JP4414195B2 - 画像補間方法および装置並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば画像データにより表されるデジタル画像を拡大縮小するに際し、画像を構成する画素間に補間画素を補間する画像補間方法および装置並びにそのためのプログラムに関するものである。
従来より、ネガフィルムやカラーリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記録された写真画像をスキャナなどの読取装置で光電的に読み取って得たデジタル画像や、デジタルスチルカメラ(DSC)やカメラ付き携帯電話などのデジタル撮像装置により被写体を撮像することにより得られた画像データを、それを再生するモニタなどの再生装置のサイズに適合するように拡大縮小することが行われている。例えば、カメラ付き携帯電話により被写体を撮像して得て得られた画像データを電子メールとして送信する際に、送信先の携帯電話に備えられた液晶モニタのサイズに応じて画像データを拡大縮小するサービスが提供されている。
このような画像データの拡大縮小は、画像データにより表される画像を構成する画素の間に拡大縮小率に応じて新たな画素(以下補間画素という)を補間することにより行われる。このような補間方法としては、線形補間法、最近傍法、ガウシアンフィルタ、バイリニア法およびバイキュービック法などの種々の方法が知られている。これらの方法は、補間画素の近傍の画素を参照画素とし、参照画素の画素値による補間演算を行って補間画素の画素値を算出する。
しかしながら、単一の方法のみを用いて画像データを拡大縮小した場合、画像に含まれるエッジ部分にボケやシャギーが発生するという問題がある。このため、画像に含まれるエッジ成分を検出し、エッジ部分と非エッジ部分とで異なる処理による補間演算を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された方法などにおいて画像からエッジを検出するためには、ソーベルフィルタやラプラシアンフィルタが一般的に用いられる。このようなソーベルフィルタやラプラシアンフィルタは、最短3タップの奇数タップ数を有し、フィルタリングにより注目画素がエッジであるか否かを判定することによりエッジを検出することができる。
一方、画像を拡大縮小する場合には、画素間に補間画素を補間するため、画像に含まれる画素ではなく、画素の間にエッジが判定するか否かを判定する必要がある。上述した奇数タップ数のフィルタを用いてエッジを検出する場合、画像中の注目画素そのものがエッジであるか否かを判定することができるのみであり、画素間にエッジが存在するか否かを判定することができない。
画素間にエッジがあるか否かを判定する最も簡単な方法としては、画像の隣接する2つの画素に対して例えば図4に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施してこの2つの画素の画素値の差分を得、この差分の絶対値が所定の閾値以上である場合に、この隣接する2つの画素間にエッジが存在すると判定する手法が考えられる。以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第1のエッジ検出方法という。
また、隣接する2つの画素の画素値のみではなく、直列に隣接する4つの画素の画素値に基づいてこの4つの画素の中央に位置する2つの画素間にエッジが存在するか否かを判定する手法を用いることもできる。具体的には、例えば図26に示す直列に隣接する4つの画素G1、G2、G3、G4の中央に位置する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在するか否かを判定するのに当たって、まず、画素G1〜G4について、互いに隣接する2つの画素からなる3つの画素ペア(G1,G2)、(G2、G3)、(G3,G4)に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して各ペアの画素の差分を1次差分d1、d2、d3として算出する。続いて、3つの1次差分d1、d2、d3における隣接する2つの1次差分ペア(d1,d2)、(d2,d3)に対して、同様に差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、各1次差分ペアの差分を2次差分d4、d5として算出する。画像中に直列に隣接する4つの画素に対して算出した1次差分と2次差分の正負は全18種類の組合せがあり、図27と図28、図29は、この18種類の組合せと、この4つの画素のプロファイル形状との関係を示している。そのうち、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在することを示す組合せは、図27に示すエッジ1およびエッジ2の2通りである。エッジ1は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,−)となる右上がりエッジおよび(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,+)となる左上がりエッジの2種類があり、エッジ2は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,+)となる下に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,−,−)となる上に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,+,+)となる下に凸の左上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,−)となる上に凸の左上がりエッジの4種類がある。直列に隣接する4つの画素に対して1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5を求め、これらの差分の正負の関係が、図27に示すエッジ1またはエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定すると共に、これらの差分の正負の関係が、図28および図29に示すような山、谷、その他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在しないと判定する。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第2のエッジ検出方法という。
さらに、前述した第1と第2のエッジ検出方法の併合となるエッジ検出方法を用いて、より精度良く隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かの検出を行うこともできる。具体的には、第2の方法のように、直列に隣接する4つの画素G1〜G4に対して1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5を求め、これらの差分の正負の関係が、図27に示すエッジ1またはエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると共に、これらの差分の正負の関係が、図28に示すような山、谷、その他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在しないとするようにして第1の判定を行う。第1の判定において、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定された場合において、画素G2、G3の画素値の差分の絶対値が所定の閾値以上であるか否かをさらに判定し(第2の判定)、第2の判定が肯定された場合においてのみ、画素G2、G3の間に真のエッジが存在すると判定する。こうすることによって、画素G2、G3の画素値の差が非常にわずかでノイズと見なせるような場合に、そこがエッジであると誤判定してしまうことを防ぐことができる。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第3のエッジ検出方法という。
さらに、第1のエッジ検出方法の改良方法として、2つの隣接する画素間の差分の絶対値が所定の閾値(第1の閾値)以上である場合に、この2つの画素間にエッジが存在すると判定すると共に、2つの隣接する画素間の差分の絶対値がこの第1の閾値より小さいものの、第1の閾値よりも小さい閾値(第2の閾値)以上であり、かつこの2つの隣接する画素を中央とする直列に隣接する4つ以上の複数画素に含まれる互い隣接する2つの画素からなる各画素ペアの差分の絶対値のうちの最大値である場合に中央に隣接する2つの画素間にエッジが存在すると判定するようにしてエッジを検出することもできる。こうすることによって、急なエッジのみならず、比較的に緩やかなエッジも検出することができる。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第4のエッジ検出方法という。
