JP4416527B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4416527B2
JP4416527B2 JP2004027420A JP2004027420A JP4416527B2 JP 4416527 B2 JP4416527 B2 JP 4416527B2 JP 2004027420 A JP2004027420 A JP 2004027420A JP 2004027420 A JP2004027420 A JP 2004027420A JP 4416527 B2 JP4416527 B2 JP 4416527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
groove
forming
semiconductor device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004027420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004260151A (ja
Inventor
良和 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004027420A priority Critical patent/JP4416527B2/ja
Publication of JP2004260151A publication Critical patent/JP2004260151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4416527B2 publication Critical patent/JP4416527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Element Separation (AREA)

Description

この発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、素子分離領域を有する半導体装置の製造方法に関する。
従来、バイポーラトランジスタなどの半導体装置の素子分離技術として、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法で形成したフィールド酸化膜による素子分離に加えて、基板中の高濃度不純物層を分離するための深い溝を形成する方法が知られている。このようなLOCOS法により形成したフィールド酸化膜では、表面の平坦性が悪いとともに、バーズビークに起因する素子分離領域の面積の増大によりさらなる微細化を図るのが困難であるという不都合がある。
そこで、近年、LOCOS法に代えて、平坦性に優れ、かつ、より微細化が可能なSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いた素子分離技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図17〜図27は、従来のSTI法による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。図17〜図27を参照して、以下に、従来の半導体装置の製造プロセスについて説明する。
まず、図17に示すように、P型シリコン基板101の主表面に、N型埋め込み層102を形成する。N型埋め込み層102上に、N型エピタキシャルシリコン層103を形成する。N型エピタキシャルシリコン層103上に、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)104を形成する。シリコン酸化膜104上に、後述するCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程でのストッパ膜となるSi膜105を形成する。そして、Si膜105上の所定領域に、レジスト膜106を形成する。
この後、レジスト膜106をマスクとして、Si膜105およびシリコン酸化膜104をドライエッチングによってエッチングした後、エピタキシャルシリコン層103の一部をエッチングすることによって、図18に示すような、素子形成領域150を囲むように、浅い溝(Shallow Trench)120を形成する。この後、レジスト膜106を除去する。
次に、図19に示すように、全面に、高密度プラズマCVD法(HDP(High Density Plasma)−CVD法)を用いて、埋め込み特性に優れたHDP−NSG(Non−Doped Silicate Glass)膜107を形成する。この後、Si膜105をストッパ膜として、CMP法を用いて、HDP−NSG膜107の余分な堆積部分を研磨により除去することによって、図20に示されるような、浅い溝120内に埋め込まれた平坦な上面を有するHDP−NSG膜107が形成される。
次に、図21に示すように、HDP−NSG膜107上およびSi膜105上に、後述するCMP工程でのストッパ膜となるSi膜108を形成する。そして、Si膜108上に、CVD法を用いて、シリコン酸化膜(SiO膜)109を形成する。シリコン酸化膜109上の所定領域に、レジスト膜110を形成する。
次に、図22に示すように、レジスト膜110をマスクとして、シリコン酸化膜109、Si膜108およびHDP−NSG膜107をエッチングすることによって、パターニングする。この後、レジスト膜110を除去することによって、図23に示されるような形状が得られる。
次に、図24に示すように、シリコン酸化膜109をハードマスクとして、N型エピタキシャルシリコン層103、N型埋め込み層102およびP型シリコン基板101をエッチングすることによって、N型埋め込み層102を分離するための深い溝130を形成する。この後、シリコン酸化膜109を除去することによって、図25に示されるような形状が得られる。
次に、図26に示すように、深い溝130を埋め込むとともに、Si膜108上に延びるように、CVD法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)111を形成する。この後、Si膜108をストッパ膜として、CMP法を用いて、シリコン酸化膜111の余分な堆積部分を研磨により除去した後、Si膜108、Si膜105およびシリコン酸化膜104を除去する。このシリコン酸化膜104の除去の際に、HDP−NSG膜107の表面も削られるので、最終的に、図27に示されるような平坦な上面を有する素子分離領域が形成される。
