JP4411976B2 - タイヤ成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤを構成する帯状部材を貼り付けるための成形ドラムの回転駆動とその径の拡縮駆動を行うタイヤ成形機に関する。
タイヤの成形機では、成形ドラムの径を拡張した状態で、インナーライナー、カーカス、サイドウォール等を順に貼り付けて、この貼り付け終了後に成形ドラムの径を縮小して、円筒積層体を取り外している。
そのため、タイヤ成形機では、成形ドラムを複数のドラムセグメントで形成し、これらのドラムセグメントを半径方向に摺動して径を拡縮する機構を有しており、中軸とスリーブ軸の相対位置を回転しひねり角度を付けるとドラムセグメントが摺動して成形ドラムの径が拡縮するように構成している。そして、成形ドラムの回転駆動とその径の拡縮駆動を少ない駆動源で効率良く行うためにタイヤ成形機の主軸構造に関して様々な工夫がなされている。
これらのタイヤ成形機においては、駆動源を少なくするために、クラッチおよびブレーキの配置を工夫して、1台のモータにより、中軸(主軸、ネジシャフト)とスリーブ軸(スリーブ、ドラム軸)の同期回転と、中軸とスリーブ軸の間における相対回転を行うことで、成形ドラムの回転及び拡縮を使い分けている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
また、従来技術のタイヤ成形機には、図10に示すようなものもあり、モータ30で駆動回転する中軸10を支持台に支持すると共に、その外側にスリーブ軸20を設け、このスリーブ軸20をギアクラッチ81により中軸10に結合している。また、中軸10の端部にエアクラッチ40を設けて、開閉シリンダ82で揺動する開閉アーム83と接続可能に構成し、ギアクラッチ81をONにし、スリーブ軸を固定した状態でエアクラッチ40をONにして、開閉シリンダ82を作動させることにより、中軸10をひねり、中軸10とスリーブ軸20との間にひねり角度を付けるようにしている。この図10に示すようなタイヤ成形機の主軸構造では、通常では開閉シリンダ82が二位置のものであるので、全開と全閉のみで中間の開度にすることができない。
しかしながら、大大径成形方式と呼ばれるようなタイヤの製造方法では、バンド成形機で部材を巻いてバンドを成形した後、このバンドをこのタイヤ成形機に引き渡すが、この筒条のバンドの径は、成形ドラムの全開径よりも小さいため、中開径の成形ドラムで受けて、このバンドを受けた後に、成形ドラムを拡径し、全開径の状態で回転しながらタイヤ成形を行う。
このバンドの受け渡し時に、バンド内径に対応させて中開径を精度良く合わせることと、センタ出しを精度良く行うことが重要であり、この成形ドラムの中開径の精度やセンタリングが悪いとバンドに弛みが生じたりして品質が悪化するという問題を生じる。そのため、中開径の状態を精度良く保持しながら成形ドラムを回転してバンドのセンタ出しを必要がある。また、成形ドラムは、タイヤのリム径に応じて段替可能となっており、全開径、中開径、全閉径に対応するひねり角度はドラムによって異なるため、ドラム段替時に、ひねり角度を容易に変更できることも重要視されてきている。
実開昭61−173328号公報 特開平08−25513号公報
本発明の目的は、タイヤ成形機の成形ドラムの開閉度を全開、全閉のみならず、中開状態にすることが可能で、バンドの受け渡し時等に成形ドラムを中開にして、この中開径を精度良く保持したまま、成形ドラムを回転できるシンプルな構造のタイヤ成形機を提供することにある。
上記の目的を達成するためのタイヤ成形機は、中軸と、該中軸の外側に配設されたスリーブ軸とからなる二重軸構造の回転軸を有し、前記中軸と前記スリーブ軸を相対的にひねることにより成形ドラムを開閉するタイヤ成形機であって、前記スリーブ軸を回転駆動する駆動装置と、前記スリーブ軸と前記中軸を繋ぐクラッチと、前記中軸を制動及び固定するためのブレーキと、前記中軸と前記スリーブ軸のひねり角度を検出するひねり角度検出手段を備えて構成される。
この構成によれば、スリーブ軸と中軸を繋ぐクラッチをONにして、スリーブ軸を駆動装置で回転駆動することにより、中軸とスリーブ軸を回転でき、成形ドラムを回転できる。また、スリーブ軸と中軸を繋ぐクラッチをOFFにすると共に中軸をブレーキで固定した状態で、スリーブ軸を駆動装置で回転駆動することにより、中軸に対してスリーブ軸を相対的に回転してひねり角度を付けることができる。
従って、主軸回転用の駆動装置が成形ドラムの拡径及び縮径用の駆動装置を兼ねると共に、クラッチがスリーブ軸と中軸との間のみであるので、構造がシンプルで省スペースとなり、製造コストも低下する。
