JP4419260B2 - ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置においては、車速等の車両情報、及び現在位置検出手段によって検出された車両(自車)の現在の位置、すなわち、現在位置に基づいて、車両が走行した軌跡(以下「走行軌跡」という。)を算出し、該走行軌跡とデータ記録部から読み出した道路状況データとを照合して、マップマッチングを行い、車両が地図上のどの位置にあるかの判定を行うようになっている。そして、現在位置を車両の周辺の地図と共に表示部に表示したり、前記現在位置、運転者が設定した目的地等に基づいて経路を探索し、探索された経路を案内したりするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、例えば、高架の高速道路と一般道路とが並設されている場合に、車両が高架の高速道路を走行している場合に検出される現在位置と、一般道路を走行している場合に検出される現在位置とがほぼ一致するので、マップマッチングを正確に行うことができず、高架の高速道路と一般道路とを区別することができない。
【0004】
その場合、現在位置が表示部に誤って表示されたり、誤った経路が案内されたりすることがある。
【0005】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、マップマッチングを正確に行うことができない場合に、マップマッチングを修正することができるナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の車両制御装置においては、現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路状況データが記録されたデータ記録部と、撮像手段と、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段と、交差点を通過するに当たり、前記撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断するマーク認識判断処理手段と、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する走行道路判定処理手段とを有する。
【0007】
本発明の他のナビゲーション装置においては、さらに、前記撮像手段は、交差点が現在位置から第1の設定距離以内に存在する場合に、撮影を行う。
【0008】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記撮像手段は、車両が交差点を通過した後、第2の設定距離を走行すると、撮影を終了する。
【0009】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記マーク認識判断処理手段は、少なくとも一つの交差点が存在する判定区間において、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断する。
【0010】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記走行道路判定処理手段の判定結果に基づいて、現在位置を変更する現在位置変更処理手段を有する。
【0011】
本発明のナビゲーション装置の制御方法においては、現在位置を検出し、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断し、交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断し、該レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する。
【0012】
本発明の記録媒体においては、ナビゲーション制御装置を、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段、交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断するマーク認識判断処理手段、並びに前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する走行道路判定処理手段として機能させるためのプログラムを記録する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【0015】
図において、91は現在位置を検出する現在位置検出手段、24は道路状況データが記録されたデータ記録部、11は撮像手段としてのカメラ、92は現在位置及び道路状況データに基づいて、第1、第2の道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段、93は交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のマークが認識されたかどうかを判断するマーク認識判断処理手段、94は前記マークが認識されたかどうかの判断結果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走行しているかを判定する走行道路判定処理手段である。
【0016】
図2は本発明の第1の実施の形態における車両制御装置のブロック図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配設状態を示す第1の図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配設状態を示す第2の図である。
【0017】