上記のようにして、従来のバイポーラトランジスタ(半導体装置)に用いられる素子分離領域が形成される。その後、素子形成領域150にバイポーラトランジスタ(図示せず)が形成される。
特開平9−8119号公報
しかしながら、図17〜図27に示した従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造方法では、浅い溝120に埋め込まれるHDP−NSG膜107の余分な堆積部分および深い溝130に埋め込まれるシリコン酸化膜111の余分な堆積部分を、それぞれ別々のCMP工程で研磨することにより除去しているため、製造プロセスが複雑化するという問題点があった。また、各CMP工程で、ストッパ膜となるSi膜105およびSi膜108を形成する必要があるため、これによっても、製造プロセスが複雑化するという問題点があった。また、CMP工程は、製造単価が高いため、2回のCMP工程によって、製造コストが上昇するという問題点もあった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、研磨工程の回数を減少させることによって、製造プロセスを簡略化するとともに製造コストを低減することが可能な半導体装置の製造方法を提供することである。
この発明のもう1つの目的は、上記の半導体装置の製造方法において、研磨工程の回数を減少させた場合にも、深い溝の形成の際のエッチング時に、エッチング不良が発生するのを抑制することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による半導体装置の製造方法は、半導体基板の素子分離領域に、第1の溝を形成する工程と、第1の溝内を埋め込むように、絶縁膜からなる第1の膜を形成する工程と、第1の溝内に、第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程と、第2の溝内に埋め込み膜を形成する工程と、第1の膜の余分な堆積部分および埋め込み膜の余分な堆積部分を実質的に同時に研磨する工程とを備えている。
この一の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、第1の溝内を埋め込むように絶縁膜からなる第1の膜を形成するとともに、第2の溝内に埋め込み膜を形成した後、第1の膜の余分な堆積部分および埋め込み膜の余分な堆積部分を実質的に同時に研磨することによって、第1の膜の余分な堆積部分と埋め込み膜の余分な堆積部分とを別々の工程で研磨する場合に比べて、製造プロセスを簡略化することができる。また、研磨工程が1回でよいので、その分、製造コストを低減することができる。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、好ましくは、第1の膜上に、第1の膜よりも被覆性の良好な第2の膜を形成する工程をさらに備え、第2の溝を形成する工程は、第2の膜および第1の膜をマスクとして、半導体基板をエッチングすることによって、第1の溝内に、第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程を含む。このように構成すれば、第1の膜として被覆性の悪い膜を用いた場合にも、第2の膜により、第2の溝の形成の際のエッチング時に、第1の膜の半導体基板表面の段差部近傍の部分が削られて半導体基板の表面が露出するのを抑制することができる。これにより、第2の溝の形成の際のエッチング時に、第1の膜の段差部近傍の半導体基板の表面がエッチングされるのを抑制することができる。その結果、第2の溝の形成の際のエッチング時に、エッチング不良が発生するのを抑制することができる。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の膜は、HTO膜である。このように構成すれば、容易に、被覆性の良好な膜を形成することができる。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の溝を形成する工程は、第2の膜上の所定領域にレジスト膜を形成した後、レジスト膜をマスクとして第2の膜および第1の膜をパターニングする工程と、レジスト膜を除去した後、パターニングされた第2の膜および第1の膜をマスクとして、半導体基板をエッチングすることによって、第1の溝内に、第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程とを含む。このように構成すれば、容易に、第2の膜および第1の膜をマスクとして、半導体基板をエッチングすることができる。
上記レジスト膜を除去した後、パターニングされた第2の膜および第1の膜をマスクとして半導体基板をエッチングする工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の溝を形成する工程は、第2の膜を所定の厚み分残しながら、半導体基板をエッチングすることによって、第1の溝内に、第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程を含む。このように構成すれば、容易に、第2の溝の形成の際のエッチング時に、第1の膜の半導体基板表面の段差部近傍の部分が削られて半導体基板の表面が露出するのを抑制することができる。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の溝を形成する工程は、第2の膜上の所定領域にレジスト膜を形成した後、レジスト膜をマスクとして第2の膜および第1の膜をパターニングする工程と、レジスト膜、パターニングされた第2の膜および第1の膜をマスクとして、半導体基板をエッチングすることによって、第1の溝内に、第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程とを含む。このように形成すれば、半導体基板のエッチング時に第1の膜および第2の膜のみならず、レジスト膜もマスクにすることができるので、第2の膜の厚みを小さくすることができる。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第1の膜は、第2の膜よりも良好な埋め込み特性を有する。このように構成すれば、第1の膜により第1の溝を良好に埋め込むことができる。