JP4416547B2 - 評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料を評価す評価方法に関する。
SOI(Silicon On Insulator又はSemiconductorOn Insulator)基板の製造において多孔質層が利用されうる。多孔質層を利用したSOI基板の製造方法(例えば、特許文献2参照)では、例えば、シード基板に多孔質層を形成し、その上に半導体層及び絶縁層を形成して第1基板を作製し、第1基板の絶縁層側を第2基板(ハンドル基板)に結合させて結合基板を作製し、その後、結合基板を多孔質層で2枚分割する。これにより、ハンドル基板上にシード基板上の絶縁層及び半導体層が移設されてSOI基板が得られる。このような方法は、ELTRAN法(ELTRANは登録商標)として知られている。
SOI基板の製造において、多孔質層は、その上に半導体層(例えば、エピタキシャル成長層)が形成されるとともに、結合基板の分割に利用されるので、その膜質の管理が重要である。多孔質材の特性を評価する方法として、ガス吸着法が知られているが、同方法では、脱気や温度設定等の試料調整に長時間を要し、評価の効率が悪い。
光透過膜の膜厚を測定する技術については、特許文献1に記載されている。しかしながら、特許文献1、膜質の測定とは無関係である。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたもので、例えば、試料の特徴を迅速に評価することができ評価方法を提供することを目的とする。
本発明に係る評価方法は、多孔質層の上に半導体層および絶縁層を順に有する第1基板の前記絶縁層の側を第2基板に結合して結合基板を形成し、前記多孔質層を利用して前記結合基板を分離し、その分離の後に前記第2基板の表面に残留している残留多孔質層の膜質を評価する評価方法に係り、前記残留多孔質層に光を照射し、前記残留多孔質層からの反射光を分光し撮像するイメージング分光工程と、前記イメージング分光工程で撮像された画像に基づいて前記残留多孔質層の分光反射率の振幅値に関する振幅値情報を得る第1演算工程と、メモリに予め保持された多孔質層の分光反射率の振幅値情報と当該多孔質層の吸収係数値との関係を示す関係情報と、前記第1演算工程で得られる振幅値情報とに基づいて前記残留多孔質層の吸収係数値を得る第2演算工程と、前記第2演算工程で得られる吸収係数値を階調値に変換し該階調値を2次元空間上にマッピングすることにより、前記分離によって前記残留多孔質層に現れる分離痕を示す画像を生成するデータ加工工程と、前記分離痕を観察することができるように前記データ加工工程で得られる画像を出力する出力工程とを含む。
本発明の好適な実施形態によれば、前記振幅値情報は、該試料の分光反射率の平均振幅値を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記関係情報は、分光反射率の振幅値情報と吸収係数値との関係を示す近似式を含みうる。
本発明によれば、例えば、試料の特徴を迅速に評価することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、SOI基板の製造方法を概略的に示す図である。まず、図1(a)に示す工程において、p型単結晶シリコン基板等の半導体基板(シード基板)11を準備し、その表面に多孔質半導体層12を形成する。多孔質半導体層12は、例えば、半導体基板11をHF(フッ化水素)含有液中に浸漬し、半導体基板11に電流を流すことによりマイナス電極に対面した面に形成される。
図1(b)に示す工程では、多孔質半導体層12の上に半導体層13を形成する。半導体層13は、典型的には、多孔質単結晶シリコン層12に単結晶シリコンをエピタキシャル成長させることによって形成されうる。
図1(c)に示す工程では、半導体層13上にSiO層等の絶縁層14を熱酸化等により形成し、第1基板10を得る。
図1(d)に示す工程では、第1基板10の絶縁層14側の面を第2基板(ハンドル基板)20に結合して結合基板(はり合わせ基板)30を形成する。ここで、第2基板20として絶縁性の基板、例えば、表面に絶縁層が形成された基板や、絶縁体からなる基板を採用する場合には、図1(c)に示す工程を省略することもできる。
