以下、本発明を実施するための最良な形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、ファミリーレストラン等の飲食店に構築された注文管理システムのオーダエントリターミナルに本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態における注文管理システムの全体構成図であり、図中1は接客担当者がそれぞれ携帯し、客から注文を受けた飲食メニュー品目に関する情報を入力するのに供する携帯型の注文入力装置、いわゆるオーダエントリターミナルである。オーダエントリターミナル1は、無線通信機能を内蔵しており、注文管理装置3の無線部2と無線を利用してデータ通信を行うことができるようになっている。無線部2は、例えば客席の天井部に取り付けられており、注文管理装置3と各オーダエントリターミナル1との間のデータ伝送の中継を担う。
注文管理装置3は、客の注文,調理,会計までを一元的に管理するコンピュータ機器であって、LAN(Local Area Network)等の通信回線4を介して厨房端末5,伝票発行機6及びPOS端末7とオンラインで接続されている。
注文管理装置3は、各オーダエントリターミナル1から無線送信される客の注文メニュー情報を無線部2を介して受信すると、この注文メニュー情報を客別に記憶管理するとともに注文された飲食メニュー品目の調理指示データを作成し、厨房端末5に送信する。これにより、厨房端末5においては、注文された飲食メニュー品目の調理指示が表示,印字,音声等によって出力される。また注文管理装置3は、前記注文メニュー情報に基づいて注文伝票の印字データを作成し、伝票発行機6に送信する。これにより、伝票発行機6から客毎の注文伝票が印字発行される。また、POS端末7において会計を行う客の伝票番号が入力されると、注文管理装置3は、その伝票番号によって識別される客の注文メニュー情報をオーダ記憶部から読出し、POS端末7に送信する。これにより、POS端末7においては、飲食代金の会計処理が実行されるものとなっている。
さて、前記注文管理装置3が有するハードディスク等の不揮発性記憶装置には、各オーダエントリターミナル1での注文メニュー入力処理を支援するためのデータファイルとしてメインメニューファイル8,サブメニューファイル9及びコメントファイル10が形成されている。そして、これらのデータファイル8.9.10のデータは、各オーダエントリターミナル1に無線を利用してダウンロードされている。
メインメニューファイル8には、図2に示すように、一意に設定された群番号をキーとして、その群番号で識別されるメインメニュー群の名称と、そのメインメニュー群に属するメインメニュー品目の情報とが記憶されている。ここで、メインメニュー品目とは、単価が決められた飲食品目のことである。各メインメニュー品目の素材,構成等から分類されるメインメニュー群としては、例えばランチ類,サラダ/スープ類,パスタ類,グラタン/ドリア類,パン類,肉料理類,和膳/丼物類,デザート類,お子様向けメニュー類,飲料類,麺類等がある。
メインメニュー品目の情報には、メインメニュー品目毎に設定されたメニューコード(MMC),メニュー名称及び単価の他、サブメニュー数とサブメニュー群の情報が含まれる。ここで、サブメニューとは、メインの料理に付加される飲食品目であって、複数品目の中からいずれか1品目を選択するようになっている。サブメニューの分類には、ライス,パン等の主食類、コーンサラダ,ポテトサラダ,ツナサラダ,マカロニサラダ等のサラダ類,ホットコーヒー,アイスコーヒー,紅茶,ジュース等の飲料類,ケーキ,アイスクリーム等のデザート類等がある。サブメニューとして付加された飲食品目の代金はメインメニュー品目の単価に含まれている。サブメニューを有するメインメニュー品目に対しては、そのメニュー品目が有するサブメニュー群の数とその識別コードである群番号とが、サブメニュー数及びサブメニュー群としてメインメニューファイル8に設定されている。これに対し、サブメニューを有さないメニュー品目に対しては、サブメニュー数及びサブメニュー群がいずれも“0”に設定されている。
サブメニューファイル9には、図3に示すように、一意に設定された群番号をキーとして、その群番号で識別されるサブメニュー群の名称と、そのサブメニュー群に属するサブメニュー品目の情報とが記憶されている。サブメニュー品目の情報には、サブメニュー品目毎に設定されたメニューコード(SMC)及びメニュー名称の他、そのサブメニュー品目に付随するコメントの分類を示すコメント群番号が記憶されている。ここで、コメントとは、メニュー品目に付随する項目であり、例えばサラダに付けるドレッシングや飲料の提供時間等が該当する。
