JP2001264093A - ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2001264093A
JP2001264093A JP2000077001A JP2000077001A JP2001264093A JP 2001264093 A JP2001264093 A JP 2001264093A JP 2000077001 A JP2000077001 A JP 2000077001A JP 2000077001 A JP2000077001 A JP 2000077001A JP 2001264093 A JP2001264093 A JP 2001264093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マップマッチングを正確に行うことができない
場合にマップマッチングを修正することができるように
する。 【解決手段】現在位置検出手段91と、データ記録部2
4と、撮像手段と、第1、第2の道路が並設された並設
区間において交差点を通過するかどうかを判断する交差
点通過判断処理手段92と、交差点を通過するに当た
り、道路判定用のマークが認識されたかどうかを判断す
るマーク認識判断処理手段93と、判断結果に基づい
て、車両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走行
しているかを判定する走行道路判定処理手段94とを有
する。マップマッチング処理において第1、第2の道路
を区別することができなくても、マップマッチング修正
処理においてマップマッチングを修正することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置、ナビゲーション装置の制御方法及びそのプログラム
を記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション装置においては、
車速等の車両情報、及び現在位置検出手段によって検出
された車両(自車)の現在の位置、すなわち、現在位置
に基づいて、車両が走行した軌跡(以下「走行軌跡」と
いう。)を算出し、該走行軌跡とデータ記録部から読み
出した道路状況データとを照合して、マップマッチング
を行い、車両が地図上のどの位置にあるかの判定を行う
ようになっている。そして、現在位置を車両の周辺の地
図と共に表示部に表示したり、前記現在位置、運転者が
設定した目的地等に基づいて経路を探索し、探索された
経路を案内したりするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のナビゲーション装置においては、例えば、高架の高
速道路と一般道路とが並設されている場合に、車両が高
架の高速道路を走行している場合に検出される現在位置
と、一般道路を走行している場合に検出される現在位置
とがほぼ一致するので、マップマッチングを正確に行う
ことができず、高架の高速道路と一般道路とを区別する
ことができない。
【0004】その場合、現在位置が表示部に誤って表示
されたり、誤った経路が案内されたりすることがある。
【0005】本発明は、前記従来のナビゲーション装置
の問題点を解決して、マップマッチングを正確に行うこ
とができない場合にマップマッチングを修正することが
できるナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御
方法及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のナ
ビゲーション装置においては、現在位置を検出する現在
位置検出手段と、道路状況データが記録されたデータ記
録部と、撮像手段と、現在位置及び道路状況データに基
づいて、第1、第2の道路が並設された並設区間におい
て交差点を通過するかどうかを判断する交差点通過判断
処理手段と、交差点を通過するに当たり、撮像手段によ
る撮影によって得られた画像に基づいて、道路判定用の
マークが認識されたかどうかを判断するマーク認識判断
処理手段と、前記マークが認識されたかどうかの判断結
果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路のうちのい
ずれを走行しているかを判定する走行道路判定処理手段
とを有する。
【0007】本発明の他のナビゲーション装置において
は、さらに、前記マーク認識判断処理手段は、少なくと
も一つの交差点が存在する判定区間において、道路判定
用のマークが認識されたかどうかを判断する。
【0008】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記第1、第2の道路はそれぞれ高速
道路及び一般道路である。また、前記マークはレーンマ
ークである。
【0009】そして、前記走行道路判定処理手段は、前
記判定区間においてレーンマークを認識しないで走行し
た走行距離が走行距離閾(しきい)値より長い場合、車
両が一般道路を走行していると判定し、前記判定区間に
おいてレーンマークを認識しないで走行した走行距離が
走行距離閾値以下である場合、車両が高速道路を走行し
ていると判定する。
【0010】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記走行道路判定処理手段の判定結果
に基づいて、現在位置を変更する現在位置変更処理手段
を有する。
【0011】本発明のナビゲーション装置の制御方法に
おいては、現在位置を検出し、現在位置及び道路状況デ
ータに基づいて、第1、第2の道路が並設された並設区
間において交差点を通過するかどうかを判断し、交差点
を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得ら
れた画像に基づいて、道路判定用のマークが認識された
かどうかを判断し、前記マークが認識されたかどうかの
判断結果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路のう
ちのいずれを走行しているかを判定する。
【0012】本発明の記録媒体に記録したナビゲーショ
ン装置の制御方法のプログラムにおいては、現在位置を
検出し、現在位置及び道路状況データに基づいて、第
1、第2の道路が並設された並設区間において交差点を
通過するかどうかを判断し、交差点を通過するに当た
り、撮像手段による撮影によって得られた画像に基づい
て、道路判定用のマークが認識されたかどうかを判断
し、前記マークが認識されたかどうかの判断結果に基づ
いて、車両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走
行しているかを判定する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施の形態における
ナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【0015】図において、91は現在位置を検出する現
