JP4417975B2 - 半導体集積回路の設計方法、設計装置並びに設計用プログラム - Google Patents

半導体集積回路の設計方法、設計装置並びに設計用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路の設計方法、設計装置並びに設計用プログラムに係わり、特に半導体集積回路を製造するためのマスク作成中におけるデータの修正の際のリソグラフィルールチェック(lithography rule check、以下、LRCという)の検証を行うための方法、装置並びにプログラムに好適なものである。
最先端プロセスにより莫大なトランジスタを内包するようになった半導体集積回路では、機能実現・チップ面積削減等の理由の為、多種多様なレイアウトパターンが存在している。
リソグラフィに関し、生産現場での歩留まりを確保するため、広い範囲でフォーカス、露光量等を変化させるリソグラフィシミュレーションにより、多種多様なレイアウトパターンの可能性の確認作業を行っている。
ところで、従来のMDP(Mask Data Processing)・OPC(Optical Proximity Correction)処理では、設計者が作成したレイアウトパターンの実現を最終目標として、その設計値に最大限近づけるように微小パターンの付加、削減等が実行される。
通常、半導体設計においてレイアウトパターン作成の前に、電気的特性、タイミングの最適化を行うために、概略配線図に相当するスキマテックの作成作業が行われる。
しかし、従来のLRC検証においては、このスキマテック作成作業により生じた情報を利用することなく、その後に作成されたレイアウト図からLRCの作業を開始していた。即ち、設計者が作成したレイアウトパターンを実現すべく作業フローが構築されており、作業フロー内の各々のツールの設定条件・エラーフィルター等が調整されていた。
この作業フローでは、デザインルールチェック(以下、DRCという)に基づいてエラーが存在しないことが確認された設計データの出力を行うステップと、MDP/OPC処理を施すステップと、LRCを行うステップと、エラー判定を行うステップとが設けられている。
ここで、従来のフローは、電気的特性を考慮することなく構成されていた。即ち、電気特性に関する情報を用いることなくMDP/OPC処理が実行され、LRCにてリソグラフィ後のレイアウトパターンのエラーの有無がチェックされており、エラー判定の検証負荷が増加していた。
即ち、従来のフローにおいてエラーが検出された場合、リソグラフィエンジニア側のみで修正内容を決定できないことも多く、設計者へエラー情報がフィードバックされて設計の修正を招き、ターンアラウンドタイム(Turn Around Time、以下、TATという)の悪化がもたらされていた。あるいはLRCによりエラーと判定された場合であっても、電気的特性に関する情報を考慮することでレイアウトパターンを修正する必要がない部分も存在するが、リソグラフィエンジニア側のみで対処する際にはこのような部分まで修正することとなり、修正負荷が増加していた。
以下、従来のLRC検証技術を開示した文献名を記載する。
特開2005−308944号公報
本発明は上記事情に鑑み、LRCにおけるエラーの判定、修正に要する時間を削減することが可能な半導体集積回路の設計方法、設計装置並びに設計用プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様による半導体集積回路の設計方法は、演算部、記憶部及び出力部を有する設計装置を用いて半導体集積回路を設計する方法であって、前記演算部により、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果と、回路シミュレーションを行った結果とを用いて、電気的な特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータベースとを生成し前記記憶部に記憶する工程と、前記演算部により、設計データに、前記電気的フィルタ用グラフィックデータを付加したレイアウトパターンとしての設計データを生成する工程と、前記演算部により、前記レイアウトパターンとしての設計データに対してリソグラフィシミュレーションを行い、リソグラフィ上のエラーを検出する工程と、前記演算部により、前記電気的フィルタデータベースが用いられて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定する工程と、前記修正を要するエラーであると判定された場合に、前記演算部によりレイアウトの修正を行う工程と、前記出力部により、前記レイアウトの修正を行った結果を出力する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様による半導体集積回路の設計方法は、入力部、演算部、記憶部及び出力部を有する設計装置を用いて半導体集積回路を設計する方法であって、前記入力部により、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果とを入力する工程と、前記演算部により、前記回路データを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