押圧板上に積層された用紙のうち最上位にある用紙が、給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ローラ12と図示しない分離パットとで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙は、レジストローラ9に送られ、レジスト処理が行われたのちにレジストローラ9によって画像形成位置Pに送られる。
[プロセスユニット18の構成の説明]
プロセスユニット18は、本体ケース2内部のうち前部側に配置されている。このプロセスユニット18は、感光体としての感光体ドラム23、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器37、転写部としての転写ローラ25等を有するドラムカートリッジと、そのドラムカートリッジに着脱自在な現像カートリッジ24とから構成されている。現像カートリッジ24は、トナー収容部26、現像部としての現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。なお、上述の感光体ドラム23および現像ローラ27は、略水平に配置されている。
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されている。このトナーは、トナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給される。この際、トナー供給ローラ29と現像ローラ27との間で摩擦によって正極性に帯電する。さらに、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレード28の摺擦により一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。一方、回転する感光体ドラム23は現像ローラ27と対向して配置され、ドラム本体が接地されると共に、その表面が有機系感光体材料、例えば、ポリカーボネートなどから構成される、正極性に帯電した感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器37は、感光体ドラム23の上方に、感光体ドラム23に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器37は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光体ドラム23の表面は、その感光体ドラム23の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器37により一様に正極性に帯電された後、スキャナユニット50からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ27の回転により、現像ローラ27上に担持され、且つ正極性に帯電されているトナーが、感光体ドラム23に対向して接触する時に、感光体ドラム23の表面に形成される静電潜像(一様に正極性に帯電されている感光体ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分)に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像(現像剤像)が形成される。
転写ローラ25は、感光体ドラム23の下方において、この感光体ドラム23に対向するように配置され、図1において時計方向に回転可能なように前記ドラムカートリッジによって支持されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム23の表面に担持されたトナー像は、用紙が感光体ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に、画像形成位置Pにて用紙に転写される。そしてトナー像が転写された用紙は、感光体ドラム23および転写ローラ25の回転により定着装置19に搬送される。
以上のように構成されたプロセスユニット18は、本体ケース2の開口部2cから取り出し、その後開口部2cから本体ケース2内へ再び収納することができる。なお、本体ケース2内から取り出されたプロセスユニット18は、ドラムカートリッジと現像カートリッジ24とに分離させることもできる。
[定着装置19の構成の説明]
定着装置19は、プロセスユニット18より後方の搬送方向下流側に配設され、1つの加熱ローラ31と、この加熱ローラ31を押圧するように配置された加圧ローラ32と、これらの下流側に設けられる一対の搬送ローラ33を備えている。加熱ローラ31は、アルミ等の金属製で加熱のためのハロゲンランプ等のヒータを備えており、プロセスユニット18において用紙上に転写されたトナーを、用紙が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙は搬送ローラ33によって、本体ケース2内の一側の排紙パスにおける搬送ローラ(図示省略)および排紙ローラ(図示省略)により搬送され、その後排紙トレイ36上に排紙される。
[スキャナユニット50の構成の説明]
スキャナユニット50は、本体ケース2内の上部に配置されている。このスキャナユニット50は、筐体51の内部に、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンモータ60、ポリゴンモータ60によって回転駆動されるポリゴンミラー61、fθレンズ62、折り返しミラー63、シリンドリカルレンズ64、反射ミラー65などを備えている。そして、このスキャナユニット50は、レーザ発光部によって発光されたのちにポリゴンミラー61によって反射されたレーザビームが進行する光路上に、fθレンズ62、折り返しミラー63、シリンドリカルレンズ64、反射ミラー65の順に透過または反射するよう設置した構成を有している。なお、fθレンズ62およびシリンドリカルレンズ64は、特許請求の範囲における「光学レンズ系」に該当する。
