JP4416128B2 - グレーチングの固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、ビルや船舶、プラント類の床材、道路や橋梁の歩廊用床材、道路側溝のフタなどに使われるグレーチングを、これを載置支持するフレーム等の架台や側溝に固定するためのグレーチングの固定具に関する。
ビルや船舶、プラント類の床材、道路や橋梁の歩廊用床材、道路側溝のフタなどにグレーチングが使用される。グレーチングには、体表的には、鋼製、アルミニウム製、FRP(Fiber Reinforced Plastics)製、ゴム製のものがあり、後に説明する図1に示すように、骨体4aが、縦方向および横方向に所定間隔で配列されることによって格子状をなし、この格子状をなす骨体により厚さ方向に貫通する複数の貫通孔4bが規定されている。そして、グレーチングを、これを載置支持するフレーム等の架台や側溝に固定するためにグレーチングの固定具が使用される。
図7は、従来のグレーチングの固定具の構成を示すものである。この固定具100は、ビルや船舶、プラント類の床材として使用されるグレーチング101を対象とした固定具であり、フレーム102の上面に予め溶接されたスタッドボルト103と、グレーチング101の貫通孔101aを囲む骨体101bの上縁部に係合するフック部104aを両側に有するとともに中央部に上下方向に貫通する貫通穴104bを有するフック部材104と、スタッドボルト103に螺合するナット105とから構成されている。この固定具100によりグレーチング101をフレーム102に固定するには、まず、グレーチング101を設置してスタッドボルト103の位置決めを行う。次いで、グレーチング101を取り外してスタッドボルト103をフレーム102に溶接し、再びグレーチング101を設置する。次いで、フック部材104の貫通穴104bにスタッドボルト103を挿通させるとともにフック部104aをグレーチング101の骨体101bの上縁部に係合させ、最後にスタッドボルト103にナット105を螺合させ、工具により締め付けることにより固定が完了する。
なお、道路側溝用のグレーチングを対象とした固定具に関する先行技術は、下記特許文献1〜3等に開示されている。
特開2003−321869号公報 特開2001−49730号公報 特開2000−170240号公報
しかしながら、図7に示した従来の固定具100では、事前にスタットボルト103をフレーム102に溶接するための溶接作業が必要であるため固定作業の効率が悪く、また、ボルト劣化時の交換が困難であるという問題がある。また、スタッドを打つために、計画時には時間をかけた詳細な検討を行う必要があるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑み、グレーチングを固定するに際し、溶接を行う必要が無く、簡単かつ短時間に取り付けることができ、これにより固定作業の効率を大幅に向上させることができるグレーチングの固定具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によると、格子状に配列された骨体より形成され複数の貫通孔を有するグレーチングを、前記貫通孔と連通する開口部を備えた支持構造体上に載置して固定するためのグレーチングの固定具であって、前記グレーチングの上面から前記骨体に係合するフック部材と、前記貫通孔から前記開口部に挿通され前記支持構造体の下面に係合する固定部材と、前記フック部材と前記固定部材との間に締付力を付与する締付部材と、を備え、前記固定部材は、二枚の翼部材と、該二枚の翼部材が回動軸心周りに回動して開閉するように支持する支持部材と、を備え、前記翼部材は、閉状態で前記貫通孔と前記開口部を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で前記支持構造体の下面に係合できるように構成され、前記支持部材を前記貫通孔を通過させる際に、二枚の前記翼部材が、前記骨体に当接することにより閉じることで、前記貫通孔を通過できるようになっており、前記各翼部材は、長尺部と、該長尺部よりも幅狭な短尺部とを有し、一方の前記翼部材の前記短尺部と、他方の前記翼部材の前記短尺部とは、互いに幅方向にオフセットしており、二枚の前記翼部材は、前記貫通孔と前記開口部を上方から下方へ通過した後、自重により、開いて水平状態になり、さらに開こうとすると、一方の前記翼部材の前記短尺部が、他方の前記翼部材の前記長尺部に係合することで、当該水平状態から当該二枚の翼部材がさらに開くことを規制するようになっている、ことを特徴とするグレーチングの固定具が提供される(請求項1)。
