JP4419009B2 - 車両用ルーフモールディング - Google Patents

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Description

この発明は、車両用ルーフモールディングに関するものである。
自動車等の車両のルーフパネルとサイドパネルとの接合部に形成された凹溝(ドリップ溝)には、ルーフモールディングが取り付けられている。図7は車両の斜視図であり、1は車体、2はルーフパネル、3はサイドパネル、4はドリップ溝、5はルーフモールディング、6はウインドウ、7はウインドウモールディングである。ルーフモールディング5は、樹脂の押出し成形品からなる長尺材の端末部にエンドキャップを形成し、ドリップ溝4に取り付けて使用される。ルーフモールディング5をドリップ溝4に取り付けるためには、ドリップ溝4の底部から断面T字状のTスタッドを立ち上げ、Tスタッドの頭部に係合する係合部をルーフモールディング5の底部に形成し、これらを係合させることにより、ルーフモールディング5を取り付けている。
Tスタッドを用いてルーフモールディングの端部を固定する構造として特許文献1には、長尺材のモールディング本体の先端に蟻溝状の係合凹部を形成してTスタッドと係合させ、係合状態で固定用のクリップにより固定するものが記載されている。しかしながらモールディング本体の先端に蟻溝状の係合凹部を形成する加工は困難であった。この場合、丸のこぎりで凹部を形成するためには最低のこぎりは二個必要であり、フライス加工の場合は、数十回から数百回往復させる必要がある。スタッドの頭部が収納されるには蟻溝の下部を組み付け作業中に開く必要があり、難作業であった。またモールディングの先端部は、蟻溝がクリップの係止部に係止されることによって内面に押し当てられるようになっており、押し当てられるためには断面が変形するので、その結果モールディング端末が脹らんでしまい、美観が害される。
Tスタッドを用いてルーフモールディングの端部を固定する別の構造として、特許文献2には、充填材(モールディング本体)の先端部に硬質樹脂製の係止部材を一体的に形成し、係止部材の裏面にTスタッドと係合する係止孔を形成したものが知られている。しかしながら、係止部材はモールディング本体の長手方向端末から係止突起(Tスタッド)の上まで装飾していて、Tスタッド収納のため肉厚が急変しており、インジェクション成形で係止部材を形成すると外表面にひけが発生してしまう。また硬質部材である係止部材と、弾性部材である充填部材は材料が違うので、同色にしたくても、微妙に色が違うものしかできない。係止部材は長手方向に長いので、色差が目立ってしまった。また充填材(モールディング本体)の意匠面に案内溝が存在し、美観が害された。係止部材の上面にも案内溝と連続する水平溝が形成されているので、係止部材も美観が害された。
さらにTスタッドを用いてルーフモールディング端部を固定する構造として特許文献3には、ルーフモールディング端部に金属製のクリップがカシメて取り付けられ、その導入孔にTスタッドを係合するものが知られている。しかしながらクリップは金属製であり、単体状態で起立部と水平部と係止部をあらかじめプレス成形で形成し、さらに係止爪を内方にカシメて係合溝に食い込ませる必要があるので、ベンド型費と折り曲げ工数が発生し、費用が安くできない。また、クリップがモールディングを支えていない部位では、モールディングを上から下に押したときに、簡単に変形してしまう。また熱膨張と熱収縮を繰り返すと、クリップがモールディングを支えている部位とそうでない部位の外表面に波打ちが発生してしまう。ブラケットは金属製であり、スタッドも金属製なので接触部から発生する錆により、長期使用時におけるルーフの穴開きによる雨水室内侵入の心配がある。
さらにTスタッドを用いてルーフモールディング端部を固定する構造として特許文献4には、Tスタッドに係合する取り付け用クリップを、モールディング本体の前後端部にインサートクリップを介して取り付ける取付構造が示されている。しかしながらインサートクリップのズレ防止用突起を取り付け用クリップのズレ防止用凹部に嵌着して、正確な位置に取り付け、固定することができるとしているが、嵌着であるがゆえ、わずかにずれは発生してしまう。モールディング本体と、前後端部の部材と、インサートクリップと、取り付け用クリップとの構成であり、構成部品の数が多く高価である。
