JP4414187B2 - 面合わせ装置及び面合わせ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の部品と第2の部品との面合わせを行う面合わせ装置及び面合わせ方法に関する。
光通信の分野では、通信容量の増加や通信の高速化が進んでいる。このような状況下で、通信品質の安定化も求められており、これに応えるためには、光通信用のデバイスを精度良く位置決めすることが重要である。例えば、光ファイバーやレーザダイオード等の部品(光学部品)間の接合には溶接や接着が用いられるが、2つの部品の接合面を隙間なく重ねた状態にして溶接や接着を行わないと、溶接や接着が良好になされず、通信品質も劣化する。そこで、2つの部品の接合面間の平行度を高速に且つ正確に確保できる面合わせ技術が要求されている。
面合わせ装置の先行技術としては、まず、空気浮上型スイベル機構を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。これは、流体軸受により傾動自在に支持された半球状円盤に一方の部品を直立状態で支持させ、この部品に他方の部品を上方から押し付けることにより、円盤を受動的に傾動させ、その結果、両部品の接合面が重なり、面合わせがなされるというものである。又、この受動型の面合わせ装置を、流体軸受を用いずに構成したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、能動型の面合わせ装置も知られている。例えば、面合せすべき第1の部品に対して第2の部品をZ軸方向に移動し得る移動ステージ上に、第1と第2のゴニオステージを搭載し、第2のゴニオステージの自由面側には、第2の部品を保持するスライド体と、該スライド体をZ軸方向に付勢する付勢手段と、部品同士の接触に伴うスライド体のZ軸方向変位量及び第1と第2のゴニオステージの回転角移動に伴うスライド体のZ軸方向変位量を検出する変位検出センサとを備えた接触感知機構を設け、且つ、制御手段により、第1と第2のゴニオステージの回転角移動に伴って検出されたスライド体のZ軸方向連続的変位量のピーク位置に相当する角度に第1と第2のゴニオステージを回転角移動させる能動型の面合わせ装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−281464号公報(図1、第3頁) 特開平7−218745号公報(図1〜図3、第3頁) 特開2000−162484公報(図1〜図2、第3〜4頁)
特許文献1や特許文献2に示した受動型の面合わせ装置では、両部品の接合面が平行になるまで円盤等が傾動することを前提としており、現実に接合面の平行度が確保できたかどうかは、両部品の溶接や接着時に知ることができない。このため、溶接や接着作業の終了後に、不良品かどうかの判断がなされることになり、溶接や接着作業まで行った後に不良品と判定されることがあり、歩留まりが悪いという問題がある。
一方、特許文献3に示した面合わせ装置では、ゴニオステージをその駆動源により能動的に回転させており、不確定要素がなく、特許文献1や特許文献2に示した受動型の面合わせ装置よりも正確に面合わせを行える。
しかし、特許文献3に示した面合わせ装置の場合、部品の接合部の形状(端面形状)によっては、面合わせを正確に行えないことがある。即ち、一方の部品の断面形状によっては、ゴニオステージの回転角移動に伴うスライド体のZ軸方向変位量のピーク位置がシャープに現れず、ゴニオステージを正確な位置に停止させることができないという問題がある。又、高精度な面合わせを必要とする場合には、複数回のスキャンを行わなくてはならず、この場合、高速の面合わせを行えないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、高速且つ高精度な面合わせを行える面合わせ装置及び面合わせ方法を実現しようとするものである。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、原理図である図1に示すように、第1の部品1と第2の部品2とをZ軸方向に押し当てる押圧手段3と、第1の部品1と第2の部品2とを押し当てた時に第1又は第2の部品1,2に作用するX,Y軸回りのモーメントを検出可能なセンサ4と、第1の部品1又は第2の部品2の接合面を傾動させるゴニオステージ5と、押圧手段3を駆動して第1の部品1と第2の部品2とを押し当て、この時にセンサ4が検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージ5を駆動して面合わせする制御部6とからなる面合わせ装置である。
