JP4417229B2 - スプレー型繊維製品シワ取り剤 - Google Patents

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Description

本発明は特定のシリコーンを含有するスプレー型繊維製品シワ取り剤及び当該シワ取り剤を用いた繊維製品のシワ除去方法に関する。
従来から家庭で広く使われている乾燥機能のみを有する乾燥機(タンブル乾燥機)に加え、昨今では、洗濯機に加熱ヒーターを搭載して乾燥機能を付加した洗濯乾燥機が急速に普及してきている。洗濯乾燥機には、洗濯槽が回転して衣類を洗う所謂ドラム式洗濯機と、洗濯槽底部の撹拌翼(パルセーター)で水流を生じさせ衣類を洗う全自動洗濯機に乾燥機能の付いた縦型洗濯乾燥機に大別される。いずれの機種においても、乾燥した衣料の仕上がりは、化繊衣料や木綿/化繊混紡衣料などでは比較的シワが少ないのに対し、Tシャツや肌着といった木綿衣料では著しくシワになってしまうことから、こうした木綿衣料のシワを改善できるような仕上げ剤が強く要望されている。
家庭用の乾燥機を用いた繊維製品の処理剤、及び処理方法は既に知られている。特許文献1〜5には、繊維製品の柔軟仕上げ、帯電防止等を目的として、柔軟剤を含浸させた特定の基材からなる乾燥機用繊維製品コンディショニング剤が開示されている。また、特許文献6、7には、特定のシリコーン化合物を含有した組成物を可撓性基材に含浸させた乾燥機用シートの技術が開示されている。しかしながらこれら技術は、シワ除去に関しては何ら示唆するものではなく、しかもこれら公報の技術を用いても満足できるシワ除去効果を得ることはできない。
特許文献8、9には、反応性シリコーン系ブロック共重合体やアミノ変性ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体を用いた繊維処理剤が開示されているが、これらは、従来から繊維処理剤に用いられているアミノ変性ジメチルポリシロキサンの特性であるぬめり感や撥水性といった課題を回避し、柔軟性、帯電防止性を付与する技術であり、濡れた衣料を乾燥機や洗濯乾燥機で乾燥したときに生じるシワの改善に関しては何ら示唆するものではない。また、処理濃度が高く、目的の効果を得るためには高い温度で処理する必要もあり、一般家庭で実施することは難しい。
特許文献10には、スプレーでシワを取る方法としてポリエーテル変性シリコーンオイル及び水で組み合わせたシワ取り用水性組成物を衣類のシワ部に施し放置することを特徴としたシワ除去方法について開示しているが、乾燥機や洗濯乾燥機で乾燥した時に生じるシワの改善に関しては何ら示唆しておらず、またこの公報の技術を用いても満足できる効果を得ることはできない。
特表平9−502369号公報 特表平10−512929号公報 特開平7−82669号公報 特開平7−18578号公報 特開昭52−31200号公報 特開平6−17376号公報 特開昭63−42978号公報 特開平9−111668号公報 特開平9−183854号公報 特開平10−46471号公報
本発明は、従来の技術では殆ど満足できる除去効果を得ることのできない、洗濯・脱水後の繊維製品を乾燥機や洗濯乾燥機で乾燥したときに生じるシワに加え、着用ジワ等に対しても優れた除去効果を示す、繊維製品シワ取り剤及び繊維製品のシワ除去方法を提供することにある。
本発明は、下記の一般式(1)で表されるアミノ変性オルガノシロキサン鎖及びポリオキシアルキレン鎖を有するオルガノポリシロキサン、並びにノニオン界面活性剤を含有するスプレー型繊維製品シワ取り剤に関する。
Figure 0004417229
〔式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す。R2はR1又はAのいずれかを示す。Aは−R3−Z(ここでR3は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す)で表される反応性官能基を示す。aは2以上の整数、bは1以上の整数、cは4以上の整数、nは2〜4の整数を示し、c個の(Cn2nO)は同一でも異なっていてもよい。dは2以上の整数を示す。Yは炭素−ケイ素結合によって隣接ケイ素原子に、そして酸素原子を介してポリオキシアルキレン鎖に結合している2価の有機基を示す。ポリシロキサンブロックは当該オルガノポリシロキサン全体の45〜85重量%を占める。これらの基は、当該オルガノポリシロキサンの重量平均分子量が8000以上500000以下となるように選択される。〕
また、本発明は、上記本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤を、繊維製品に付与した後、乾燥機又は洗濯乾燥機により加熱処理する繊維製品のシワ除去方法に関する。
また、本発明は、着用もしくは乾燥によりシワが生じた繊維製品又は脱水後の濡れた状態にある繊維製品に対し、上記本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤を付与した後、自然乾燥する繊維製品のシワ除去方法に関する。