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、好ましくは、第1の膜を形成する工程は、高密度プラズマCVD法を用いて絶縁膜からなる第1の膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、容易に、良好な埋め込み特性を有する第1の膜を形成することができる。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の膜を形成する工程は、高密度プラズマCVD法以外の形成方法を用いて、第1の膜よりも良好な被覆性を有する第2の膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、たとえば、減圧CVD法や常圧CVD法などの高密度プラズマCVD法以外の形成方法を用いて第2の膜を形成することによって、容易に、第1の膜よりも良好な被覆性を有する第2の膜を形成することができる。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、第2の溝内に埋め込み膜を形成する工程に先立って、第2の溝の内面に第1絶縁膜を形成する工程をさらに備えていてもよい。このように構成すれば、第2の溝に形成される埋め込み膜として、絶縁物以外の膜も用いることができる。
上記第1絶縁膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、第1絶縁膜を形成する工程は、CVD法を用いて第1絶縁膜を形成する工程を含んでいてもよい。このように構成すれば、第1絶縁膜を熱酸化法により形成した場合と異なり、熱酸化に起因して第1開口部および第2開口部の形状が変化するという不都合が生じない。
なお、上記半導体装置の製造方法において、以下のように構成してもよい。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、好ましくは、第2の膜は、300nm以上500nm以下の厚みを有する。このように構成すれば、300nm以上の厚みを有する第2の膜により、半導体基板をエッチングする際に、第2の膜を所定の厚み分残すことができる。また、500nm以下の厚みを有する第2の膜により、第2の膜および第1の膜のパターニングを容易に行うことができる。
上記第2の膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、第2の膜を形成する工程は、減圧CVD法を用いてHTO膜を形成する工程を含んでいてもよい。
上記第1絶縁膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、第2の溝内に埋め込み膜を形成する工程は、第1絶縁膜が形成された第2の溝内に半導体膜を形成する工程を含むのが好ましい。このように第2の溝内に半導体膜を形成したとしても、第1絶縁膜により半導体基板と半導体膜とを絶縁することができる。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、第1の膜の余分な堆積部分および埋め込み膜の余分な堆積部分を実質的に同時に研磨する工程の後、素子分離領域を覆う第2絶縁膜を形成する工程をさらに備えるようにしてもよい。
上記一の局面による半導体装置の製造方法において、素子分離領域に囲まれた素子形成領域に半導体素子を形成する工程をさらに備えていてもよい。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図10は、本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。以下、図1〜図10を参照して、本実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスについて説明する。
まず、図1に示すように、P型シリコン基板1上に、N型埋め込み層2を形成する。N型埋め込み層2上に、N型エピタキシャルシリコン層3を形成する。なお、P型シリコン基板1、N型埋め込み層2およびN型エピタキシャルシリコン層3は、本発明の「半導体基板」の一例である。そして、N型エピタキシャルシリコン層3上に、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)4を約10nmの厚みで形成する。シリコン酸化膜4上に、CMP工程におけるストッパ膜となるSi膜5を約100nmの厚みで形成する。そして、Si膜5上の所定領域に、レジスト膜6を形成する。
次に、図2に示すように、レジスト膜6をマスクとして、Si膜5およびシリコン酸化膜4をドライエッチングした後、さらに、エピタキシャルシリコン層3を約500nmの厚み分だけエッチングする。これにより、素子形成領域50を囲むように、約500nmの深さを有する浅い溝20が形成される。なお、浅い溝20は、本発明の「第1の溝」の一例である。この後、レジスト膜6を除去する。
次に、図3に示すように、高密度プラズマCVD法(HDP−CVD法)を用いて、浅い溝20が完全に埋まるように、約600nmの厚みで、HDP−NSG膜7を形成する。この状態では、HDP−NSG膜7の上面は、N型エピタキシャルシリコン層3の素子形成領域50の上面よりも高い位置に位置している。
次に、本実施形態では、図4に示すように、HDP−NSG膜7上に、減圧CVD法を用いて、約800℃の温度条件下で、HTO(High−Temparature Oxide)膜8を約300nm以上約500nm以下の厚みで形成する。このHTO膜8は、HDP−NSG膜7よりも段差の被覆性(ステップカバレッジ)に優れた膜である。その一方、HDP−NSG膜7は、HTO膜8よりも埋め込み特性に優れている。このため、HDP−NSG膜7を用いることにより浅い溝20を良好に埋め込むことが可能となる。なお、HDP−NSG膜7は、本発明の「第1の膜」の一例であり、HTO膜8は、本発明の「第2の膜」の一例である。
なお、HTO膜8を約300nm以上で形成するのは、約300nmよりも小さい厚みになると、後述するエッチング不良の問題を解決できないからである。また、HTO膜8を約500nm以下の厚みで形成するのは、500nmよりも大きい厚みになると、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をパターニングすることが困難になるからである。上記したHTO膜8の形成後、HTO膜8上の所定領域に、レジスト膜9を形成する。
次に、図5に示すように、レジスト膜9をマスクとして、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をドライエッチングすることによってパターニングする。この後、レジスト膜9を除去することによって、図6に示されるような形状が得られる。
