JP2004326472A - 利用者の指紋採取機能を備えた現金自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現金自動取引装置で不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨を入金したとき、取引に使用されたカードや通帳が架空口座などの理由から不正利用者の特定ができないため、カードや通帳にある口座情報以外から不正利用者を特定する必要があった。
【解決手段】現金自動取引装置で取引を選択するときなどに使用するタッチパネルに指紋画像データを採取する機能を搭載し、その指紋を保存、印字する事で不正利用者の特定を可能とする。
【効果】本発明により現金自動取引装置で偽造紙幣や偽造硬貨を入金した不正利用者を特定することが可能となり、また不正利用者の現金自動取引装置の利用を抑止することも可能となる。
【選択図】 図3
【解決手段】現金自動取引装置で取引を選択するときなどに使用するタッチパネルに指紋画像データを採取する機能を搭載し、その指紋を保存、印字する事で不正利用者の特定を可能とする。
【効果】本発明により現金自動取引装置で偽造紙幣や偽造硬貨を入金した不正利用者を特定することが可能となり、また不正利用者の現金自動取引装置の利用を抑止することも可能となる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金自動取引装置などに搭載されているタッチパネルの付加価値に対する発明である。
【0002】
【従来の技術】
現在、現金自動取引装置(以下、総称して自動機)には紙幣、硬貨を鑑別する装置(以下、鑑別装置)が搭載され、自動機に入金する紙幣や硬貨の種類、及び真偽を特定することが可能である。この鑑別装置にて偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断された紙幣、硬貨の場合、自動機に入金された紙幣、硬貨を利用者に返却する。また、鑑別装置が偽造紙幣や偽造硬貨を含む紙幣、硬貨を誤って「真」と鑑別してしまった場合、入金された紙幣、硬貨は自動機に収納されてしまう。
【0003】
現在の自動機では上記のどちらの場合でも、不正な紙幣、硬貨を入金した不正利用者を特定することができないという問題がある。即ち、カードや通帳の口座番号から口座名義の人物の特定は可能であるが、架空名義の口座、または何らかの理由により個人を特定できない環境下で利用された口座などの場合、不正利用者当人を特定することはカメラで撮影されていても非常に困難である。
【0004】
【特許文献】
なし
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決する課題は以下の2つがある。
(1)不正利用者が自動機に偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断される紙幣、硬貨を入金した場合、自動機の鑑別装置において「真」と誤って判断してしまうと自動機装置内に紙幣、硬貨を収納してしまう上、不正利用者当人を特定することができない。
(2)不正利用者が自動機に偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断される紙幣、硬貨を入金した場合、自動機の鑑別装置において「偽」と判断できた場合でも、不正な紙幣、硬貨を返却することは可能だが不正利用者当人を特定することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
自動機のタッチパネルに指紋画像データを採取する機能を搭載し、この画像データを装置内や紙面に保存することで解決することが可能である。
(1)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「真」と誤って判断してしまった場合
不正利用者が入金した偽造紙幣や偽造硬貨が自動機内に残っている場合、偽造紙幣や偽造硬貨から採取した不正利用者の指紋と、自動機のタッチパネルから採取した指紋画像データからどの取引で偽造紙幣、偽造硬貨が入金されたかを特定し利用者の口座情報を特定し、これから不正利用者を特定することが可能である。また、何らかの理由により口座情報等から不正利用者を特定できない場合でも、指紋を採取しておくことが可能となる。
(2)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「偽」と判断した場合
この場合、自動機は入金された偽造紙幣、偽造硬貨などを利用者に返却してしまうが、自動機のタッチパネルから指紋画像データを採取することが可能となり、鑑別装置が「偽」と判断した紙幣、硬貨を入金したことを指紋画像データと同時に保存することにより不正利用者の特定することが可能である。また、何らかの理由により口座情報等から不正利用者を特定できない場合でも、指紋を採取しておくことが可能となる。