図において、10は車両制御装置、11は車両の所定の箇所、例えば、図3に示されるように、フロントガラス10aの上部のルームミラー10bの近傍に取り付けられ、車両の前方の被写体を撮影する撮像手段としてのCCD等のカメラ、12は該カメラ11によって得られた画像を画像信号として読み込んで、画像信号に対して画像処理を行い、画像データを作成する画像処理手段としての画像処理プロセッサ、14は前記画像データを読み込んで、画像データに対してエッジ強調処理を行い、画像の境界が強調されたエッジ画像を作成するとともに、該エッジ画像に基づいて、高速道路に特有の道路判定用のマークとしての白線、破線等のレーンマークを認識したり、一般道路に特有の道路判定用のマークとしての横断歩道のゼブラクロッシングマークを認識したりする認識処理手段としてのマーク認識プロセッサ、15はエッジ画像等を記録するための第1の記憶手段としてのワークメモリ、16は制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路の案内等を行うための各種のプログラムが記録された第2の記憶手段としてのプログラムメモリ、Buはバスである。なお、レーンマークが認識されている間、前記マーク認識プロセッサ14は、マーク認識信号をオンにし、ゼブラクロッシングマークが認識されている間、前記マーク認識プロセッサ14は、ゼブラクロッシングマーク認識信号をオンにする。
【0018】
また、前記ワークメモリ15及びプログラム用メモリ16によって記録媒体が構成され、該記録媒体として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、ICカード、光カード等を使用することができる。また、本実施の形態においては、フロントガラス10aの上部の中央にカメラ11を配設するようになっているが、図4に示されるように、車両の後部の所定箇所にカメラ11を配設したり、フロントガラス10aの上部の中央、及び車両の後部の所定箇所にカメラ11を配設したりすることができる。
【0019】
本実施の形態において、前記ワークメモリ15にはエッジ画像が記録され、前記プログラム用メモリ15には各種のプログラムが記録されるようになっているが、エッジ画像及びプログラムを外部の記録媒体に記録することもできる。また、例えば、前記バスBuに図示されないフラッシュメモリを接続し、前記外部の記録媒体からプログラムを読み出してフラッシュメモリに書き込み、プログラムを更新することもできる。
【0020】
また、21はナビゲーション装置の全体の制御を行うナビゲーション制御装置、22はジャイロセンサ、23はGPS(グローバルポジショニングセンサ)、24は道路状況データが記録されたデータ記録部、25は表示部、26は入力部である。前記表示部25には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走行する経路に沿った案内等が表示される。そのために、前記表示部25として、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することができる。また、前記入力部26は、走行開始時の位置を修正したり、目的地を入力したりするためのものであり、前記入力部26として、例えば、表示部25と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することができる。また、前記入力部26として、表示部25に画像で表示されたキー又はメニューにタッチすることによって入力を行うことができるようにしたタッチパネルを使用することもできる。
【0021】
前記ジャイロセンサ22及びGPS23は、いずれも、現在位置を検出する現在位置検出手段91(図1)を構成する。前記ジャイロセンサ26は、車両の回転角速度を検出するものであり、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ26によって検出された回転角速度を積分することにより、車両が向いている方位を算出することができる。また、前記GPS21は、人工衛星によって発生させられた電波を受信して、地球上における位置座標を検出する。なお、前記現在位置検出手段として、ジャイロセンサ22及びGPS23のほかに、地磁気センサ、距離センサ、ステアリングセンサ、ビーコンセンサ、高度計等を使用することもできる。
【0022】
また、前記データ記録部24は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、及び各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各主地域ごとの情報が格納されたデータファイルを備える。前記各データファイルには、経路を探索するためのデータのほか、前記表示部25に、探索した経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種のデータが格納される。なお、前記データ記録部24には、所定の情報を図示されない音声出力部によって出力するための各種のデータも格納される。
【0023】
ところで、前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノードに関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データがそれぞれ格納され、前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによって道路状況データが構成される。なお、前記ノードデータは、前記地図データファイルに格納された地図データにおける少なくとも道路の位置及び形状を表す要素であり、道路上の各ノードの絶対位置を表す座標、各ノード間を連結するリンクの長さ、各ノードにおける絶対方位を表すリンク角等の各データから成る。そして、前記道路データによって、道路自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性については、踏切、高速道路出口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道路、高速道路等)等がそれぞれ表される。
【0024】
また、31は図示されないエンジンの制御を行うエンジン制御装置、32は図示されない自動変速機の制御を行う自動変速機制御装置、33は走行条件としての車速Vを検出する車速検出手段としての車速センサ、34はエンジン負荷としての、図示されないアクセルペダルの踏込量、すなわち、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ、35はオートクルーズが設定されていることを検出するオートクルーズ状態検出手段としてのオートクルーズセンサ、36は図示されないブレーキペダルが踏み込まれたことを検出するブレーキ操作検出手段としてのブレーキセンサである。なお、前記車速V、アクセル開度、ブレーキの踏込み等によって車両情報が構成される。また、カメラ11、画像処理プロセッサ12、マーク認識プロセッサ14、ワークメモリ15、プログラムメモリ16、ナビゲーション制御装置21、ジャイロセンサ22、GPS23、データ記録部24、表示部25、入力部26、車速センサ33等によってナビゲーション装置が構成される。