コメントファイル10には、図4に示すように、一意に設定された群番号をキーとして、その群番号で識別されるコメント群の名称と、そのコメント群に属するコメントの情報とが記憶されている。コメントの情報には、コメント毎に設定されたコメントコード(CMC)と、ドレッシング名,提供時間等のコメント項目とが含まれる。
オーダエントリターミナル1は、飲食店における注文メニュー情報を入力するための入力部、この入力部を介して入力される注文メニュー情報を一客分記憶するオーダ記憶部及びオーダ記憶部に記憶された注文メニュー情報を表示する表示部を備えている。
前記オーダエントリターミナル1の外観図を図5に示し、要部ブロック図を図6に示す。オーダエントリターミナル1は、薄板状で見開くことが可能な本体10からなり、見開いたときの一方の面に入力部として機能するキーボード11が設けられ、他方の面に入力部及び表示部として機能するタッチパネル付のディスプレイ12が設けられている。
本体10には、主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)13、プログラム等の固定的データが予め格納されたROM(Read Only Memory)14、前記データファイル8〜10がダウンロードされるRAM(Random Access Memory)15、無線回路16、前記キーボード11を制御するキーボードコントローラ17、前記タッチパネル付ディスプレイ12の画面表示を制御する表示コントローラ18及びタッチパネル入力を制御するタッチパネル信号入力回路19等が設けられている。CPU13と、ROM14,RAM15,無線回路16,キーボードコントローラ17,表示コントローラ18及びタッチパネル信号入力回路19とは、アドレスバス,データバス等のバスラインで接続されている。
キーボード11には、客から注文を受けた飲食メニュー品目の入力を宣言するオーダキー21の他、各種メインメニュー群を指定するメニュー群指定キー22、置数キー23、確認/送信キー24等が配設されている。
タッチパネル付ディスプレイ12には、注文を受けた飲食メニュー品目の名称と注文数とを1品目毎に皿の図柄内に対応付けて表示するためのメニュー画面40が表示されている。
RAM15には、各データファイル8〜10を記憶するエリアの他、図7に示すように、オーダ記憶部として機能するオーダメモリ31、オーダ数カウンタnのカウンタメモリ32、サブメニューフラグSMFのフラグメモリ33、メニュー表示フラグMDFのフラグメモリ34等が形成されている。
かかる構成のオーダエントリターミナル1は、オーダキー21の入力によりCPU13が図8〜図11の流れ図に示すオーダキー処理を実行するようにプログラム構成されている。すなわちCPU13は、このオーダキー処理を開始すると、先ず、オーダメモリ31をクリアする。また、オーダ数カウンタnのリセットを行う。さらに、サブメニューフラグSMF及びメニュー表示フラグMDFを“0”に設定する。
しかる後、CPU13は、ST1として確認/送信キー24が入力されたか否かを判断する。そして、入力されていない場合には、ST2としてサブメニューフラグSMFをチェックする。ここで、サブメニューフラグSMFが“1”でない場合には、ST3としてメニュー群指定キー22が入力されたか否かを判断する。そして、入力されていない場合には、ST4としてメニュー表示フラグMDFをチェックする。ここで、メニュー表示フラグMDFが“1”でない場合には、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。したがって、オーダキー21が入力された直後は、CPU13は、確認/送信キー24が入力されるか、メニュー群指定キー22が入力されるのを待機する。
ST3にてキーボードコントローラ17からの信号によりメニュー群指定キー22が入力されたと判断した場合には、CPU13は、その入力されたメニュー群指定キー22によって指定されたメインメニュー群に属するメインメニュー品目のリスト画面(メインメニューリスト画面50)を作成し、タッチパネル付ディスプレイ12に表示させる。そして、メニュー表示フラグMDFを“1”に変更したならば、ST4のメニュー表示フラグMDFの状態判断処理に進む。
メインメニューリスト画面50の一例を図12に示す。この画面50は、メインメニュー群「ランチ」のメニュー群指定キー22が入力されたときに表示されるメインメニューリスト画面50であって、複数の区画からなるタッチキー部51と、OKボタン52と、名称表示部53とからなっている。タッチキー部51には、その区画毎にメインメニュー群「ランチ」に属する各メインメニュー品目の名称が表示されている。名称表示部53には、タッチ操作された区画内のメインメニュー品目の名称が表示される。