また、上記課題を解決するため、本発明によると、格子状に配列された骨体より形成され複数の貫通孔を有するグレーチングを、前記貫通孔と連通する開口部を備えた支持構造体上に載置して固定するためのグレーチングの固定具であって、前記グレーチングの上面から前記骨体に係合するフック部材と、前記貫通孔から前記開口部に挿通され前記支持構造体の下面に係合する固定部材と、前記フック部材と前記固定部材との間に締付力を付与する締付部材と、を備え、前記固定部材は、二枚の翼部材と、該二枚の翼部材が回動軸心周りに回動して開閉するように支持する支持部材と、を備え、前記翼部材は、閉状態で前記貫通孔と前記開口部を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で前記支持構造体の下面に係合できるように構成され、前記支持部材を前記貫通孔を通過させる際に、二枚の前記翼部材が、前記骨体に当接することにより閉じることで、前記貫通孔を通過できるようになっており、二枚の前記翼部材は、前記貫通孔と前記開口部を上方から下方へ通過した後、自重により、開いて水平状態になり、さらに開こうとすると、前記支持部材に設けた転倒規制突起により、当該水平状態から当該二枚の翼部材がさらに開くことを規制するようになっている、ことを特徴とするグレーチングの固定具が提供される(請求項2)。
また、上記本発明において、好ましくは、前記フック部材と前記固定部材とは、同一軸心を中心に互いに回動可能に連結されている(請求項3)
また、上記本発明において、好ましくは、前記締付部材は、前記固定部材に螺合されるネジ棒である(請求項4)
請求項1の発明によれば、グレーチングの貫通孔から、固定部材を挿入し、この固定部材を支持構造体の下面に係合させ、締付部材によりフック部材と固定部材との間に締付力を付与することにより、グレーチングを支持構造体上に固定することができる。したがって、支持構造体上にグレーチングを設置したまま、その上から固定具の取り付け作業を行うことができる。また、グレーチングの上から固定具を取り付けることができるので、高所でもグレーチングを設置した後で足場等を設置することなく取付け作業を行うことができる。また、固定具の取り付けは、フック部材と固定部材との間に締付け力を付与するだけで済み、固定具を取り付けるために溶接を一切行わないので、溶接機器等の大掛かりな機械を必要としない。
また、二枚の翼部材は、閉状態で貫通孔と貫通孔を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で支持構造体の下面に係合できるように構成されているので、グレーチングの貫通孔に上方から容易に挿入することができ、翼部材が開いた後、支持構造体の下面に容易に係合させることができる。
さらに、二枚の翼部材の一方の短尺部が他方の長尺部に係合することによって、略水平位置まで開くように構成されているので、開いて水平になった状態から更に転倒することがない。このため、二枚の翼部材を確実に支持構造体の下面に係合させることができるので、グレーチングを支持構造体に確実に固定することができる。
請求項3の発明によれば、フック部材と固定部材とが同一軸心を中心に互いに回動可能に連結されているので、グレーチングの貫通孔に固定部材を挿入し、フック部材をグレーチングの上面に係合させた状態で固定部材が支持構造体の下面に係合しない位置にある場合には、固定部材を工具等を用いて回転させるだけで支持構造体の下面に係合する位置に位置決めすることができる。このため、かかる固定具によれば、支持構造体のフレームの配置方向に制約されず、種々のタイプの支持構造体にグレーチングを固定することができる。
請求項4の発明によれば、固定具の取り付けは、ネジ棒を回転させて締め付けるためのボックスレンチ等の一般工具により行うことができるため、取付け作業を簡単且つ短時間に行うことができる。
つまり、本発明のグレーチングの固定具によれば、固定具の取付けに際し、ボルトの溶接を行う必要が無く、簡単かつ短時間に取り付けることができ、これにより固定作業の効率を大幅に向上させることができる、という優れた効果が得られるのである。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具は、プラント類等の床材として使用されるグレーチングを、これを載置支持するためのフレーム等の架台(支持構造体)に固定するためのものである。