[ポリゴンモータ60およびポリゴンミラー61の構成の説明]
このうち、ポリゴンモータ60は、その一部が、プロセスユニット18の感光体ドラム23の最上部と定着装置19の加熱ローラ31の最上部との間を結ぶ線分(図1における「ポリゴンモータの位置の基準線」を参照。)よりも下方に位置するよう配置されている。なお、この場合、画像形成位置Pにてトナー像を転写された用紙が感光体ドラム23および転写ローラ25の回転によってプロセスユニット18から定着装置19へ搬送されるのを妨げないように、ポリゴンモータ60(またはトレイ52)の最下部が、レーザプリンタ1の水平方向において、プロセスユニット18の感光体ドラム23の最下部と定着装置19の加熱ローラ31の最下部との間を結ぶ線分(図1の「用紙の通過ライン」を参照。)よりも上方に位置するよう配置する必要がある。そして、ポリゴンモータ60の回転軸60aにはポリゴンミラー61が取り付けられている。このポリゴンミラー61は、多面形形状で各辺部に六つの鏡面が設けられた構成を有しており、ポリゴンモータ60によって回転駆動されると、照射されたレーザビームを主走査方向に走査する機能を有する。また、ポリゴンミラー61は、ポリゴンモータ60の回転軸60aに取り付けられることにより、プロセスユニット18の感光体ドラム23と定着装置19の加熱ローラ31との間に配置されている。
[fθレンズ62および折り返しミラー63の構成の説明]
また、fθレンズ62は、定着装置19内の前部に位置する加熱ローラ31の上方に配置されており、ポリゴンミラー61によって反射され、等角速度に走査されたレーザビームを等速度走査に変換する、走査速度変換機能を有している。
さらに、折り返しミラー63は、定着装置19内の後部に位置する搬送ローラ33の上方に配置されており、fθレンズ62を通過したレーザビームをプロセスユニット18の上方へ向けて折り返し反射する。
[シリンドリカルレンズ64の構成の説明]
また、シリンドリカルレンズ64は、ポリゴンモータ60およびポリゴンミラー61の上方に配置されており、折り返しミラー63によって反射されたレーザビームを副走査方向に収斂させる、面倒れ補正機能を有している。
以下、上述のシリンドリカルレンズ64について図2を参照して説明する。なお、図2は実施例のシリンドリカルレンズを示す概略断面図であり、(a)は平面図であり、(b)はA11断面図であり、(c)はB1部(断面部)の拡大図である。また、以降、このシリンドリカルレンズ64において、折り返しミラー63によって反射されたレーザビームがシリンドリカルレンズ64へ向けて進行する方向を光軸方向とし、折り返しミラー63によって反射されたレーザビームがシリンドリカルレンズ64を通過する際に左右に走査する方向を主走査方向とし、光軸方向および主走査方向に対して直交する方向を副走査方向とする。
このシリンドリカルレンズ64は、図2(a)および図2(b)に示すように、例えば非晶質のオレフィン系樹脂や結晶質のオレフィン系樹脂などの吸湿性が低い樹脂材料で構成された角柱材を、主走査方向に対して直交する断面のうち両端面からの距離が等しい断面(図2(a)のA11断面)に関して対称に湾曲させた形状を有している。具体的には、シリンドリカルレンズ64は、図2(a)に示すように、折り返しミラー63(図1参照)によって反射されたレーザビームが入射する側である入射面64aと、入射面64aから入射したレーザビームが出射する側である出射面64bを有している。このうち入射面64aは、レーザビームが進行する方向へ向けてその中央が落ち込むよう凹状に湾曲しており、また、出射面64bは、レーザビームが進行する方向へ向けてその中央が突出するよう凸状に湾曲している。
また、シリンドリカルレンズ64は、レンズ有効領域64cと第一の非レンズ有効領域64dと第二の非レンズ有効領域64eとに区分される。このうちレンズ有効領域64cは、折り返しミラー63によって反射されたレーザビームが透過する可能性がある部分である。また、第一の非レンズ有効領域64dおよび第二の非レンズ有効領域64eは、折り返しミラー63によって反射されたレーザビームが透過する可能性がない部分であり、レンズ有効領域64cを挟んで副走査方向側にそれぞれ位置している。
次に、シリンドリカルレンズ64の主走査方向に対して直交する断面について図2(c)を参照しながら説明する。なお、A11断面と、A11断面以外の主走査方向に対して直交する断面とは、副走査方向の寸法値H(mm)、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値HB(mm)、入射面64aの湾曲具合、および出射面64bの湾曲具合が同じであり、且つ光軸方向の寸法値D(mm)が異なるよう構成されているので、ここでは主走査方向に対して直交する断面を代表してA11断面について説明し、その他の断面についての説明は省略する。
まず、上述の入射面64aは、A11断面において直線状に形成されている。このことにより、第一の非レンズ有効領域64dの入射面64a側および第二の非レンズ有効領域64eの入射面64a側は、A11断面において、レンズ有効領域64cの入射面64a側よりも突出しないよう構成されている。一方、出射面64bは、A11断面において凸状に湾曲している。このことにより、第一の非レンズ有効領域64dの出射面64b側および第二の非レンズ有効領域64eの出射面64b側は、A11断面において、レンズ有効領域64cの出射面64b側(図2(c)の凸状部分64f)よりも突出しないよう構成されている。
また、シリンドリカルレンズ64における主走査方向の両端には、位置決め用突起部64gが設けられている。この位置決め用突起部64gは、シリンドリカルレンズ64がスキャナユニット50内に設置される際に光軸方向の位置決めに利用される。
なお、入射面64aの形状および出射面64bの形状は、シリンドリカルレンズ64が上述の面倒れ補正機能を奏するよう設定されている。
ところで、本出願人は、シリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さくする観点から様々な試験を行った。その結果、本出願人は、シリンドリカルレンズ64について、次に挙げる(イ)〜(ホ)のような構成とすることが望ましいとの結論を得た。
