JP4418911B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外枠の遊技者側の前面側にて金属製のヒンジ部材等を介して開閉可能となるように取り付けられると共に、前面部下方に下皿等が取り付けられる前面枠を備えた遊技機に関し、特に、前記前面枠を合成樹脂製や金属製等の複数種類の材質で形成される複数の枠部材から構成すると共に、ヒンジ部材や下皿等を同じ種類の材質で形成される枠部材に取り付けることによって、使用済み遊技機の解体時に部品を材質毎に容易に仕分けることができるため、使用済み遊技機の解体作業の迅速化及び高効率なリサイクル化を図ることができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコ機等の遊技機においては、従来の合板等よりなる4本の木材を組み合わせて構成される前面枠に替えて、金属製等の種々の前面枠が提案されている。
例えば、特公平6−83745号公報に記載されたパチンコ機用前面枠では、上横材、下横材、左縦材、右縦材を金属製の中空型材により各々構成し、これらの各部材を矩形に接続して窓部を有する単一の枠体を形成すると共に、上記左縦材の窓部一側には所定深さの段部を設け、表側に受皿を、裏側に発射装置を設けた下部ユニットを上記枠体の窓部の下方部を塞ぐようにして取付け、該下部ユニットの上方には、表側に供給皿を有するパネルユニットとガラスを嵌めたガラス枠ユニットとを配置し、且つ上記パネルユニットとガラス枠ユニットの各回動部を上記左縦材の段部に位置させて、窓部の残部を塞ぐように開閉可能に取付けるように構成している。
これにより、枠体を構成する各部材を各々金属製の中空型材で構成することにより、枠体の強度及び剛性が高まる。また、木材に比して十分な硬度と耐火性を有する。更に、中空型材の製造工程で形成できる左縦材の段部にパネルユニットとガラス枠ユニットの回動部を位置させることで、両ユニットの回動部が前面側端面より突出することがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特公平6−83745号公報に記載されたパチンコ機用前面枠においては、枠体を構成するアルミニウム等の金属を押型成型した型材からなる断面が縦長な長方形の中空枠状である各部材を第1、第2接続部材18、25により各部材の端縁部を結合し、各枠体の上下両端部に形成される開口部を各々蓋部材28により閉塞する必要があるため、枠体を構成する部材数が多く、該枠体を解体する場合には、解体作業が煩雑であるという問題がある。また、枠体の前面には、プラスチック製の下ユニット7やパネルユニット8が取り付けられ、該枠体の裏面には、遊技盤117を取り付けるためにプラスチック製の上フレーム118、左フレーム119、右フレーム120、及びフレームボードユニット122が取り付けられているため、使用済みの前面枠を解体する場合には、各プラスチック製の部品を個々に取り外す必要があるため、前面枠の解体作業が、煩雑となって迅速な解体作業が困難であるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、前面枠を合成樹脂製や金属製等の複数種類の材質で形成される複数の枠部材から構成すると共に、ヒンジ部材や下皿等を同じ種類の材質で形成される枠部材に取り付けることによって、使用済み遊技機の解体時に部品を材質毎に容易に仕分けることができるため、使用済み遊技機の解体作業の迅速化及び高効率なリサイクル化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る遊技機は、外枠と、前記外枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられると共に、複数の部材が取り付けられる前面枠ユニットとを備えた遊技機において、前記前面枠ユニットは、略中央部に窓部を有する枠体状に構成された前面枠と、前記窓部の前側を被覆するように開閉自在に前記前面枠に取り付けられたガラス扉と、前記前面枠の前面部の下方を覆うように該前面枠に取り付けられた合成樹脂製の下皿ユニットと、前記ガラス扉と前記下皿ユニットとの間を覆うように開閉自在に前記前面枠に取り付けられた合成樹脂製の上皿ユニットと、を備え、前記前面枠は、前記枠体状の上枠部分を構成する合成樹脂製で略板状の上枠部材と、前記枠体状の下枠部分を構成する合成樹脂製で略板状の下枠部材と、前記上枠部材の左端部と前記下枠部材の左端部との裏側に上下端部をビス止めにより取り付けられた金属製で略板状の左縦枠部材と、前記上枠部材の右端部と前記下枠部材の右端部との裏側に上下端部をビス止めにより取り付けられた金属製で略板状の右縦枠部材と、を有し、前記左縦枠部材は、該左縦枠部材の上端部の裏側に取り付けられて前記外枠の左上角部に固着された上ヒンジ軸支持部材に回動可能に係合すると共に、前記ガラス扉の左上角部に設けられたヒンジピンに回動可能に係合する金属製の上ヒンジ軸受部材と、該左縦枠部材の下端部の裏側に取り付けられて前記外枠の前記前面枠の左側下端面に対向するように固着された下ヒンジ軸支持部材に回動可能に係合する金属製の下ヒンジ軸受部材と、前記上皿ユニットの左側端縁部に対向する前面部に取り付けられて前記ガラス扉の左下角部に設けられた凹部に係合して回動可能に支持すると共に、該上皿ユニットの左側上下端部に係合して回動可能に支持する金属製の軸支持部材と、を有し、前記右縦枠部材は、裏面側に取り付けられて前記前面枠と前記ガラス扉とを施錠する金属製の施錠装置を有し、前記下枠部材は、前記下皿ユニットが前面側に取り付けられると共に、該下皿ユニットの上側に合成樹脂製の発