JP4419296B2 - 自動販売機および自動販売機システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、設定された貨幣識別レベルおよび貨幣の受入を許容する貨幣受入レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段を有し、この検出手段による検出結果をもとに貨幣の不正入出力による被害が他の自動販売機に及ばないようすることができる自動販売機および自動販売機システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、飲料自動販売機は、国内において260万台余も普及しており、その他の各種自動販売機を含めると、550万台にも達する。このような自動販売機は、硬貨処理装置や貨幣処理装置を有し、硬貨や紙幣の入出力処理を無人で行っているため、近年、貨幣の不正入出力が行われることが多い。特に、偽500円硬貨による不正入出力が多い。
【0003】
このため、偽貨などの不正入出力が行われた場合、この不正入出力が行われた自動販売機は、偽500円硬貨を受け付けないようにする処理が行われる。たとえば、偽500円硬貨をそのまま返却する処理を行うようにしている。したがって、偽貨などの不正入出力が行われた自動販売機自体は、その後被害が拡大しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、偽貨などの不正入出力は、近辺の自動販売機に対して引き続き行われるのが通常である。一方、従来の自動販売機は、偽貨などの不正入出力が行われた自動販売機のみに、不正入出力による被害防止処理を行っているため、近辺の自動販売機に対して、不正入出力による被害の拡大を防止することができないという問題点があった。
【0005】
なお、不正入出力が行われた偽貨などを返却しても、その行為を何度か行ううちに真貨として検出してしまう場合もあり、自動販売機単体であっても確実に被害を防止することができないという問題点もあった。
【0006】
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、偽貨などによる不正入出力が行われた場合、自動販売機単体の被害を小さくするとともに、近辺の他の自動販売機に被害が及ばないようにし、被害の拡大を最小限に抑えることができる自動販売機および自動販売機システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる自動販売機は、少なくとも、設定された貨幣識別レベルおよび貨幣の受入を許容する貨幣受入レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、判定手段が、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定し、制御手段が、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしている。
【0009】
また、この発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、他の自動販売機に貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段と、他の自動販売機から前記貨幣の不正入出力情報を受信する受信手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記受信手段が前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、他の自動販売機に貨幣の不正入出力情報を通知し、他の自動販売機の制御手段は、前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしている。
【0011】
また、この発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段と、前記管理装置から前記貨幣の不正入出力情報を受信する受信手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記受信手段が前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知し、前記制御手段が、前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしている。
【0013】
また、この発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記貨幣の不正入出力が行われた場合の通知対象である他の自動販売機に関する情報を保持する保持手段をさらに備え、前記通知手段は、前記保持手段に保持された情報をもとに他の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、前記貨幣の不正入出力が行われた場合の通知対象である他の自動販売機に関する情報を保持する保持手段をさらに備え、前記通知手段が、保持手段に保持された情報をもとに、たとえば近辺の他の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を自動的に通知し、通知を受けた前記制御手段が、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしている。
【0015】
また、この発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記検出手段は、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、前記検出手段が、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作をも検出するようにしている。
【0017】
