JP4414899B2 - ダミーメタルの配置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多層配線構造を有する半導体集積回路の配線工程において、平坦化及び配線間の電圧ノイズ低減のために用いるダミーメタルの配置技術に関する。
近年、半導体集積回路の高密度化、高集積化に対応するため、配線を半導体集積回路の厚さ方向に複数層に渡って形成する多層配線構造が採用されている。このような多層配線構造においては、各層の凹凸に起因する配線の断線不良などを抑制するため、より高い平坦性が必要とされる。この要求に応えるため、配線上に形成された層間絶縁膜の表面段差をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって平坦化する方法が一般化している。しかしながら、CMP法においては、層間絶縁膜の下地となる配線の密度に偏りがある場合、すなわち、配線パターンに密な部分と疎な部分とが存在する場合、研磨後においても層間絶縁膜の表面に凹凸が残り、完全に平坦化されないという問題がある。そのため、配線が疎な部分に電気的に接続されない金属片、いわゆるダミーメタルを配置して配線密度を均一化する方法が導入されている。
ダミーメタルの配置に関する発明が、例えば、特許文献1乃至4に記載されている。
特許文献1に記載の発明は、隣接配線間にそれらの配線と平行に線状のダミーメタルを配置している。
特許文献2に記載の発明は、a)配線パターンを2次元的に所定寸法だけ拡大する工程と、b)拡大した配線パターン以外の領域により形成される反転パターンを生成する工程と、c)反転パターンと、同一の幾何学形状が複数個所定間隔をあけて規則的に配置された重ね合わせ用パターンとを重ね合わせて、反転パターンと重ね合わせ用パターンとが重複する領域だけをダミーメタルパターンとして残す工程と、を含むパターン生成方法により、配線から所定間隔を有してダミーメタルを隙間なく配置している。
特許文献3に記載の発明は、配線を形成する領域内を複数のブロックに分け、配線近傍のブロックにはメタル密度の低いダミーメタル基本パターンを配置し、メタル配線から離れたブロックにはメタル密度の高いダミーメタル基本パターンを配置している。
特許文献4に記載の発明は、レイアウト面積を調整するためのダミーメタルを各層同一形状で重複した構造となるように配置し、さらに、各層のダミーメタルをVDD配線またはGND配線のいずれかに接続することにより、半導体集積回路の瞬時電流に起因する放射ノイズを低減するための電源容量を構成している。
特開平10−335326号公報(第2−3頁、第1図) 特開平10−178013号公報(第4−6頁、第1−3図) 特開2000−277615号公報(第3頁、第4−5図) 特開2001−203272号公報(第4−5頁、第1−2図)
配線密度を均一にするためには、配線間の空き領域にダミーメタルを可能な限り均一に配置することが望ましい。しかしながら、ダミーメタルを無制限に配置すると、異なる配線間に不要な容量結合をもたらして回路特性を変化させたり、寄生容量が増加して信号遅延を引き起こしたりする。そのため、ダミーメタルの配置に当たっては、パターン密度を均一にすると同時にダミーメタルの配置に伴う寄生容量の変化や電圧ノイズの影響も考慮しなければならない。
特許文献1乃至3に記載の発明は、いずれもダミーメタルの配置間隔やパターンなどを調整することでダミーメタルの配置に伴う寄生容量の増加を抑制しているが、ダミーメタルの配置に伴う配線間の電圧ノイズの影響などについては直接的には考慮していない。そのため、ダミーメタルを配置することによって、本来電圧ノイズの影響を受けない配線に対しても電圧ノイズの影響を及ぼすようになる虞がある。
特許文献4に記載の発明は、ダミーメタルを用いて電源容量を構成し、半導体集積回路の瞬時電流に起因する放射ノイズを低減するものであって、配線間の電圧ノイズの影響を考慮してダミーメタルの配置を行うものではない。
本発明に係るダミーメタルの配置方法は、コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、前記コンピュータが、前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、前記コンピュータが、前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、を実行することを含み、前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在しないと判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線と同層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする。
また、本発明に係るダミーメタルの配置方法は、コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、前記コンピュータが、前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、前記コンピュータが、前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、を実行することを含み、前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在しないと判定し場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする。
また、本発明に係るダミーメタルの配置方法は、コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、前記コンピュータが、前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、前記コンピュータが、前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、を実行することを含み、前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在すると判定した場合には、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線か否かを判定する第2判定ステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るダミーメタルの配置方法は、コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、前記コンピュータが、前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、前記コンピュータが、前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、を実行することを含み、前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在すると判定した場合には、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線か否かを判定する第2判定ステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るダミーメタルの配置方法は、コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、前記コンピュータが、前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、前記コンピュータによる前記第3データベース生成ステップの実行と前記ダミーメタル挿入ステップの実行との間において、前記コンピュータが、前記第1配線情報データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップと、前記電圧ノイズを受ける配線に隣接する初期ダミーメタルを削除もしくは縮小するダミーメタル削除ステップと、前記配線レイアウトデータと前記初期ダミーメタルを削除もしくは縮小した後のダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第2配線間寄生容量及び第2配線総寄生容量を抽出する第2容量抽出ステップと、前記第2配線間寄生容量に基づいて第2配線間寄生容量データベースを生成する第4データベース生成ステップと、前記第2配線総寄生容量に基づいて第2配線総寄生容量データベースを生成する第5データベース生成ステップと、