射レールユニットが取り付けられ、前記外枠の前記上ヒンジ軸支持部材及び前記下ヒンジ軸支持部材と前記前面枠ユニットの前記上ヒンジ軸受部材及び前記下ヒンジ軸受部材とのそれぞれの係合を解除して該外枠から該前面枠ユニットを取り外した後、該前面枠ユニットの該上ヒンジ軸受部材及び前記軸支持部材と前記ガラス扉の前記ヒンジピン及び前記凹部との係合を解除して該前面枠ユニットから該ガラス扉を取り外すと共に、該前面枠ユニットの該軸支持部材と前記上皿ユニットの左側上下端部との係合を解除して該前面枠ユニットから該上皿ユニットを取り外した後、更に、前記上枠部材及び前記下枠部材の左右端縁部と前記左縦枠部材及び前記右縦枠部材の上下端部とのビス止めを取り外すことによって、金属製の該左縦枠部材は、金属製の前記上ヒンジ軸受部材と前記下ヒンジ軸受部材と前記軸支持部材とが取り付けられた状態で該上枠部材及び下枠部材から取り外されると共に、金属製の該右縦枠部材は、金属製の前記施錠装置が取り付けられた状態で該上枠部材及び下枠部材から取り外され、また、合成樹脂製の該下枠部材は、合成樹脂製の前記下皿ユニットと前記発射レールユニットとが取り付けられた状態で該左縦枠部材及び右縦枠部材から取り外されることを特徴とする。
【0006】
このような特徴を有する請求項1に係る遊技機においては、枠体状に構成された前面枠にガラス扉と上皿ユニットが開閉自在に取り付けられると共に、該前面枠の下方に下皿ユニットが取り付けられた前面枠ユニットが、外枠の遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられている。また、この前面枠は、合成樹脂製で略板状の上枠部材及び下枠部材と、金属製で略板状の左縦枠部材及び右縦枠部材とから構成され、上枠部材及び下枠部材の左右端縁部の裏側に左縦枠部材と右縦枠部材との各上下端部がビス止めされている。また、金属製の左縦枠部材は、上端部の裏側に金属製の上ヒンジ軸受部材が取り付けられ、下端部の裏側に金属製の下ヒンジ軸受部材が取り付けられ、更に、上皿ユニットの左側端縁部に対向する前面部に金属製の軸支持部材が取り付けられている。また、金属製の右縦枠部材は、裏面側に金属製の施錠装置が取り付けられている。また、合成樹脂製の下枠部材は、合成樹脂製の下皿ユニットと合成樹脂製の発射レールユニットが取り付けられている。
従って、外枠から前面枠ユニットを取り外した後、該前面枠ユニットからガラス扉と上皿ユニットを取り外し、更に、前面枠を構成する略板状の上枠部材及び下枠部材の左右端縁部と略板状の左縦枠部材及び右縦枠部材の上下端部とのビス止めを取り外すことによって、該前面枠を合成樹脂製の上枠部材、合成樹脂製の発射レールユニットと下皿ユニットが取り付けられた合成樹脂製の下枠部材、金属製の上ヒンジ軸受部材と下ヒンジ軸受部材と軸支持部材とが取り付けられた金属製の左縦枠部材と、金属製の施錠装置が取り付けられた金属製の右縦枠部材とに解体できる。
これにより、使用済み遊技機の解体時に、前面枠ユニットをガラス扉、上皿ユニット、上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材毎に解体して、それぞれを仕分けることによって、同時に前面枠ユニットを金属製の部品と合成樹脂製の部品とに容易に分別することができるため、使用済み遊技機の解体時に部品を材質毎に容易に仕分けることができると共に、使用済み遊技機の解体作業の迅速化及び高効率なリサイクル化を図ることができる。更に、上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材は、略板状であるため、この上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材を解体後保管する場合には、狭い場所に多くの各枠部材を保管することができると共に、解体後搬送する場合にも、一度に多くの各枠部材を搬送することができて、使用済み遊技機の解体作業の更なる迅速化及び効率化を図ることができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機についてパチンコ機につき具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るパチンコ機の全体の概略構成について図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。図2は本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した平面図である。図3は本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した側面図である。尚、図1乃至図3においては、パチンコ機1は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称され、カード式球貸機とパチンコ機1とによって構成され、これらは対をなして設置されるが、カード式球貸機の図示を省略している。
【0020】
図1乃至図3に示すように、このパチンコ機1は、所定量のパチンコ球を賞球として払い出す、いわゆる第1種パチンコ機である。パチンコ機1は、木製の外枠2に対して後述の前面枠3(図4、図6参照)が、前面枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ4及び下ヒンジ5を介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この前面枠3のほぼ中央部には、後述のように窓部10が形成され(図4、図6参照)、この窓部10には、遊技盤(不図示)が前面側から取付けられている。また、この窓部10の前側を被覆する鋼板やステンレス等の金属製の後述のガラス扉6(図11参照)が左側端縁部を上ヒンジ4と前面枠3を構成する左縦枠部材7(図4、図6参照)の前面に取付けられる軸支持部材8とによって支えられて開閉自在に取り付けられている。このガラス扉6のほぼ中央部には開口部9が形成されて、ガラス板11が装着されており、該ガラス板11を通して遊技領域が見えるようになっている。