また、この発明にかかる自動販売機システムは、複数の自動販売機と該複数の自動販売機を管理する管理装置とがネットワークに接続された自動販売機システムにおいて、前記自動販売機は、少なくとも、設定された貨幣識別レベルおよび貨幣の受入を許容する貨幣受入レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させる制御手段と、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、前記ネットワークに接続され、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段とを備え、前記管理装置は、前記複数の自動販売機の配置情報を保持する保持手段と、前記自動販売機から貨幣の不正入出力情報を受信し、前記保持手段に保持された自動販売機の配置情報をもとに該貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知する不正通知手段と、を備え、前記自動販売機の制御手段は、前記管理装置から貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、前記自動販売機の判定手段が、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定し、制御手段が、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させ、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、前記ネットワークに接続され、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する。この通知を受けた管理装置内の不正通知手段は、前記自動販売機から貨幣の不正入出力情報を受信し、前記保持手段に保持された自動販売機の配置情報をもとに該貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知し、この通知を受けた自動販売機の制御手段は、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしている。
【0019】
また、この発明にかかる自動販売機システムは、上記の発明において、前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報および前記保持手段が保持する自動販売機の配置情報をもとに、該貨幣の不正入出力が及ぶ範囲を予測する予測手段をさらに備え、前記不正通知手段は、前記予測手段の予測結果をもとに、貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記不正入出力情報を通知することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、前記管理装置の予測手段が、前記貨幣の不正入出力情報および前記保持手段が保持する自動販売機の配置情報をもとに、該貨幣の不正入出力が及ぶ範囲を予測し、前記不正通知手段が、前記予測手段の予測結果をもとに、貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記不正入出力情報を通知するようにしている。
【0021】
また、この発明にかかる自動販売機システムは、上記の発明において、前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記貨幣識別レベルを含む貨幣識別ソフトウェアを生成あるいは選択する学習手段をさらに備え、前記不正通知手段は、前記学習手段が生成あるいは選択した貨幣識別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、前記制御手段は、前記検出手段の貨幣識別ソフトウェアを変更させることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、前記管理装置の学習手段が、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記貨幣識別レベルを含む貨幣識別ソフトウェアを生成あるいは選択し、前記不正通知手段が、前記学習手段が生成あるいは選択した貨幣識別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、通知された自動販売機の制御手段が、前記検出手段の貨幣識別ソフトウェアを変更させるようにしている。
【0023】
また、この発明にかかる自動販売機システムは、上記の発明において、前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記判別手段が行う判別処理手順を示す判別ソフトウェアを生成あるいは選択する判別学習手段をさらに備え、前記不正通知手段は、前記判別学習手段が生成あるいは選択した判別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、前記判別手段は、通知された前記判別ソフトウェアをもとに貨幣の不正入出力の判別処理を行うことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、前記管理装置の判別学習手段が、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記判別手段が行う判別処理手順を示す判別ソフトウェアを生成あるいは選択し、前記不正通知手段が、前記判別学習手段が生成あるいは選択した判別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、通知を受けた自動販売機の判別手段が、通知された前記判別ソフトウェアをもとに貨幣の不正入出力の判別処理を行うようにしている。
【0025】
また、この発明にかかる自動販売機システムは、上記の発明において、前記検出手段は、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出することを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、前記検出手段が、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出するようにしている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる自動販売機および自動販売機システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である自動販売機の構成を示すブロック図である。図1において、自動販売機1は、硬貨処理装置2、紙幣処理装置3、および本体部4を有する。
【0029】