前記第2配線間寄生容量データベース及び前記第2配線総寄生容量データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響を確認するための第2ダイナミックシミュレーションを行う第3シミュレーション実行ステップと、前記第2配線間寄生容量データベース及び前記第2配線総寄生容量データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響を確認するための第2スタティックシミュレーションを行う第4シミュレーション実行ステップと、前記第2ダイナミックシミュレーション及び前記第2スタティックシミュレーションの結果を格納する第2配線情報データベースを生成する第6データベース生成ステップと、前記第2配線情報データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が解消されたか否かを判定する第2判定ステップと、前記第1配線情報データベースと前記第2配線データベースとの間で電圧ノイズ量の大小関係を比較して前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が低減されたか否かを判定する第3判定ステップと、削除もしくは縮小した前記初期ダミーメタルを元の状態に戻す回復ステップと、を実行することをさらに含むことを特徴とする。
本発明に係るダミーメタルの配置方法によれば、配線ごとに寄生容量、すなわち、配線間寄生容量及び配線総寄生容量を抽出し、それらの寄生容量を用いてダイナミックシミュレーション及びスタティックシミュレーションを行い、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を算出して電圧ノイズを受ける配線を特定する。そして、例えば、電圧ノイズを受ける配線と電圧ノイズを受けてもよい隣接配線との間の寄生容量が大きくなるようにダミーメタルを追加挿入することで、電圧ノイズを受ける配線への電圧ノイズ量が低減され、電圧ノイズに起因する半導体集積回路の誤動作を抑制することが可能となる。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るダミーメタルの配置方法を用いる半導体集積回路のレイアウト設計手順の一例である。図1のレイアウト設計手順は、配置配線工程S100と、初期ダミーメタル配置工程S200と、ダミーメタル追加配置工程S300と、マスク検証工程S400と、マスク処理工程S500とを含んでいる。なお、本発明に係るダミーメタルの配置方法は、ダミーメタル追加配置工程S300で実行される。ダミーメタル追加配置工程S300の詳細は後で説明することにして、まず始めにその他の工程を簡単に説明する。
配置配線工程S100は、半導体集積回路を構成する各種の機能ブロックを所定の位置に配置し、それらを配線層で相互に接続する工程である。また、この工程においては、配線ごとに容量抽出を行い、その結果を用いてポストレイアウトシミュレーション、いわゆるダイナミックシミュレーションやスタティックシミュレーションなどを行う。初期ダミーメタル配置工程S200は、配置配線工程S100でレイアウトされた配線の空き領域に、配線パターン密度を調整するためのダミーメタルパターンを敷き詰める工程である。ダミーメタルパターンの敷き詰めは、従来の手法と同様に論理演算などによって行うことができる。例えば、半導体集積回路の配線パターンを所定寸法だけ拡大し、次いでその拡大した配線パターン以外の領域により形成される反転領域を算出し、その反転領域にダミーメタルパターンを敷き詰めるような論理演算処理を行えばよい。なお、ダミーメタルパターンの敷き詰めを人手作業で行うことも可能である。マスク検証工程S400及びマスク処理工程S500は従来工程と同様であり、本発明に直接関与する部分ではないため、ここではその説明を省略する。
次に、本発明の第1実施形態に係るダミーメタルの配置方法を実行するダミーメタル追加配置工程S300について説明する。図2は、ダミーメタル追加配置工程S300の一連の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、配置配線工程S100及び初期ダミーメタル配置工程S200で生成されたレイアウトデータ、すなわち、配線パターンデータ及び初期ダミーメタルパターンデータを用いて配線ごとに寄生容量を抽出する。ここで抽出される寄生容量は、配線間寄生容量と配線総寄生容量である。配線間寄生容量は、隣接配線間に生じる寄生容量である。また、配線総寄生容量は、配線間寄生容量に配線と半導体基板との間に生じる基板容量を加えたものである。ステップS301で抽出した配線間寄生容量及び配線総寄生容量を基に、それぞれ配線間寄生容量データベースDB1、配線総寄生容量データベースDB2を生成する。これらのデータベースには、例えば、配線のノード名やそのノードに対する寄生容量などの情報が格納される。
ステップS302では、配線間寄生容量データベースDB1及び配線総寄生容量データベースDB2を用いて、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定するためのダイナミックシミュレーションを行う。このダイナミックシミュレーションでは、いくつかのテストパターンTPを用いて実際に回路を動作させ、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を動的に算出する。そして、その電圧ノイズにより誤動作する虞のある配線、すなわち、所定基準を超えるようなレベルの電圧ノイズを受ける虞のある配線を電圧ノイズの影響を受ける配線として特定する。ここで、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定する具体的な方法について、図3に示すような配線1と配線2とからなる2次元の簡易モデルを用いて説明する。図3において、配線1と配線2との間の配線間寄生容量をCw、配線2と半導体基板(GND)との間の基板容量をCs、配線1を流れる信号電圧をVsとすれば、配線1が配線2に与える電圧ノイズ量Vnは、Vn=Vs×Cw/(Cw+Cs)で与えられる。ここで、配線2が電圧ノイズによって誤作動する判定基準として、例えば、電圧ノイズ量Vnが配線2に接続されるトランジスタの閾値電圧Vthを超えた場合と定義すれば、電圧ノイズの影響を受ける配線を明確に特定することができる。なお、判定基準はトランジスタの閾値電圧Vthとの比較に限るものではなく、適宜判定基準を設定することも可能である。また、電圧ノイズの影響を受ける配線の特定においては、図3に示すような同層に位置する配線から受ける電圧ノイズ量だけでなく、3次元方向、すなわち、上下方向に隣接する配線から受ける電圧ノイズ量についても考慮される。そして、ダイナミックシミュレーションの結果と、後述するスタティックシミュレーションの結果とにより、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線の情報を含んだ配線情報データベースDB3を作成する。この配線情報データベースDB3には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS303では、配線間寄生容量データベースDB1及び配線総寄生容量データベースDB2を用いて、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定するためのスタティックシミュレーションを行う。このスタティックシミュレーションでは、テストパターンを用いることなく、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を静的に算出する。そして、その電圧ノイズにより誤動作する虞のある配線、すなわち、所定基準を超えるようなレベルの電圧ノイズを受ける虞のある配線を、電圧ノイズの影響を受ける配線として特定する。具体的な特定方法は、図3で説明したダイナミックシミュレーションの場合と同様である。既述したように、スタティックシミュレーションの結果と、ダイナミックシミュレーションの結果とにより、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線の情報を含んだ配線情報データベースDB3を作成する。この配線情報データベースDB3には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS600では、ダイナミックシミュレーションとスタティックシミュレーションとにより生成された配線情報データベースDB3を基に、後述する方法で電圧ノイズの影響を考慮したダミーメタルの追加挿入を行う。