【0021】
また、前面枠3を構成する右縦枠部材12(図4、図6参照)の裏面に取付けられて、前面枠3及びガラス扉6を施錠する公知の施錠装置13が設けられている(特開平10−309363号公報参照)。そして、ガラス扉6の右側端縁部の上下方向中央部には、この施錠装置13のシリンダ錠14が前面側に突き出るための貫通孔15が形成されている。この施錠装置13のシリンダ錠14に所定のキーを挿入して所定方向(本実施形態では、時計方向)に回せば、前面枠3と外枠2とのロック状態が解除されて、前面枠3が前側にオープンされる。また、施錠装置13のシリンダ錠14に所定のキーを挿入して反対方向(本実施形態では、反時計方向)に回せば、前面枠3とガラス扉6とのロック状態が解除されて、ガラス扉6のみが前側にオープンされる。
また、前面枠3を閉じた場合には、該前面枠3の上端縁部及び左右両端縁部の裏面部と、外枠2の表面部とが当接している。また、ガラス扉6を閉じた場合には、該ガラス扉6の右側端縁部の裏面部と前面枠3の右縦枠部材12の右側端縁部の表面部とが当接している。
【0022】
また、このガラス扉6の下側には、賞球を受けるABS等の合成樹脂製の上皿ユニット17がスピーカ18を内蔵して左側端部を軸支持部材8で支えられて開閉自在に設けられている。この上皿ユニット17は、前面枠3の右内側面に設けられた施錠装置(不図示)により施錠されている。この上皿ユニット17を開くためには、先ず、ガラス扉6をオープンした後、上皿ユニット17の裏側に設けられているロック解除レバー(不図示)を押し下げることにより、上皿ユニット17の施錠装置のロック状態が解除されて、上皿ユニット17がオープンされる。また、この上皿ユニット17の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン17B、17C及びカード残高表示装置17Dが設けられている。
【0023】
そして、その上皿ユニット17の下側の前面枠3の前面部には、上皿ユニット17から溢れた賞球が不図示の下皿排出路及び下部受皿ボックスを介して排出されるABS等の合成樹脂製の下皿ユニット19がビス止め等によって取付けられている。また、上皿ユニット17に連通する不図示の球送り機構を介して上皿ユニット17のパチンコ球が操作ハンドル20に連結された不図示の発射装置へ送られるよう構成されている。
【0024】
次に、前面枠3に下皿ユニット19等が取付けられた前面枠ユニット22の概略構成について図4及び図5に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠ユニット22の概略構成を示した正面図である。図5は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠ユニット22の概略構成を示した側面図である。
ここで、前面枠ユニット22は、上ヒンジ4及び下ヒンジ5によって、外枠2に開閉可能に取付けられている(図1参照)。また、この上ヒンジ4を構成する上ヒンジ軸支持部材4A(図1参照)は、外枠2の左上角部にネジ止め等により固定されている。この上ヒンジ軸支持部材4Aは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材であって、上面板が外枠2の前面よりも延出され、その前縁部の下面側には、回動支軸がカシメ等によりほぼ垂直に設けられている。
また、この下ヒンジ5を構成する下ヒンジ軸支持部材5A(図1参照)は、前面枠3の左側下端面と外枠2の内側面の左下側角部上面との間に形成される溝部に嵌挿されて裏側から外枠2にネジ止め等によって固定されている。この下ヒンジ軸支持部材5Aは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材であって、下面板が外枠2の前面まで延出され、その前縁部の下面側には、回動支軸がカシメ等によりほぼ垂直に設けられている。
【0025】
図4及び図5に示すように、前面枠ユニット22は、前面枠3と、この前面枠3の左上角部の裏面にネジ止めにより取り付けられる上ヒンジ軸受部材4Bと、この前面枠3左下角部の裏面にネジ止め等によって取り付けられる下ヒンジ軸受部材5Bと、該前面枠3の遊技者側の前面部下方を覆うように取り付けられている下皿ユニット19と、該前面枠3の右縦枠部材12に取り付けられる施錠装置13等から構成されている。また、下皿ユニット19の上側の前面枠3の前面部には、発射レール24等がビス止め等により取り付けられたABS等の合成樹脂製の略平板状の発射レールユニット25が配置されている。
また、下皿ユニット19の左上角部の上側には、前面枠3の左縦枠部材7の前面部に、ガラス扉6や上皿ユニット17を軸支する鋼やステンレス等の金属製の軸支持部材8が皿ビス23、23、23によって取り付けられている。この軸支持部材8の上下両端縁部の左角部には、所定幅で前側に延出される延出部8A、8Bが形成され、上側の延出部8Aの前端縁部には上下に各々所定高さ突設される支持軸8Cが設けられている。また、下側の延出部8Bの前端縁部には、上皿ユニット17を取り付けるための貫通孔8Dが穿設されている。