そこでCPU13は、ST4にてメニュー表示フラグMDFが“1”であることを確認すると、タッチパネル付ディスプレイ12にいずれかのメインメニュー群に対応するメインメニューリスト画面50が表示されているので、ST5としてその画面50のタッチキー部51がタッチ操作されたか否かを判断する。そして、タッチキー部51がタッチ操作されていない場合には、メインメニュー品目の注文入力が行われていないので、CPU13は、画面50のOKボタン52がタッチ操作されたか否かを判断する。ここで、OKボタン52もタッチ操作されていない場合には、CPU13は、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。これに対し、タッチパネルからの信号によりOKボタン52がタッチ操作されたことを検出した場合には、CPU13は、メインメニューリスト画面50を消去する。そして、メニュー表示フラグMDFを“0”に戻したならば、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
したがって、メニュー群指定キー22が操作されてメインメニューリスト画面50がタッチパネル付ディスプレイ12に表示されている状態にあっては、CPU13は、確認/送信キー24が入力されるか、メニュー群指定キー22が入力されるか、メインメニューリスト画面50のタッチキー部51またはOKボタン52がタッチ操作されるのを待機する。そして、他のメニュー群指定キー22が入力された場合には、表示中のメインメニューリスト画面50に代えて、新たに入力されたメニュー群指定キー22によって指定されたメインメニュー群に属するメインメニュー品目のリスト画面を表示させる。
ST5にてタッチパネルからの信号によりタッチキー部51がタッチ操作されたことを検出した場合には、そのタッチされた区画内に表示されているメインメニュー品目の注文が指示されたので、CPU13は、図9に具体的に示すメインメニュー注文処理を実行する。
先ず、CPU13は、注文指示されたメインメニュー品目に関連する情報,すなわちメインメニューコード,メインメニュー名称,サブメニュー数及びサブメニュー群番号を注文管理装置3からダウンロードされたメインメニューファイル8から読み出す。
次に、CPU13は、注文指示されたメインメニュー品目のメインメニューコードを検索コードとしてオーダメモリ31を検索する。そして、検索コードと一致するメインメニューコードを有する注文メニュー情報が記憶されていない場合には、注文指示されたメインメニュー品目と同一品目の注文メニュー情報がオーダメモリ31に格納されていないので、CPU13は、オーダ数カウンタnを1だけカウントアップした後、このオーダ数カウンタnの値をオーダ番号とする注文メニュー情報を作成する。すなわち、注文指示されたメインメニュー品目のメインメニューコード,メインメニュー名称,サブメニュー数及びサブメニュー群番号を注文数=1とともにオーダ番号nと対応付けて注文メニュー情報を作成する。そして、このオーダ番号nの注文メニュー情報をオーダメモリ31に記憶する。
次に、CPU13は、ST6としてオーダ番号nの注文メニュー情報のサブメニュー数を調べる。ここで、サブメニュー数が“0”であった場合には、注文指示されたメインメニュー品目はサブメニューを有さない品目なので、CPU13は、タッチパネル付ディスプレイ12のメニュー画面40に注文指示されたメインメニュー品目のメインメニュー名称と注文数とを対応させて表示させる。しかる後、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
ST6にてサブメニュー数が“1”以上であった場合には、注文指示されたメインメニュー品目はサブメニューを有する品目なので、CPU13は、オーダ番号nの注文メニュー情報からサブメニュー群番号を抽出し、このサブメニュー群番号に対応するサブメニュー群名称を注文管理装置3からダウンロードされたサブメニューファイル9から取得する。そして、メニュー画面40に、注文指示されたメインメニュー品目のメインメニュー名称と関連付けて、取得したサブメニュー群名称を注文数とともに表示させる(メニュー表示制御手段)。しかる後、CPU13は、サブメニューフラグSMFを調べ、“0”であったならば“1”に変更して、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
一方、オーダメモリ31を検索した結果、検索コードと一致するメインメニューコードの注文メニュー情報が記憶されていた場合には、注文指示されたメインメニュー品目と同一品目の注文メニュー情報がオーダメモリ31に格納されているので、CPU13は、当該注文メニュー情報のオーダ番号k(k<n)を取得する。そして、このオーダ番号kの注文メニュー情報の注文数を1だけ増加する。また、メニュー画面40に表示されている当該メインメニュー品目の注文数も増加する。
次に、CPU13は、オーダ番号kの注文メニュー情報のサブメニュー数を調べる。ここで、サブメニュー数が“0”であった場合には、注文指示されたメインメニュー品目はサブメニューを有さない品目なので、CPU13は、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