さらにTスタッドを用いてルーフモールディング端部を固定する構造として特許文献5には、Tスタッドに係合するクリップをルーフモールディング本体に取付ける構造が知られている。しかしながら爪部がクリップに形成されルーフモールディング本体に形成された切り欠きに係合したり、クリップの押圧片により弾性的にモールディングを押圧することにより、モールディング本体とクリップを止めようとしているが、ルーフモールディングは他の車両装飾品に比べ長いし、クリップが剥き出し状態なので、運搬中に軽い衝撃でクリップに周囲のものが接触した場合外れてしまい、いざ車体に組み付ける際にクリップ部がなくなってしまうことが、時々発生する。従来例で提示した爪部かしめのほうが、外れない信頼性がある。
さらにTスタッドを用いてルーフモールディング端部を固定する構造として特許文献6には、Tスタッドに係合する金属板製の取付ブラケットをルーフモールディング端末に取り付けるものが知られている。しかしながら、金属板製のブラケットで移動防止用突起を形成し、スタッドピンにかじらせると、接触部から発生する錆により、長期使用時におけるルーフの穴開きによる雨水室内侵入の心配がある。
Tスタッドを用いないでルーフモールディング端部を固定する構造として特許文献7には、断面コ字状の係合部を有するクリップをドリップ溝の底部に取り付け、これと係合する断面コ字状の係合部を有するエンドキャップをモールディング本体の端部に形成し、これらの係合部を係合させてルーフモールディング端部を固定する構造が示されている。しかしクリップおよびエンドキャップを樹脂で形成すると、係合状態において強い力がかかると、双方の断面コ字状の係合部が開くように変形しやすい。
実開昭58−180748号 実公昭62−42858号 実開平6−29952号 特開平8−207676号 特開平10−157528号 特開平11−129833号 特開2002−274281号
本発明の課題は、ルーフモールディングの装飾面と端末部の美観を損なわず、錆を発生させず、安価で容易に製造でき、簡単な操作で安定して確実にTスタッドに固定できるルーフモールディングを得ることである。
本発明は次の車両用ルーフモールディングである。
(1) 車両のルーフに形成された凹溝に取り付けられるルーフモールディングであって、
凹溝に装着される脚部、および装飾部となる頭部を有する長尺のモールディング本体と、
モールディング本体の端末部付近の脚部側に形成された欠如部と、
凹溝の底部から立ち上がるTスタッドと係合する係合部材、およびTスタッドを押圧する押圧部を有し、かつ欠如部に形成された係止部材と、
モールディング本体の端末部を覆うエンドキャップとからなり、
前記係合部材は、Tスタッドの頭部が挿入される挿入孔およびTスタッドのピン部がスライドするスライド孔を有し、かつ車両方向前後の両側を係止部材の基部から立ち上がる橋絡壁によって支持され、Tスタッドの頭部が挿入される中空の間隙を形成するように袋状に形成され、
前記押圧部は、前記間隙にTスタッドの頭部が挿入された状態でTスタッドの頭部を押圧するように、係止部材の基部から平面状に盛り上がった台地状に形成され、
前記係止部材およびエンドキャップは一体的な端末部材としてモールディング本体の端末部および欠如部に固着されている
車両用ルーフモールディング。
(2) 係止部材の係合部材はTスタッドとの係合部分に、Tスタッドに接触しないよう離間して埋設された芯材を有する上記(1)記載のモールディング。
(3) モールディング本体は、脚部に取付リップを有する上記(1)または(2)記載のモールディング。
本発明のルーフモールディングが取り付けられる凹溝は、自動車等の車両のルーフパネルとサイドパネルとの接合部に形成される凹溝であって、ドリップ溝と呼ばれるものがこれに含まれる。凹溝の端部には底部から立ち上がるTスタッドが設けられ、ルーフモールディングの端部を係合させて、ルーフモールディングを取り付けるように構成されている。
ルーフモールディングは主として装飾用として凹溝に取り付けられるもので、凹溝に装着される脚部、および装飾部となる頭部を有する長尺のモールディング本体を含む。モールディング本体は樹脂(ゴムを含む)の押出成形品からなるのが好ましいが、射出成形品でもよい。モールディング本体は、凹溝に取り付けられた状態を維持するように、脚部に取付部材例えば取付リップなどを有するのが好ましく、必要により接着剤等の固着手段で固着するようにしてもよい。