【0026】
また、前面枠3の左縦枠部材7の左上角部の裏側面に取り付けられる上ヒンジ軸受部材4Bは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材であって、上面板が前面枠3の前面よりも延出され、その延出部の基端側に上ヒンジ軸支持部材4Aの回動軸が挿通される軸孔4Cと、その軸孔4Cの前方側に後述のガラス扉6のヒンジピン97(図11参照)が挿通される軸孔4Dが穿設されている。
また、前面枠3の左縦枠部材7の下端部の裏側面に取り付けられる下ヒンジ軸受部材5Bは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材であって、下面板が前面枠3の前面まで延出され、その前縁部に下ヒンジ軸支持部材5Aの回動軸が挿通される軸孔5Cが穿設されている。
【0027】
また、鋼やステンレス等の金属製の施錠装置13は、前面枠3の右縦枠部材12の前面部に当接される固定板26と、該右縦枠部材12の裏面部に当接される前面枠操作杆27等とによって構成されて、固定板26と前面枠操作杆27との間に右縦枠部材12を挟持して固定されている。また、前面操作杆27の裏側の上下端部には、外枠2の内側に設けられる係合部材に係合する各前面枠錠爪13A、13Aが回動可能に設けられている。また、前面操作杆27の表側の固定板26の上下端縁部に対向する位置には、ガラス扉6の右側端縁部の裏側面に設けられる不図示の係合部材に係合する各ガラス扉錠爪13B、13Bが回動可能に設けられ、右縦枠部材12に穿設される略長四角形の貫通孔12A、12Bに裏側から挿通されている。
そして、シリンダ錠14に所定のキーを挿入して所定方向(本実施形態では、時計方向)に回せば、各前面枠錠爪13A、13Aが矢印28方向に回動して前面枠3の開錠作動をするようになっている。また、シリンダ錠14に所定のキーを挿入して反対方向(本実施形態では、反時計方向)に回せば、各ガラス扉錠爪13B、13Bが矢印29方向に回動してガラス扉6の開錠作動をするようになっている。
【0028】
次に、前面枠3の概略構成について図6乃至図10に基づいて説明する。図6は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠3の概略構成を示す正面図である。図7は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠3を構成する上枠部材の概略形状を示す図で、(A)は正面図、(B)は下側面図である。図8は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠3を構成する下枠部材の概略形状を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。図9は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠3を構成する右縦枠部材12の概略形状を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。図10は本実施形態に係るパチンコ機1の前面枠3を構成する左縦枠部材7の概略形状を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【0029】
図6に示すように、不図示の遊技盤が取り付けられる略四角形の窓部10が略中央部に形成される前面枠3は、この窓部10の上端縁部に配置される上枠部材31と、該窓部10の下端縁部に配置される下枠部材32と、この上枠部材31の左端部と下枠部材32の左端部との裏側にビス止め等により取り付けられる左縦枠部材7と、この上枠部材31の右端部と下枠部材32の右端部との裏側にビス止め等により取り付けられる右縦枠部材12とから構成されている。
【0030】
また、図7に示すように、上枠部材31は、ABS等の合成樹脂製の部材であって、左右方向に長い略長四角形の平板部33と、この平板部33の周囲(4辺)から前側に所定高さ寸法、垂直に延出された側壁部34とから形成されている。また、この上枠部材31の左端部には上ヒンジ軸受部材4Bの下面が当接される段差部35が形成されている。また、上ヒンジ4の上ヒンジ軸支持部材4Aの下面との当接を防止するために、この段差部35の右端部から左右方向に所定幅寸法の逃げ部36が形成されている。
また、平板部33の左側端縁部には、左縦枠部材7を裏側に取り付けるための各ネジ孔37、37が形成されている。また、平板部33の右側端縁部には、右縦枠部材12を裏側に取り付けるための各ネジ孔38、38が形成されている。
【0031】
また、図8に示すように、下枠部材32は、ABS等の合成樹脂製の部材であって、左右方向に長い略長四角形の第1平板部41と、この第1平板部41の周囲(4辺)から前側に所定高さ寸法、垂直に延出された側壁部42と、この平板部41の裏側面の上端縁部から所定寸法(本実施形態では、不図示の遊技盤の厚さ寸法にほぼ等しい寸法である。)裏側方向にほぼ垂直に延出される側部43と、この側部43の後端縁部から更に上側方向にほぼ垂直に延出された左右方向に長い略長四角形の第2平板部44と、この第2平板部44の周囲(3辺)から前側に所定高さ寸法、垂直に延出された側壁部45とから構成されている。
また、平板部41の裏面から側壁部42の前端までの高さ寸法は、上枠部材31の平板部33の裏面から側壁部34の高さ寸法にほぼ等しく形成されている。また、第1平板部41の左側端縁部から第2平板部44の左側端縁部までの寸法は、左縦枠部材7の平板部71(図10参照)の左右方向の幅寸法にほぼ等しく形成されている。また、第1平板部41の右側端縁部から第2平板部44の右側端縁部までの寸法は、右縦枠部材12の平板部58(図9参照)の左右方向の幅寸法にほぼ等しく形成されている。