すなわち、(イ)シリンドリカルレンズ64においては、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)との間に次の関係式(1)が成立することが望ましい(図2(c)を参照。)。
関係式(1):HMAX≦3DMAX
また、(ロ)シリンドリカルレンズ64においては、主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、同じく最も面積が大きい断面の断面積値SMAX(mm2)との間には、次の関係式(2)が成立することが望ましい(図2(c)を参照。)。
関係式(2):SMAX/SMIN≦1.6
さらに、(ハ)シリンドリカルレンズ64においては、主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、レンズ有効領域64cにおける主走査方向の寸法値L(mm)との間には、次の関係式(A)が成立することが望ましい(図2(a)および図2(c)を参照。)。
関係式(A):L/SMIN≧4
また、(ニ)シリンドリカルレンズ64においては、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)と、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)との間には、次の関係式(4)が成立することが望ましい(図2(c)を参照。)。
関係式(4):HBMAX<HMAX≦3HBMAX
また、(ホ)レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)と、レンズ有効領域64cを透過するレーザビームの径φ(mm)との間には、次の関係式(5)が成立することが望ましい(図2(c)を参照。)。
関係式(5):φ+1.5<HBMAX≦3(φ+1.5)
[スキャナユニット50のその他の構成の説明]
また、図1に示すように、反射ミラー65は、プロセスユニット18の現像ローラ27の上方に配置されており、シリンドリカルレンズ64を通過したレーザビームを、感光体ドラム23の表面へ向けて反射する。
また、筐体51は、本体ケース2にねじなどによって固定されたトレイ52と、トレイ52の上方を覆い塞ぐ上蓋部材53とから構成されており、上述のレーザ発光部(図示せず)、ポリゴンモータ60、ポリゴンモータ60によって回転駆動されるポリゴンミラー61、fθレンズ62、シリンドリカルレンズ64、折り返しミラー63、反射ミラー65などを内包するような形状に形成されている。
以上のように構成されたスキャナユニット50では、印刷処理の際に、所定の画像データに基づくレーザビームを感光体ドラム23に照射する。具体的には、レーザ発光部が、所定の画像データに基づくレーザビームをポリゴンミラー61の鏡面へ向けて照射する。すると、ポリゴンミラー61の鏡面に照射されたレーザビームは、ポリゴンモータ60により回転駆動されたポリゴンミラー61によって主走査方向に走査しながら折り返しミラー63へ向けて反射される。さらに、このレーザビームは、fθレンズ62によって等速度走査に変換されたのちに、折り返しミラー63に照射され、折り返しミラー63によって反射ミラー65へ向けて反射される。そして、このレーザビームは、シリンドリカルレンズ64によって副走査方向に収斂されたのちに、反射ミラー65によってプロセスユニット18の感光体ドラム23の表面に高速走査にて反射される。
なお、本実施例のレーザプリンタ1のその他の構成は、公知技術に従っているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[効果]
このように本実施例のレーザプリンタ1によれば、次のような効果を奏する。
(1)すなわち、従来のシリンドリカルレンズでは、副走査方向の両端にリブを設けたことによって発生する引っ張り応力が原因となってシリンドリカルレンズ本体に歪みや反りが発生することを防ぐため、シリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定していた。本実施例のシリンドリカルレンズ64では、主走査方向に対して直交する断面において、各非レンズ有効領域の入射面64a側が、入射面64aが直線状に形成されることにより、レンズ有効領域64cの入射面64a側よりも突出しないよう構成され、各非レンズ有効領域の出射面64b側が、出射面64bが凸状に湾曲することにより、レンズ有効領域64cの出射面64b側よりも突出しないよう構成されている。このことにより、従来のようにシリンドリカルレンズにおける副走査方向の寸法を大きく設定する必要がない分、レンズ有効領域64cに歪みや反りを発生させることなくシリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。そして、上述のようにシリンドリカルレンズ64を構成してシリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さく抑えたことにより、スキャナユニット50における副走査方向の寸法が小さく抑えられることが期待できる。さらに、スキャナユニット50における副走査方向の寸法が小さく抑えられた場合には、スキャナユニット50を備えたレーザプリンタ1における高さ方向の寸法が小さく抑えられることが期待できる。
(2)また、本実施例のシリンドリカルレンズ64においては、レンズ有効領域64cにおける主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、同じく最も面積が大きい断面の断面積値SMAX(mm2)との間には、上述の関係式(2)が成立するよう構成したので、レンズ有効領域64cにおける主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすれば、成形時において金型に流し込まれた樹脂材料がほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡り、成形品の品質を向上させることができる。