これらの例に挙げたように、画像を構成する画素間にエッジが存在するか否かを判定して画像の画素間におけるエッジを検出する方法が様々考えられる。画像を拡大縮小するために画像を構成する画素間に補間画素を補間する際に、補間画素の近傍の画素間にエッジが存在するか否か、どの方向のエッジかなどによって、異なる参照画素を選出したり、異なる補間演算方法で補間画素の画素値を求めるようにしたりなどするようにすれば、拡大縮小処理した画像の画質の低下を防ぐことができる。例えば、補間画素の近傍の画素間にエッジが検出されていない場合に、補間画素の近傍に位置する画素(例えば補間画素を囲む4×4の16画素)全部を参照画素とし、参照画素の画素値に対して補間演算を行うことによって補間画素の画素値を求める一方、補間画素の近傍の画素間にエッジが検出されていれば、この補間画素がエッジのいずれ側に存在することを判定すると共に、補間画素の近傍の画素のうち、エッジに対して、補間画素と同じ側に位置する画素のみを参照画素として補間画素の画素値を求めるようにして、拡大縮小された画像の画質低下を防ぐ方法が考えられる。勿論、参照画素のみならず、補間画素の近傍の画素間にエッジが検出されたか否かとで異なる補間演算の方法を用いるようにしてもよい。
特開2002−319020号公報
ところで、写真フィルムに記録された画像を光電的に読み取って得たデジタル画像や、デジタル撮像装置により被写体を撮像して得たデジタル画像において、アナログ画像信号をデジタル化するために行われるサンプリング処理により、被写体におけるエッジを含む部分(以下エッジ部という)を表す画素が、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す画素(以下このような画素を中間値画素という)となる。例えば、図24(a)に示す被写体のデジタル画像のX方向において、図24(b)に示すような画素構成になるが、これらの画素のうち、図24(a)に示す被写体におけるエッジLを含む部分を表す画素Gbは、エッジLの左側の部分の信号値と、エッジLの右側の信号値との中間の信号値を示すこととなる。
そのため、例えば前述したように、補間画素の近傍の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、存在していれば、補間画素の近傍に位置する画素のうち、検出されたエッジに対して、補間画素と同じ側に位置する画素のみを参照画素とし、参照画素の画素値による補間演算を行って補間画素の画素値を求める場合、参照画素のうち、中間値画素が入っていれば、補間画素の画素値が中間値画素の画素値に影響されるため、拡大縮小された画像にボケが残り、最悪の場合、原画像よりも広がってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、拡大縮小された画像中のボケを軽減することができる画像補間方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の第1の画像補間方法は、被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
前記エッジが検出された場合と検出されなかった場合とで、前記補間画素の近傍の画素から異なる参照画素を選出し、
選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める画像補間方法において、
前記検出により検出された前記エッジを挟んで隣接する2つの画素のうちの1つとなるエッジ近接画素の重みを、前記エッジ近接画素以外の参照画素の重みよりも小さくして前記補間演算を行うことを特徴とするものである。
本発明の第2の補間演算方法は、被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
前記エッジが検出された場合と検出されなかった場合とで、前記補間画素の近傍の画素から異なる参照画素を選出し、
選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める画像補間方法において、
前記参照画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であるか否かを判定し、
前記中間値画素であると判定された参照画素の重みを、前記中間値画素ではないと判定された参照画素の重みよりも小さくして前記補間演算を行うことを特徴とするものである。
ここで、「デジタル画像」とは、被写体を撮像して得た画像のデジタルデータにより表されるものを意味し、デジタルカメラにより取得したものに限らず、ネガフィルムやカラーリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記録された写真画像や、プリントした写真画像などをスキャナなどの読取装置で光電的に読み取って得たものも含むものである。なお、以下の説明において、デジタル写真画像を略して単に画像という。
また、「被写体におけるエッジ部」とは、被写体そのものに存在するエッジを含む部分を意味し、被写体を撮像して得たデジタル写真画像から検出したエッジは、必ずしも「被写体におけるエッジ部」のエッジと一致するとは限らない。例えば、図24(a)に示す例の場合、被写体の左部分と右側部分との境界線Lがこの被写体におけるエッジとなるが、図24(b)に示すように、この被写体を撮像して得たデジタル画像から検出したエッジは、境界線Lが間にする2つのエッジまたは境界線Lの両側のいずれか一方に位置する1つのエッジとなる可能性がある。
また、「中間値画素」とは、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であり、その画素値が該エッジの両側の部分の信号値を表す必要がある画素であるため、必然的に、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示すこととなる。
本発明の第1の画像補間装置は、被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
前記エッジが検出された場合と検出されなかった場合とで、前記補間画素の近傍の画素から異なる参照画素を選出する参照画素選出手段と、
選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算手段とを有してなる画像補間装置において、
前記補間演算手段が、前記検出手段により検出された前記エッジを挟んで隣接する2つの画素のうちの1つとなるエッジ近接画素の重みを、前記エッジ近接画素以外の参照画素の重みよりも小さくして前記補間演算を行うことを特徴とするものである。
本発明の第2の画像補間装置は、被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
前記エッジが検出された場合と検出されなかった場合とで、前記補間画素の近傍の画素から異なる参照画素を選出する参照画素選出手段と、
選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算手段とを有してなる画像補間装置において、
前記参照画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であるか否かを判定する中間値画素判定手段をさらに有し、
前記補間演算部が、前記中間値画素であると判定された参照画素の重みを、前記中間値画素ではないと判定された参照画素の重みよりも小さくして前記補間演算を行うものであることを特徴とするものである。
前記中間値画素判定手段は、前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出手段により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を前記中間値画素であると判定するものとすることができる。
前記中間値画素判定手段は、前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を前記中間値画素の候補画素として選別し、選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにおいてのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定するものであることが好ましい。
この場合、前記エッジ検出手段は、検出された前記エッジの延びる方向を判別するエッジ方向判別手段を有し、
前記中間値画素判定手段は、前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別するものであることがより好ましい。