これに対し、サブメニュー数が“1”以上であった場合には、注文指示されたメインメニュー品目はサブメニューを有する品目なので、CPU13は、オーダ番号kの注文メニュー情報からメインメニューコードを取得し、メインメニューファイル8から当該メインメニューコードに対応するサブメニュー群番号を読み出して、オーダ番号kの注文メニュー情報に追加する。その後、CPU13は、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
したがって、メインメニューリスト画面50がタッチパネル付ディスプレイ12に表示されている状態にあって、その画面のタッチキー部51が連続して操作されると、その都度、CPU13は、メインメニュー注文処理を実行する。
メニュー画面40の一例を図13に示す。この画面40には、予め複数個(図では7つ)の皿を図案化したアイコン(以下、皿型アイコンと称する)41(41A,41B,…,41G)が表示されており、新規のメインメニュー品目が注文指示される毎に、1つのアイコンが選択され、そのアイコン内にメインメニュー名称と注文数とが表示される。また、サブメニューを有するメインメニュー品目に対しては、サブメニュー数と一致する数の小皿を図案化したアイコン(以下、小皿型アイコンと称する)42(42A,42B,42C,42D,42E,42F)が皿型アイコン41と関連付けられて表示され、各小皿型アイコン42内に該当するサブメニュー群名称が表示される。
ST2にてサブメニューフラグSMFが“1”であることを確認した場合には、CPU13は、サブメニュー群の入力宣言があったか否かを判断する。ここで、サブメニュー群の入力宣言が無かった場合には、ST3のメニュー群指定キー22の入力有無判断処理に進む。
これに対し、タッチパネルからの信号によりメニュー画面40に表示されている小皿型アイコン42がタッチ操作されたことを検出した場合には、CPU13は、サブメニュー群の入力宣言があったと判断する。そして、図10の流れ図に具体的に示すサブメニュー注文処理を実行する。
先ず、CPU13は、サブメニュー入力宣言のあったメインメニュー品目、つまりはタッチ操作された小皿型アイコン42と関連付けられた皿型アイコン41に表示されている名称のメインメニュー品目に対応する注文メニュー情報のオーダ番号kをオーダメモリ31から取得する。次に、CPU13は、タッチ操作された小皿型アイコン42に表示されている名称のサブメニュー群を識別するサブメニュー群番号がオーダ番号kの注文メニュー情報に記憶されているか否かを判断する。ここで、記憶されていない場合には、該当するサブメニュー群の指定は完了しているので、CPU13は、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
これに対し、当該サブメニュー群番号がオーダ番号kの注文メニュー情報に記憶されている場合には、CPU13は、当該サブメニュー群番号に対応するサブメニュー品目情報(サブメニューコード,サブメニュー名称,コメント群番号)をサブメニューファイル9から読み出す。そして、サブメニュー名称のリスト画面(サブメニューリスト画面60)を作成し、タッチパネル付ディスプレイ12に表示させる。
サブメニューリスト画面60の一例を図14に示す。この画面60は、サブメニュー群「サラダ」の小皿型アイコン42Bがタッチ操作されたときに表示されるサブメニューリスト画面60であって、リスト部61と、OKボタン62とからなっている。リスト部61には、サブメニュー群「サラダ」に属する各サブメニュー品目の名称が表示されている。
そこでCPU13は、ST7としてサブメニューリスト画面60のOKボタン62がタッチ操作されるか、ST8としてリスト部61がタッチ操作されるのを待機する。ここで、タッチパネルからの信号により画面60のOKボタン62がタッチ操作されたことを検出した場合には、CPU13は、サブメニューリスト画面60を消去する。そして、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
一方、タッチパネルからの信号によりリスト部61がタッチ操作されたことを検出した場合には、タッチ操作部位に表示されている名称のサブメニュー品目が指定されたので、CPU13は、ST9としてその指定されたサブメニュー品目に関する情報のコメント群番号を調べる。そして、コメント群番号が“0”の場合には、当該サブメニュー品目に対してはコメントが不要なので、CPU13は、オーダメモリ31に記憶されているオーダ番号kの注文メニュー情報の中から、指定されたサブメニュー品目のサブメニュー群番号を検出する。そして、このサブメニュー群番号を、指定されたサブメニュー品目のサブメニューコードに変更する。