硬貨処理装置2は、利用者によって投入された硬貨に対し、硬貨の種類を選別するとともに真貨/偽貨を判断する選別センサ22と、硬貨づまりや購入取り消しの際に操作される返却レバー23と、真貨と判断された硬貨を種類毎に分別して蓄積するスタッカの満杯状態を検知するスタッカ検知センサ24と、釣銭切れを検知するエンプティセンサ25と、スタッカに蓄積された硬貨を回収するためのフロントカバーのセット状態(開け閉め)を検知するカバーセット検知センサ26との各種センサを有する。
【0030】
さらに、硬貨処理装置2は、釣銭などの硬貨の払出を行う払出機構28と、この払出機構28を駆動させる駆動回路27と、所定のプログラムによって、上述した各部から得られたデータをもとに硬貨の鑑別などを行うとともに、必要に応じて各部に対する動作指令を与えて硬貨処理装置2全体の制御を行う制御部21と、制御部21によって収集され、あるいは生成されたデータを本体部4に出力するとともに、本体部4からのデータを受信する処理を行うインターフェース29とを有する。
【0031】
ここで、制御部21は、識別ソフトウェア21aおよび受入種別レベル21bを有する。識別ソフトウェア21aは、たとえば、選別センサ22上を通過することによって得られた検知信号をもとに、硬貨の識別を行うソフトウェアである。この硬貨識別は、選別センサ22であるコイルの前を硬貨が通過するときのインダクタンスの変化パターンをとらえて、予め設定されている各種硬貨毎の特徴パターンとのマッチングを行うのが一般的である。
【0032】
通常、偽貨は、材質、大きさ、平均的な厚さについて、真貨とかなりの精度で似せているものと考えられるので、それら以外の特徴で識別するのが効果的である。厚さを検出するセンサ出力の時間軸方向の変化を細かく見れば、表面の模様による変化パターンが現れていると考えられるため、この時間軸方向の変化を真貨と特定の偽貨との間で区別する識別ソフトウェアを用いる。
【0033】
図2は、真貨と特定の偽貨との間で区別されるパターンの一例を示す図である。図2において、実線は、真貨のパターンの一つを示し、点線は、特定の偽貨のパターンを示している。ここで、各パターン上には、それぞれ同様な位置に二つのピークが生じており、真貨の第1のピークP1と偽貨の第1のピークp1とのインダクタンス変化はほぼ同じであるが、真貨の第2のピークP2と偽貨の第2のピークp2とのインダクタンス変化には、大きな違いが現れている。したがって、識別ソフトウェア21aは、このインダクタンス変化の違いを、真貨か偽貨かの識別基準として用いている。
【0034】
一方、受入種別レベル21bには、図3に示すようなレベル「1」〜「8」のいずれかが設定されている。通常は、レベル「1」に設定され、全ての硬貨が使用可能になっているが、偽貨が検出され、その頻度が大きい場合には、用いられた硬貨の種別の使用を禁止されるために、レベル「1」〜「8」のいずれかが再設定される。これによって、確実に偽貨の使用を禁止させることができる。ただし、偽貨の種別に対応する硬貨の使用が禁止されるので、慎重に設定する必要がある。
【0035】
図1において、紙幣処理装置3は、硬貨処理装置2と同様な処理を行う。すなわち、紙幣処理装置3は、利用者によって投入された紙幣に対し、紙幣の種類を選別するとともに真券/偽札を判断する選別センサ32、紙幣の挿入を検知する紙幣挿入検知センサ33と、真券と判断された紙幣を種類毎に分別して蓄積するスタッカの満杯状態を検知するスタッカ検知センサ34と、スタッカに蓄積された紙幣を回収するためのフロントカバーのセット状態(開け閉め)を検知するカバーセット検知センサ36とを有する。
【0036】
また、紙幣処理装置3は、紙幣を搬送する搬送機構38と、搬送機構38を駆動させる駆動回路37と、所定のプログラムによって、上述した各部から得られたデータをもとに紙幣の鑑別などを行うとともに、必要に応じて各部への動作指令を行うことによって、紙幣処理装置3全体の制御を行う制御部31と、制御部31において収集または生成された信号を本体部4に送信するとともに、本体部4からの各種指令を受信するインターフェース39とを有する。なお、紙幣処理装置3は、必要に応じて、釣銭切れを検知するエンプティセンサを備えてもよいし、返却レバー23の動作に連動して、投入された紙幣を返却するようにしてもよい。
【0037】
紙幣処理装置3の制御部31は、硬貨処理装置2の制御部21と同様に、識別ソフトウェア31aおよび受入種別レベル31bを有する。一般に、紙幣の印刷インクに含まれる磁気パターンを検出し、この磁気パターンをもとに真券/偽札の識別している。したがって、識別ソフトウェア31aは、選別センサ32である磁気センサから得られる時間軸出力パターンのうち、偽札を真券と区別できる特徴を新たに抽出して、比較し、真偽を判別する。また、受入種別レベル31bは、受入種別レベル21bと同様に、紙幣の種別の受入/許可を組み合わせた複数のレベルのうちの一つのレベルが設定される。
【0038】
一方、本体部4は、硬貨処理装置2および紙幣処理装置3から送られた検知データをもとに、偽貨あるいは偽券による不正入出力操作があったか否かを判断する判定部42、識別ソフトウェア21a,31aとして用いられる複数の識別ソフトウェアが保持される識別ソフトウェア保持部43と、判定部42が不正入出力操作を検知した場合に、図示しない他の自動販売機に不正入出力操作があったことを通知する通知範囲を保持する通知範囲保持部44と、図示しない他の自動販売機からの情報を受信する受信処理部45と、図示しない他の自動販売機に対して情報を送信する送信処理部46と、硬貨処理装置2と紙幣処理装置3と上述した各部を制御する本体制御部41とを有する。なお、本体制御部41は、自動販売機1が本来販売すべき商品などの払出を行う図示しない払出機構などについても制御する。
【0039】
ここで、図4に示すフローチャートを参照して、本体部4による制御処理手順について説明する。まず、本体制御部41は、受信処理部45を介して、図示しない他の自動販売機から送られた識別変更情報を受信したか否かを判断する(ステップS101)。識別変更情報には、不正入出力操作があった旨の情報が含まれる。識別変更情報を受信した場合(ステップS101,YES)には、この識別変更情報をもとに、識別ソフトウェア21a,31aの変更あるいは受入種別レベル21b,31bの変更を行う(ステップS102)。識別ソフトウェア21a,31aの変更は、識別ソフトウェア保持部43に保持された識別ソフトウェアに代える処理である。識別ソフトウェアの変更には、識別ソフトウェア自体の変更の他に、識別ソフトウェアの一部の変更をも含む。識別ソフトウェアの一部の変更とは、識別レベルの変更を意味し、不正入出力操作があった場合には、対応する識別レベルを変化させて、偽貨の検知度を向上させることである。なお、一般に、識別レベルを変化させると偽貨の検知度が向上するが、真貨の検知度が低下する。その後、本体制御部41は、識別変更情報をもとに、この識別変更情報を図示しない他の自動販売機に通知して(ステップS103)、ステップS101に移行する。なお、識別変更情報には、通知すべき自動販売機の通知先情報が含まれている。