、前記演算部により、前記スタティックタイミング解析結果を用いて、前記電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成し、それぞれ前記記憶部に記憶する工程と、前記演算部により、回路シミュレーションが行われて、前記電気的フィルタデータを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、前記演算部により、前記電気的フィルタ用グラフィックデータが用いられて設計データを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、前記演算部により、前記設計データに対してレイアウトパターンを作成する工程と、前記演算部により、前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行い、リソグラフィ上のエラーを検出する工程と、前記演算部により、前記電気的フィルタデータベースが用いられて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定する工程と、前記修正を要するエラーであると判定された場合に、前記演算部によりレイアウトの修正を行い、その結果を前記出力部により出力する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様による半導体集積回路の設計装置は、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果と、回路シミュレーションを行った結果とを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成し、前記電気的フィルタ用グラフィックデータを用いて設計データを生成し、この設計データを用いてレイアウトパターンを作成し、前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行って、リソグラフィ上のエラーを検出し、前記電気的フィルタデータベースを用いて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定し、前記修正を要するエラーであると判定した場合に、レイアウトの修正を行う演算部と、前記レイアウトの修正を行った結果を出力する出力部と、前記電気的フィルタ用グラフィックデータと前記電気的フィルタデータベースとを記憶する記憶部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様による半導体集積回路の設計用プログラムは、半導体集積回路を設計する方法を、演算部、記憶部及び出力部を有するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記演算部に、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果とを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成させ、前記記憶部に、前記電気的フィルタ用グラフィックデータと前記電気的フィルタデータベースとを記憶させ、前記演算部に、前記電気的フィルタ用グラフィックデータを用いて設計データを生成させ、この設計データを用いてレイアウトパターンを作成させ、前記演算部に、前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行わせてリソグラフィ上のエラーを検出させ、前記演算部に、前記電気的フィルタデータベースを用いて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定させ、前記演算部に、前記修正を要するエラーであると判定した場合に、レイアウトの修正を行わせ、前記出力部に、前記レイアウトの修正結果を出力させることを特徴とする。
本発明の半導体集積回路の設計方法、設計装置並びに設計用プログラムによれば、LRCにおけるエラーの判定並びにレイアウトパターンの修正に要する時間を削減することが可能である。
上述したように、従来のLRC検証フローでは、LRCによりエラーと判定されるレイアウトパターンが発見された場合、リソグラフィエンジニア側のみで対処できずに、回路設計者にフィードバックしていた。この際に、例えば電気的に同電位となる二本のメタル配線間では、ショートのおそれがある形状であっても回路設計者によれば修正の必要がないという場合がある。
即ち従来は、MDP・OPC処理時、またLRC処理時に電気的特性を考慮せずに処理を行っているために、回路設計への後戻り工程を招いていたことになる。
全ての多種多様なレイアウトパターンに対して、最適なリソグラフィ条件を求めることは、90nmノード以降は非常に困難であり、現実解が存在しないような事態も起こり得る。
これに対し、MDP・OPC処理時、またLRC処理時において、回路設計者によって設定された検証基準、例えば上述のような同電位の配線間のような場合には、ショートに近い状況でもエラーと判定しないように検証基準を予め設定することにより、修正すべきエラーの数を減少させることができる。