(3)さらに、シリンドリカルレンズ64においては、レンズ有効領域64cにおける主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、レンズ有効領域64cにおける主走査方向の寸法値L(mm)との間には、上述の関係式(A)が成立するよう構成したので、シリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法をより小さく抑えることができる。
(4)また、シリンドリカルレンズ64においては、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)と、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)との間には、上述の関係式(4)が成立するよう構成したので、各非レンズ有効領域における副走査方向の寸法を最大でもレンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法と同じとすることにより、各非レンズ有効領域における副走査方向の寸法を必要以上に大きくすることを防ぐことができ、シリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
(5)また、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)と、レンズ有効領域64cを透過するレーザビームの径φ(mm)との間には、上述の関係式(5)が成立するよう構成したので、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値を画質が低下しない程度に小さくすることにより、シリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
(6)また、本実施例のシリンドリカルレンズ64においては、レンズにおける主走査方向の両端に、位置決め用突起部64gが設けられているので、このように構成すれば、成形時において、位置決め用突起部64gが冷却することによる引っ張り応力の影響が、レンズ有効領域64cには及びにくいので、シリンドリカルレンズのレンズ面に歪みや反りが発生することがない。
[別実施例]
(A)上記実施例のシリンドリカルレンズ64は、例えば非晶質のオレフィン系樹脂や結晶質のオレフィン系樹脂などの吸湿性が低い樹脂材料で構成されているが、これには限られず、次のような吸湿性が高い樹脂材料で構成してもよい。例えば、PMMA樹脂や、アクリレートまたはアクリレート系化合物を含む共重合体、あるいはアクリレートまたはアクリレート系化合物の重合体を含む混合物、MS樹脂、芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物を含む共重合体、あるいは芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物の重合体を含む混合物、芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物とスチレンまたはスチレン系化合物との共重合体、あるいは芳香族カーボネ―トまたは芳香族カーボネ―ト系化合物の重合体とスチレンまたはスチレン系化合物の重合体との混合物などである。
(B)光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)と、レンズ有効領域64cにおける副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HBMAX(mm)との間には、次の関係式(3)が成立するよう構成することが望ましい。
関係式(3):HMAX―HBMAX>DMAX
このようにすれば、シリンドリカルレンズ64における副走査方向の端面からレンズ有効領域64cまでの距離((HMAX―HBMAX)/2)が、シリンドリカルレンズ64における光軸方向の端面からレンズ有効領域64cの中心までの距離(DMAX/2)よりも大きいので、副走査方向の端面からレンズ有効領域64cまで水分が浸透する時間が、シリンドリカルレンズ64の入射面64aおよび出射面64bからレンズ有効領域64cに水分が浸透する時間よりも長くかかり、複数方向から水分が浸透することによってレンズ有効領域64cにおける屈折率の分布が複雑になることを防ぐことができる。
(C)上記実施例のシリンドリカルレンズ64では、レンズ有効領域64cにおける主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、同じく最も面積が大きい断面の断面積値SMAX(mm2)との間には、上述の関係式(2)が成立するよう構成しているが、これには限られず、主走査方向に対して直交する断面の断面積変化が小さければ他の構成でもよい。具体的には、図5(a)および図5(b)に例示するように、シリンドリカルレンズ164において、主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の一方の端面164eからの距離が距離Y(mm)である断面における光軸方向の寸法値DY(mm)、または当該断面における副走査方向の寸法値HY(mm)の何れか一方の値が当該主走査方向の端面から遠ざかるに従い増加するときには、他方の値が減少するよう構成してもよい。
この場合、(C−1)シリンドリカルレンズ164における副走査方向の両端面164c,164dの双方または何れか一方を曲面に構成することにより、両端面164c,164d間の距離が、当該主走査方向の端面から遠ざかるに従って滑らかに増減するよう構成してもよい(図5(b)を参照。)。また、(C−2)シリンドリカルレンズ164における両端面164c,164dの双方または何れか一方を階段状に構成することにより、両端面164c,164d間の距離が、当該主走査方向の端面から遠ざかるに従って段階的に増減するよう構成してもよい。また、(C−3)シリンドリカルレンズ164における両端面164c,164dの双方または何れか一方を複数の平面を組み合わせた形状に構成してもよい。