本発明のルーフモールディングは、モールディング本体の端末部付近の脚部側に欠如部を形成し、Tスタッドと係合する係合部材、およびTスタッドを押圧する押圧部を有する係止部材を欠如部に形成し、モールディング本体の端末部を覆うエンドキャップと係止部材を一体的な端末部材として、モールディング本体の端末部および欠如部に固着して形成されている。係止部材とエンドキャップは射出成形により、一体的な端末部材成形品としてモールディング本体の端末部および欠如部に直接融着され、または接着剤を介して固着されているのが好ましい。
係止部材はTスタッドの挿入孔およびスライド孔を有する係合部材およびTスタッドの挿入状態でTスタッドを押圧する押圧部を有し、押圧部と係合部材との間隙にTスタッドの頭部を係止する構造となっている。押圧部は係止部材の基部から平面状に盛り上がった台地状に形成されている。また係合部材は車両方向前後の両側を係止部材の基部から立ち上がる橋絡壁によって支持され、押圧部との間に中空の間隙を形成するように、袋状に形成されている。係止部材はTスタッドとの係合部分に、Tスタッドに接触しないよう離間して埋設された芯材を有するのが好ましい。このような係止部材およびエンドキャップは、端末部および芯材を射出成形型にインサートして射出成形(いわゆるアウトサート成形)することにより、一体的な射出成形品として形成することができる。
上記のルーフモールディングは、端末部付近の脚部側の欠如部に形成された係止部材の係合部材をTスタッドと係合させて、ルーフモールディングの端末部を凹溝の端末部に係止させ、モールディング本体の脚部を凹溝に装着して取り付け、頭部を装飾部として使用される。
上記のルーフモールディングは、その構成がモールディング本体と端末部材なので、構成部材数が少なく、コストが安い。Tスタッドとの接触部位を合成樹脂で形成することにより、錆の発生を押さえることができる。端末部材は接着、または融着、または接着と融着併用されているので、運搬中に軽い衝撃で周囲のものが接触した場合でも外れてしまうことがなく、車両組み立て時に部材とモールディング本体とがずれてしまうことがない。Tスタッドの位置はモールディング本体の裏側に位置しているので、係止部材の厚さを変化させた形状に形成して係止部材にひけが生じても、外表面にモールディング本体が存在するので、車外側から見えることがなく、外観品質が良い。
本発明のルーフモールディングは、モールディング本体の端末部付近の脚部側に欠如部を形成し、Tスタッドと係合する係合部材、およびTスタッドを押圧する押圧部を有する係止部材を欠如部に形成し、係合部材は車両方向前後の両側を係止部材の基部から立ち上がる橋絡壁によって支持され、Tスタッドの頭部が挿入される中空の間隙を形成するように袋状に形成し、かつTスタッドの頭部が挿入される挿入孔およびTスタッドのピン部がスライドするスライド孔を有し、押圧部は前記間隙に頭部が挿入された状態でTスタッドの頭部を押圧するように係止部材の基部から平面状に盛り上がった台地状に形成され、モールディング本体の端末部を覆うエンドキャップと係止部材を一体的な端末部材として、モールディング本体の端末部および欠如部に固着しているため、ルーフモールディングの装飾面と端末部の美観を損なわず、錆を発生させず、安価で容易に製造でき、簡単な操作で安定して確実にTスタッドに固定できる。
係止部材は係合部材がTスタッドの挿入孔およびスライド孔を有するので、Tスタッドと係合が容易かつ確実になる。
また係止部材がTスタッドの挿入状態でTスタッドを押圧する押圧部を有するので、Tスタッドとの係合状態を安定させ、変形、脱落等を防止することができる。
さらに係止部材の係合部材がTスタッドとの係合部分に、Tスタッドに接触しないよう
離間して埋設された芯材を有する場合は、剛性と防錆を付与し、Tスタッドとの係合状態を安定させ、脱落等を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1〜図3は実施例1を示し、図1(a)は図7のA−A断面図、図2は図7のB−B断面図、図1(b)は図2のC−C断面図、図3(a)はルーフモールディングの端末部付近裏面側の斜視図、図3(b)は成形型のB−B相当断面図であり、図7と同符号は同一または相当部分を示す。
