JP4412776B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の内視鏡の挿入部の先端部分を示しており、遠隔操作によって屈曲自在に設けられた湾曲部10の先側に、対物光学系2等を内蔵した先端部本体1が連結されている。
【0003】
湾曲部10は、所定方向に屈曲自在に構成された湾曲管11に網状管12が被覆され、さらにその外面に弾力性のある外皮13が被覆されて、後方から操作ワイヤ15を牽引することにより任意の角度屈曲させることができるように構成されている。湾曲管11は、複数(例えば5〜15個程度)の節輪11aを同じ方向に回動自在にリベット軸11bで連結して構成されている。
【0004】
操作ワイヤ15の先端部分は、湾曲管11の先側に隣接して先端部本体1の外周に被嵌された金属製リング20に固着されており、網状管12の先端部分は先端部本体1の外周に糸30で緊縛固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
太径内視鏡においては、網状管12の先端部分が湾曲管11の最先端の節輪11aの外周面に半田付け等によって固着されたものが少なくない。
【0006】
それに対して、細径内視鏡では、太径内視鏡と同様の構成をとると、網状管固定部が湾曲管11の屈曲部分に近づきすぎて屈曲動作を妨げることになったり、組み立て時には湾曲管11を先端部本体1に連結した後で網状管12を装着せざるを得ない構成になることが多い等の事情から、網状管12の先端部分が先端部本体1の外周に糸30で緊縛固定されている。
【0007】
ただし、網状管12の先端部を緊縛したままの状態では、網状管12の先端面は所々から金属細線が前方に飛び出した不揃いな状態になっているので、剃刀等の刃物で先端面をきれいに揃えるように切断する工程が必要である。
【0008】
しかし、高周波処置を行う際の電気安全性の上から、先端部本体1が電気絶縁性のプラスチックで形成されていると、網状管12の先端面を切断して揃える際に先端部本体1を傷つけ、水漏れが生じるような放置できない破損事故になる場合がある。
【0009】
そこで本発明は、網状管の先端部分を、緊縛固定後に、プラスチック製の先端部本体を傷つけることなく切り揃えることができる内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、後方から操作ワイヤを牽引することにより任意に屈曲させることができるように挿入部の先端部分に所定方向に屈曲自在に設けられた湾曲管に網状管が被覆されて、さらにその外面に弾力性のある外皮が被覆され、対物光学系等が内蔵された先端部本体が上記湾曲管の先側に連結された内視鏡の先端部であって、上記先端部本体が電気絶縁性のプラスチックにより形成されると共に、上記湾曲管の先側に隣接して上記先端部本体の外周に被嵌された金属製リングに上記操作ワイヤの先端部分が係止されたものにおいて、上記網状管の先端部分を上記金属製リングの外周面に緊縛固定して、その外面を上記外皮で被覆したものである。
【0011】
なお、金属製リングの外周面に、網状管の先端面を当接させるための段部が突出形成されていると、緊縛後に網状管の先端面を切り揃える作業を、より確実かつ容易に金属製リング上で行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図4は、気管支内等を検査するために用いられる内視鏡を示しており、挿入部は、直径が3〜6mm程度の可撓管3の先端に湾曲部10が連結され、さらにその先端に先端部本体1が連結されて構成されている。
【0013】
挿入部可撓管3の基端には操作部40が連結されており、操作部40に配置された操作レバー41を操作することにより、湾曲部10を任意の角度だけ任意に屈曲させることができる。
【0014】
図1は、挿入部の先端部分である先端部本体1と湾曲部10との連結部付近を示しており、図2はそのII−II断面図、図3はIII−III断面図である。
先端部本体1に内蔵された対物光学系2による被写体の結像位置に、イメージガイドファイババンドル5の入射端面が配置されている。先端部本体1は電気絶縁性のプラスチック製であり、対物光学系2とイメージガイドファイババンドル5間のピント調整を先端部本体1外で予め行えるように、対物光学系2とイメージガイドファイババンドル5はステンレス鋼パイプ製の共通の接続スリーブ6内に挿入固定されている。
【0015】
そのような手順にすることにより、ピント調整の際にプラスチック製の先端部本体1から切り粉が発生してゴミになる現象を防止することができる。9は、電気絶縁のために外面部に充填された脱泡済みのエポキシ系接着剤である。
【0016】
7は、処置具類を挿通するための処置具挿通チャンネルであり、挿入部内に全長にわたって挿通配置されている。また、観察範囲を照明する照明光を伝送するためのライトガイドファイババンドル8(図1には図示されず)も、同様に挿通配置されている。
【0017】