そこで本発明では、電気的な特性を考慮することにより、LRCにおけるエラーの判定、修正時間を短縮してTATの削減を図るものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態による半導体集積回路の設計方法は、図2に示された設計装置を用いて実行される。
この設計装置の概略構成は図2に示されるとおりであり、各種データを入力する入力部1、入力されたデータや記憶部4に記憶されたデータを用いて各種演算を行う演算部2、演算結果や入力されたデータ等を表示する表示部5、演算結果等の出力を行う出力部3を備えている。
本発明の実施の形態による半導体集積回路の設計方法における処理の手順を図1に示す。
集積回路を設計する際のソフトウェアによる自動化処理に用いられるデータとして、回路図データファイル31とスタティックタイミング解析結果30とがある。回路図データファイル31は、概略的な配線図に相当する回路図データであって、後述する考慮すべき電気的特性における項目(a)〜(d)のうち、(b)、(c)、(d)に関する情報が、回路設計者によって回路図に埋め込まれた状態で保持されている。
スタティックタイミング解析結果30は、レイアウトパターンデータに対し、
例えば回路動作のタイミングを検証するタイミング解析(Static Timing Analysis、以下、STAという)ツール等の各種EDA(Electrical Design Analysis)ツールが用いられて作成されたデータファイルであって、後述する考慮すべき電気的特性における項目(a)に関する情報が含まれている。
このような回路図データファイル31、スタティックタイミング解析結果30が演算部2に与えられ、電気的フィルタデータベース作成ツール32を用いて、以下のようなデータベースが生成される。
先ず、回路図データファイル31が用いられて、電気的フィルタデータベース作成ツール32によって、電気的な特性を検証し考慮するための情報が付加された電気的フィルタ用グラフィックデータシステム(Graphic Data System、以下GDSという)34というGDSフォーマット化された図形情報に関するデータベースが生成される。具体的には、図4を用いて後述するように特定のパターン寸法に着目し設計値からある程度ずれても許容可能な候補箇所を図面上示したデータである。
また、スタティックタイミング解析結果30が用いられて、電気的フィルタデータベース作成ツール32により、電気的フィルタ用GDS34が生成される。
さらに、回路シミュレーション33が行われると共に、スタティックタイミング解析結果30が与えられた電気的フィルタデータベース作成ツール32によって、電気的フィルタデータベース35が生成される。
電気的フィルタ用GDS34は、上述したように、設計値からずれてもよい候補箇所が図形上に示されたものであり、電気的フィルタデータベース35は、設計値からのずれを示す複数の具体的な数値と、それぞれの数値に対応してそのずれが生じたときの回路動作、例えばリーク電流値、誤動作の有無等を示したデータであり、エラー判定に用いられるものである。この電気的フィルタデータベース35の具体的な設計値からのずれを示す数値については後述する。
この電気的フィルタデータベース35が後述するステップ16において演算部2において用いられ、リソグラフィ上でエラーと判定された箇所が電気的特性に関するカテゴリのうちいずれに属するか分類され、さらにステップ17において電気的特性が考慮されたエラー判定が行われる。
ステップ11として、DRCにおいてエラーのないことが確認されたテープアウト後の設計データが入力部1に入力される。この設計データに、上述した電気的フィルタ用グラフィックデータシステムGDS34というデータファイルが有する情報が付加されて、設計データ11として生成され記憶部4に記憶される。即ち、回路上設計値からある程度ずれが生じても許容される箇所が図形上示された情報が加えられた設計データ11となっている。
ステップ12として、演算部2において、設計データ11に対してMDP処理及びOPC処理が行われる。
ステップ13として、演算部2において、MDP及びOPC処理後の設計データ11に対し、リソグラフィシミュレーションが行われてLRC処理が行われる。
ステップ14として、演算部2において、リソグラフィ上エラーか否かを判定するためのリソグラフィエラーフィルタ処理が行われ、リソグラフィ上のエラーの有無が検出される。
ステップ15として、演算部2において、リソグラフィ上のエラーの有無に応じて、ステップ16又は21に分岐される。エラーが無い場合は、ステップ21へ移行して、電子ビーム露光用のマスクを作成するためのエレクトリカルビーム(Electrical Beam、以下EBという)データ変換が行われる。
リソグラフィ上のエラーが存在する場合は、ステップ16へ移行する。演算部2において、リソグラフィ上のエラー箇所に対し、電気的フィルタデータベース35が用いられて、いずれの電気的特性に関するエラーであるか分類される。
ステップ17において、演算部2において、リソグラフィ上でエラーと判定され、電気的特性に基づいて分類された箇所に対し、それぞれ電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか、修正を要しないものであるかを判定する。判定結果は、ステップ18において表示部5に表示される。