なお、本発明の画像補間方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明の第1の画像補間方法および装置によれば、中間値画素が、必ず画素間のエッジを挟んで隣接する2つの画素のうちの1つとなるエッジ近接画素であることに着目し、補間画素の近傍の画素間にエッジがある場合、参照画素のうちのエッジ近接画素の重みを、エッジ近接画素以外の参照画素の重みよりも小さくして補間演算を行って補間画素の画素値を求めるようにしているので、補間画素により構成された画像(拡大縮小された画像)において、中間値画素に起因するボケの残留および広がりを軽減することができ、拡大縮小された画像の画質が良い。
本発明の第2の画素補間方法および装置によれば、エッジ近接画素が必ず中間値画素であるとは限らないことに着目し、参照画素が中間値画素であるか否かを判定して、中間値画素である参照画素の重みを、中間値画素ではない参照画素の重みよりも小さくして補間演算を行って補間画素の画素値を求めるようにしているので、拡大縮小された画像において、中間値画素に起因するボケの残留および広がりをより確実に軽減することができる。
この場合、例えば、画像上の直列に隣接する3つの画素のうちの中央に位置する画素と、他の2つの画素のいずれとの間にもエッジが検出された場合(説明上の便宜のため、以下、直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが検出された場合のこの2つのエッジを隣接エッジという)、中央に位置する画素を、中間値画素であると判定することができる。例えば図24(a)に示す例の被写体の画像に対して、画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法、例えば前述した第2のエッジ検出方法、すなわち直列に隣接する4つの画素に対して1次差分および2次差分を求め、求められた1次差分と2次差分の正負の関係に基づいて、この4つの画素の中央に位置する2つの隣接する画素間にエッジがあるか否かを判定するようにしてエッジを検出する方法を適用すると、図24(b)に示すように、画素GaとGbとの間、画素GbとGcとの間に夫々エッジA、エッジBが検出される。そして、隣接エッジとなるエッジAとエッジBの間の画素Gbが、図24(a)に示す境界線L(被写体におけるエッジ)の両側の信号値の中間値を示す中間値画素として判定することができる。
また、隣接エッジにより挟まれた画素を中間値画素の候補画素とし、候補画素を選別する際に用いたこの候補画素を含む隣接する3つの画素の画素値を比較し、3つの画素の画素値が画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにおいてのみ、この候補画素が中間値画素であると判定するようにしてもよい。
例えば、図25(a)に示すような、1本の細い線が存在する被写体の画像のX方向において、図25(b)に示すような画素構成になる。この場合、前述した第1のエッジ検出方法、すなわち、隣接する2つの画素間の画素値の差分を求め、この差分の絶対値が、所定の閾値以上であるときに、この2つの画素間にエッジが存在すると判定するようにしてエッジを検出する前述した第1のエッジ検出方法を適用すると、画素G’aと画素G’bとの間、画素G’bと画素G’cとの間にも夫々エッジA’とエッジB’が検出される。隣接エッジにより挟まれた画素を中間値画素として判定するようにすると、中央に位置する画素G’bが中間値画素とされるが、この場合において、候補画素G’bが細い線を示す画素であって、中間値画素ではない。前述した第4のエッジ検出方法を用いた場合にも、このような誤判定が起きる可能性がある。一方、エッジを検出する方法として前述した第2または第3のエッジ検出方法を適用すると、画素G’aとG’bの間、画素G’bとG’cとの間にエッジが検出されないため、隣接エッジにより挟まれた画素を中間素として判定するようにしても、画素G’bが中間値画素として誤判定されることがない。すなわち、隣接エッジにより挟まれた画素を中間値画素として判定する方法は、中間値画素を検出することができるが、画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法によっては、中間値画素ではない画素を中間値画素として誤判定する可能性がある。これに対し、隣接エッジ間の画素を候補画素とし、候補画素の画素値と、その前後の画素の画素値とを比較して画素値の変化形態に基づいて候補画素が中間値画素が否かの判定を行うようにしているので、図25(b)に示す例における画素G’bを中間値画素として誤判定することがなく、隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出方法に依存せず、より正確に中間値画素を検出することができる。中間値画素である参照画素と中間値画素ではない参照画素とで補間演算の際に用いられる重みが異なるので、中間値画素の判定が正確ほど、補間演算によって得られた画素値を有する補間画素により構成された画像(拡大縮小された画像)の画質が良い。
また、エッジの延びる方向を判別し、同じ方向に延びる隣接エッジにより挟まれた画素のみを中間値画素の候補画素とするようにすれば、より中間値画素の判定の精度を高めることができる。
なお、本発明のプログラムは、本発明の中間値画素判定方法をコンピュータに実行させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図である。図示のように、本実施形態による画像拡大縮小装置は、画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける入力部1と、エッジ検出部10と、エッジ近接画素抽出部20と、補間画素の画素値を算出する補間演算部30と、入力部1、エッジ検出部10、エッジ近接画素抽出部20および補間演算部30の動作を制御する制御部50とを備える。
ここで、画像データS0により表される画像は、図2に示すように2次元状に画素が並んで構成されてなるものであり、以下の説明においては、図2に示すようにx方向およびy方向を定めるものとする。なお、以下の説明において、画像データと、画像データにより表される画像とについて特に区別せず、参照符号も同じもの(ここではS0)を付与する。
図3に示すように、エッジ検出部10は、フィルタリング部12と、判定部14と、エッジパターン分類部16とを備えてなる。フィルタリング部12は、まず画像S0上に補間画素Pの近傍に位置する4×4の16画素(図5に示す16画素P(i,j)(i,j=−1〜2)。以下補間画素Pの16画素という)に対して、互いに隣接する2つの画素からなる各画素ペアに対して図4に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分(以下隣接画素ペアの差分をdという)を算出する。なお、ここで互いに隣接する2つの画素とは、P(−1,0)とP(0,0)の2つの画素、またはP(−1,−1)とP(−1,0)の2つの画素のような、画素配列方向のx方向またはy方向において隣接する2つの画素に限らず、P(−1,−1)とP(0,0)の2つの画素や、P(0,1)とP(1,0)のような、2×2画素の対角線方向において隣接する2つの画素も含むものである。
判定部14は、各画素ペアの差分dの絶対値が所定の閾値Th以上であるか否かの判定を行い、この判定が肯定されると、該差分が対応する画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定し、判定結果をエッジパターン分類部16に出力する。
エッジパターン分類部16は、判定部14から出力されてきた判定結果に基づいて、各2×2の4つの画素内のエッジパターンを分類する。ここで、まず、画素P(0,0)、P(1,0)、P(1,1)、P(0,1)の4つの画素について説明する。図6に示すように、エッジパターン分類部16は、エッジが存在する画素間の中点を結ぶ直線に応じてエッジパターンを分類する。図7から図9は、エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図である。図7から図9に示すように、エッジが存在する位置に応じてエッジパターンはパターン0〜パターン8の9種類のパターンに分類される。
なお、間e1,e2,e3,e4にエッジが存在する場合、および間e1,e2,e3,e4,e5,e6にエッジが存在する場合は、エッジパターンはパターン7であるのかパターン8であるのかが分からない。このため、エッジパターン分類部16は、間e1,e2,e3,e4にエッジが存在する場合、および間e1,e2,e3,e4,e5,e6にエッジが存在する場合には、さらに画素P(0,0)と画素P(1,1)の画素値の差分の絶対値(|d11|とする)および画素(0,1)と画素(1,0)の画素値の差分の絶対値(|d12|とする)を算出し、|d11|<|d12|の場合にはエッジパターンをパターン7に分類し、|d11|≧|d12|の場合にはエッジパターンをパターン8に分類する。