湾曲部10を構成する湾曲管11は、複数(例えば5〜15個程度)の節輪11aを同じ方向に回動自在にリベット軸11bで連結して構成されており、ステンレス鋼細線材を編組して形成された網状管12が湾曲管11の外周面に被覆され、さらに網状管12の外面に弾力性のあるゴムチューブ製の外皮13が被覆されている。
【0018】
湾曲部10は、最先端の節輪11aを先端部本体1に被嵌し、II−II断面を図示する図2に示されるように、複数の固定ピン21を外側から差し込むことにより先端部本体1に係止、連結されている。
【0019】
操作部40に配置された操作レバー41によって進退操作される操作ワイヤ15は、湾曲部10の内周面に沿って一対配置され、先端部分が先端部本体1の外周面に形成された溝1a内に通されている。
【0020】
最先端の節輪11aの先側に隣接して先端部本体1に被嵌された金属製リング20には、図3にも示されるように操作ワイヤ15の先端が係合する孔が穿設されており、操作ワイヤ15の先端部分が溝1aの先端部分で側方に曲げられて金属製リング20の孔に内側から差し込まれ、銀ロー付け等によってそこに固着されている。
【0021】
金属製リング20は先端部本体1の段部と最先端の節輪11aとの間に挟まれて軸線方向に移動できないので、一対の操作ワイヤ15を選択的に牽引操作することによって湾曲部10が上方向又は下方向に屈曲する。
【0022】
網状管12の先端部分は、金属製リング20の外周面に被覆されて外側から糸30(例えば、ポリイミド樹脂製糸)によってそこに緊縛固定されている。外皮13の先端部分は、糸30による緊縛部分を被覆してその先側で先端部本体1の外周面に緊縛及び接着により固定されている。
【0023】
そのようにして網状管12の先端部を単に緊縛したままの状態では、網状管12の先端面は所々からステンレス鋼細線が前方に飛び出した不揃いな状態になっているので、糸30による緊縛後に、先端面がきれいに揃った状態に剃刀等の刃物で切断されている。
【0024】
そこで、金属製リング20の外周面の先端近傍には、網状管12の先端面(切り揃え後の先端面)を当接させるための段部20aが全周にわたって突出形成されており、刃物を段部20aに当てつけた状態で網状管12の先端面切断を行うことができる。
【0025】
そのようにすることにより、網状管12の端部を切断した刃物が、先端部本体1を傷つけることなく確実に金属製リング20の外周面に当たるので、容易に切断作業を行うことができ、製品の品質が安定する。
【0026】
なお、この実施の形態においては、金属製リング20の後端近傍にも先側の段部20aと同様の(ただし、それより低い)段部が突設されており、両段部間の円周溝状部分に対して糸30による緊縛が行われている。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、網状管の先端部分を金属製リングの外周面に緊縛固定して、その外面を外皮で被覆したことにより、緊縛後に網状管の端部を切断した刃物が金属製リングの外周面に当たるので、プラスチック製の先端部本体を傷つけることなく網状管の先端面を切り揃えることができ、製造作業の容易化と製品の品質安定に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡の先端部の異なる方向の断面を複合して示す複合側面断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1におけるIII−III断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の内視鏡の外観図である。
【図5】従来の内視鏡の先端部の異なる方向の断面を複合して示す複合側面断面図である。
【符号の説明】
1 先端部本体
10 湾曲部
11 湾曲管
11a 節輪
12 網状管
13 外皮
15 操作ワイヤ
20 金属製リング
20a 段部
30 糸
Claims (1)
- 後方から操作ワイヤを牽引することにより任意に屈曲させることができるように挿入部の先端部分に所定方向に屈曲自在に設けられた湾曲管が、複数の節輪を回動自在に連結して構成されて、その湾曲管に網状管が被覆され、さらにその外面に弾力性のある外皮が被覆されて、対物光学系等が内蔵された先端部本体が上記湾曲管の先側に連結された内視鏡の先端部であって、上記先端部本体が電気絶縁性のプラスチックにより形成されると共に、上記湾曲管の先側に隣接して上記先端部本体の外周に被嵌された金属製リングに上記操作ワイヤの先端部分が係止されたものにおいて、
上記金属製リングが上記先端部本体の外周の全周にわたって被嵌されると共に、上記金属製リングの外周面に、上記網状管の先端面を当接させるための段部が全周にわたって突出形成され、
上記網状管の先端部分が、その先端面を上記段部に当接させた状態で上記金属製リングの外周面に緊縛固定されて、その外面が上記外皮で被覆されていることを特徴とする内視鏡の先端部。
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