JP4133742B2 - 補間画素値算出方法および装置並びにプログラム - Google Patents

補間画素値算出方法および装置並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば画像データにより表される画像を拡大縮小するに際し、画像を構成する画素間に補間画素を補間するための補間画素値算出方法および装置並びにそのためのプログラムに関するものである。
従来より、ネガフィルムやカラーリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記録された写真画像をスキャナなどの読取装置で光電的に読み取って得たデジタル画像や、デジタルスチルカメラ(DSC)やカメラ付き携帯電話などのデジタル撮像装置により被写体を撮像することにより得られた画像データを、それを再生するモニタなどの再生装置のサイズに適合するように拡大縮小することが行われている。例えば、カメラ付き携帯電話により被写体を撮像して得て得られた画像データを電子メールとして送信する際に、送信先の携帯電話に備えられた液晶モニタのサイズに応じて画像データを拡大縮小するサービスが提供されている。
このような画像データの拡大縮小は、画像データにより表される画像を構成する画素の間に拡大縮小率に応じて新たな画素(以下補間画素という)を補間することにより行われる。このような補間方法としては、線形補間法、ガウシアンフィルタ、最近傍法、バイリニア法およびバイキュービック法などの種々の方法が知られている。
しかしながら、単一の方法のみを用いて画像データを拡大縮小した場合、画像に含まれるエッジ部分にボケやシャギーが発生するという問題がある。このため、画像に含まれるエッジ成分を検出し、エッジ部分と非エッジ部分とで異なる処理による補間演算を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された方法などにおいて画像からエッジを検出するためには、ソーベルフィルタやラプラシアンフィルタが一般的に用いられる。このようなソーベルフィルタやラプラシアンフィルタは、最短3タップの奇数タップ数を有し、フィルタリングにより注目画素がエッジであるか否かを判定することによりエッジを検出することができる。
一方、画像を拡大縮小する場合には、画素間に補間画素を補間するため、画像に含まれる画素ではなく、画素の間にエッジが判定するか否かを判定する必要がある。上述した奇数タップ数のフィルタを用いてエッジを検出する場合、画像中の注目画素そのものがエッジであるか否かを判定することができるのみであり、画素間にエッジが存在するか否かを判定することができない。
画素間にエッジがあるか否かを判定する最も簡単な方法としては、例えば、画像の隣接する2つの画素に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施してこの2つの画素の画素値の差分を得、この差分の絶対値が所定の閾値以上である場合に、この隣接する2つの画素間にエッジが存在すると判定する手法を用いることができる。以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第1のエッジ検出方法という。
また、隣接する2つの画素の画素値のみではなく、直列に隣接する4つの画素の画素値に基づいてこの4つの画素の中央に位置する2つの画素間にエッジが存在するか否かを判定する手法を用いることもできる。具体的には、例えば図4に示す直列に隣接する4つの画素G1、G2、G3、G4の中央に位置する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在するか否かを判定するのに当たって、まず、画素G1〜G4について、互いに隣接する2つの画素からなる3つの画素ペア(G1,G2)、(G2、G3)、(G3,G4)に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して各ペアの画素の差分を1次差分d1、d2、d3として算出する。続いて、3つの1次差分d1、d2、d3における隣接する2つの1次差分ペア(d1,d2)、(d2,d3)に対して、同様に差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、各1次差分ペアの差分を2次差分d4、d5として算出する。画像中に直列に隣接する4つの画素に対して算出した1次差分と2次差分の正負は全18種類の組合せがあり、図6と図7、図8は、この18種類の組合せと、この4つの画素のプロファイル形状との関係を示している。そのうち、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在することを示す組合せは、図6に示すエッジ1およびエッジ2の2通りである。エッジ1は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,−)となる右上がりエッジおよび(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,+)となる左上がりエッジの2種類があり、エッジ2は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,+)となる下に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,−,−)となる上に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,+,+)となる下に凸の左上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,−)となる上に凸の左上がりエッジの4種類がある。直列に隣接する4つの画素に対して1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5を求め、これらの差分の正負の関係が、図6に示すエッジ1またはエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定すると共に、これらの差分の正負の関係が、図7および図8に示すような山、谷、その他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在しないと判定する。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第2のエッジ検出方法という。
さらに、前述した第1と第2のエッジ検出方法の併合となるエッジ検出方法を用いて、より精度良く隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かの検出を行うこともできる。具体的には、第2の方法のように、直列に隣接する4つの画素G1〜G4に対して1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5を求め、これらの差分の正負の関係が、図6に示すエッジ1またはエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると共に、これらの差分の正負の関係が、図7に示すような山、谷、その他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在しないとするようにして第1の判定を行う。第1の判定において、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定された場合において、画素G2、G3の画素値の差分の絶対値が所定の閾値以上であるか否かをさらに判定し(第2の判定)、第2の判定が肯定された場合においてのみ、画素G2、G3の間に真のエッジが存在すると判定する。こうすることによって、画素G2、G3の画素値の差が非常にわずかでノイズと見なせるような場合に、そこがエッジであると誤判定してしまうことを防ぐことができる。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第3のエッジ検出方法という。
さらに、第1のエッジ検出方法の改良方法として、2つの隣接する画素間の差分の絶対値が所定の閾値(第1の閾値)以上である場合に、この2つの画素間にエッジが存在すると判定すると共に、2つの隣接する画素間の差分の絶対値がこの第1の閾値より小さいものの、第1の閾値よりも小さい閾値(第2の閾値)以上であり、かつこの2つの隣接する画素を中央とする直列に隣接する4つ以上の複数画素に含まれる互い隣接する2つの画素からなる各画素ペアの差分の絶対値のうちの最大値である場合に中央に隣接する2つの画素間にエッジが存在すると判定するようにしてエッジを検出することもできる。こうすることによって、急なエッジのみならず、比較的に緩やかなエッジも検出することができる。なお、以下本発明の説明において、このようなエッジ検出方法を第4のエッジ検出方法という。
これらの例に挙げたように、画像を構成する画素間にエッジが存在するか否かを判定してエッジを検出する方法が様々考えられる。また、これらの方法により画像の画素間にエッジが存在するか否かのみならず、エッジの延びる方向(以下略してエッジ方向という)も判定することができる。補間画素を補間する際に、補間画素の近傍にエッジが存在するか否か、どの方向のエッジかなどによって異なる補間演算を行うようにすれば、拡大縮小処理した画像の画質の低下を防ぐことができる。
特開2002−319020号公報