これに対し、コメント群番号が“0”でない場合には、当該サブメニュー品目に対してはコメントが必要なので、CPU13は、そのコメント群番号に対応するコメント情報を注文管理装置3からダウンロードされたコメントファイル10から読出す。そして、コメント情報のリスト画面(コメントリスト画面70)を作成し、タッチパネル付ディスプレイ12に表示させる。
コメントリスト画面70の一例を図15に示す。この画面70には、サブメニュー群「サラダ」の中の1品目(コーンサラダ)が指定されたときに表示されるコメントリスト画面70であって、サブメニュー群「サラダ」に対するコメント群「ドレッシング」のコメント項目が表示されている。
そこでCPU13は、ST10としてコメントリスト画面70の中のいずれかのコメント項目が選択されるのを待機する。そして、タッチパネルからの信号によりコメントリスト画面70がタッチ操作されたことを検出した場合には、タッチ操作部位に表示されているコメント項目が選択されたので、CPU13は、オーダメモリ31に記憶されているオーダ番号kの注文メニュー情報の中から、指定されたサブメニュー品目のサブメニュー群番号を検出する。そして、このサブメニュー群番号を、指定されたサブメニュー品目のサブメニューコードと選択されたコメント項目のコメントコードとに変更する。しかる後、コメントリスト画面70を消去する。
その後、CPU13は、ST11としてオーダ番号kの注文メニュー情報中に、指定されたサブメニュー品目のサブメニュー群番号が残っているか否かを判断する(サブメニュー別指定済判断手段)。そして、残っている場合には、ST7のOKボタン入力判断処理に戻る。
これに対し、該当するサブメニュー群番号が残っていない場合には、CPU13は、サブメニューリスト画面60を消去する。また、メニュー画面40に表示されている小皿型アイコン42のうち、サブメニュー入力宣言のあったサブメニュー群に関連するアイコン42、つまりはタッチ操作されたアイコン42を入力完了表示とする(表現切換手段)。さらに、オーダメモリ31に記憶されているオーダ番号kの注文メニュー情報のサブメニュー数を1だけ減算する。しかる後、CPU13は、ST12としてオーダメモリ31に記憶されている全ての注文メニュー情報のサブメニュー数を調べる。そして、全ての注文メニュー情報のサブメニュー数が“0”であった場合に限り、サブメニューフラグSMFを“0”に戻す。少なくとも1つの注文メニュー情報のサブメニュー数が“1”以上であった場合には、サブメニューフラグSMFは“1”のままとする。その後、CPU13は、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
入力完了表示の一例を図16に示す。この例は、注文数が2点のメインメニュー品目「スペシャルランチ」に対するサブメニュー群「サラダ」の入力を完了した場合であり、入力を完了していない他のサブメニュー群に対応する小皿型アイコン42A,42C,42Dに対して、入力を完了したサブメニュー群「サラダ」に対応する小皿型アイコン42Bの色を変えている。例えば、入力完了前のアイコン42A,42C,42Dの色を赤色とし、入力完了後のアイコン42Bの色を青色としている。
なお、アイコンの色は特に限定されるものではなく、例えば入力完了前のアイコン42A,42C,42Dの色を青色とし、入力完了後のアイコン42Bの色を赤色としてもよい。また、その他の色の組合せを適用してもよい。要は、入力完了前のアイコン42A,42C,42Dと入力完了後のアイコン42Bとを一目で区別できればよい。このため、例えば、図19に示すように、入力完了前のアイコン42A,42C,42Dと入力完了後のアイコン42Bとで形状を異ならせることにより区別できるようにしてもよい。
ST1にてキーボードコントローラ17からの指令により確認/送信キー24が入力されたと判断した場合には、CPU13は、図11の流れ図に具体的に示す確認/送信処理を実行する。先ず、CPU13は、ST13としてオーダ数カウンタnを調べる。ここで、オーダ数カウンタnが“0”であった場合には、注文メニュー情報の入力なしに確認/送信キー24が操作された誤操作なので、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
オーダ数カウンタnが“1”以上であった場合には、CPU13は、オーダメモリ31内に記憶されている全ての注文メニュー情報から注文入力されたメインメニュー品目の一覧リスト画面(注文確認リスト画面80)を作成し、タッチパネル付ディスプレイ12に表示させる。
次に、CPU13は、ST14としてサブメニューフラグSMFを調べる(メニュー別指定済判断手段)。ここで、サブメニューフラグSMFが“1”に更新されていた場合には、サブメニューを指定していないメインメニュー品目があるので、CPU13は、オーダメモリ31内の注文メニュー情報からサブメニュー群番号が残っている注文メニュー情報を検出する。そして、この注文メニュー情報のメインメニュー名称を取得し、注文確認リスト画面80内の該当するメインメニュー名称に対して警告表示を行う(報知手段)。