【0032】
また、第1平板部41のほぼ中央部には、裏側面に取り付けられる下部受皿ボックスからパチンコ球が前面側に排出される横長四角形の排出口47が形成されている。また、この排出口47の左右両側には、下皿ユニット19を取り付けるための各下皿ユニット取付ポスト48、48が前面側に垂設されている。また、排出口47の右側には、前面枠3の裏側に配置される不図示のパチンコ球発射装置と操作ハンドル20を接続するための逃げ孔49が形成されている。また、第1平板部41の左端縁部には、略円形の貫通孔50が穿設されている。また、この貫通孔の下側には、下皿ユニット19を取り付けるための各下皿ユニット取付ポスト51、51が前面側に垂設されている。また、第1平板部41の左側端縁部には、左縦枠部材7を裏側に取り付けるための各ネジ孔52、52が形成されている。また、第1平板部41の右側端縁部には、右縦枠部材12を裏側に取り付けるための各ネジ孔53、53が形成されている。
また、第2平板部44の左側端縁部及び右側端縁部には発射レール24等が前面に取り付けられた略平板状の発射レールユニット25を取り付けるための取付ポスト54、54、54、54が前面側に垂設されている。
【0033】
また、図9に示すように、右縦枠部材12は、鋼やステンレス等の金属製の部材であって、縦方向に長い略長四角形の平板部58と、この平板部58の右側端縁部から前側方向に垂直に折曲された側部59と、該平板部58の窓部10の右側端縁部に対応する左側端縁部から裏側方向に垂直に折曲された側部60と、この側部60から更に左側方向に垂直に折り曲げされた垂直部61と、この垂直部61の上下両端縁部から左側方向に延出される各遊技盤受部62、62とから構成されている。尚、平板部58の前面から側部59の前端までの高さ寸法は、上枠部材31の平板部33の裏面から側壁部34の高さ寸法にほぼ等しく形成されている。また、平板部58の前面から垂直部61の前面までの高さ寸法は、遊技盤の厚さ寸法にほぼ等しく形成されている。
【0034】
また、各遊技盤受部62、62のほぼ中央部には、不図示の遊技盤の裏側面に形成される位置決め孔に嵌入される各位置決め軸63、63が垂設されている。
また、平板部58の上下方向の略中央部には、施錠装置13のシリンダ錠14が裏側から嵌挿される貫通孔64が穿設されている。また、該貫通孔64の上下には、施錠装置13の各ガラス扉錠爪13B、13Bが裏側から挿通される縦長四角形の各貫通孔12A、12Bが穿設されている。また、平板部58の上端縁部には、この右縦枠部材12を上枠部材31の各ネジ孔38、38にネジ止めするための各貫通孔66、66が穿設されている。また、平板部58の下端縁部には、この右縦枠部材12を下枠部材31の各ネジ孔53、53にネジ止めするための各貫通孔67、67が穿設されている。
【0035】
また、図10に示すように、左縦枠部材7は、鋼やステンレス等の金属製の部材であって、縦方向に長い略長四角形の平板部71と、この平板部71の左側端縁部から前側方向に垂直に折曲された側部72と、該平板部71の窓部10の左側端縁部に対応する右側端縁部から裏側方向に垂直に折曲された側部73と、この側部73から更に右側方向に垂直に折り曲げされた垂直部74と、この垂直部74の上下両端縁部から右側方向に延出される各遊技盤受部75、75とから構成されている。尚、平板部71の前面から側部72の前端までの高さ寸法は、上枠部材31の平板部33の裏面から側壁部34の高さ寸法にほぼ等しく形成されている。また、平板部71の前面から垂直部74の前面までの高さ寸法は、遊技盤の厚さ寸法にほぼ等しく形成されている。
【0036】
また、各遊技盤受部75、75のほぼ中央部には、不図示の遊技盤の裏側面に形成される位置決め孔に嵌入される各位置決め軸76、76が垂設されている。
また、平板部71の上端縁部には、この左縦枠部材7を上枠部材31の各ネジ孔37、37にネジ止めするための各貫通孔77、77が穿設されている。また、この各貫通孔77、77と側部72との間には、上ヒンジ軸受部材4Bを平板部71の左上角部の裏側面に取り付けるための各ネジ孔80A、80Aが形成されている。また、平板部71の下端縁部には、この左縦枠部材7を下枠部材31の各ネジ孔52、52にネジ止めするための各貫通孔78、78が穿設されている。また、この下側の貫通孔78の下側には、下ヒンジ軸受部材5Bを平板部71の下端部の裏側面に取り付けるための各ネジ孔80B、80Bが形成されている。
また、この平板部71の上側の貫通孔78の上側には、軸支持部材8を取り付ける各皿ビス23、23、23に対向する位置に各ネジ孔79、79、79が形成されている。また、平板部71の左上角部には、上枠部材31の左上角部に形成される段差部35に対応する切欠部が形成されている。
【0037】
次に、前面枠3の組み立てについて図6に基づいて説明する。図6に示すように、先ず、上枠部材31の左端縁部の裏側面に左縦枠部材7の平板部71の上端部前面を当接させると共に、側部72の内側面を上枠部材31の左方向外側端面部に当接させて、各ビス81、81を平板部71の各貫通孔77、77に裏側から挿通して上枠部材31の各ネジ孔37、37にビス止めする。そして、該上枠部材31の右端縁部の裏側面に右縦枠部材12の平板部58の上端部前面を当接させると共に、側部59の内側面を上枠部材31の右方向外側端面部に当接させて、各ビス82、82を平板部58の各貫通孔66、66の裏側から挿通して上枠部材31の各ネジ孔38、38にビス止めする。
