JP4414394B2 - 石炭を脱塩するための方法 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、石炭を脱塩(demineralize)するための方法に関する。
発明の背景
燃料および他の工業的用途のための脱塩又は低灰分石炭を製造するための、いくつかの方法が文献に記載されているが、いずれも持続する商業的有用性を達成していない。
ペーストとしての石炭を水性アルカリ溶液とともに加熱し、ついで固/液分離、酸洗浄および水洗工程を行うことを含む、物理的に清浄化されたブラック石炭濃縮物から灰分形成ミネラル物質を除去するための方法が、1940年代にドイツで開発された。この方法についての報告は、実際的な化学脱塩方法を詳述している。ドイツのプラクティスは、灰分収率0.28%を有する脱塩石炭が、初期灰分収率0.8%を有していた物理的に清浄化された原料石炭を得ることができたことを示した。
石炭−アルカリ原料ペーストを40°〜50℃で30分間攪拌した後、熱交換器を通して連続的に走査可能なガス加熱チューブ状反応器にポンプ搬送し、ここでペーストを100〜200気圧(10〜20MPa)の圧力下で、250℃の温度に20分間供した。ついで、入ってくる原料に熱を伝達するためにこの反応混合物を先に言及した熱交換器に通じた後、水冷熱交換中でさらに冷却した。
冷却されたペーストを軟質化水で希釈した後、遠心して、アルカリ溶液とアルカリ性化石炭を回収した。後者を5%塩酸に分散させた後、遠心して、酸性化石炭と使用済酸を回収し、水に再分散させた。このスラリーから石炭を回収し、別ロットの水に再び分散させ、遠心して、得られた低灰分石炭を湿った固体性絵師物として回収した。
米国およびインドの研究者らは、ほとんどが、上記ドイツ人が使用した石炭よりもはるかに高い出発灰分レベルを有する他の原料石炭から低灰分石炭を製造するために、プロセスの詳細は異なるが、広い意味で類似する化学法を用いた。他のアメリカのグループ(バテレの)は、
(a)周期律表IA族からの少なくとも1種の元素およびIIA族からの少なくとも1種の元素からのカチオンを含有する混合アルカリ浸出剤;
(b)不所望の成分、おそらくソーダライトまたは類似の化合物の生成を最小限とするための、反応温度で、または100℃未満までの迅速な冷却後における、使用済アルカリ性浸出剤からのアルカリ性化石炭の濾過または遠心;
(c)アルカリに溶け、鉱物質から異なるpHで再沈殿され得る低級石炭に当該方法を適用し、かくして分離と選択的回収を可能とすること
についての利点を主張した。
他の研究者は、異なるアルカリの相対的な利点を含み、硫黄およびミネラルのアルカリ抽出の科学的側面を研究した。ほとんどのアメリカの研究は、金属元素よりもむしろ硫黄の除去に向けられており、酸処理工程はしばしば省略されている。しかしながら、アメリカのグループ(アルコアの)は、石炭を化学的に0.1%の灰分収率まで浄化し、同時に鉄、ケイ素、アルミニウム、チタン、ナトリウムおよびカルシウムの大きな減少と低い最終濃度を達成した。この目的は、アルミニウム工業用の電極炭素に変換するために好適な非常に純粋な石炭を製造することであった。これは、粉末化した石炭を加圧下に熱い水性アルカリ性溶液で(300℃まで)、ついで70°〜95℃で順次水性硫酸および水性硝酸で浸出することにより達成された。
オーストラリア特許第592640号(および対応する米国特許第4936045号)は、脱塩石炭の製造方法を記載している。この方法は、以下の工程:
(a)5〜30重量%のアルカリ含有量を有するアルカリ水溶液を用いて、好ましくは少なくとも50重量%が少なくとも0.5mmの最大直径を有するところの石炭粒子のスラリーを、該スラリー対石炭比が重量基準で少なくとも1:1となるように形成する工程、
(b)スラリーを150°〜300℃、好ましくは170℃〜230℃の温度に、2〜20分間、実質的に自己発生水熱圧力(autogenous hydrothermal pressure)
の下で維持し、このスラリーを100℃未満の温度に急速に冷却する工程、
(c)スラリーを、アルカリ性化石炭と使用済アルカリ浸出剤溶液に分離する工程、
(d)上記アルカリ浸出剤溶液を、上記工程(a)での再使用のために、カルシウムまたはマグネシウムの酸化物または水酸化物を添加し、ミネラルを沈殿させることにより再生する工程、
(e)0.5〜1.5のpHおよび10,000〜100,000μsの伝導率を有するスラリーを生成させるために硫酸または亜硫酸の水溶液で処理することにより、前記アルカリ性化石炭を酸性化する工程、
(f)前記スラリーを、酸性化石炭と使用済酸と使用済酸浸出剤溶液に分離する工程、
(g)前記酸性化石炭を洗浄する工程
を含む。
オーストラリア特許第592640号に記載された方法は1重量%未満の、および0.50重量%という低い灰分含有率を有する脱塩石炭製品を製造し得るものであるが、灰分含有率をさらに低いレベルまで減少させることができれば、有意義な機会が生じる。灰分含有率をオーストラリア特許第592640号で達成されたものよりもさらに低いレベルまで低下させることができれば、その脱塩石炭製品は、ガスタービン中に直接燃焼される燃焼として使用することができる。そのような脱塩石炭は、重質燃料油の代替として、並びに金属学的化炭剤(metallurgical recarbonizer)、アルミニウム製造用炭素電極、および高純度シリコン製造用代替還元剤の製造のための高純度炭素源としても使用することができる。米国特許第4936045号の内容を交差参照によりここに含める。
発明の概要
第1の側面において、本発明は、
(a)アルカリ溶液中の石炭粒子のスラリーを形成すること
(b)前記スラリーを、沸騰を防止するに十分な圧力下で、150〜250℃の温度に維持すること、
(c)前記スラリーを、アルカリ性化石炭と使用済アルカリ浸出剤とに分離すること、
(d)前記アルカリ性化石炭の、0.5〜1.5のpHを有する酸性化スラリーを形成すること、
(e)前記酸性化スラリーを、石炭含有フラクションと実質的に液体のフラクションとに分離すること、
(f)前記石炭含有フラクションを、前記石炭フラクションを水および極性有機溶媒、または水および有機酸と混合して混合物を形成する洗浄工程に供すること、
(g)工程(f)における混合物から石炭を分離すること
を包含する、石炭を脱塩するための方法を提供する。
工程(a)に供される石炭は、中品質ないし高品質の石炭であり、最も好適には、ビチューメン石炭である。
好ましくは、工程(a)に供される石炭は、一般的に2〜15重量%の総ミネラル単有率を有する。より好ましくは、石炭のミネラル含有率は、できるだけ低くあるべきである。本方法の工程(a)に供給される低灰分含有率の石炭について、化学的消費、従って処理コストが低いことが見いだされている。
本発明の方法の工程(a)に供される石炭は、100%が1mm未満であるような、好ましくは100%が0.5mm未満であるような大きさに作られていることが好ましい。また、石炭は、好ましくは、20ミクロンより小さいものを最低量で、より好ましくは20ミクロンよりも小さいものを5重量%未満含有する。過剰量の微細な物質、例えば20ミクロン未満は、本発明に用いられる固/液分離工程で困難さを引き起こし得る。
本方法の工程(a)および(b)は、石炭をアルカリ(または苛性アルカリ)温浸(digestion)に供させるものである。その結果、クレー等のシリケートミネラルが可溶化され、いくつかは酸可溶性ミネラルとして再沈殿する。
工程(a)で形成されるスラリーは、好適には、10重量%〜30重量%の石炭濃度を有する。好ましくは、石炭濃度は、約25重量%である。
スラリーの液相中のアルカリ濃度は、好ましくは8重量%〜20重量%、より好ましくは13重量%〜15重量%(NaOH当量として計算して)の範囲内にある。アルカリ物質は、好ましくはNaOHであるが、他のアルカリ物質を、単独で、または2種以上のアルカリ物質の混合物として、用いることができる。スラリーは、好適には、150〜250C、より好ましくは220〜250℃の温度に加熱される。スラリーは、好ましくは、この温度に15〜60分、より好ましくは約20分間維持される。
スラリーを加熱する速度は150℃〜250℃の温度範囲内において、毎分2℃未満の速度に維持することが好ましいことが見いだされた。
工程(a)および(b)において、苛性アルカリスラリーを形成した後、これを所望の温度に加熱することが好ましい。
工程(b)におけるスラリーは、好適には、スラリーが沸騰することを防止するために、加熱されたスラリーの自己発生圧力(autogenous pressure)に維持される。
また、スラリーは、工程(b)において、攪拌、特に穏やかな攪拌を受けることが好ましい。攪拌の程度は、好ましくは、その1つの形態がソーダライト(Na4Si3Al312(OH))であるところのアルミノケイ酸ナトリウムのプロセス容器壁上の付着が最小化されるか生じないようなものである。攪拌は、当業者に知られているいずれもの好適な攪拌手段により行うことができる。その代わりに、あるいはそれと組み合わせて、アルミノケイ酸ナトリウムの小さな種晶を含有する再循環苛性アルカリ溶液を、アルミノケイ酸ナトリウムの結晶成長がプロセス容器壁上ではなく、スラリー中で生じるようにするために、使用することができる。
本発明の方法の工程(c)は、工程(b)からの苛性アルカリスラリーを、アルカリ性化石炭と、使用済アルカリ浸出剤とに分離するものである。この分離工程は、好ましくは、30℃〜80℃の温度で行われる。工程(b)からのスラリーを、スラリーの温度が240℃〜150℃の範囲内にある間、20℃/分未満、より好ましくは5℃/分未満、さらにより好ましくは2℃未満の冷却速度で冷却することが特に好ましい。
工程(c)は、好適には、ろ過工程を含む。上に述べたように、ろ過工程は、好ましくは、30℃〜80℃の温度で行われる。
工程(c)からの使用済苛性アルカリ/浸出剤は、好ましくは、苛性アルカリを再生し、ミネラルを回収するために処理される。例えば、使用済浸出剤は、十分な酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムと混合して、可溶性シリケートとアルミネートイオンをそれらの不溶性カルシウム塩として沈殿させる一方、同時に可溶性水酸化ナトリウムを生成し、かくして再循環のためにアルカリ浸出剤を再生させる。カルシウム酸化物または水酸化物の代わりに、対応するマグネシウム塩を用いることができ、またはドロマイトから誘導されるカルシウムおよびマグネシウムの混合酸化物または水酸化物を用いることができる。
工程(c)から回収されたアルカリ性化された石炭は、好ましくは、過剰のアルカリを除去するために洗浄される。石炭は、好ましくは、乾燥石炭1重量部につき最低3重量部の水、より好ましくは、乾燥石炭1重量部につき5重量部の水で洗浄される。
工程(c)からのアルカリ性化された石炭は、また、酸浸漬工程に送る前に、ソーダライトのようなアルミノケイ酸ナトリウムを除去するために、処理され得る。ソーダライトは、選択スクリーニング、重質媒体浮遊−沈降法、またはフロス浮選のような物理的方法によりアルカリ性化石炭から分離することができる。ソーダライトのようなアルミノケイ酸ナトリウムは、その除去が工程(d)で要求される酸の量を減少させる一方、価値のある副生成物を提供し得る。
本発明の方法の工程(d)は、好適には、工程(c)からの石炭、より好ましくは工程(c)からの洗浄された石炭を水または酸溶液と混合してスラリーを得ることを含む。スラリーは、好ましくは、5重量%〜20重量%の範囲内の、好ましくは約10重量%の石炭濃度を有する。一般に、出発の石炭の灰分含有率が高いほど、酸性スラリー中の石炭濃度は低く、ほぼ9%の灰分レベルを有する出発石炭には、10%スラリーが好適である。スラリーが水との混合により形成される場合、酸と混合することによりスラリーを酸性化することができる。
工程(d)は、好ましくは、鉱酸、より好ましくは、硫酸または塩酸を含有するスラリーを形成する。
酸性化スラリーは、0.5〜1.5の範囲内の、より好ましくは約1.0のpHを有する。
工程(d)におけるスラリーの温度は、好ましくは20℃〜90℃の範囲内、より好ましくは30℃〜60℃の範囲内にある。
スラリーは、好適には、酸溶液中で攪拌され得る。
石炭は、工程(d)において、少なくとも1分間、より好ましくは少なくとも20分間、さらにより好ましくは約60分間、酸溶液との接触状態に維持される。
本発明の1つの態様において、適切な時間後、工程(d)のスラリー中の石炭を工程(e)で分離した後、工程(f)に通す。より好ましい態様において、工程(e)からの石炭フラクションは、水および酸を用いて再スラリー化され、1分を超えるさらなる期間で0.5〜1.0のpHにもたらされる。このより好ましい態様において、第1の酸処理は、アルミノケイ酸ナトリウムの実質的に完全な溶解を達成するに十分な最小時間、1.0〜1.5のpHによるものである。第2の酸処理は、好ましくは、0.5〜1.0のpHで、10分〜3時間である。
再スラリー化工程は1回〜4回反復することができる。新鮮な酸溶液を再スラリー化に用いることができる。
あるいは、再スラリー化は、向流混合段階を含むことができる。
工程(e)は、酸性化スラリーを石炭含有フラクションと液体フラクションとに分離することを含む。これは、当業者に知られているいずれもの好適な固/液分離手段を用いて行うことができる。ろ過が好ましい。フィルターケーキを酸で再スラリー化する場合、工程(e)と第2の酸処理との間の時間が最小に、好ましくは5分未満に維持されている限り、洗浄を必要としない。酸再スラリー化の最終段階の後、フィルターケーキに、フィルターケーキが新鮮水中に再スラリー化したとき溶液のpHが好ましくは約2となるように、最少量の水を与えることができる。
使用済酸は、アルカリ溶液を再生し、副生成物としてのミネラルの制御された沈殿を得るために、処理することができる。例えば、使用済酸を、苛性アルカリ溶液を再生し、ミネラルを沈殿させるために、酸化カルシウムで処理することができる。
洗浄工程(f)は、2つの選択肢を含む。その1つは、最後の酸浸漬工程からの石炭を水と極性有機溶媒との溶液と混合するものである。極性有機溶媒は、好適には、水と混和性のものである。極性有機溶媒は、好ましくは、アルコール、より好ましくはエタノールであるが、メタノールおよびプロパノールを使用することもできる。
石炭は、好ましくは、10〜30重量%より好ましくは約25重量%の固形分含有量を有するスラリーとするように、水と極性有機溶媒との溶液と混合される。酸浸漬工程からの残存酸性度は、好ましくは、スラリーのpHが1.5〜2.5、より好ましくは約2.0となるようなものである。
工程(f)において、スラリーは、240℃〜280℃、より好ましくは260℃〜270℃の温度に加熱される。スラリーは、好ましくは、その温度に、1分〜60分間、より好ましくは約5分間維持される。
石炭/水/極性溶媒のスラリーは、好ましくは、毎分2℃〜毎分20℃の加熱速度で加熱される。
スラリーの圧力は、沸騰が防止されるようなものである。スラリーは、好ましくは、自己発生圧力の下で加熱される。上記好ましい温度において、自己発生圧力はほぼ8MPaである。
上に述べたように、現在のところ好ましい極性有機溶媒はエタノールである。スラリーを生成するために石炭と混合される液相は水溶液中50重量%エタノールであることが特に好ましい。
洗浄段階の選択肢1は、Na、Si、FeおよびTiのレベルを減少させるが、主として、NaおよびSiの減少に活性がある。Naのみを減少させることが要求される場合、洗浄段階で使用される温度は、10℃と低くあり得、周囲温度での操作が特に好適である。
洗浄段階の第2の選択肢は、酸浸漬工程からの石炭を有機酸の水溶液と混合することを含むものである。クエン酸が、現在のところ好ましい有機酸であり、クロロ酢酸、マロン酸、リンゴ酸も使用することができる。
クエン酸溶液は、好ましくは、5重量%〜20重量%のクエン酸(水和基準)、より好ましくは約10重量%を含有するスラリー中の石炭濃度は、好ましくは10〜30重量%の範囲内にあり、より好ましくは約25重量%である。スラリーは、好ましくは240℃〜280℃、より好ましくは250℃〜270℃の温度に加熱される。圧力は、沸騰を防止するに十分なレベルに維持すべきである。ある力は、好適には、自己発生圧力であり、これは、上記温度範囲について、ほぼ8MPaである。スラリーは、好ましくは、上記高められた温度に、1分〜60分間、より好ましくは約5分間維持される。スラリーは、好ましくは、上記高められた温度に、毎分2℃〜毎分20℃の加熱速度で加熱される。
第2の選択肢の他の態様において、スラリーを150℃〜160℃の温度に加熱することができる。この態様において、NaおよびFeは、除去されないであろう。
工程(f)が高められた温度で行われる場合、これは水熱洗浄(hydrothermal washI工程を構成する。
理論により拘束されることを望むものではないが、本発明者らは、灰分含有率をさらに減少させるために洗浄工程において2つの機構が生じていると仮定しており、それらは、
(i)酸浸漬工程からの石炭中の残存酸は、例えば1.5〜2.5のpHに酸性化された工程(d)のスラリーをもたらすこと。これは、ミネラルの溶解をさらに促進する;
(ii)工程(a)および(b)において、石炭とアルカリとの間の相互作用により腐食性化合物が生成すると考えられる。酸浸漬工程で、これらの腐食性化合物は「崩壊」し、Naの一部と結合する。洗浄工程、選択肢1において、アルコールは腐食性化合物を加水分解させてNaを放出させる。このNaは、アルコール/水分離の後、水相に移る。アルコールは、本質的に閉ループ再循環工程で、再循環させることができ、かくしてアルコールの消費を最小化させる。選択肢2において、クエン酸は、腐食性化合物からのNaの放出を促進する、
というものである。
ここでも理論により拘束されることを望むものではないが、本発明者らにより仮定された代わりの機構は、Naが官能基中に消散(scatter)し、また石炭構造、特にグラファイト構造中に組み込まれるというものである。これは、より少ない腐食性/官能基を有するが増加した割合のグラファイト構造を有するところの処理されたより高品質の石炭中に見いだされるより多いNaにより生み出されている。
Naは石炭構造に結合および/または石炭構造中にトラップされ、エタノールが該構造を膨潤させ、Naを外に移行させるか、官能基(より低品質の石炭)の場合には、エステル化反応に参加することが示唆される。クエン酸のような有機酸は、水中で不完全に解離するので、溶解しているがなお解離していないクエン酸分子もまた石炭を膨潤させる。熱も、Naに運動エネルギーを与えて、これを石炭に保持させている結合から逸出させる助けとなる。石炭構造から外へのNaの拡散も、役割をなしていると信じられる。
本発明の方法の工程(g)は、工程(f)における混合物またはスラリーから石炭を分離することを含む。この固/液分離は、当業者により好適であることが知られているいずれもの手段により行うことができる。ろ過が好ましい。
工程(g)から回収した石炭を洗浄することが好ましい。好ましくは、洗浄は、石炭1重量部につき清浄水を最小1重量部用いる。
本発明の第1の側面による方法は、0.01〜0.2重量%の灰分含有率を有する脱塩石炭製品を製造することができる。本方法は、また、石炭からNaおよびSiを除去し、かくしてNa含有率を低下させることにより、石炭中に残存する灰分の灰分融解温度も本方法により有利に高められる。脱塩石炭をガスタービン用の燃料として用いる場合、灰分融解温度は重要である。ガスタービンは、灰分融解温度が1350℃よりも高いこと、より好ましくは1500℃より高いことを要求するからである。
本発明の第1の側面の方法は、0.2重量%以下の、好ましくは0.01重量%〜0.2重量%の灰分含有率を有する脱塩石炭を達成することができ、トライアルでは、0.01重量%の灰分含有率を達成するいくつかの石炭が含まれている。本発明の第1の側面の方法の工程(a)〜(e)は、0.3〜0.4重量%という低い灰分含有率を有する脱塩石炭を製造することができる。いくつかの用途では、この灰分含有率は許容され得るものであり、洗浄工程のさらなる処理は必要でないことがあり得る。
従って、第2の側面において、本発明は、本発明の第1の側面に関して記述した方法の工程(a)〜(e)を含む、石炭の脱塩方法を提供する。
洗浄段階は、また、石炭の灰分含有率を減少させることが示されている。このことは、また、洗浄段階を、本発明の第1の側面に関して記述した工程(a)〜(e)以外の工程を含む脱塩方法における1つの段階として用いることができることを示唆している。
従って、第3の側面において、本発明は、アルカリ温浸工程と、それに続く酸浸漬工程を含み、酸浸漬工程からの石炭を、本発明の第1の側面の工程(f)に関して記述したさらなる工程に供する、石炭の脱塩方法を提供する。
脱塩石炭は、向上した取り扱い性を有する最終製品を形成するために、無バインダーのブリケッティングプロセスに供することができる。
図面の詳細な説明
図面を考慮するに際し、図面は本発明の好ましい態様を示す目的で提供されていることが認識されるであろう。従って、本発明は、図面を参照して示され、既述された特徴に限定されるものとみなされるものではない。
本発明による脱塩方法のためのフローシートを図1に示す。図1において、石炭と苛性アルカリ溶液のスラリー11を苛性アルカリ温浸容器10に供給する。苛性アルカリ温浸容器10は、好適には、苛性アルカリ溶液と石炭のスラリーを加熱させるオートクレーブまあは圧力容器である。
苛性アルカリ温浸容器10に供給される苛性アルカリ溶液12は、13〜15%の水酸化ナトリウム濃度を有する水酸化ナトリウム溶液を含む。石炭11および水酸化ナトリウム溶液12は、25%の石炭を含有するスラリーが得られるような量で苛性アルカリ温浸容器10に供給される。
容器10中の石炭と苛性アルカリ溶液のスラリーを、150〜250C、より好ましくは220〜250℃の温度に加熱する。スラリーをこの温度に1分〜60分間維持するが、20分間が特に好適である。スラリーは、溶液が沸騰しないように自己発生圧力の下に維持する。
苛性アルカリ溶液と石炭のスラリーを、石炭の温度が150〜240℃の温度範囲内にあるとき、温度の上昇率が毎分2℃を超えないように、加熱する。
所要の滞留時間が経過した後、スラリーを、温度が240〜150℃の範囲内にあるとき、毎分20C未満、より好ましくは毎分5℃、さらに好適には毎分2℃未満の冷却速度で冷却する。スラリーを苛性アルカリ温浸容器10から取り出し、ライン15を介してろ過ユニット20に通じる。ろ過ユニット20は、苛性アルカリ溶液からの石炭の分離を達成し得るものであればどのような好適なろ過ユニットでもあり得る。ベルトフィルターおよびドラムフィルターが特に有用である。また、ろ過ユニット20の代わりに、他の固/液分離装置を使用することができることが認識されるであろう。
ろ過ユニット20から回収された使用済苛性アルカリ溶液22を、苛性アルカリ回収24に送る。苛性アルカリ回収24において、使用済苛性アルカリ溶液が再生される。例えば、使用済苛性アルカリ溶液を、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムと接触させて、ミネラルを沈殿させ、水酸化ナトリウムを再生することができる。再生された水酸化ナトリウムを再使用することができる。
ついで、アルカリ性化された石炭26を水洗容器30中で水で洗浄する。水洗容器30は、液体と固体を混合物ために好適な容器であり得る。あるいは、および好ましくは、水洗30は、ろ過ユニット20上のフィルターケーキを洗浄することによって行うことができる。この点に関し、ベルトフィルターを用いた場合、アルカリ性化石炭と残存苛性アルカリ溶液を含むフィルターケーキがフィルターベルト上に形成される。このフィルターケーキを洗浄水32で噴霧する。フィルターケーキはろ過ユニットとなお接触しているので、洗浄水を除去された洗浄水34として除去する。洗浄水34は、また、苛性アルカリ再生24に送ることができる。
ついで、洗浄されたアルカリ性化石炭36を含む洗浄されたフィルターケーキを酸浸漬プロセス40に供給する。酸浸漬プロセス40において、ろ過ユニットおよび水洗30からのアルカリ性化石炭を水と混合して、5〜25重量%の範囲内の、好ましくは10重量%のスラリー濃度を得る。このスラリーを酸42、好ましくは硫酸で酸性化し、0.5〜1.5の範囲内のpH、好ましくはpH1.0を得る。酸性スラリーの温度を、20°〜90℃の範囲内、より好適には30°〜60℃の範囲内に、1分を超え、より好ましくは20分を超えて維持する。石炭を酸溶液と接触状態に維持するために60分が好適な時間であることが見いだされた。石炭と酸溶液との混合を促進するために、石炭を攪拌すべきである。
酸洗浄浸漬プロセス40は、酸溶液と石炭との一回接触を含み得る。しかしながら、酸浸漬プロセスは石炭を1回を超えて酸溶液と接触させることを含むことが好ましい。好ましくは、石炭を、上に述べた温度および滞留時間の条件下で酸溶液と接触させる。ついで、石炭と酸溶液を分離し、石炭を、さらに、酸溶液と1回以上接触させる。図2および図3は、酸浸漬プロセス40のいくつかの可能な態様の概略ダイアグラムを示す。
酸浸漬プロセス40の後、石炭と酸溶液は、分離ユニット50で分離される。分離ユニット50は、好適には、ろ過ユニット、特にベルトフィルターまたはドラムフィルターである。使用済酸溶液52が除去される。
ついで、回収された石炭54を水洗60に供する。水洗60は、好適には、ベルトフィルターまたはドラムフィルターのフィルターケーキを洗浄水62で噴霧することにより達成される。洗浄水を、フィルターユニットを通してフィルターケーキから除去するが、除去された洗浄水は、参照数字64として示されている。
次に、処理された石炭と少量の残存酸溶液を含む洗浄されたフィルターケーキ66を水熱洗浄プロセス70に通じる。水熱洗浄プロセス70に供給される洗浄された石炭66は、洗浄された石炭66を新鮮水中に再スラリー化したとき液相のpHがほぼ2となるような量で存在する残存酸を有する。
水熱洗浄プロセス70において、水72およびエタノール74を石炭と混合する。好ましくは、水およびエタノールは、水中50%エタノール溶液が得られるように混合する。水熱洗浄プロセス70に供給される水、エタノールおよび石炭の量は、25重量%の固形分を有するスラリーが得られるようなものである。好適には、水、エタノールおよび石炭は、容器70に供給する前に混合する。
本発明の最も好ましい態様において、水熱洗浄プロセス70においてスラリーを、スラリーを毎分2℃〜毎分20℃の加熱速度で加熱することにより、240〜280℃、特に260〜270℃の温度に加熱する。加熱は、沸騰を防止するように自己発生圧力の下で行う。水熱洗浄プロセス70で到達する最大温度において、自己発生圧力は、ほぼ8MPaである。スラリーは、好適には、この高められた温度に、1分〜60分間、好適には5分間維持される。これらの条件下で、水熱洗浄プロセスは、石炭中のナトリウム、ケイ素、鉄およびチタンのレベルを減少させ、その主要活性は、ナトリウムおよびケイ素レベルの減少である。
水熱洗浄プロセス70においてナトリウムのみを減少させることが要求される場合、水熱洗浄段階で使用する温度は、10℃という低いものであり得、好適には周囲温度である。この場合、水熱洗浄段階は、簡単に、洗浄段階と記述することができる。
水熱プロセス70からのスラリーを、ライン76を介してろ過ユニット80に通じる。ろ過ユニット80において、水熱洗浄プロセスからのスラリーを石炭フラクション82と液体フラクション84に分離する。液体フラクション84は、好適には蒸留塔であるところのエタノール回収ユニット90に送ることができる。エタノール回収ユニット90において、液体フラクション84は、水リッチのフラクション92とエタノールリッチのフラクション94に分けられる。エタノールリッチのフラクション94は、好適には、流れ74として水熱洗浄ユニット70に戻される。
石炭フラクション82は、新鮮洗浄水102を用いる洗浄プロセス100で洗浄する。洗浄水を流れ104を介して除去し、回収した超清浄石炭製品110を回収する。
超清浄石炭製品は、好ましくは、向上した貯蔵および輸送特性を有する製品を製造するために、無バインダーのブリケッティングプロセスに供する。
図1に示すプロセスから回収された超清浄石炭製品は、典型的に、0.01〜0.2重量%の灰分含有率を有し、この超清浄石炭をガスタービン用の燃料として使用することを可能とするに十分に高い灰分融解温度を有する。超清浄石炭を、ガスタービン結合サイクルパワーステーションの構成部分としてのガスタービン中に直接燃焼させるために使用する場合、超清浄石炭は、現代の石炭燃焼熱パワーステーションと比較して、温室効果ガス放出を25%削減する能力を有する。超清浄石炭を得るに際して含まれる余剰の処理を考慮すると、温室効果ガス放出は、全ライフサイクル基準で、なお、ほぼ10%削減される。
上に述べたように、酸浸漬プロセス40は、1回〜4回の石炭の再スラリー化により後続される、酸溶液を用いた石炭の第1のスラリー化を含み得る。図2は、酸浸漬プロセス40の1つの可能なフローシートを示す。図2において、アルカリ性化石炭36を第1の酸浸漬容器140に供給する。酸溶液142を、容器140中で、所望の時間、所望の温度条件下で、アルカリ性化石炭36と混合する。ついで、石炭の酸性化スラリー144をセパレータ146に通じる。使用済酸溶液148を除去し、その後、石炭含有フラクション150を第2の酸浸漬容器152に供給する。使用済酸溶液は、NaOHの再生とミネラルの回収のために、苛性アルカリ回収工程24に送ることができる。新鮮な酸溶液154を、容器152中、所要の条件下で、石炭含有フラクション152と混合する。酸性化スラリー156を図1に示す分離ユニット50か、あるいはさらに再スラリー化工程が要求される場合には、さらなる酸浸漬容器164に送る。破線165は、新鮮な酸溶液よる浸漬とその後の分離のシーケンスを1回以上繰り返すことができることを示している。
容器164において、石炭含有フラクション162を、所望の時間、所望の条件下で、新鮮な酸溶液166と混合する。ついで、取り出されたスラリー44(これは、図1に示すスラリーライン44に対応する)を、それぞれ図1のセパレータ50および水洗60に対応するセパレータ50および水洗60に通じる。
新鮮な酸溶液による石炭の再スラリー化は、好ましくは、1〜4回行う。
図3は、酸溶液と石炭フラクションとの接触を複数回行うところの、酸浸漬プロセスの代替態様を示す。図3において、酸浸漬プロセスは、多段階の、石炭と酸溶液の向流接触により達成される。このプロセスは、複数の接触容器240、242中で石炭フラクションと酸溶液を接触させることを含む。破線244は、図3に示す2つよりも多い接触容器が存在し得ることを示している。石炭36を接触容器240に供給する。容器240からの石炭含有フラクション250を接触容器242に供給する。ついで、接触容器240からの石炭含有フラクション252を分離ユニット50(図1に示すとおり)または1またはそれ以上のさらなる接触容器(図示せず)に供給する。
同様に、新鮮な酸溶液260を下流の接触容器(図3の242)に供給する。ついで、容器242からの液体フラクションからの262を接触容器240に供給する。接触容器260からの液体フラクション264を除去する。使用済酸264は、NaOH溶液を再生し、沈殿したミネラルを回収するために、苛性アルカリ再生(例えば、図1における24)に送ることができる。
図3に示すプロセスは、固体と液体の向流接触に好適であると当業者に知られているいずれの装置をも採用することができる。そのような装置は、よく知られており、さらに説明する必要はないであろう。
図4は、本発明の第2の側面によるプロセスのフローシートを示す。いくつかの用途では、図1に示す水洗60から得られた石炭製品は、水熱洗浄プロセスを受ける必要なしに使用するに十分に低い灰分含有率を有する。従って、図4に示すプロセスは、水洗60からの石炭フラクション66を水熱洗浄プロセスに供給せずに水洗100に送り、ここで洗浄水102で洗浄して超清浄石炭製品110を得ることを除き、図1に示すものと本質的に同じである。図4の超清浄石炭製品110は、図1の超清浄石炭製品よりも幾分高い灰分含有率を有する。
図4に示すプロセスの残りの特徴は、本質的に、図1のものと同じであり、それらの特徴のために同じ参照数字が図4に用いられている。
図5は、本発明の第3の側面によるフローシートを示す。図5に示すフローシートにおいて、石炭300を苛性アルカリ温浸303に供した後、酸洗浄または酸浸漬段階304に供する。図5の苛性アルカリ温浸302および酸洗浄段階304は、図1に示すものと同じであっても異なっていてもよい。酸浸漬304からの石炭フラクション66’を水熱洗浄プロセス70’に供給し、続いてろ過ユニット80’中での液体フラクション84’と石炭含有フラクション92’への分離を行う。液体フラクション84’を水含有フラクションと回収エタノールフラクション94’とに分別する。
石炭含有フラクション82’を、洗浄ユニット100’中で、洗浄し、超清浄石炭製品100’を回収する。図5に示す水熱洗浄プロセス70’の処理工程および条件は、図1を参照した水熱洗浄プロセス70と本質的に同じである。
当業者は、ここに記載した本発明は、具体的に記載したもの以外の変更および改変を受け得ることを認識するであろう。水熱洗浄プロセスは、極性有機溶媒の代わりに、有機酸を用いることができ、クエン酸が好ましい。水熱洗浄プロセスでクエン酸を用いる場合、好ましい条件は、本発明の第1の側面の既述の下で説明したとおりであり、エタノール回収プロセスは省略できる。
本方法に使用する個々の装置は、当業者に知られているいずれもの好適な装置を含む。例えば、苛性アルカリ温浸容器10は、管状並流反応器、バッチ式で、または連続流入および流出を伴って操作される、一段または多段形態における攪拌オートクレーブ、あるいは向流または交差相システムを含むいずれもの好適な反応器を含み得る。本発明で使用し得る装置は当業者によく知られているので、さらに説明の必要はない。
ここに開示し、規定した本発明は、既述した、または本明細書および図面から明らかな独立の特徴の2以上の代替の組み合わせのすべてまでにわたるものである。これらの異なる組み合わせのすべては、本発明の種々の代替の側面を構成するものである。
本発明の第1の側面による、石炭を脱塩するための方法の態様のプロセス不ルーシート。 図1の酸浸漬工程の1つの態様のプロセスフローシート。 図1の酸浸漬工程の代替の態様のプロセスフローシート。 本発明の第2の側面による、石炭を脱塩するための方法の態様のプロセス不ルーシート。 本発明の第3の側面による、石炭を脱塩するための方法の態様のプロセス不ルーシート。

Claims (49)

  1. (a)アルカリ溶液中の石炭粒子のスラリーを形成すること、
    (b)前記スラリーを、沸騰を防止するに十分な圧力下で、150〜250℃の温度に維持すること、
    (c)前記スラリーを、アルカリ性化石炭と使用済アルカリ浸出剤とに分離すること、
    (d)前記アルカリ性化石炭の、0.5〜1.5のpHを有する酸性化スラリーを形成すること、
    (e)前記酸性化スラリーを、石炭含有フラクションと実質的に液体のフラクションとに分離すること、
    (f)前記石炭含有フラクションを、
    (i)前記石炭含有フラクションを水および極性有機溶媒、または水および有機酸と混合して混合物を形成し、および
    (ii)前記混合物を、沸騰を防止するに十分な圧力下で、前記混合物が前記石炭含有フラクションと前記水および極性有機溶媒との混合物である場合には、240℃〜280℃に、前記混合物が前記石炭含有フラクションと前記水および有機酸との混合物である場合には、240℃〜280℃または150℃〜160℃に加熱する
    ことを含む洗浄工程に供すること、
    (g)工程(f)における混合物から石炭を分離すること
    を包含する、石炭を脱塩するための方法。
  2. 工程(a)に供される石炭が、100%が1mm未満であるような大きさに作られている請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)に供される石炭が、100%が0.5mm未満であるような大きさに作られている請求項2に記載の方法。
  4. 工程(a)に供される石炭が、20ミクロンより小さいものを5重量%含有する請求項1に記載の方法。
  5. 工程(a)で形成されるスラリーが、10重量%〜30重量%の石炭濃度を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記スラリーにおける石炭濃度が、約25重量%である請求項5に記載の方法。
  7. 前記スラリーの液相中のアルカリ濃度が、8重量%〜20重量%(NaOH当量として計算して)の範囲内にある請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記アルカリ濃度が、13重量%〜15重量%(NaOH当量として計算して)である請求7に記載の方法。
  9. 工程(b)において、スラリーを220℃〜250℃の温度に加熱する請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 工程(b)において、前記スラリーを高められた温度に15〜60分間維持する請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記スラリーを加熱する速度を、150℃〜250℃の温度範囲内において、毎分2℃未満の速度に維持する請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 工程(b)におけるスラリーを、スラリーが沸騰することを防止するために、前記加熱されたスラリーの自己発生圧力に維持する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 工程(c)を30℃〜80℃の温度で行う請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 工程(b)からのスラリーを、スラリーの温度が240℃〜150℃の範囲内にある間に、20℃/分未満で、毎分2℃の冷却速度で30〜80℃の温度に冷却する請求項13に記載の方法。
  15. 工程(c)から回収されたアルカリ性化された石炭を、過剰のアルカリを除去するために洗浄する請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 工程(c)からのアルカリ性化された石炭を、工程(d)に送る前に、アルミノケイ酸ナトリウムを除去するために、処理する請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 工程(d)が、5重量%〜20重量%の範囲内にある石炭濃度を有するスラリーを得るために、工程(c)からの石炭を水または酸溶液と混合することを包含する請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記スラリーが、約10重量%の石炭濃度を有する請求項17に記載の方法。
  19. 工程(d)におけるスラリーが、鉱酸を含有する請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記鉱酸が、硫酸または塩酸である請求項19に記載の方法。
  21. 工程(d)のスラリーが、0.5〜1.5の範囲内にあるpHを有する請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記スラリーのpHが、約1.0である請求項21に記載の方法。
  23. 工程(d)におけるスラリーの温度が、20℃〜90℃の範囲内にある請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記温度が、30℃〜60℃の範囲内にある請求項23に記載の方法。
  25. 工程(d)において前記石炭を少なくとも1分間酸溶液との接触状態に維持する請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 工程(d)において前記石炭を約60分間酸溶液との接触状態に維持する請求項25に記載の方法。
  27. 工程(e)からの石炭フラクションを、水および酸を用いて再スラリー化し、1分を超えるさらなる期間0.5〜1.0のpHにもたらす請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記再スラリー化工程を1回〜4回反復する請求項27に記載の方法。
  29. 工程(f)が、前記石炭含有フラクションを、水と、エタノール、メタノール、プロパノールおよびそれらの混合物から選ばれる有機溶媒との溶液と混合することを含む請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 有機溶媒が、エタノールである請求項29に記載の方法。
  31. 工程(f)において、石炭を、10〜30重量%の固形分含有量のスラリーを形成するように、水および極性有機溶媒と混合する請求項1〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記スラリーが、1.5〜2.5のpHを有する請求項31に記載の方法。
  33. 工程(f)において、前記スラリーを240℃〜280℃の温度に加熱する請求項29〜32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記スラリーを、高められた温度に1分〜60分間維持する請求項33に記載の方法。
  35. 石炭/水/極性溶媒のスラリーを、毎分2℃〜毎分20℃の加熱速度で加熱する請求項33に記載の方法。
  36. 工程(f)が、前記石炭含有フラクションを、水と、クエン酸、クロロ酢酸、マロン酸、リンゴ酸およびそれらの混合物から選ばれる有機酸との溶液と混合することを含む請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法。
  37. 前記有機酸が、クエン酸であり、5重量%〜20重量%のクエン酸(水和基準)を含有するクエン酸溶液を前記石炭含有フラクションに添加する請求項36に記載の方法。
  38. 前記スラリーを240℃〜280℃の温度に加熱する請求項37に記載の方法。
  39. 前記スラリーを150℃〜160℃の温度に加熱する請求項37に記載の方法。
  40. 前記圧力を、沸騰を防止するに十分なレベルに維持する請求項38または39に記載の方法。
  41. 前記スラリーが、1分〜60分間高められた温度にある請求項38〜40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 前記スラリーを、毎分2℃〜毎分20℃の加熱速度で加熱する請求項38〜41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 工程(g)から回収した石炭を水で洗浄する請求項1〜42のいずれか1項に記載の方法。
  44. 工程(g)から回収した脱塩石炭が、0.01〜0.2重量%の灰分含有率を有する請求項1〜43のいずれか1項に記載の方法。
  45. 酸浸漬により後続されるアルカリ温浸工程を含み、前記酸浸漬工程からの石炭を、水、並びにクエン酸、クロロ酢酸、マロン酸、リンゴ酸およびそれらの混合物から選ばれる極性有機酸と混合して混合物を形成し、この混合物を、沸騰を防止するに十分な圧力下で240℃〜280℃または150℃〜160℃の温度に加熱し、この混合物から石炭を分離する、石炭を脱塩するための方法。
  46. 工程(c)からの前記使用済アルカリ浸出剤を、苛性アルカリを再生し、ミネラルを回収するために処理する請求項1〜44のいずれか1項に記載の方法。
  47. 銭使用済アルカリ浸出剤を、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、またはドロマイトから誘導されたカルシウムおよびマグネシウムの混合酸化物もしくは水酸化物の1種またはそれ以上と混合することにより処理して、可溶性シリケートおよびアルミネートイオンを沈殿させ、可溶性水酸化ナトリウムを生成させる請求項46に記載の方法。
  48. 工程(e)の実質的に液体のフラクションを、苛性アルカリ溶液を再生し、ミネラルを回収するために処理する請求項1〜44、請求項46および47のいずれか1項に記載の方法。
  49. 前記実質的に液体のフラクションを、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、またはドロマイトから誘導されたカルシウムおよびマグネシウムの混合酸化物もしくは水酸化物の1種またはそれ以上と混合する請求項48に記載の方法。
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