【0040】
一方、図示しない他の自動販売機から識別変更情報を受信しない場合(ステップS101,NO)には、さらに硬貨処理装置2および紙幣処理装置3から送られる検知データを受信する(ステップS104)。この検知データとは、投入された硬貨あるいは紙幣の種類を示す種別データ、投入された硬貨あるいは真券を偽貨あるいは偽札として判断し、受入を拒否したリジェクトデータ、返却レバーを操作したことを示す返却レバーデータが含まれる。
【0041】
その後、本体制御部41は、検知データを判定部42に送り、判定部42が、最終的に、偽貨、偽札、または不審操作などの不正入出力を行ったか否かを判断する(ステップS105)。この判定部42による判定処理は、たとえば、図5に示すように、硬貨処理装置2によって偽貨と判断されて返却された不良コイン投入率Dの時間変化をもとに判断し、所定の閾値Dthを越えた場合に、最終的に偽貨が硬貨処理装置2に投入されたものと判断する。すなわち、一定時間内において偽貨と判断されて返却された回数が多い場合には、不正入出力操作が行われたものと判断する。また、この場合、閾値Dthは、図6に示すように、時間的に変化させるようにしてもよい。図6では、閾値Dthを、朝、夕(夜間)に低く設定し、昼間に高く設定するようにしている。これは、偽貨による不正入出力操作が行われるのは、夜間が多いためである。なお、図5では、一定時間内において偽貨と判断された返却された回数をもとにした不良コイン投入率Dが閾値Dthを越えたか否かによって判断しているが、これに限らず、たとえば、不良コイン投入率の傾斜が所定の傾斜を越えたか否かによって判断するようにしてもよい。
【0042】
また、判定部42は、図7に示すように、返却レバー操作率の時間変化をもとに、最終的に不正入出力操作が行われたか否かを判断する。返却レバー操作回数が多い場合には、偽貨の投入による不正入出力操作が行われる可能性が高いからである。この場合、返却レバー操作率Rが閾値Rthを越えた場合に、最終的に不正入出力操作が行われたものと判定する。なお、不良コイン投入率Dおよび返却レバー操作率Rをもとに総合的に判定するようにしてもよい。この場合、不良コイン投入率Dおよび返却レバー操作率Rにそれぞれ重み付けを行うことによって実現できる。
【0043】
その後、不正入出力操作があったと判定された場合(ステップS105,YES)には、本体制御部41は、識別ソフトウェア21a,31aの変更あるいは受入種別レベル21b,31bの変更を行う(ステップS106)。さらに、通知範囲保持部44に保持された近辺の自動販売機の情報をもとに、通知先および不正入出力操作が行われた旨の情報を含む識別変更情報を生成し、通知先の他の自動販売機に通知し(ステップS107)、ステップS101に移行する。一方、不正入出力操作がないと判定された場合(ステップS105,NO)には、そのままステップS101に移行し、上述した処理を繰り返す。
【0044】
このような制御処理を行うことによって、自動販売機1自体に対しては不正入出力操作による被害が小さくなり、通知先としての近隣の自動販売機に対しても、不正入出力操作による被害の拡大を最小限に止めることができる。通知範囲保持部44は、図8に示すように、自自動販売機1(51)を中心とした領域E1が設定され、この領域E1内の存在する他の自動販売機52〜57のアドレスや配置情報が格納されている。したがって、自動販売機51に不正入出力操作が発生した場合、領域E1内の他の自動販売機52〜57に不正入出力操作があった旨が識別変更情報として通知され、各自動販売機52〜57は、この識別変更情報をもとに識別ソフトウェアあるいは受入種別レベルを変更し、不正入出力操作による被害を防止する。図8では、各自動販売機51〜57が分散的に領域E1内の自動販売機に識別変更情報を通知するようにしている。なお、この不正入出力操作によって変更された識別ソフトウェアあるいは受入種別レベルは、その後、一定時間経過後に解除する、すなわち変更前の状態に再変更するようにしてもよい。
【0045】
この実施の形態1によれば、不正入出力操作があった自動販売機が自自動販売機に対する不正入出力操作を抑制する処理を行うとともに、近隣の他の自動販売機に対して不正入出力操作があったことを伝え、各他の自動販売機が不正入出力操作を抑制する処理を行うようにしているので、不正入出力操作による被害を最小限に抑えることができる。
【0046】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、各自動販売機が自律的に他の自動販売機に識別変更情報を通知して不正入出力操作による被害の拡大を最小限に抑えるようにしていたが、この実施の形態では、管理装置60によって不正入出力操作があった自動販売機の周辺の自動販売機に識別変更情報を通知して不正入出力操作による被害の拡大を最小限に抑えるようにしている。
【0047】
図9は、この発明の実施の形態2である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。図9において、この自動販売機システムは、複数の自動販売機70−1〜70−nと管理装置60とがネットワークNに接続される。なお、ネットワークNは、通信媒体として有線のみならず、無線を用いてもよい。
【0048】
各自動販売機70−1〜70−nは、図10に示す構成を有し、図1に示した通知範囲保持部44を削除した構成となっている。その他の構成は、図1に示した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0049】
管理装置60は、各自動販売機70−1〜70−nの配置情報が保持された通知範囲データベース63と、各自動販売機70−1〜70−nから通知された識別変更情報をもとに、通知した自動販売機に生じた不正入出力操作が行われる範囲を予測する範囲予測部62と、ネットワークNを介して各自動販売機70−1〜70−nとの送受信処理を行う受信処理部64,送信処理部65とを有する。
【0050】