在位置検出手段、24は道路状況データが記録されたデ
ータ記録部、11は撮像手段としてのカメラ、92は現
在位置及び道路状況データに基づいて、第1、第2の道
路が並設された並設区間において交差点を通過するかど
うかを判断する交差点通過判断処理手段、93は交差点
を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって得ら
れた画像に基づいて、道路判定用のマークが認識された
かどうかを判断するマーク認識判断処理手段、94は前
記マークが認識されたかどうかの判断結果に基づいて、
車両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走行して
いるかを判定する走行道路判定処理手段である。
【0016】図2は本発明の第1の実施の形態における
車両制御装置のブロック図、図3は本発明の第1の実施
の形態におけるカメラの配設状態を示す第1の図、図4
は本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配設状態
を示す第2の図である。
【0017】図において、10は車両制御装置、11は
車両の所定の箇所、例えば、図3に示されるように、フ
ロントガラス10aの上部のルームミラー10bの近傍
に取り付けられ、車両の前方の被写体を撮影する撮像手
段としてのCCD等のカメラ、12は該カメラ11によ
って得られた画像を画像信号として読み込んで、画像信
号に対して画像処理を行い、画像データを作成する画像
処理手段としての画像処理プロセッサ、14は前記画像
データを読み込んで、画像データに対してエッジ強調処
理を行い、画像の境界が強調されたエッジ画像を作成す
るとともに、該エッジ画像に基づいて、高速道路に特有
の道路判定用のマークとしての白線、破線等のレーンマ
ークを認識したり、一般道路に特有の道路判定用のマー
クとしての横断歩道のゼブラクロッシングマークを認識
したりする認識処理手段としてのマーク認識プロセッ
サ、15はエッジ画像等を記録するための第1の記憶手
段としてのワークメモリ、16は制御用のプログラムの
ほか、目的地までの経路の探索、経路の案内等を行うた
めの各種のプログラムが記録された第2の記憶手段とし
てのプログラムメモリ、Buはバスである。なお、レー
ンマークが認識されている間、前記マーク認識プロセッ
サ14は、マーク認識信号をオンにし、ゼブラクロッシ
ングマークが認識されている間、前記マーク認識プロセ
ッサ14は、ゼブラクロッシングマーク認識信号をオン
にする。
【0018】また、前記ワークメモリ15及びプログラ
ム用メモリ16によって記録媒体が構成され、該記録媒
体として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登
録商標)ディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、
光ディスク、ICカード、光カード等を使用することが
できる。また、本実施の形態においては、フロントガラ
ス10aの上部の中央にカメラ11を配設するようにな
っているが、図4に示されるように、車両の後部の所定
箇所にカメラ11を配設したり、フロントガラス10a
の上部の中央、及び車両の後部の所定箇所にカメラ11
を配設したりすることができる。
【0019】本実施の形態において、前記ワークメモリ
15にはエッジ画像が記録され、前記プログラム用メモ
リ15には各種のプログラムが記録されるようになって
いるが、エッジ画像及びプログラムを外部の記録媒体に
記録することもできる。また、例えば、前記バスBuに
図示されないフラッシュメモリを接続し、前記外部の記
録媒体からプログラムを読み出してフラッシュメモリに
書き込み、プログラムを更新することもできる。
【0020】また、21はナビゲーション装置の全体の
制御を行うナビゲーション制御装置、22はジャイロセ
ンサ、23はGPS(グローバルポジショニングセン
サ)、24は道路状況データが記録されたデータ記録
部、25は表示部、26は入力部である。前記表示部2
5には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、目
的地までの経路、走行する経路に沿った案内等が表示さ
れる。そのために、前記表示部25として、例えば、C
RTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディス
プレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホログ
ラム装置等を使用することができる。また、前記入力部
26は、走行開始時の位置を修正したり、目的地を入力
したりするためのものであり、前記入力部26として、
例えば、表示部25と別に配設されたキーボード、マウ
ス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモ
ートコントロール装置等を使用することができる。ま
た、前記入力部26として、表示部25に画像で表示さ
れたキー又はメニューにタッチすることによって入力を
行うことができるようにしたタッチパネルを使用するこ
ともできる。
【0021】前記ジャイロセンサ22及びGPS23
は、いずれも、現在位置を検出する現在位置検出手段9
1(図1)を構成する。前記ジャイロセンサ26は、車
両の回転角速度を検出するものであり、ガスレートジャ
イロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャ
イロセンサ26によって検出された回転角速度を積分す
ることにより、車両が向いている方位を算出することが
できる。また、前記GPS21は、人工衛星によって発
生させられた電波を受信して、地球上における位置座標
を検出する。なお、前記現在位置検出手段として、ジャ
イロセンサ22及びGPS23のほかに、地磁気セン
サ、距離センサ、ステアリングセンサ、ビーコンセン
サ、高度計等を使用することもできる。
【0022】また、前記データ記録部24は、地図デー
タファイル、交差点データファイル、ノードデータファ
イル、道路データファイル、写真データファイル、及び
各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各
主地域ごとの情報が格納されたデータファイルを備え
る。前記各データファイルには、経路を探索するための
データのほか、前記表示部25に、探索した経路に沿っ
て案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的
な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距
離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の