そしてエッジパターン分類部16は、このようなエッジパターン分類処理を各2×2の4つの画素に対して行い、分類の結果をエッジ近接画素抽出部20および補間演算部30に出力する。図10は、エッジパターン分類部16による分類の結果の一例を示すものであり、この例では、補間画素Pに隣接する4つの画素(図中黒丸)内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(−1,−1)、P(0,−1)、P(0,0)、P(−1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(0,−1)、P(1,−1)、P(1,0)、P(0,0)内のエッジパターンがパターン5、4つの画素P(1,−1)、P(2,−1)、P(2,0)、P(1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,0)、P(0,0)、P(0,1)、P(−1,1)内のエッジパターンがパターン2、4つの画素P(1,0)、P(2,0)、P(2,1)、P(1,1)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,1)、P(0,1)、P(0,2)、P(−1,2)内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(0,1)、P(1,1)、P(1,2)、P(0,2)内のエッジパターンがパターン0、および4つの画素P(1,1)、P(2,1)、P(2,2)、P(1,2)内のエッジパターンがパターン0である。図10中の点線はこれらのエッジパターンを示すものである。なお、図10に示すように補間画素Pの16画素内の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割される。なお、領域A2を斜線で示す。
なお、エッジ検出部10は、エッジパターン分類部16によるエッジパターンの分類結果をエッジ近接画素抽出部20および補間演算部30に出力する。
エッジ近接画素抽出部20は、エッジ検出部10から出力されてきたエッジパターンの分類結果に基づいて、補間画素Pの16画素内のエッジ近接画素を抽出する。具体的には、エッジを挟んで隣接する画素をエッジ近接画素として抽出する。図10に示す例においては、画素P(0,−1)、P(1,−1)、P(0,0)、P(1,0)、P(−1,1)、P(0,1)、P(−1,2)計7つの画素がエッジ近接画素として抽出される。
補間演算部30は、エッジ検出部10によるエッジ検出の結果およびエッジ近接画素抽出部20の抽出結果に基づいて補間画素のPの画素値を算出するものである。図11は、補間演算部30の構成を示すブロック図である。図示のように、補間演算部30は、補間画素Pがエッジのいずれ側に存在するかを判定する判定部32と、補間画素Pの16画素のうち、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素を参照画素として選出する参照画素選出部34と、参照画素の画素値による補間演算を行って補間画素Pの画素値を算出する演算部36とを備える。ここで、補間演算部30の詳細について説明する。
補間演算部30は、補間画素Pと隣接する2×2画素内のエッジパターンがパターン0であり、すなわちこの領域内にエッジが存在しない場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する。
ここで、バイキュービック法は3次補間の1手法であり、補間画素Pの16画素を用いて補間画素Pの画素値を求める方法である。以下、図5を参照してバイキュービック法について説明する。
図5に示すように点Pを補間画素Pの位置とした場合、補間画素Pと隣接する図中黒丸の画素は第1次近傍、白丸で示される画素は第2次近傍と称される。第1次近傍および第2次近傍の夫々について、下記の式(1)に示すようにx方向およびy方向に夫々に独立に距離dx、dy(式(1)においては単にdと示す)に対して重みWx、Wyを求め、最終的にその画素に対する重みW=WxWyを得る。
Figure 0004414195
例えば、図5における画素P(−1,−1)の画素(第2次近傍)に対して、重みWx、Wy、Wを求めると、
Figure 0004414195
となる。
そして、W(i,j)を画素P(i,j)の重み、f(i,j)を画素P(i,j)の画素値とすると、補間画素Pの画素値f’(P)は、
Figure 0004414195
により算出することができる。
一方、補間画素Pの隣接する2つの画素内にエッジがある場合、補間演算部30は、補間画素Pの隣接する4画素内にエッジが無い場合と異なる補間演算を行う。以下、補間画素Pの隣接する4画素内にエッジが無い場合の補間演算を第1の補間演算(ここでは、バイキュービック補間演算)といい、補間画素Pの隣接する4つの画素内にエッジがある場合の補間演算を第2の補間演算という。
ここで、図10の例を参照して補間演算部の第2の補間演算について具体的に説明する。
図10に示すように、補間画素Pを囲む16画素内の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割される。領域A2は斜線により示される。補間演算部30は、まず、判定部32により、16画素内のエッジパターンに基づいて、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかを判定する。例えば、図10に示すように補間画素Pが領域A1側に存在すると判定される。次に、補間演算部30の参照画素選出部34は、補間画素Pの16画素のうち、エッジに対して補間画素Pと同じ側に存在する画素を参照画素として選出する。図10の例において、領域A1側の画素P(−1,−1),P(0,−1)、P(−1,0),P(0,0)、P(−1,1)の計5つの画素が補間演算に使用される参照画素として選出される。次に演算部36は、参照画素選出部34により選出された参照画素のうち、補間画素Pに近い位置の画素ほど重みを大きくするように各参照画素の第1の重みWを設定する。図10の例において、画素P(0,0)の第1の重みWが最も大きくなるように、各参照画素の第1の重みWが設定される。ここで、各参照画素P(−1,−1),P(0,−1)、P(−1,0),P(0,0)、P(−1,1)の画素値をPt1〜Pt5とし、夫々に対して第1の重みWiが設定される。
次に、演算部36は、参照画素がエッジ近接画素か否かに応じて、エッジ近接画素の重みを、エッジ近接画素ではない参照画素の重みより小さくするように各参照画素の第2の重みQを設定する。図10の例の場合、エッジ近接画素抽出部20によりエッジ近接画素として抽出された参照画素P(0,−1)、P(0,0)、P(−1,1)の3つの画素の第2の重みQが、エッジ近接画素ではない参照画素P(−1,1)、P(−1,0)の第2の重みQより小さくなるように設定される。
そして、演算部36は、設定した2つの重みW、Qを用いて、下記の式(6)に示す演算を施すことにより、補間画素Pの画素値(ここではPtとする)を算出する。
Figure 0004414195
図12は、本実施形態の画像拡大縮小装置において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、補間画素Pは、画像S0の画素の間に存在するものとする。まず、入力部1は拡大縮小する画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける(S1)。そして、フィルタリング部12は、拡大縮小率Kに応じた最初の補間画素P(例えば拡大縮小された画像データS1により表される画像上の左上に位置する画素)の近傍に位置する4×4の16画素(補間画素Pの16画素)について、隣接する2つの画素からなる画素ペアに対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分を算出する(S10)。
次いで、判定部14は、各画素ペアの差分の絶対値が所定の閾値Th以上でるか否かに基づいて、各画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在するか否かの判定を行う。具体的には、画素ペアの差分の絶対値が閾値Th以上であれば、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定する一方、画素ペアの差分の絶対値が閾値Thより小さければ、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在しないと判定する。
エッジパターン分類部16は、判定部14からの判定結果に基づいて、各2×2画素内におけるエッジのパターンを分類して(S20)、エッジ近接画素抽出部20および補間演算部30に出力する(S30)。エッジ近接画素抽出部20は、補間画素Pの16画素のうち、エッジ近接画素となる画素を抽出して補間演算部30に出力する(S40)。補間演算部30は、エッジパターン分類部16の分類結果に基づいて、補間画素Pの隣接する2×2画素内のエッジパターンがパターン0である場合には、この領域内にエッジが存在しないと判定(S50:No)すると共に、補間画素Pの16画素の画素値に対して、第1の補間演算B1、すなわちバイキュービック補間法による補間演算を行って補間画素Pの画素値を求める(S60)。一方、補間画素Pの隣接する2×2画素内のエッジパターンがパターン0以外である場合には、この領域内にエッジが存在すると判定(S50:Yes)すると共に、第2の補間演算B2を行って補間画素Pの画素値を求める(S70)。