ここで、図11に示すフローチャートを参照して、この自動販売機システムにおける不正入出力操作による被害防止処理手順について説明する。なお、ここでは、自動販売機70−1に不正入出力操作が生じたものとして説明する。まず、自動販売機70−1の判定部42は、図4に示したステップS105と同様に、偽貨、偽札、または不審操作の判別、すなわち不正入出力操作があったか否かを最終的に判別する(ステップS201)。不正入出力操作があった場合、自動販売機70−1の本体制御部41は、識別ソフトウェアの変更または受入種別レベルの変更を行い(ステップS202)、識別変更情報を生成し(ステップS203)、この識別変更情報を管理装置60に送出する(ステップS204)。
【0051】
管理装置60は、識別変更情報を受信すると、範囲予測部62が、識別変更情報および各自動販売機70−1〜70−nの配置情報をもとに、通知範囲の予測を行い(ステップS205)、通知範囲を決定する(ステップS206)。ここでは、図9に示すように領域E10内に含まれる自動販売機70−2〜70−10を通知範囲内の自動販売機として決定する。その後、この決定した通知範囲内の自動販売機70−2〜70−10に対して、識別変更情報を通知する(ステップS207)。
【0052】
管理装置60から識別変更情報を受信した各自動販売機70−2〜7−10は、受信した識別変更情報をもとに、識別ソフトウェアの変更あるいは受入種別レベルの変更を行う(ステップS208)。これによって、自動販売機70−1において発生した不正入出力操作による被害を最小限に抑えることができる。なお、上述した実施の形態2では、範囲予測部62が通知範囲を予測するようにしていたが、これに限らず、予め通知範囲データベース63内に、通知すべき自動販売機を決定しておき、この決定済みの自動販売機に対して識別変更情報を通知するようにしてもよい。
【0053】
この実施の形態2によれば、不正入出力操作が発生した自動販売機70−1が識別変更情報を管理装置60に通知し、管理装置60が、自動販売機70−1と同様な不正入出力操作が行われる範囲内の自動販売機70−2〜70−10に識別変更情報を通知するようにしているので、他の自動販売機に対し、不正入出力操作による被害が広がることを防止することができる。
【0054】
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、管理装置60が他の自動販売機に識別変更情報を通知することによって、他の自動販売機に対して不正入出力操作による被害が拡大することを最小限に抑えるようにしていたが、この実施の形態3では、さらに、発生した不正入出力操作に対応した識別ソフトウェアを生成あるいは選択し、この識別ソフトウェアを用いて、不正入出力操作による被害の拡大を防止するようにしている。
【0055】
図12は、この発明の実施の形態3である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。図12において、この自動販売機システムは、複数の自動販売機70−1〜70−nと管理装置80とがネットワークNに接続される。各自動販売機70−1〜70−nは、図10に示す構成を有し、図1に示した通知範囲保持部44を削除した構成となっている。
【0056】
管理装置80は、識別変更情報を通知した各自動販売機70−1〜70−nの選別センサ22,32が検出した識別パターンを取得し、この識別パターンおよび過去の不正入出力操作による識別パターンをもとに識別ソフトウェアを新規に生成し、あるいは選択する学習部66と、既に作成された識別ソフトウェアおよび新規に生成した識別ソフトウェアをデータベースとして保持する識別ソフトウェアデータベース67をさらに有し、その他の構成は、図9に示した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0057】
ここで、図13に示すフローチャートを参照して、この自動販売機システムにおける不正入出力操作による被害防止処理手順について説明する。なお、ここでは、自動販売機70−1に不正入出力操作が生じたものとして説明する。まず、自動販売機70−1の判定部42は、図4に示したステップS105と同様に、偽貨、偽札、または不審操作の判別、すなわち不正入出力操作があったか否かを最終的に判別する(ステップS201)。不正入出力操作があった場合、自動販売機70−1の本体制御部41は、識別ソフトウェアの変更または受入種別レベルの変更を行い(ステップS202)、識別変更情報を生成し(ステップS203)、この識別変更情報を管理装置80に送出する(ステップS204)。
【0058】
管理装置80は、識別変更情報を受信すると、範囲予測部62が、識別変更情報および各自動販売機70−1〜70−nの配置情報をもとに、通知範囲の予測を行い(ステップS205)、通知範囲を決定する(ステップS206)。ここでは、図12に示すように領域E10内に含まれる自動販売機70−2〜70−10を通知範囲内の自動販売機として決定する。その後、この決定した通知範囲内の自動販売機70−2〜70−10に対して、識別変更情報を通知する(ステップS207)。
【0059】
管理装置80から識別変更情報を受信した各自動販売機70−2〜7−10は、受信した識別変更情報をもとに、識別ソフトウェアの変更あるいは受入種別レベルの変更を行う(ステップS208)。これまでのステップS201からS208までの処理は、実施の形態2と同じである。
【0060】
その後、管理装置80は、自動販売機70−1に対して識別パターンの取得要求を行う(ステップS209)。これに対して、自動販売機70−1は、不正入出力操作時の識別パターンを管理装置80に送出する(ステップS210)。識別パターンを取得した管理装置80の学習部66は、この識別パターンおよび過去の不正入出力操作による識別パターンをもとに識別ソフトウェアを新規に生成し、あるいは選択する(ステップS211)。その後、選択あるいは生成した識別ソフトウェアを自動販売機70−1〜70−10に対して送出する(ステップS212,S213)。その後、各自動販売機70−1〜70−10は、既に設定されている識別ソフトウェアに代えて、受信した識別ソフトウェアを再設定する(ステップS214,S215)。
【0061】
この実施の形態3によれば、学習部66によって現不正入出力操作に適切な識別ソフトウェアを生成し、あるいは選択するようにし、この生成あるいは選択した識別ソフトウェアによって、不正入出力操作による被害の拡大を確実に防止する。
【0062】
(実施の形態4)