尚、図1に示した構成においては、センサ4とゴニオステージ5を部品2側に設けたが、センサ4とゴニオステージ5の何れかを部品1側に移してもよい。又、第1及び第2の部品1,2がZ軸上で対向するようにそれぞれ第1及び第2の部品1,2を保持する第1及び第2の部品ホルダ7,8を設けると共に、センサ4と制御部6との間にセンサ4の出力データを収集するデータ収集部9を設けたが、部品ホルダ7,8は必ずしも独立の部品として設ける必要はなく、又、データ収集部9はデータ収集部9の機能を制御部6に持たせることで省略できる。
請求項1に記載の面合わせ装置において、第1の部品1の接合面(図1における下端面)と第2の部品2の接合面(図1における上端面)とが非平行の状態にあると、第1の部品1と第2の部品2とを近づけた時、両接合面の間隔が狭い部分が最初に当接する。この当接状態で更に両者間にZ軸方向の押圧力が働くと、第1の部品1と第2の部品2には、両部品1,2の接合面がぴったりと重なるような方向に両部品1,2を曲げようとするモーメントが作用することになる。
このモーメントは、X軸回りのモーメント,Y軸回りのモーメントとして、センサ4により検出される。制御部6は、このX,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージ5を駆動する。このX,Y軸回りのモーメントが零になった状態は、第1の部品1と第2の部品2が偏心荷重を受けていない状態であり、第1の部品1と第2の部品2の接合面がぴったり重なった状態である。
請求項2に係る発明は、面合わせする第1及び第2の部品がZ軸上で対向するようにそれぞれ第1及び第2の部品を保持する第1及び第2の部品ホルダ(図1中の部品ホルダ7,8に相当するもの)と、第1又は第2の部品ホルダをZ軸方向に押圧し第1の部品と第2の部品とを押し当てる押圧軸(図1中の押圧手段3に相当するもの)と、第1の部品と第2の部品とを押し当てた時に第1又は第2の部品に作用する、Z軸方向の力とX,Y軸回りのモーメントとを検出可能な力覚センサ(図1中のセンサ4に相当するもの)と、第1の部品又は第2の部品の接合面を傾動させるゴニオステージと、前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が一定値になるように、前記押圧軸でもって第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時に前記力覚センサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、前記ゴニオステージを駆動して面合わせする制御部とからなる面合わせ装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の面合わせ装置において、前記制御部は、前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が一定値になるように、前記押圧軸でもって第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時に前記力覚センサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、前記ゴニオステージを駆動し、その後、前記押圧軸でもって、前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の面合わせ装置において、前記ゴニオステージをXY平面上で移動させる部品位置調整機構を有し、前記制御部は、前記押圧軸でもって前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させた後、前記部品位置調整機構により、第1又は第2の部品をX,Y軸方向に移動させて調芯を行うことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、第1の部品と第2の部品とをZ軸方向に押し当て、この状態での第1又は第2の部品に作用するX,Y軸回りのモーメントを検出し、これらX,Y軸回りのモーメントが零になるように、第1又は第2の部品の接合面を傾動させる面合わせ方法である。
請求項1〜4に係る発明によれば、第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時にセンサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージを駆動して面合わせするので、ゴニオステージをその駆動源により能動的に回転させており、不確定要素がなく、受動型の面合わせ装置よりも正確に面合わせを行える。又、ゴニオステージを回転させて部品の接合面を大きく摺動させるものではなく、X,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージを駆動するものであるため、部品の端面形状に関係なく正確に且つ短時間で面合わせを行える。即ち、本発明によれば、高速且つ高精度な面合わせを行える面合わせ装置を実現できる。