以上がダミーメタル追加配置工程S300についての一連の流れである。
続いて、ダミーメタル挿入ステップS600の詳細について説明する。図4は、ダミーメタル挿入ステップS600の一連の流れを示すフローチャートである。
ステップS601では、配線情報データベースDB3を用いて配線構造の解析を行う。第1実施形態の構造解析では、電圧ノイズを受けて誤動作する虞のある配線として、例えば、配線情報データベースDB3に配線(A)に関する情報が格納されていた場合に、図5に示すように、その配線(A)3に電圧ノイズを与える配線(B)4が、配線(A)3の上または下、あるいは上下に存在するような配線構造を抽出する。なお、ここでの構造解析は実際のレイアウトデータで目視解析すればよいが、その方法を目視解析に限定するものではない。
ステップS602では、例えば、図5に示す配線(A)3の同層に隣接配線が存在するがどうかを判定する。ここで言う隣接配線とは、配線(A)3の直近に位置し、その配線と配線(A)3との間にダミーメタルの配置が可能な間隔を有する配線を意味している。ステップS602において、配線(A)3の同層に隣接配線が存在する場合にはステップS603を実行し、配線(A)3の同層に隣接配線が存在しない場合にはステップS605を実行する。
ステップS603では、例えば、図6に示すように、配線(A)3の同層に隣接配線(C)5存在する場合に、隣接配線(C)5が電圧ノイズを受けてもよい配線かどうかを判断する。電圧ノイズを受けてもよい配線とは、例えば、VDD配線やGND配線などである。隣接配線(C)5が電圧ノイズを受けてはならない配線、例えば、信号配線などの場合には、配線(A)3と隣接配線(C)5との間にダミーメタルを追加挿入することなく、ダミーメタル挿入ステップS600を終了する。一方、隣接配線(C)5が電圧ノイズを受けてもよい配線の場合にはステップS604を実行する。
ステップS604では、例えば、図7に示すように、配線(A)3と隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を追加挿入する。なお、ダミーメタル6と配線(A)3及び隣接配線(C)5との間隔は、レイアウトルールで規定される配線の最小間隔以上であればよい。また、ダミーメタル6のサイズに関しても同様で、レイアウトルールで規定される配線の最小寸法以上であればよい。
ステップS605では、配線(A)3の同層に隣接配線が存在しないため、例えば、図7に示すように、配線(A)3の同層に電圧ノイズを受けてもよい隣接配線(C)5を挿入し、かつ配線(A)3と隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を追加挿入する。なお、ダミーメタル6と配線(A)3及び隣接配線(C)5との間隔は、レイアウトルールで規定される配線の最小間隔以上であればよい。また、ダミーメタル6のサイズに関しても同様で、レイアウトルールで規定される配線の最小寸法以上であればよい。
以上がダミーメタル挿入ステップS600についての一連の流れである。
次に、図8を用いて、第1実施形態におけるダミーメタル6の挿入効果について説明する。
図8(a)は、電圧ノイズを受ける配線(A)3と、その同層に位置する隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を配置しない場合について、各配線間に生じる寄生容量を示したものである。なお、説明の便宜上、配線(A)3に電圧ノイズを与える配線(B)4は、配線(A)3の下層のみに存在するものとする。図8(a)において、Cab1及びCab3は配線(A)3の側面と配線(B)4の側面との間に生じる寄生容量であり、Cab2は配線(A)3の下面と配線(B)4の上面との間に生じる寄生容量である。また、CACは配線(A)3と隣接配線(C)5との間に生じる総合寄生容量である。この時、配線(B)4を流れる信号電圧をVbとすれば、配線(B)4が配線(A)3に与える電圧ノイズ量Vnは式(1)で与えられる。
Vn=Vb×(Cab1+Cab2+Cab3)/(Cab1+Cab2+Cab3+CAC) ・・・(1)
図8(b)は、電圧ノイズを受ける配線(A)3と、その同層に位置する隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を配置した場合について、各配線間に生じる寄生容量を示したものである。なお、説明の便宜上、配線(A)3に電圧ノイズを与える配線(B)4は、配線(A)3の下層のみに存在するものとする。図8(b)において、Cab1’及びCab3’は配線(A)3の側面と配線(B)4の側面との間に生じる寄生容量であり、Cab2’は配線(A)3の下面と配線(B)4の上面との間に生じる寄生容量である。また、CAC’はダミーメタル6を介して配線(A)3と隣接配線(C)5との間に生じる総合寄生容量である。この時、配線(B)4を流れる信号電圧をVbとすれば、配線(B)4が配線(A)3に与える電圧ノイズ量Vn’は式(2)で与えられる。
Vn’=Vb×(Cab1’+Cab2’+Cab3’)/(Cab1’+Cab2’+Cab3’+CAC’) ・・・(2)
ここで、配線(A)3と配線(B)4との間に生じる寄生容量Cab1、Cab2及びCab3(図8(a))は、ダミーメタル6が配置されることによってその容量の一部が隣接配線(C)5側へ振り分けられて容量値に多少の増減を生じるものの、その変動量は小さくほとんど変化しないものと見なすことができる。すなわち、Cab1’≒Cab1、Cab2’≒Cab2、Cab3’≒Cab3となる。一方、配線(A)3と隣接配線(C)5との間に生じる寄生容量CAC(図8(a))は、ダミーメタル6が配置されることによって配線(A)3と隣接配線(C)5との間の実効間隔が小さくなるため、寄生容量CAC’(図8(b))は寄生容量CAC(図8(a))よりも大きくなる(CAC’>CAC)。この時、(Cab1’+Cab2’+Cab3’)/(Cab1+Cab2+Cab3)<<(CAC’/CAC)、CAC’>CACの条件から、式(1)と式(2)との間でVn’<Vnなる関係が成立する。つまり、電圧ノイズを受ける配線(A)3と、その同層に位置する隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を配置することにより、配線(A)3が配線(B)4から受ける電圧ノイズ量を低減することができる。
図8(a)及び(b)に示したそれぞれの構造について、配線(A)3が配線(B)4から受ける電圧ノイズ量をシミュレーションにより求めた結果を図9に示す。
図9において、配線A−B間総寄生容量CABは、図8(a)においてはCab1+Cab2+Cab3に相当し、図8(b)においてはCab1’+Cab2’+Cab3’に相当している。配線A−C間総寄生容量CACは、図8(a)においてはCACに相当し、図8(b)においてはCAC’に相当している。総寄生容量CTOTALは、配線A−B間総寄生容量CABと配線A−C間総寄生容量CACとを加えた容量に、さらに各配線と半導体基板との間に生じる基板容量Cを加えたものである。また、配線(B)4を流れる信号電圧をVbとすれば、配線(A)3が配線(B)4から受ける電圧ノイズ量Vn(Vn’)は式(3)で与えられる。なお、本シミュレーションにおいては、配線(B)4を流れる信号電圧Vbを、例えば、1.0Vとしている。
Vn=Vb×CAB/(CAB+CAC+C) ・・・(3)
図9を参照すると、電圧ノイズを受ける配線(A)3と、その同層に位置する隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を配置することにより、配線A−B間総寄生容量CABがほとんど変化しない一方で、配線A−C間総寄生容量CACが増加することが分かる。これにより、配線(A)3が配線(B)4から受ける電圧ノイズ量Vnを約54%低減し得ることが分かる。
〔作用効果〕
第1実施形態に係るダミーメタルの配置方法によれば、配線ごとに寄生容量を抽出し、その寄生容量を用いてダイナミックシミュレーション及びスタティックシミュレーションを行い、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を算出して電圧ノイズの影響を受ける配線を特定する。そして、電圧ノイズを受けて誤動作する虞があると特定された配線、例えば、図5の配線(A)3に対して、電圧ノイズを与える配線、例えば、図5の配線(B)4が配線(A)3の上または下、あるいは上下に存在するような配線構造を取るような場合に、配線(A)3と、配線(A)3の同層に存在する電圧ノイズを受けてもよい配線、例えば、図6の隣接配線(C)5との間にダミーメタル6を配置することにより、電圧ノイズを受ける配線(A)3と、電圧ノイズを受けてもよい隣接配線(C)5との間の寄生容量を増加させることができる。これにより、電圧ノイズを受ける配線への電圧ノイズ量を低減し、電圧ノイズに起因する半導体集積回路の誤動作を抑制することが可能となる。