そして、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をハードマスクとして、N型エピタキシャルシリコン層3、N型埋め込み層2およびP型シリコン基板1をドライエッチングすることによって、図7に示されるような、N型埋め込み層2を分離するための深い溝30が形成される。なお、この深い溝30の形成時のエッチングによって、HTO膜8の厚みが薄くなる。この深い溝30は、N型エピタキシャルシリコン層3の上面から約6μmの深さを有するように形成する。なお、この深い溝30は、本発明の「第2の溝」の一例である。
ここで、HTO膜8を形成しないで深い溝30を形成する場合の不都合について、図6、図7および図12を参照して説明する。図12は、図7に示した深い溝30の形成工程において、HTO膜8を形成しないでHDP−NSG膜7のみをハードマスクとしてエッチングを行った場合を示した断面図である。HDP−NSG膜7は、埋め込み性に優れ、かつ、成膜速度が速いため、浅い溝20を埋め込む膜としては最適である。その一方、HDP−NSG膜7は、堆積とエッチバックとを繰り返すことによって形成されるため、その膜厚分布は、N型エピタキシャルシリコン層3の段差部上の部分7a(図7参照)が非常に薄くなるという不都合がある。このため、HDP−NSG膜7のみをハードマスクとして深い溝30のエッチングを行うと、HDP−NSG膜7の部分7aが削られてN型エピタキシャルシリコン層3が露出し、その結果、図12に示すように、N型エピタキシャルシリコン層3の段差部においてスリット状のエッチング部31が形成されてしまうという不都合が生じる。
このような不都合を防止するため、本実施形態では、HDP−NSG膜7上に、HDP−NSG膜7よりも段差の被覆性に優れるHTO膜8を形成するとともに、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をハードマスクとして、深い溝30のエッチングを行う。これにより、深い溝30の形成時のエッチングの際に、図12に示したようなスリット状のエッチング部31が形成されることがない。また、本実施形態では、スリット状のエッチング部31が確実に形成されないようにするため、上記したように、HTO膜8を約300nm以上の厚みで形成している。なお、深い溝30の形成時のエッチングの際に、マスクとなるHTO膜8のSiに対するエッチング選択比を向上できる場合には、HTO膜8を約300nmよりも小さい厚みで形成可能である。
図7に示した工程の後、本実施形態では、図8に示すように、深い溝30の内面に、熱酸化法を用いて、シリコン酸化膜(SiO膜)10を形成する。なお、このシリコン酸化膜10は、本発明の「第1絶縁膜」の一例である。
次に、図9に示すように、CVD法を用いて、深い溝30を埋め込むとともに、HTO膜8を覆うように、約800nmの厚みでポリシリコン膜11を形成する。なお、ポリシリコン膜11は、本発明の「埋め込み膜」の一例である。ここで、ポリシリコン膜11と、N型エピタキシャルシリコン層3、N型埋め込み層2およびP型シリコン基板1との電気的絶縁は、シリコン酸化膜10によって図られている。
最後に、本実施形態では、Si膜5をストッパ膜として、CMP法を用いて、ポリシリコン膜11、HTO膜8およびHDP−NSG膜7の余分な堆積部分を同時に研磨することにより除去する。その後、Si膜5を約160℃の燐酸によって除去するとともに、シリコン酸化膜4を希釈フッ酸(HF)によって除去する。このシリコン酸化膜4の除去の際に、HDP−NSG膜7の表面も削られるので、最終的に、図10に示されるような平坦な上面を有する本実施形態による半導体装置の素子分離領域が形成される。
この後、図11に示すように、素子分離領域を覆うように、SiO膜からなる絶縁膜51を形成する。そして、素子形成領域50上に、ベース電極52、ベース電極52を覆うSiO膜からなる絶縁膜53、および、エミッタ電極54を形成することによって、バイポーラトランジスタが形成される。
本実施形態では、上記のように、浅い溝20内を埋め込むようにHDP−NSG膜7を形成するとともに、深い溝30内にポリシリコン膜11を形成した後、HDP−NSG膜7の余分な堆積部分およびポリシリコン膜11の余分な堆積部分を1回のCMP工程によって同時に研磨することによって、浅い溝20を埋め込む絶縁膜の余分な堆積部分と深い溝30を埋め込む埋め込み膜の余分な堆積部分とを別々のCMP工程で研磨する場合に比べて、製造プロセスを簡略化することができる。また、高価なCMP工程を1回行うだけでよいので、その分、製造コストを低減することができる。
また、上記実施形態では、埋め込み性に優れるが被覆性が悪いHDP−NSG膜7上に、HDP−NSG膜7よりも被覆性に優れるHTO膜8を形成するとともに、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をハードマスクとして深い溝30のエッチングを行うことによって、深い溝30の形成の際のエッチング時に、N型エピタキシャルシリコン層3の段差部近傍のHDP−NSG膜7の部分7aが削られてスリット状のエッチング部31が形成されるのを有効に抑制することができる。これにより、エッチング不良が発生するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、浅い溝20を埋め込むための絶縁膜として埋め込み特性に優れたHDP−NSG膜を用いたが、本発明はこれに限らず、他の絶縁膜を用いてもよい。
また、上記実施形態では、浅い溝20を埋め込むHDP−NSG膜上に形成する段差の被覆性に優れた膜として、HTO膜を用いたが、本発明はこれに限らず、被覆性がよく、かつ、深い溝のエッチング時のハードマスクとして機能する膜であれば、他の膜であってもよい。たとえば、LP−CVD法(減圧CVD法)、または、AP−CVD法(常圧CVD法)により形成されたSiO膜、TEOS膜またはSi膜であってもよいし、塗布法を用いて形成されたSOG膜であってもよい。
また、上記実施形態では、深い溝を埋め込む膜として、ポリシリコン膜を用いたが、本発明はこれに限らず、絶縁膜を用いてもよい。
また、上記実施形態では、図7に示した深い溝30の形成の際に、レジスト膜9を除去した後HTO膜および8HDP−NSG膜7をハードマスクとしてエッチングを行ったが、本発明はこれに限らず、レジスト膜9を除去せずに、レジスト膜9、HTO膜8およびHDP−NSG膜7をマスクとしてエッチングを行ってもよい。このようにすれば、HTO膜8の厚みを小さくすることができる。