図1は、本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具1により、グレーチングを支持構造体に固定した状態を示すものであり、(B)は(A)のX−X断面図である。このグレーチング4は、例えば、鉄やアルミニウム等の金属あるいはFRP等で形成された骨体4aが、縦方向および横方向に所定間隔で配列されることによって格子状をなし、この格子状をなす骨体により厚さ方向に貫通する複数の貫通孔4bが規定されている。グレーチング4の厚みtと貫通孔4bの幅w及び高さhは、種類により様々であるが、例えば、t=10mm〜40mmであり、幅w及び高さhは、貫通孔4bが正方形の場合、w(h)=30mm〜40mmである。また、このグレーチング4を固定する支持構造体2はフレーム等の架台であり、外枠部分となる外枠フレーム2Aと、外枠フレーム2Aの対向する2辺同士を連結する中間フレーム2Bとからなる。中間フレーム2Bは、互いに所定間隔を空けて平行に配置され、その間に貫通孔4bと連通する開口部2aが形成されている。
なお、本発明における「支持構造体」は、フレーム等の架台のみならず、道路用側溝に設けられたグレーチングを載置支持するための段部や、その他、グレーチングを載置支持するために設けられた構造体をも含む概念である。
図2及び図3は、本発明のグレーチングの固定具の一実施形態の構成を示すものであり、図2は斜視図、図3(A)は図1におけるY−Y断面図、図3(B)は図1にけるZ−Z断面図である。図2及び図3に示すように、このグレーチングの固定具1(以下、単に「固定具」ということがある。)は、フック部材10と、締付部材20と、固定部材28とを備えて構成されている。以下、各構成要素について更に詳細に説明する。
まず、フック部材10について説明する。フック部材10は、この例では、開放方向が下を向く断面コ字型に形成された二つのフック部12と、この二つのフック部12同士を連結する連結部14とから構成されている。フック部12は、グレーチング4の上面、つまり、グレーチング4の貫通孔4bを囲む骨体4aのうち対向する2辺の上縁部に係合する(引っ掛かる)ようになっており(図1参照)、連結部14の中央部には、締付部材20が貫通する貫通穴14a(図3参照)が設けられている。この貫通穴14aは、フック部材10とネジ棒20との相対的な回転および上下動が可能となるようにある程度の遊びをもった内径をもっている。
なお、フック部材10のフック部12は断面コ字型に限られず、断面U字型あるいは断面L字型等、グレーチング4の骨体4aに係合できる形状であれば、他の形状であってもよい。また、この例において、フック部材10は、両側にフック部12を有し、グレーチング4の貫通孔4bを囲む骨体4aの対向する2辺に引っ掛かるようにしたが、片側のみにフック部12を設け、貫通孔4bを囲む骨体のうちいずれか1辺のみに引っ掛かるような形状としても良い。
次に締付部材20について説明する。本実施形態において締付部材20はネジ棒であって、この例では六角ボルトであり、フック部材10の貫通穴14aに上方から挿通している。締付部材20は、雄ネジが螺刻されたネジ部22と、ネジ部22の上部に設けられた頭部24とからなる。ネジ棒20の頭部24はボックスレンチ等の締付け工具によりトルクを入力するトルク入力部となっており、トルクが入力されて回転させられることにより、フック部材10に締付け力を付与するようになっている。符号26は、フック部材10と締付部材20の間に介装されたワッシャである。
なお、締付部材20は、六角ボルトに限られず、頭部24が締付け工具によりトルクを入力できる形態となっていればよく、例えば、六角穴付きボルトや、頭部にプラス又はマイナスの形状の溝部が形成されたボルトであってもよい。
次に、固定部材28について説明する。固定部材28は、二枚の翼部材38と、支持部材30とを備える。
支持部材30は、フック部材10の下方に設けられ、締付部材20が螺合して連結されるとともに二枚の翼部材38を開閉するように回動可能に支持するものであり、中央に締付部材20が螺合する雌ネジ部32a(図3参照)が螺刻された上部板32と、この上部板32の両端から下方向に延びる2枚の側板34とからなる。そして、後述するように、この支持部材30は、側板34の下端部で二枚の翼部材38を軸心a1、a2を中心に揺動可能に支持している。かかる構成により、二枚の翼部材は、閉状態で貫通孔4bと開口部2aを挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で支持構造体2の下面に係合できる。