(2)第2実施形態
本発明の第2実施形態に係るダミーメタルの配置方法を用いる半導体集積回路のレイアウト設計手順は、図1に示す第1実施形態のレイアウト設計手順と同様である。また、ダミーメタル追加配置工程の一連の流れに関しても、図2に示す第1実施形態のダミーメタル追加配置工程S300と基本的には同様である。ただし、第1実施形態では、図2に示すダミーメタル追加配置工程S300においてダミーメタル挿入ステップS600を実行したが、第2実施形態では、ダミーメタル挿入ステップS600の代わりにダミーメタル挿入ステップS700を実行する点が異なる。以下、ダミーメタル挿入ステップS700の詳細について説明する。
図10は、ダミーメタル挿入ステップS700の一連の流れを示すフローチャートである。
ステップS701では、配線情報データベースDB3を用いて配線構造の解析を行う。第2実施形態の構造解析では、電圧ノイズを受けて誤動作する虞のある配線として、例えば、配線情報データベースDB3に配線(A)に関する情報が格納されていた場合に、図11に示すように、その配線(A)7に電圧ノイズを与える配線(B)8が、配線(A)7の同層に平行に配線(A)7の片側あるいは両側に存在するような配線構造を抽出する。なお、ここでの構造解析は実際のレイアウトデータで目視解析すればよいが、その方法を目視解析に限定するものではない。
ステップS702では、例えば、図11に示す配線(A)7の上層または下層、あるいは上下層に隣接する配線が存在するがどうかを判定する。ステップS702において、配線(A)7の上層または下層、あるいは上下層に隣接する配線が存在する場合にはステップS703を実行し、配線(A)7の上層または下層、あるいは上下層に隣接する配線が存在しない場合にはステップS705を実行する。
ステップS703では、例えば、図12に示すように、配線(A)7の下層に隣接配線(C)9が存在する場合に、隣接配線(C)9が電圧ノイズを受けてもよい配線かどうかを判断する。電圧ノイズを受けてもよい配線とは、例えば、VDD配線やGND配線などである。隣接配線(C)9が電圧ノイズを受けてはならない配線、例えば、信号配線などの場合には、配線(A)7と隣接配線(C)9との間にダミーメタルを追加挿入することなく、ダミーメタル挿入ステップS700を終了する。一方、隣接配線(C)9が電圧ノイズを受けてもよい配線の場合にはステップS704を実行する。
ステップS704では、例えば、図13に示すように、配線(A)7と配線(A)7の下層に位置する隣接配線(C)9との間にダミーメタル用の配線層を設けてダミーメタル10を追加挿入する。なお、ダミーメタル10のサイズは、レイアウトルールで規定される配線の最小寸法以上であればよい。
ステップS705では、配線(A)7の上層または下層、あるいは上下層に隣接する配線が存在しないため、例えば、図13に示すように、配線(A)7の下層に電圧ノイズを受けてもよい隣接配線(C)9を挿入し、かつ配線(A)7と隣接配線(C)9との間にダミーメタル用の配線層を設けてダミーメタル10を追加挿入する。なお、ダミーメタル10のサイズは、レイアウトルールで規定される配線の最小寸法以上であればよい。
以上がダミーメタル挿入ステップS700についての一連の流れである。
次に、図14を用いて、第2実施形態におけるダミーメタル10の挿入効果について説明する。
図14(a)は、電圧ノイズを受ける配線(A)7と、その下層に位置する隣接配線(C)9との間にダミーメタル10を配置しない場合について、各配線間に生じる寄生容量を示したものである。なお、説明の便宜上、配線(A)7に電圧ノイズを与える配線(B)8は、配線(A)7の同層の片側のみに存在するものとする。図14(a)において、Cac1及びCac3は配線(A)7の側面と隣接配線(C)9との間に生じる寄生容量であり、Cac2は配線(A)7の下面と隣接配線(C)9との間に生じる寄生容量である。また、CABは配線(A)7と配線(B)8との間に生じる総合寄生容量である。この時、配線(B)8を流れる信号電圧をVbとすれば、配線(B)8が配線(A)7に与える電圧ノイズ量Vnは式(4)で与えられる。
Vn=Vb×CAB/(Cac1+Cac2+Cac3+CAB) ・・・(4)
図14(b)は、電圧ノイズを受ける配線(A)7と、その下層に位置する隣接配線(C)9との間にダミーメタル10を配置した場合について、各配線間に生じる寄生容量を示したものである。なお、説明の便宜上、配線(A)7に電圧ノイズを与える配線(B)8は、配線(A)7の同層の片側のみに存在するものとする。図14(b)において、Cac1’及びCac3’はダミーメタル10を介して配線(A)7の側面と隣接配線(C)9との間に生じる寄生容量であり、Cac2’はダミーメタル10を介して配線(A)7の下面と隣接配線(C)9との間に生じる寄生容量である。また、CAB’は配線(A)7と配線(B)8との間に生じる総合寄生容量である。この時、配線(B)8を流れる信号電圧をVbとすれば、配線(B)8が配線(A)7に与える電圧ノイズ量Vn’は式(5)で与えられる。
Vn’=Vb×CAB’/(Cac1’+Cac2’+Cac3’+CAB’)
・・・(5)
ここで、配線(A)7と配線(B)8との間に生じる寄生容量CAB(図14(a))は、ダミーメタル10が配置されることによってその容量の一部が下層の隣接配線(C)9側へ振り分けられるため、寄生容量CAB’(図14(b))は寄生容量CAB(図14(a))よりも小さくなる(CAB’<CAB)。一方、配線(A)7と下層に位置する隣接配線(C)9との間に生じる寄生容量Cac1、Cac2及びCac3(図14(a))は、ダミーメタル10が配置されることによって配線(A)7と隣接配線(C)9との間の実効間隔が小さくなるため、寄生容量Cac1’、Cac2’及びCac3’(図14(b))は寄生容量Cac1、Cac2及びCac3(図14(a))よりも大きくなる(Cac1’>Cac1、Cac2’>Cac2、Cac3’>Cac3)。従って、(Cac1’+Cac2’+Cac3’)>(Cac1+Cac2+Cac3)、CAB’<CABの条件から、式(4)と式(5)との間でVn’<Vnなる関係が成立する。つまり、電圧ノイズを受ける配線(A)7と、その下層に位置する隣接配線(C)9との間にダミーメタル10を配置することにより、配線(A)7が配線(B)8から受ける電圧ノイズ量を低減することができる。
〔作用効果〕
第2実施形態に係るダミーメタルの配置方法によれば、配線ごとに寄生容量を抽出し、その寄生容量を用いてダイナミックシミュレーション及びスタティックシミュレーションを行い、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を算出して電圧ノイズの影響を受ける配線を特定する。そして、電圧ノイズを受けて誤動作する虞があると特定された配線、例えば、図11の配線(A)7に対して、電圧ノイズを与える配線、例えば、図11の配線(B)8が配線(A)7の同層に平行に配線(A)7の片側あるいは両側に存在するような配線構造を取るような場合に、配線(A)7と、配線(A)7の上層または下層、あるいは上下層に存在する電圧ノイズを受けてもよい配線、例えば、図12の隣接配線(C)9との間にダミーメタル10を配置することにより、電圧ノイズを受ける配線(A)7と、電圧ノイズを与える配線(B)8との間の寄生容量を小さくすることができる。これにより、電圧ノイズを受ける配線への電圧ノイズ量を低減し、電圧ノイズに起因する半導体集積回路の誤動作を抑制することが可能となる。
(3)第3実施形態
図15は、本発明の第3実施形態に係るダミーメタルの配置方法を用いる半導体集積回路のレイアウト設計手順の一例である。図15のレイアウト設計手順は、図1に示す第1実施形態及び第2実施形態のレイアウト設計手順において、ダミーメタル追加配置工程S300の代わりにダミーメタル削除・追加配置工程S800を実行する点が異なる。その他のレイアウト設計手順は第1実施形態及び第2実施形態と同様であるため、図15において、図1と同一の工程については図1と同一符号を付してその説明を省略する。以下、ダミーメタル削除・追加配置工程S800の詳細について説明する。
図16は、ダミーメタル削除・追加配置工程S800の一連の流れを示すフローチャートである。