制御部50は、画像S0に対して全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定し(S75)、ステップS75が否定されると、画素値を算出する補間画素Pを次の補間画素Pに設定し(S80)、ステップS10からの処理に戻る。一方、ステップS80が肯定されると、制御部50は、補間画素Pからなる拡大縮小された画像データS1を出力し(S90)、処理を終了する。
図13は、補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジがある場合に、補間演算部30により行われる第2の補間演算B2の詳細を示すフローチャートである。図示のように、補間演算部30は、まず、判定部32により、この16画素の領域内において、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかを判定する(S71)。そして、参照画素選出部34は、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素を参照画素として選出する(S72)。次に演算部36は、補間画素Pに近い参照画素ほどその重みが大きくなるように補間画素との距離に応じた第1の重みWを各参照画素に対して設定すると共に、エッジ近接画素である参照画素の重みがエッジ近接画素ではない参照画素の重みより小さくなるように、エッジ近接画素か否かに応じた第2の重みをQを各参照画素に対して設定する。設定した2つの重みW、Qを用いて、演算部36は、上記式(6)に従って、参照画素の画素値に対する補間演算を行って、補間画素Pの画素値を算出する(S73)。
このように、本実施形態の画像拡大縮小装置によれば、画像の画素間に補間画素を補間するに際し、中間値画素が、必ず画素間のエッジを挟んで隣接する2つの画素のうちの1つであるエッジ近接画素であることに着目し、補間画素の近傍の画素間にエッジがある場合、補間画素の画素値を求める際に使用される参照画素のうちのエッジ近接画素の重みを、エッジ近接画素以外の参照画素の重みよりも小さくして補間演算を行って補間画素の画素値を求めるようにしているので、補間画素により構成された画像(拡大縮小された画像)において、中間値画素に起因するボケの残留および広がりを軽減することができ、拡大縮小された画像の画質が良い。
図14は、本発明の第2の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図である。図示のように、本実施形態による画像拡大縮小装置は、画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける入力部101、画像中の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出部110、中間値画素判定部120、補間画素の画素値を算出する補間演算部130、並びに入力部101、エッジ検出部110、中間値画素判定部120、および補間演算部130の動作を制御する制御部150を備える。以下各構成の詳細について説明する。
図15に示すように、エッジ検出部110は、フィルタリング部112と、判定部114と、エッジパターン分類部116とを備えてなる。フィルタリング部112は、まず画像S0上に補間画素Pの近傍に位置する4×4の16画素(図17に示す16画素P(i,j)(i,j=−1〜2)。以下補間画素Pの16画素という)に対して、互いに隣接する2つの画素からなる各画素ペアに対して図4に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分(以下隣接画素ペアの差分をdという)を算出する。なお、ここで互いに隣接する2つの画素とは、P(−1,0)とP(0,0)の2つの画素、またはP(−1,−1)とP(−1,0)の2つの画素のような、画素配列方向のx方向またはy方向において隣接する2つの画素に限らす、P(−1,−1)とP(0,0)の2つの画素や、P(0,1)とP(1,0)のような、2×2画素の対角線方向において隣接する2つの画素も含むものである。
判定部114は、各画素ペアの差分dの絶対値が所定の閾値Th以上であるか否かの判定を行い、この判定が肯定されると、該差分が対応する画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定し、判定結果をエッジパターン分類部116に出力する。
また、エッジが存在すると判定された画素ペアの2つの画素の1方が、図17に示す補間画素Pを囲む4×4の16画素のうちの最も外辺に位置する画素(図17の場合、P(−1,―1)、P(0,−1)、P(1,−1)、P(2,ー1)、P(2,0)、P(2,1)、P(2,2)、P(1,2)、P(0,2)、P(−1,2)、P(−1,1)、P(−1,0)の12個の画素、以下外辺画素という)である場合、フィルタリング部112は、補間画素Pの16画素に含まれないが、この外辺画素と隣接する各画素に対して、該画素が属する2×2画素グループの互いに隣接する2つの画素の差分を求め、判定部114は、差分が求められた画素ペア間にエッジが存在するか否かを判定する。
例えば、図17に示すように、画素P(2,2)が、画素P(1,1)のいずれかの画素との間にエッジが存在すると判定された場合、画素P(2,2)が外辺画素であるため、それに隣接して、補間画素Pの16画素に含まれない画素としては、P(3,1)、P(3,2)、P(3,3)、P(2,3)、P(1,3)がある(図中▲)。この場合、P(2,1)とP(3,1)、P(2,1)とP(3,2)、P(3,1)とP(3,2)、P(3,1)とP(2,2)、P(3,2)とP(2,2)、およびP(2,2)とP(2,3)、P(2,2)とP(3,3)、P(3,2)とP(3,3)、P(3,2)とP(2,3)、P(3,3)とP(2,3)、およびP(1,2)とP(1,3)、P(1,2)とP(2,3)、P(2,2)とP(1,3)、P(2,2)とP(2,3)、P(1,3)とP(2,3)の各画素ペアに対して、画素ペアの2つの画素の差分が求められ、これらの画素ペア間にエッジが存在するか否かが判定される。
また、例えば、画素P(2,2)と画素P(1,2)との間にエッジが存在すると判定された場合、画素P(1,2)も外辺画素であるため、上記と同じ処理が画素P(1,2
)に対しても行われる。画素P(2,2)と画素P(2,1)との間にエッジが存在すると判定された場合において、画素P(2,1)に対しても同じ処理が行われる。なお、これらの処理の結果もエッジパターン分類部116に出力される。
エッジパターン分類部116は、判定部114から出力されてきた判定結果に基づいて、各2×2の4つの画素内のエッジパターンを分類する。ここで、エッジパターン分類部116により行われる処理が、図1に示す実施形態の画像拡大縮小装置におけるエッジパターン分類部16により行われる処理と同じであるとし、その詳細な説明を省略する。
そしてエッジパターン分類部116は、各2×2の4つの画素に対してエッジパターンの分類処理を行い、その結果を中間値画素判定部および補間演算部130に出力する。図18は、エッジパターン分類部116による分類の結果の一例を示すものであり、この例では、図示黒太枠内において、補間画素Pに隣接する4つの画素内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(−1,−1)、P(0,−1)、P(0,0)、P(−1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(0,−1)、P(1,−1)、P(1,0)、P(0,0)内のエッジパターンがパターン5、4つの画素P(1,−1)、P(2,−1)、P(2,0)、P(1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,0)、P(0,0)、P(0,1)、P(−1,1)内のエッジパターンがパターン2、4つの画素P(1,0)、P(2,0)、P(2,1)、P(1,1)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,1)、P(0,1)、P(0,2)、P(−1,2)内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(0,1)、P(1,1)、P(1,2)、P(0,2)内のエッジパターンがパターン0、および4つの画素P(1,1)、P(2,1)、P(2,2)、P(1,2)内のエッジパターンがパターン0である。また、黒太枠外については、4つの画素P(−1,−2)、P(−1,−1)、P(0,−1)、P(0,−2)内においてパターン5、4つの画素P(−2,1)、P(−2,2)、P(−1,2)、P(−1,1)内においてパターン2、4つの画素P(−2,2)、P(−2,3)、P(−1,3)、P(−1,2)内においてパターン1、4つの画素P(−1,2)、P(−1,3)、P(0,3)、P(0,2)においてパターン3となり、他の4つの画素内においてはパターン0となっている。図18中の点線はこれらのエッジパターンを示すものである。なお、図18に示すように補間画素Pを囲む16画素内(図示黒太枠内)の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割され、領域A2が斜線で示されている。
図16は、中間値画素判定部120の構成を示すブロック図である。図示のように、中間値画素判定部120は、図17に示す補間画素Pを囲む4×4の16画素のうち、中間値画素の候補画素となる画素を選別する候補画素選別部122と、候補画素選別部122により選別された候補画素に、その前後の1つずつの画素を加えてなる3つの画素の画素値を比較する画素値比較部124と、画素値比較部124の比較結果に基づいてこの候補画素が中間値画素であるか否かの判定を行って判定の結果を補間演算部130に出力する判定部126とを備えてなる。具体的には、候補画素選別部122は、補間画素Pを囲む4×4の16画素の夫々に対して、まず、この画素を中央にして直列に隣接する3つの画素の互いに隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを確認し、3つの画素の互いに隣接する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが存在する場合、さらに、この2つのエッジの方向が同じであるか否かを確認し、2つのエッジが同じ方向のエッジである場合においてのみ、この画素を候補画素として選別する。なお、それ以外の場合は、この画素を候補画素ではないと判定する。
図18に示す例の場合において、画素P(0,−1)のみが候補画素として選別される。画素P(−1,1)と画素P(−1,2)との間、画素P(−1,2)と画素P(−1,3)との間のいずれにおいてもエッジが存在するが、P(−1,2)を挟む2つのエッジが同じ方向ではないので、画素P(−1,2)が候補画素として選別されない。
画素値比較部124は、候補画素選別部122により選別された候補画素に対して、この候補画素が対応する前述の隣接する3つの画素(画素P(−1,2)の場合、画素P(−1,1)、画素P(−1,2)、画素P(−1,3))の画素値を比較し、比較結果を判定部126に出力する。
判定部126は、画素値比較部124からの比較結果に基づいて、比較される3つの画素(候補画素が中央に位置する)の画素値が、この3つの画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少する場合において、この候補画素を中間値画素として判定する。ここで、候補画素P(0,−1)が中間値画素に判定されたとする。
エッジ検出部110によるエッジ検出の結果および中間値画素判定部120の判定結果が補間演算部130に出力され、補間演算部130は、この2つの結果に基づいて補間画素Pの画素値を算出する。具体的には、補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジが存在しない場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する。バイキュービック法による補間演算は、図1に示す実施形態の補間演算部30により行われる第1の補間演算と同様であるので、ここでその詳細な説明について省略する。なお、以下の本実施形態の説明においても、補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジが存在しない場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する演算を本実施形態における第1の補間演算という。
一方、補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジが存在する場合には、補間演算部130は、第2の補間演算により補間画素Pの画素値を算出する。ここで、図20により示される補間演算部130の構成および図18の例を参照して補間演算部30の第2の補間演算について具体的に説明する。
ここで、説明しやすいように、図18における黒太枠内の領域のみを図19に示すと共に、画素P(−1,−1)、P(−1,0)、P(−1,1)、P(0,0)、P(0,−1)を夫々P14、P11、P13、P12、P15の符号に置き換える。図19に示すように、補間画素Pを囲む16画素内の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割される。領域A2は斜線により示される。補間演算部130は、まず、判定部132により16画素内のエッジパターンに基づいて、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかを判定する。次に、補間演算部130の参照画素選出部134は、補間演算に使用する参照画素として、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素を選出する。例えば、図19に示すように補間画素Pが領域A1側に存在する場合には、参照画素選出部134により、領域A1側の画素P11,P12,P13,P14,P15(図19において△で示している)が補間演算に使用される画素として選出される。次に補間演算部130の演算部136は、中間値画素判定部120により中間値画素に判定された画素の有無を確認し、中間値画素がある場合、その重みを0に設定する。ここで、中間値画素の重みを0に設定することは、中間値画素を参照画素として使用しないことと同じである。次に、演算部136は、補間画素Pに近い参照画素ほどその重みが大きくなるように各参照画素に対して、補間画素Pとの距離に応じた第1の重みWを設定して、下記式(7)に従って補間演算を行い、補間画素Pの画素値を算出する。
Figure 0004414195
図21は、本実施形態の画像拡大縮小装置において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、補間画素Pは、画像S0の画素の間に存在するものとする。まず、入力部101は拡大縮小画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける(S101)。そして、フィルタリング部112は、拡大縮小率Kに応じた最初の補間画素P(例えば拡大縮小された画像データS1により表される画像上の左上に位置する画素)の近傍に位置する4×4の16画素(補間画素Pの16画素)について、隣接する2つの画素からなる画素ペアに対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分を算出する(S110)。
次いで、判定部114は、まず、各画素ペアの差分の絶対値が所定の閾値Th以上でるか否かに基づいて、各画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在するか否かの判定を行う。具体的には、画素ペアの差分の絶対値が閾値Th以上であれば、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定する一方、画素ペアの差分の絶対値が閾値Thより小さければ、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在しないと判定する。次に判定部114は、エッジが存在すると判定された画素ペアの2つの画素の1方が、外辺画素であるか否かを判定し(S115)、この判定が肯定されると(S120:Yes)、フィルタリング部112は、補間画素Pの16画素に含まれない、この外辺画素と隣接する各画素に対して、該画素が属する2×2画素グループの互いに隣接する2つの画素の差分を求めて判定部114に出力する(S125)。判定部114は、差分が求められた画素ペア間にエッジが存在するか否かを判定する(S130)。
エッジパターン分類部116は、判定部114からの判定結果に基づいて、各2×2画素内におけるエッジのパターンを分類して(S135)、中間値画素判定部120および補間演算部130に出力する(S140)。中間値画素判定部120は、補間画素Pの16画素のうちの中間値画素を判定し、判定結果を補間演算部130に出力する(S150)。補間演算部130は、エッジパターン分類部116の分類結果に基づいて、この16画素の各2×2画素内のエッジパターンがパターン0である場合には、補間画素Pの16画素の領域内にエッジが存在しないと判定(S165:No)すると共に、第1の補間演算D1、すなわちバイキュービック補間法による補間演算を行って補間画素Pの画素値を求める(S168)。一方、補間画素Pの16画素領域内において、中のエッジパターンがパターン0ではない2×2画素が存在する場合には、補間画素Pの16画素の領域内にエッジが存在すると判定(S165:Yes)すると共に、第2の補間演算D2を行って補間画素Pの画素値を求める(S170)。
制御部150は、画像S0に対して全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定し(S175)、ステップS175が否定されると、画素値を算出する補間画素Pを次の補間画素Pに設定し(S180)、ステップS110からの処理に戻る。一方、ステップS180が肯定されると、制御部150は、補間画素Pからなる拡大縮小された画像データS1を出力し(S190)、処理を終了する。
図22は、ステップS150において行われる中間値画素判定処理Cの詳細を示すフローチャートである。図示のように、中間値画素判定部120の候補画素選別部122は、補間画素Pを囲む4×4の16画素の画素毎に、まず、この画素を中央にして直列に隣接する3つの画素の互いに隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを確認し(S151)、3つの画素の互いに隣接する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが存在する場合(S151:Yes)、さらに、この2つのエッジの方向が同じであるか否かを確認し(S152)、2つのエッジが同じ方向のエッジである場合(S152:Yes)においてのみ、この画素を候補画素として選別する(S153)。
次いで、画素値比較部124は、ステップS153において候補画素選別部122により選別された候補画素に対して、この候補画素が対応する前述の隣接する3つの画素の画素値を比較し、比較結果を判定部126に出力する(S154)。
判定部126は、画素値比較部124からの比較結果に基づいて、比較される3つの画素の画素値が、この3つの画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少する場合において(S155:Yes)、この候補画素を中間値画素として判定する(S156)。なお、それ以外の場合(S151:No、およびS151:Yes、S152:No、およびS151:Yes、S152:Yes、S155:No)においては、この画素が中間値画素ではないと判定する(S157)。
制御部150は、補間画素Pの16画素全部について中間値画素であるか否かの判定が行われたならば(S158:Yes)、中間値画素判定部120の処理を終了させるが、補間画素Pの16画素のうち、まだ判定が行われていない画素があれば(S158:No)、次の画素を中間値画素判定部120に判定させ(S159)、処理がステップS151に戻る。
図23は、補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジがある場合に、補間演算部130により行われる第2の補間演算D2の詳細を示すフローチャートである。図示のように、補間演算部130は、16画素の領域内において、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかを判定する(S171)。そして、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素を補間演算に使用する参照画素として選出する(S172)。次に補間演算部130は、選出された参照画素のうち、中間値画素判定部120により中間値画素であると判定された参照画素の重みQを0に設定することにより参照画素から中間値画素を除去し、中間値画素ではない参照画素の画素値による補間演算を行って補間画素Pの画素値を求める。
このように、本実施形態の画像拡大縮小装置によれば、参照画素が中間値画素である可能性の代わりに、参照画素が中間値画素であるか否かを確実に判定して、参照画素の画素値による補間演算を行って補間画素の画素値を求めるに際し、中間値画素である参照画素の重みを0に設定することにより参照画素から除去することによって、拡大縮小された画像の画質をより高めることができる。
なお、ここで、中間値画素に判定された参照画素の重みを0に設定しているが、中間値画素ではない参照画素の重みより小さい、0ではない重みを設定するようにしてもよい。
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明の画像補間方法および」装置並びにそのためのプログラムは、上述した実施形態に限られることがなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、上述した各実施形態の構成を組み合わせたり、増減、変化を加えたりすることができる。
例えば、画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法は、上述した実施形態に用いられた方法に限られるものではなく、従来技術の説明において例挙した方法などを用いてもよい。
また、補間演算の方法も、上述した実施形態に用いられたバイキュービック補間演算、補間画素との距離に応じた重付加算に限られるものではなく、ガウシアンフィルタなどの他の補間演算方法を用いてもよい。
さらに、上述した実施形態において、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素のみを参照画素として選出するようにしているが、エッジを挟んで補間画素Pと異なる側に位置する画素も参照画素に加えてもよい。この場合、エッジを挟んで補間画素Pと異なる側に位置する参照画素に対して、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する参照画素より小さい重みを付けるようにすればよい。なお、この場合の重みは、前述の補間画素Pとの距離に応じた第1の重みW、および中間値画素である可能性に応じた第2の重みQとは、異なる第3の重みである。
なお、以上の説明から分かるように、参照画素がエッジ近接画素であるか否か、または中間値画素であるか否かとで参照画素に異なる重み(前述第2の重み)を付けるが、この第2の重みが、補間演算の方法により定義される重み(前述第1の重み)と異なるものである。本発明における重みは、前述第2の重みを意味するものであるため、例えば補間演算の方法は、各参照画素の距離に応じた第1の重みによる参照画素の画素値の重付け加算である場合、各参照画素の最終的な重みが第1の重みと第2の重みを乗算して得た値となるので、第2の重みが小さい参照画素の最終的な重みは、必ずしも第2の重みが大きい参照画素の最終的な重みより小さくなるとは限らない。
本発明の第1の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図 画像データにより表される画像の画素配列を示す図 図1に示す画像拡大縮小装置のエッジ検出部10の構成を示すブロック図 差分フィルタの例を示す図 補間演算を説明するための図 エッジパターン分類部16の動作を説明するための図 エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その1) エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その2) エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その3) エッジパターン分類部16による分類の結果の一例を示す図 図1に示す画像拡大縮小装置の補間演算部30の構成を示すブロック図 図1に示す画像拡大縮小装置に行われる処理を示すフローチャート 第2の補間演算B2を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図 図14に示す画像拡大縮小装置のエッジ検出部110の構成を示すブロック図 図14に示す画像拡大縮小装置の中間値画素判定部120の構成を示すブロック図 フィルタリング部112において行われる処理を説明するための図 エッジパターン分類部116の分類結果の1例を示す図 補間画素Pの隣接する2×2画素内にエッジが存在する場合に行われる補間演算(第2の補間演算D2)を説明するための図 図14に示す画像拡大縮小装置の補間演算部130の構成を示すブロック図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 中間値画素判定処理Cのフローチャート 第2の補間演算D2のフローチャート 被写体におけるエッジとデジタル画像において検出されたエッジとの関係の例を示す図 被写体における細線とデジタル画像において検出されたエッジとの関係の例を示す図 隣接画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法の1例を説明するための図 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その1) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その2) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その3)