図1〜図3において、ドリップ溝4は車体1のルーフパネル2とサイドパネル3との接合部に形成された凹溝であって、端部付近には底部から立ち上がるTスタッド10が設けられ、ルーフモールディング5の端部を係合させて取り付けるように構成されている。8はスポット溶接部、9はペイントシールである。ドリップ溝4を構成するルーフパネル2の側壁2aとサイドパネル3の側壁3aは、一般部では図1(a)に示すように、ドリップ溝4の下部が広くなるように傾斜しているが、端部付近では図1(b)に示すように、ほぼ垂直方向に伸びている。
ルーフモールディング5は、一般部のドリップ溝4に取り付けられる長尺のモールディング本体11を有する。モールディング本体11は、ドリップ溝4に挿入して装着される脚部12、装飾部となる頭部13、脚部12の両側に突出する突部14a、14b、および取付リップ15a、15bが芯材16を埋設して樹脂(ゴムを含む)の押出成形により一体成形された成形品からなる。モールディング本体の脚部12、頭部13、突部14a、14bは硬質樹脂製、取付リップ15a、15bは軟質樹脂製、芯材16は金属製である。図1(a)の15a、15bは取付リップの取付状態を示し、15c、15dは取付前の状態を示す。
ルーフモールディング5は、モールディング本体11の端末部11a付近の脚部12の突部14a、14bより下側に欠如部17が形成され、Tスタッド10と係合する係合部材26およびTスタッド10を押圧する押圧部25を有する係止部材21が欠如部17に形成され、モールディング本体11の端末部11aを覆うエンドキャップ22と係止部材21が一体的な端末部材20として、モールディング本体11の端末部11aおよび欠如部17に固着して形成されている。係止部材21とエンドキャップ22は射出成形により、一体的な端末部材20の成形品としてモールディング本体の端末部11aおよび欠如部17に直接融着され、または接着剤を介して固着されている。
係止部材21の係合部材26は、Tスタッド10の頭部10aが挿入される挿入孔23、およびTスタッド10のピン部10bがスライドするスライド孔24を有している。また押圧部25は係止部材21の基部25aから平面状に盛り上がった台地状に形成されている。また係合部材26は両側を基部25aから立ち上がる橋絡壁26a、26bによって支持され、押圧部25との間に中空の間隙27を形成するように、袋状に形成されている。
図2において、6はウィンドシールド、7はウィンドウモールディング、31はダムラバー、32は接着剤である。図3(a)において、28は成形時に溝18a、18bに樹脂が流れるのを防止する成形型により形成された凹部である。図3(b)において、射出成形型40は、可動型41、固定型42、スライドコア型43によりキャビティ44が形成されている。45はランナー、46はスプルー、47は押出ピンである。
上記のルーフモールディング5は、図3(b)に示すように、モールディング本体11の端末部11a付近の脚部12の突部14a、14bより下側に欠如部17を形成して、固定型42上にインサートし、可動型41およびスライドコア型43を閉じて型締めし、ランナー45からスプルー46を通してキャビティ44に溶融樹脂を射出することにより、係止部材21とエンドキャップ22からなる端末部材20を一体的な成形品として射出成形し、モールディング本体11の端末部11aおよび欠如部17に直接融着し、または接着剤をモールディング本体11側に塗布した場合は接着剤を介して固着することにより製造される。成形後は、可動型41およびスライドコア型43を開き、押出ピン47で押出すことにより、スプルーの樹脂は切断されて、ルーフモールディング5が取り出される。
上記により製造されたルーフモールディング5は、図1(b)に示すように、モールデ