このように、主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすれば、成形時において金型に流し込まれた樹脂材料がほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡り、成形品の品質を向上させることができる。
また、主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の端面からの距離が距離Y(mm)である断面の断面積値SY(mm2)の変化率が、次の関係式を満たすよう構成してもよい。
関係式(B):−0.2≦(dSY/dy)≦0.2
このように、主走査方向に対して直交する断面の断面積変化を小さくすれば、成形時において金型に流し込まれた樹脂材料がほぼ均等な速度で金型の内部空間に行き渡り、成形品の品質を向上させることができる。
(D)上記実施例のシリンドリカルレンズ64では、主走査方向に対して直交する断面において、各非レンズ有効領域の入射面64a側が、レンズ有効領域64cの入射面64a側よりも突出しないよう構成され、各非レンズ有効領域の出射面64b側が、レンズ有効領域64cの出射面64b側よりも突出しないよう構成されているが、これには限られず、第一の非レンズ有効領域64dまたは第二の非レンズ有効領域64eの一方について、その入射面64a側および出射面64b側が、レンズ有効領域64cの入射面64a側および出射面64b側よりもそれぞれ突出しないよう構成してもよい。ただしこの場合、レンズ有効領域64cの入射面64a側または出射面64b側から突出するよう構成した非レンズ有効領域については、レンズ有効領域64cに歪みや反りが発生しないように、その副走査方向の寸法を大きく設定する必要がある。このように構成しても、一方の非レンズ有効領域について、その入射面64a側および出射面64b側がレンズ有効領域64cの入射面64a側および出射面64b側よりもそれぞれ突出しないよう構成した分シリンドリカルレンズ64における副走査方向の寸法を小さく抑えることができる。
(E)上記実施例では、入射面64aが主走査方向に対して直交する断面において直線状に形成されており、且つ出射面64bが主走査方向に対して直交する断面において凸状に湾曲しているシリンドリカルレンズ64について本発明を適用しているが、これには限られず、例えば図3(a)のように、入射面104aが主走査方向に対して直交する断面において凹状に湾曲しており、且つ出射面104bが主走査方向に対して直交する断面において直線状に形成されているシリンドリカルレンズ104について本発明を適用してもよい。なお、図3(a)中に用いられている寸法値H(mm)、寸法値HB(mm)および寸法値D(mm)の定義は、図2(c)中に用いられている寸法値H(mm)、寸法値HB(mm)および寸法値D(mm)の定義と同一である。また、図示しないが、入射面および出射面が主走査方向に対して直交する断面において凸状に湾曲しているシリンドリカルレンズについて本発明を適用してもよい。また、図示しないが、入射面および出射面が主走査方向に対して直交する断面において凹状に湾曲しているシリンドリカルレンズについて本発明を適用してもよい。
このうち、図3(a)に例示するように、シリンドリカルレンズ104の入射面104aが凹状に湾曲するよう形成されている場合には、次のようにシリンドリカルレンズ104を構成することが考えられる。すなわち、シリンドリカルレンズ104においては、レンズ有効領域104cの主走査方向に対して直交する断面において、その凹状部分を一つの関数を用いて表現可能に構成し、さらに、各非レンズ有効領域104dの入射面104a側が、上述の断面において、レンズ有効領域104cの凹状部分を上述の一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成することが考えられる。なお、上述の「関数」とは、副走査方向をX軸とし、主走査方向をY軸とし、光軸方向をZ軸とするXYZ座標上における、主走査方向(Y軸)に対して直交する断面(XZ平面)における光軸方向の縁部の各点の位置を特定するものである。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
また、各非レンズ有効領域ではなく非レンズ有効領域104dのうちの一方が、上述の断面において、レンズ有効領域104cの凹状部分を上述の一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成してもよい。ただしこの場合、上述の延長曲線から突出するよう構成した非レンズ有効領域については、レンズ有効領域104cに歪みや反りが発生しないように、その副走査方向の寸法を大きく設定する必要がある。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
(F)また、図3(b)に例示するように、シリンドリカルレンズ114の出射面114bが凸状に湾曲するよう形成されている場合には、次のようにシリンドリカルレンズ114を構成することが考えられる。すなわち、シリンドリカルレンズ114においては、主走査方向に対して直交する断面において、出射面114bが直線または曲線であり、さらに、光軸方向と、出射面114b上の任意点が直線上にある場合においてはその直線、あるいは、同任意点が曲線上にある場合においてはその任意点での接線とがなす鋭角が、80度以上90度以下の範囲内となるよう構成してもよい。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
また、シリンドリカルレンズ114において、入射面114aが凸状に湾曲して形成されている場合にも、上述のように出射面114bが凸状に湾曲して形成されている場合と同様である。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