ステップS801では、配置配線工程S100(図1)及び初期ダミーメタル配置工程S200(図1)で生成されたレイアウトデータ、すなわち、配線パターンデータ及び初期ダミーメタルパターンデータを用いて配線ごとに寄生容量を抽出する。ここで抽出される寄生容量は、配線間寄生容量と配線総寄生容量である。配線間寄生容量は、隣接配線間に生じる寄生容量である。また、配線総寄生容量は、配線間寄生容量に配線と半導体基板との間に生じる基板容量を加えたものである。ステップS801で抽出した配線間寄生容量及び配線総寄生容量を基に、それぞれ配線間寄生容量データベースDB4、配線総寄生容量データベースDB5を生成する。これらのデータベースには、例えば、配線のノード名やそのノードに対する寄生容量などの情報が格納される。
ステップS802では、配線間寄生容量データベースDB4及び配線総寄生容量データベースDB5を用いて、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定するためのダイナミックシミュレーションを行う。このダイナミックシミュレーションでは、いくつかのテストパターンTPを用いて実際に回路を動作させ、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を動的に算出する。そして、その電圧ノイズにより誤動作する虞のある配線、すなわち、所定基準を超えるようなレベルの電圧ノイズを受ける虞のある配線を、電圧ノイズの影響を受ける配線として特定する。ここで、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定するための判定基準として、第1実施形態でも説明したように、電圧ノイズ量が配線に接続されるトランジスタの閾値電圧Vthを超えた場合と定義すれば、電圧ノイズの影響を受ける配線を明確に特定することができる。なお、判定基準はトランジスタの閾値電圧Vthとの比較に限るものではなく、適宜判定基準を設定することも可能である。そして、ダイナミックシミュレーションの結果と、後述するスタティックシミュレーションの結果とにより、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線の情報を含んだ配線情報データベースDB6を作成する。この配線情報データベースDB6には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS803では、配線間寄生容量データベースDB4及び配線総寄生容量データベースDB5を用いて、電圧ノイズの影響を受ける配線を特定するためのスタティックシミュレーションを行う。このスタティックシミュレーションでは、テストパターンを用いることなく、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を静的に算出する。そして、その電圧ノイズにより誤動作する虞のある配線、すなわち、所定基準を超えるようなレベルの電圧ノイズを受ける虞のある配線を、電圧ノイズの影響を受ける配線として特定する。具体的な特定方法はダイナミックシミュレーションの場合と同様である。既述したように、スタティックシミュレーションの結果と、ダイナミックシミュレーションの結果とにより、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線の情報を含んだ配線情報データベースDB6を作成する。この配線情報データベースDB6には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS804では、ダイナミックシミュレーションとスタティックシミュレーションとにより生成された配線情報データベースDB6を基に、電圧ノイズの影響を受ける配線が存在するか否かを判定する。電圧ノイズの影響を受ける配線が存在しない場合、すなわち、配線情報データベースDB6に誤動作する虞のある配線情報が格納されていない場合は、ダミーメタル削除・追加配置工程S800を終了する。一方、電圧ノイズの影響を受ける配線が存在する場合、すなわち、配線情報データベースDB6に誤動作する虞のある配線情報(以下、エラー情報)が格納されている場合は、ステップS805を実行する。
ステップS805では、配線情報データベースDB6にエラー情報が格納されている配線、すなわち、電圧ノイズの影響を受ける配線に対して、その配線に隣接する初期ダミーメタルを削除する、もしくはサイズを縮小する処理を行う。
ステップS806では、電圧ノイズの影響を受ける配線に隣接する初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を施した後のレイアウトデータを用いて再度配線ごとに寄生容量、すなわち、配線間寄生容量と配線総寄生容量とを抽出する。そして、ステップS806で抽出した配線間寄生容量及び配線総寄生容量を基に、それぞれ配線間寄生容量データベースDB7、配線総寄生容量データベースDB8を生成する。これらのデータベースには、例えば、配線のノード名やそのノードに対する寄生容量などの情報が格納される。
ステップS807では、電圧ノイズの影響を受ける配線に対してステップS805の処理、すなわち、隣接する初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を施した効果を確認するため、配線間寄生容量データベースDB7及び配線総寄生容量データベースDB8を用いて再度ダイナミックシミュレーションを行う。このダイナミックシミュレーションでは、ステップS802のダイナミックシミュレーションと同様にいくつかのテストパターンTPを用いて実際に回路を動作させ、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を動的に算出する。そして、ダイナミックシミュレーションの結果と、後述するスタティックシミュレーションの結果とにより配線情報データベースDB9を作成する。この配線情報データベースDB9には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS808では、電圧ノイズの影響を受ける配線に対してステップS805の処理、すなわち、隣接する初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を施した効果を確認するため、配線間寄生容量データベースDB7及び配線総寄生容量データベースDB8を用いて再度スタティックシミュレーションを行う。このスタティックシミュレーションでは、ステップS803のスタティックシミュレーションと同様にテストパターンを用いることなく、各配線が隣接配線に与える電圧ノイズ量を静的に算出する。既述したように、スタティックシミュレーションの結果と、ダイナミックシミュレーションの結果とにより配線情報データベースDB9を作成する。この配線情報データベースDB9には、例えば、電圧ノイズを受けて誤作動する虞のある配線のノード名や電圧ノイズ量などが格納される。
ステップS809では、ダイナミックシミュレーションとスタティックシミュレーションとにより生成された配線情報データベースDB9を基に、電圧ノイズの影響を受ける配線に対してステップS805の処理、すなわち、隣接する初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を施すことによって電圧ノイズの影響が解消されたか否かを判定する。電圧ノイズの影響が解消された場合、すなわち、配線情報データベースDB9にエラー情報が格納されていない場合は、ダミーメタル削除・追加配置工程S800を終了する。一方、電圧ノイズの影響が解消されない場合、すなわち、配線情報データベースDB9にエラー情報が格納されている場合は、ステップS810を実行する。
ステップS810では、ステップS805において初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を行う前の配線情報データベースDB6と、ステップS805において初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を行った後の配線情報データベースDB9との間で、電圧ノイズの影響を受ける全ての配線に対して配線ごとに電圧ノイズ量の大小関係を比較する。比較の結果、少なくとも1つの配線に対して配線情報データベースDB9における電圧ノイズ量が配線情報データベースDB6における電圧ノイズ量よりも大きくなっている場合には、その電圧ノイズ量が大きくなっている配線に対してステップS811を実行する。一方、電圧ノイズの影響を受ける全ての配線に対して配線情報データベースDB9における電圧ノイズ量が配線情報データベースDB6における電圧ノイズ量よりも小さくなっている場合には、ステップS600(図4)またはステップS700(図10)を実行する。