ところで、写真フィルムに記録された画像を光電的に読み取って得たデジタル画像や、デジタル撮像装置により被写体を撮像して得たデジタル画像において、アナログ画像信号をデジタル化するために行われるサンプリング処理により、被写体におけるエッジを含む部分(以下エッジ部という)を表す画素が、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す画素(以下このような画素を中間値画素という)となる。例えば、図33(a)に示す被写体のデジタル画像のX方向において、図33(b)に示すような画素構成になるが、これらの画素のうち、図33(a)に示す被写体におけるエッジLを含む部分を表す画素Gbは、エッジLの左側の部分の信号値と、エッジLの右側の信号値との中間の信号値を示すこととなる。
一方、画像を拡大縮小するために画像を構成する画素間に補間画素を補間する際に、補間画素の近傍に位置する画素を参照画素とし、参照画素の画素値に対して補間演算を行うことによって補間画素の画素値を求める。図33(a)に示す被写体のデジタル画像を拡大縮小する際に、画素Gbの近傍に補間画素を補間する場合、この補間画素の参照画素として画素Gbが用いられると、補間画素の画素値が中間値画素Gbの画素値に影響されるため、拡大縮小された画像にボケが生じてしまうという問題がある。中間値画素の影響を軽減して画質の良い拡大縮小画像(拡大縮小された画像)を得るためには、まず画像中の画素が中間値画素であるか否かを判定する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、画像を構成する画素が中間値画素であるか否かを判定し、その判定結果を利用して補間画素の画素値を算出する補間画素値算出方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の第1の補間画素値算出方法は、
被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出方法であって、
隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であると判定し、
前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とするものである。
ここで、「デジタル画像」とは、被写体を撮像して得た画像のデジタルデータにより表されるものを意味し、デジタルカメラにより取得したものに限らず、ネガフィルムやカラーリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記録された写真画像や、プリントした写真画像などをスキャナなどの読取装置で光電的に読み取って得たものも含むものである。なお、以下の説明において、デジタル写真画像を略して単に画像という。
また、「被写体におけるエッジ部」とは、被写体そのものに存在するエッジを含む部分を意味し、被写体を撮像して得たデジタル写真画像から検出したエッジは、必ずしも「被写体におけるエッジ部」のエッジと一致するとは限らない。例えば、図33(a)に示す例の場合、被写体の左部分と右側部分との境界線Lがこの被写体におけるエッジとなるが、図33(b)に示すように、この被写体を撮像して得たデジタル画像から検出したエッジは、境界線Lが間にする2つのエッジまたは境界線Lの両側のいずれか一方に位置する1つのエッジとなる可能性がある。
また、「中間値画素」とは、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であり、その画素値が該エッジの両側の部分の信号値を表す必要がある画素であるため、必然的に、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示すこととなる。
また、「直列に隣接する3つの画素」とは、同じ直線上に位置する3つの隣接する画素のことを意味し、この「直線」は、画像上の画素の配列方向と同じ方向に伸びる直線のみに限られるものではない。例えば、図35に示す画像において、画素の配列方向が図示x方向とy方向となるが、画素G22が間に位置する「隣接する3つの画素」は、まず、画素の配列方向の1つであるx方向に直列に隣接するG12、G22、G32の3つの画素と、画素の配列方向の1つであるy方向に直列に隣接するG21、G22、G23の3つの画素がある。さらに、この2組の3つの画素以外に、G11、G22、G33の3つの画素およびG31、G32、G13の3つの画素を、本発明における「直列に隣接する3つの画素」にしてもよい。
本発明の第2の補間画素値算出方法は、
被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出方法であって、
隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素の候補画素として選別し、
選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、
比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定し、
前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とするものである。
本発明の第2の補間画素値算出方法において、
前記検出により検出された前記エッジの延びる方向を判別し、
前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別することが好ましい。
本発明の第1の補間画素値算出装置は、
被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出装置であって、
隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であると判定する判定手段と
前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出手段とを有することを特徴とするものである。
本発明の第2の補間画素値算出装置は、
被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出装置であって、
隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素の候補画素として選別する候補画素選別手段と、
選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、
比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定する判定手段と
前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とするものである。
前記エッジ検出手段は、検出された前記エッジの延びる方向を判別するエッジ方向判別手段を有し、前記候補画素選別手段は、前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別するものであることが好ましい。
なお、本発明の補間画素値算出方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明の第1の補間画素値算出方法および装置によれば、画像上の直列に隣接する3つの画素のうちの中央に位置する画素と、他の2つの画素のいずれとの間にもエッジが検出された場合(説明上の便宜のため、以下、直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが検出された場合のこの2つのエッジを隣接エッジという)、中央に位置する画素が中間値画素であると判定される。例えば図33(a)に示す例の被写体の画像に対して、画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法、例えば前述した第2のエッジ検出方法、すなわち直列に隣接する4つの画素に対して1次差分および2次差分を求め、求められた1次差分と2次差分の正負の関係に基づいて、この4つの画素の中央に位置する2つの隣接する画素間にエッジがあるか否かを判定するようにしてエッジを検出する方法を適用すると、図33(b)に示すように、画素GaとGbとの間、画素GbとGcとの間に夫々エッジA、エッジBが検出される。そして、隣接エッジとなるエッジAとエッジBの間の画素Gbが、図33(a)に示す境界線L(被写体におけるエッジ)の両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素として判定することができる。そして、この判定結果に基づいて、中間値画素を除く近傍画素の画素値に基づいて、または、中間値画素に近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて近傍画素の画素値に基づいて補間画素の画素値を算出することにより、より適切な補間画素値を算出することができる。
本発明の第2の補間画素値算出方法および装置によれば、まず、本発明の第1の補間画素値算出方法および装置により判定された中間値画素が中間値画素の候補画素とされる。そして、候補画素を選別する際に用いたこの候補画素を含む隣接する3つの画素の画素値を比較し、3つの画素の画素値が画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、この候補画素が中間値画素であると判定される。なお、比較される各画素の画素値が、前述の単調増加または単調減少の関係を示さない場合には、候補画素が中間値画素として判定されない。