つぎに、この発明の実施の形態4について説明する。上述した実施の形態2,3では、不正入出力操作が発生した場合に、いずれも硬貨処理装置2および紙幣処理装置3側に対応する処理を行うものであったが、この実施の形態4では、不正入出力操作が発生した場合に、本体部4側において不正入出力操作が最終的に行われたか否かを判定する判定部42内の判定ソフトウェアを変更するようにしている。
【0063】
図14は、この発明の実施の形態4である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。図14において、この自動販売機システムは、複数の自動販売機70−1〜70−nと管理装置90とがネットワークNに接続される。各自動販売機70−1〜70−nは、図10に示す構成を有し、図1に示した通知範囲保持部44を削除した構成となっている。
【0064】
管理装置90は、識別変更情報を通知した各自動販売機70−1〜70−nの検知データを取得し、この検知データおよび過去の不正入出力操作による検知データとをもとに判定部42の判別ソフトウェアを新規に生成し、あるいは選択する学習部68と、既に作成された判別ソフトウェアおよび新規に生成した判別ソフトウェアをデータベースとして保持する判別ソフトウェアデータベース69をさらに有し、その他の構成は、図12に示した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0065】
ここで、図15に示すフローチャートを参照して、この自動販売機システムにおける不正入出力操作による被害防止処理手順について説明する。なお、ここでは、自動販売機70−1に不正入出力操作が生じたものとして説明する。まず、自動販売機70−1の判定部42は、図4に示したステップS105と同様に、偽貨、偽札、または不審操作の判別、すなわち不正入出力操作があったか否かを最終的に判別する(ステップS201)。不正入出力操作があった場合、自動販売機70−1の本体制御部41は、識別ソフトウェアの変更または受入種別レベルの変更を行い(ステップS202)、識別変更情報を生成し(ステップS203)、この識別変更情報を管理装置80に送出する(ステップS204)。
【0066】
管理装置90は、識別変更情報を受信すると、範囲予測部62が、識別変更情報および各自動販売機70−1〜70−nの配置情報をもとに、通知範囲の予測を行い(ステップS205)、通知範囲を決定する(ステップS206)。ここでは、図14に示すように領域E10内に含まれる自動販売機70−2〜70−10を通知範囲内の自動販売機として決定する。その後、この決定した通知範囲内の自動販売機70−2〜70−10に対して、識別変更情報を通知する(ステップS207)。
【0067】
管理装置90から識別変更情報を受信した各自動販売機70−2〜7−10は、受信した識別変更情報をもとに、識別ソフトウェアの変更あるいは受入種別レベルの変更を行う(ステップS208)。これまでのステップS201からS208までの処理は、実施の形態2と同じである。
【0068】
その後、管理装置90は、自動販売機70−1に対して、不正入出力操作時近傍の検知データの取得要求を行う(ステップS309)。これに対して、自動販売機70−1は、不正入出力操作時近傍の検知データを管理装置90に送出する(ステップS310)。検知データを取得した管理装置90の学習部68は、この検知データおよび過去の不正入出力操作による検知データとをもとに判別ソフトウェアを新規に生成し、あるいは選択する(ステップS311)。その後、選択あるいは生成した判別ソフトウェアを自動販売機70−1〜70−10に対して送出する(ステップS312,S313)。その後、各自動販売機70−1〜70−10は、既に設定されている判別ソフトウェアに代えて、受信した判別ソフトウェアを再設定する(ステップS314,S315)。これによって、同様な不正入出力操作による被害をその後迅速に検知することができる。
【0069】
この実施の形態4によれば、学習部68によって現不正入出力操作に適切な判別ソフトウェアを生成し、あるいは選択するようにし、この生成あるいは選択した判別ソフトウェアによって、不正入出力操作による被害がさらに拡大することを防止することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、判定手段が、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定し、制御手段が、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしているので、貨幣の不正入出力があった自動販売機単体の被害を小さくすることができるという効果を奏する。
【0071】
また、請求項2の発明によれば、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、他の自動販売機に貨幣の不正入出力情報を通知し、他の自動販売機の制御手段は、前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしているので、貨幣の不正入出力行為による他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0072】
また、請求項3の発明によれば、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知し、前記制御手段が、前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしているので、貨幣の不正入出力行為による他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0073】
また、請求項4の発明によれば、前記貨幣の不正入出力が行われた場合の通知対象である他の自動販売機に関する情報を保持する保持手段をさらに備え、前記通知手段が、保持手段に保持された情報をもとに、たとえば近辺の他の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を自動的に通知し、通知を受けた前記制御手段が、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしているので、貨幣の不正入出力行為による他の自動販売機への被害拡大を迅速かつ最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0074】