ステップS811では、ステップS805において初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を行ったことで受ける電圧ノイズ量が増大した配線に対し、削除もしくは縮小したダミーメタルを元の状態に戻す。その後、ステップS600(図4)またはステップS700(図10)を実行する。
ステップS600(図4)またはステップS700(図10)では、それぞれ第1実施形態または第2実施形態において説明した方法で電圧ノイズの影響を考慮したダミーメタルの追加挿入を行う。なお、ステップS600(図4)またはステップS700(図10)に関しては、既に第1実施形態または第2実施形態で詳細に説明したため、ここではその説明を省略する。
〔作用効果〕
第3実施形態に係るダミーメタルの配置方法によれば、電圧ノイズにより誤動作する虞があると特定された配線に対し、まず、その配線に隣接する初期ダミーメタルを削除する、もしくはサイズを縮小する処理(ステップS805)を行う。そして、初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理を実施しても電圧ノイズの影響が解消されない場合には、初期ダミーメタルの削除処理もしくはサイズ縮小処理によって電圧ノイズの影響が低減されたか否かを判定(ステップS810)する。その判定において、電圧ノイズの影響が小さくなっていると判定された場合には、ダミーメタルを追加挿入(ステップS600またはS700)する。一方、電圧ノイズの影響が大きくなっていると判定された場合には、ステップS805において削除もしくは縮小したダミーメタルを元の状態に戻した後(ステップS811)、ダミーメタルを追加挿入(ステップS600またはS700)する。このようにすることで、電圧ノイズの状況によっては追加挿入するダミーメタルの数を減らすことができるため、第1実施形態及び第2実施形態に比べて製造コストを低減することが可能となる。
(4)第4実施形態
本発明の第4実施形態に係るダミーメタルの配置方法は、電源間に結合分離用のコンデンサ、いわゆる、デカップリングコンデンサが形成されるようにダミーメタルを配置するものである。
図17は、本発明の第4実施形態に係るダミーメタルの配置方法を適用した半導体集積回路の一部の配線構造を示している。図17(a)は上方からの平面図であり、図17(b)は図17(a)のA−A’で示す位置における断面図である。
特殊用途向けIC、いわゆるASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの半導体集積回路では、図17(b)に示すように、電源配線層と信号配線層とが交互に積層される構造が一般的となっている。また、異なる電源配線層に形成される電源配線、例えば、図17(a)に示すVDD配線11とGND配線12とは、互いに直交する方向にレイアウトされ、上方から見るとVDD配線11とGND配線12とによりメッシュ構造を形成している。本実施形態では、VDD配線11が形成される電源配線層と、GND配線12が形成される電源配線層との間に存在する信号配線層において、VDD配線11とGND配線12との交差点に相当する領域にダミーメタル13を配置する。このようにダミーメタル13を配置することで、VDD配線11とGND配線12との実効間隔が小さくなるため、VDD配線11とGND配線12との間に大きな容量を持つデカップリングコンデンサ14を形成することができる。
〔作用効果〕
第4実施形態に係るダミーメタルの配置方法によれば、異なる電源配線間、例えば、VDD配線11とGND配線12との間にダミーメタル13を配置することにより、電源配線間の容量を増大させることができる。これにより、電源電圧を安定化させるための大きな容量を持つデカップリングコンデンサ14を半導体集積回路の内部に簡便に形成することができる。
第1及び第2実施形態に係るダミーメタルの配置方法を用いる半導体集積回路のレイアウト設計手順を示す図。 第1及び第2実施形態に係るダミーメタルの配置方法を実行するダミーメタル追加配置工程のフローチャート。 電圧ノイズの影響を説明するための簡易モデル図。 第1実施形態に係るダミーメタルの配置方法を実行するダミーメタル挿入ステップのフローチャート。 第1実施形態において電圧ノイズを受ける配線と電圧ノイズを与える配線との位置関係を示す図。 第1実施形態において電圧ノイズを受ける配線と電圧ノイズを与える配線と電圧ノイズを受けてもよい配線との位置関係を示す図。 第1実施形態におけるダミーメタルの配置を示す図。 第1実施形態における寄生容量の変化を示す図。 第1実施形態におけるシミュレーション結果。 第2実施形態に係るダミーメタルの配置方法を実行するダミーメタル挿入ステップのフローチャート。 第2実施形態において電圧ノイズを受ける配線と電圧ノイズを与える配線との位置関係を示す図。 第2実施形態において電圧ノイズを受ける配線と電圧ノイズを与える配線と電圧ノイズを受けてもよい配線との位置関係を示す図。 第2実施形態におけるダミーメタルの配置を示す図。 第2実施形態における寄生容量の変化を示す図。 第3実施形態に係るダミーメタルの配置方法を用いる半導体集積回路のレイアウト設計手順を示す図。 第3実施形態に係るダミーメタルの配置方法を実行するダミーメタル削除・追加配置工程のフローチャート。 第4実施形態に係るダミーメタルの配置方法を適用した半導体集積回路の一部の配線構造図。
符号の説明
1・・・配線(電圧ノイズを与える配線)
2・・・配線(電圧ノイズを受ける配線)
3、7・・・配線(A)(電圧ノイズを受ける配線)
4、8・・・配線(B)(電圧ノイズを与える配線)
5、9・・・隣接配線(C)(電圧ノイズを受けてもよい配線)
6、10・・・ダミーメタル
11・・・VDD配線
12・・・GND配線
13・・・ダミーメタル
14・・・デカップリングコンデンサ

Claims (28)

  1. コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、
    前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、
    前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、
    前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、
    前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、
    実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、
    前記コンピュータが、
    前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、
    前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、
    を実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在しないと判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線と同層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とするダミーメタルの配置方法。
  2. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行では、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上または下、あるいは上下に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出することを特徴とする、請求項1に記載のダミーメタルの配置方法。
  3. コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、
    前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、
    前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、
    前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、
    前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、
    を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、