例えば、図34(a)に示すような、1本の細い線が存在する被写体の画像のX方向において、図34(b)に示すような画素構成になる。この場合、前述した第1のエッジ検出方法、すなわち、隣接する2つの画素間の画素値の差分を求め、この差分の絶対値が、所定の閾値以上であるときに、この2つの画素間にエッジが存在すると判定するようにしてエッジを検出する前述した第1のエッジ検出方法を適用すると、画素G’aと画素G’bとの間、画素G’bと画素G’cとの間にも夫々エッジA’とエッジB’が検出される。本発明の第1の補間画素値算出方法および装置によれば、中央に位置する画素G’bが中間値画素とされるが、この場合において、候補画素G’bが細い線を示す画素であって、中間値画素ではない。前述した第4のエッジ検出方法を用いた場合にも、このような誤判定が起きる可能性がある。一方、エッジを検出する方法として前述した第2または第3のエッジ検出方法を適用すると、画素G’aとG’bの間、画素G’bとG’cとの間にエッジが検出されないため、本発明の第1の補間画素値算出方法および装置において、画素G’bが中間値画素として誤判定されることがない。すなわち、本発明の第1の補間画素値算出方法および装置は、中間値画素を検出することができるが、画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法によっては、中間値画素ではない画素を中間値画素として誤判定する可能性がある。これに対し、本発明の第2の補間画素値算出方法および装置は、隣接エッジ間の画素を候補画素とし、候補画素の画素値と、その前後の画素の画素値とを比較して画素値の変化形態に基づいて候補画素が中間値画素であるか否かの判定を行うようにしているので、図34(b)に示す例における画素G’bを中間値画素として誤判定することがなく、隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出方法に依存せず、より正確に中間値画素を検出することができる。
また、本発明の第2の補間画素値算出方法および装置において、エッジの延びる方向を判別し、2つの隣接エッジが、同じ方向に延びる場合にのみ、この2つの隣接エッジ間の画素を中間値画素の候補画素とするようにすれば、より中間値画素の判定の精度を高めることができる。
なお、本発明のプログラムは、本発明の補間画素値算出方法をコンピュータに実行させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図である。図示のように、本実施形態による画像拡大縮小装置は、画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける入力部1と、エッジ検出部10と、中間値画素判定部20と、補間画素の画素値を算出する補間演算部30と、入力部1、エッジ検出部10、中間値画素判定部20および補間演算部30の動作を制御する制御部50とを備える。
ここで、画像データS0により表される画像は、図2に示すように2次元状に画素が並んで構成されてなるものであり、以下の説明においては、図2に示すようにx方向およびy方向を定めるものとする。なお、以下の説明において、画像データと、画像データにより表される画像とについて特に区別せず、参照符号も同じもの(ここではS0)を付与する。
図3は、本実施形態の画像拡大縮小装置におけるエッジ検出部10の構成を示すブロック図である。図示のように、エッジ検出部10は、フィルタリング部12と、隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを判定する判定部14とを備えてなる。
フィルタリング部12は、以下のようにしてフィルタリング処理を行う。フィルタリング部12は、図4に示すように、画像S0のx方向およびy方向の夫々について一列毎に、隣接する2つの画素G2、G3およびこの2つの画素G2、G3の夫々に隣接する2つの画素からなる直列に隣接する4つの画素G1〜G4について、互いに隣接する2つの画素からなる3つの画素ペア(G1,G2)、(G2,G3)、(G3,G4)に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、画素ペア(G1,G2)、(G2,G3)、(G3,G4)の画素値の差分を1次差分d1、d2、d3として算出する。
図5は、差分フィルタの例を示す図である。図5に示すように、本実施形態において使用される差分フィルタは、フィルタ値が(−1,1)の2タップのフィルタである。なお、差分フィルタは、これに限られるものではなく、画素ペアの2つの画素値の重み付け差分を求めるフィルタ値を有するフィルタや、2タップ以上の偶数タップ数を有するものを用いてもよい。
続いて、フィルタリング部12は、3つの1次差分d1、d2、d3における隣接する2つの1次差分ペア(d1,d2)および(d3,d4)に対して同様に図5に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、1次差分ペア(d1,d2)および(d3,d4)の差分を2次差分d4、d5として算出する。
さらに、フィルタリング部12は、直列に隣接する4つの画素G1〜G4の中央の2つの画素からなる画素ペア(G2,G3)に対してフィルタリング処理を施して、画素ペア(G2,G3)の画素値の差分d0(=d2)を算出する。なお、上記1次差分d2をそのまま差分d0として用いてもよい。
判定部14は、第1の判定として、1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5の正負の関係に基づいて、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在するか否かを判定する。
図6から図8は、直列に隣接する4つの画素の1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表である。直列に隣接する4つの画素の1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5の正負は全18種類の組合せがある。隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在する組合せは、図6に示すエッジ1およびエッジ2の2通りである。エッジ1は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,−)となる右上がりエッジおよび(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,+)となる左上がりエッジの2種類があり、エッジ2は、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,+)となる下に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,−,−)となる上に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,+,+)となる下に凸の左上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,−)となる上に凸の左上がりエッジの4種類がある。
判定部14は、図6から図8に示す表を記憶しており、直列に隣接する4つの画素の1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5の正負の関係が、図6に示すエッジ1またはエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定すると共に、これらの差分の正負の関係が、図7および図8に示すような山、谷、その他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2、G3の間にエッジが存在しないと判定する。
さらに判定部14は、第2の判定として、前述の第1の判定によりエッジが存在すると判定された場合に、画素G2、G3の画素値の差分d0の絶対値が所定の閾値Th1以上であるか否かを判定し、第2の判定が肯定されると、そこに真のエッジが存在すると判定する。一方、第2の判定が否定されると、そこに真のエッジが存在しないと判定する。このように第2の判定を行うのは、第1の判定においてエッジが存在すると判定されても、例えば図9に示すように、画素G2、G3の画素値の差が非常にわずかでノイズと見なせるような場合に、そこはエッジであるとして補間演算部30が後述するようにエッジ部分に適した補間演算を行い、かえってノイズが強調されてしまうことを防止するためである。このように各隣接する2つの画素間に対して判定がなされると、エッジ検出部10は、判定結果を中間値画素判定部20および補間演算部30に出力する。
中間値画素判定部20は、エッジ検出部10により検出された各エッジのうち、隣接エッジ、すなわち、間に1つの画素しかない1対のエッジを検出する共に、検出された隣接エッジ間の1つの画素を中間値画素として判定して、判定の結果を補間演算部30に出力する。
図10は、補間演算部30の構成を示すブロック図である。図示のように、補間演算部30は、境界設定部32、判定部34および演算部36を備え、エッジ検出部10および中間値画素判定部20の判定結果に応じて、画像S0における画素の間に位置する補間画素Pの画素値を算出する。以下、補間演算部30の詳細について説明する。
補間演算部30は、補間画素Pが間に位置する2つの隣接する画素の間がエッジでないと判定された場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する。
ここで、バイキュービック法は3次補間の1手法であり、補間画素Pの近傍の16画素を用いて補間画素Pの画素値を求める方法である。以下、バイキュービック法について説明する。