図1(e)に示す工程では、結合基板30を分離層としての多孔質層12を利用して2枚の基板に分割(分離)する。分割は、例えば、多孔質層12又はその付近に固体部材又は流体を挿入することによってなされうる。流体として、水を利用する方法は、ウォータージェット法の応用例である。
図1(f)に示す工程では、分割後に第2基板20の表面に残留している多孔質層12bを除去する。これにより、埋め込み絶縁層としての絶縁層14の上に半導体層(SOI層)13を有するSOI(Silicon On Insulator又はSemiconductor On Insulator)基板が形成される。
上記のSOI基板の製造方法において、図1(a)に示す工程では、多孔質層12が半導体基板11の表面に形成され、図1(e)に示す工程では、半導体基板(シード基板)11側の表面に残留多孔質層12aが現れ、第2基板(ハンドル基板)20側に残留多孔質層12bが現れる。多孔質層12の膜質を評価することにより、図1(a)に示す多孔質層形成工程(陽極化成工程)を最適化したり、該工程の不良を解析したりすることができる。また、残留多孔質層12a、12bの膜質を評価することにより、図1(e)に示す分割工程(分離工程)を最適化したり、該工程の不良を解析したりすることができる。
多孔質層の膜質は、吸収係数として評価されうる。吸収係数の分布(例えば、面内分布、基板間分布)は、図1(a)に示す工程において形成される多孔質層の孔径の分布を反映するので、該工程の最適化や管理に有用である。また、図1(e)に示す工程で半導体基板11側に残留する多孔質層12a及び第2基板20側に残留する多孔質層12bに現れる分離痕は、吸収係数の分布として観察することができるので、該工程の最適化や管理に有用である。
以下、多孔質層の吸収係数を評価するための原理を説明する。図2は、多孔質層を有する1枚の基板から分光器(川鉄テクノリサーチ株式会社製のImSpectorN17(商品名))を用いて得た分光反射率についての2つのスペクトル(スペクトルA、スペクトルB)を示す図である。両者は、振幅値が互いに異なる。
多孔質層の膜厚は、3つのピーク波長λ1、λ2、λ3に基づいて、(1)式にしたがって計算することができる。
n・d=m・λ1/2=(m-3)λ2/2=(m-6)λ3/2 ・・・(1)
図2のスペクトルA、Bにおいて、λ1=1090nm、λ2=1190nm、λ3=1310nmであるので、屈折率n=2.9として、次数m=36が求まり、膜厚d=約6770nmとなる。図2のスペクトルA、Bにおいて、ピーク波長は同一であるので、スペクトルA、Bに基づいて、同一の膜厚値が得られる。したがって、スペクトルA、Bにおける反射率の振幅値の差は、膜厚に無関係であり、膜質に依存するものであると言える。
屈折率n、物理膜厚dの薄膜に光が垂直入射した場合、薄膜の特性マトリクスは、(2)式で表すことができる。
ただし、δ=(2π/λ)n・d
薄膜に吸収がある場合は、(2)式のnに代わり、N=n−i・kを用いる。
特性マトリクス中に虚数iが含まれるが、双曲線関数を利用して整理すれば、(3)式得られる。
cos(x−iy)=cosx・coshy+i・sinx・sinhy
sin(x−iy)=sinx・coshy−i・cosx・sinhy
ただし、coshy=(ex+e-y)/2、sinhy=(ex−e-y)/2 ・・・(3)
ここで、吸収基板(N・m=n・m-i・k・m)上の吸収がある単層薄膜(N=n-i・k、物理膜厚d)に垂直に波長λの光が入射した場合の分光反射率を求める(入射媒質N0=n0−ik0)。
x=(2π/λ)n・d 、y=(2π/λ)k・d ・・・(4)
とおいて、特性マトリクス式(2)の各要素を実部と虚部に整理すると、
m11=cos{2π(n−ik)d/λ}
=cos(x−iy)
=cosx・coshy+isinx・sinhy
=a+ib
=m22
=g+ih ・・・(5)
im12=i(sinx・coshy−icosx・sinhy)/(n−ik)
={(n・cosx・sinhy−k・sinx・coshy)+i(n・sinx・coshy+k・cosx・sinhy)}/(n2+k2
=c+id ・・・(6)
im21 =(n・cosx・sinhy+k・sinx・coshy)+i(n・sinx・coshy−k・cosx・sinhy)
=e+if ・・・(7)