警告表示を含む注文確認リスト画面80の一例を図17に示す。この画面80は、メインメニュー品目「おすすめランチ」と「ミートスパゲッティ」を各1点と「スペシャルランチ」を2点の計4点の注文を入力したが、「スペシャルランチ」に対するサブメニューの指定が残っているときの注文確認リスト画面80である。注文確認リスト画面80には、メインメニュー品目の名称リスト81の他、閉じるボタン82が表示されている。また、メインメニュー品目「スペシャルランチ」には、警告マーク83が表示されている。
そこで、CPU13は、ST15として注文確認リスト画面80の閉じるボタン82が入力されるのを待機する。そして、タッチパネルからの信号により閉じるボタン82がタッチ操作されたことを検出した場合には、CPU13は、注文確認リスト画面80を消去した後、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
ST14にてサブメニューフラグSMFが“0”であった場合には、CPU13は、注文確認リスト画面80の閉じるボタン82が入力されるか、確認/送信キー24が再度操作されるのを待機する。ここで、閉じるボタン82の入力を検出した場合には、CPU13は、注文確認リスト画面80を消去した後、ST1の確認/送信キー入力判断処理に戻る。
これに対し、確認/送信キー24の入力を検出した場合には、CPU13は、オーダメモリ31に記憶されている注文メニュー情報を無線回路16で変調し、無線波として無線部2に送信する。また、注文確認リスト画面80及びメニュー画面40を消去したならば、今回のオーダキー処理を終了するものとなっている。
今、注文管理装置3からダウンロードされたメインメニューファイル8,サブメニューファイル9及びコメントファイル10にそれぞれ図2,図3,図4に示すデータが設定されていたとする。そして、例えば4人グループの客のうち1人目(客Aとする)が「おすすめランチ」を、2人目(客Bとする)が「スペシャルランチ」を、3人目(客Cとする)が「ミートスパゲッティ」を、4人目(客Dとする)が「スペシャルランチ」をそれぞれ順番に注文したとする。因みに、「おすすめランチ」と「スペシャルランチ」はサブメニューを有するメニュー品目であり、「ミートスパゲッティ」はサブメニューを有さないメニュー品目である。
この場合、接客担当の店員は、オーダエントリターミナル1のオーダキー21を入力操作後、先ず、客Aのオーダを聞いて「ランチ」のメニュー群指定キー22を入力操作する。そうすると、タッチパネル付ディスプレイ12にメインメニュー群「ランチ」のメインメニューリスト画面50が表示されるので、その画面のタッチキー部51に表示された「おすすめランチ」をタッチ操作する。
続いて店員は、客Bのオーダを聞いて同タッチキー部51に表示された「スペシャルランチ」をタッチ操作する。
次に、店員は、客Cのオーダを聞いて「パスタ」のメニュー群指定キー22を入力操作する。そうすると、タッチパネル付ディスプレイ12にメインメニュー群「パスタ」のメインメニューリスト画面が表示されるので、その画面のタッチキー部の「ミートスパゲッティ」をタッチ操作する。
次に、店員は、客Dのオーダを聞いて「ランチ」のメニュー群指定キー22を入力操作する。そしてメインメニュー群「ランチ」のメインメニューリスト画面50のタッチキー部51に表示された「スペシャルランチ」をタッチ操作する。
以上の操作を終えると、オーダメモリ31には、図18(a)に示すデータが記憶される。すなわち、オーダ番号「1」の注文メニュー情報としてメインメニューコード「101」,メニュー名称「おすすめランチ」,注文数「1」,サブメニュー数「2」,サブメニュー群番号「20」/「30」が記憶され、オーダ番号「2」の注文メニュー情報としてメインメニューコード「104」,メニュー名称「スペシャルランチ」,注文数「2」,サブメニュー数「4」,サブメニュー群番号「10」/「20」/「30」/「40」/「10」/「20」/「30」/「40」が記憶され、オーダ番号「3」の注文メニュー情報としてメインメニューコード「121」,メニュー名称「ミートスパゲッティ」,注文数「1」,サブメニュー数「0」,サブメニュー群番号「0」が記憶される。