案内情報を表示したりするための各種のデータが格納さ
れる。なお、前記データ記録部24には、所定の情報を
図示されない音声出力部によって出力するための各種の
データも格納される。
【0023】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路データがそれぞれ格納され、
前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによっ
て道路状況データが構成される。なお、前記ノードデー
タは、前記地図データファイルに格納された地図データ
における少なくとも道路の位置及び形状を表す要素であ
り、道路上の各ノードの絶対位置を表す座標、各ノード
間を連結するリンクの長さ、各ノードにおける絶対方位
を表すリンク角等の各データから成る。そして、前記道
路データによって、道路自体については、幅員、勾(こ
う)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、
車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コー
ナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入
口等が、道路属性については、踏切、高速道路出口ラン
プウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種
別(国道、一般道路、高速道路等)等がそれぞれ表され
る。
【0024】また、31は図示されないエンジンの制御
を行うエンジン制御装置、32は図示されない自動変速
機の制御を行う自動変速機制御装置、33は走行条件と
しての車速Vを検出する車速検出手段としての車速セン
サ、34はエンジン負荷としての、図示されないアクセ
ルペダルの踏込量、すなわち、アクセル開度を検出する
アクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ、3
5はオートクルーズが設定されていることを検出するオ
ートクルーズ状態検出手段としてのオートクルーズセン
サ、36は図示されないブレーキペダルが踏み込まれた
ことを検出するブレーキ操作検出手段としてのブレーキ
センサである。なお、前記車速V、アクセル開度、ブレ
ーキの踏込み等によって車両情報が構成される。また、
カメラ11、画像処理プロセッサ12、マーク認識プロ
セッサ14、ワークメモリ15、プログラムメモリ1
6、ナビゲーション制御装置21、ジャイロセンサ2
2、GPS23、データ記録部24、表示部25、入力
部26、車速センサ33等によってナビゲーション装置
が構成される。
【0025】該ナビゲーション制御装置21の図示され
ない表示処理手段は、表示処理を行うことによって、前
記表示部25に現在位置及び周辺の地図を表示する。そ
して、運転者によって入力部26が操作されて目的地が
設定されると、ナビゲーション制御装置21の図示され
ない経路探索処理手段は、経路探索処理を行うことによ
って、現在位置から目的地までの経路を探索し、経路が
探索されると、前記表示処理手段は、表示処理を行うこ
とによって、前記表示部25に現在位置、周辺の地図及
び探索された経路を表示し、経路案内を開始する。した
がって、運転者は、前記経路案内に従って車両を走行さ
せることができる。
【0026】また、車両制御装置10においては、現在
位置に基づいて車両制御としてのコーナ制御を行うこと
ができる。該コーナ制御においては、例えば、車両がコ
ーナに差し掛かったときに、低速側の変速段でコーナを
通過することができるようになっている(特開平10−
82462号公報参照)。
【0027】そのために、前記ナビゲーション制御装置
21は、車両がコーナに差し掛かると、データ記録部2
4から各種の道路状況データを読み出し、該道路状況デ
ータに基づいて、コーナを通過するに当たり推奨される
変速段を推奨値として算出する。そして、前記ナビゲー
ション制御装置21は、運転者の動作に基づく所定の制
御開始条件が満たされるときに、前記推奨値に基づいて
上限の変速段を決定し、該上限の変速段より上の変速段
(高速側の変速段、変速比の小さい変速段等)で変速を
行わないようする。したがって、例えば、曲率半径が小
さいコーナを通過する際に、車両を減速させて走行させ
ることができる。なお、前記車両制御として、エンジン
制御、変速機制御等を行って車両を走行させることもで
きる。
【0028】次に、前記ナビゲーション装置の動作につ
いて説明する。
【0029】図5は本発明の第1の実施の形態における
ナビゲーション装置の動作を示すメインフローチャー
ト、図6は本発明の第1の実施の形態におけるマップマ
ッチング処理のサブルーチンを示す図である。
【0030】まず、ナビゲーション制御装置21(図
2)の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化
処理を行い、プログラムメモリ16に記録された各種の
プログラムを初期化する。続いて、運転者が入力部26
を操作して図示されない目的地設定用のキーを押した場
合、ナビゲーション制御装置21の図示されない目的地
設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定
する。その結果、前記目的地設定処理手段の前記経路探
索処理手段は、経路探索処理を行い、現在位置から目的
地までの経路を探索する。なお、運転者は、必要に応じ
て入力部26を操作することによって、目的地までの通
過地点を設定したり、有料道路を優先するか、一般道を
優先するか等の経路探索条件を選択したりすることがで
きる。
【0031】次に、ナビゲーション制御装置21の図示
されないマップマッチング処理手段は、マップマッチン
グ処理を行い、ジャイロセンサ22、GPS23及び車
速センサ33から各センサ信号を読み込み、該各センサ
信号に基づいて、現在位置を含む現在地付近のデータを
取得する。
【0032】続いて、前記マップマッチング処理手段
は、前記目的地設定処理によって目的地が設定されてい
る場合、車両の走行に伴う現在位置の変化に対応させ
て、経路を案内するための経路案内データを出力する。
【0033】続いて、前記マップマッチング処理手段
は、車両の走行状態を表す走行状態データを出力する。
なお、該走行状態データは、クロック信号に従って設定
されるマッチングタイミング、前記ジャイロセンサ22
によって検出された旋回角、車速センサ33によって検
出された車速V、現在位置に対応させて各マッチングタ
イミングで取得されたマッチングデータ等から成る。そ
して、該マッチングデータは、車両が走行している道路
を特定するための走行道路番号、車両が到達したノード
点を特定するための走行ノード番号、車両が分岐点を通
過したことを表す分岐点通過フラグ等から成る。
【0034】このようにしてマップマッチング処理が行
われると、ナビゲーション制御装置21の表示処理手段