次に、二枚の翼部材38について説明する。ここで、図4(A)は、二枚の翼部材38のみの構成を示したものであり、図4(B)は、図4(A)で右側の翼部材38のみの構成を示したものである。以下、この図4も適宜参照して説明する。二枚の翼部材38は、それぞれ平板状の部材で形成されており、互いに対向する一端部側の幅方向両側には、幅方向外側に突出する突出ピン40が形成され、これに対応して支持部材30に形成されたピン穴34aに回転可能に挿着されることにより支持されている。それぞれの翼部材38に形成された突出ピン40の軸心a1、a2は、水平面内を通り互いに所定間隔を空けて平行に配置されている。また、二枚の翼部材は、その回動軸心a1,a2を挟んで長尺部38aと短尺部38bとから構成され、二枚の翼部材38の一方の短尺部38bが他方の長尺部38aに係合することによって、略水平位置まで開くように構成されている。また、図4に示すように、二枚の翼部材38の短尺部は、互いに干渉しないよう、長尺部よりも幅狭に形成され、互いに幅方向にオフセットした位置に設けられている。二枚の翼部材38は、このように構成されているため、互いに対向する一端部側で水平な軸心a1、a2を中心に揺動可能であり、また、転倒して水平になった状態から更に開くことがないのである。
なお、本実施形態では、二枚の翼部材38が互いに係止し合うことで、翼部材38の転倒を規制するように設けられているが、本発明はこれに限られず、例えば支持部材30に転倒規制突起(図示せず)を設け、翼部材38の転倒を規制するようにしてもよい。また、この例では、二枚の翼部材38は互いに異なる軸心a1、a2を中心に揺動するように構成されているが、二枚の翼部材38を同一の軸心を中心に揺動させるような構成としてもよい。
また、翼部材38の突出ピン40は、常に自重により開く程度の緩みをもって支持部材30のピン穴34aに挿着されている。このため、二枚の翼部材38は、固定具1をグレーチング4の貫通孔4bに上方から挿入したときに、グレーチング4の貫通孔4bの骨体4aに当接することにより閉じ、貫通孔4bを通過した後に自重により開くようになっている。
さらに、翼部材38の両側上面には、支持構造体2に対する滑りを防止すための滑り止め防止部44が設けられている。滑り止め防止部44は、この例では、ゴム板である。なお、滑り止め防止部44は、ゴム板に限られず、翼部材38の上面を粗面に形成する等、支持構造体2との摩擦係数を高くするものであれば、他の適切な形態を採用することができる。
次に、上述したグレーチングの固定具1を用いて、グレーチング4を支持構造体2上に固定する手順を図1及び図5を参照して説明する。
まず、図1のように、グレーチング4を支持構造体2上に設置する。次に、固定具1をグレーチング4の貫通孔4bに上方から挿入する。このとき、翼部材38が貫通孔4bを通過した後に翼部材4bが開くことができる程度に固定具1の全長が長くなるように締付部材20を緩めておく(図5(A))。そして、グレーチング4の貫通孔4bに固定具1を挿入すると、二枚の翼部材38は、その貫通孔4bを囲む骨体4aに当接することにより閉じ(図5(B))、貫通孔4bを通過した後は自重により開く(図5(C))。このとき、翼部材38は水平位置まで開いて止まる。
次いで、フック部材10のフック部12を、固定具1が挿入されている貫通孔4bを囲む骨体4aの上縁部に係合させるとともに、二枚の翼部材38の両側が支持構造体2の直下に位置しないときは、二枚の翼部材38の両側が支持構造体2の直下に位置するように位置決めする。この位置決めは、締付部材20を回転させ、これにより締付部材20に連結されている支持部材30を回転させ、そしてこれにより支持部材30に支持された翼部材38を回転させることにより行うことができる。また、グレーチング4の貫通孔4bから棒状の工具(例えばドライバー)を挿し込み、この工具で翼部材38の側面を押して回転させることにより位置決めを行うこともできる。
このように位置決めを行ったならば、二枚の翼部材38が回転して位置決めした位置からずれないように、翼部材38を支持構造体2の下面に当接させておくか、あるいは棒状の工具で翼部材38を押さえつつ、締付部材20の頭部24にボックスレンチ等の締付け工具を装着し、締付部材20を工具により回転させ締め付けることにより、固定具1の取り付けが完了する。そしてこれにより、図1(B)に示したように、グレーチング4を支持構造体2上に固定することができる。
なお、この例では、フック部材10の長手方向と翼部材38の長手方向とが直行する状態で固定具を取り付けたが、両者の長手方向が同一方向を向く状態で固定具1を取り付けるようにしても良い。