(3)不正利用者の自動機利用抑止
また、(1),(2)の機能から、不正利用をした利用者が自動機で再度入金などの取引を行おうとした場合、採取され登録された指紋画像データと取引中に自動機のタッチパネルから採取した指紋画像データを照合し一致した場合、取引を中断させる、または不正利用者の使用媒体を回収し自動機の利用をできないようにするなどの手段を講じることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に本発明で使用される自動機のシステム構成を示す。100は自動機であり、現金の入出金などの取引が可能な装置である。自動機100には、利用者が取引選択を行うためのタッチパネル101や紙幣入出金口102、硬貨入出金口103、および内部には取引のログデータを残すジャーナル104、キャッシュカードを挿入するカード挿入口105、紙幣の種類を特定する紙幣鑑別装置106、硬貨の種類を特定する硬貨鑑別装置107、タッチパネルから採取した指紋画像データを保存する磁気ディスク装置108がある。
【0008】
また、自動機100は口座情報等の顧客情報が格納されているホスト109と、ネットワーク110を介して接続されている。自動機100は、自動機100を利用している利用者のカード、通帳から利用者の情報、及び利用者が行っている取引情報をホスト109に送信し(308)、ホスト109は送信された情報から取引を成立させるか否かを判断し自動機100に通知する(309)。
【0009】
図2に自動機100が採取した指紋を印刷するジャーナル印字例を示す。
【0010】
図3に自動機の入金取引時の画面表示例(フロー)を示す。
【0011】
図4に自動機の入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨が入金されたことを検知した場合の画面表示例を示す。
(1)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「真」と誤って判断してしまった場合
利用者は、自動機100のタッチパネル101に表示されている画面300「いらっしゃい」の「お預け入キー」300−0等の入金系取引のボタンに触れて取引を選択する。このときにタッチパネル101から取引選択時に押下した指紋を採取し、その指紋画像データを磁気ディスク装置108に保存し、ジャーナル104に印字を行う(ジャーナル印字例(1)200のように指紋画像201を印字する)。
【0012】
次に利用者は画面301の「カード挿入」に従いカードをカード挿入口105に入れる。自動機100は画面302の「入金金種選択」を表示し、利用者はその指示に従って入金金種を選択する。ここで「硬貨と紙幣を入金キー」302−2を選択したとすると自動機100は画面303の「紙幣入金」を表示し、紙幣入出金口102を開け紙幣入金を促し、利用者は紙幣入出金口102から紙幣を入れる。紙幣入金後、自動機100は画面304の「硬貨入金」を表示し、硬貨入出金口103を開け硬貨入金を促し、利用者は硬貨を入れる。
【0013】
紙幣、硬貨が自動機100に入金されると、自動機100は紙幣鑑別装置106や硬貨鑑別装置107で入金された紙幣、硬貨の鑑別を行う。ここで自動機100が誤って「真」の紙幣、硬貨と特定してしまった場合、画面305の「入金金額確認」を表示し、利用者が「確認キー」305−0を押下後、自動機は画面306の「手続中」を表示しホスト109に取引情報を送信する(308)。ホスト109から取引許可が通知されると(309)、自動機100は画面307の「カード受取」を表示し、カード挿入口105からカードを排出する。利用者がカード挿入口105から排出されたカードを抜き取ると入金取引が終了する。
【0014】
この一連の取引が終了したあと、自動機100に入金された紙幣、硬貨を銀行関係者などが「真」の紙幣、硬貨ではないと判別した場合、その偽造紙幣や偽造硬貨から指紋を採取する。銀行関係者は偽造紙幣、または偽造硬貨から採取した指紋と、当該取引の行われたジャーナル104に印字された指紋画像データ(ジャーナル印字例(1)200)とを照合しながら該当取引を特定する。
【0015】
特定した該当ジャーナルには利用者の口座番号情報等も印字されていることから、これらの情報から利用者の特定、または警察機関等による不正利用者割り出しが可能となる。
(2)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「偽」と判断した場合
利用者が自動機100のタッチパネル101に表示されている画面に従って紙幣、硬貨を入金するまでの動作は(1)に同じであるため省略する。
【0016】