ここで、表示部5における表示内容であるが、通常エラーを表示するものとして用いられている用語「オープン」、「ショート」、「ホールカバレッジ」に加えて、さらに、電気的特性上許容できない各種エラーの表示を施す。例えば、後述するセンスアンプやカレントミラー回路等における対称性を保持すべき部分に、許容し得ない非対称性が生じた場合に、エラーカテゴリとして「非対称性エラー」を設けて操作者に通知することとする。
ステップ19において、修正が必要なエラー箇所に対してはステップ20へ、不要なエラー箇所に対してはステップ21へ分岐する。修正が必要なエラー箇所は、ステップ20においてレイアウトエンジニアにフィードバックし、レイアウトパターンの修正を行う。修正が不要なエラー箇所については、ステップ21において、マスク作成用の電気的ビームデータに変換される。
ここで、電気的フィルタデータベース35においてテーブルの形態で格納されており、ステップ16において考慮すべき電気的特性に関する情報の一例を以下に示す。このような情報をエラー検証フィルタにおいて考慮することにより、ステップ19からステップ20に至るフィードバックループの負荷が減少する。
a)セットアップ、即ち回路上の所定ノードに信号が到達すべきタイミングに余裕のあるパス内に存在する組み合わせ回路における各素子の寸法の臨界値(Critical Dimension、以下、CD値という)の制御
b)カレントミラー回路等、レイアウトパターンにおいて対称性を保持することが要求される箇所におけるCD値の制御
c)ショートし易いレイアウトパターンにおいて、同電位であるためショートした場合にも回路動作上支障がない箇所のレイアウトパターン上の実際の仕上がり値の制御
d)抵抗値等、アナログ量に高精度が要求される素子、レイアウトパターンに対する仕上がり値の制御
e)ダイナミックドミノ回路におけるフットデバイスにおいて、誤動作を防ぐためにリーク電流を減らす方向に作用するCD値の制御
これらの電気的特性を考慮することで、本実施の形態によればLRCにおけるエラーの判定、修正に要する時間を削減することができ全体のTATの縮小に寄与することができる。
(第1の例)
上記実施の形態におけるステップ16、17において、リソグラフィ上のエラー箇所に対し、電気的フィルタデータベース35に格納された電気的特性に関する情報に基づいてレイアウトの修正の必要性の有無の判定をする具体的な第1の例について説明する。
処理の手順としては、先ず静的タイミング解析(STA)が実行されて図1におけるスタティックタイミング解析結果30が生成される。得られた解析結果30において、セットアップタイムに余裕、即ちタイミングマージンのあるパスの抽出が行われる。
このタイミングマージンを、ステップ16、17において、電気的特性に関する情報を考慮したエラーの判定基準に反映させる。
図3に、回路の一例として、二つのフリップフロップF/F1、F/F2の間に、5段直列に組み合わせ回路C1〜C5が接続された構成を示す。
静的タイミング解析(STA)を行って得られた結果として、フリップフロップF/F1とフリップフロップF/F2との間に、500psのセットアップタイミングマージンが存在すると仮定する。この場合には、組み合わせ回路一段あたり、100psのマージンが存在することになる。
そこで、ステップ12においてMDP/OPC処理を行う際に、このマージンを考慮することで、タイミングマージン100psに相当するCD値、ここではトランジスタのゲート幅(チャネル長)Wの増加が許容される。
図4(a)に、組み合わせ回路C1〜C5の一例として、それぞれPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタから成るインバータC1〜C5が5段直列に接続された構成を示す。1段目のインバータC1のPチャネル型MOSトランジスタのゲートPG1及びNチャネル型MOSトランジスタのゲートNG1に、前段のフリップフロップF/F1からの出力信号FF1OUTが入力され、5段目のインバータにおけるPチャネル型MOSトランジスタのドレイン及びNチャネル型MOSトランジスタのドレインに接続された出力端子OUTから、出力信号FF2INが出力されて、後段のフリップフロップF/F2に入力される。
ここで、上記マージンを考慮すると、図4(b)に示されるように、各インバータにおけるPチャネル型MOSトランジスタ、Nチャネル型MOSトランジスタが交互に、より詳細には、1段目のインバータC1におけるPチャネル型MOSトランジスタのゲートPG1a、2段目のインバータC2におけるNチャネル型MOSトランジスタのゲートNG2a、3段目のインバータC3におけるPチャネル型MOSトランジスタのゲートPG3a、4段目のインバータC4におけるNチャネル型MOSトランジスタのゲートNG4a、5段目のインバータC5におけるNチャネル型MOSトランジスタのゲートNG5aのゲート幅Wを図示されたように太くすることが許容される。