また、図6(A)に示すように、支持構造体2において中間フレーム2Bが平行配置されていない場合には、外枠フレーム2Aの角隅部にこの外枠フレーム2Aに対して傾斜した斜めフレーム2Cを設けることにより、同図に示すように、固定具1を取り付け、グレーチング4を固定することができる。
また、図6(B)に示すように、外枠フレーム2Aの角隅部の下面に翼部材38を係合させることができる場合には、上記斜めフレーム2Cを設ける必要が無く、同図に示すように固定具1を取り付け、支持構造体2にグレーチング4を固定することができる。
上述したグレーチングの固定具1によれば、グレーチング4の貫通孔4bから、固定部材28を挿入し、この固定部材28を支持構造体2の下面に係合させ、締付部材20によりフック部材10と固定部材28との間に締付力を付与することにより、グレーチング4を支持構造体2上に固定することができる。したがって、支持構造体2上にグレーチング4を設置したまま、その上から固定具1の取り付け作業を行うことができる。また、グレーチング4の上から固定具1を取り付けることができるので、高所でもグレーチングを設置した後で足場等を設置することなく取付け作業を行うことができる。また、固定具1の取り付けは、フック部材10と固定部材28との間に締付け力を付与するだけで済み、固定具1を取り付けるために溶接を一切行わないので、溶接機器等の大掛かりな機械を必要としない。
また固定具1によれば、フック部材10と固定部材28とが同一軸心を中心に互いに回動可能に連結されているので、グレーチング4の貫通孔4bに固定部材28を挿入し、フック部材10をグレーチング4の上面に係合させた状態で固定部材28が支持構造体2の下面に係合しない位置にある場合には、固定部材28を工具等を用いて回転させるだけで支持構造体2の下面に係合する位置に位置決めすることができる。このため、支持構造体2のフレームの配置方向に制約されず、種々のタイプの支持構造体にグレーチング4を固定することができる。
また固定具1によれば、固定具1の取り付けは、ネジ棒を回転させて締め付けるためのボックスレンチ等の一般工具により行うことができるため、取付け作業を簡単且つ短時間に行うことができる。
また固定具1によれば、二枚の翼部材38は、閉状態で貫通孔と貫通孔を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で支持構造体2の下面に係合できるように構成されているので、グレーチング4の貫通孔4bに上方から容易に挿入することができ、翼部材38が開いた後、支持構造体2の下面に容易に係合させることができる。
また、固定具1によれば、二枚の翼部材38の一方の短尺部38bが他方の長尺部38aに係合することによって、略水平位置まで開くように構成されているので、開いて水平になった状態から更に開くことがない。このため、二枚の翼部材38を確実に支持構造体2の下面に係合させることができるので、グレーチング4を支持構造体2に確実に固定することができる。
また固定具1によれば、二枚の翼部材38は、グレーチング4の貫通孔4bに上方から挿入されたときに、その貫通孔4bを囲む骨体4aに当接することにより閉じ、貫通孔4bを通過した後に自重により開くので、固定具1をグレーチング4の貫通孔4bに挿入するときに、翼部材38を閉じるための独立した作業が必要なく、また、翼部材38が貫通孔4bを通過した後にこれを開くための独立した作業が必要ない。つまり、翼部材38をグレーチング4の貫通孔4bに挿入する作業に伴い、二枚の翼部材38の開閉が自動的に行われるので、固定具1の取付け作業がより簡単かつ短時間で行うことができる。
また固定具1によれば、フック部材10は、その両側にフック部12を有するので、グレーチング4の貫通孔4bを囲む骨体4aのうち対向する2辺にフック部12を係合させることができ、これにより締付部材20の締付け力を高めることができる。このため、固定具1の固定能力を高めることができるから、グレーチング4を支持構造体2上に強固に固定することができる。
また固定具1によれば、翼部材38の支持構造体2に係合する部分には滑り止め防止部44が設けられているので、翼部材37と支持構造体2との摩擦係数を高めることができる。このため、締付部材20を回転させて締付けるときに翼部材38が回転してずれるのを防止することができるから、固定具の取付け作業が一層容易になる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具によりグレーチングを固定した状態を示す図である。 本発明のグレーチングの固定具の一実施形態を示す斜視図である。 (A)は図2のY−Y断面図であり、(B)は図2のZ−Z断面図である。 本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具における二枚の翼部材の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具により、グレーチングを固定する手順を説明する図である。 本発明の実施形態に係るグレーチングの固定具によりグレーチングを固定した状態を示す別の図である。 従来技術を説明する図である。
符号の説明
1 固定具
2 支持構造体
2a 開口部
4 グレーチング
4a 骨体
4b 貫通孔
6A 外枠フレーム
6B 中間フレーム
6C 斜めフレーム
10 フック部材
12 フック部
14 連結部
14a 貫通穴
20 締付部材
22 ネジ部
24 頭部
26 ワッシャ
28 固定部材
30 支持部材
32 上部板
34 側板
34a ピン穴
38 翼部材
40 突出ピン
44 滑り止め防止部

Claims (4)

  1. 格子状に配列された骨体より形成され複数の貫通孔を有するグレーチングを、前記貫通孔と連通する開口部を備えた支持構造体上に載置して固定するためのグレーチングの固定具であって、
    前記グレーチングの上面から前記骨体に係合するフック部材と、
    前記貫通孔から前記開口部に挿通され前記支持構造体の下面に係合する固定部材と、
    前記フック部材と前記固定部材との間に締付力を付与する締付部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、二枚の翼部材と、該二枚の翼部材が回動軸心周りに回動して開閉するように支持する支持部材と、を備え、前記翼部材は、閉状態で前記貫通孔と前記開口部を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で前記支持構造体の下面に係合できるように構成され、
    前記支持部材を前記貫通孔を通過させる際に、二枚の前記翼部材が、前記骨体に当接することにより閉じることで、前記貫通孔を通過できるようになっており、
    前記各翼部材は、長尺部と、該長尺部よりも幅狭な短尺部とを有し、
    一方の前記翼部材の前記短尺部と、他方の前記翼部材の前記短尺部とは、互いに幅方向にオフセットしており、
    二枚の前記翼部材は、前記貫通孔と前記開口部を上方から下方へ通過した後、自重により、開いて水平状態になり、さらに開こうとすると、一方の前記翼部材の前記短尺部が、他方の前記翼部材の前記長尺部に係合することで、当該水平状態から当該二枚の翼部材がさらに開くことを規制するようになっている、ことを特徴とするグレーチングの固定具。
  2. 格子状に配列された骨体より形成され複数の貫通孔を有するグレーチングを、前記貫通孔と連通する開口部を備えた支持構造体上に載置して固定するためのグレーチングの固定具であって、
    前記グレーチングの上面から前記骨体に係合するフック部材と、
    前記貫通孔から前記開口部に挿通され前記支持構造体の下面に係合する固定部材と、
    前記フック部材と前記固定部材との間に締付力を付与する締付部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、二枚の翼部材と、該二枚の翼部材が回動軸心周りに回動して開閉するように支持する支持部材と、を備え、前記翼部材は、閉状態で前記貫通孔と前記開口部を挿通でき、挿通後に所定位置まで開き、開状態で前記支持構造体の下面に係合できるように構成され、
    前記支持部材を前記貫通孔を通過させる際に、二枚の前記翼部材が、前記骨体に当接することにより閉じることで、前記貫通孔を通過できるようになっており、
    二枚の前記翼部材は、前記貫通孔と前記開口部を上方から下方へ通過した後、自重により、開いて水平状態になり、さらに開こうとすると、前記支持部材に設けた転倒規制突起により、当該水平状態から当該二枚の翼部材がさらに開くことを規制するようになっている、ことを特徴とするグレーチングの固定具。
  3. 前記フック部材と前記固定部材とは、同一軸心を中心に互いに回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載のグレーチングの固定具。
  4. 前記締付部材は、前記固定部材に螺合されるネジ棒であることを特徴とする請求項1、2または3に記載のグレーチングの固定具。
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