は、表示処理を行い、表示部25に現在位置を周辺の地
図と共に表示する。また、経路が探索されている場合
は、表示部25に、前記現在位置、周辺の地図及び探索
された経路が表示される。
【0035】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 ナビ初期化処理を行う。 ステップS2 目的地設定処理を行う。 ステップS3 マップマッチング処理を行う。 ステップS4 表示処理を行い、ステップS3に戻る。
【0036】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS3−1 センサ信号を読み込む。 ステップS3−2 現在地付近のデータを取得する。 ステップS3−3 目的地が設定されているかどうかを
判断する。目的地が設定されている場合はステップS3
−4に、設定されていない場合はステップS3−5に進
む。 ステップS3−4 経路案内データを出力する。 ステップS3−5 走行状態データを出力し、リターン
する。
【0037】次に、図5のステップS4における表示処
理のサブルーチンについて説明する。
【0038】図7は本発明の第1の実施の形態における
表示処理のサブルーチンを示す図、図8は本発明の第1
の実施の形態における道路の例を示す図、図9は本発明
の第1の実施の形態におけるカメラによって得られた画
像の第1の例を示す図、図10は本発明の第1の実施の
形態におけるカメラによって得られた画像の第2の例を
示す図である。
【0039】図8において、101は第1の道路として
の高架の高速道路、102は第2の道路としての一般道
路である。前記高速道路101は左右の実線のレーンマ
ーク121、122によって、前記一般道路102は左
右の縁石123、124によって形成される。また、前
記高速道路101は、破線のレーンマーク103によっ
て二つの通行帯、すなわち、通行区分112、113に
区分され、前記一般道路102は、破線のレーンマーク
104によって二つの通行区分114、115に区分さ
れる。
【0040】また、前記一般道路102には、所定の箇
所に交差点131が設けられ、該交差点131に隣接さ
せて、通行区分114、115にわたって横断歩道のゼ
ブラクロッシングマーク132が形成される。
【0041】そして、前記表示処理手段の現在位置表示
処理手段は、マッチングデータを読み込み、該マッチン
グデータのうちの走行ノード番号に基づいて現在位置を
決定し、現在位置及び周辺の地図等を表示部25に表示
する。なお、前記目的地設定処理によって目的地が設定
されている場合、探索された経路も併せて表示される。
【0042】ところで、図8に示されるように、前記高
速道路101と一般道路102とが並設されている場合
に、車両が高速道路101を走行している場合に検出さ
れる現在位置と、一般道路102を走行している場合に
検出される現在位置とがほぼ一致するので、マップマッ
チングを正確に行うことができず、高速道路101と一
般道路102を区別することができないことがある。そ
の結果、現在位置が表示部25に誤って表示されたり、
誤った経路が案内されたりすることがある。
【0043】そこで、本実施の形態において、前記表示
処理手段のマップマッチング修正処理手段は、マップマ
ッチング修正処理を行い、カメラ11による撮影によっ
て得られた画像に基づいて、車両が高速道路101を走
行しているか、一般道路102を走行しているかを判定
し、マップマッチングを修正するようにしている。
【0044】そのために、前記マップマッチング修正処
理手段は、データ記録部24の道路データファイルにア
クセスして道路データを読み出し、前記表示部25の表
示画面上において現在位置が置かれた道路、すなわち、
マッチング道路に対して、並設された道路が車両の前方
にあるかどうかを判断する。並設された道路が車両の前
方にある場合、前記マップマッチング修正処理手段の交
差点存在判断処理手段は、データ記録部24の交差点デ
ータファイルにアクセスして交差点データを読み出し、
道路が並設される距離、すなわち、並設区間に存在する
交差点を取得し、取得された交差点に基づいて、交差点
が現在位置から第1の設定距離L1(本実施の形態にお
いては、100〔m〕)以内に存在するかどうかを判断
する。
【0045】そして、交差点が現在位置から第1の設定
距離L1以内に存在する場合、前記マップマッチング修
正処理手段の撮影指令処理手段は、撮影指令信号をカメ
ラ11に送り、カメラ11は前記撮影指令信号がナビゲ
ーション制御装置21から送られている間、撮影を行
う。また、前記マップマッチング修正処理手段の交差点
通過判断処理手段92は、車両が、取得された交差点の
うちの最初の交差点に到達した後、第2の設定距離L2
(本実施の形態においては、100〔m〕)を走行した
かどうかを判断し、第2の設定距離L2を走行するまで
撮影指令信号をカメラ11に送り、該カメラ11はその
間、撮影を継続する。このようにして、交差点通過判断
処理手段92は、前記交差点から第2の設定距離L2以
内の範囲に設定された判定区間において、車両が交差点
を通過するかどうかを判断することができる。なお、前
記第2の設定距離L2は、前記判定区間に少なくとも一
つの交差点が存在するように設定される。
【0046】この場合、交差点が現在位置から第1の設
定距離L1以内に存在することが分かるまで、カメラ1
1による撮影は開始されず、第2の設定距離L2を走行
すると、カメラ11による撮影は終了させられるので、
画像データを無駄にすることがない。
【0047】続いて、車両が、前記第2の設定距離L2
を走行すると、前記マップマッチング修正処理手段のマ
ーク認識判断処理手段93は、前記判定区間において実
線又は破線のレーンマークが認識されたかどうかを判断
する。このようにして、マーク認識判断処理手段93
は、交差点を通過するに当たり、カメラ11による撮影
によって得られた画像に基づいて、レーンマークが認識
されたかどうかを判断することができる。
【0048】すなわち、前記マーク認識判断処理手段9
3は、マーク認識プロセッサ14のマーク認識信号を読
み込み、マーク認識信号がオフになった地点からオンに
なる地点までの、レーンマークを認識しないで走行した
走行距離を算出し、該走行距離が走行距離閾値、例え
ば、15〔m〕より長いかどうかを判断する。なお、前
記走行距離は、データ記録部24のノードデータファイ
ルにアクセスし、ノードデータを読み込むとともに、マ
ーク認識信号がオンである間、リンクの長さを積算する
ことによって算出される。
【0049】そして、レーンマークを認識しないで走行
した走行距離が走行距離閾値より長い場合、車両が実際
の交差点を通過したと判断されるので、前記マップマッ
チング修正処理手段の走行道路判定処理手段94は、車
両が一般道路102を走行していると判定し、レーンマ
ークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以
下である場合、車両が実際の交差点を通過していないと
判断されるので、前記走行道路判定処理手段94は、車
両が高速道路101を走行していると判定する。なお、
レーンマークを認識しないで走行した走行距離が走行距
離閾値以下である場合、破線のレーンマークが認識され
る。
【0050】例えば、車両が通行区分113を走行して
いる場合、カメラ11によって得られる画像は図9に示
されるようになる。この場合、車両が走行する通行区分
113の左のレーンマーク103は破線であり、右のレ
ーンマーク122は実線である。したがって、レーンマ
ークを認識しない間の走行距離が走行距離閾値以下にな
るので、前記走行道路判定処理手段94は、車両が高速
道路101を走行していると判定する。また、車両が通
行区分115を走行している場合、カメラ11によって
得られる画像は図10に示されるようになる。この場
合、車両が走行する通行区分115の左のレーンマーク
104(図8)は破線である。そして、通行区分115
の右は縁石124である。そして、交差点131におい
てはレーンマークが形成されず、交差点131の手前に
ゼブラクロッシングマーク132が形成される。したが
って、交差点131においてはレーンマークは認識され
ず、レーンマークを認識しない間の走行距離が前記走行
距離閾値より長くなるので、前記走行道路判定処理手段
94は、車両が一般道路102を走行していると判定す
る。
【0051】なお、本実施の形態においては、レーンマ
ークを認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値よ
り長い場合に、車両が一般道路102を走行していると
判定し、レーンマークを認識しないで走行した走行距離
が走行距離閾値以下である場合に、車両が高速道路10
1を走行していると判定するようにしているが、レーン
マークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値より
長いかどうかを判断し、レーンマークを認識して走行し
た走行距離が走行距離閾値より長い場合に、車両が高速
道路101を走行していると判定し、レーンマークを認
識して走行した走行距離が走行距離閾値以下である場合
に、車両が一般道路102を走行していると判定するこ
ともできる。この場合、破線のレーンマークを認識する
と、マーク認識信号が周期的にオフになるので、レーン
マークを認識して走行した走行距離が走行距離閾値より
短くなってしまう。そこで、マーク認識信号がオフにな
る時間が短い場合、リンクの長さの積算が継続される。
【0052】続いて、ナビゲーション制御装置21の図
示されない表示評価処理手段は、表示部25に正しい道
路が表示されているかどうかを判断し、正しい道路が表
示されていない場合、ナビゲーション制御装置21の図
示されない現在位置変更処理手段は、現在位置を変更し
て表示部25に表示する。したがって、表示部25に正
しい道路を表示することができる。なお、表示部25に
正しい道路が表示されているかどうかの判断は、前記マ
ッチング道路と、前記走行道路判定処理手段94によっ
て車両が走行していると判定された道路とが一致するか
どうかを判断することによって行われる。
【0053】このように、前記高速道路101と一般道
路102とが並設されている場合に、マップマッチング
処理において高速道路101と一般道路102を区別す
ることができなくても、マップマッチング修正処理にお
いてマップマッチングを修正することができる。したが
って、現在位置が表示部25に誤って表示されたり、誤
った経路が案内されたりすることがなくなる。
【0054】また、現在位置に基づいてコーナ制御を行
う場合、マップマッチングが修正されるので、実際には
車両を減速させる必要がない道路で車両が減速させられ
てしまうことがなくなる。したがって、運転者に違和感
を与えることがない。
【0055】なお、前記カメラ11は、車両の一部及び
車両の直近の被写体を撮影するように設定される。すな
わち、図9及び10に示されるように、車両のボンネッ
ト部151、及び通行区分113、115における車両
の直近の部分が撮影される。
【0056】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS4−1 マップマッチングデータを読み込
む。 ステップS4−2 現在位置を表示部25に表示する。 ステップS4−3 並設された道路が前方に存在するか
どうかを判断する。並設された道路が前方に存在する場
合はステップS4−4に進み、前方に存在しない場合は
リターンする。 ステップS4−4 並設区間における交差点を取得す
る。 ステップS4−5 交差点が第1の距離以内に存在する
かどうかを判断する。交差点が第1の距離以内に存在す
る場合はステップS4−6に、第1の距離以内に存在し
ない場合はリターンする。 ステップS4−6 撮影を開始する。 ステップS4−7 交差点を通過した後、第2の距離を
走行したかどうかを判断する。交差点を通過した後、第
2の距離を走行した場合はステップS4−7に進み、第
2の距離を走行していない場合はリターンする。 ステップS4−8 レーンマークを所定の距離以上検出
することができないかどうかを判断する。レーンマーク
を所定の距離以上検出することができない場合はステッ
プS4−9に、所定の距離以上検出することができる場
合はステップS4−10に進む。 ステップS4−9 高速道路101を走行していると判
定し、ステップS4−11に進む。 ステップS4−10 一般道路102を走行していると
判定する。 ステップS4−11 正しい道路が表示されているかど
うかを判断する。正しい道路が表示されている場合はリ
ターンし、表示されていない場合はステップS4−12
に進む。 ステップS4−12 現在位置を変更して表示部25に
表示する。
【0057】本実施の形態においては、レーンマークを
認識しない間の走行距離が走行距離閾値より長い場合、
前記走行道路判定処理手段94は、車両が一般道路を走
行していると判定し、レーンマークを認識しない間の走
行距離が走行距離閾値以下である場合、前記走行道路判
定処理手段94は、車両が高速道路101を走行してい
ると判定するようにしているが、一般道路に特有の道路
判定用のマークとしての信号機を認識しない間の走行距
離が走行距離閾値より長い場合、車両が高速道路101
を走行していると判定し、信号機を認識しない間の走行
距離が走行距離閾値以下である場合、車両が一般道路1
02を走行していると判定することができる。
【0058】次に、マーク認識プロセッサ14によるマ
ーク認識処理について説明する。
【0059】図11は本発明の第1の実施の形態におけ
るマーク認識プロセッサの動作を示すフローチャート、
図12は本発明の第1の実施の形態におけるマーク認識
処理を説明する図である。
【0060】カメラ11(図2)によって車両の前方の
被写体が撮像され、カメラ11によって得られた画像
は、画像処理プロセッサ12に送られる。該画像処理プ
ロセッサ12は、前記画像を画像信号として読み込み、
該画像信号に対して画像処理を行い、図12に示される
ような画像データを作成する。該画像データにおいて
は、画像の左上が原点とされ、原点から右に向かってX
軸が、下に向かってY軸が設定される。なお、図12に
おいて、52は車両の左のレーンマーク、52Lは該レ
ーンマーク52の左縁、52Rは前記レーンマーク52
の右縁、53は車両の右のレーンマーク、53Lは該レ
ーンマーク53の左縁、53Rは前記レーンマーク53
の右縁である。
【0061】そして、マーク認識プロセッサ14の図示
されないエッジ強調処理手段は、前記画像データを読み
込み、該画像データ内における車両のボンネット部の直
上の部分にレーンマーク52、53を認識するための矩
(く)形の探索領域54〜57を設定し、探索領域54
〜57内の画像データに対してエッジ強調処理を行い、
前記画像データを変換することによってエッジ画像を作
成する。なお、前記エッジ強調処理は、ソベル変換、ラ
プラシアン変換等の手法を用いて行われ、画像データに
おいて輝度が変化する境界が強調される。
【0062】この場合、画像データ内におけるボンネッ
ト部の直上の部分に探索領域54〜57が設定され、車
両の直近の画像データに基づいてレーンマーク52、5
3を認識することができるので、通行区分に、前方を走
行する他の車両がある場合でも、レーンマーク52、5
3を確実に認識することができる。
【0063】また、レーンマーク52、53を認識する
ために車両の直近以外の画像データを使用する必要がな
いので、マーク認識処理の処理速度を高くすることがで
きる。したがって、現在位置に基づいてコーナ制御を行
う場合、車両が急に減速させられるのを防止することが
できる。
【0064】そして、探索領域54は、レーンマーク5
2の左縁52Lに対応するエッジ点を検出するために、
探索領域55は、レーンマーク52の右縁52Rに対応
するエッジ点を検出するために、探索領域56は、レー
ンマーク53の左縁23Lに対応するエッジ点を検出す
るために、探索領域57は、レーンマーク53の右縁2
3Rに対応するエッジ点を検出するために設定される。
なお、説明の便宜上、図においては、前記探索領域54
と探索領域55とが、また、探索領域56と探索領域5
7とが上下にずらして示されているが、各探索領域54
〜57のY座標は同じにされる。
【0065】なお、本実施の形態においては、エッジ処
理を行うのに必要な時間を短くするために、画像データ
内に探索領域54〜57を設定し、該探索領域54〜5
7内の画像データに対してエッジ強調を行うようにして
いるが、画像データの全体に対してエッジ強調を行うこ
ともできる。
【0066】次に、前記レーンマーク52の左縁52L
及び右縁52R、並びに前記レーンマーク53の左縁2
3L及び右縁23Rに対応する各エッジ点を検出する方
法について説明する。
【0067】まず、前記左縁52L、23Lに対応する
エッジ点を検出するための探索領域54、56において
は、複数の図示されない走査線が設定され、前記マーク
認識プロセッサ14の図示されない直線抽出処理手段
は、直線抽出処理を行い、各走査線に沿って、左端から
順に前記画像を構成する各画素についてエッジ強度を検
査し、該各エッジ強度が所定の閾値以上であるかどうか
を判断する。そして、前記直線抽出処理手段は、エッジ
強度が前記閾値以上である画素(以下「エッジ画素」と
いう。)を検出し、該エッジ画素のX座標及びY座標を
ワークメモリ15に書き込む。そして、検出されたエッ
ジ画素が3個になると、その走査線についてのエッジ強
度の検査を終了して、次の走査線についてのエッジ強度
の検査を開始する。このようにして、各走査線ごとに画
像の左端から3個のエッジ画素を検出することによって
エッジ点を検出することができる。なお、1本の走査線
について3個のエッジ画素が検出されないまま、探索領
域54、56の右端に達した場合は、次の走査線につい
てのエッジ強度の検査を開始する。
【0068】ところで、前記ソベル変換、ラプラシアン
変換等の手法を用いてエッジ強調を行うと、1本の走査
線上における輝度の境界線付近において少なくとも2個
のエッジ画素のエッジ強度が大きくなる。そこで、各走
査線ごとにエッジ画素を3個だけ検出するようにしてい
る。
【0069】また、前記右縁52R、53Rに対応する
エッジ点を検出するための探索領域55、57において
は、複数の図示されない走査線が設定され、前記直線抽
出処理手段は、直線抽出処理を行い、各走査線に沿っ
て、右端から順に前記各画素についてエッジ強度を検査
し、該各エッジ強度が所定の閾値以上であるかどうかを
判断する。前記直線抽出処理手段は、エッジ画素を検出
し、該エッジ画素のX座標及びY座標をワークメモリ1
5に書き込む。そして、検出されたエッジ画素が3個に
なると、その走査線についてのエッジ強度の検査を終了
して、次の走査線についてのエッジ強度の検査を開始す
る。このようにして、各走査線ごとに画像の右端から3
個のエッジ画素を検出することによってエッジ点を検出
することができる。なお、1本の走査線について3個の
エッジ画素が検出されないまま、探索領域55、57の
左端に達した場合は、次の走査線についてのエッジ強度
の検査を開始する。
【0070】次に、前記直線抽出処理手段は、該探索領
域54〜57内において検出されたエッジ点に基づい
て、エッジ点の列から成る直線(以下「エッジ直線」と
いう。)を抽出する。
【0071】なお、該エッジ直線は、前記エッジ点の列
に基づいて抽出され、例えば、ハフ変換、最小自乗法等
によって算出され、近似させられた直線の方程式によっ
て表される。
【0072】次に、前記マーク認識プロセッサ14の図
示されないレーンマーク検出処理手段は、レーンマーク
検出処理を行い、1本のレーンマークの右縁を表してい
ると推定されるエッジ直線(以下「右エッジ直線」とい
う。)と左縁を表していると推定されるエッジ直線(以
下「左エッジ直線」という。)との間のエッジ直線間の
距離δを算出して、該距離δが所定の範囲内に収まるか
どうかを判断する。
【0073】そして、前記距離δが所定の範囲内に収ま
る場合は、前記エッジ直線はレーンマークによるもので
あると判断し、レーンマークを認識し、マーク認識信号
をオンにする。
【0074】また、抽出されたエッジ直線がレーンマー
クによるものであると判断されると、前記マーク認識プ
ロセッサ14の図示されない探索領域更新処理手段は、
探索領域更新処理を行い、前記レーンマーク検出処理手
段の判定結果に基づいて、エッジ直線が探索領域54〜
57内の設定位置、例えば、中央に位置するように、次
回の探索領域54〜57の位置を更新する。したがっ
て、探索領域更新処理手段によって探索領域54〜57
の位置を連続的に更新することにより、該探索領域54
〜57においてレーンマークを追跡することができる。
【0075】また、マーク認識プロセッサ14の図示さ
れない実線・破線判定処理手段は、レーンマーク検出処
理手段が継続してレーンマークを検出しているか、定期
的にレーンマークを検出しているかを判断し、継続して
レーンマークを検出している場合、該レーンマークは実
線であると判定し、定期的にレーンマークを検出してい
る場合、該レーンマークは破線であると判定する。
【0076】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS11 画像データを読み込む。 ステップS12 エッジ強調処理を行う。 ステップS13 エッジ点を検出する。 ステップS14 エッジ直線を抽出する。 ステップS15 レーンマーク検出処理を行う。 ステップS16 探索領域更新処理を行う。 ステップS17 実線・破線判定処理を行う。
【0077】次に、図11のステップS17における実
線・破線判定処理について説明する。
【0078】図13は本発明の第1の実施の形態におけ
る実線・破線判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0079】なお、認識されたレーンマーク52(図1
2)が実線であるか破線であるかを判定する場合につい
て説明する。
【0080】この場合、レーンマーク52が検出された
ときに1になり、検出されなかったときに0になる変数
Z(i)(i=1、2、…、n)があらかじめ設定さ
れ、該変数Z(i)によって過去のn回分のレーンマー
ク52の検出結果を表すことができるようになってい
る。
【0081】そして、実線・破線判定処理手段は、過去
のn回分の前記変数Z(i)の合計Zsum を算出し、該
合計Zsum に基づいて、認識されたレーンマーク52が
実線であるか破線であるかを判定する。なお、認識され
たレーンマーク52が実線である場合は、理想的には変
数Z(i)は常に1であるので、合計Zsum はnにな
る。
【0082】また、レーンマーク52が破線である場合
には、レーンマーク52が周期的に検出されるので、合
計Zsum はn/2に近い値になる。実際には、道路上の
レーンマークのかすれ等によってレーンマーク52が常
に検出されるとは限らないので、例えば、前記合計Z
sum が0.7n以上である場合は、レーンマーク52が
実線であると判定し、合計Zsum が0.7nより小さく
0.3n以上である場合は、レーンマーク52が破線で
あると判定する。また、合計Zsum が0.3nより小さ
い場合は、レーンマーク52を検出することができない
と判定する。そして、前記実線・破線判定処理手段は、
前記レーンマーク53が実線であるか破線であるかの判
定を同様の手順で行う。
【0083】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS17−1 値iに1をセットする。 ステップS17−2 レーンマーク52が検出されたか
どうかを判断する。レーンマーク52が検出された場合
はステップS17−3に、検出されていない場合はステ
ップS17−4に進む。 ステップS17−3 変数Z(1)を1にする。 ステップS17−4 変数Z(1)を0にする。 ステップS17−5 変数Z(i)の合計Zsum を算出
する。 ステップS17−6 合計Zsum が0.7n以上である
かどうかを判断する。合計Zsum が0.7n以上である
場合はステップS17−8に、0.7より小さい場合は
ステップS17−7に進む。 ステップS17−7 合計Zsum が0.3n以上である
かどうかを判断する。合計Zsum が0.3n以上である
場合はステップS17−9に、合計Zsum が0.3nよ
り小さい場合はステップS17−10に進む。 ステップS17−8 実線であると判定する。 ステップS17−9 破線であると判定する。 ステップS17−10 レーンマーク52を検出するこ
とができないと判定する。 ステップS17−11 値iをインクリメントし、処理
を終了する。
【0084】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0085】図14は本発明の第2の実施の形態におけ
るゼブラクロッシングマークを認識したときの輝度パタ
ーンを示す図である。なお、図において、横軸に走査位
置を、縦軸に輝度を採ってある。
【0086】この場合、探索領域54〜57(図12)
内の画像データを所定の走査線で走査すると、交差点1
31(図8)の手前でカメラ11によってゼブラクロッ
シングマーク132が撮影されたときに、図14に示さ
れるような、輝度が一定の間隔で高くなったり、低くな
ったりする輝度パターンを得ることができ、ゼブラクロ
ッシングマーク132を認識することができる。
【0087】したがって、ゼブラクロッシングマーク1
32を認識しない場合、走行道路判定処理手段94(図
1)は車両が高速道路101を走行していると判定し、
ゼブラクロッシングマーク132を認識した場合、走行
道路判定処理手段94は車両が一般道路を走行している
と判定する。
【0088】なお、横断歩道には通行区分を横断して停
止線が形成されるので、該停止線を道路判定用のマーク
として認識することもできる。この場合、前記停止線を
認識しない場合、走行道路判定処理手段94は車両が高
速道路101を走行していると判定し、停止線を認識し
た場合、走行道路判定処理手段94車両が一般道路を走
行していると判定することができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ナビゲーション装置においては、現在位置を検出
する現在位置検出手段と、道路状況データが記録された
データ記録部と、撮像手段と、現在位置及び道路状況デ
ータに基づいて、第1、第2の道路が並設された並設区
間において交差点を通過するかどうかを判断する交差点
通過判断処理手段と、交差点を通過するに当たり、撮像
手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道路
判定用のマークが認識されたかどうかを判断するマーク
認識判断処理手段と、前記マークが認識されたかどうか
の判断結果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路の
うちのいずれを走行しているかを判定する走行道路判定
処理手段とを有する。
【0090】この場合、交差点を通過するに当たり、撮
像手段による撮影によって得られた画像に基づいて、道
路判定用のマークが認識されたかどうかを判断し、前記
マークが認識されたかどうかの判断結果に基づいて、車
両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走行してい
るかを判定するようになっている。
【0091】したがって、マップマッチング処理におい
て第1、第2の道路を区別することができなくても、マ
ップマッチング修正処理においてマップマッチングを修
正することができる。その結果、現在位置が表示部に誤
って表示されたり、誤った経路が案内されたりすること
がなくなる。
【0092】また、現在位置に基づいてコーナ制御を行
う場合、マップマッチングが修正されるので、実際には
車両を減速させる必要がない道路で車両が減速させられ
てしまうことがなくなる。したがって、運転者に違和感
を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における車両制御装
置のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配
設状態を示す第1の図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるカメラの配
設状態を示す第2の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるマップマッ
チング処理のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における表示処理の
サブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における道路の例を
示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるカメラによ
って得られた画像の第1の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるカメラに
よって得られた画像の第2の例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるマーク認
識プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるマーク認
識処理を説明する図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における実線・破
線判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるゼブラク
ロッシングマークを認識したときの輝度パターンを示す
図である。
【符号の説明】
11 カメラ 15 ワークメモリ 16 プログラムメモリ 21 ナビゲーション制御装置 24 データ記録部 91 現在位置検出手段 92 交差点通過判断処理手段 93 マーク認識判断処理手段 94 走行道路判定処理手段 101 高速道路 102 一般道路 103、104、121、122 レーンマーク 131 交差点 132 ゼブラクロッシングマーク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月24日(2000.3.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB22 HC08 HC17 HD03 2F029 AA02 AB07 AC02 AC09 AC14 5B057 AA16 CC03 DA07 DB02 DC09 DC16 5H180 AA01 FF05 FF14 FF23 FF27 FF32 FF38 9A001 BB02 BB04 CC05 HH21 HH25 JJ77 JJ78 KK56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置を検出する現在位置検出手段
    と、道路状況データが記録されたデータ記録部と、撮像
    手段と、現在位置及び道路状況データに基づいて、第
    1、第2の道路が並設された並設区間において交差点を
    通過するかどうかを判断する交差点通過判断処理手段
    と、交差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影に
    よって得られた画像に基づいて、道路判定用のマークが
    認識されたかどうかを判断するマーク認識判断処理手段
    と、前記マークが認識されたかどうかの判断結果に基づ
    いて、車両が前記第1、第2の道路のうちのいずれを走
    行しているかを判定する走行道路判定処理手段とを有す
    ることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記マーク認識判断処理手段は、少なく
    とも一つの交差点が存在する判定区間において、道路判
    定用のマークが認識されたかどうかを判断する請求項1
    に記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の道路はそれぞれ高速道
    路及び一般道路であり、前記マークはレーンマークであ
    るとともに、前記走行道路判定処理手段は、前記判定区
    間においてレーンマークを認識しないで走行した走行距
    離が走行距離閾値より長い場合、車両が一般道路を走行
    していると判定し、前記判定区間においてレーンマーク
    を認識しないで走行した走行距離が走行距離閾値以下で
    ある場合、車両が高速道路を走行していると判定する請
    求項1に記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記走行道路判定処理手段の判定結果に
    基づいて、現在位置を変更する現在位置変更処理手段を
    有する請求項1に記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 現在位置を検出し、現在位置及び道路状
    況データに基づいて、第1、第2の道路が並設された並
    設区間において交差点を通過するかどうかを判断し、交
    差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって
    得られた画像に基づいて、道路判定用のマークが認識さ
    れたかどうかを判断し、前記マークが認識されたかどう
    かの判断結果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路
    のうちのいずれを走行しているかを判定することを特徴
    とするナビゲーション装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 現在位置を検出し、現在位置及び道路状
    況データに基づいて、第1、第2の道路が並設された並
    設区間において交差点を通過するかどうかを判断し、交
    差点を通過するに当たり、撮像手段による撮影によって
    得られた画像に基づいて、道路判定用のマークが認識さ
    れたかどうかを判断し、前記マークが認識されたかどう
    かの判断結果に基づいて、車両が前記第1、第2の道路
    のうちのいずれを走行しているかを判定することを特徴
    とするナビゲーション装置の制御方法のプログラムを記
    録した記録媒体。
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