また、上記実施形態では、第2開口部を構成する深い溝30の内面に、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)10を形成したが、本発明はこれに限らず、図13〜図16に示す変形例のように、深い溝30の内面に、CDV法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)10aを形成するようにしてもよい。この変形例では、まず、図13に示すように、深い溝30の内面およびHTO膜8を覆うように、CVD法を用いてシリコン酸化膜(SiO膜)10aを形成する。そして、図14に示すように、CVD法を用いて、深い溝30を埋め込むとともに、シリコン酸化膜10aを覆うように、約800nmの厚みでポリシリコン膜11を形成する。その後、図10および図11に示したと同様の図15および図16に示した製造プロセスを経て、バイポーラトランジスタが形成される。上記変形例のように、CVD法を用いて深い溝30の内面にシリコン酸化膜(SiO膜)10aを形成すれば、シリコン酸化膜(SiO膜)10aを熱酸化法により形成した場合と異なり、熱酸化に起因して浅い溝(第1開口部)20および深い溝(第2開口部)30の形状が変化するという不都合が生じない。なお、このシリコン酸化膜10aは、本発明の「第1絶縁膜」の一例である。
本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図7に示した本実施形態による深い溝の形成工程においてHTO膜を形成しない場合の不都合を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の素子分離領域を含む半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。
符号の説明
1 P型シリコン基板(半導体基板)
2 N型埋め込み層(半導体基板)
3 N型エピタキシャルシリコン層(半導体基板)
7 HDP−NSG膜(第1の膜)
8 HTO膜(第2の膜)
10、10a シリコン酸化膜(第1絶縁膜)
11 ポリシリコン膜(埋め込み膜)
20 浅い溝(第1の溝)
30 深い溝(第2の溝)
50 素子形成領域

Claims (9)

  1. 半導体基板の素子分離領域に、上部に行くにしたがって溝幅が広くなる形状を有する第1の溝を形成する工程と、
    前記半導体基板の素子分離領域の上面を被覆するとともに、前記第1の溝内を埋め込むように、高密度プラズマCVD法を用いて絶縁膜からなる第1の膜を形成する工程と、
    前記第1の膜上に、前記第1の膜よりも被覆性の良好な第2の膜を形成する工程と、
    前記第2の膜および前記第1の膜をマスクとして、前記半導体基板をエッチングすることによって、前記第1の溝内に、前記第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程と、
    前記第2の溝内に埋め込み膜を形成する工程と、
    前記第1の膜の余分な堆積部分および前記埋め込み膜の余分な堆積部分を実質的に同時に研磨する工程とを備え、
    前記第2の膜を形成する工程では、前記素子分離領域と前記第1の溝とに起因して生じる前記第1の膜の段差部分を被覆して、前記第2の膜を形成することを特徴とした半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の膜は、HTO膜である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の溝を形成する工程は、
    前記第2の膜上の所定領域にレジスト膜を形成した後、前記レジスト膜をマスクとして前記第2の膜および前記第1の膜をパターニングする工程と、
    前記レジスト膜を除去した後、前記パターニングされた前記第2の膜および前記第1の膜をマスクとして、前記半導体基板をエッチングすることによって、前記第1の溝内に、前記第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程とを含む、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の溝を形成する工程は、前記第2の膜を所定の厚み分残しながら、前記半導体基板をエッチングすることによって、前記第1の溝内に、前記第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程を含む、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の溝を形成する工程は、
    前記第2の膜上の所定領域にレジスト膜を形成した後、前記レジスト膜をマスクとして前記第2の膜および前記第1の膜をパターニングする工程と、
    前記レジスト膜、前記パターニングされた前記第2の膜および前記第1の膜をマスクとして、前記半導体基板をエッチングすることによって、前記第1の溝内に、前記第1の溝よりも深さの大きい第2の溝を形成する工程とを含む、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の膜は、前記第2の膜よりも良好な埋め込み特性を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の膜を形成する工程は、
    高密度プラズマCVD法以外の形成方法を用いて、前記第1の膜よりも良好な被覆性を有する第2の膜を形成する工程を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の溝内に埋め込み膜を形成する工程に先立って、前記第2の溝の内面に第1絶縁膜を形成する工程をさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、CVD法を用いて前記第1絶縁膜を形成する工程を含む、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