【0025】
該ナビゲーション制御装置21の図示されない表示処理手段は、表示処理を行うことによって、前記表示部25に現在位置及び周辺の地図を表示する。そして、運転者によって入力部26が操作されて目的地が設定されると、ナビゲーション制御装置21の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行うことによって、現在位置から目的地までの経路を探索し、経路が探索されると、前記表示処理手段は、表示処理を行うことによって、前記表示部25に現在位置、周辺の地図及び探索された経路を表示し、経路案内を開始する。したがって、運転者は、前記経路案内に従って車両を走行させることができる。
【0026】
また、車両制御装置10においては、現在位置に基づいて車両制御としてのコーナ制御を行うことができる。該コーナ制御においては、例えば、車両がコーナに差し掛かったときに、低速側の変速段でコーナを通過することができるようになっている(特開平10−82462号公報参照)。
【0027】
そのために、前記ナビゲーション制御装置21は、車両がコーナに差し掛かると、データ記録部24から各種の道路状況データを読み出し、該道路状況データに基づいて、コーナを通過するに当たり推奨される変速段を推奨値として算出する。そして、前記ナビゲーション制御装置21は、運転者の動作に基づく所定の制御開始条件が満たされるときに、前記推奨値に基づいて上限の変速段を決定し、該上限の変速段より上の変速段(高速側の変速段、変速比の小さい変速段等)で変速を行わないようする。したがって、例えば、曲率半径が小さいコーナを通過する際に、車両を減速させて走行させることができる。なお、前記車両制御として、エンジン制御、変速機制御等を行って車両を走行させることもできる。
【0028】
次に、前記ナビゲーション装置の動作について説明する。
【0029】
図5は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すメインフローチャート、図6は本発明の第1の実施の形態におけるマップマッチング処理のサブルーチンを示す図である。
【0030】
まず、ナビゲーション制御装置21(図2)の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、プログラムメモリ16に記録された各種のプログラムを初期化する。続いて、運転者が入力部26を操作して図示されない目的地設定用のキーを押した場合、ナビゲーション制御装置21の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。その結果、前記目的地設定処理手段の前記経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、現在位置から目的地までの経路を探索する。なお、運転者は、必要に応じて入力部26を操作することによって、目的地までの通過地点を設定したり、有料道路を優先するか、一般道を優先するか等の経路探索条件を選択したりすることができる。
【0031】
次に、ナビゲーション制御装置21の図示されないマップマッチング処理手段は、マップマッチング処理を行い、ジャイロセンサ22、GPS23及び車速センサ33から各センサ信号を読み込み、該各センサ信号に基づいて、現在位置を含む現在地付近のデータを取得する。
【0032】
続いて、前記マップマッチング処理手段は、前記目的地設定処理によって目的地が設定されている場合、車両の走行に伴う現在位置の変化に対応させて、経路を案内するための経路案内データを出力する。
【0033】
続いて、前記マップマッチング処理手段は、車両の走行状態を表す走行状態データを出力する。なお、該走行状態データは、クロック信号に従って設定されるマッチングタイミング、前記ジャイロセンサ22によって検出された旋回角、車速センサ33によって検出された車速V、現在位置に対応させて各マッチングタイミングで取得されたマッチングデータ等から成る。そして、該マッチングデータは、車両が走行している道路を特定するための走行道路番号、車両が到達したノード点を特定するための走行ノード番号、車両が分岐点を通過したことを表す分岐点通過フラグ等から成る。
【0034】
このようにしてマップマッチング処理が行われると、ナビゲーション制御装置21の表示処理手段は、表示処理を行い、表示部25に現在位置を周辺の地図と共に表示する。また、経路が探索されている場合は、表示部25に、前記現在位置、周辺の地図及び探索された経路が表示される。
【0035】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ナビ初期化処理を行う。
ステップS2 目的地設定処理を行う。
ステップS3 マップマッチング処理を行う。
ステップS4 表示処理を行い、ステップS3に戻る。
【0036】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 センサ信号を読み込む。
ステップS3−2 現在地付近のデータを取得する。
ステップS3−3 目的地が設定されているかどうかを判断する。目的地が設定されている場合はステップS3−4に、設定されていない場合はステップS3−5に進む。
ステップS3−4 経路案内データを出力する。
ステップS3−5 走行状態データを出力し、リターンする。
【0037】
次に、図5のステップS4における表示処理のサブルーチンについて説明する。
【0038】
図7は本発明の第1の実施の形態における表示処理のサブルーチンを示す図、図8は本発明の第1の実施の形態における道路の例を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態におけるカメラによって得られた画像の第1の例を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態におけるカメラによって得られた画像の第2の例を示す図である。
【0039】
図8において、101は第1の道路としての高架の高速道路、102は第2の道路としての一般道路である。前記高速道路101は左右の実線のレーンマーク121、122によって、前記一般道路102は左右の縁石123、124によって形成される。また、前記高速道路101は、破線のレーンマーク103によって二つの通行帯、すなわち、通行区分112、113に区分され、前記一般道路102は、破線のレーンマーク104によって二つの通行区分114、115に区分される。
【0040】
また、前記一般道路102には、所定の箇所に交差点131が設けられ、該交差点131に隣接させて、通行区分114、115にわたって横断歩道のゼブラクロッシングマーク132が形成される。
【0041】
そして、前記表示処理手段の現在位置表示処理手段は、マッチングデータを読み込み、該マッチングデータのうちの走行ノード番号に基づいて現在位置を決定し、現在位置及び周辺の地図等を表示部25に表示する。なお、前記目的地設定処理によって目的地が設定されている場合、探索された経路も併せて表示される。
【0042】
ところで、図8に示されるように、前記高速道路101と一般道路102とが並設されている場合に、車両が高速道路101を走行している場合に検出される現在位置と、一般道路102を走行している場合に検出される現在位置とがほぼ一致するので、マップマッチングを正確に行うことができず、高速道路101と一般道路102を区別することができないことがある。その結果、現在位置が表示部25に誤って表示されたり、誤った経路が案内されたりすることがある。
【0043】
そこで、本実施の形態において、前記表示処理手段のマップマッチング修正処理手段は、マップマッチング修正処理を行い、カメラ11による撮影によって得られた画像に基づいて、車両が高速道路101を走行しているか、一般道路102を走行しているかを判定し、マップマッチングを修正するようにしている。
【0044】
そのために、前記マップマッチング修正処理手段は、データ記録部24の道路データファイルにアクセスして道路データを読み出し、前記表示部25の表示画面上において現在位置が置かれた道路、すなわち、マッチング道路に対して、並設された道路が車両の前方にあるかどうかを判断する。並設された道路が車両の前方にある場合、前記マップマッチング修正処理手段の交差点存在判断処理手段は、データ記録部24の交差点データファイルにアクセスして交差点データを読み出し、道路が並設される距離、すなわち、並設区間に存在する交差点を取得し、取得された交差点に基づいて、交差点が現在位置から第1の設定距離L1(本実施の形態においては、100〔m〕)以内に存在するかどうかを判断する。
【0045】
そして、交差点が現在位置から第1の設定距離L1以内に存在する場合、前記マップマッチング修正処理手段の撮影指令処理手段は、撮影指令信号をカメラ11に送り、カメラ11は前記撮影指令信号がナビゲーション制御装置21から送られている間、撮影を行う。また、前記マップマッチング修正処理手段の交差点通過判断処理手段92は、車両が、取得された交差点のうちの最初の交差点に到達した後、第2の設定距離L2(本実施の形態においては、100〔m〕)を走行したかどうかを判断し、第2の設定距離L2を走行するまで撮影指令信号をカメラ11に送り、該カメラ11はその間、撮影を継続する。このようにして、交差点通過判断処理手段92は、前記交差点から第2の設定距離L2以内の範囲に設定された判定区間において、車両が交差点を通過するかどうかを判断することができる。なお、前記第2の設定距離L2は、前記判定区間に少なくとも一つの交差点が存在するように設定される。
【0046】
この場合、交差点が現在位置から第1の設定距離L1以内に存在することが分かるまで、カメラ11による撮影は開始されず、第2の設定距離L2を走行すると、カメラ11による撮影は終了させられるので、画像データを無駄にすることがない。
【0047】
続いて、車両が、前記第2の設定距離L2を走行すると、前記マップマッチング修正処理手段のマーク認識判断処理手段93は、前記判定区間において実線又は破線のレーンマークが認識されたかどうかを判断する。このようにして、マーク認識判断処理手段93は、交差点を通過するに当たり、カメラ11による撮影によって得られた画像に基づいて、レーンマークが認識されたかどうかを判断することができる。
【0048】
すなわち、前記マーク認識判断処理手段93は、マーク認識プロセッサ14のマーク認識信号を読み込み、マーク認識信号がオフになった地点からオンになる地点までの、レーンマークを認識しないで走行した走行距離を算出し、該走行距離が走行距離閾値、例えば、15〔m〕より長いかどうかを判断する。なお、前記走行距離は、データ記録部24のノードデータファイルにアクセスし、ノードデータを読み込むとともに、マーク認識信号がオンである間、リンクの長さを積算することによって算出される。
【0049】
そして、レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、車両が実際の交差点を通過したと判断されるので、前記マップマッチング修正処理手段の走行道路判定処理手段94は、車両が一般道路102を走行していると判定し、レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、車両が実際の交差点を通過していないと判断されるので、前記走行道路判定処理手段94は、車両が高速道路101を走行していると判定する。なお、レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、破線のレーンマークが認識される。
【0050】
例えば、車両が通行区分113を走行している場合、カメラ11によって得られる画像は図9に示されるようになる。この場合、車両が走行する通行区分113の左のレーンマーク103は破線であり、右のレーンマーク122は実線である。したがって、レーンマークを認識しない間の走行距離が走行距離閾値以下になるので、前記走行道路判定処理手段94は、車両が高速道路101を走行していると判定する。また、車両が通行区分115を走行している場合、カメラ11によって得られる画像は図10に示されるようになる。この場合、車両が走行する通行区分115の左のレーンマーク104(図8)は破線である。そして、通行区分115の右は縁石124である。そして、交差点131においてはレーンマークが形成されず、交差点131の手前にゼブラクロッシングマーク132が形成される。したがって、交差点131においてはレーンマークは認識されず、レーンマークを認識しない間の走行距離が前記走行距離閾値より長くなるので、前記走行道路判定処理手段94は、車両が一般道路102を走行していると判定する。