ィング本体11の端末部11a付近の欠如部17に形成された係止部材21の係合部材26をTスタッド10と係合させて、ルーフモールディング5の端末部11aをドリップ溝4の端末部に係止させ、モールディング本体11の脚部12をドリップ溝4に装着して取り付け、頭部13を装飾部として使用される。このときドリップ溝4の端末部では、Tスタッド10の頭部10aを係部材26の挿入孔23に挿入した後、ピン部10bをスライド孔24に沿ってスライドさせ、押圧部25と係合部材26との間隙27に頭部10aを挿入した状態で押圧部25がTスタッド10の頭部10aを押圧するように取り付ける。またドリップ溝4の一般部では、図1(a)に示すように、モールディング本体11の脚部12をドリップ溝4に挿入して、装着して取り付け、取付リップ15a、15bを傾斜している側壁2a、3aに押し付けて取付状態を維持する。
上記のルーフモールディング5は、モールディング本体11の端末部11a付近の脚部12側に欠如部17を形成し、Tスタッド10と係合する係合部材26およびTスタッド10を押圧する押圧部25を有する係止部材21を欠如部17に形成し、モールディング本体11の端末部11aを覆うエンドキャップ22と係止部材21を一体的な端末部材20として、モールディング本体11の端末部11aおよび欠如部17に固着しているため、ルーフモールディング5の装飾面と端末部の美観を損なわず、錆を発生させず、安価で容易に製造でき、簡単な操作で安定して確実にTスタッド10に固定できる。
係止部材21は押圧部25を有し、Tスタッド10の挿入状態でTスタッド10を押圧するとともに、押圧部25と係合部材26との間隙27にTスタッド10の頭部10aを係止する構造となっているので、取付状態におけるルーフモールディング5の取付安定性が高く、ガタが少なく、外側からルーフモールディング5に力がかかっても、ルーフモールディング5の変形は防止される。また係合部材26は車両方向前後の両側を基部25aから立ち上がる橋絡壁26a、26bによって支持され、押圧部25との間に中空の間隙27を形成するように、袋状に形成されているので、取付状態においてルーフモールディング5を剥がす方向に力がかかっても、係部材26が開くことがなく、ルーフモールディング5の変形は防止される。
また上記のルーフモールディング5は、その構成がモールディング本体11と端末部材20なので、構成部材数が少なく、コストが安くなる。Tスタッド10との接触部位を合成樹脂で形成することにより、錆の発生を押さえることができる。端末部材20は接着、または融着、または接着と融着が併用されるので、運搬中に軽い衝撃で周囲のものが接触した場合でも外れてしまうことがなく、車両組み立て時に端末部材20とモールディング本体11とがずれてしまうことがない。Tスタッド10の位置はモールディング本体11
の裏側に位置しているので、係止部材21の厚さを変化させた形状に形成して係止部材21にひけが生じても、外表面にモールディング本体11の頭部13が存在するので、車外側から見えることがなく、外観品質が良い。
図4(a)、(b)は異なる実施例のルーフモールディングを示す図7のB−B断面図、図5(a)はルーフモールディングの端末部を示す裏面図、図5(b)は成形型のB−B相当断面図である。図4および図5のルーフモールディング5は、前記実施例のものとほぼ同様に構成されているが、係止部材21の係合部材26は埋設された芯材35を有する。芯材35は係合部材26におけるTスタッド10との係合部分では、Tスタッド10に接触しないよう離間して埋設されている。図4(a)のルーフモールディング5は、芯材35のTスタッド10との係合部分に段差部36が形成されているが、図4(b)のルーフモールディング5は、芯材35に段差部36が形成されていない。他の構成は前記実施例のものと同様である。
図5(b)において、固定型42には芯材35を位置決めするために、長手方向規制ピン37、幅方向規制ピン38(図示省略)、上下方向規制ピン39が設けられている。これらのピンで長手方向、幅方向および上下方向の移動を規制するように芯材35を固定型42上にインサートし、また前記実施例と同様に欠如部17を形成したモールディング本体11を固定型42上にインサートし、可動型41およびスライドコア型43を閉じて型締めして溶融樹脂を射出することにより、芯材35が埋設された係止部材21とエンドキャップ22からなる端末部材20を一体化したルーフモールディング5を製造する。37a、38a、39aは長手方向規制ピン37、幅方向規制ピン38、上下方向規制ピン39によって形成される凹部である。