図11は、バイキュービック法を説明するための図である。図示のように点Pを補間画素Pの位置とした場合、図11中黒丸で示される画素は第1次近傍、白丸で示される画素は第2次近傍と称される。第1次近傍および第2次近傍の夫々について、下記の式(1)に示すようにx方向およびy方向に夫々に独立に距離dx、dy(式(1)においては単にdと示す)に対して重みWx、Wyを求め、最終的にその画素に対する重みW=WxWyを得る。
Figure 0004133742
例えば、図11における(−1,−1)の画素(第2次近傍)に対して、重みWx、Wy、Wを求めると、
Figure 0004133742
となる。
そして、W(i,j)を画素(i,j)の重み、f(i,j)を画素(i,j)の画素値とすると、補間画素Pの画素値f’(P)は、
Figure 0004133742
により算出することができる。
なお、本実施形態においては、バイキュービック法をx方向またはy方向の1次元方向にのみ適用して、補間画素Pの画素値を算出するものとする。
一方、エッジであると判定された部分については、補間演算部30は以下のようにして補間画素Pの画素値を求める。まず、このエッジを挟む2つの隣接する画素のいずれも、中間値画素判定部20において中間値画素ではないと判定された場合について説明する。図12は、エッジであると判定された部分についての画素値のプロファイルを示す図である。なお、図12において、水平方向が画素が並ぶ方向であり、垂直方向が画素値の大きさを示す方向である。2つの隣接する画素G2、G3の間にエッジが存在すると判定された場合、その2つの画素にさらに夫々隣接する2つの画素G1、G4を加えた直列に隣接する4つの画素G1〜G4の画素値のプロファイルは、図12(a)または図12(b)に示すものとなる。
プロファイルが図12(a)に示すステップエッジ形状をなす場合、境界設定部32は、画素が並ぶ方向において画素G2、G3間の距離を2等分する中線M(一点鎖線)を境界線として設定する。そして、判定部34は補間画素Pが境界線Mの右側に存在するか左側に存在するかを判定し、境界線Mの右側に補間画素(P1とする)が存在する場合には、演算部36は画素G3、G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1の画素値として算出する。また、境界線Mの左側に補間画素(P2とする)が存在する場合には、演算部36は、画素G1、G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P2の画素値として算出する。
プロファイルが図12(b)に示すエッジ形状をなす場合、境界設定部32は画素G1、G2を結ぶ直線の延長線と、画素G3、G4を結ぶ直線の延長線との交点Cを境界点として設定する。そして、判定部34は補間画素Pが境界点Cの右側に存在するか左側に存在するかを判定し、境界点Cの右側に補間画素P1が存在する場合には、演算部36は画素G3、G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1の画素値として算出する。また、境界点Cの左側に補間画素P2が存在する場合には、演算部36は、画素G1、G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P2の画素値として算出する。
なお、ここでは2つの画素の画素値のみを用いて補間画素Pの画素値を算出しているが、3以上の画素値を用いてもよい。この場合、画素を直線で結ぶことが困難な場合がある。そのため、スプライン曲線などの任意の関数により規定される曲線により画素を結び、その曲線の延長線上の値を補間画素Pの画素値とすればよい。
次いで、エッジであると判定された部分については、このエッジを挟む2つの隣接する画素のいずれか一方が、中間値画素判定部20において中間値画素であると判定された場合において、補間演算部30による補間画素の画素値の算出について説明する。
まず、この場合において隣接エッジを夫々挟む画素となる3つの画素および、この3つの画素のうち、隣接エッジの外側に位置する2つの画素の夫々と隣接する画素となる2つの画素の画素値のプロファイルについて説明する。図13(a)は、1対の隣接エッジのが、夫々図6に示すエッジ1における(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,−)の種類に属するエッジと、図6に示すエッジ2における(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,−,−)の種類に属するエッジである場合の上述したプロファイルの例を示す図である。図13(a)に示す例の場合には、エッジ検出部10において、隣接する画素G2、G3の間、隣接する画素G3、G4の間に夫々エッジが検出されていると共に、中間値画素判定部20においては、画素G3が中間値画素として判定されている。
ここで、まず補間画素が画素G2とG3の間に位置するときに、画素G3が中間値画素として判断されたとしても、画素G3が中間値画素ではない場合と同じ方法により補間画素の画素値を求める際の結果について説明する。この場合、図13(b)に示すように、画素G1、G2、G3、G4が並ぶ方向において画素G2、G3間の距離を2等分する中線M’(一点鎖線)が境界線として設定される。そして、境界線M’の右側に補間画素(P1Aとする)が存在する場合には、画素G3、G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1Aの画素値として算出される。また、境界線M’の左側に補間画素(P2Aとする)が存在する場合には、画素G1、G2を結ぶ直線の延長線上の値が補間画素P2Aの画素値として算出される。
同様に、補間画素が画素G3とG4の間に位置するときに、画素G3が中間値画素として判断されたとしても、画素G3が中間値画素ではない場合と同じ方法により補間画素の画素値を求めると、画素G2、G3を結ぶ直線の延長線と、画素G4、G5を結ぶ直線の延長線との交点C’が境界点として設定される。そして、境界点C’の右側に補間画素(P1Bとする)が存在する場合には、画素G4、G5を結ぶ直線の延長線上の値が補間画素P1Bの画素値として算出される。また、境界点C’の左側に補間画素(P2Bとする)が存在する場合には、画素G2、G3を結ぶ直線の延長線上の値が補間画素P2Bの画素値として算出する。
中間値画素G3が既にボケた画素であるため、中間値画素G3を参照画素として用いて補間画素(P1AおよびP2B)の画素値を求めると、中間値画素G3の影響により補間画素P1AおよびP2Bもボケた画素となり、結果的に拡大縮小された画像の中にボケが残ってしまい、最悪はボケが拡大されてしまうという問題がある。
そこで、本実施形態において、補間演算部30は、中間値画素が検出された場合において、この中間値画素の画素値を用いて補間画素の画素値を求めることを避け、拡大縮小された画像の画質を高めるため、下記のように補間画素の画素値を求める。具体的には、まず、境界設定部32は、境界を設定する。図13(a)の例に示すように画素G3が中間値画素として判定されると、境界設定部32は、画素G2とG3の間、画素G3とG4の間に境界線または境界点を設定せず、図13(c)に示すように、画素G3を通る垂直線(図示一点鎖線)Mを境界線として設定する。そして、判定部34は補間画素が境界線Mの右側に存在するか左側に存在するかを判定し、境界線Mの右側に補間画素(P1B、P2B)が存在する場合には、演算部36は画素G4、G5を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素の画素値として算出する。また、境界線Mの左側に補間画素(P1A、P2A)が存在する場合には、演算部36は、画素G1、G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素の画素値として算出する。
なお、ここでも、2つの画素の画素値のみを用いて補間画素の画素値を算出しているが、3以上の画素値を用いてもよい。この場合、画素を直線で結ぶことが困難な場合がある。そのため、スプライン曲線などの任意の関数により規定される曲線により画素を結び、その曲線の延長線上の値を補間画素の画素値とすればよい。
このようにして算出された補間画素の画素値が、中間値画素に影響されていないものとなる。図13(b)と図13(c)における補間画素の画素値を比較すると分かるように、図13(c)における補間画素P1Aの画素値が、図13(b)における補間画素P1Aの画素値より小さく、図13(c)における補間画素P2Bの画素値が、図13(b)における補間画素P2bの画素値より大きい。そのため、元々被写体に存在するエッジが画素G2とG4との間にあるため、補間画素により構成された画像において、画素G2とG4との間のエッジがボケず、拡大縮小された画像の画質が良い。
なお、以下の説明において、エッジが存在しない部分に位置する補間画素の画素値を求める演算(バイキュービック法による演算)を第1の補間演算、エッジが存在するが、該エッジを挟む2つの隣接する画素のいずれも中間値画素ではない部分に位置する補間画素の画素値を求める演算を第2の補間演算、エッジが存在し、かつ該エッジが挟む2つの隣接する画素のうちのいずれか1つのみが中間値画素である部分に位置する補間画素の画素値を求める演算を第3の補間演算という。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図14は、本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、補間画素Pは、画像S0の画素の間に存在するものとする。まず、入力部1が、拡大縮小する画像データS0および画像データの拡大縮小率Kの入力を受け付ける(S1)。そして、画素を補間する方向をまずx方向に設定する(S2)。次いで、拡大縮小率Kに応じた最初の補間画素P(例えば拡大縮小された画像S1上の左上に位置する画素)について、エッジ検出部10のフィルタリング部12がその補間画素Pが間に位置する直列に隣接する4つの画素G1〜G4からなる画素列Φを図18に示すように設定する(S3)。設定された画素列Φの各々の画素の画素値を用いて、画素G2、G3の間にエッジがあるか否かが検出される(S10)。ここで、ステップS10において行われるエッジ検出処理Aの詳細について後述する。ステップS10において、画素G2とG3の間にエッジがないと判定されると(S20:No)、補間演算部30は、第1の補間演算B1、すなわち前述したバイキュービック法による補間演算を行って、補間画素Pの画素値を算出する(S30)。