また、請求項5の発明によれば、前記検出手段が、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作をも検出するようにしているので、返却レバーの貨幣の不正入出力行為による被害拡大をも最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0075】
また、請求項6の発明によれば、前記自動販売機の判定手段が、前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定し、制御手段が、前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させ、通知手段が、前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、前記ネットワークに接続され、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する。この通知を受けた管理装置内の不正通知手段は、前記自動販売機から貨幣の不正入出力情報を受信し、前記保持手段に保持された自動販売機の配置情報をもとに該貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知し、この通知を受けた自動販売機の制御手段は、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受入レベルを変化させるようにしているので、貨幣の不正入出力行為が行われた自動販売機単体の被害の拡大を小さくするとともに、他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項7の発明によれば、前記管理装置の予測手段が、前記貨幣の不正入出力情報および前記保持手段が保持する自動販売機の配置情報をもとに、該貨幣の不正入出力が及ぶ範囲を予測し、前記不正通知手段が、前記予測手段の予測結果をもとに、貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記不正入出力情報を通知するようにしているので、貨幣の不正入出力行為による他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0077】
また、請求項8の発明によれば、前記管理装置の学習手段が、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記貨幣識別レベルを含む貨幣識別ソフトウェアを生成あるいは選択し、前記不正通知手段が、前記学習手段が生成あるいは選択した貨幣識別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、通知された自動販売機の制御手段が、前記検出手段の貨幣識別ソフトウェアを変更させるようにしているので、貨幣の不正入出力行為による他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0078】
また、請求項9の発明によれば、前記管理装置の判別学習手段が、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記判別手段が行う判別処理手順を示す判別ソフトウェアを生成あるいは選択し、前記不正通知手段が、前記判別学習手段が生成あるいは選択した判別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、通知を受けた自動販売機の判別手段が、通知された前記判別ソフトウェアをもとに貨幣の不正入出力の判別処理を行うようにしているので、貨幣の不正入出力の特徴を捉えた不正入出力を精度良く判別することができ、他の自動販売機への被害拡大を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0079】
また、請求項10の発明によれば、前記検出手段が、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出するようにしているので、返却レバーの貨幣の不正入出力行為による被害拡大をも最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である自動販売機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した選別センサが検知するインダクタンス変化の時間変化を示す図である。
【図3】図1に示した受入種別レベルに設定される内容を示す図である。
【図4】図1に示した本体部による不正入出力操作による被害防止の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した判別部による不正入出力操作の判定に用いられる不良コイン投入率の時間変化を示す図である。
【図6】図1に示した判別部による不正入出力操作の判定に用いられる不良コイン投入率の閾値の時間変化を示す図である。
【図7】図1に示した判別部による不正入出力操作の判定に用いられる返却レバー操作率の時間変化を示す図である。
【図8】図1に示した自動販売機による自動販売機間における識別変更情報の通知を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態2である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示した自動販売機の構成を示す図である。
【図11】図9に示した自動販売機システムによる不正入出力操作による被害防止の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態3である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示した自動販売機システムによる不正入出力操作による被害防止の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態4である自動販売機システムの構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示した自動販売機システムによる不正入出力操作による被害防止の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,51〜57,70−1〜70−n 自動販売機