本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤は、洗濯の過程で発生するシワ、乾燥機や洗濯乾燥機で乾燥する過程で発生するシワ、着用(使用)により衣類等に生じたシワ、又は自然乾燥した衣類に生じているシワなどを、効果的に除去できる。本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤は、該シワ取り剤で処理した繊維製品を処理後に、乾燥機や洗濯乾燥機を用いて加熱処理する場面でも、自然乾燥する場面でも用いることができる。
本発明に用いられる一般式(1)で表される、アミノ変性オルガノシロキサン鎖及びポリオキシアルキレン鎖を有するオルガノポリシロキサンでは、ポリシロキサンブロックは当該オルガノポリシロキサン全体の45〜85重量%を占め、該オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は8,000以上500000以下であり、望ましくは15000以上400000以下、更に望ましくは25000以上350000以下である。
また、上記式(1)のオルガノポリシロキサンにおいて、各ポリシロキサンブロックの重量平均分子量は600〜5000、各ポリオキシアルキレンブロックの重量平均分子量は500〜3000であることが望ましい。
本発明において、上記の重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーを用いて、溶離液としてクロロホルムを、標準物質としてポリスチレンを用いた定法より測定された値である。
また、ポリシロキサンブロックは、−[Si(R12−O]a−で表される、R1基を2個有するポリシロキサンのことをいい、ポリシロキサンブロックの割合とは、ポリシロキサンブロックが一般式(1)のオルガノポリシロキサンに占める比を、重量比で表したものをいう。
また、上記式(1)のオルガノポリシロキサンの25℃における動粘度は、500mm2/s以上、更に10000mm2/s以上、特に20000mm2/sであることが好ましい。この粘度は、B型粘度計で測定したものである。
また、上記式(1)のオルガノポリシロキサンは、アミノ当量は、500〜4500g/mol、更に800〜2500g/molであることが好ましい。
本発明に用いることのできるオルガノポリシロキサンは、例えば特開平9−183854号公報や特開平6−65056号公報あるいは特開平11−12152号公報に記載されているような、公知である従来の合成方法の組み合わせにより製造することができる。
本発明において、上記式(1)のオルガノポリシロキサンは、シワ取り剤中に、0.01〜5.0重量%配合される。輪ジミあるいはムラ付き防止とシワ低減効果を両立できる観点から、好ましくは0.07〜3.0重量%配合される。
本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤は、一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンの分散安定性などの配合の面から、ノニオン界面活性剤を含有する。ノニオン界面活性剤は、一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンの水への分散性を向上する点で好ましく、繊維製品へ効率的に付与することができる。
ノニオン界面活性剤としては、(I)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、例えば下記一般式(2)で表されるもの、(II)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルから選ばれる多価アルコールの脂肪酸エステル、及びその誘導体、(III)ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、例えば下記一般式(3)で表されるもの、(IV)アルキルポリグリコシド、(V)1価アルコールの脂肪酸エステル、(VI)ポリオキシアルキレンアルキルアミン、並びに、(VII)アルキルアルカノ−ルアミドから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
10−O−(R11O)h−H (2)
(R10は、炭素数8〜22、好ましくは10〜20の直鎖、または分岐鎖のアルキル基、またはアルケニル基を示す。R11は炭素数2〜4のアルキレン基、hは平均付加モル数であり、0.5〜50、好ましくは1〜40、特に好ましくは1〜20の数である)
Figure 0004417229
(R12は、炭素数8〜22、好ましくは10〜20の直鎖、または分岐鎖のアルキル基を示す。R13は炭素数2〜4のアルキレン基、iは平均付加モル数であり、0.5〜30、好ましくは1〜20、特に好ましくは1〜10の数である)