続いて、該左縦枠部材7の平板部71と右縦枠部材12の平板部58の前面側下端部に下枠部材32の平板部41の裏面を当接させると共に、各左縦枠部材7の側部72と右縦枠部材12の側部59を該下枠部材32の左右外側端面部に当接させる。その後、各ビス83、83を平板部71の各貫通孔78、78に裏側から挿通して下枠部材32の各ネジ孔52、52にビス止めすると共に、各ビス84、84を平板部58の各貫通孔67、67の裏側から挿通して下枠部材32の各ネジ孔53、53にビス止めする。これにより、窓部10を有する前面枠3が構成される。
【0038】
次に、ガラス扉6の概略構成について図11及び図12に基づいて説明する。図11は本実施形態に係るパチンコ機1のガラス扉6の概略構成を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。図12は図11に示すガラス扉6のYY断面図である。
図11及び図12に示すように、ガラス扉6は、不図示の遊技盤により構成される遊技領域を透視できるガラス板11を保持するステンレス板や鋼板等により形成される金属製のカバー部材91から構成されている。また、このカバー部材91の略中央部に形成される略四角形の開口部9の周縁部は、前面側に所定高さ突出される突出縁部92が形成されると共に、この突出縁部92の内側端縁部からはカバー部材91の裏面に略平行なガラス装着部93が所定長さ延出されている。そして、このガラス装着部93の裏面側には、ガラス板11が裏側から接着等により取り付けられている。また、カバー部材91の右側端縁部のシリンダ錠14に対向する位置には、該シリンダ錠14が裏側から挿通される貫通孔15が形成されている。また、カバー部材91の右側端縁部の裏面側には、施錠装置13の各ガラス扉錠爪13B、13Bと係合する不図示の係合部が形成されている。
【0039】
また、カバー部材91の左側上端部にはヒンジ4との干渉回避用の切欠き部94が形成されている。また、カバー部材91の左側上端部の裏側面には、鋼やステンレス等の金属製のヒンジ上金具96がビス止め等により取り付けられている。このヒンジ上金具96は、断面が略コの字形に形成され、曲げ部の両端縁部(図11中、上下の端縁部)には貫通孔が形成されている。そして、ヒンジ上金具96には、上記上ヒンジ軸受部材4Bと係合する鋼やステンレス等の金属製の略L字形のヒンジピン97がスプリング98により上下動可能に設けられている。
【0040】
また、カバー部材91の左側下端部には、軸支持部材8の上端部との干渉回避用の切欠き部99が形成されている。また、この切欠部99の下端面には軸支持部材8の上端部に垂設されている支持軸8Cに回動可能に係合する断面略円形で所定深さの凹部100が形成されている。
これにより、ガラス扉6の前面枠3への取り付けは、ガラス扉6の左側上端部に取り付けられるヒンジピン97を下側に引き下げつつ、該ガラス扉6の左側下端部に形成される凹部100を軸支持部材8の上端部に垂設される支持軸8Cに填め込んだ後に、ヒンジピン97を上ヒンジ軸受部材4Bの上面に形成される軸孔4Dに嵌挿させることによって回動可能に取り付けることができる。そして、該ガラス扉6を前面枠3の右縦枠部材12の側部59に当接させることにより、該ガラス扉6は施錠装置13の各ガラス扉錠爪13B、13Bと係合して施錠され、前面枠3の窓部10は該ガラス扉6によって閉塞される。
【0041】
次に、パチンコ機1の解体手順について図1乃至図5に基づいて説明する。
図1乃至図3に示すように、先ず、上ヒンジ4及び下ヒンジ5を介して木製の外枠2に取り付けられている前面枠ユニット22、ガラス扉6、上皿ユニット17等を該外枠2から取り外す。そして、前面枠ユニット22に上ヒンジ軸受部材4B及び軸支持部材8を介して取り付けられている金属製のガラス扉6を該前面枠ユニット22から取り外す。続いて、前面枠ユニット22に軸支持部材8を介して取り付けられている合成樹脂製の上皿ユニット17を該前面枠ユニット22から取り外す。
そして、図4及び図5に示すように、各ビス81、81、83、83を裏側から取り外して、金属製の左縦枠部材7を合成樹脂製の上枠部材31及び下枠部材32から分離する。続いて、各ビス82、82、84、84を裏側から取り外して、金属製の右縦枠部材12を合成樹脂製の上枠部材31及び下枠部材32から分離して、前面枠ユニット22を解体する。
これにより、金属製の上ヒンジ軸受部材4B、軸支持部材8、及び下ヒンジ軸受部材5Bは、この金属製の左縦枠部材7に取り付けられた状態で、前面枠ユニット22から分離される。また、金属製の施錠装置13は金属製の右縦枠部材12に取り付けられた状態で分離される。また、合成樹脂製の発射レールユニット25及び下皿ユニット19は、合成樹脂製の下枠部材32に取り付けられた状態で分離される。
【0042】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係るパチンコ機1では、前面枠3は、この前面枠3の左上角部に裏側からネジ止め等によって取り付けられる上ヒンジ軸受部材4Bと、この前面枠3の左下角部に裏側からネジ止め等によって取り付けられる下ヒンジ軸受部材5Bとを、外枠2の左上角部に取り付けられる上ヒンジ軸支持部材4Aと該外枠2の開口部の左下角部の内側に取り付けられる下ヒンジ軸支持部材5Aに係合することによって、外枠2の前側に開閉可能に取り付けられる。そして、前面枠3の下枠部材32の前側には、上皿ユニット17が軸支持部材8を介して開閉可能に取り付けられると共に、この上皿ユニット17の下側に下皿ユニット19がビス止め等によって固設される。また、前面枠3の窓部10の前側には、金属製のカバー部材91等によって構成されるガラス扉6が上ヒンジ軸受部材4Bと軸支持部材8とを介して前側に開閉可能に取り付けられている。また、前面枠3は、略中央部に形成される窓部10の上端縁部に配置される合成樹脂製の上枠部材31と、該窓部10の下端縁部に配置される合成樹脂製の下枠部材32と、この上枠部材31の左端部と下枠部材32の左端部との裏側にビス止め等により取り付けられる金属製の左縦枠部材7と、この上枠部材31の右端部と下枠部材32の右端部との裏側にビス止め等により取り付けられる金属製の右縦枠部材12とから構成されている。