若しくは、各インバータC1〜C5におけるNチャネル型MOSトランジスタ及びPチャネル型MOSトランジスタ共にゲート幅Wを太く変化させることも考えられる。この場合は、パルスの立ち上がりエッジが伝搬する経路、立ち下がりエッジが伝搬する経路の双方において、セットアップタイミングマージンが小さい方に、全体のゲート幅Wを統一する必要がある。
このような処理を実現するため、図5に示されたような情報を作成する。ここで、点線で囲まれ、ドレイン、ソース領域にハッチングが施されたトランジスタにおけるゲート幅Wが、太くすることが許容されるものであることを示す。このような図形情報が、電気的フィルタ用グラフィックデータシステム34に相当する。
図6に、電気的フィルタデータベース35の第1の例としての具体的なテーブル状のエラー判定基準を示す。レイヤ番号として「1」が付されており、電気的特性として「セットアップマージン」というカテゴリに分類される。データの種類として6個のタイプが用意されている。設計値からのずれ(ここではゲート長Lが太くなる数値)がそれぞれ、データタイプ「1」〜「6」毎に、1、2、3、5、10、20(nm)が設定されている。そして、STA30により得られた、それぞれのデータタイプ毎に、設計値からのずれがもたらす遅延時間が1、2、3、4、6、10(psec)というように設定されている。
即ち、1(psec)の遅延時間まで許容可能な場合は、ゲート幅Wが1(nm)まで太くなることが許容され、3(psec)の遅延時間まで許容可能な場合は、ゲート幅Wが3(nm)まで太くなることが許容されることが明らかとなる。
このようなセットアップマージンに関する電気的特性が考慮された基準に基づいて、図1におけるステップ17においてエラー判定が行われる。
(第2の例)
上記実施例において考慮する電気的特性に関する情報の具体的な第2の例について説明する。本例では、図7に示されるようなカレントミラー回路を対象とする。
本カレントミラー回路は、1対のPチャネル型MOSトランジスタPT1及びPT2、1対のNチャネル型MOSトランジスタNT1及びNT2、及びNチャネル型MOSトランジスタNT3を備えている。Pチャネル型MOSトランジスタPT1とPT2、Nチャネル型MOSトランジスタNT1とNT2とはそれぞれ対称性を有する必要があるので、トランジスタの特性が同一となるようにレイアウトパターンを作成する必要がある。
従来のテープアウト直後の設計データには、このような回路特性に関する情報は含まれていない。このため、このような設計データを用いてMDP、OPC処理を行うと、それぞれの左右のトランジスタの対称性が損なわれるおそれがある。
そこで本実施の形態では、トランジスタ対称性に関する許容可能なずれを考慮し、得られた電気的フィルタデータベース35の具体例を図8に示す。レイヤ番号として「2」が付され、電気的特性に関するカテゴリとして「カレントミラー対称性」に分類され、データタイプとして6個が用意されている。左右トランジスタ、例えばPチャネル型MOSトランジスタPT1とPT2におけるそれぞれのゲート長Lのずれが1、2、3、4、5、6(nm)である場合において、それぞれ誤動作が発生するか否かで判断する。それぞれのずれにおいて誤動作するか否かの判断は、回路シミュレーション33により行われる。
さらに、左右のトランジスタのゲート長Lのずれが小さい場合であっても、ゲート長自体の値が設計値から大きくずれていた場合にはエラーとして判定すべきである。そこで、正常に回路動作が行われるために、各トランジスタのゲート長Lが図9に示されたような上限値及び下限値の範囲内に入っているか否かが判定される。このような図8及び図9に示された電気的フィルタデータベース35が、図1におけるステップ17においてエラー判定基準として用いられる。
(第3の例)
上記実施の形態において考慮すべき電気的特性に関する情報について、具体的な第3の例を用いて説明する。本例では、拡散層あるいは多結晶シリコン膜からなる抵抗素子を対象とする。
半導体集積回路では、抵抗素子の絶対値については設計データにおいて設定されない場合が多い。しかしその反面、複数の抵抗素子間における相対的な値については高い精度が求められる。
図10(a)、(b)に、例えば多結晶シリコンから成る配線層を用いて形成したそれぞれ抵抗値100KΩ、50KΩを有する抵抗素子のレイアウトパターンを示す。抵抗値100KΩの抵抗素子は、50KΩの抵抗素子の倍の長さを有する。
図11(a)、(b)にそれぞれ、抵抗値100KΩ、50KΩの抵抗素子の記号を示す。抵抗値に相違はあるが、回路図上の記号は同一であり、区別することはできない。
図12に、この抵抗値の相違する二つの抵抗の抵抗比について、許容可能な設計値からのずれを示す。レイヤ番号として「4」が付され、電気的特性に関するカテゴリとして「抵抗比」に分類され、6個のデータが設定されている。それぞれ2本の配線の幅の相対的な差が1、2、3、4、5、6(nm)に設定されている。回路シミュレーション33を行うことにより、各数値において誤動作するか否かが判定され、いずれの数値を許容値としてエラー判定に用いるかが決定される。