上記(II)においてエステルを構成する脂肪酸は炭素数8〜22のものが好ましい。また、上記(IV)においてアルキル基の炭素数は8〜22が好ましく、12〜18がより好ましく、また、糖骨格の平均縮合度は0.3〜5が好ましい。上記(V)において1価アルコールは炭素数8〜22、更に12〜18のものが好ましく、脂肪酸は炭素数8〜22、更に12〜18のものが好ましい。上記(VI)においてオキシアルキレン基の炭素数は2〜4が好ましく、アルキル基の炭素数は8〜22が好ましい。上記(VII)は、炭素数8〜22のアルキル基と炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基とがアミド結合で介している化合物、更に炭素数12〜18のアルキル基と炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基とがアミド結合で介している化合物が好ましい。ノニオン界面活性剤としては、上記(I)及び(II)から選ばれるものが特に好ましい。
ノニオン界面活性剤(X)と一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン(Y)の重量比(X)/(Y)は、0.1〜5、更に0.2〜3、特に0.4〜2が好ましい。ノニオン界面活性剤は、1種類で配合しても良いし、2種以上を併用しても良い。
また、本発明のシワ取り剤には、その他の界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩等の陰イオン界面活性剤、アミンオキシド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤等を配合することもできる。
本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤は、繊維製品に付与した後、乾燥機又は洗濯乾燥機により加熱処理する繊維製品のシワ除去方法に使用されるが、繊維製品は、(1)着用又は乾燥によりシワが生じた繊維製品、(2)洗濯工程の脱水後の濡れた状態にある繊維製品が挙げられる。また、着用もしくは乾燥によりシワが生じた繊維製品又は脱水後の濡れた状態にある繊維製品に対し、本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤を付与した後、自然乾燥する繊維製品のシワ除去方法にも使用される。
例えば、本発明では、洗濯・脱水後の繊維製品に対して、本発明のシワ取り剤をスプレーを用い噴霧付着させ、乾燥機又は洗濯乾燥機で乾燥させるが、吊竿もしくはハンガー等を使用して吊干し(自然乾燥)することもできる。また、着用もしくは乾燥により繊維製品に生じているシワに対しても本発明のシワ取り剤をスプレーを用い噴霧付着させ、その後自然乾燥させるか、又は乾燥機もしくは洗濯乾燥機を用いて加熱処理することもできる。但しこの場合、繊維製品、好ましくは衣料の量は少ないことが望ましく、乾燥機又は洗濯乾燥機の乾燥容量に対しおよそ30重量%以下にすることが望ましい。何れの場合も、繊維製品全体、好ましくは衣料全体にスプレーすることもできるし、シワが気になる箇所に部分的にスプレーすることもできる。
本発明のスプレー型繊維製品シワ取り剤は、一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンが繊維製品に対して0.02〜0.25重量%、更に0.05〜0.2重量%となるように付与されることが好ましい。
本発明の繊維製品シワ取り剤はスプレー型である。すなわち、上記一般式(1)で表されるアミノ変性オルガノシロキサン鎖及びポリオキシアルキレン鎖を有するオルガノポリシロキサンを含有する液体をスプレー容器に充填してなるスプレー式シワ取り剤である。スプレー容器としては、噴霧剤を配合しない、いわゆるノンガスタイプの噴霧装置を用いるのが好ましい。噴霧装置はシワ取り剤を繊維製品にできるだけ広い面積に均一に噴霧できるものがよく、好ましい噴霧器具としてはトリガー式スプレイヤー又はポンプ式ディスペンサーである。
使いやすさの面から、スプレー1回あたりの好ましい噴霧量は0.01〜3.0g、更に好ましくは0.05〜2.0gであり、対象物から20cm離した距離からスプレーしたときの噴霧面積が約50cm2〜約500cm2であるトリガー式スプレイヤー又はポンプ式ディスペンサーを用いるのが望ましい。噴霧量が0.01g以上であると広い面積を噴霧するのが容易で、また3.0g以下の場合、繊維製品へのシワ取り剤の付着量が適正となり、乾燥時間を短縮できる。
本発明のシワ取り剤による処理には、従来から家庭で広く使われている乾燥機能のみを有する回転式加熱乾燥機や洗濯乾燥機(例えば洗濯機に加熱ヒーターを搭載して乾燥機能を付加したもの)を用いることができる。これらは種々の設定ができるようになっているが、いずれのコースを用いて乾燥処理を行っても、本発明の効果は発現される。