更に、請求項2に係る発明によれば、第1及び第2の部品を保持する第1及び第2の部品ホルダや、Z軸方向の力とX,Y軸回りのモーメントとを検出可能な力覚センサを有しているので、部品ホルダの交換により種々の部品に対応できると共に、力覚センサの使用によりコンパクト化された面合わせ装置を実現できる。
更に、請求項3に係る発明によれば、押圧軸でもって力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させるため、部品間に力が作用しない面合わせ状態が容易に得られる面合わせ装置を実現できる。
更に、請求項4に係る発明によれば、力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させた後に、第1又は第2の部品をX,Y軸方向に移動させて調芯を行うので、調芯を円滑に行える面合わせ装置を実現できる。
請求項5に係る発明によれば、高速且つ高精度な面合わせを行える面合わせ方法を実現できる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の形態例)
図2を用いて本発明の第1の形態例を説明する。本形態例は、単に面合わせを行うだけでなく、2部品の光軸を合わせる調芯を行って、両部品を溶接する機能をも有した面合わせ装置である。尚、本形態例は、本発明の面合わせ方法を実施する装置でもある。
図2において、面合わせする第1及び第2の部品11,12は、Z軸上で対向するように、それぞれ第1及び第2の部品ホルダ13,14で保持されている。本形態例では、部品11として、受光用光ファイバが用いられ、部品12として、発振用レーザダイオード(LD)が用いられている。
押圧手段としての押圧軸15は、第1の部品ホルダ13をZ軸方向(図2の下方向)に押圧し第1の部品11を第2の部品12に押し当てるものである。この押圧軸15は、押圧と反対方向に第1の部品ホルダ13を移動させ、第1の部品11を第2の部品12から退避させることもできる。押圧軸15の駆動源としては、例えばソレノイドやエアシリンダ等を用いることができる。
6軸力覚センサ16は、第2の部品ホルダ14の下端に設けられている。6軸力覚センサ16は、X,Y,Z軸方向の力と、X,Y,Z軸回りのモーメントとを計測可能なセンサであるが、本形態例では、第1の部品11を第2の部品12に押し当てた時に第2の部品12に作用する、Z軸方向の力と、X,Y軸回りのモーメントとを計測している。6軸力覚センサ16で得られるデータは、データ収集部17に送られる。
ゴニオステージ18は、第2の部品12の接合面を傾動させるもので、例えば、第2の部品12の接合面上の中心点Oを回転中心にして、X,Y軸方向に弧を描くように第2の部品12を揺動させるものである。部品位置調整機構19は、ゴニオステージ18をXY平面上で移動させるものである。部品位置調整機構19及び押圧軸15はフレーム20に取り付けられている。
第2の部品12内の発振用レーザダイオードには、電源21から駆動電流が供給されており、この発振用レーザダイオードの出力光は、第1の部品11である受光用光ファイバを通った後、光ファイバを介して、光パワーメータ22に入力され、その入力光量の測定がなされるように構成されている。レーザ出射ユニット31,32は、第1の部品11と第2の部品12の接合部周縁を溶接するもので、レーザ発振器33から光ファイバ34,35を介して、溶接エネルギーを得ている(図2には、レーザ出射ユニットを2個示したが、例えば90°間隔で4個設けられている)。
制御部40は、データ収集部17や光パワーメータ22からデータを取り込み、押圧軸15,ゴニオステージ18,部品位置調整機構19,電源21、レーザ出射ユニット31,32等の駆動制御を行い、面合わせ、調芯、溶接用レーザ照射の各操作を行うものである。制御部40としては、例えばコンピュータが用いられる。
制御部40による面合わせ操作では、6軸力覚センサ16が検出するZ軸方向の力が一定値になるように、押圧軸15でもって第1の部品11を第2の部品12に押し当てる。第1の部品11の接合面(図2における下端面)と第2の部品12の接合面(図2における上端面)とが非平行の状態にあると、第1の部品11を第12の部品2に押圧した時、両接合面の間隔が狭い部分が最初に当接する。この当接状態で更に両者間にZ軸方向の押圧力が働くと、第1の部品11と第2の部品12には、両者の接合面がぴったり重なるような方向に第1及び第2の部品11,12を曲げようとするモーメントが作用する。
このモーメントは、X軸回りのモーメント,Y軸回りのモーメントとして、6軸力覚センサ16により検出される。そこで、制御部40は、データ収集部17を介してX,Y軸回りのモーメントの値を得て、これらが零になるように、ゴニオステージ18を駆動する。このX,Y軸回りのモーメントが零となった状態は、第1の部品11と第2の部品12が偏心荷重を受けていない状態であり、第1の部品11と第2の部品12の接合面がぴったりと重なった状態である。