一方、ステップS10において、画素G2とG3の間にエッジがあると判定されると(S20:Yes)、エッジ検出部10のフィルタリング部12は、画素列Φを左右夫々1つ画素分ずらして得た図18に示す画素列Φ1(G0〜G3)および画素列Φ2(G2〜G5)を設定する(S40)。設定された2つの画素列Φ1、Φ2に対して、エッジ検出部10によるエッジ検出処理Aが行われ、画素G1とG2の間、画素G3とG4の間にエッジがあるか否かが検出される(S42)。そして、画素G2とG3との間にエッジがあり、画素G1とG2の間および画素G3とG4の間に夫々エッジが存在するか否かの検出結果が補間演算部30および中間値画素判定部20に出力される。中間値画素判定部20は、画素G1とG2の間、および画素G3とG4の間のいずれにもエッジが検出されていない場合(S44:No)、画素G2、G3のいずれも中間値画素ではないと判定する(S46)。また、中間値画素判定部20は、画素G1とG2の間、および画素G3とG4の間のうちの片方においてのみエッジが検出された場合(S44:Yes、S60:No)、G2とG3の間のエッジと、G1とG2の間または画素G3とG4の間に検出されたエッジとにより挟まれた画素(図18の例の場合、G2またはG3)を中間値画素である判定する(S67)。また、中間値画素判定部20は、画素G1とG2の間、および画素G3とG4の間のいずれにおいてもエッジが検出された場合(S44:Yes、S60:Yes)、画素G2、G3のいずれも中間値画素ではないと判定する(S65)。
ステップS46、ステップS67、ステップS65において、中間値画素判定部20より判定された結果が、補間演算部30に出力され、補間演算部30は、エッジ検出部10による検出結果および中間値画素判定部20による判定結果に応じて、補間演算を行って画素Pの画素値を算出する。具体的には、画素G2とG3の間にエッジがあり、かつG2とG3のいずれも中間値画素ではない場合(S20:Yes、S44:No、S46)、補間演算部30は、第2の補間演算B2(その詳細について後述する)を行って補間画素Pの画素値を算出する(S50)。また、画素G2とG3の間にエッジがあり、かつG2とG3のいずれかの片方のみが中間値画素である場合(S20:Yes、S44:Yes、S60:No、S67)、補間演算部30は、第3の補間演算B3(その詳細について後述する)を行って補間画素Pの画素値を算出する(S70)。また、画素G2とG3の間にエッジがあり、かつG2とG3のいずれも中間値画素である場合(S20:Yes、S44:Yes、S60:Yes、S65)、補間演算部30は、第1の補間演算B1、すなわちバイキュービック法による補間演算を行って補間画素Pの画素値を算出する(S30)。ここで、画素G2とG3の間にエッジがあり、かつG2とG3のいずれも中間値画素である場合において第1の補間演算B1により補間画素の画素値を算出するのは、画素G2とG3の間にエッジがあり、かつG2とG3のいずれも中間値画素である場合、すなわち隣接するエッジが3つ続いた場合、夫々のエッジが被写体におけるエッジによるものではなく、グラデーションによるものである可能性が高いため、画素G2とG3の間にエッジが存在しないと判定することができるからである。
図15は、エッジ検出部10によるエッジ検出処理Aを示すフローチャートである。図示のように、設定された画素列(図18に示す画素列Φまたは画素列Φ1または画素列Φ2)に対して、エッジ検出部10のフィルタリング部12は、画素列に含まれる4つの画素に対して1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5を算出する(S11)。また、フィルタリング部12は、画素列の中央に位置する2つの画素に対してもフィルタリング処理を施して差分d0(=d2)を算出する(S12)。そして、判定部14は、1次差分d1、d2、d3および2次差分d4、d5の正負の組合せに基づいて、中央に位置する2つの画素間にエッジが存在するか否かを判定する(第1の判定、S13)。ステップS13における第1の判定が肯定されると(S13:Yes)、判定部14は、差分d0の絶対値が所定の閾値Th1以上であるか否かを判定する(S14、第2の判定)。ステップS14における第2の判定が肯定されると(S14:Yes)、判定部14は、中央の2つの画素の間にエッジが存在すると判定する(S15)。一方、ステップS13における第1の判定が否定されると(S13:No)、およびステップS14における第2の判定が否定されると(S14:No)、判定部14は、中央の2つの画素間にエッジがないと判定する(S16)。
図16は、第2の補間演算B2の処理を示すフローチャートである。図示のように、補間演算部30の境界設定部32は、補間画素Pが間に存在する2つの隣接する画素間に境界線または境界点を境界として設定する(S52)。判定部34は、補間画素Pが境界のいずれかの側にあるかを判定し(S54)、演算部36は、境界に対して、補間画素Pが存在する側と同じ側の画素のみを用いて補間演算を行って補間画素Pの画素値を得る(S56)。
図17は、第3の補間演算B3の処理を示すフローチャートである。図示のように、補間演算部30の境界設定部32は、補間画素Pが間に存在する2つの隣接する画素のうちの、中間値画素である画素を通る垂直な線を境界として設定する(S72)。判定部34は、補間画素Pが境界のいずれかの側にあるかを判定し(S74)、演算部36は、境界に対して、補間画素Pが存在する側と同じ側の画素のみを用いて補間演算を行って補間画素Pの画素値を得る(S76)。
図14に戻り、制御部50は、設定された補間方向について全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定し(S84)、ステップS84が否定されると、画素値を算出する補間画素Pを次の補間画素Pに設定し(S86)、ステップS3からの処理に戻る。
一方、ステップS84が肯定されると、制御部50は、全ての補間画素の画素値の算出が終了した補間方向がx方向であるかy方向であるかを判定する(S90)。全ての補間画素の画素値の算出が終了した補間方向がx方向である場合(S90:No)、補間方向をy方向に設定し(S92)、ステップS3からの処理に戻る。一方、全ての補間画素の画素値の算出が終了した補間方向がY方向である場合(S90:Yes)、補間画素Pからなる拡大縮小された画像データS1を出力し(S94)、処理を終了する。
図19は本発明の第2の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図である。図示のように、本実施形態による画像拡大縮小装置は、画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける入力部101、画像中の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出部110、中間値画素判定部120、補間画素の画素値を算出する補間演算部130、並びに入力部101、エッジ検出部110、中間値画素判定部120、および補間演算部130の動作を制御する制御部150を備える。以下各構成の詳細について説明する。
図20に示すように、エッジ検出部110は、フィルタリング部112と、判定部114と、エッジパターン分類部116とを備えてなる。フィルタリング部112は、まず画像S0上に補間画素Pの近傍に位置する4×4の16画素(図22に示す16画素P(i,j)(i,j=−1〜2)。以下補間画素Pの16画素という)に対して、互いに隣接する2つの画素からなる各画素ペアに対して図5に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分(以下隣接画素ペアの差分をdという)を算出する。なお、ここで互いに隣接する2つの画素とは、P(−1,0)とP(0,0)の2つの画素、またはP(−1,−1)とP(−1,0)の2つの画素のような、画素配列方向のx方向またはy方向において隣接する2つの画素に限らず、P(−1,−1)とP(0,0)の2つの画素や、P(0,1)とP(1,0)のような、2×2画素の対角線方向において隣接する2つの画素も含むものである。
判定部114は、各画素ペアの差分dの絶対値が所定の閾値Th以上であるか否かの判定を行い、この判定が肯定されると、該差分が対応する画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定し、判定結果をエッジパターン分類部116に出力する。
また、エッジが存在すると判定された画素ペアの2つの画素の1方が、図22に示す補間画素Pを囲む4×4の16画素のうちの最も外辺に位置する画素(図22の場合、P(−1,―1)、P(0,−1)、P(1,−1)、P(2,ー1)、P(2,0)、P(2,1)、P(2,2)、P(1,2)、P(0,2)、P(−1,2)、P(−1,1)、P(−1,0)の12個の画素、以下外辺画素という)である場合、フィルタリング部112は、補間画素Pの16画素に含まれないが、この外辺画素と隣接する各画素に対して、該画素が属する2×2画素グループの互いに隣接する2つの画素の差分を求め、判定部114は、差分が求められた画素ペア間にエッジが存在するか否かを判定する。