相対的な差が図12の許容値に収まっていた場合であっても、配線幅の絶対値が設定値から大きくずれていた場合にはエラーとしなければならない。このようなエラー基準として、図13に示されたような配線幅の上限値及び下限値が用いられる。ここでは2個のデータが設定されている。正常に回路動作が行われるために、各配線層の幅が上限値及び下限値の範囲内に入っているか否かが判定される。このような図12及び図13に示された電気的フィルタデータベース35が、図1におけるステップ17においてエラー判定基準として用いられる。
(第4の例)
上記実施の形態において考慮すべき電気的特性に関する情報について、具体的な第4の例を用いて説明する。本例では、図14に示されるようなフットデバイスを有するダイナミックドミノ回路を対象とする。
本回路は、電源電圧端子と接地端子との間に、Pチャネル型MOSトランジスタPT11のソース及びドレイン、Nチャネル型MOSトランジスタNT11、NT12、NT13のドレイン及びソースが直列に接続されている。Pチャネル型MOSトランジスタPT11のゲートとNチャネル型MOSトランジスタNT13のゲートとが共通に、クロック回路に接続された入力端子INに接続され、クロックCLKが入力される。Nチャネル型MOSトランジスタNT11、NT12のゲートに、図示されていない前段の回路から出力された入力信号DIN1、DIN2がそれぞれ入力される。
さらに、Pチャネル型MOSトランジスタPT11のドレイン及びNチャネル型MOSトランジスタのドレインに共通に、図示されていない後段の回路に接続され、ダイナミックノードに相当する出力端子OUTが接続されている。出力端子OUTと、Nチャネル型MOSトランジスタNT12のドレインとNチャネル型MOSトランジスタNT13のドレインとが接続されたノードとの間に、Nチャネル型MOSトランジスタNT21のソース及びドレイン、並列接続されたNチャネル型MOSトランジスタNT22及びNT23のドレイン及びソースが直列に接続されている。
Nチャネル型MOSトランジスタNT21、NT22、NT23のそれぞれのゲートに、図示されていない前段の回路から出力された入力信号DIN3、DIN4、DIN5が入力される。
このようなダイナミックドミノ回路において、Pチャネル型MOSトランジスタPT11がプリチャージデバイス、Nチャネル型MOSトランジスタNT13がフットデバイスに相当する。クロックCLKに従ってプリチャージ動作と入力信号に応じた出力を行う状態とに切り替わり、出力状態において、図示されていない前段の回路から与えられた入力信号DIN1〜DIN5に応じて出力端子OUTのレベルがダイナミックに変化し、図示されていない後段の回路へドミノ現象の如く伝搬していく。
クロックCLKがローレベルになると、Pチャネル型MOSトランジスタPT11がオンし、フットデバイスのNチャネル型MOSトランジスタNT13がオフして、出力端子OUTはハイレベルにプリチャージされる。この後、クロックCLKがハイレベルになりプリチャージ動作が終了し、入力信号DIN1〜DIN5のレベルに応じて、ダイナミックノードの出力端子OUTがハイレベル又はローレベルになり、後段に接続された回路に伝搬する。
具体的には、Nチャネル型MOSトランジスタNT11及びNチャネル型MOSトランジスタNT12が共にオンの場合に、出力端子OUTがローレベルになる。あるいは、Nチャネル型MOSトランジスタNT21及びNチャネル型MOSトランジスタNT22が共にオンの場合、あるいはNチャネル型MOSトランジスタNT21及びNチャネル型MOSトランジスタNT23が共にオンの場合に、出力端子OUTがローレベルになる。
このようなダイナミックドミノ回路において、考慮すべき電気的特性として、フットデバイスとしてのPチャネル型MOSトランジスタNT13におけるゲート長Lがある。Nチャネル型MOSトランジスタNT13のパターン上のゲート長Lが設計値より短く仕上がっているとリーク電流が大きくなる。その結果、Nチャネル型MOSトランジスタNT13がオフ時であっても完全にオフできずにリークし、入力信号DIN1〜DIN5に応じた出力を行う上で特性上望ましくない。
そこで、このNチャネル型MOSトランジスタNT13のゲート長Lは、回路動作に支障を与えないように、設計値より短くなった場合の許容値を明らかにする必要がある。この場合の許容可能なゲート長Lが設計値より短く仕上がった場合のずれを、回路シミュレーション33を行って作成したエラー判定基準として図15に示す。
レイヤ番号として「6」が付され、電気的特性に関するカテゴリとして「ダイナミックフットパス」に分類され、6個のデータが設定されている。それぞれ設計値よりゲート長Lが短い値として1、2、3、4、5、6(nm)が設定されており、それぞれの場合のリーク電流値として2、4、6、8、11(μA)が算出された。このリーク電流値のうち、回路仕様上許容可能な値が明らかとなり、さらにゲート長Lの許容可能な設計値とのずれが求まる。このようにして得られた電気的フィルタデータベース35が、図1におけるステップ17においてエラー判定基準として用いられる。
(第5の例)
上記実施の形態において考慮すべき電気的特性に関する情報について、具体的な第5の例を用いて説明する。本例では、2本のメタル配線の間でショートの可能性がある回路を対象とする。