その後、押圧軸15でもって、6軸力覚センサ16が検出するZ軸方向の力が零になる位置まで、第1の部品12を後退させて面合わせ操作を終了し、調芯操作に移行する。調芯操作では、部品位置調整機構19により、第2の部品12をX,Y軸方向に移動させながら、光パワーメータ22の出力データを取得し、最も光量の大きいデータが得られたX,Y座標位置に、第2の部品12を移動させ、調芯操作を終了する。
次に、制御部40は、溶接操作に入り、レーザ発振器33を駆動して、レーザ出射ユニット31,32からレーザを出射させ、第1の部品11と第2の部品12の接合部周縁を溶接する。1つの光デバイスの組立が終了したら、次の光デバイスを本装置に装填し、前述の操作を繰り返す。
本形態例での制御部40は、作業の高速化を図るために、押圧軸15でもって第1の部品11を第2の部品12に一定の押圧力で押し当てた時に、6軸力覚センサ16により検出された、「X,Y軸回りのモーメント」と、これらが零になるように、ゴニオステージ18により、第2の部品12を傾動させた「X,Y軸回りの回転量θx,θy」との関係を蓄積して、データベース化している。これにより、X,Y軸回りのモーメントが分かった時点でX,Y軸回りの回転量θx,θyを予測でき、ゴニオステージ18により第2の部品12を速やかに目標角度近傍まで傾動させることができる。このため、面合わせ時間を短縮できる。
又、上記溶接後、6軸力覚センサ16の出力から、X,Y軸回りのモーメントが生じていることが判明した場合、第1及び第2の部品11,12の接合部に溶接による歪みが生じたことになる。この場合には、X,Y軸回りのモーメントから変形方向がわかるので、この変形を補正するように、何れかのレーザ出射ユニットを選択して、そこからレーザを出射させることにより、変形を矯正することも可能である。これでも矯正不能なものは、その時点で不良品として扱うことになる。
本形態例では、第1の部品11を第2の部品12に押し当て、この時に6軸力覚センサ16が検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージ18を駆動して面合わせするので、ゴニオステージ18をその駆動源により能動的に回転させており、特許文献1,2に記載の構成のような不確定要素はなく、受動型の面合わせ装置よりも正確に面合わせを行える。
又、特許文献3に記載の構成のように、ゴニオステージ18を回転させ部品の接合面を大きく摺動させるものではなく、単に、X,Y軸回りのモーメントが零になるように、ゴニオステージ18を駆動するものであるため、部品11,12の端面形状に関係なく正確に且つ短時間で面合わせを行える。特に、X,Y軸回りのモーメントが零の範囲は極めて狭く、その前後でモーメントの符号が反転するので、部品12の接合面の角度を最適値に正確且つ速やかに一致させることができ、正確に且つ短時間で面合わせを行える。
更に、第1及び第2の部品11,12を保持する第1及び第2の部品ホルダ13,14を有しているので、部品ホルダ13,14の交換により種々の形状の部品に対応できるし、Z軸方向の力とX,Y軸回りのモーメントとを検出可能な6軸力覚センサ16の使用によりコンパクト化も図れる。
又、押圧軸15でもって力覚センサ16が検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1の部品11を後退させるため、部品11,12間に力が作用しない面合わせ状態(溶接に適した状態)が容易に得られる。更に、6軸力覚センサ16が検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1の部品11を後退させた後に、第2の部品12をX,Y軸方向に移動させて調芯を行うので、調芯を円滑に行える。
特許文献1,2に記載の構成では、部品11,12の接合面を略水平に配置しなければならないが、本形態例は、そのような制限はない。
(第2の形態例)
図3を用いて本発明の第2の形態例を説明する。本形態例は、第1の部品である多芯導波路の両側に、第2及び第3の部品である多芯のファイバアレイを接合する際に使用する面合わせ装置である。基本的な思想は、第1の形態例と同様であるが、回転位置調整機構を有している点等で相異する。
図3において、面合わせする第1〜第3の部品51〜53は、それぞれ第1〜第3の部品ホルダ54〜56によって、部品51を真ん中にしてZ軸上に一列に並べられている。ここでは、上記の通り、部品51として、多芯導波路が用いられ、部品52,53として、多芯のファイバアレイが用いられている。