(G)また、図3(c)に例示するように、シリンドリカルレンズ124の入射面124aが凹状に湾曲するよう形成されている場合には、次のようにシリンドリカルレンズ124を構成することが考えられる。すなわち、シリンドリカルレンズ124においては、主走査方向に対して直交する断面において、入射面124aが直線または曲線であり、さらに、光軸方向と、入射面124ab上の任意点が直線上にある場合においてはその直線、あるいは、同任意点が曲線上にある場合においてはその任意点での接線とがなす鋭角が、80度以上90度以下の範囲内となるよう構成してもよい。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
また、シリンドリカルレンズ124において、出射面124bが凹状に湾曲して形成されている場合にも、上述のように入射面124aが凹状に湾曲して形成されている場合と同様である。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
(H)上記実施例のシリンドリカルレンズ64における主走査方向の両端には、位置決め用突起部64gが設けられているが、これには限られず、図4(a)に示すように、シリンドリカルレンズ134の副走査方向における端面のほぼ中央に、位置決め用突起部135を設けてもよい。このようにすれば、例えばシリンドリカルレンズ134をスキャナユニット50に取り付けた際に、位置決め用突起部135をスキャナユニット50の筐体51の所定部分に係合させて少なくとも主走査方向への移動を規制することにより、少なくとも主走査方向の位置を決めることができる。
(H−1)ここで、図4(b)に例示するように、位置決め用突起部135の光軸方向の寸法値RD(mm)は、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)よりも小さく構成することが好ましい。このようにすれば、成形時において、位置決め用突起部135をシリンドリカルレンズ134における位置決め用突起部135以外の部分よりも早く冷却させることができ、シリンドリカルレンズ134の入射面134aおよび出射面134bに歪みや反りが発生することがない。
この場合、上述の寸法値RL(mm)を、0.5mmから1.5mmの間の値となるよう構成するとよい。このようにすれば、成形時において、位置決め用突起部135の冷却をさらに早めることができる。
(H−2)また、図4(d)に例示するように、寸法値RL(mm)は、次のように構成するとよい。
すなわち、(ヘ)寸法値RD(mm)を、0.5mmから1.5mmの間の値となるよう構成するとよい。
また、(ト)寸法値RD(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)との間には、次の関係式(C)が成立するよう構成してもよい。
関係式(C):RD≦HMAX/3
また、(チ)寸法値RD(mm)と寸法値HMAX(mm)と寸法値HBMAX(mm)との間には、次の関係式(D)が成立するよう構成することが考えられる。
関係式(D):RD≦(HMAX―HBMAX)/2
また、(リ)図4(c)のように、上述の寸法値RL(mm)を、レンズ有効領域64cの主走査方向の寸法値L(mm)よりも小さく構成することが考えられる。
上述の(へ)〜(リ)のようにすれば、成形時において、位置決め用突起部145をシリンドリカルレンズ144における位置決め用突起部145以外の部分よりも早く冷却させることができ、シリンドリカルレンズ134の入射面134aおよび出射面134bに歪みや反りが発生することがない。
(I)また、図4(e)に例示するように、シリンドリカルレンズ154において、その先端部がレンズ有効領域64cにおける光軸方向の最も外側よりもさらに外側に位置する延出部155をそれぞれに備えるようにしてもよい。このようにすれば、シリンドリカルレンズ154を作業台に置くときには、延出部155の先端部が作業台に触れることにより、レンズ有効領域64cの表面が作業台に触れないので、作業台に付着していた汚れがレンズ有効領域64cの表面に転移することを防ぐことができる。
実施例のレーザプリンタの概略断面図である。 (a)は実施例のシリンドリカルレンズの平面図であり、(b)は実施例のシリンドリカルレンズのA11断面図であり、(c)はB1部(断面部)の拡大図である。 (a)は別実施例のシリンドリカルレンズにおける断面拡大図(1)であり、(b)は別実施例のシリンドリカルレンズにおける断面拡大図(2)であり、(c)は別実施例のシリンドリカルレンズにおける断面拡大図(3)である。 (a)は別実施例のシリンドリカルレンズの平面図(1)およびA22断面図であり、(b)はB2部(断面部)の拡大図であり、(c)は別実施例のシリンドリカルレンズの平面図(2)およびA33断面図であり、(d)はB3部(断面部)の拡大図であり、(e)は別実施例のシリンドリカルレンズの平面図(3)およびA44断面図である。 (a)は別実施例のシリンドリカルレンズの平面図(4)であり、(b)はその正面図である。 従来のシリンドリカルレンズの平面図およびA55断面図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、2…本体ケース、2a…表示部、2b…操作部、2c…開口部、2d…蓋部、2e…回転軸、4…フィーダ部、6…給紙トレイ、7…搬送経路、9…レジストローラ、9a…従動ローラ、9b…駆動ローラ、12…給紙ローラ、18…プロセスユニット、19…定着装置、23…感光体ドラム、24…現像カートリッジ、25…転写ローラ、26…トナー収容部、27…現像ローラ、28…層厚規制ブレード、29…トナー供給ローラ、31…加熱ローラ、32…加圧ローラ、33…搬送ローラ、36…排紙トレイ、37…スコロトロン型帯電器、50…スキャナユニット、51…筐体、52…トレイ、53…上蓋部材、60…ポリゴンモータ、60a…回転軸、61…ポリゴンミラー、62…fθレンズ、63…折り返しミラー、64,104,114,124,134,144,154,164,204…シリンドリカルレンズ、64a,104a,114a,124a,134a,164a…入射面、64b,104b,114b,124b,134b,164b…出射面、64c,104c,114c,124c,134c…レンズ有効領域、64d,104d…第一の非レンズ有効領域、64e,104e…第二の非レンズ有効領域、64f,104f…凸状部分、64g,135,145…位置決め用突起部、65…反射ミラー、155…延出部、164c,164d…副走査方向の端面、164e…主走査方向の一方の端面、204a…シリンドリカルレンズ本体、204b,204c…リブ、P…画像形成位置