紙幣や硬貨が入金されると紙幣、自動機100は紙幣鑑別装置106や硬貨鑑別装置107で入金された紙幣、硬貨の鑑別を行う。ここで自動機100が「偽」の紙幣、硬貨と判断した場合、自動機100はジャーナル104に「偽造紙幣・偽造硬貨が入金された」ことを意味するログデータ203を印字するとともに、画面405の「硬貨返却」を表示し「偽」と判断した硬貨を硬貨入出金口103に放出する。利用者が硬貨を受け取ると、続いて画面406の「紙幣返却」を表示し紙幣入出金口102に「偽」と判断した紙幣を放出する。最後に自動機100は画面407の「カード受取」を表示し、カード挿入口105からカードを排出し利用者にカード受け取りを促す。利用者がカードを抜き取ると取引が中断終了する。
【0017】
この一連の取引が終了したあと、自動機100内には「偽」と判断した紙幣、硬貨は存在しないが、銀行関係者は取引中に印字したログデータ203や偽造紙幣、偽造硬貨が入金されたことを示す通知警告等により当該取引のジャーナル104の口座番号情報等や指紋画像データ(ジャーナル印字例(1)200)から利用者を特定することができ、また警察機関等による不正利用者割り出しが可能となる。
(3)不正利用者の自動機利用抑止
不正利用した人の指紋画像データを自動機100の磁気ディスク装置108に保存することにより不正利用者の自動機利用抑止が可能となる。以前に不正利用した不正利用者が自動機100で取引を行う場合、自動機100のタッチパネル101に表示されている画面300の「いらっしゃい」の「お預け入キー」300−0等の入金系取引のボタンに触れて取引を選択するが、この時タッチパネル101から採取した指紋画像データと自動機100の磁気ディスク装置108に予め保存されている指紋画像データを照合し、一致した時は即取引を中断させる。
【0018】
また、ホスト109に指紋画像データを予め登録することでも不正利用者の自動機利用抑止が可能となる。自動機100がホスト109に対して取引情報などを送信する際にタッチパネル101から採取した指紋画像データを同時にホスト109に送信し(308)、ホスト109に予め登録された指紋画像データと、自動機100が送信(308)した指紋画像データをホスト109]で照合し、一致した場合は自動機100に取引を拒否する内容を通知(309)することで取引を抑止することが可能となる。
(4)その他の応用例
また、以上の技術を用いれば不正利用者の特定だけではなく、口座契約者の指紋画像データをホスト109に常に記憶させることにより、タッチパネル101から採取した指紋画像データを自動機100がホスト109に送信し(308)、ホスト109の指紋画像データと一致した場合、自動機100で取引を行うなど、利用者の個人認証方法にも適用することが可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明では、現金自動取引装置にあるタッチパネルを利用して指紋を採取し、偽造紙幣や偽造硬貨などを入金した不正利用者の特定をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現在の現金自動取引装置のシステム構成を示す。
【図2】本発明を実現するために必要なジャーナル印字の例を示す。
【図3】入金取引正常終了時の取引画面表示例を示す
【図4】入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨を含む真券でないものを検知したときの取引画面表示例示す。
【符号の説明】
100…現金自動取引装置、102…紙幣入出金口、104…ジャーナル、106…紙幣鑑別装置、108…磁気ディスク装置、110…ネットワーク、200…ジャーナル印字例1、101…タッチパネル、103…硬貨入出金口、105…カード挿入口、107…硬貨鑑別装置、109…ホスト、201…指紋印字、202…ジャーナル印字例2、203…偽造紙幣・偽造硬貨入金印字、300〜307…入金取引正常終了時の取引画面表示例表示例、308…現金自動取引装置からホストへ情報送信、309…ホストから現金自動取引装置へ情報送信、400〜407…入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨を含む真券でないものを検知したときの取引画面表示例。
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金自動取引装置などに搭載されているタッチパネルの付加価値に対する発明である。
【0002】
【従来の技術】
現在、現金自動取引装置(以下、総称して自動機)には紙幣、硬貨を鑑別する装置(以下、鑑別装置)が搭載され、自動機に入金する紙幣や硬貨の種類、及び真偽を特定することが可能である。この鑑別装置にて偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断された紙幣、硬貨の場合、自動機に入金された紙幣、硬貨を利用者に返却する。また、鑑別装置が偽造紙幣や偽造硬貨を含む紙幣、硬貨を誤って「真」と鑑別してしまった場合、入金された紙幣、硬貨は自動機に収納されてしまう。