2 硬貨処理装置
3 紙幣処理装置
4 本体部
21,31 本体部
21a,31a 識別ソフトウェア
21b,31b 受入種別レベル
22,32 選別センサ
23 返却レバー
24,34 スタッカ検知センサ
25 エンプティセンサ
26,36 カバーセット検知センサ
27,37 駆動回路
28 払出機構
29,39 インターフェース
33 紙幣挿入検知センサ
38 搬送機構
41 本体制御部
42 判定部
43 識別ソフトウェア保持部
44 通知範囲保持部
45,64 受信処理部
46,65 送信処理部
60,80,90 管理装置
61 管理制御部
62 範囲予測部
63 通知範囲データベース
66,68 学習部
67 識別ソフトウェアデータベース
69 判別ソフトウェアデータベース

Claims (9)

  1. 少なくとも、設定された貨幣識別ソフトウェアによる貨幣識別レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、他の自動販売機に貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段と、
    他の自動販売機から前記貨幣の不正入出力情報を受信する受信手段と、
    少なくとも前記受信手段が前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは貨幣種別毎の受入の許容状態である貨幣受入状態を変化させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 少なくとも、設定された貨幣識別ソフトウェアによる貨幣識別レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段と、
    前記管理装置から前記貨幣の不正入出力情報を受信する受信手段と、
    少なくとも前記受信手段が前記貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは貨幣種別毎の受入の許容状態である貨幣受入状態を変化させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  3. 前記貨幣の不正入出力が行われた場合の通知対象である他の自動販売機の通知範囲に関する情報を保持する保持手段をさらに備え、
    前記通知手段は、前記保持手段に保持された情報をもとに他の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  4. 前記検出手段は、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機。
  5. 複数の自動販売機と該複数の自動販売機を管理する管理装置とがネットワークに接続された自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機は、
    少なくとも、設定された貨幣識別ソフトウェアによる貨幣識別レベルをもとに貨幣の不正入出力に関する操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果をもとに貨幣の不正入出力が行われたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって貨幣の不正入出力が行われた場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは貨幣種別毎の受入の許容状態である貨幣受入状態を変化させる制御手段と、
    前記判定手段が貨幣の不正入出力が行われたと判定した場合、前記ネットワークに接続され、当該自動販売機を管理する管理装置に該貨幣の不正入出力情報を通知する通知手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記複数の自動販売機の配置情報を保持する保持手段と、
    前記自動販売機から貨幣の不正入出力情報を受信し、前記保持手段に保持された自動販売機の配置情報をもとに該貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記貨幣の不正入出力情報を通知する不正通知手段と、
    を備え、
    前記自動販売機の制御手段は、前記管理装置から貨幣の不正入出力情報を受信した場合、前記検出手段による前記貨幣識別レベルあるいは前記貨幣受状態を変化させることを特徴とする自動販売機システム。
  6. 前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報および前記保持手段が保持する自動販売機の配置情報をもとに、該貨幣の不正入出力が及ぶ範囲を予測する予測手段をさらに備え、
    前記不正通知手段は、前記予測手段の予測結果をもとに、貨幣の不正入出力が行われる範囲の自動販売機に前記不正入出力情報を通知することを特徴とする請求項5に記載の自動販売機システム。
  7. 前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記貨幣識別レベルを含む貨幣識別ソフトウェアを生成あるいは選択する学習手段をさらに備え、
    前記不正通知手段は、前記学習手段が生成あるいは選択した貨幣識別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、
    前記制御手段は、前記検出手段の貨幣識別ソフトウェアを変更させることを特徴とする請求項5または6に記載の自動販売機システム。
  8. 前記管理装置は、前記貨幣の不正入出力情報をもとに、前記判別手段が行う判別処理手順を示す判別ソフトウェアを生成あるいは選択する判別学習手段をさらに備え、
    前記不正通知手段は、前記判別学習手段が生成あるいは選択した判別ソフトウェアを前記自動販売機に通知し、
    前記判別手段は、通知された前記判別ソフトウェアをもとに貨幣の不正入出力の判別処理を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の自動販売機システム。
  9. 前記検出手段は、返却レバーによる貨幣の不正入出力に関する操作を検出することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の自動販売機システム。
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