Claims (18)

  1. 主走査方向に偏向されたレーザビームを副走査方向に収斂させる、面倒れ補正機能を有する樹脂製のシリンドリカルレンズであって、
    前記レーザビームが透過する可能性がある部分であるレンズ有効領域における、前記レーザビームが入射する入射面または前記レーザビームが出射する出射面の少なくとも一方は、凸状に湾曲しており、
    さらに、前記レンズ有効領域における副走査方向に位置する、前記レーザビームが透過する可能性がない部分である非レンズ有効領域の少なくとも一方は、前記主走査方向に対して直交する断面において、前記レンズ有効領域における凸状部分よりも突出しないよう構成され
    主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の一方の端面からの距離が距離Y(mm)である断面における光軸方向の寸法値D Y (mm)、または当該断面における副走査方向の寸法値H Y (mm)の何れか一方の値が当該主走査方向の一方の端面から遠ざかるに従い増加するときには、他方の値が減少するよう構成すること
    を特徴とするシリンドリカルレンズ。
  2. 請求項1に記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記レンズ有効領域における副走査方向の両端それぞれに位置する、前記レーザビームが透過する可能性がない部分である非レンズ有効領域は、前記主走査方向に対して直交する断面において、前記レンズ有効領域における凸状部分よりも突出しないよう構成されていることを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  3. 主走査方向に偏向されたレーザビームを副走査方向に収斂させる、面倒れ補正機能を有する樹脂製のシリンドリカルレンズであって、
    前記レーザビームが透過する可能性がある部分であるレンズ有効領域における、前記レーザビームが入射する入射面または前記レーザビームが出射する出射面の少なくとも一方は、凹状に湾曲し、且つ前記主走査方向に対して直交する断面において、前記凹状部分が一つの関数を用いて表現可能であり、
    さらに、前記レンズ有効領域における副走査方向に位置する、前記レーザビームが透過する可能性がない部分である非レンズ有効領域の少なくとも一方は、前記主走査方向に対して直交する断面において、前記レンズ有効領域における凹状の湾曲部分を前記一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成され
    主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の一方の端面からの距離が距離Y(mm)である断面における光軸方向の寸法値D Y (mm)、または当該断面における副走査方向の寸法値H Y (mm)の何れか一方の値が当該主走査方向の一方の端面から遠ざかるに従い増加するときには、他方の値が減少するよう構成すること
    を特徴とするシリンドリカルレンズ。
  4. 請求項3に記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記レンズ有効領域における副走査方向の両端それぞれに位置する、前記レーザビームが透過する可能性がない部分である非レンズ有効領域は、前記主走査方向に対して直交する断面において、前記レンズ有効領域における凹状の湾曲部分を前記一つの関数に従って延長した曲線から突出しないよう構成されていることを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  5. 主走査方向に偏向されたレーザビームを副走査方向に収斂させる、面倒れ補正機能を有する樹脂製のシリンドリカルレンズであって、
    主走査方向に対して直交する断面における光軸方向の縁部は、直線または曲線であり、
    さらに、前記光軸方向と、前記縁部が直線である場合においては当該直線、あるいは、前記縁部が曲線である場合においては当該曲線上の任意点における接線とがなす鋭角が、80度以上90度以下の範囲内となるよう構成され
    主走査方向に対して直交する断面のうち、主走査方向の一方の端面からの距離が距離Y(mm)である断面における光軸方向の寸法値D Y (mm)、または当該断面における副走査方向の寸法値H Y (mm)の何れか一方の値が当該主走査方向の一方の端面から遠ざかるに従い増加するときには、他方の値が減少するよう構成すること
    を特徴とするシリンドリカルレンズ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値DMAX(mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HMAX(mm)との間には、次の関係式(1)が成立するよう構成したことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
    関係式(1):HMAX≦3DMAX
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記レンズ有効領域における主走査方向に対して直交する断面のうち最も面積が小さい断面の断面積値SMIN(mm2)と、最も面積が大きい断面の断面積値SMAX(mm2)との間には、次の関係式(2)が成立するよう構成したことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