一方、自然乾燥で処理する時には、着用ジワのある繊維製品、又は乾燥によりシワが生じた繊維製品、又は洗濯後脱水した繊維製品に、本発明のシワ取り剤をスプレー付与する際、吊り竿又はハンガー等で繊維製品を予め固定させてから、噴霧処理するのが好ましい。
乾燥した繊維製品とは、着用前の乾いた状態の繊維製品のように手に触っても湿り気を感じない状態であり、該繊維製品を20℃、50%RHの恒温室に12時間放置したときを基準状態とする。
本発明の対象となる繊維製品とは、セルロース繊維、獣毛繊維等の天然繊維、再生セルロース繊維、半合成繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合成繊維を、織布、編布、不織布、積層布、複層織布、多重織布等にした繊維集合体及びその加工品であり、主に一般家庭で用いられるものが対象である。具体的には、衣料が好ましく、ワイシャツ、ブラウス、Tシャツ、ポロシャツ、トレーナー、スラックス、スカート、ジャケット等が挙げられる。
(シリコーン化合物)
実施例、比較例において使用したシリコーン化合物を以下に示す。
Figure 0004417229
Figure 0004417229
・シリコーン化合物(3):TSF4707(GE東芝シリコーン株式会社製アミノ変性シリコーン)
・シリコーン化合物(4):KF−352(信越化学工業株式会社製ポリエーテル変性シリコーン)
・シリコーン化合物(5):ABN SILWET FZ−2203(日本ユニカー株式会社製ポリエーテル変性シリコーン)
・シリコーン化合物(6):BY16−906(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社アミドポリエーテル変性シリコーン)
(シワ取り剤の調製)
上記シリコーン化合物とノニオン界面活性剤を予めよく混合したところに、撹拌しながら水を滴下した。香料を添加した後、pH調整剤を用いてpH(20℃)を6.0に調整し所定のシワ取り剤を得た。調製は全て室温で行った。
(繊維製品処理方法、及びシワ取り効果の評価)
<方法1>
洗濯乾燥機として、東芝株式会社製のドラム洗濯機(TW−742EX 洗濯容量7kg、乾燥容量4kg)を用いた。以下に記載の衣料(総重量2.5kg)を洗濯槽に入れ、標準コースで洗濯を行った。洗剤は、花王株式会社製「アタック」を用いた。洗濯後、衣料に対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を均一に噴霧した後、乾燥運転を行った。乾燥終了後衣料を取り出し、専用パネラー5名を用いて以下の評価基準にてTシャツのシワ判定を行った。結果を表1に示す。
<衣料>
肌着(綿100%) 3枚、
ポロシャツ(綿100%) 3枚、
ポロシャツ(綿/ポリエステル混紡) 2枚、
Tシャツ(綿100%) 5枚、
カジュアルシャツ(綿100%) 3枚
<シワ判定基準>
5点:全くシワがない
4点:ほとんどシワがない
3点:若干シワが残っている
2点:相当シワが残っている
1点:著しくシワが残っている
<方法2>
洗濯乾燥機として、東芝株式会社製のドラム洗濯機(TW−742EX 洗濯容量7kg、乾燥容量4kg)を用いた。方法1に記載の衣料(総重量2.5kg)を洗濯槽に入れ、標準コースで洗濯を行った。洗剤は、花王株式会社製「アタック」を用いた。洗濯後、衣料をハンガーに吊るし、衣料に対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を噴霧した後、20℃、相対湿度50%の標準試験室にて乾燥した。乾燥後、専用パネラー5名を用いて方法1に記載の評価基準にてTシャツのシワ判定を行った。結果を表1に示す。
<方法3>
方法1と同様な方法で洗濯した衣料を、ハンガーに吊るして20℃、相対湿度50%の標準試験室で一昼夜乾燥させた。乾燥後のTシャツを、実施例1記載の評価基準にてシワ判定を行ったところ2.5であった。このTシャツ5枚に対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を噴霧した後、東芝株式会社製のドラム洗濯機(TW−742EX)を用い、本Tシャツ5枚を約20分ほど乾燥運転を行った。運転終了後、衣料を取り出し、専用パネラー5名を用いて方法1記載の評価基準にてTシャツのシワ判定を行った。結果を表1に示す。
<方法4>
方法1と同様な方法で洗濯した衣料を、ハンガーに吊るして20℃、相対湿度50%の標準試験室で一昼夜乾燥させた。乾燥後のTシャツを、方法1記載の評価基準にてシワ判定を行ったところ2.5であった。このTシャツに対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を噴霧した後、20℃、相対湿度50%の標準試験室にて乾燥した。乾燥後、専用パネラー5名を用いて方法1に記載の評価基準にてTシャツのシワ判定を行った。結果を表1に示す