符号の説明
1 入力部
10 エッジ検出部
12 フィルタリング部
14 判定部
16 エッジパターン分類部
20 エッジ近接画素抽出部
30 補間演算部
32 判定部
34 参照画像選出部
36 演算部
50 制御部
101 入力部
110 エッジ検出部
112 フィルタリング部
114 判定部
116 エッジパターン分類部
120 中間値画素判定部
122 候補画素選別部
124 画素値比較部
126 判定部
130 補間演算部
132 判定部
134 参照画素選出部
136 演算部
150 制御部
K 拡大縮小率
S0 画像データ
S1 拡大縮小された画像データ

Claims (8)

  1. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出し、選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める画像補間方法において、
    前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否か判定し、前記エッジが存在するときに、
    前記補間画素の近傍の画素の中から前記エッジに対して前記補間画素と同じ側に存在する画素を、前記参照画素として選出し、
    前記エッジを挟んで隣接する画素をエッジ近接画素として抽出し、
    前記参照画素のうち前記エッジ近接画素として抽出された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように該参照画素の値を重み付けして、前記補間演算を行うことを特徴とする画像補間方法。
  2. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出し、選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める画像補間方法において、
    前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否か判定し、前記エッジが存在するときに、
    前記参照画素が、前記被写体におけエッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であるか否かを判定し、
    前記中間値画素であると判定された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように該参照画素を重み付けして、前記補間演算を行うことを特徴とする画像補間方法。
  3. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否か判定するエッジ検出手段と、
    前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出する参照画素選出手段と、
    選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算手段とを有してなる画像補間装置において、
    前記エッジ検出手段によりエッジが検出されたときに、該エッジを挟んで隣接する画素をエッジ近接画素として抽出するエッジ近接画素抽出手段を備え、
    前記参照画素選出手段は、前記エッジ検出手段によりエッジが検出されたときに、前記補間画素の近傍の画素の中から前記エッジに対して前記補間画素と同じ側に存在する画素を、前記参照画素として選出し、
    前記補間演算手段、前記エッジ検出手段によりエッジが検出されたときに、前記参照画素のうち前記エッジ近接画素として抽出された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように前記参照画素の値を重み付けして、前記補間演算を行うことを特徴とする画像補間装置。
  4. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否か判定するエッジ検出手段と、
    前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出する参照画素選出手段と、
    選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算手段とを有してなる画像補間装置において、
    前記参照画素が、前記被写体におけエッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であるか否かを判定する中間値画素判定手段をさらに有し、
    前記補間演算手段は、前記中間値画素判定手段により中間値画素であると判定された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように該参照画素を重み付けして、前記補間演算を行ことを特徴とする画像補間装置。
  5. 前記中間値画素判定手段が、前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記エッジ検出手段により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を前記中間値画素の候補画素として選別し、選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにおいてのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定するものであることを特徴とする請求項4記載の画像補間装置。
  6. 前記エッジ検出手段が、検出された前記エッジ方向を判別するエッジ方向判別手段を有し、
    前記中間値画素判定手段が、前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記エッジ検出手段により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジ方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別するものであることを特徴とする請求項記載の画像補間装置。
  7. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを判定するエッジ検出処理と、
    前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出する参照画素選出処理と、
    選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算処理を含む画像補間処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記エッジ検出処理においてエッジが検出されたときに、前記コンピュータに、
    該エッジを挟んで隣接する画素をエッジ近接画素として抽出するエッジ近接画素抽出処理を実行させ、
    前記参照画素選出処理において、前記補間画素の近傍の画素の中から前記エッジに対して前記補間画素と同じ側に存在する画素を、前記参照画素として選出させ、
    前記補間演算処理において、前記参照画素のうち前記エッジ近接画素として抽出された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように前記参照画素の値を重み付けして、前記補間演算を行わせることを特徴とするプログラム。
  8. 被写体を撮像して得たデジタル画像の画素間に位置する補間画素の画素値を求めるに際し、前記補間画素の近傍に位置する前記デジタル画像の画素間にエッジが存在するか否かを判定するエッジ検出処理と、
    前記補間画素の近傍の画素参照画素として選出する参照画素選出処理と、
    選出された前記参照画素の画素値による補間演算を行って前記補間画素の画素値を求める補間演算処理とを含む画像補間処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記エッジ検出処理においてエッジが検出されたときに、前記コンピュータに、
    前記参照画素が、前記被写体におけエッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であるか否かを判定する中間値画素判定処理を実行させ
    前記補間演算処理において、前記中間値画素であると判定された参照画素の値が前記補間画素の画素値に与える影響が軽減されるように該参照画素を重み付けして、前記補間演算を行わせることを特徴とするプログラム。
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