    関係式(2):SMAX/SMIN≦1.6
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値D MAX (mm)と、副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値H MAX (mm)と、前記レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HB MAX (mm)との間には、次の関係式(3)が成立するよう構成したことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
    関係式(3):H MAX ―HB MAX >D MAX
  9. 請求項1〜請求項7の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値H MAX (mm)と、前記レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HB MAX (mm)との間には、次の関係式(4)が成立するよう構成したことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
    関係式(4):HB MAX <H MAX ≦3HB MAX
  10. 請求項1〜請求項7の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記レンズ有効領域における副走査方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値HB MAX (mm)と、前記レンズ有効領域を透過する前記レーザビームの径φ(mm)との間には、次の関係式(5)が成立するよう構成したことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
    関係式(5):φ+1.5<HB MAX ≦3(φ+1.5)
  11. 請求項1〜請求項10の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    設置される際に少なくとも主走査方向の位置決めに利用される位置決め用突起部を備えることを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  12. 請求項11に記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記位置決め用突起部は、副走査方向における端面から延出しており、
    さらに、前記位置決め用突起部の主走査方向に対して直交する断面における光軸方向の寸法値RD(mm)は、光軸方向の寸法値が最も大きい箇所の寸法値D MAX (mm)よりも小さいことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  13. 請求項11または請求項12に記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記位置決め用突起部は、副走査方向における端面から延出しており、
    さらに、前記位置決め用突起部の副走査方向に対して直交する断面における主走査方向の寸法値RL(mm)は、前記レンズ有効領域における主走査方向の寸法値L(mm)よりも小さいことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  14. 請求項11に記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    前記位置決め用突起部は、主走査方向における前記レーザビームが透過する可能性がない部分の少なくとも一方に設けられていることを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  15. 請求項1〜請求項14の何れかに記載のシリンドリカルレンズにおいて、
    主走査方向における両端付近それぞれから延出し、且つその先端部が前記レンズ有効領域における光軸方向の最も外側よりもさらに外側に位置する延出部を備えたことを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  16. 所定の画像データに基づいてレーザビームを発光するレーザ発光部と、
    前記レーザ発光部から発光されたレーザビームを、ポリゴンモータに回転駆動されながら反射するポリゴンミラーと、
    前記ポリゴンミラーに反射されたレーザビームを、走査速度変換機能を有するfθレンズ、および請求項1〜請求項15の何れかに記載のシリンドリカルレンズの少なくとも各1枚ずつのレンズを経由して感光体に照射する光学レンズ系と、
    を備えることを特徴とする光学走査装置。
  17. 請求項16に記載の光学走査装置において、
    前記光学レンズ系においては、前記ポリゴンミラーに反射されたレーザビームが進行する光路上に、前記fθレンズおよび前記シリンドリカルレンズの順に配置していること
    を備えることを特徴とする光学走査装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の光学走査装置と、
    前記光学走査装置から照射されたレーザビームにより静電潜像が形成される感光体と、
    前記静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部と、
    前記現像部によって形成された現像剤像を記録媒体に転写する転写部と、
    前記転写部によって転写された現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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