また、タッチパネル付ディスプレイ12には、図13に示すメニュー画面40が表示される。すなわち、最後に注文入力したメインメニュー品目「スペシャルランチ」の皿型アイコン41Cが画面中央下部に大きく表示されている。また、この皿型アイコン41Cには、4種類のサブメニュー「主食類」,「サラダ類」,「飲料類」及び「デザート類」に対応した小皿型アイコン42A,42B,42C,42Dが表示されている。同じくメインメニュー品目「おすすめランチ」の皿型アイコン41Aには、2種類のサブメニュー「主食類」及び「飲料類」に対応した小皿型アイコン42E,42Fが表示されている。したがって、接客担当者は、このメニュー画面40から、メインメニュー品目「スペシャルランチ」には4種類のサブメニューがあり、メインメニュー品目「おすすめランチ」には2種類のサブメニューがあることが容易に分かる。
そこで接客担当者は、例えば小皿型アイコン42Bをタッチ操作する。すると、図14に示すように、サブメニュー群「サラダ類」のサブメニューリスト画面60がタッチパネル付ディスプレイ12に表示されるので、メインメニュー品目「スペシャルランチ」を注文した客B及び客Dにサラダ類は何を指定するかを尋ねる。ここで、客Bが「コーンサラダ」を指定したとすると、接客担当者はサブメニューリスト画面60のリスト部61に表示されているサブメニュー名称「コーンサラダ」の領域をタッチ操作する。
そうすると、図15に示すように、サブメニュー群「サラダ」に関連するコメント群「ドレッシング」のコメントリスト画面70がタッチパネル付ディスプレイ12に表示されるので、接客担当者は客Bにドレッシングは何にするかを尋ねる。ここで、客Bが「サウザン」を選択したとすると、接客担当者はコメントリスト画面70に表示されているコメント項目「サウザン」の領域をタッチ操作する。これにより、図18(b)に示すように、オーダメモリ31に記憶されているオーダ番号「2」の注文メニュー情報のサブメニュー群「サラダ類」に相当する1番目のサブメニュー群番号「10」が、サブメニュー品目「コーンサラダ」のサブメニューコード「11」と、コメント項目「サウザン」のコメントコード「1B」とに変更される。また、タッチパネル付ディスプレイ12においては、コメントリスト画面70が消去され、サブメニューリスト画面60におけるリスト部61のサブメニュー名称「コーンサラダ」の領域に指定数「1」とコメント項目「サウザン」とが表示される。
続いて、客Dが「ツナサラダ」を指定し、ドレッシング「和風」を選択したとする。この場合、接客担当者はサブメニューリスト画面60のサブメニュー名称「ツナサラダ」の領域をタッチ操作し、続いてコメントリスト画面70のコメント項目「和風」の領域をタッチ操作する。これにより、図18(c)に示すように、オーダ番号「2」の注文メニュー情報のサブメニュー群「サラダ類」に相当する2番目のサブメニュー群番号「10」が、サブメニュー品目「ツナサラダ」のサブメニューコード「13」と、コメント項目「和風」のコメントコード「1A」とに変更される。また、サブメニュー数が「4」から「3」に変更される。タッチパネル付ディスプレイ12においては、図16に示すように、コメントリスト画面70及びサブメニューリスト画面60が消去される。また、メニュー画面40のサブメニュー指定を完了したサブメニュー群「サラダ類」に対応した小皿型アイコン42Bが入力完了表示となる。したがって、接客担当者は、このメニュー画面40から、メインメニュー品目「スペシャルランチ」に付加される4種類のサブメニューのうち、「サラダ類」の指定が完了したことを容易に認識できる。
次に、接客担当者は、例えば小皿型アイコン42Aをタッチ操作する。すると、サブメニュー群「主食類」のサブメニューリスト画面が表示されるので、客B及び客Dに主食類は何を指定するかを尋ねる。ここで、二人とも「ライス」を指定した場合には、接客担当者は、サブメニューリスト画面のサブメニュー項目「ライス」を2回タッチ操作する。すると、小皿型アイコン42Aが入力完了表示となる。これにより、接客担当者は、4種類のサブメニューのうち「主食類」の指定も完了したことを容易に認識できる。
ここで、サブメニュー群「主食類」は、メインメニュー品目「おすすめランチ」でもサブメニュー指定項目なので、接客担当者は客Aにも主食類を尋ねる。ここで、例えば客Aが「パン」を指定したとすると、接客担当者は、小皿型アイコン42Eをタッチ操作後、表示されたサブメニューリスト画面のサブメニュー項目「パン」を1回タッチ操作する。すると、小皿型アイコン42Eが入力完了表示となる。これにより、接客担当者は、メインメニュー品目「おすすめランチ」に付加される2種類のサブメニューのうち「主食類」の指定を完了したことを容易に認識できる。
以後、同様にして残りのサブメニューの指定操作を行い、操作を完了したと判断すると、接客担当者は、確認/送信キー24を入力操作する。そうすると、例えば図17に示す内容の注文確認リスト画面80がタッチパネル付ディスプレイ12に表示される。この場合、メインメニュー品目「スペシャルランチ」に付加されるサブメニューの指定が完了していないので、警告マーク83が表示される。これにより、接客担当者は、メインメニュー品目「スペシャルランチ」に付加されるサブメニューの指定が完了していないことに気付く。このとき、確認/送信キー24を入力操作してもオーダメモリ31内の注文メニュー情報は注文管理装置3に無線送信されない。