JP2004027420A 2003-02-07 2004-02-04 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4416527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004027420A JP4416527B2 (ja) 2003-02-07 2004-02-04 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003030463 2003-02-07
JP2004027420A JP4416527B2 (ja) 2003-02-07 2004-02-04 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004260151A JP2004260151A (ja) 2004-09-16
JP4416527B2 true JP4416527B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=33133746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004027420A Expired - Fee Related JP4416527B2 (ja) 2003-02-07 2004-02-04 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4416527B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7888745B2 (en) * 2006-06-21 2011-02-15 International Business Machines Corporation Bipolar transistor with dual shallow trench isolation and low base resistance
JP5588162B2 (ja) * 2009-12-14 2014-09-10 旭化成エレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
US10879106B2 (en) * 2018-02-21 2020-12-29 Texas Instruments Incorporated Apparatus with overlapping deep trench and shallow trench and method of fabricating the same with low defect density

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004260151A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR19990072686A (ko) 폴리실리콘바이어스전압콘택을갖는반도체소자트렌치절연구조
KR20040086193A (ko) 반도체 장치의 제조 방법
JP4592340B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20020127818A1 (en) Recess-free trench isolation structure and method of forming the same
KR20060046020A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
KR100764742B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
US6251750B1 (en) Method for manufacturing shallow trench isolation
US20020053715A1 (en) Trench isolation structure having a curvilinear interface at upper corners of the trench isolation region, and method of manufacturing the same
JP3130511B2 (ja) 半導体パワー集積回路の素子隔離構造及びその形成方法
US6893940B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP4416527B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6872632B2 (en) Method of fabricating semiconductor device
JP3719854B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3748867B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100875346B1 (ko) 셀로우 트렌치 소자분리막의 제조방법
KR20040059445A (ko) 반도체 소자의 트렌치형 소자분리막 형성방법
JP4349421B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100653704B1 (ko) 반도체 소자의 트렌치 소자분리 방법 및 그에 의해 제조된트렌치 소자분리 구조
KR100202196B1 (ko) 반도체장치의 소자분리방법
KR100539005B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP5520435B2 (ja) 半導体素子の製造方法
KR100849361B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
KR100579962B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP3844239B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100881414B1 (ko) 반도체 소자의 소자분리막 형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091124

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4416527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees