JP2020148080A - 板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場において手間をかけずに標識板や看板等の板状物の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができると共に、板状物が落下した場合には補強リブの被係合溝以外にも板状物の荷重を負担させることができる板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を提供する。【解決手段】先端部が板状物2の裏面に設けられた補強リブ6の水平板部上面に当接する上側金具11の基端部と、先端部が補強リブ6の下面に当接する下側金具12の基端部とが回動軸用ボルト13によって回動可能に連結されていると共に、上側金具11および下側金具12には、それぞれ、先端部がそれぞれ補強リブ6の水平板部上面および下面に当接して挟持した状態をボルト挿通孔に通した締付ボルト16およびナットによって固定できるように構成されており、上側金具11と下側金具12の内、少なくとも一方には補強リブ6の上側係合部に係合する係合部を設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、一般道路上や高速道路上に設ける標識板や看板等の板状物の落下防止に使用する板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具に関する。
一般道路上や高速道路上に設けられる標識板や看板等の板状物は、道路沿いに立てられた柱の上部から道路の方向へ水平に張り出されるア−ムに連結部材を介して取り付けられており、車両の衝突、地震、破壊疲労による落下を防止するため、ワイヤーロープを用いて落下防止を図ることが通例である。
そのため、標識板や看板等の板状物の裏面側に設けられた補強リブの上面にアルミプレート等の取付け板を溶接等により固定し、その取付け板に孔を開けてU字形状のシャックル(例えば、特許文献1参照。)を取付け、ワイヤーロープの一端をシャックルに連結する一方、他端は道路沿いに立てられた柱の上部から道路の方向へ水平に張り出されたアームに連結して板状物の落下を防止する方法が提案されている。
また、一般に板状物の裏面側に設けられた補強リブは、アルミニウム合金などにより正面に水平方向に延びる開口及び上下のフランジ部を有する蟻溝状の被係合溝を備えるレール状に形成されている。
そのため、標識板や看板等の板状物を取り付けるため補強リブの被係合溝を利用して、一対の取付けブロックの係止部を補強リブの正面開口を通して被係合溝内に係合させることにより、一対の取付けブロックを補強リブに取り付け、各取付けブロックの各突状部の各シャフトボルト挿通部間にワイヤーロープ両端の連結部とともにカラーを介してシャフトボルトを通し、ナットで締結して、ワイヤーロープを結合するようにした板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
実用新案登録第3056414号公報 特開2017−187180号公報
しかし、上述の特許文献1に記載されたシャックルは、板状物裏面の補強リブ上面に取付け板を固定すると共に、その取付け板に孔を開けてシャックルを取り付ける必要があるため、手間がかかるという問題がある。
また、上述の特許文献2に記載された従来の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具は、一対の取付けブロックや、シャフトボルトおよびナット、カラー等から構成されおり、その図4に示すように補強リブの被係合溝に一対の取付けブロックそれぞれを所定間隔だけ離して固定した後、一対の取付けブロックそれぞれのシャフトボルト挿通部間にワイヤーロープ両端の連結部とともにカラーを介してシャフトボルトを通す現場作業が必要であるため、現場作業に手間がかかるという問題があった。
特に、特許文献2に記載された従来の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具では、一対の取付けブロックが補強リブの先端側となる被係合溝にのみ嵌合して固定しているため、板上物等が落下した場合、補強リブの被係合溝に大きな荷重がかかるという問題もある。
そこで、本発明は以上の問題点に着目してなされたもので、現場において手間をかけずに標識板や看板等の板状物の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができると共に、板状物が落下した場合には補強リブの被係合溝以外にも板状物の荷重を負担させることができる板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具は、標識板や看板等の板状物の裏面にその裏面と平行に延び前記板状物に固定される固定板部と、その固定板部から起立して前記板状物の裏面から離れるように延びる水平板部とを有し、その水平板部先端には上下それぞれから近接するように突出するフランジ部を有する蟻溝状の被係合溝をレール状に形成した補強リブを備え、道路沿いに立てられた柱の上部から道路の方向へ水平に張り出されるア−ムに取り付けられた前記板状物の落下を防止するため、前記アームに巻き掛けられたワイヤーロープの両端を前記補強リブに固定する板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具であって、前記補強リブの前記水平板部上面に当接する補強リブ上面挟持部が先端側に設けられた前記上側金具の基端部と、前記補強リブの前記水平板部下面に当接する補強リブ下面挟持部が先端側に設けられた前記下側金具の基端部とが回動軸部によって回動可能に連結されていると共に、前記上側金具および前記下側金具には、それぞれ、先端部がそれぞれ前記補強リブの水平板部の上面および下面に当接して挟持した状態をボルト挿通孔に通した締付ボルトおよびナットによって固定できるように構成されており、前記上側金具と前記下側金具の内、少なくとも一方には前記補強リブの被係合溝に係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具では、前記上側金具と前記下側金具とは、それぞれ、背板部とその背板部の両端からそれぞれ垂直方向に延びる一対の側板部とを有して断面コ字形状に形成されており、前記係合部は、前記上側金具の一対の側板部からそれぞれ先端部の方に向かって突出した後、上方に突出することにより前記補強リブの被係合溝の上側のフランジ部に係合するように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具では、前記上側金具には、前記係合部と、前記係合部に対し斜め対角線方向に対向し前記上側金具の先端部側に向かうに従って徐々に下がる傾斜辺と、前記係合部に対し上下方向で対向する凹部上側辺と、前記凹部上側辺と前記係合部基部との間に設けられ、前記補強リブの前記被係合溝の先端部に当接する直線状の垂直辺で囲まれた凹部が形成されており、前記係合部と前記傾斜辺との間の空間から前記補強リブの前記上側被係合部を挿入して前記係合部が係合するように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具では、前記下側金具の前記補強リブ下面挟持部の高さは、前記補強リブの前記下側被係合部の下面から前記水平板部の下面までの高さと同じとすることも特徴とする。
本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具によれば、補強リブの水平板部上面に当接する補強リブ上面挟持部が先端側に設けられた上側金具の基端部と、補強リブの水平板部下面に当接する補強リブ下面挟持部が先端側に設けられた下側金具の基端部とが回動軸部によって回動可能に連結されていると共に、上側金具および下側金具には、それぞれ、先端部がそれぞれ補強リブの水平板部の上面および下面に当接して挟持した状態をボルト挿通孔に通した締付ボルトおよびナットによって固定できるように構成されており、上側金具と下側金具の内、少なくとも一方には補強リブの被係合溝に係合する係合部を設けている。
そのため、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具によれば、現場において手間をかけずに標識板や看板等の板状物の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができると共に、上側金具と下側金具の内、少なくとも一方に設けた係合部が補強リブの被係合溝に係合するだけでなく、上側金具先端側の補強リブ上面挟持部と下側金具先端側の補強リブ下面挟持部とで補強リブの水平板部の上下面に当接して上下方向から挟むので、板状物が落下した場合には補強リブの被係合溝以外にも板状物の荷重を負担させることができる。
また、上側金具または下側金具の内、少なくとも一方に設けた係合部が補強リブの被係合溝に係合することによって締付ボルトまたは締付ボルトに螺合するナットの回転時にその係合部が設けられた上側金具または下側金具が供回りすることを防止するので、現場において手間をかけずに本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を補強リブに取り付けることができ、その結果、板状物の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができる。
本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を装着して板状物落下防止用ワイヤーロープで吊り下げた状態を示す裏面図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を装着して板状物落下防止用ワイヤーロープで吊り下げた状態を示す平面図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を装着して板状物落下防止用ワイヤーロープで吊り下げた状態を示す側面図である。 板状物の裏側に設けられている補強リブの断面構造を拡大して示す側面図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を補強リブに取り付けた状態を示す正面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具の斜視図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具の平面図、左側面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を構成する上側金具の斜視図、平面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を構成する上側金具の正面図、図9(b)におけるA部分の拡大図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を構成する下側金具の斜視図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を構成する下側金具の平面図、左側面図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を2個使用して板状物落下防止用ワイヤーロープをアームに掛止した場合の状態を示す拡大図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を1個使用して板状物落下防止用ワイヤーロープをアームに掛止した場合の状態を示す拡大図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を補強リブに取り付けた状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具を補強リブに取り付けた状態を示す斜視図図である。
以下、本発明に係る板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具の実施形態1,2について、図面を参照して説明する。なお、下記に説明する実施形態1,2はあくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態1,2に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
<支柱3への板状物2の取付け構造等>
実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1を説明する前に、その取付け金具1を取付ける板状物2の構造および板状物2の取付け構造等から説明する。
(板状物2)
一般道路上や高速道路上に設けられる標識板や看板等の板状物2は、例えば、図1〜図3に示すように道路沿いに立てられた支柱3の上部から道路の方向へ水平に張り出される2本のア−ム4に、支柱3と同様に鉛直方向に延びる連結部材5を介して板状物2裏面の補強リブ6に取り付けられている。
2本のアーム4は、それぞれ、2本の連結部材5と同様に所定間隔を開けて鉛直方向に延びる2本のアーム連結部材4aを介し連結されており、溶接やボルトおよびナット等で固定されたアーム取付部材4bを介して2本の連結部材5に固定される。
2本の連結部材5は、例えば、2本のアーム4に固定されたアーム取付部材4bがボルトおよびナット等で固定される。尚、図1〜図3は、後述する図12に示すように1本の落下防止用ワイヤーロープ7毎に実施形態1の取付け金具1を2個用意し、上下に位置する補強リブ6,6それぞれに固定した2個の取付け金具1に落下防止用ワイヤーロープ7の両端部を連結して、アーム4に落下防止用ワイヤーロープ7を掛止した例を示している。
(補強リブ6)
補強リブ6は、板状物2の裏面に溶接等によって支柱3や連結部材5の長手方向に対し直交する水平方向に延びるように所定間隔で複数設けられる周知のもので、その断面構造は、図4に示すように、板状物2に固定される固定板部61と、その固定板部61から直角に曲がって板状物2の裏面から離れるよう水平方向に延びる水平板部62とを有して構成される。
水平板部62先端には、図4に示すように上下方向に一定間隔を開けて水平方向に延び、それぞれの先端部から近接するようにフランジ部62a1,62b1が突出する上側被係合部62aと下側被係合部62bを設け、上側被係合部62aおよび下側被係合部62bによって蟻溝状の被係合溝62cをレール状に形成している。
上側被係合部62a上面は水平板部62上面と面一となるように連続しているため、下側被係合部62bは、図4に示すように上側被係合部62a下面から下方へ延びる垂下部62b2を有し、垂下部62b2下端部から水平方向に曲がり、その先端がさらに上方に向かって曲がってフランジ部62b1を形成するよう角張ったJ字形状に形成されている。尚、図4に示すように、下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さをh1とする。
<実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1>
次に、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1について説明する。
実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1は、図5等に示すように板状物2裏面の補強リブ6に取り付けて、後述する図12や図13等に示すように落下防止用ワイヤーロープ7の両端部または一方の端部のリング状掛止部7aを掛止するもので、図5〜図7等に示すように上側金具11と、下側金具12と、回動軸部としての回動軸用ボルト13およびナット14と、カラー15と、締付ボルト16およびナット17等を備えて構成される。
(上側金具11)
上側金具11は、図8および図9に示すように背板部である上板部11aと、一対の側板部11b,11bとから構成されており、上板部11aには、締付ボルト16が通される締付ボルト挿通孔11a1が設けられている。
一対の側板部11b,11bの先端部側には、図5に示すように補強リブ6の水平板部62上面に当接する補強リブ上面挟持部11b1,11b1が設けられている一方、基端部側には回動軸用ボルト13が通される回動軸用ボルト挿通孔11b2,11b2が設けられている。
回動軸用ボルト13は、市販のいわゆる角根ボルトを使用しているので、回動軸用ボルト挿通孔11b2は、図8(a)や図9(a)に示すように回動軸用ボルト13の角根部(図示せず。)が嵌るよう正方形に形成されている。
そして、上側金具11の一対の側板部11b,11bの先端部と基端部との間の中間部には、それぞれ、図9(b)に示すように係合部11b3,11b3を設けていると共に、その係合部11b3,11b3の周囲に凹部11b4,11b4を形成している。
係合部11b3,11b3は、補強リブ6の被係合溝62cを介して補強リブ6の上側被係合部62aのフランジ部62a1に係合するもので、図9(b)に示すようにL字形状に形成している。
凹部11b4,11b4は、補強リブ6の上側被係合部62aが係合させ易くするためのもので、それぞれ、係合部11b3,11b3と、係合部11b3,11b3に対し斜め対角線方向に対向し上側金具11先端部側の先端部側に向かうに従って徐々に下がる湾曲した湾曲傾斜辺11b5,11b5と、L字形状の係合部11b3,11b3に対し上下方向で対向する凹部上側辺11b6,11b6と、凹部上側辺11b6,11b6と係合部11b3,11b3基部との間に設けられ、補強リブ6の上側被係合部62aのフランジ部62a1に当接する直線状の垂直辺11b7,11b7で囲まれて形成されており、係合部11b3,11b3と傾斜辺11b5,11b5との間の空間から補強リブ6の上側被係合部62aを入れて係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側被係合部62aのフランジ部62a1に係合するように構成されている。
ここで、係合部11b3,11b3の幅は、図9(b)に示すようにw1とする。
(下側金具12)
下側金具12は、図10および図11に示すように背板部である下板部12aと、一対の側板部12b,12bとから構成されており、下板部12aには、締付ボルト16が通される締付ボルト挿通孔12a1が設けられている。
締付ボルト16は、回動軸用ボルト13と同様に市販のいわゆる角根ボルトを使用しているため、締付ボルト挿通孔12a1は、図10(a)および図11(a)に示すように締付ボルト16の角根部(図示せず。)が嵌るよう正方形に形成されている。
また、一対の側板部12b,12bの先端部側には、図5に示すように補強リブ6の水平板部62下面に当接する補強リブ下面挟持部12b1,12b1を設けている一方、基端部側には回動軸用ボルト13が通される回動軸用ボルト挿通孔12b2,12b2を設けている。
そのため、上側金具11と下側金具12とは、それぞれの基端部側の回動軸用ボルト挿通孔11b2,11b2と回動軸用ボルト挿通孔12b2,12b2とに回動軸用ボルト13を通してナット14によって螺合することによって回動軸用ボルト13を回動中心としてそれらの先端部側を上下方向に開閉可能になると共に、図5に示すように補強リブ6の被係合溝62cに上側金具11の係合部11b3,11b3を係合させ、回動軸用ボルト13を回動中心として上側金具11と下側金具12とを閉じると、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1が補強リブ6の水平板部62上面に当接する一方、下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1が補強リブ6の水平板部62下面に当接し、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟むことができるように構成されている。
ここで、図10(b)に示すように補強リブ下面挟持部12b1,12b1の高さh2は、図4に示すように下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さh1と同じとする。
これにより、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟んだ場合、図5に示すように下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1下面は、必ず補強リブ6の水平板部62下面に当接することができる。
ただし、補強リブ下面挟持部12b1,12b1の高さh2は下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さh1と同一でなくても、h2>h1であれば上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟むことができるので、本発明ではh2>h1であれば良い。
また、補強リブ下面挟持部12b1,12b1の幅である水平方向の長さは、図10(b)に示すようにw2とする。
また、一対の側板部12b,12bには、図5に示すように上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟んだ際、補強リブ6の下側被係合部62bの垂下部62b2に対向する一対の下側被係合部垂下対向部12b3,12b3を設けると共に、下側被係合部垂下対向部12b3,12b3の下端部から水平方向に基端部まで延びる下側被係合部下面対向部12b4,12b4を設けている。
そして、図10(b)に示すように下側被係合部下面対向部12b4,12b4から補強リブ下面挟持部12b1,12b1までの高さh2は、下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さh1(図4参照。)と同じにしている。
そのため、図5に示すように上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟んだ際、下側被係合部下面対向部12b4,12b4は補強リブ6の下側被係合部62bの下面にも当接することになる。
(回動軸用ボルト13およびナット14)
回動軸用ボルト13は、上述したように市販のいわゆる角根ボルトを使用しており、螺合するナット14によって締結されるもので、回動軸用ボルト13を上側金具11の一対の側板部11b,11bの回動軸用ボルト挿通孔11b2,11b2と、下側金具12の一対の側板部12b,12bの回動軸用ボルト挿通孔12b2,12b2とに通した場合には、その角根部(図示せず。)が上側金具11の正方形状の回動軸用ボルト挿通孔11b2に嵌るように構成されている。
(カラー15)
カラー15は、プラスチック等により構成された筒状のもので、回動軸用ボルト13のネジ部に直接、落下防止用ワイヤーロープ7が接触すると、落下防止用ワイヤーロープ7が切断し易くなるため、その防止のために回動軸用ボルト13のネジ部の外側を被覆するように構成されている。
(締付ボルト16およびナット17)
締付ボルト16は、上述したように市販のいわゆる角根ボルトを使用しており、螺合するナット17によって締結されるもので、締付ボルト16を下側金具12の下板部12aの締付ボルト挿通孔12a1から上側金具11の上板部11aの締付ボルト挿通孔11a1に通した場合には、その角根部(図示せず。)が下側金具12の正方形状の締付ボルト挿通孔12a1に嵌るように構成されている。
<実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1を使用しての落下防止用ワイヤーロープ7の取付方法の一例>
次に、以上のように構成された実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具を使用しての落下防止用ワイヤーロープ7の取付方法の一例について、図面を参照して説明する。
(実施形態1の取付け金具1を2個使用して落下防止用ワイヤーロープ7を掛止する場合)
支柱3から水平に張り出されるア−ム4には連結部材5等を介し固定した板状物2裏面の補強リブ6が取り付けられているので、実施形態1の取付け金具1を2個使用して落下防止用ワイヤーロープ7を掛止する場合、1本の落下防止用ワイヤーロープ7毎に実施形態1の取付け金具1を2個用意し、2個の取付け金具1をそれぞれ上下に位置する補強リブ6,6に固定する。
具体的には、例えば、図12に示すように、上下それぞれ離間して位置する補強リブ6,6に対し、実施形態1の取付け金具1の上側金具11と下側金具12とを締め付けている締付ボルト16のナット17を緩め、回動軸用ボルト13を中心に上側金具11と下側金具12の先端部側を開き、上側金具11の係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合し、かつ、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟むように取付ける。
その際、取付け金具1の上側金具11には、係合部11b3,11b3と、係合部11b3,11b3に対し斜め対角線方向に対向し上側金具11先端部側の先端部側に向かうに従って徐々に下がる湾曲した湾曲傾斜辺11b5,11b5と、L字形状の係合部11b3,11b3に対し上下方向で対向する凹部上側辺11b6,11b6と、凹部上側辺11b6,11b6と係合部11b3,11b3基部との間に設けられ、補強リブ6の被係合溝62cの先端部に当接する直線状の垂直辺11b7,11b7で囲まれた凹部11b4,11b4が形成されており、係合部11b3,11b3と傾斜辺11b5,11b5との間の空間から補強リブ6の上側被係合部62aを入れて係合部11b3,11b3が係合するように構成されている。
そのため、上側金具11と下側金具12の先端部側を余り開かなくても、上側金具11の係合部11b3,11b3を補強リブ6の被係合溝62cに容易に係合することができる
また、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1では、上側金具11に設けた係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合しているため、締付ボルト16を締付けるナット17の回転時に係合部11b3,11b3が上側金具11の供回りを防止する。
そのため、現場において手間をかけずに本発明に係る落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具を補強リブ6に取り付けることができ、その結果、板状物2の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができる。
次に、上下それぞれ離間して位置する補強リブ6,6に固定した実施形態1の取付け金具1それぞれに落下防止用ワイヤーロープ7の両端部を連結する。
具体的には、図12に示すように落下防止用ワイヤーロープ7を使用した際に、落下防止用ワイヤーロープ7にたるみが発生しないよう長さを調整しながら落下防止用ワイヤーロープ7の巻物から切断する。
次に最適な長さに切断した落下防止用ワイヤーロープ7を図12に示すように支柱3から水平に延びるアーム4の外側に回しながら落下防止用ワイヤーロープ7の両端部を上下それぞれ離間して位置する補強リブ6,6に固定した取付け金具1の締付ボルト16のカラー15の外側を一回りするように通す。
そして落下防止用ワイヤーロープ7の端部を例えばシンプルロック(東京製綱株式会社製)等のワイヤー留め具7bで落下防止用ワイヤーロープ7自身に留めてリング状掛止部7aを形成し、図12に示すように実施形態1の取付け金具1の回動軸用ボルト13に嵌め付けたカラー15に掛止する。
これで、実施形態1の取付け金具1を2個使用して落下防止用ワイヤーロープ7の掛止作業が完了する。
そのため、落下防止用ワイヤーロープ7の掛止作業後、仮に板状物2が落下した場合には、2個の実施形態1の取付け金具1によって補強リブ6に係合した落下防止用ワイヤーロープ7を介しその荷重を支柱3から水平に張り出されるア−ム4で受けることができる。
また実施形態1の取付け金具1では、図5に示すように、上側金具11の係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合しているので、補強リブ6から実施形態1の取付け金具1が脱落することを防止できると同時に、板状物2の荷重等を被係合溝62cで受けることができる。
特に、実施形態1の取付け金具1では、図5に示すように上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1が補強リブ6の水平板部62上面に当接する一方、下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1が補強リブ6の水平板部62下面に当接して、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟持している。
そのため、実施形態1の取付け金具1では、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とでも補強リブ6から取付け金具1が脱落することを防止できると同時に、板状物2の荷重等を上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とでも受けることができ、より確実に板状物2の荷重等を受けることができる。
また、仮に板状物2が落下した時に上側金具11の係合部11b3,11b3と補強リブ6の上側係合部62aのいずれか一方が破損等して係合が外れ、取付け金具1が図5上右方向に移動した場合には、上側金具11の係合部11b3,11b3の水平方向の幅w1(図9(a)参照。)よりも水平方向の幅(奥行き)が大きい幅w2(図10(a)参照。)を有する下側金具12の下側被係合部垂下対向部12b3,12b3が補強リブ6の下側被係合部62bの垂下部62b2に当接するので、上側金具11の係合部11b3,11b3と補強リブ6の上側係合部62aのいずれか一方が破損等して係合が外れた場合でも、板状物2が地上に落下することを確実に防止することができる。
また、実施形態1の取付け金具1では、補強リブ下面挟持部12b1,12b1の高さh2を図4に示すように下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さh1と同じにしている。
そのため、図5に示すように上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟み、下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1が補強リブ6の水平板部62下面に当接した場合、下側金具12の下側被係合部下面対向部12b4,12b4(図10(b)参照。)も補強リブ6の下側被係合部62b下面に当接することになるので、この点でも板状物2の荷重等を補強リブ6の被係合溝62cのみで受ける場合よりも板状物2が地上に落下することを確実に防止することができる。
(実施形態1の取付け金具1を1個使用して落下防止用ワイヤーロープ7を掛止する場合)
実施形態1の取付け金具1を1個使用して落下防止用ワイヤーロープ7を掛止する場合は、図13に示すように支柱3から水平方向に延びるア−ム4の下方に位置する補強リブ6に対し、図5に示すように実施形態1の取付け金具1の上側金具11の係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合し、かつ、上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟むように挟持する。
次に、図13に示すようにア−ム4の下方に位置する補強リブ6に固定した実施形態1の取付け金具1に落下防止用ワイヤーロープ7の両端部を、図12に示す取付け金具1を2個使用する場合と同様に連結する。
これで、実施形態1の取付け金具1を1個使用した落下防止用ワイヤーロープ7の掛止作業が完了し、落下防止用ワイヤーロープ7の掛止作業後、仮に板状物2が落下した場合には、上述した取付け金具1を2個使用する場合と同様の効果が得られることになる。
ただし、取付け金具1を1個使用する場合は、上述した取付け金具1を2個使用する場合と比較して、板状物2が落下した場合、板状物2の荷重等を落下防止用ワイヤーロープ7を介し1個の取付け金具1で受けるため、1個の取付け金具1やその取付け金具1が固定された補強リブ6にかかる負荷は大きくなる。
しかし、実施形態1の取付け金具1では、上側金具11の係合部11b3,11b3と補強リブ6の被係合溝62cの係合だけでなく、上側金具11の係合部11b3,11b3の水平方向の幅w1(図9(b)参照。)よりも大きい同方向の幅を有する上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1でもその荷重等を受けることができるので、板状物2の荷重等を補強リブ6の被係合溝62cのみで受ける場合よりも板状物2が地上に落下することを確実に防止することができる。
<本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具の主な効果>
以上説明したように本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1は、補強リブ6の水平板部62上面に当接する補強リブ上面挟持部11b1,11b1が先端側に設けられた上側金具1の基端部と、補強リブ6の水平板部62下面に当接する補強リブ下面挟持部12b1,12b1が先端側に設けられた下側金具12の基端部とが回動軸部である回動軸ボルト13によって回動可能に連結されていると共に、上側金具11および下側金具12には、それぞれ、先端部がそれぞれ補強リブ6の水平板部62の上面および下面に当接して挟持した状態を締付ボルト挿通孔11a1に通した締付ボルト16およびナット17によって固定できるように構成されており、上側金具11には補強リブ6の上側係合部62aに係合する係合部11b3,11b3を設けている。
そのため、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1によれば、現場において手間をかけずに標識板や看板等の板状物2の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができる。
また、上側金具11に設けた係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合するだけでなく、上側金具11の先端部側の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の先端部側の補強リブ下面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟持しているので、板状物2が落下した場合、補強リブ6の被係合溝62c以外にも荷重を負担させることができ、標識板や看板等の板状物2の落下をより確実に防止できる。
また、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1では、上側金具11に設けた係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合することにより締付ボルト16を締付けるナット17の回転時に係合部11b3,11b3が上側金具11の供回りを防止するため、現場において手間をかけずに本発明に係る落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具を補強リブ6に取り付けることができ、板状物2の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができる。
また、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1の上側金具11には、係合部11b3,11b3と、係合部11b3,11b3に対し斜め対角線方向に対向し上側金具11先端部側の先端部側に向かうに従って徐々に下がる湾曲した湾曲傾斜辺11b5,11b5と、L字形状の係合部11b3,11b3に対し上下方向で対向する凹部上側辺11b6,11b6と、凹部上側辺11b6,11b6と係合部11b3,11b3基部との間に設けられ、補強リブ6の被係合溝62cの先端部に当接する直線状の垂直辺11b7,11b7で囲まれた凹部11b4,11b4が形成されており、係合部11b3,11b3と傾斜辺11b5,11b5との間の空間から補強リブ6の上側被係合部62aを入れて係合部11b3,11b3が係合するように構成されている。
そのため、本発明に係る実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1では、上側金具11と下側金具12の先端部側を余り開かなくても、上側金具11の係合部11b3,11b3が補強リブ6の上側係合部62aに係合することができ、作業効率を向上させることができる。
また、仮に板状物2が落下した時に上側金具11の係合部11b3,11b3と補強リブ6の上側係合部62aのいずれか一方が破損等して係合が外れ、取付け金具1が図5において右方向に移動した場合、上側金具11の係合部11b3,11b3の水平方向の幅w1(図9(a)参照。)よりも水平方向の幅(奥行き)が大きい幅w2(図10(a)参照。)を有する下側金具12の下側被係合部垂下対向部12b3,12b3が補強リブ6の下側被係合部62bの垂下部62b2に当接するので、この点でも板状物2が地上に落下することを確実に防止することができる。
また、本発明に係る実施形態1の取付け金具1では、下側金具12の補強リブ下面挟持部12b1,12b1の高さh2(図10(b)参照。)を、図4に示すように補強リブ6の下側被係合部62b下面から水平板部62下面までの高さh1と同じにしている。
そのため、図5に示すように上側金具11の補強リブ上面挟持部11b1,11b1と下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1とで補強リブ6の水平板部62を上下方向から挟み、下側金具12の補強リブ上面挟持部12b1,12b1が補強リブ6の水平板部62下面に当接した場合、下側金具12の下側被係合部下面対向部12b4,12b4(図10(b)参照。)も補強リブ6の下側被係合部62b下面に当接することになるので、この点でも板状物2の荷重等を補強リブ6の被係合溝62cのみで受ける場合よりも板状物2が地上に落下することを確実に防止することができる。
尚、上記実施形態1の説明では、補強リブ6の上側係合部62aに係合する係合部11b3,11b3を上側金具11側に設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、係合部11b3,11b3を下側金具12側に設けても良いし、またその係合部11b3,11b3先端を上方向だけでなく、下方向にも突出させ、補強リブ6の上側係合部62aおよび下側係合部62bの両方に係合する構成しても良いし、あるいは補強リブ6の下側係合部62bのみに係合するように構成しても勿論良い。
実施形態2.
上記実施形態1の落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1では、係合部11b3,11b3を設けて説明したが、実施形態2の落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1’では、係合部を省略したことを特徴とする。
図14は、本発明に係る実施形態2の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1’を補強リブ6に取り付けた状態を示す正面図、図15は、その状態を示す斜視図である。
実施形態2の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1’では、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1とは異なり、上側金具11’の係合部を省略すると共に、補強リブ6を挟持した際の補強リブ6に対する上側金具11’および下側金具12’の接触面積が実施形態1の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具1よりも増大するように上側金具11’および下側金具12’の形状を変更し、かつ、補強リブ6を挟持する上側金具11’および下側金具12’の挟持部分における隅部に補強リブ6の角部62a2,62b3,62b4を避ける円形の角部避け凹部11b8’,12b8’,12b9’を設けたことを特徴とする。尚、図15において、符号の15は、回動軸用ボルト13’に嵌めたカラーであり、回動軸用ボルト13’に掛ける落下防止用ワイヤーロープ7に対し傷が付くことを防止するための物であり、実施形態1のカラー15と同じ物である。
具体的には、上側金具11’の左右の側板部11b’,11b’は、補強リブ6を挟持した際、図14に示すように補強リブ6の水平板部62および上側被係合部62a上面に当接する補強リブ上面挟持部11b1’,11b1’と、補強リブ6の上側被係合部62aのフランジ部62a1に当接する直線状の垂直辺11b7’,11b7’とを有すると共に、補強リブ上面挟持部11b1’,11b1’と垂直辺11b7’,11b7’との交点となる隅部には、補強リブ6の上側被係合部62aのフランジ部62a1の角部62a2を避ける円形の角部避け凹部11b8’,11b8’を設けている。
また、上側金具11’の左右の側板部11b’,11b’には、上側金具11’を開閉した際、垂直辺11b7’,11b7’が補強リブ6の下側被係合部62b等に干渉しないように、回動軸用ボルト13’の方に向かって傾斜する傾斜辺11b9’,11b9’を設けている。
下側金具12’の左右の側板部12b’,12b’は、補強リブ6を挟持した際、図14に示すように補強リブ6の水平板部62下面に当接する補強リブ下面挟持部12b1’,12b1’と、補強リブ6の下側被係合部62bの垂下部62b2に対向する一対の下側被係合部垂下対向部12b3’,12b3’と、補強リブ6の下側被係合部62b下面に当接する下側被係合部下面挟持部12b4’,12b4’と、補強リブ6の下側被係合部62bのフランジ部62b1に当接する直線状の垂直辺12b7’,12b7’とを有すると共に、下側被係合部下面挟持部12b4’,12b4’と垂直辺12b7’,12b7’との交点となる隅部には、補強リブ6の下側被係合部62bのフランジ部62b1の角部62b3を避ける円形の角部避け凹部12b8’を設け、下側被係合部垂下対向部12b3’,12b3’と下側被係合部下面挟持部12b4’,12b4’との交点となる隅部には、補強リブ6の下側被係合部62b後部の角部62b4を避ける円形の角部避け凹部12b9’を設けている。
<本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’の主な効果>
そのため、本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’によれば、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7と同様に、回動軸ボルト13’によって基端側が回動可能に連結された上側金具11’および下側金具12’によって補強リブ6を上下から挟持して補強リブ6に取付けるため、現場において手間をかけずに標識板や看板等の板状物2の落下防止用ワイヤーを容易に引っ掛けることができる。
特に、本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’では、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1とは異なり係合部11b3,11b3を設けていないため、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1よりも簡単に補強リブ6に取付けることができる。
また、本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’では、係合部11b3,11b3を省略したため、係合部11b3,11b3によって補強リブ6の被係合溝62cに係合できないものの、上側金具11’の側板部11b’,11b’の補強リブ上面挟持部11b1’,11b1’が補強リブ6の水平板部62および上側被係合部62a上面に当接して挟持する一方、下側金具12’の側板部12b’,12b’の補強リブ下面挟持部12b1’,12b1’と下側被係合部下面挟持部12b4’,12b4’が補強リブ6の補強リブ6の水平板部62および下側被係合部62b下面に当接して挟持するため、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1よりも補強リブ6を挟持した際の接触面積が増大して摩擦力が増大するため、確実に補強リブ6に取付けることができる。
また、本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’では、実施形態1の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1とは異なり、補強リブ6を挟持する上側金具11’および下側金具12’の挟持部分における隅部に補強リブ6の角部62a2,62b3,62b4を避ける円形の角部避け凹部11b8’,12b8’,12b9’を設けているため、上側金具11’および下側金具12’が補強リブ6を挟持する際、無駄な隙間などを開けずに挟持することが可能となり、この点でも確実に補強リブ6に取付けることができる。
また、本発明に係る実施形態2の落下防止用ワイヤーロープ7の取付け金具1’では、上側金具11’の左右の側板部11b’,11b’には、上側金具11’を開閉した際、垂直辺11b7’,11b7’が補強リブ6の下側被係合部62b等に干渉しないように、回動軸用ボルト13’の方に向かって傾斜した傾斜辺11b9’,11b9’を設けているため、簡単に補強リブ6に取付けることができる。
1 落下防止用ワイヤーロープの取付け金具
11 上側金具
11a 上板部(背板部)
11a1 締付ボルト挿通孔
11b,11b 側板部
11b1,11b1 補強リブ上面挟持部
11b2 回動軸用ボルト挿通孔
11b3,11b3 係合部
11b4 凹部
11b5 湾曲傾斜辺(傾斜辺)
11b6 凹部上側辺
11b7 垂直辺
12 下側金具
12a 下板部(背板部)
12a1 締付ボルト挿通孔
12b,12b 側板部
12b1,12b1 補強リブ下面挟持部
12b2,12b2 回動軸用ボルト挿通孔
12b3,12b3 下側被係合部垂下対向部
12b4,12b4 下側被係合部下面対向部
13 回動軸用ボルト
14 ナット
15 カラー
16 締付ボルト
17 ナット
1’ 落下防止用ワイヤーロープの取付け金具
11’ 上側金具
11a’ 上板部(背板部)
11b’,11b’ 側板部
11b1’,11b1’ 補強リブ上面挟持部
11b7’,11b7’ 垂直辺
11b8’,11b8’ 角部避け凹部
11b9’,11b9’ 傾斜辺
12’ 下側金具
12a’ 下板部(背板部)
12b’,12b’ 側板部
12b1’,12b1’ 補強リブ下面挟持部
12b3’,12b3’ 下側被係合部垂下対向部
12b4’,12b4’ 下側被係合部下面挟持部
12b7’,12b7’ 垂直辺
12b8’ 凹部
12b9’ 角部避け凹部
16’ 締付ボルト
17’ ナット
2 板状物
3 支柱
4 ア−ム
4a アーム連結部材
4b アーム取付部材
5 連結部材
6 補強リブ
61 固定板部
62 水平板部
62a 上側被係合部
62a1 フランジ部
62b 下側被係合部
62b1 フランジ部
62b2 垂下部
62c 被係合溝
7 落下防止用ワイヤーロープ
7a リング状掛止部
7b ワイヤー留め具

Claims (5)

  1. 標識板や看板等の板状物の裏面にその裏面と平行に延び前記板状物に固定される固定板部と、その固定板部から起立して前記板状物の裏面から離れるように延びる水平板部とを有し、その水平板部先端には上下それぞれから近接するように突出するフランジ部を有する蟻溝状の被係合溝をレール状に形成した補強リブを備え、道路沿いに立てられた柱の上部から道路の方向へ水平に張り出されるア−ムに取り付けられた前記板状物の落下を防止するため、前記アームに巻き掛けられたワイヤーロープの両端を前記補強リブに固定する板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具であって、
    前記補強リブの前記水平板部上面に当接する補強リブ上面挟持部が先端側に設けられた前記上側金具の基端部と、前記補強リブの前記水平板部下面に当接する補強リブ下面挟持部が先端側に設けられた前記下側金具の基端部とが回動軸部によって回動可能に連結されていると共に、前記上側金具および前記下側金具には、それぞれ、先端部がそれぞれ前記補強リブの水平板部の上面および下面に当接して挟持した状態をボルト挿通孔に通した締付ボルトおよびナットによって固定できるように構成されていることを特徴とする板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具。
  2. 請求項1記載の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具において、
    前記上側金具と前記下側金具の内、少なくとも一方には前記補強リブの被係合溝に係合する係合部が設けられていることを特徴とする板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具。
  3. 請求項2記載の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具において、
    前記上側金具と前記下側金具とは、それぞれ、背板部とその背板部の両端からそれぞれ垂直方向に延びる一対の側板部とを有して断面コ字形状に形成されており、
    前記係合部は、前記上側金具の一対の側板部からそれぞれ先端部の方に向かって突出した後、上方に突出することにより前記補強リブの被係合溝の上側のフランジ部に係合するように構成されていることを特徴とする板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具。
  4. 請求項2または請求項3に記載の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具において、
    前記上側金具には、前記係合部と、前記係合部に対し斜め対角線方向に対向し前記上側金具の先端部側に向かうに従って徐々に下がる傾斜辺と、前記係合部に対し上下方向で対向する凹部上側辺と、前記凹部上側辺と前記係合部基部との間に設けられ、前記補強リブの前記被係合溝の先端部に当接する直線状の垂直辺で囲まれた凹部が形成されており、
    前記係合部と前記傾斜辺との間の空間から前記補強リブの前記上側被係合部を挿入して前記係合部が係合するように構成されていることを特徴とする板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか一の請求項に記載の板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具において、
    前記下側金具の前記補強リブ下面挟持部の高さは、前記補強リブの前記下側被係合部の下面から前記水平板部の下面までの高さと同じとすることを特徴とする板状物落下防止用ワイヤーロープの取付け金具。
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