6軸力覚センサ57は、第2の部品ホルダ14の右端に設けられている。6軸力覚センサ57は、第1の部品51に第2の部品52を押し当てた時に第2の部品52に作用する、Z軸方向の力と、X,Y軸回りのモーメントとを計測している。6軸力覚センサ57の出力データは、データ収集部59に送られる。6軸力覚センサ57の右端には、第2の部品52をZ軸を中心に回転させるための回転位置調整機構60が設けられ、更に、回転位置調整機構60の右端には、ゴニオステージ61が設けられている。
ゴニオステージ61は、第2の部品52の接合面を傾動させるもので、例えば、第2の部品52の接合面上の中心点を回転中心にして、X,Y軸方向に弧を描くように第2の部品52を揺動させるものである。部品位置調整機構62は、ゴニオステージ61をXY平面上で移動させるもので、押圧手段としての押圧軸63に取り付けられている。押圧軸63は、第2の部品52を第1の部品51に押し当てるもので、押圧と反対方向に第2の部品52を移動させ、第1の部品51から退避させることもできる。
第3の部品53側にも、同様に、6軸力覚センサ65が、第3の部品ホルダ56の左端に設けられている。6軸力覚センサ65は、第1の部品51に第3の部品53を押し当てた時に第3の部品53に作用する、Z軸方向の力と、X,Y軸回りのモーメントとを計測している。6軸力覚センサ65の出力データは、データ収集部67に送られる。6軸力覚センサ65の左端には、第3の部品53をZ軸を中心に回転させるための回転位置調整機構68が設けられ、更に、回転位置調整機構68の左端には、ゴニオステージ69が設けられている。
ゴニオステージ69は、第3の部品53の接合面を傾動させるもので、例えば、第3の部品53の接合面上の中心点を回転中心にして、X,Y軸方向に弧を描くように第3の部品53を揺動させるものである。部品位置調整機構70は、ゴニオステージ69をXY平面上で移動させるもので、押圧手段としての押圧軸71に取り付けられている。押圧軸71は、第3の部品53を第1の部品51に押し当てるもので、押圧と反対方向に第3の部品53を移動させ、第1の部品51から退避させることもできる。
第2の部品52であるファイバアレイの右端には、光ファイバを介して、光源72の出力光が供給されており、この出力光は、第2の部品52であるファイバアレイ,第1の部品51である多芯導波路,第3の部品53であるファイバアレイを通った後、光ファイバを介して光パワーメータ73に入力され、その入力光量の測定がなされるように構成されている。
制御部80は、データ収集部59,67や光パワーメータ73からデータを取り込み、回転位置調整機構60,68、ゴニオステージ61,69、部品位置調整機構62,70、押圧軸63,71、光源72等の駆動制御を行い、面合わせや調芯の操作を行うものである。制御部80としては、例えばコンピュータが用いられる。
制御部80による面合わせ操作では、最初に、例えば第1の部品51と第2の部品52との面合わせを行う。即ち、6軸力覚センサ57が検出するZ軸方向の力が一定値になるように、押圧軸63でもって第1の部品51に第2の部品52を押し当てる。第1の部品51の接合面(図3における右端面)と第2の部品52の接合面(図3における左端面)とが非平行の状態にあると、第1の部品51に第2の部品52に押圧した時、両接合面の間隔が狭い部分が最初に当接する。この当接状態で更に両者間にZ軸方向の押圧力が働くと、第1の部品51と第2の部品52には、両部品51,52の接合面がぴったりと重なるような方向に両部品51,52を曲げようとするモーメントが作用する。
このモーメントは、X軸回りのモーメント,Y軸回りのモーメントとして、6軸力覚センサ57により検出される。そこで、制御部80は、データ収集部59を介してX,Y軸回りのモーメントの値を得て、これらが零になるように、ゴニオステージ61を駆動する。このX,Y軸回りのモーメントが零となった状態は、第1の部品51と第2の部品52が偏心荷重を受けていない状態であり、第1の部品51と第2の部品52の接合面がぴったりと重なった状態である。
その後、押圧軸63でもって、6軸力覚センサ57が検出するZ軸方向の力が零になる位置まで、第1の部品52を後退させる。この面合わせ操作を終了すると、調芯操作に移行する。調芯操作では、部品位置調整機構62により、第2の部品52をX,Y軸方向に移動させたり、回転位置調整機構60により、第2の部品52をZ軸を中心に回転させながら、光パワーメータ73の出力データを取得し、最も光量の大きいデータが得られたX,Y座標位置に、第2の部品52を移動させ、第2の部品52側の調芯操作を終了する。
第3の部品53側の面合わせ操作と調芯操作も、第2の部品52側と全く同様に行う。その後、図示しない溶接・接着手段を用いて、第1の部品である多芯導波路の両側に、第2及び第3の部品である多芯のファイバアレイを固着する。
本形態例においても、第1の形態例と全く同様な効果を得ることができる。特に、本形態例においては、回転位置調整機構60,68を有しているので、接合面の形状が長方形等のように回転位置調整が必要な場合であっても、良好に調芯操作を行える。
(第3の形態例)