となる。ここで、a〜hは実数である。規格化された電場及び磁場の振幅をBおよびCとすると、
となり、電界の振幅反射係数(Fresend係数)ρは、
ただし、
Q1=(a+nmc+kmd)n0+(b−kmc+nmd)k0−(e+nmg+kmh)
Q2=−(a+nmc+kmd)k0+(b−kmc+nmd)n0−(f−kmg+nmh)
Q3=(a+nmc+kmd)n0+(b−kmc+nmd)k0+(e+nmg+kmh)
Q4=−(a+nmc+kmd)k0+(b−kmc+nmd)n0+(f−kmg+nmh)
・・・(10)
となる。したがって、エネルギー反射率Rは、
となり、波長λを変数とすれば分光反射率特性が計算できる。
図3は、P+シリコン基板(屈折率=3.5)11上に多孔質層12(ここでは、屈折率=2.9、膜厚6.8μm)を有する仮想試料において、多孔質層12の吸収係数α=4πk/λを0.01から0.11まで0.01ステップで変化させて、波長λ=900から1700nmの範囲で(1)式から(11)式にしたがって仮想試料の分光反射率をシミュレーションした結果を示している。
図3に示す結果より、図2の2つのスペクトルA、Bにおける振幅の差が吸収係数の差から生じていると判断することができる。図4は、図3における、吸収係数値と、分光反射スペクトルのピーク値とバレイ値から求められる平均振幅値との関係を示したグラフである。図4のグラフは、(12)式にしたがう。
α=−0.033Ln(x)+0.1043 ・・・(12)
以上のように測定対象物(例えば、図1(a)に示す基板)に一致する条件(例えば、半導体基板11の屈折率、多孔質層12の屈折率及び膜厚)においてシミュレーションを実行し、分光反射率の平均振幅値と吸収係数値との関係を示す関係情報(例えば、近似式)を求めておくことにより、分光器を使って得られるスペクトル波形と該近似式とに基づいて、膜質を示す吸収係数値を得ることができる。
図11は、上記の原理にしたがう本発明の好適な実施形態の評価装置の概略構成を示す図である。評価装置100は、評価対象物(試料)とのしての基板Sを保持するステージ112と、ステージ112をx軸方向に移動させるステージ駆動機構110と、y軸方向に細長い線状の光(例えば、ハロゲン光)を基板Sに照射する線状光源114と、線状光源114から出射され基板Sで反射された干渉光(反射光)を集光する集光光学系116と、集光光学系116で集光された干渉光(反射光)を分光し撮像するイメージング分光器118と、イメージング分光器118で撮像された画像を処理して基板Sの表面の多孔質層の膜質の評価指標である吸収計数値を得る情報処理装置(コンピュータ)120とを備える。
線状光源114は、基板Sのy軸方向長さを十分にカバーすることができる幅(y軸方向の長さ)を有する線状の光を基板Sに照射する。ステージ駆動機構110は、基板Sの全体が線状光で走査されるようにステージ112をx軸方向に駆動する。これにより、基板Sの全体について、その表面の多孔質層の膜質を測定することができる。
イメージング分光器118は、集光光学系116で集光された干渉光を、例えば、900nmから1700nmの波長範囲で分光し、分光された光をCCD等の撮像素子で撮像する。ここで、イメージング分光器118は、例えば、X、Y軸からなる2次元空間においてX軸方向に位置情報、Y軸方向に分光情報が得られるように干渉光を分光する。撮像素子で撮影された画像は、線状の光の各点(y軸に沿った線における各点)におけるスペクトルの集合であり、それぞれのスペクトルパターンは、各点での干渉波形を示している。これらの干渉波形から線状光源114のスペクトル情報及び撮像素子の測定感度のばらつきの影響を除去することにより、各点について、各波長における基板Sの反射率を得ることができる。
情報処理装置120は、イメージング分光器118によって得られる画像を記憶するメモリ122と、メモリ122に記憶された画像をスペクトル解析して基板Sの分光反射率の平均振幅値を演算する第1演算部124と、図4に代表的に示す近似式(平均振幅値と吸収係数との関係を示す近似式)を関係情報(平均振幅値と吸収係数との関係を示す情報)として格納したメモリ126と、第1演算部124によって演算された平均振幅値とメモリ126に格納された近似式とに基づいて、基板Sの表面の多孔質層の吸収係数値を演算する第2演算部128と、演算部128によって得られた吸収係数値に基づいて出力用(例えば、表示用)のデータを生成するデータ加工部130と、演算部128で演算された吸収計数値及び/又はデータ加工部130によって生成されたデータを出力する出力部140とを備える。出力装置140は、例えば、表示装置(モニタ)、プリンタ、通信回線、メモリの全部又は一部を含みうる。