こうして得られたルーフモールディング5は、前記実施例のものと同様に取り付けられるが、係止部材21の係合部材26はTスタッド10との係合部分に、Tスタッド10に接触しないよう離間して埋設された芯材35を有するので、剛性が付与されてTスタッド10に対する取付強度が高まるとともに、錆の発生を防ぐこともでき、Tスタッド10との係合状態を安定させ、脱落等を防止することができる。図4(a)のルーフモールディング5のように、芯材35のTスタッド10との係合部分に段差部36が形成されていると、さらにTスタッド10に対する取付強度が高まる。
図6は実施例3のルーフモールディングを示す図2のC−C相当断面図である。この実施例のルーフモールディング5は、モールディング本体11の端末部11a付近に形成される係止部材21に、溝18a、18bに充填される充填部21aが形成されている。このルーフモールディング5は、係止部材21のモールディング本体11への固着強度が大きくなっており、ルーフモールディング5の取付安定性を高くすることができる。
本発明の車両用ルーフモールディングは、自動車等の車両のルーフパネルとサイドパネルとの接合部に形成された凹溝(ドリップ溝)に取り付けて、車両の装飾性を高めるために利用される。
図1(a)は図7のA−A断面図、(b)は図2のC−C断面図である。 図2は図7のB−B断面図である。 図3(a)はルーフモールディングの端末部付近裏面側の斜視図、(b)は成形型のB−B相当断面図である。 図4(a)、(b)は実施例2の図7のB−B断面図である。 図5(a)はルーフモールディングの端末部を示す裏面図、(b)は成形型のB−B相当断面図である。 図6は実施例3のルーフモールディングを示す図2のC−C相当断面図である。 図7は車両の斜視図である。
符号の説明
1 車体
2 ルーフパネル
2a 側壁
3 サイドパネル
3a 側壁
4 ドリップ溝
5 ルーフモールディング
6 ウインドシールド
7 ウインドウモールディング
8 スポット溶接部
9 ペイントシール
10 Tスタッド
10a 頭部
10b ピン部
11 モールディング本体
11a 端末部
12 脚部
13 頭部
14a、14b 突部
15a、15b、15c、15d 取付リップ
16 芯材
17 欠如部
18a、18b 溝
20 端末部材
21 係止部材
21a 充填部
22 エンドキャップ
23 挿入孔
24 スライド孔
25 押圧部
26 係合部材
27 間隙
31 ダムラバー
32 接着剤
35 芯材
36 段差部
37 長手方向規制ピン
37a 凹部
38 幅方向規制ピン
38a 凹部
39 上下方向規制ピン
39a 凹部
40 射出成形型
41 可動型
42 固定型
43 スライドコア型
44 キャビティ
45 ランナー
46 スプルー
47 押出ピン

Claims (3)

  1. 車両のルーフに形成された凹溝に取り付けられるルーフモールディングであって、
    凹溝に装着される脚部、および装飾部となる頭部を有する長尺のモールディング本体と、
    モールディング本体の端末部付近の脚部側に形成された欠如部と、
    凹溝の底部から立ち上がるTスタッドと係合する係合部材、およびTスタッドを押圧する押圧部を有し、かつ欠如部に形成された係止部材と、
    モールディング本体の端末部を覆うエンドキャップとからなり、
    前記係合部材は、Tスタッドの頭部が挿入される挿入孔およびTスタッドのピン部がスライドするスライド孔を有し、かつ車両方向前後の両側を係止部材の基部から立ち上がる橋絡壁によって支持され、Tスタッドの頭部が挿入される中空の間隙を形成するように袋状に形成され、
    前記押圧部は、前記間隙にTスタッドの頭部が挿入された状態でTスタッドの頭部を押圧するように、係止部材の基部から平面状に盛り上がった台地状に形成され、
    前記係止部材およびエンドキャップは一体的な端末部材としてモールディング本体の端末部および欠如部に固着されている
    車両用ルーフモールディング。
  2. 係止部材の係合部材はTスタッドとの係合部分に、Tスタッドに接触しないよう離間して埋設された芯材を有する請求項1記載のモールディング。
  3. モールディング本体は、脚部に取付リップを有する請求項1または2記載のモールディング。
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