本発明は光デバイス以外の面合わせ装置にも適用できる。図4に示した形態例は、第1の部品81であるBGA(Ball Grid Array ;ICパッケージの1種)やフリップチップ等の電子部品を、第2の部品82である基板上に接合する際に使用する面合わせ装置である。面合わせの基本的構成は、第1の形態例と全く同様であるので、図4中の図2に対応する部分に同一符号付すことで、その説明は省略する。
(その他の形態例)
本発明は上記形態例に限られるものではない。例えば、第1の形態例において、6軸力覚センサ16,ゴニオステージ18,部品位置調整機構19を部品12側に設けたが、これらの1つあるいは2つを部品11側に移してもよい。又、6軸力覚センサ16と制御部40との間にデータ収集部17を設けたが、データ収集部17の機能を制御部40に持たせれば、データ収集部17を省略できる。更に、6軸力覚センサ16については、Z軸方向の力と、X,Y軸回りのモーメントとを計測しているだけであるため、この検出が可能な力覚センサを用いればよく、6軸力覚センサに限る必要はない。
本発明の原理図である。 本発明の第1の形態例を示す図である。 本発明の第2の形態例を示す図である。 本発明の第3の形態例を示す図である。
符号の説明
1,2,11,12,51〜53 ,81,82 部品
3 押圧手段
4 センサ
5,18,61,69 ゴニオステージ
6 制御部
7,8,13,14,54〜56 部品ホルダ
9,17,59,67 データ収集部
15,63,71 押圧軸
16,57,65 6軸力覚センサ
19,62,70 部品位置調整機構
20 フレーム
21 電源
22,73 光パワーメータ
31,32 レーザ出射ユニット
33 レーザ発振器
40,80 制御部
60,68 回転位置調整機構
72 光源

Claims (5)

  1. 第1の部品と第2の部品とをZ軸方向に押し当てる押圧手段と、
    第1の部品と第2の部品とを押し当てた時に第1又は第2の部品に作用するX,Y軸回りのモーメントを検出可能なセンサと、
    第1又は第2の部品の接合面を傾動させるゴニオステージと、
    前記押圧手段を駆動して第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時に前記センサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、前記ゴニオステージを駆動して面合わせする制御部と
    からなる面合わせ装置。
  2. 面合わせする第1及び第2の部品がZ軸上で対向するようにそれぞれ第1及び第2の部品を保持する第1及び第2の部品ホルダと、
    第1又は第2の部品ホルダをZ軸方向に押圧し第1の部品と第2の部品とを押し当てる押圧軸と、
    第1の部品と第2の部品とを押し当てた時に第2の部品に作用する、Z軸方向の力とX,Y軸回りのモーメントとを検出可能な力覚センサと、
    第1又は第2の部品の接合面を傾動させるゴニオステージと、
    前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が一定値になるように、前記押圧軸でもって第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時に前記力覚センサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、前記ゴニオステージを駆動して面合わせする制御部と
    からなる面合わせ装置。
  3. 前記制御部は、前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が一定値になるように、前記押圧軸でもって第1の部品と第2の部品とを押し当て、この時に前記力覚センサが検出するX,Y軸回りのモーメントが零になるように、前記ゴニオステージを駆動し、その後、前記押圧軸でもって、前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させることを特徴とする請求項2記載の面合わせ装置。
  4. 前記ゴニオステージをXY平面上で移動させる部品位置調整機構を有し、前記制御部は、前記押圧軸でもって前記力覚センサが検出するZ軸方向の力が零になる位置まで第1又は第2の部品を後退させた後、前記部品位置調整機構により、第1又は第2の部品をX,Y軸方向に移動させて調芯を行うことを特徴とする請求項3記載の面合わせ装置。
  5. 第1の部品と第2の部品とをZ軸方向に押し当て、この状態での第1又は第2の部品に作用するX,Y軸回りのモーメントを検出し、これらX,Y軸回りのモーメントが零になるように、第1又は第2の部品の接合面を傾動させる面合わせ方法。
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