データ加工部130は、例えば、基板Sの表面の全点(サンプリング点)における吸収計数値を2次元空間上にマッピングすることができる。この際、吸収計数値の平均値から±σまでの範囲を階調値に置換し、色グラデーションとして2次元空間上にマッピングすることができる。このようにして生成されたデータをモニタに表示することにより、評価者は、吸収計数値の分布を即座に視覚的に認識することができる。例えば、8インチの基板Sにおいて、1点を縦40ミクロン、横80ミクロンの面積とすると、該基板Sの全体で約10万点の測定データ(吸収計数値)を得ることができる。
以上のように、基板Sをx方向に順次移動させながら、y方向に細長い線状の光が照射された領域からの干渉光を同時に分光することにより、基板Sの全体にわたって吸収計数値を得ることができる。また、基板Sに光を照射し、基板Sからの反射光を分光して撮像し、撮像画像を処理することによって吸収計数値を得る方法によれば、評価用試料(基板S)の調整が容易で迅速に評価結果を得ることができる。
上記の構成例では、分光反射率の平均振幅値を演算し、これに基づいて吸収係数を得るが、吸収計数値と相関を有する限りにおいて、必ずしも分光反射率の平均値を使用する必要はない。
以下、本発明のより具体的な理解のために幾つかの実施例を例示的に説明する。
比抵抗15mΩ・cmのpシリコンウエハ11を42%フッ化水素容器内のPt製の陰極と陽極との間に配置し5アンペアの直流定電流を2分間にわたって流し、その後、電流を9アンペアに上昇させて1分間経過した後に通電を終了した(図1(a))。基板11には、陰極に対向する面に多孔度の異なる2層の多孔質層12が形成された。その後、10%のIPA(イソプロピルアルコール)水溶液で3分間にわたってリンスを行い、更に5分間にわたって純水洗浄を行い、その後、スピン乾燥(1500rpmで2分間)を行った。
このようにして得られた基板11の多孔質層12の膜質を図11に示す評価装置100を使って測定した。図5は、任意点における分光反射スペクトルであり、1000nmから1500nmの範囲における反射率のピーク値とバレイ値との振幅値の平均は7%であり、図4に示す近似式から吸収係数が0.04と求められる。同様のデータ処理を全点で行い、平均値を中心に±σの範囲で色グラデーションを決定してマッピング処理にした。図6は、このマッピング処理によって得られた画像を示す図である。図6に示す吸収係数値において同心円状の分布を確認することができる。このような分布は、吸収計数値が基板11のボロン濃度に比例することに起因すると考えられる。図7は、同一基板11の多孔質層12の膜厚をマッピング処理して得られた画像を示す図である。
実施例1に示す工程を終了した後に、酸素雰囲気中において400℃で1時間にわたって基板を加熱して多孔質層12の表面に酸化膜を形成した。次に、該表面を1%の希フッ化水素酸で洗浄、水洗、乾燥した後に、エピタキシャル成長法によりシリコン層13を280nm堆積させた(図1(b))。次に、酸素雰囲気中において800℃で150分間にわたって基板を処理することにより、表面に100nmのSiO2層14を形成し第1基板10を得た。
この第1基板10を、表面に50nmのSiO2膜が形成さらた第2基板20としてのPウエハと結合させ、1000℃で120分間にわたってボンディングアニールを実施し、結合基板30を得た(図1(c))。
次に、結合基板30を回転させながら、約0.1mm径のウォータージェットにより水圧を最大20MPaまで上昇させながらウォータージェットノズルを結合基板30の周辺部から中心部に移動させて結合基板30を2枚の基板に分割した(図1(d))。