図16に示されたように、4個のセルCL1〜CL4が存在し、セルCL1とセルCL2とが、同一配線層のメタル配線ML1、ML2、ML3によって接続されている。セルCL3とセルCL4とがメタル配線ML4により接続されている。さらに、メタル配線ML2及びML3と、メタル配線ML4とが、異なる配線層のメタル配線ML11により接続されている。
この状態で、メタル配線ML3とメタル配線ML4との間で、点線で囲まれた領域40において、LRCにおいてショートの可能性があるということでエラーが検出されたとする。配線についてのLRCは、通常検査対象となる配線層のみに対してエラーの有無を判断する。よって、配線層ML3、ML4のショートについてチェックしていたとしても、他層の配線層ML11を介して接続されているという情報が用いられることがない。このため、ショートした場合にも支障がないという判断ができず、設計へのフィードバックが発生してTAT悪化を招く。
これに対し上記実施の形態によれば、このような第5の例においても、この2本のメタル配線ML3、ML4は電気的に同電位であるため、ショートが仮に発生した場合であっても回路動作上は支障がないという電気的特性に関す情報がエラーフィルタに用いられ、補正された基準によりエラー修正の有無を判断し、TATを短縮することができる。
上述した実施の形態、及び第1〜第5の例はいずれも一例であって、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲内において様々に変形することが可能である。
また、図2に示された構成と同等の機能を有するコンピュータを用いて、図1に示された上記実施の形態による処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを用いることにより、本発明の半導体集積回路の設計方法を実施することもできる。
本発明の実施の形態による半導体集積回路の設計方法における処理の手順を示したフローチャート。 同実施の形態による半導体集積回路の設計装置の構成を示したブロック図。 上記実施の形態において電気的特性について考慮する第1の例を示した回路図。 同第1の例において電気的特性を考慮する前段階及び後段階におけるレイアウトパターンを示した説明図。 同第1の例において電気的特性に関する情報を加えたレイアウトパターンを示した説明図。 同第1の例における電気的特性を考慮した場合に許容可能なエラー判定基準値を示した説明図。 上記実施の形態において電気的特性について考慮する第2の例を示した回路図。 同第2の例における電気的特性を考慮した場合に許容可能なエラー判定基準値を示した説明図。 同第2の例における電気的特性を考慮した場合の設計値からのずれに関する上限値及び下限値を示した説明図。 上記実施の形態において電気的特性について考慮する第3の例としての抵抗素子のレイアウトパターンを示した説明図。 同第3の例としての抵抗素子の記号を示した説明図。 同第3の例における電気的特性を考慮した場合に許容可能なエラー判定基準値を示した説明図。 同第3の例における電気的特性を考慮した場合の設計値からのずれに関する上限値及び下限値を示した説明図。 上記実施の形態において電気的特性について考慮する第4の例としてのフットデバイスを有するダイナミックドミノ回路のレイアウトパターンを示した説明図。 同第4の例における電気的特性を考慮した場合に許容可能なエラー判定基準値を示した説明図。 上記実施の形態において電気的特性について考慮する第5の例として、2本の配線間でショートの可能性がある回路のレイアウトパターンを示した説明図。
符号の説明
1 入力部
2 演算部
3 出力部
4 記憶部
5 表示部
30 スタティックタイミング解析結果
31 回路図データファイル
32 電気的フィルタデータベース作成ツール
33 回路シミュレーション
34 電気的フィルタ用グラフィックデータシステム
35 電気的フィルタデータベース

Claims (5)

  1. 演算部、記憶部及び出力部を有する設計装置を用いて半導体集積回路を設計する方法であって、
    前記演算部により、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果と、回路シミュレーションを行った結果とを用いて、電気的な特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータベースとを生成し前記記憶部に記憶する工程と、
    前記演算部により、設計データに、前記電気的フィルタ用グラフィックデータを付加したレイアウトパターンとしての設計データを生成する工程と、
    前記演算部により、前記レイアウトパターンとしての設計データに対してリソグラフィシミュレーションを行い、リソグラフィ上のエラーを検出する工程と、
    前記演算部により、前記電気的フィルタデータベースが用いられて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定する工程と、
    前記修正を要するエラーであると判定された場合に、前記演算部によりレイアウトの修正を行う工程と、
    前記出力部により、前記レイアウトの修正を行った結果を出力する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 入力部、演算部、記憶部及び出力部を有する設計装置を用いて半導体集積回路を設計する方法であって、