【0003】
現在の自動機では上記のどちらの場合でも、不正な紙幣、硬貨を入金した不正利用者を特定することができないという問題がある。即ち、カードや通帳の口座番号から口座名義の人物の特定は可能であるが、架空名義の口座、または何らかの理由により個人を特定できない環境下で利用された口座などの場合、不正利用者当人を特定することはカメラで撮影されていても非常に困難である。
【0004】
【特許文献】
なし
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決する課題は以下の2つがある。
(1)不正利用者が自動機に偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断される紙幣、硬貨を入金した場合、自動機の鑑別装置において「真」と誤って判断してしまうと自動機装置内に紙幣、硬貨を収納してしまう上、不正利用者当人を特定することができない。
(2)不正利用者が自動機に偽造紙幣や偽造硬貨を含む「偽」と判断される紙幣、硬貨を入金した場合、自動機の鑑別装置において「偽」と判断できた場合でも、不正な紙幣、硬貨を返却することは可能だが不正利用者当人を特定することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
自動機のタッチパネルに指紋画像データを採取する機能を搭載し、この画像データを装置内や紙面に保存することで解決することが可能である。
(1)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「真」と誤って判断してしまった場合
不正利用者が入金した偽造紙幣や偽造硬貨が自動機内に残っている場合、偽造紙幣や偽造硬貨から採取した不正利用者の指紋と、自動機のタッチパネルから採取した指紋画像データからどの取引で偽造紙幣、偽造硬貨が入金されたかを特定し利用者の口座情報を特定し、これから不正利用者を特定することが可能である。また、何らかの理由により口座情報等から不正利用者を特定できない場合でも、指紋を採取しておくことが可能となる。
(2)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「偽」と判断した場合
この場合、自動機は入金された偽造紙幣、偽造硬貨などを利用者に返却してしまうが、自動機のタッチパネルから指紋画像データを採取することが可能となり、鑑別装置が「偽」と判断した紙幣、硬貨を入金したことを指紋画像データと同時に保存することにより不正利用者の特定することが可能である。また、何らかの理由により口座情報等から不正利用者を特定できない場合でも、指紋を採取しておくことが可能となる。
(3)不正利用者の自動機利用抑止
また、(1),(2)の機能から、不正利用をした利用者が自動機で再度入金などの取引を行おうとした場合、採取され登録された指紋画像データと取引中に自動機のタッチパネルから採取した指紋画像データを照合し一致した場合、取引を中断させる、または不正利用者の使用媒体を回収し自動機の利用をできないようにするなどの手段を講じることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に本発明で使用される自動機のシステム構成を示す。100は自動機であり、現金の入出金などの取引が可能な装置である。自動機100には、利用者が取引選択を行うためのタッチパネル101や紙幣入出金口102、硬貨入出金口103、および内部には取引のログデータを残すジャーナル104、キャッシュカードを挿入するカード挿入口105、紙幣の種類を特定する紙幣鑑別装置106、硬貨の種類を特定する硬貨鑑別装置107、タッチパネルから採取した指紋画像データを保存する磁気ディスク装置108がある。
【0008】
また、自動機100は口座情報等の顧客情報が格納されているホスト109と、ネットワーク110を介して接続されている。自動機100は、自動機100を利用している利用者のカード、通帳から利用者の情報、及び利用者が行っている取引情報をホスト109に送信し(308)、ホスト109は送信された情報から取引を成立させるか否かを判断し自動機100に通知する(309)。
【0009】
図2に自動機100が採取した指紋を印刷するジャーナル印字例を示す。
【0010】
図3に自動機の入金取引時の画面表示例(フロー)を示す。
【0011】
図4に自動機の入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨が入金されたことを検知した場合の画面表示例を示す。
(1)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「真」と誤って判断してしまった場合