例えば、図22に示すように、画素P(2,2)が、画素P(1,1)のいずれかの画素との間にエッジが存在すると判定された場合、画素P(2,2)が外辺画素であるため、それに隣接して、補間画素Pの16画素に含まれない画素としては、P(3,1)、P(3,2)、P(3,3)、P(2,3)、P(1,3)がある(図中▲)。この場合、P(2,1)とP(3,1)、P(2,1)とP(3,2)、P(3,1)とP(3,2)、P(3,1)とP(2,2)、P(3,2)とP(2,2)、およびP(2,2)とP(2,3)、P(2,2)とP(3,3)、P(3,2)とP(3,3)、P(3,2)とP(2,3)、P(3,3)とP(2,3)、およびP(1,2)とP(1,3)、P(1,2)とP(2,3)、P(2,2)とP(1,3)、P(2,2)とP(2,3)、P(1,3)とP(2,3)の各画素ペアに対して、画素ペアの2つの画素の差分が求められ、これらの画素ペア間にエッジが存在するか否かが判定される。
また、例えば、画素P(2,2)と画素P(1,2)との間にエッジが存在すると判定された場合、画素P(1,2)も外辺画素であるため、上記と同じ処理が画素P(1,2
)に対しても行われる。画素P(2,2)と画素P(2,1)との間にエッジが存在すると判定された場合において、画素P(2,1)に対しても同じ処理が行われる。なお、これらの処理の結果もエッジパターン分類部116に出力される。
エッジパターン分類部116は、判定部114から出力されてきた判定結果に基づいて、各2×2の4つの画素内のエッジパターンを分類する。ここで、まず、画素P(0,0)、P(1,0)、P(1,1)、P(0,1)の4つの画素について説明する。図23に示すように、エッジパターン分類部116は、エッジが存在する画素間の中点を結ぶ直線に応じてエッジパターンを分類する。図24から図26は、エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図である。図24から図26に示すように、エッジが存在する位置に応じてエッジパターンはパターン0〜パターン8の9種類のパターンに分類される。
なお、間e1,e2,e3,e4にエッジが存在する場合、および間e1,e2,e3,e4,e5,e6にエッジが存在する場合は、エッジパターンはパターン7であるのかパターン8であるのかが分からない。このため、エッジパターン分類部116は、間e1,e2,e3,e4にエッジが存在する場合、および間e1,e2,e3,e4,e5,e6にエッジが存在する場合には、さらに画素P(0,0)と画素P(1,1)の画素値の差分の絶対値(|d11|とする)および画素(0,1)と画素(1,0)の画素値の差分の絶対値(|d12|とする)を算出し、|d11|<|d12|の場合にはエッジパターンをパターン7に分類し、|d11|≧|d12|の場合にはエッジパターンをパターン8に分類する。
そしてエッジパターン分類部116は、このようなエッジパターン分類処理を各2×2の4つの画素に対して行い、分類の結果を中間値画素判定部120および補間演算部130に出力する。図27は、エッジパターン分類部116による分類の結果の一例を示すものであり、この例では、図示黒太枠内において、補間画素Pに隣接する4つの画素内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(−1,−1)、P(0,−1)、P(0,0)、P(−1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(0,−1)、P(1,−1)、P(1,0)、P(0,0)内のエッジパターンがパターン5、4つの画素P(1,−1)、P(2,−1)、P(2,0)、P(1,0)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,0)、P(0,0)、P(0,1)、P(−1,1)内のエッジパターンがパターン2、4つの画素P(1,0)、P(2,0)、P(2,1)、P(1,1)内のエッジパターンがパターン0、4つの画素P(−1,1)、P(0,1)、P(0,2)、P(−1,2)内のエッジパターンがパターン4、4つの画素P(0,1)、P(1,1)、P(1,2)、P(0,2)内のエッジパターンがパターン0、および4つの画素P(1,1)、P(2,1)、P(2,2)、P(1,2)内のエッジパターンがパターン0である。また、黒太枠外については、4つの画素P(−1,−2)、P(−1,−1)、P(0,−1)、P(0,−2)内においてパターン5、4つの画素P(−2,1)、P(−2,2)、P(−1,2)、P(−1,1)内においてパターン2、4つの画素P(−2,2)、P(−2,3)、P(−1,3)、P(−1,2)内においてパターン1、4つの画素P(−1,2)、P(−1,3)、P(0,3)、P(0,2)においてパターン3となり、他の4つの画素内においてはパターン0となっている。図27中の点線はこれらのエッジパターンを示すものである。なお、図27に示すように補間画素Pを囲む16画素内(図示黒太枠内)の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割される。なお、領域A2を斜線で示す。
図21は、中間値画素判定部120の構成を示すブロック図である。図示のように、中間値画素判定部120は、図22に示す補間画素Pを囲む4×4の16画素のうち、中間値画素の候補画素となる画素を選別する候補画素選別部122と、候補画素選別部122により選別された候補画素に、その前後の1つずつの画素を加えてなる3つの画素の画素値を比較する画素値比較部124と、画素値比較部124の比較結果に基づいてこの候補画素が中間値画素であるか否かの判定を行って判定の結果を補間演算部130に出力する判定部126とを備えてなる。具体的には、候補画素選別部122は、補間画素Pを囲む4×4の16画素の夫々に対して、まず、この画素を中央にして直列に隣接する3つの画素の互いに隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを確認し、3つの画素の互いに隣接する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが存在する場合、さらに、この2つのエッジの方向が同じであるか否かを確認し、2つのエッジが同じ方向のエッジである場合においてのみ、この画素を候補画素として選別する。なお、それ以外の場合は、この画素を候補画素ではないと判定する。
図27に示す例の場合において、画素P(0,−1)のみが候補画素として選別される。画素P(−1,1)と画素P(−1,2)との間、画素P(−1,2)と画素P(−1,3)との間のいずれにおいてもエッジが存在するが、P(−1,2)を挟む2つのエッジが同じ方向ではないので、画素P(−1,2)が候補画素として選別されない。
画素値比較部124は、候補画素選別部122により選別された候補画素に対して、この候補画素が対応する前述の隣接する3つの画素(画素P(−1,2)の場合、画素P(−1,1)、画素P(−1,2)、画素P(−1,3))の画素値を比較し、比較結果を判定部126に出力する。
判定部126は、画素値比較部124からの比較結果に基づいて、比較される3つの画素(候補画素が中央に位置する)の画素値が、この3つの画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少する場合において、この候補画素を中間値画素として判定する。ここで、候補画素P(0,−1)が中間値画素に判定されたとする。
エッジ検出部110によるエッジ検出の結果および中間値画素判定部120の判定結果が補間演算部130に出力され、補間演算部130は、この2つの結果に基づいて補間画素Pの画素値を算出する。具体的には、補間画素Pを囲む16画素内にエッジが存在しない場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する。バイキュービック法による補間演算は、図1に示す実施形態の補間演算部30により行われる第1の補間演算と同様であるので、ここでその詳細な説明について省略する。なお、以下の本実施形態の説明においても、補間画素Pを囲む16画素内にエッジが存在しない場合、バイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する演算を本実施形態における第1の補間演算という。
一方、補間画素Pを囲む16画素内にエッジが存在する場合には、補間演算部130は、第2の補間演算により補間画素Pの画素値を算出する。ここで、図27の例を参照して補間演算部の第2の補間演算について具体的に説明する。