    前記入力部により、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果とを入力する工程と、
    前記演算部により、前記回路データを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、
    前記演算部により、前記スタティックタイミング解析結果を用いて、前記電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成し、それぞれ前記記憶部に記憶する工程と、
    前記演算部により、回路シミュレーションが行われて、前記電気的フィルタデータを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、
    前記演算部により、前記電気的フィルタ用グラフィックデータが用いられて設計データを生成し、前記記憶部に記憶する工程と、
    前記演算部により、前記設計データに対してレイアウトパターンを作成する工程と、
    前記演算部により、前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行い、リソグラフィ上のエラーを検出する工程と、
    前記演算部により、前記電気的フィルタデータベースが用いられて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定する工程と、
    前記修正を要するエラーであると判定された場合に、前記演算部によりレイアウトの修正を行い、その結果を前記出力部により出力する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  3. 前記スタティックタイミング解析結果には、前記電気的特性として、回路上の所定箇所に信号が到達するタイミングの余裕に関するセットアップマージンの制御が含まれ、
    前記回路図データには、前記電気的特性として、前記レイアウトパターンにおいて対称性が要求される所定箇所における臨界値の制御、前記レイアウトパターンにおいて、ショートが許容される所定箇所におけるパターン仕上がり値の制御、ダイナミックドミノ回路のフットデバイスとしてのトランジスタのゲート長Lの制御が含まれることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路の設計方法。
  4. 回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果と、回路シミュレーションを行った結果とを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成し、
    前記電気的フィルタ用グラフィックデータを用いて設計データを生成し、この設計データを用いてレイアウトパターンを作成し、
    前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行って、リソグラフィ上のエラーを検出し、
    前記電気的フィルタデータベースを用いて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定し、
    前記修正を要するエラーであると判定した場合に、レイアウトの修正を行う演算部と、
    前記レイアウトの修正を行った結果を出力する出力部と、
    前記電気的フィルタ用グラフィックデータと前記電気的フィルタデータベースとを記憶する記憶部とを備えることを特徴とする半導体集積回路の設計装置。
  5. 半導体集積回路を設計する方法を、演算部、記憶部及び出力部を有するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記演算部に、回路図データと、回路動作のタイミングを検証して得られたスタティックタイミング解析結果とを用いて、電気的特性を考慮してレイアウトパターンの寸法値のうち設計値からのずれが許容される候補箇所を示した電気的フィルタ用グラフィックデータと、電気的特性を考慮して前記レイアウトパターンの前記候補箇所における寸法許容値を示した電気的フィルタデータとを生成させ、
    前記記憶部に、前記電気的フィルタ用グラフィックデータと前記電気的フィルタデータベースとを記憶させ、
    前記演算部に、前記電気的フィルタ用グラフィックデータを用いて設計データを生成させ、この設計データを用いてレイアウトパターンを作成させ、
    前記演算部に、前記レイアウトパターンに対してリソグラフィシミュレーションを行わせてリソグラフィ上のエラーを検出させ、
    前記演算部に、前記電気的フィルタデータベースを用いて、前記エラーに対し電気的特性を考慮した上で修正を要するエラーであるか否かを判定させ、
    前記演算部に、前記修正を要するエラーであると判定した場合に、レイアウトの修正を行わせ、
    前記出力部に、前記レイアウトの修正結果を出力させることを特徴とする半導体集積回路の設計用プログラム。
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