    前記コンピュータが、
    前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、
    前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、
    を実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在しないと判定し場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする、ダミーメタルの配置方法。
  4. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に平行に前記電圧ノイズを受ける配線の片側あるいは両側に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出すること特徴とする、請求項3に記載のダミーメタルの配置方法。
  5. コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、
    前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、
    前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、
    前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、
    前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、
    を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、
    前記コンピュータが、
    前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、
    前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、
    を実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在すると判定した場合には、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線か否かを判定する第2判定ステップを実行することを特徴とする、ダミーメタルの配置方法。
  6. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行では、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上または下、あるいは上下に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出すること特徴とする、請求項に記載のダミーメタルの配置方法。
  7. コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、
    前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、
    前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、
    前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、
    前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、
    を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、
    前記コンピュータが、
    前記第1配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、
    前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、
    を実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に隣接配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップを実行することを含み、
    前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在すると判定した場合には、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線か否かを判定する第2判定ステップを実行することを特徴とする、ダミーメタルの配置方法。
  8. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行では、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に平行に前記電圧ノイズを受ける配線の片側あるいは両側に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出すること特徴とする、請求項7に記載のダミーメタルの配置方法。
  9. 前記コンピュータによる前記第2判定ステップの実行において、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線であると判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする、請求項5、6、7またはに記載のダミーメタルの配置方法。
  10. 前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線は、VDD配線またはGND配線であることを特徴とする、請求項1、2、3、4、または9に記載のダミーメタルの配置方法。
  11. 前記コンピュータによる前記第2判定ステップの実行において、前記コンピュータが、前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてならない隣接配線であると判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてならない隣接配線との間にはダミーメタルを配置しないことを特徴とする、請求項5、6、7または8に記載のダミーメタルの配置方法。
  12. 前記電圧ノイズの影響を受けてはならない隣接配線は、信号配線であることを特徴とする、請求項11に記載のダミーメタルの配置方法。
  13. コンピュータを用いて多層配線構造を有する半導体集積回路に用いられるダミーメタルを配置する方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記半導体集積回路の配線レイアウトデータと初期ダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第1配線間寄生容量及び第1配線総寄生容量を抽出する第1容量抽出ステップと、
    前記第1配線間寄生容量に基づいて第1配線間寄生容量データベースを生成する第1データベース生成ステップと、
    前記第1配線総寄生容量に基づいて第1配線総寄生容量データベースを生成する第2データベース生成ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1ダイナミックシミュレーションを行う第1シミュレーション実行ステップと、
    前記第1配線間寄生容量データベース及び前記第1配線総寄生容量データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線を特定するための第1スタティックシミュレーションを行う第2シミュレーション実行ステップと、
    前記第1ダイナミックシミュレーション及び前記第1スタティックシミュレーションの結果を格納する第1配線情報データベースを生成する第3データベース生成ステップと、
    前記第1配線情報データベースを基にダミーメタルの追加挿入を行うダミーメタル挿入ステップと、
    を実行することを含むダミーメタルの配置方法であって、
    前記コンピュータによる前記第3データベース生成ステップの実行と前記ダミーメタル挿入ステップの実行との間において、
    前記コンピュータが、