ここで、説明しやすいように、図27における黒太枠内の領域のみを図28に示すと共に、画素P(−1,−1)、P(−1,0)、P(−1,1)、P(0,0)、P(0,−1)を夫々P14、P11、P13、P12、P15の符号に置き換える。図28に示すように、補間画素Pを囲む16画素内の領域はエッジにより2つの領域A1,A2に分割される。領域A2は斜線により示される。補間演算部130は、まず、16画素内のエッジパターンに基づいて、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかによって、補間演算に使用する画素を決定する(第1の決定)。例えば、図28に示すように補間画素Pが領域A1側に存在する場合には、第1の決定によって、領域A1側の画素P11,P12,P13,P14,P15(図28において△で示している)が補間演算に使用される画素として決定される。次に補間演算部130は、第1の決定により決定された画素のうち、中間値画素判定部120により中間値画素に判定された画素の有無を確認し、中間値画素がある場合、それを補間演算に使用する画素から除去し、残りの画素を補間演算に使用する画素として決定する(第2の決定)。逆に補間画素が領域A2側に存在する場合には、まず、領域A2側の画素(図27において○で示す)を補間演算に使用する画素として決定(第1の決定)し、第1の決定により決定された画素のうち、中間値画素判定部120により中間値画素に判定された画素の有無を確認し、中間値画素がある場合、それを補間演算に使用する画素から除去し、残りの画素を補間演算に使用する画素として決定する(第2の決定)。図28に示す例において、第1の決定により決定された画素はP13、P11、P14、P15であり、P15(図27におけるP(0,−1))が中間値画素であるので、第2の決定により除去される。すなわち、補間演算部130は、図28に示すA1側に位置する補間画素Pの補間演算に使用する画素として、P13、P11、P14の4つを決定する。
次に補間演算部130は、決定された画素のうち、補間画素Pに近い位置の画素ほど重みを大きくするようにして補間画素Pの画素値を求める補間演算を行う。具体的には、画素P12の重みW12を最も大きくするように、各画素P11〜P14に対する重みW11〜W14を設定し、各画素P11〜P14の画素値Pt11〜Pt14に対して下記の式(6)に示す演算を施すことにより、補間画素Pの画素値(ここではPtとする)を算出する。
Figure 0004133742
なお、補間画素Pの画素値を算出する際に、決定されたすべての画素を用いなくてもよく、算出方法としてもこれに限定されるものではない。例えば、ここで、図1に示す実施形態における補間演算部30による第2の補間演算(図12(a)参照)を2次元に適用することにより、補間画素Pの画素値を求めるようにしてもよい。具体的には、図29に示すように、画素位置をx座標およびy座標、画素値をz座標とする3次元空間において、領域A1側における、中間値画素以外の画素P11,P12,P13(図28参照)の画素値Pt11,Pt12,Pt13を通る平面A10を設定する。なお、平面A10において辺A12,A13はエッジの位置に対応する。そして、平面A10上における補間画素Pのx座標およびy座標に対応するz座標の値を、補間画素Pの画素値として求めるようにすればよい。
図30は、本実施形態の画像拡大縮小装置において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、補間画素Pは、画像S0の画素の間に存在するものとする。まず、入力部101は拡大縮小する画像データS0および画像データS0の拡大縮小率Kの入力を受け付ける(S101)。そして、フィルタリング部112は、拡大縮小率Kに応じた最初の補間画素P(例えば拡大縮小された画像データS1により表される画像上の左上に位置する画素)の近傍に位置する4×4の16画素(補間画素Pの16画素)について、隣接する2つの画素からなる画素ペアに対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して夫々の画素ペアの差分を算出する(S110)。
次いで、判定部114は、まず、各画素ペアの差分の絶対値が所定の閾値Th以上でるか否かに基づいて、各画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在するか否かの判定を行う。具体的には、画素ペアの差分の絶対値が閾値Th以上であれば、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在すると判定する一方、画素ペアの差分の絶対値が閾値Thより小さければ、この画素ペアの2つの画素の間にエッジが存在しないと判定する。次に判定部114は、エッジが存在すると判定された画素ペアの2つの画素の1方が、外辺画素であるか否かを判定し(S115)、この判定が肯定されると(S120:Yes)、フィルタリング部112は、補間画素Pの16画素に含まれない、この外辺画素と隣接する各画素に対して、該画素が属する2×2画素グループの互いに隣接する2つの画素の差分を求めて判定部114に出力する(S125)。判定部114は、差分が求められた画素ペア間にエッジが存在するか否かを判定する(S130)。
エッジパターン分類部116は、判定部114からの判定結果に基づいて、各2×2画素内におけるエッジのパターンを分類して(S135)、中間値画素判定部120および補間演算部130に出力する(S140)。中間値画素判定部120は、補間画素Pの16画素のうちの中間値画素を判定し、判定結果を補間演算部130に出力する(S150)。補間演算部130は、エッジパターン分類部116の分類結果に基づいて、この16画素の各2×2画素内のエッジパターンがパターン0である場合には、補間画素Pの16画素の領域内にエッジが存在しないと判定(S165:No)すると共に、第1の補間演算D1、すなわちバイキュービック補間法による補間演算を行って補間画素Pの画素値を求める(S168)。一方、補間画素Pの16画素領域内において、中のエッジパターンがパターン0ではない2×2画素が存在する場合には、補間画素Pの16画素の領域内にエッジが存在すると判定(S165:Yes)すると共に、第2の補間演算D2を行って補間画素Pの画素値を求める(S170)。
制御部150は、画像S0に対して全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定し(S175)、ステップS175が否定されると、画素値を算出する補間画素Pを次の補間画素Pに設定し(S180)、ステップS110からの処理に戻る。一方、ステップS180が肯定されると、制御部150は、補間画素Pからなる拡大縮小された画像データS1を出力し(S190)、処理を終了する。
図31は、ステップS150において行われる中間値画素判定処理Cの詳細を示すフローチャートである。図示のように、中間値画素判定部120の候補画素選別部122は、補間画素Pを囲む4×4の16画素の画素毎に、まず、この画素を中央にして直列に隣接する3つの画素の互いに隣接する2つの画素間にエッジが存在するか否かを確認し(S151)、3つの画素の互いに隣接する2つの画素間のいずれにおいてもエッジが存在する場合(S151:Yes)、さらに、この2つのエッジの方向が同じであるか否かを確認し(S152)、2つのエッジが同じ方向のエッジである場合(S152:Yes)においてのみ、この画素を候補画素として選別する(S153)。
次いで、画素値比較部124は、ステップS153において候補画素選別部122により選別された候補画素に対して、この候補画素が対応する前述の隣接する3つの画素の画素値を比較し、比較結果を判定部126に出力する(S154)。
判定部126は、画素値比較部124からの比較結果に基づいて、比較される3つの画素の画素値が、この3つの画素の並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少する場合において(S155:Yes)、この候補画素を中間値画素として判定する(S156)。なお、それ以外の場合(S151:No、およびS151:Yes、S152:No、およびS151:Yes、S152:Yes、S155:No)においては、この画素が中間値画素ではないと判定する(S157)。
制御部150は、補間画素Pの16画素全部について中間値画素であるか否かの判定が行われたならば(S158:Yes)、中間値画素判定部120の処理を終了させるが、補間画素Pの16画素のうち、まだ判定が行われていない画素があれば(S158:No)、次の画素を中間値画素判定部120に判定させ(S159)、処理がステップS151に戻る。
図32は、補間画素Pの16画素内にエッジがある場合に、補間演算部130により行われる第2の補間演算D2の詳細を示すフローチャートである。図示のように、補間演算部130は、16画素の領域内において、補間画素Pがエッジを挟んでいずれの側に存在するかを判定する(S171)。そして、エッジに対して補間画素Pと同じ側に位置する画素を補間演算に使用する画素として決定する(第1の決定S172)。次に補間演算部130は、第1の決定により決定された画素から中間値画素を除去し、残りの画素を補間演算に使用する画素として決定する(第2の決定)。次に補間演算部130は、決定された画素のうち、補間画素Pに近い位置の画素ほど重みを大きくするようにして補間画素Pの画素値を求める補間演算を行う。
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明の補間画素値算出方法および装置並びにそのためのプログラムは、上述した実施形態に限られることがなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、上述した各実施形態の構成を組み合わせたり、増減、変化を加えたりすることができる。
例えば、上述した実施形態において、補間画素の画素値を求める際に中間値画素を使用しないようにしているが、例えば、中間値画素ではない画素よりも小さい重みを付けて、補間画素の画素値を求めるのに使用してもよい。
また、補間画素の近傍にエッジがある場合の補間演算、エッジがない場合の補間演算の方法も、上述した補間演算に限られるものではなく、ガウシアンフィルタなどの他の方法を用いてもよい。
また、画素間にエッジが存在するか否かを検出する方法も、上述した実施形態に用いられた方法に限られるものではなく、従来技術の説明において例挙した方法などを用いてもよい。
また、本発明は、拡大縮小処理に限らず、例えば、中間値画素の画素値を隣接エッジの外側のいずれ側の画素値にすることによって画像の鮮鋭度を高めるシャープネス処理などに適用してもよい。
本発明の第1の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図 画像データにより表される画像の画素配列を示す図 図1に示す画像拡大縮小装置のエッジ検出部10の構成を示すブロック図 フィルタリング部12において行われるフィルタリング処理を説明するための図 差分フィルタの例を示す図 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その1) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その2) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その3) 隣接する2つの画素の画素値の差が非常にわずかであるのにエッジと判定されるプロファイル形状の例を示す図 図1に示す画像拡大縮小装置の補間演算部30の構成を示すブロック図 バイキュービック法を説明するための図 エッジであると判定された部分についての補間画素の画素値の算出を説明するための図(第2の補間演算B2) エッジであると判定された部分についての補間画素の画素値の算出を説明するための図(第3の補間演算B3) 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート エッジ検出処理Aのフローチャート 第2の補間演算B2のフローチャート 第3の補間演算B3のフローチャート 中間値画素を判定するために設定する画素列を示す図 本発明の第2の実施形態による画像拡大縮小装置の構成を示すブロック図 図19に示す画像拡大縮小装置のエッジ検出部110の構成を示すブロック図 図19に示す画像拡大縮小装置の中間値画素判定部120の構成を示すブロック図 フィルタリング部112において行われる処理を説明するための図 エッジパターン分類部116の動作を説明するための図 エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その1) エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その2) エッジが存在する位置に応じたエッジパターンを示す図(その3) エッジパターン分類部116による分類の結果の一例を示す図 補間画素Pを囲む16画素内のエッジパターンの例を示す図 補間画素Pを囲む16画素内にエッジが存在する場合に行われる補間演算(第2の補間演算D2)を説明するための図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 中間値画素判定処理Cのフローチャート 第2の補間演算D2のフローチャート 被写体におけるエッジとデジタル画像において検出されたエッジとの関係の例を示す図 被写体における細線とデジタル画像において検出されたエッジとの関係の例を示す図 直列に隣接する3つの画素を説明するための図
符号の説明
1 入力部
10 エッジ検出部
12 フィルタリング部
14 判定部
20 中間値画素判定部
30 補間演算部
32 境界設定部
34 判定部
36 演算部
50 制御部
101 入力部
110 エッジ検出部
112 フィルタリング部
114 判定部
116 エッジパターン分類部
120 中間値画素判定部
122 候補画素選別部
124 画素値比較部
126 判定部
130 補間演算部
150 制御部
K 拡大縮小率
S0 画像データ
S1 拡大縮小された画像データ

Claims (9)

  1. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出方法であって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であると判定し、
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とする補間画素値算出方法。
  2. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出方法であって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出し、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素の候補画素として選別し、
    選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、
    比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定し、
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とする補間画素値算出方法。
  3. 前記検出により検出された前記エッジの延びる方向を判別し、
    前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別することを特徴とする請求項2記載の補間画素値算出方法。
  4. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出装置であって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であると判定する判定手段と
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出手段とを有することを特徴とする補間画素値算出装置。
  5. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出装置であって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出手段と、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素の候補画素として選別する候補画素選別手段と、
    選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、
    比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定する判定手段と
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出することを特徴とする補間画素値算出装置。
  6. 前記エッジ検出手段が、検出された前記エッジの延びる方向を判別するエッジ方向判別手段を有し、
    前記候補画素選別手段が、前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別するものであることを特徴とする請求項5記載の補間画素値算出装置。
  7. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出処理と、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素が、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素であると判定する判定処理と
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出する算出処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 被写体を撮像して得たデジタル画像を拡大縮小するための補間画素の画素値を、該補間画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて算出する補間画素値算出処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    隣接する画素の画素値同士の差分に基づいてエッジを検出するエッジ検出処理により前記デジタル画像上の画素間にエッジが存在するか否かを検出するエッジ検出処理と、
    前記デジタル画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出された場合、前記3つの画素の中央に位置する画素を、前記被写体におけるエッジ部を表す画素であって、該エッジの両側の部分の信号値の中間値を示す中間値画素の候補画素として選別する候補画素選別処理と、
    選別された該候補画素を含む前記隣接する3つの画素の画素値を比較し、
    比較される前記3つの画素の画素値が該3つの画素が並ぶ方向に沿って単調増加または単調減少するときにのみ、該候補画素が前記中間値画素であると判定する判定処理と、
    前記補間画素の画素値の算出を、前記中間値画素を除く前記近傍画素の画素値に基づいて、または、前記中間値画素に前記近傍画素中の他の画素よりも小さい重みを付けて前記近傍画素の画素値に基づいて算出する算出処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記エッジ検出処理が、検出された前記エッジの延びる方向を判別するエッジ方向判別処理を有し、
    前記候補画素選別処理が、前記画像上の直列に隣接する3つの画素の互いに相隣する2つの画素の間のいずれにおいても前記検出により前記エッジが検出され、かつ検出された2つの前記エッジの延びる方向が同じである場合にのみ、前記中央に位置する画素を前記候補画素として選別するものであることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
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