サブメニューの指定漏れに気付いた接客担当者は、閉じるボタン82をタッチ操作する。すると、メインメニュー品目「スペシャルランチ」の皿型アイコン41Cに関連付けられて表示された小皿型アイコンのうち指定を完了していないサブメニュー群、例えばデザートのアイコン42Dが指定完了表示になっていないので、接客担当者はサブメニュー群「デザート」の指定漏れであることが容易にわかる。
その後、サブメニュー群「デザート」の指定を完了し、再度、確認/送信キー24を入力操作すると、警告マーク83のない注文確認リスト画面80が表示される。これにより、接客担当者はサブメニュー群「デザート」の指定漏れがないことを確認できる。そこで接客担当者は、再び確認/送信キー24を入力操作する。すると、オーダメモリ31内の注文メニュー情報は注文管理装置3に無線送信されて、注文入力作業が完了する。
このように本実施の形態によれば、サブメニューを有するメインメニュー品目の注文情報が入力されても、次にそのメニュー品目に付加されるサブメニュー品目を指定しなければならない制約が無く、同一グループ内の他の客が注文したメインメニュー品目の注文情報を入力したり、同一グループ内の他の客が既に注文したメインメニュー品目に付加されるサブメニュー品目を指定したりすることができる。したがって、注文情報の入力手順が自由化されるので、受注作業の能率を向上させることができる。しかも、タッチパネル付ディスプレイ12に表示される確認リスト画面80によって、サブメニューの指定が完了しているメニュー品目と指定が完了していないメニュー品目とを容易に区別することができる。その結果、サブメニューの指定漏れを確実に防止することができる。
また、複数種類のサブメニューを有するメインメニュー品目に対しては、メニュー画面40に表示される小皿型アイコン42の色や形状等によって、サブメニュー毎に品目指定を完了しているか否かを容易に区別することができる。しかも、同一のメインメニュー品目が複数注文された場合には、その注文数のサブメニュー品目が指定されるまで入力完了表示とならないので、この点からもサブメニューの指定漏れを確実に防止できる効果を奏する。
なお、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施の形態では、サブメニューが指定済でないと判断されたメニュー品目を報知する手段として警告マーク83を表示する手段を示したが、報知手段はこれに限定されるものではなく、例えば、注文確認リスト画面80において、サブメニューが指定済でないと判断されたメニュー品目を示す名称の文字の色を他のメニュー品目を示す名称と異ならせたり、当該名称が表示されているリスト部の背景色を異ならせたりして報知してもよい。また、オーダエントリターミナル1が音声合成機能を有している場合には、サブメニューが指定済でないと判断されたメニュー品目を示す名称を音声出力して、報知するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、メインメニュー品目の皿型アイコン41に関連付けてサブメニュー群の小皿型アイコン42を表示させたが、メニュー表示制御手段はこれに限定されるものではない。例えばメインメニュー品目の名称に続いてブメニュー群の名称を表示させる。そして、サブメニューの品目指定前と指定後で名称を示す文字の色を異ならせてもよい。
また、前記実施の形態では、サブメニュー品目が指定されると該当する注文メニュー情報のサブメニュー群番号を指定されたサブメニュー品目のコードに変更することによって、サブメニュー品目指定済のサブメニュー群と指定前のサブメニュー群とを区別するようにしたが、例えば注文メニュー情報のサブメニュー群番号にサブメニュー品目指定済か否かを識別する情報を付加し、この情報を変更することによって区別するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、メインメニューファイル8,サブメニューファイル9及びコメントファイル10をオーダエントリターミナル1に予めダウンロードしたが、ダウンロードせず、オーダエントリターミナル1が、上記データファイルを参照する必要がある都度、無線を利用して注文管理装置3に問合わせるようにしてもよい。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
1…オーダエントリターミナル、2…無線部、3…注文管理装置、8…メインメニューファイル、9…サブメニューファイル、10…コメントファイル、11…キーボード、12…タッチパネル付ディスプレイ、13…CPU、31…オーダメモリ、40…メニュー画面、50…メインメニューリスト画面、60…サブメニューリスト画面、70…コメントリスト画面、80…注文確認リスト画面。