    前記第1配線情報データベースを用いて電圧ノイズを受ける配線が存在するか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記電圧ノイズを受ける配線に隣接する初期ダミーメタルを削除もしくは縮小するダミーメタル削除ステップと、
    前記配線レイアウトデータと前記初期ダミーメタルを削除もしくは縮小した後のダミーメタルレイアウトデータとを用いて配線ごとに第2配線間寄生容量及び第2配線総寄生容量を抽出する第2容量抽出ステップと、
    前記第2配線間寄生容量に基づいて第2配線間寄生容量データベースを生成する第4データベース生成ステップと、
    前記第2配線総寄生容量に基づいて第2配線総寄生容量データベースを生成する第5データベース生成ステップと、
    前記第2配線間寄生容量データベース及び前記第2配線総寄生容量データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響を確認するための第2ダイナミックシミュレーションを行う第3シミュレーション実行ステップと、
    前記第2配線間寄生容量データベース及び前記第2配線総寄生容量データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響を確認するための第2スタティックシミュレーションを行う第4シミュレーション実行ステップと、
    前記第2ダイナミックシミュレーション及び前記第2スタティックシミュレーションの結果を格納する第2配線情報データベースを生成する第6データベース生成ステップと、
    前記第2配線情報データベースを用いて前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が解消されたか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記第1配線情報データベースと前記第2配線データベースとの間で電圧ノイズ量の大小関係を比較して前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が低減されたか否かを判定する第3判定ステップと、
    削除もしくは縮小した前記初期ダミーメタルを元の状態に戻す回復ステップと、
    を実行することをさらに含むことを特徴とする、ダミーメタルの配置方法。
  14. 前記コンピュータによる前記第1判定ステップの実行において、前記コンピュータが、電圧ノイズを受ける配線が存在すると判定した場合には前記コンピュータが前記ダミーメタル削除ステップを実行し、前記コンピュータが、電圧ノイズを受ける配線が存在しないと判定した場合には前記コンピュータが前記ダミーメタル削除ステップ以降のステップの実行を省略することを特徴とする、請求項13に記載のダミーメタルの配置方法。
  15. 前記コンピュータによる前記第2判定ステップの実行において、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が解消されないと判定した場合には前記コンピュータが前記第3判定ステップを実行し、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が解消されたと判定した場合には前記コンピュータが前記第3判定ステップ以降のステップの実行を省略することを特徴とする、請求項14に記載のダミーメタルの配置方法。
  16. 前記コンピュータによる前記第3判定ステップの実行において、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が低減されたと判定した場合には、前記コンピュータが前記ダミーメタル挿入ステップを実行し、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線に対する電圧ノイズの影響が低減されなかったと判定した場合には、前記コンピュータが前記回復ステップを実行してから前記ダミーメタル挿入ステップを実行することを特徴とする、請求項15に記載のダミーメタルの配置方法。
  17. 前記コンピュータによる前記ダミーメタル挿入ステップの実行は、
    前記コンピュータが、
    前記第2配線情報データベースを基に前記電圧ノイズを受ける配線の周囲の構造解析を行う解析ステップと、
    前記構造解析の結果に基づいて前記電圧ノイズを受ける配線の近傍にダミーメタルを配置するダミーメタル配置ステップと、
    を実行することを含むことを特徴とする、請求項16に記載のダミーメタルの配置方法。
  18. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上または下、あるいは上下に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出すること特徴とする、請求項17に記載のダミーメタルの配置方法。
  19. 前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に隣接配線が存在するか否かを判定する第4判定ステップを実行することを含むことを特徴とする、請求項17または18に記載のダミーメタルの配置方法。
  20. 前記コンピュータによる前記第4判定ステップの実行において、前記コンピュータが、隣接配線が存在しないと判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線と同層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする、請求項19に記載のダミーメタルの配置方法。
  21. 前記コンピュータによる前記解析ステップの実行では、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の同層に平行に前記電圧ノイズを受ける配線の片側あるいは両側に電圧ノイズを与える配線が存在する配線構造を抽出すること特徴とする、請求項17に記載のダミーメタルの配置方法。
  22. 前記コンピュータによる前記ダミーメタル配置ステップの実行は、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に隣接配線が存在するか否かを判定する第4判定ステップ実行することを含むことを特徴とする、請求項17または21に記載のダミーメタルの配置方法。
  23. 前記コンピュータによる前記第4判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在しないと判定した場合には、前記コンピュータが、前記電圧ノイズを受ける配線の上層または下層、あるいは上下層に電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線を配置し、かつ前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする、請求項22に記載のダミーメタルの配置方法。
  24. 前記コンピュータによる前記第4判定ステップの実行において、前記コンピュータが隣接配線が存在すると判定した場合には、前記コンピュータが前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線か否かを判定する第5判定ステップを実行することを特徴とする、請求項19または22に記載のダミーメタルの配置方法。
  25. 前記コンピュータによる前記第5判定ステップの実行において、前記コンピュータが前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線であると判定した場合には、前記コンピュータが前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線との間にダミーメタルを配置することを特徴とする、請求項24に記載のダミーメタルの配置方法。
  26. 前記電圧ノイズの影響を受けてもよい隣接配線は、VDD配線またはGND配線であることを特徴とする、請求項20、23または25に記載のダミーメタルの配置方法。
  27. 前記コンピュータによる前記第5判定ステップの実行において、前記コンピュータが前記隣接配線が電圧ノイズの影響を受けてはならない隣接配線であると判定した場合には、前記コンピュータが前記電圧ノイズを受ける配線と前記電圧ノイズの影響を受けてならない隣接配線との間にはダミーメタルを配置しないことを特徴とする、請求項24に記載のダミーメタルの配置方法。
  28. 前記電圧ノイズの影響を受けてはならない隣接配線は、信号配線であることを特徴とする、請求項27に記載のダミーメタルの配置方法。
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