【0051】
なお、本実施の形態においては、レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合に、車両が一般道路102を走行していると判定し、レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合に、車両が高速道路101を走行していると判定するようにしているが、レーンマークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値より長いかどうかを判断し、レーンマークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合に、車両が高速道路101を走行していると判定し、レーンマークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合に、車両が一般道路102を走行していると判定することもできる。この場合、破線のレーンマークを認識すると、マーク認識信号が周期的にオフになるので、レーンマークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値より短くなってしまう。そこで、マーク認識信号がオフになる時間が短い場合、リンクの長さの積算が継続される。
【0052】
続いて、ナビゲーション制御装置21の図示されない表示評価処理手段は、表示部25に正しい道路が表示されているかどうかを判断し、正しい道路が表示されていない場合、ナビゲーション制御装置21の図示されない現在位置変更処理手段は、現在位置を変更して表示部25に表示する。したがって、表示部25に正しい道路を表示することができる。なお、表示部25に正しい道路が表示されているかどうかの判断は、前記マッチング道路と、前記走行道路判定処理手段94によって車両が走行していると判定された道路とが一致するかどうかを判断することによって行われる。
【0053】
このように、前記高速道路101と一般道路102とが並設されている場合に、マップマッチング処理において高速道路101と一般道路102を区別することができなくても、マップマッチング修正処理においてマップマッチングを修正することができる。したがって、現在位置が表示部25に誤って表示されたり、誤った経路が案内されたりすることがなくなる。
【0054】
また、現在位置に基づいてコーナ制御を行う場合、マップマッチングが修正されるので、実際には車両を減速させる必要がない道路で車両が減速させられてしまうことがなくなる。したがって、運転者に違和感を与えることがない。
【0055】
なお、前記カメラ11は、車両の一部及び車両の直近の被写体を撮影するように設定される。すなわち、図9及び10に示されるように、車両のボンネット部151、及び通行区分113、115における車両の直近の部分が撮影される。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−1 マップマッチングデータを読み込む。
ステップS4−2 現在位置を表示部25に表示する。
ステップS4−3 並設された道路が前方に存在するかどうかを判断する。並設された道路が前方に存在する場合はステップS4−4に進み、前方に存在しない場合はリターンする。
ステップS4−4 並設区間における交差点を取得する。
ステップS4−5 交差点が第1の距離以内に存在するかどうかを判断する。交差点が第1の距離以内に存在する場合はステップS4−6に、第1の距離以内に存在しない場合はリターンする。
ステップS4−6 撮影を開始する。
ステップS4−7 交差点を通過した後、第2の距離を走行したかどうかを判断する。交差点を通過した後、第2の距離を走行した場合はステップS4−7に進み、第2の距離を走行していない場合はリターンする。
ステップS4−8 レーンマークを所定の距離以上検出することができないかどうかを判断する。レーンマークを所定の距離以上検出することができない場合はステップS4−9に、所定の距離以上検出することができる場合はステップS4−10に進む。
ステップS4−9 高速道路101を走行していると判定し、ステップS4−11に進む。
ステップS4−10 一般道路102を走行していると判定する。
ステップS4−11 正しい道路が表示されているかどうかを判断する。正しい道路が表示されている場合はリターンし、表示されていない場合はステップS4−12に進む。
ステップS4−12 現在位置を変更して表示部25に表示する。
【0057】
本実施の形態においては、レーンマークを認識しない間の走行距離が走行距離閾値より長い場合、前記走行道路判定処理手段94は、車両が一般道路を走行していると判定し、レーンマークを認識しない間の走行距離が走行距離閾値以下である場合、前記走行道路判定処理手段94は、車両が高速道路101を走行していると判定するようにしているが、一般道路に特有の道路判定用のマークとしての信号機を認識しない間の走行距離が走行距離閾値より長い場合、車両が高速道路101を走行していると判定し、信号機を認識しない間の走行距離が走行距離閾値以下である場合、車両が一般道路102を走行していると判定することができる。
【0058】
次に、マーク認識プロセッサ14によるマーク認識処理について説明する。
【0059】
図11は本発明の第1の実施の形態におけるマーク認識プロセッサの動作を示すフローチャート、図12は本発明の第1の実施の形態におけるマーク認識処理を説明する図である。
【0060】
カメラ11(図2)によって車両の前方の被写体が撮像され、カメラ11によって得られた画像は、画像処理プロセッサ12に送られる。該画像処理プロセッサ12は、前記画像を画像信号として読み込み、該画像信号に対して画像処理を行い、図12に示されるような画像データを作成する。該画像データにおいては、画像の左上が原点とされ、原点から右に向かってX軸が、下に向かってY軸が設定される。なお、図12において、52は車両の左のレーンマーク、52Lは該レーンマーク52の左縁、52Rは前記レーンマーク52の右縁、53は車両の右のレーンマーク、53Lは該レーンマーク53の左縁、53Rは前記レーンマーク53の右縁である。
【0061】
そして、マーク認識プロセッサ14の図示されないエッジ強調処理手段は、前記画像データを読み込み、該画像データ内における車両のボンネット部の直上の部分にレーンマーク52、53を認識するための矩(く)形の探索領域54〜57を設定し、探索領域54〜57内の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記画像データを変換することによってエッジ画像を作成する。なお、前記エッジ強調処理は、ソベル変換、ラプラシアン変換等の手法を用いて行われ、画像データにおいて輝度が変化する境界が強調される。
【0062】
この場合、画像データ内におけるボンネット部の直上の部分に探索領域54〜57が設定され、車両の直近の画像データに基づいてレーンマーク52、53を認識することができるので、通行区分に、前方を走行する他の車両がある場合でも、レーンマーク52、53を確実に認識することができる。
【0063】
また、レーンマーク52、53を認識するために車両の直近以外の画像データを使用する必要がないので、マーク認識処理の処理速度を高くすることができる。したがって、現在位置に基づいてコーナ制御を行う場合、車両が急に減速させられるのを防止することができる。
【0064】
そして、探索領域54は、レーンマーク52の左縁52Lに対応するエッジ点を検出するために、探索領域55は、レーンマーク52の右縁52Rに対応するエッジ点を検出するために、探索領域56は、レーンマーク53の左縁23Lに対応するエッジ点を検出するために、探索領域57は、レーンマーク53の右縁23Rに対応するエッジ点を検出するために設定される。なお、説明の便宜上、図においては、前記探索領域54と探索領域55とが、また、探索領域56と探索領域57とが上下にずらして示されているが、各探索領域54〜57のY座標は同じにされる。
【0065】
なお、本実施の形態においては、エッジ処理を行うのに必要な時間を短くするために、画像データ内に探索領域54〜57を設定し、該探索領域54〜57内の画像データに対してエッジ強調を行うようにしているが、画像データの全体に対してエッジ強調を行うこともできる。
【0066】
次に、前記レーンマーク52の左縁52L及び右縁52R、並びに前記レーンマーク53の左縁23L及び右縁23Rに対応する各エッジ点を検出する方法について説明する。
【0067】
まず、前記左縁52L、23Lに対応するエッジ点を検出するための探索領域54、56においては、複数の図示されない走査線が設定され、前記マーク認識プロセッサ14の図示されない直線抽出処理手段は、直線抽出処理を行い、各走査線に沿って、左端から順に前記画像を構成する各画素についてエッジ強度を検査し、該各エッジ強度が所定の閾値以上であるかどうかを判断する。そして、前記直線抽出処理手段は、エッジ強度が前記閾値以上である画素(以下「エッジ画素」という。)を検出し、該エッジ画素のX座標及びY座標をワークメモリ15に書き込む。そして、検出されたエッジ画素が3個になると、その走査線についてのエッジ強度の検査を終了して、次の走査線についてのエッジ強度の検査を開始する。このようにして、各走査線ごとに画像の左端から3個のエッジ画素を検出することによってエッジ点を検出することができる。なお、1本の走査線について3個のエッジ画素が検出されないまま、探索領域54、56の右端に達した場合は、次の走査線についてのエッジ強度の検査を開始する。
【0068】
ところで、前記ソベル変換、ラプラシアン変換等の手法を用いてエッジ強調を行うと、1本の走査線上における輝度の境界線付近において少なくとも2個のエッジ画素のエッジ強度が大きくなる。そこで、各走査線ごとにエッジ画素を3個だけ検出するようにしている。
【0069】
また、前記右縁52R、53Rに対応するエッジ点を検出するための探索領域55、57においては、複数の図示されない走査線が設定され、前記直線抽出処理手段は、直線抽出処理を行い、各走査線に沿って、右端から順に前記各画素についてエッジ強度を検査し、該各エッジ強度が所定の閾値以上であるかどうかを判断する。前記直線抽出処理手段は、エッジ画素を検出し、該エッジ画素のX座標及びY座標をワークメモリ15に書き込む。そして、検出されたエッジ画素が3個になると、その走査線についてのエッジ強度の検査を終了して、次の走査線についてのエッジ強度の検査を開始する。このようにして、各走査線ごとに画像の右端から3個のエッジ画素を検出することによってエッジ点を検出することができる。なお、1本の走査線について3個のエッジ画素が検出されないまま、探索領域55、57の左端に達した場合は、次の走査線についてのエッジ強度の検査を開始する。
【0070】
次に、前記直線抽出処理手段は、該探索領域54〜57内において検出されたエッジ点に基づいて、エッジ点の列から成る直線(以下「エッジ直線」という。)を抽出する。
【0071】
なお、該エッジ直線は、前記エッジ点の列に基づいて抽出され、例えば、ハフ変換、最小自乗法等によって算出され、近似させられた直線の方程式によって表される。
【0072】
次に、前記マーク認識プロセッサ14の図示されないレーンマーク検出処理手段は、レーンマーク検出処理を行い、1本のレーンマークの右縁を表していると推定されるエッジ直線(以下「右エッジ直線」という。)と左縁を表していると推定されるエッジ直線(以下「左エッジ直線」という。)との間のエッジ直線間の距離δを算出して、該距離δが所定の範囲内に収まるかどうかを判断する。
【0073】
そして、前記距離δが所定の範囲内に収まる場合は、前記エッジ直線はレーンマークによるものであると判断し、レーンマークを認識し、マーク認識信号をオンにする。
【0074】
また、抽出されたエッジ直線がレーンマークによるものであると判断されると、前記マーク認識プロセッサ14の図示されない探索領域更新処理手段は、探索領域更新処理を行い、前記レーンマーク検出処理手段の判定結果に基づいて、エッジ直線が探索領域54〜57内の設定位置、例えば、中央に位置するように、次回の探索領域54〜57の位置を更新する。したがって、探索領域更新処理手段によって探索領域54〜57の位置を連続的に更新することにより、該探索領域54〜57においてレーンマークを追跡することができる。
【0075】
また、マーク認識プロセッサ14の図示されない実線・破線判定処理手段は、レーンマーク検出処理手段が継続してレーンマークを検出しているか、定期的にレーンマークを検出しているかを判断し、継続してレーンマークを検出している場合、該レーンマークは実線であると判定し、定期的にレーンマークを検出している場合、該レーンマークは破線であると判定する。
【0076】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 画像データを読み込む。
ステップS12 エッジ強調処理を行う。
ステップS13 エッジ点を検出する。
ステップS14 エッジ直線を抽出する。
ステップS15 レーンマーク検出処理を行う。
ステップS16 探索領域更新処理を行う。
ステップS17 実線・破線判定処理を行う。
【0077】
次に、図11のステップS17における実線・破線判定処理について説明する。
【0078】
図13は本発明の第1の実施の形態における実線・破線判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0079】
なお、認識されたレーンマーク52(図12)が実線であるか破線であるかを判定する場合について説明する。
【0080】
この場合、レーンマーク52が検出されたときに1になり、検出されなかったときに0になる変数Z(i)(i=1、2、…、n)があらかじめ設定され、該変数Z(i)によって過去のn回分のレーンマーク52の検出結果を表すことができるようになっている。
【0081】
そして、実線・破線判定処理手段は、過去のn回分の前記変数Z(i)の合計Zsum を算出し、該合計Zsum に基づいて、認識されたレーンマーク52が実線であるか破線であるかを判定する。なお、認識されたレーンマーク52が実線である場合は、理想的には変数Z(i)は常に1であるので、合計Zsum はnになる。
【0082】
また、レーンマーク52が破線である場合には、レーンマーク52が周期的に検出されるので、合計Zsum はn/2に近い値になる。実際には、道路上のレーンマークのかすれ等によってレーンマーク52が常に検出されるとは限らないので、例えば、前記合計Zsum が0.7n以上である場合は、レーンマーク52が実線であると判定し、合計Zsum が0.7nより小さく0.3n以上である場合は、レーンマーク52が破線であると判定する。また、合計Zsum が0.3nより小さい場合は、レーンマーク52を検出することができないと判定する。そして、前記実線・破線判定処理手段は、前記レーンマーク53が実線であるか破線であるかの判定を同様の手順で行う。
【0083】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS17−1 値iに1をセットする。
ステップS17−2 レーンマーク52が検出されたかどうかを判断する。レーンマーク52が検出された場合はステップS17−3に、検出されていない場合はステップS17−4に進む。
ステップS17−3 変数Z(1)を1にする。
ステップS17−4 変数Z(1)を0にする。
ステップS17−5 変数Z(i)の合計Zsum を算出する。
ステップS17−6 合計Zsum が0.7n以上であるかどうかを判断する。合計Zsum が0.7n以上である場合はステップS17−8に、0.7より小さい場合はステップS17−7に進む。
ステップS17−7 合計Zsum が0.3n以上であるかどうかを判断する。合計Zsum が0.3n以上である場合はステップS17−9に、合計Zsum が0.3nより小さい場合はステップS17−10に進む。
ステップS17−8 実線であると判定する。
ステップS17−9 破線であると判定する。
ステップS17−10 レーンマーク52を検出することができないと判定する。
ステップS17−11 値iをインクリメントし、処理を終了する。
【0084】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0085】
図14は本発明の第2の実施の形態におけるゼブラクロッシングマークを認識したときの輝度パターンを示す図である。なお、図において、横軸に走査位置を、縦軸に輝度を採ってある。
【0086】
この場合、探索領域54〜57(図12)内の画像データを所定の走査線で走査すると、交差点131(図8)の手前でカメラ11によってゼブラクロッシングマーク132が撮影されたときに、図14に示されるような、輝度が一定の間隔で高くなったり、低くなったりする輝度パターンを得ることができ、ゼブラクロッシングマーク132を認識することができる。
【0087】
したがって、ゼブラクロッシングマーク132を認識しない場合、走行道路判定処理手段94(図1)は車両が高速道路101を走行していると判定し、ゼブラクロッシングマーク132を認識した場合、走行道路判定処理手段94は車両が一般道路を走行していると判定する。
【0088】
なお、横断歩道には通行区分を横断して停止線が形成されるので、該停止線を道路判定用のマークとして認識することもできる。この場合、前記停止線を認識しない場合、走行道路判定処理手段94は車両が高速道路101を走行していると判定し、停止線を認識した場合、走行道路判定処理手段94車両が一般道路を走行していると判定することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ナビゲーション装置においては、現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路状況データが記録されたデータ記録部と、撮像手段と、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段と、交差点を通過するに当たり、前記撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断するマーク認識判断処理手段と、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する走行道路判定処理手段とを有する。
【0090】
この場合、交差点を通過するに当たり、前記撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかが判断され、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、車両が一般道路を走行していると判定され、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、車両が高速道路を走行していると判定される。
【0091】
したがって、マップマッチング処理において高速道路及び一般道路を区別することができなくても、マップマッチング修正処理においてマップマッチングを修正することができる。その結果、現在位置が表示部に誤って表示されたり、誤った経路が案内されたりすることがなくなる。
【0092】
また、現在位置に基づいてコーナ制御を行う場合、マップマッチングが修正されるので、実際には車両を減速させる必要がない道路で車両を減速させてしまうことがなくなる。したがって、運転者に違和感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における車両制御装置のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配設状態を示す第1の図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配設状態を示す第2の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるマップマッチング処理のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における表示処理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における道路の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるカメラによって得られた画像の第1の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるカメラによって得られた画像の第2の例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるマーク認識プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるマーク認識処理を説明する図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における実線・破線判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるゼブラクロッシングマークを認識したときの輝度パターンを示す図である。
【符号の説明】
11 カメラ
15 ワークメモリ
16 プログラムメモリ
21 ナビゲーション制御装置
24 データ記録部
91 現在位置検出手段
92 交差点通過判断処理手段
93 マーク認識判断処理手段
94 走行道路判定処理手段
101 高速道路
102 一般道路
103、104、121、122 レーンマーク
131 交差点
132 ゼブラクロッシングマーク
Claims (7)
- 現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路状況データが記録されたデータ記録部と、撮像手段と、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段と、交差点を通過するに当たり、前記撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断するマーク認識判断処理手段と、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する走行道路判定処理手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
- 前記撮像手段は、交差点が現在位置から第1の設定距離以内に存在する場合に、撮影を行う請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 前記撮像手段は、車両が交差点を通過した後、第2の設定距離を走行すると、撮影を終了する請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
- 前記マーク認識判断処理手段は、少なくとも一つの交差点が存在する判定区間において、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断する請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 前記走行道路判定処理手段の判定結果に基づいて、現在位置を変更する現在位置変更処理手段を有する請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 現在位置を検出し、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断し、交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断し、該レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定することを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
- ナビゲーション制御装置を、現在位置及び道路状況データに基づいて、高速道路及び一般道路が並設された並設区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段、交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用のレーンマークを認識したかどうかを判断するマーク認識判断処理手段、並びに前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値より長い場合、交差点を通過したと判断して、車両が一般道路を走行していると判定し、前記レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合、交差点を通過していないと判断し、車両が高速道路を走行していると判定する走行道路判定処理手段として機能させるためのプログラムを記録したナビゲーション制御装置による読取可能な記録媒体。
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