次に、分割後のP基板側を図11に示す評価装置100を使って評価した。この場合の近似式は、シリコンウエハ20上に膜厚150nm、屈折率1.46のSiO2層14が存在し、その上に膜厚50nm、屈折率3.5の単結晶シリコン層(SOI層)13が存在し、その上に膜厚5μm、屈折率2.9の残留多孔質層12bが存在するものと仮定して得た。この条件において吸収係数値をパラメータとして波長900nmから1650nmまでの範囲の理論反射率をシミュレーションによって得た。図8は、このシミュレーションによって得た平均振幅値と吸収係数との関係を示している。近似式は、
α=−0.0584Ln(x)+0.2587
を用いた。図9は、このマッピング処理によって得られた画像を示す図である。図9において、中心に向かう渦巻き状の分布を確認することができ、多孔質層の第1層及び第2層の界面における分割の痕跡(分離痕)を観測することができる。多孔質層の形成条件に応じて分離痕が異なるものとなるので、サンプリングした基板の分離痕と正常な分離痕とを比較することにより、図1(e)に示す分割工程(分離工程)を管理することができる。
実施例2として説明した結合工程(図1(d))の終了した後、結合基板30のP基板20側を上にして図11に示す評価装置100を使って評価した。この際、暫定的に実施例2で用いた近似式を適用して図10に示すマッピングを得た。図10において、結合させた2枚の基板間に空隙(ボイド゛)が観測される。このようなボイドが観察された結合基板は、不良SOI基板を生じさせるので、後工程に送ることなく排斥すべきである。この実施例では、P基板20と第1基板10との結合部分の状態が評価されている。
SOI基板の製造方法を概略的に示す図である。 多孔質層を有する1枚の基板から分光器を用いて得た分光反射率についての2つのスペクトル(スペクトルA、スペクトルB)を示す図である。 多孔質層の吸収係数をパラメータとした理論分光反射スペクトルを示す図である。 図3における、吸収係数と、分光反射スペクトルのピーク値とバレイ値から求められる平均振幅値との関係を示す図である。 2層構造の多孔質層を有する試料の任意点における実測分光反射スペクトルを示す図である。 陽極化成後の試料の多孔質層の吸収計数値を2次元空間にマッピングした図である。 陽極化成後の試料の多孔質層の膜厚値を2次元空間にマッピングした図である。 分割後の試料に残留する多孔質層の吸収係数値をパラメータとした理論分光反射スペクトルを示す図である。 分割後の試料に残留する多孔質層の吸収係数値を2次元空間にマッピングした図である。 第1基板と第2基板とを結合した試料の吸収計数値を2次元空間にマッピングした図である。 本発明の好適な実施形態の評価装置の概略構成を示す図である。

Claims (3)

  1. 多孔質層の上に半導体層および絶縁層を順に有する第1基板の前記絶縁層の側を第2基板に結合して結合基板を形成し、前記多孔質層を利用して前記結合基板を分離し、その分離の後に前記第2基板の表面に残留している残留多孔質層の膜質を評価する評価方法であって、前記残留多孔質層に光を照射し、前記残留多孔質層からの反射光を分光し撮像するイメージング分光工程と、
    前記イメージング分光工程で撮像された画像に基づいて前記残留多孔質層の分光反射率の振幅値に関する振幅値情報を得る第1演算工程と、
    メモリに予め保持された多孔質層の分光反射率の振幅値情報と当該多孔質層の吸収係数値との関係を示す関係情報と、前記第1演算工程で得られる振幅値情報とに基づいて前記残留多孔質層の吸収係数値を得る第2演算工程と、
    前記第2演算工程で得られる吸収係数値を階調値に変換し該階調値を2次元空間上にマッピングすることにより、前記分離によって前記残留多孔質層に現れる分離痕を示す画像を生成するデータ加工工程と、
    前記分離痕を観察することができるように前記データ加工工程で得られる画像を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする評価方法。
  2. 前記振幅値情報は、分光反射率の平均振幅値を含むことを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記関係情報は、分光反射率の振幅値情報と吸収係数値との関係を示す近似式を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の評価方法。
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