利用者は、自動機100のタッチパネル101に表示されている画面300「いらっしゃい」の「お預け入キー」300−0等の入金系取引のボタンに触れて取引を選択する。このときにタッチパネル101から取引選択時に押下した指紋を採取し、その指紋画像データを磁気ディスク装置108に保存し、ジャーナル104に印字を行う(ジャーナル印字例(1)200のように指紋画像201を印字する)。
【0012】
次に利用者は画面301の「カード挿入」に従いカードをカード挿入口105に入れる。自動機100は画面302の「入金金種選択」を表示し、利用者はその指示に従って入金金種を選択する。ここで「硬貨と紙幣を入金キー」302−2を選択したとすると自動機100は画面303の「紙幣入金」を表示し、紙幣入出金口102を開け紙幣入金を促し、利用者は紙幣入出金口102から紙幣を入れる。紙幣入金後、自動機100は画面304の「硬貨入金」を表示し、硬貨入出金口103を開け硬貨入金を促し、利用者は硬貨を入れる。
【0013】
紙幣、硬貨が自動機100に入金されると、自動機100は紙幣鑑別装置106や硬貨鑑別装置107で入金された紙幣、硬貨の鑑別を行う。ここで自動機100が誤って「真」の紙幣、硬貨と特定してしまった場合、画面305の「入金金額確認」を表示し、利用者が「確認キー」305−0を押下後、自動機は画面306の「手続中」を表示しホスト109に取引情報を送信する(308)。ホスト109から取引許可が通知されると(309)、自動機100は画面307の「カード受取」を表示し、カード挿入口105からカードを排出する。利用者がカード挿入口105から排出されたカードを抜き取ると入金取引が終了する。
【0014】
この一連の取引が終了したあと、自動機100に入金された紙幣、硬貨を銀行関係者などが「真」の紙幣、硬貨ではないと判別した場合、その偽造紙幣や偽造硬貨から指紋を採取する。銀行関係者は偽造紙幣、または偽造硬貨から採取した指紋と、当該取引の行われたジャーナル104に印字された指紋画像データ(ジャーナル印字例(1)200)とを照合しながら該当取引を特定する。
【0015】
特定した該当ジャーナルには利用者の口座番号情報等も印字されていることから、これらの情報から利用者の特定、または警察機関等による不正利用者割り出しが可能となる。
(2)不正利用者が偽造紙幣や偽造硬貨などを自動機に入金し、自動機が「偽」と判断した場合
利用者が自動機100のタッチパネル101に表示されている画面に従って紙幣、硬貨を入金するまでの動作は(1)に同じであるため省略する。
【0016】
紙幣や硬貨が入金されると紙幣、自動機100は紙幣鑑別装置106や硬貨鑑別装置107で入金された紙幣、硬貨の鑑別を行う。ここで自動機100が「偽」の紙幣、硬貨と判断した場合、自動機100はジャーナル104に「偽造紙幣・偽造硬貨が入金された」ことを意味するログデータ203を印字するとともに、画面405の「硬貨返却」を表示し「偽」と判断した硬貨を硬貨入出金口103に放出する。利用者が硬貨を受け取ると、続いて画面406の「紙幣返却」を表示し紙幣入出金口102に「偽」と判断した紙幣を放出する。最後に自動機100は画面407の「カード受取」を表示し、カード挿入口105からカードを排出し利用者にカード受け取りを促す。利用者がカードを抜き取ると取引が中断終了する。
【0017】
この一連の取引が終了したあと、自動機100内には「偽」と判断した紙幣、硬貨は存在しないが、銀行関係者は取引中に印字したログデータ203や偽造紙幣、偽造硬貨が入金されたことを示す通知警告等により当該取引のジャーナル104の口座番号情報等や指紋画像データ(ジャーナル印字例(1)200)から利用者を特定することができ、また警察機関等による不正利用者割り出しが可能となる。
(3)不正利用者の自動機利用抑止
不正利用した人の指紋画像データを自動機100の磁気ディスク装置108に保存することにより不正利用者の自動機利用抑止が可能となる。以前に不正利用した不正利用者が自動機100で取引を行う場合、自動機100のタッチパネル101に表示されている画面300の「いらっしゃい」の「お預け入キー」300−0等の入金系取引のボタンに触れて取引を選択するが、この時タッチパネル101から採取した指紋画像データと自動機100の磁気ディスク装置108に予め保存されている指紋画像データを照合し、一致した時は即取引を中断させる。
【0018】
また、ホスト109に指紋画像データを予め登録することでも不正利用者の自動機利用抑止が可能となる。自動機100がホスト109に対して取引情報などを送信する際にタッチパネル101から採取した指紋画像データを同時にホスト109に送信し(308)、ホスト109に予め登録された指紋画像データと、自動機100が送信(308)した指紋画像データをホスト109]で照合し、一致した場合は自動機100に取引を拒否する内容を通知(309)することで取引を抑止することが可能となる。
(4)その他の応用例
また、以上の技術を用いれば不正利用者の特定だけではなく、口座契約者の指紋画像データをホスト109に常に記憶させることにより、タッチパネル101から採取した指紋画像データを自動機100がホスト109に送信し(308)、ホスト109の指紋画像データと一致した場合、自動機100で取引を行うなど、利用者の個人認証方法にも適用することが可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明では、現金自動取引装置にあるタッチパネルを利用して指紋を採取し、偽造紙幣や偽造硬貨などを入金した不正利用者の特定をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現在の現金自動取引装置のシステム構成を示す。
【図2】本発明を実現するために必要なジャーナル印字の例を示す。
【図3】入金取引正常終了時の取引画面表示例を示す
【図4】入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨を含む真券でないものを検知したときの取引画面表示例示す。
【符号の説明】
100…現金自動取引装置、102…紙幣入出金口、104…ジャーナル、106…紙幣鑑別装置、108…磁気ディスク装置、110…ネットワーク、200…ジャーナル印字例1、101…タッチパネル、103…硬貨入出金口、105…カード挿入口、107…硬貨鑑別装置、109…ホスト、201…指紋印字、202…ジャーナル印字例2、203…偽造紙幣・偽造硬貨入金印字、300〜307…入金取引正常終了時の取引画面表示例表示例、308…現金自動取引装置からホストへ情報送信、309…ホストから現金自動取引装置へ情報送信、400〜407…入金取引時に偽造紙幣や偽造硬貨を含む真券でないものを検知したときの取引画面表示例。
Claims (3)
- 偽った住所や偽名などを使って銀行に架空口座を開設した不正利用者が現金自動取引装置に偽造硬貨や偽造紙幣を入金したとき、現金自動取引装置が偽造硬貨や偽造紙幣と特定できなかった場合に、現金自動取引装置に収納されてしまった偽造紙幣や偽造硬貨から指紋を採取し、現金自動取引装置に搭載しているタッチパネルから採取した指紋と照合して不正利用者を特定できることを特徴とする装置。
- 偽った住所や偽名などを使って銀行に架空口座を開設した不正利用者が現金自動取引装置に偽造硬貨や偽造紙幣を入金したとき、現金自動取引装置が偽造硬貨や偽造紙幣と特定した場合に、現金自動取引装置に搭載しているタッチパネルから採取した指紋を利用して不正利用者を特定できることを特徴とする装置。
- 請求項1や請求項2にて特定した不正利用者を含む利用者を、現金自動取引装置を運用する銀行側などが、特定した不正利用者の指紋より現金自動取引装置による取引の抑止を可能とすることを特徴とした装置。また、これによる個人認証方式を備えた現金自動取引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120883A JP2004326472A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 利用者の指紋採取機能を備えた現金自動取引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120883A JP2004326472A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 利用者の指紋採取機能を備えた現金自動取引装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004326472A true JP2004326472A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33499591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003120883A Pending JP2004326472A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 利用者の指紋採取機能を備えた現金自動取引装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004326472A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2003-04-25 JP JP2003120883A patent/JP2004326472A/ja active Pending
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