【0043】
したがって、使用済みのパチンコ機1の解体時に、木製の外枠2から前面ユニット22等を取り外した後、この前面枠ユニット22の前面部からガラス扉6及び上皿ユニット17を取り除いて、各ビス81、81、82、82、83、83、84、84を裏側から取り外すことによって、該前面枠ユニット22を上枠部材31、下枠部材32、左縦枠部材7、及び右縦枠部材12に解体できるため、パチンコ機1の解体作業を迅速に行うことができる。
また、この前面枠ユニット22を各枠部材7、12、31、32に解体した場合には、金属製の上ヒンジ軸受部材4B、軸支持部材8、及び下ヒンジ軸受部材5Bは、この金属製の左縦枠部材7に取り付けられた状態で、前面枠ユニット22から分離される。また、金属製の施錠装置13は金属製の右縦枠部材12に取り付けられた状態で分離される。また、合成樹脂製の発射レールユニット25及び下皿ユニット19は、合成樹脂製の下枠部材32に取り付けられた状態で分離される。これにより、各ビス81、81、82、82、83、83、84、84を裏側から取り外すことによって、前面枠ユニット22を金属製の部品と合成樹脂製の部品とに容易に分別することできるため、パチンコ機1の解体作業のより迅速化を図ることができると共に、高効率なリサイクル化を図ることができる。
更に、上枠部材31、下枠部材32、左縦枠部材7、及び右縦枠部材12は、略板状であるため、この上枠部材31、下枠部材32、左縦枠部材7、及び右縦枠部材12を解体後保管する場合には、狭い場所に多くの各枠部材7、12、31、32を保管することができると共に、解体後搬送する場合にも、一度に多くの各枠部材7、12、31、32を搬送することができて、使用済みパチンコ機1の解体作業の更なる迅速化及び効率化を図ることができる。
【0044】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1に係る遊技機によれば、枠体状に構成された前面枠にガラス扉と上皿ユニットが開閉自在に取り付けられると共に、該前面枠の下方に下皿ユニットが取り付けられた前面枠ユニットが、外枠の遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられている。また、この前面枠は、合成樹脂製で略板状の上枠部材及び下枠部材と、金属製で略板状の左縦枠部材及び右縦枠部材とから構成され、上枠部材及び下枠部材の左右端縁部の裏側に左縦枠部材と右縦枠部材との各上下端部がビス止めされている。また、金属製の左縦枠部材は、上端部の裏側に金属製の上ヒンジ軸受部材が取り付けられ、下端部の裏側に金属製の下ヒンジ軸受部材が取り付けられ、更に、上皿ユニットの左側端縁部に対向する前面部に金属製の軸支持部材が取り付けられている。また、金属製の右縦枠部材は、裏面側に金属製の施錠装置が取り付けられている。また、合成樹脂製の下枠部材は、合成樹脂製の下皿ユニットと合成樹脂製の発射レールユニットが取り付けられている。
従って、外枠から前面枠ユニットを取り外した後、該前面枠ユニットからガラス扉と上皿ユニットを取り外し、更に、前面枠を構成する上枠部材及び下枠部材の左右端縁部と左縦枠部材及び右縦枠部材の上下端部とのビス止めを取り外すことによって、該前面枠を合成樹脂製の上枠部材、合成樹脂製の発射レールユニットと下皿ユニットが取り付けられた合成樹脂製の下枠部材、金属製の上ヒンジ軸受部材と下ヒンジ軸受部材と軸支持部材とが取り付けられた金属製の左縦枠部材と、金属製の施錠装置が取り付けられた金属製の右縦枠部材とに解体できる。
これにより、使用済み遊技機の解体時に、前面枠ユニットをガラス扉、上皿ユニット、上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材毎に解体して、それぞれを仕分けることによって、同時に前面枠ユニットを金属製の部品と合成樹脂製の部品とに容易に分別することができるため、使用済み遊技機の解体時に部品を材質毎に容易に仕分けることができると共に、使用済み遊技機の解体作業の迅速化及び高効率なリサイクル化を図ることができる遊技機を提供することができる。更に、上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材は、略板状であるため、この上枠部材、下枠部材、左縦枠部材及び右縦枠部材を解体後保管する場合には、狭い場所に多くの各枠部材を保管することができると共に、解体後搬送する場合にも、一度に多くの各枠部材を搬送することができて、使用済み遊技機の解体作業の更なる迅速化及び効率化を図ることができる遊技機を提供することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。
【図2】 本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した平面図である。
【図3】 本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した側面図である。
【図4】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠ユニットの概略構成を示した正面図である。
【図5】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠ユニットの概略構成を示した側面図である。
【図6】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠の概略構成を示す正面図である。
【図7】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠を構成する上枠部材の概略形状を示す図で、(A)は正面図、(B)は下側面図である。
【図8】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠を構成する下枠部材の概略形状を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
【図9】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠を構成する右縦枠部材の概略形状を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図10】 本実施形態に係るパチンコ機の前面枠を構成する左縦枠部材の概略形状を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図11】 本実施形態に係るパチンコ機のガラス扉の概略構成を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
【図12】 図11に示すガラス扉のYY断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 外枠
3 前面枠
4 上ヒンジ
5 下ヒンジ
6 ガラス扉
7 左縦枠部材
8 軸支持部材
9 開口部
10 窓部
11 ガラス板
12 右縦枠部材
13 施錠装置
17 上皿ユニット
19 下皿ユニット
31 上枠部材
32 下枠部材
91 カバー部材
Claims (1)
- 外枠と、前記外枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられると共に、複数の部材が取り付けられる前面枠ユニットとを備えた遊技機において、
前記前面枠ユニットは、
略中央部に窓部を有する枠体状に構成された前面枠と、
前記窓部の前側を被覆するように開閉自在に前記前面枠に取り付けられたガラス扉と、
前記前面枠の前面部の下方を覆うように該前面枠に取り付けられた合成樹脂製の下皿ユニットと、
前記ガラス扉と前記下皿ユニットとの間を覆うように開閉自在に前記前面枠に取り付けられた合成樹脂製の上皿ユニットと、
を備え、
前記前面枠は、
前記枠体状の上枠部分を構成する合成樹脂製で略板状の上枠部材と、
前記枠体状の下枠部分を構成する合成樹脂製で略板状の下枠部材と、
前記上枠部材の左端部と前記下枠部材の左端部との裏側に上下端部をビス止めにより取り付けられた金属製で略板状の左縦枠部材と、
前記上枠部材の右端部と前記下枠部材の右端部との裏側に上下端部をビス止めにより取り付けられた金属製で略板状の右縦枠部材と、
を有し、
前記左縦枠部材は、
該左縦枠部材の上端部の裏側に取り付けられて前記外枠の左上角部に固着された上ヒンジ軸支持部材に回動可能に係合すると共に、前記ガラス扉の左上角部に設けられたヒンジピンに回動可能に係合する金属製の上ヒンジ軸受部材と、
該左縦枠部材の下端部の裏側に取り付けられて前記外枠の前記前面枠の左側下端面に対向するように固着された下ヒンジ軸支持部材に回動可能に係合する金属製の下ヒンジ軸受部材と、
前記上皿ユニットの左側端縁部に対向する前面部に取り付けられて前記ガラス扉の左下角部に設けられた凹部に係合して回動可能に支持すると共に、該上皿ユニットの左側上下端部に係合して回動可能に支持する金属製の軸支持部材と、
を有し、
前記右縦枠部材は、裏面側に取り付けられて前記前面枠と前記ガラス扉とを施錠する金属製の施錠装置を有し、
前記下枠部材は、前記下皿ユニットが前面側に取り付けられると共に、該下皿ユニットの上側に合成樹脂製の発射レールユニットが取り付けられ、
前記外枠の前記上ヒンジ軸支持部材及び前記下ヒンジ軸支持部材と前記前面枠ユニットの前記上ヒンジ軸受部材及び前記下ヒンジ軸受部材とのそれぞれの係合を解除して該外枠から該前面枠ユニットを取り外した後、
該前面枠ユニットの該上ヒンジ軸受部材及び前記軸支持部材と前記ガラス扉の前記ヒンジピン及び前記凹部との係合を解除して該前面枠ユニットから該ガラス扉を取り外すと共に、該前面枠ユニットの該軸支持部材と前記上皿ユニットの左側上下端部との係合を解除して該前面枠ユニットから該上皿ユニットを取り外した後、
更に、前記上枠部材及び前記下枠部材の左右端縁部と前記左縦枠部材及び前記右縦枠部材の上下端部とのビス止めを取り外すことによって、金属製の該左縦枠部材は、金属製の前記上ヒンジ軸受部材と前記下ヒンジ軸受部材と前記軸支持部材とが取り付けられた状態で該上枠部材及び下枠部材から取り外されると共に、金属製の該右縦枠部材は、金属製の前記施錠装置が取り付けられた状態で該上枠部材及び下枠部材から取り外され、また、合成樹脂製の該下枠部材は、合成樹脂製の前記下皿ユニットと前記発射レールユニットとが取り付けられた状態で該左縦枠部材及び右縦枠部材から取り外されることを特徴とする遊技機。
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