<方法5>
方法1と同様な方法で洗濯した衣料を、ハンガーに吊るして20℃、相対湿度50%の標準試験室で一昼夜乾燥させた。乾燥後のカジュアルシャツを、成人男子に8時間着用してもらい着用ジワを付けた。以下に記載の評価基準にて着用ジワの判定を行ったところ1.5であった。このカジュアルシャツに対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を噴霧した後、東芝株式会社製のドラム洗濯機(TW−742EX)を用い、本カジュアルシャツ3枚を約20分ほど乾燥運転を行った。運転終了後、衣料を取り出し、専用パネラー5名を用いて下記着用ジワの評価基準にてカジュアルシャツの着用ジワ判定を行った。結果を表1に示す。
<着用ジワ判定基準>
5点: 全く着用ジワがない
4点: ほとんど着用ジワがない
3点: 若干着用ジワが残っている
2点: 相当着用ジワが残っている
1点: 著しく着用ジワが残っている
<方法6>
方法1と同様な方法で洗濯した衣料を、ハンガーに吊るして20℃、相対湿度50%の標準試験室で一昼夜乾燥させた。乾燥後のカジュアルシャツを、成人男子に8時間着用してもらい着用ジワを付けた。方法5記載の評価基準にて着用ジワの判定を行ったところ1.5であった。このカジュアルシャツに対してシリコーン化合物が表1記載の付与量になるよう、スプレー容器(キャニヨン製、T−7500)を用いて、シワ取り剤を噴霧した後、20℃、相対湿度50%の標準試験室にて乾燥した。乾燥後、専用パネラー5名を用いて方法5に記載の評価基準にてカジュアルシャツの着用ジワ判定を行った。結果を表1に示す。
Figure 0004417229
(注)ノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数13.1)である。また、シリコーン化合物付着量は衣料に対する重量%である。

Claims (8)

  1. 下記の一般式(1)で表されるアミノ変性オルガノシロキサン鎖及びポリオキシアルキレン鎖を有するオルガノポリシロキサン、並びにノニオン界面活性剤を含有し、ノニオン界面活性剤(X)と一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン(Y)の重量比(X)/(Y)が0.75〜2である、スプレー型繊維製品シワ取り剤。
    Figure 0004417229

    〔式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す。R2はR1又はAのいずれかを示す。Aは−R3−Z(ここでR3は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す)で表される反応性官能基を示す。aは2以上の整数、bは1以上の整数、cは4以上の整数、nは2〜4の整数を示し、c個の(Cn2nO)は同一でも異なっていてもよい。dは2以上の整数を示す。Yは炭素−ケイ素結合によって隣接ケイ素原子に、そして酸素原子を介してポリオキシアルキレン鎖に結合している2価の有機基を示す。ポリシロキサンブロックは当該オルガノポリシロキサン全体の45〜85重量%を占める。これらの基は、当該オルガノポリシロキサンの重量平均分子量が8000以上500000以下となるように選択される。〕
  2. 一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを0.01〜5重量%含有する請求項1記載のスプレー型繊維製品シワ取り剤。
  3. 前記オルガノポリシロキサン及び前記ノニオン界面活性剤を含有する液体を、トリガー式スプレイヤー又はポンプ式ディスペンサーに充填してなる、請求項1又は2記載のスプレー型繊維製品シワ取り剤。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載のスプレー型繊維製品シワ取り剤を、一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンが繊維製品に対して0.02〜0.25重量%となるように付与する繊維製品のシワ除去方法。
  5. 請求項1〜3の何れか1項記載のスプレー型繊維製品シワ取り剤を、繊維製品に付与した後、乾燥機又は洗濯乾燥機により加熱処理する繊維製品のシワ除去方法。
  6. 繊維製品が、着用又は乾燥によりシワが生じた繊維製品である請求項4又は5記載の繊維製品のシワ除去方法。
  7. 繊維製品が、洗濯工程の脱水後の濡れた状態にある繊維製品である請求項4又は5記載の繊維製品のシワ除去方法。
  8. 着用もしくは乾燥によりシワが生じた繊維製品又は脱水後の濡れた状態にある繊維製品に対し、請求項1〜3の何れか1項記載のスプレー型繊維製品シワ取り剤を付与した後、自然乾燥する繊維製品のシワ除去方法。
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