更に、成形ドラムの径の状態をひねり角度検出装置により、常時検出できるので、ドラム回転中に中軸とスリーブ軸との間に何らかの原因によりスリップが生じてひねり角度が設定からずれたりした場合でも正確に検知でき、異常品の発生と流出を防止できる。また、ドラム開閉時にブレーキ等がスリップした場合でもスリップ量がひねり角度に反映されることがないため、ドラム径に誤差が発生しない。
その上、バンド受け渡し、センタリングのためのドラム中開時においても、中開径を保持した状態で成形ドラムを回転することが可能であり、また、ひねり角度検出装置により中開径を精度良く微調整することができる。更に、ひねり角度を常時検出できるので、予め成形ドラムの径とひねり角度の関係を得ておくことにより、全開、中開、全閉の径の変更は、それぞれに対応するひねり角度を変更することにより容易に行うことができる。
従って、タイヤ成形機の成形ドラムの開閉度を全開、全閉のみならず、中開状態にすることが可能で、バンドの受け渡し時等に成形ドラムを中開にして、この中開径を精度良く保持したまま、成形ドラムを回転できる。
また、このひねり角度を付ける時に、駆動装置をモータで構成し、減速機を介してスリーブ軸を回動する構成にすると、成形ドラムを拡径及び縮径する際に、モータ駆動であるため衝撃が少なくなり、また、モータの回転スピードの調整と減速機の減速比の適正な設定により、任意のスピードで拡径及び縮径でき、しかも、エアシリンダ等よりも高いトルクを容易に発生できる。
そして、上記のタイヤ成形機において、前記ひねり角度検出手段は、前記中軸と前記スリーブ軸の一方の軸の回転に応じて回転するスプラインを有する第1軸と、他方の軸の回転に応じて回転する多条ネジを有する第2軸と、前記スプラインに係合するスプライン雌ネジ部と前記多条ネジと螺合する多条雌ネジ部を有する移動スリーブ軸と、該移動スリーブの直線移動量を検出する移動量検出手段とを有して形成され、前記中軸と前記スリーブ軸の間のひねり角度を前記移動スリーブ軸の直線移動量に変換して、前記移動量検出手段により検出するように構成される。
この移動スリーブの直線移動量は、例えば、移動スリーブに設けた突起部が移動スリーブの移動方向に並べた近接スイッチに接近して、近接スイッチがONとなること等によって検出できる。この近接スイッチを使用する場合には、全開、中開、全閉の径の変更は、それぞれに対応する近接スイッチの位置を変更することにより容易に行うことができる。また、移動スリーブの直線移動量は長さセンサや変位量センサや位置センサ等で検出してもよく、この場合は、連続的にひねり角度を検出できる。
この構成によれば、回転している中軸とスリーブ軸との間のひねり角度を移動スリーブの直線移動量に変換でき、この直線移動量を移動量検出手段で検出するので、回転中であってもひねり角度を常時精度良く検出できる。
本発明のタイヤ成形機によれば、主軸回転用の駆動装置が成形ドラムの拡径及び縮径用の駆動装置を兼ねるので、構造がシンプルで省スペースとなり、製造コストも低下する。
その上、バンドの受け渡し及びセンタリングのためのドラム中開時においても、中開径を保持した状態で成形ドラムを回転することができ、回転中であっても、この開度をひねり角度検出装置により常時検出できるので、中開径を精度良く微調整することができる。また、成形ドラムを任意のスピードで拡径及び縮径できる。
更に、成形ドラムの径の状態をひねり角度検出装置により、常時検出できるので、中軸とスリーブ軸との間に何らかの原因によりスリップが生じてひねり角度が成形ドラムの径が設定からずれたりした場合でも正確に検知でき、異常品の発生と流出を防止できる。
そして、上記のタイヤ成形機において、中軸とスリーブ軸のひねり角度を、ひねり角度検出装置の移動スリーブ軸の直線移動量に変換して、移動量検出手段により検出するように構成しているので、比較的簡便なセンサで精度良く、回転中の中軸とスリーブ軸のひねり角度を検出できる。
従って、本発明のタイヤ成形機は、シンプルな構造で、成形ドラムの開閉度を全開、全閉のみならず、中開状態にすることができ、また、バンドの受け渡し時等に成形ドラムを中開にして、この中開径を精度良く保持したまま、成形ドラムを回転できる。
以下、本発明に係る実施の形態のタイヤ成形機について、コラプスタイプの成形ドラムを例にして図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態のタイヤ成形機は、図1及び図2に示すように、コラプスタイプの成形ドラム70を開閉するタイヤ成形機1であり、中軸10と、この中軸10の外側に配設されたスリーブ軸20とからなる二重軸構造の回転軸を有して構成され、更に、スリーブ軸20を回転駆動する駆動装置としてモータ30と、このスリーブ軸20と中軸10を繋ぐエアクラッチ40と、中軸10を制動及び固定するためのブレーキであるディスクブレーキ50と、中軸10とスリーブ軸20のひねり角度検出装置60を有して構成される。
中軸10は、スリーブ軸20の内側に配設されて、一端側(A方向端部)は図3に示す成形ドラム70の第1回転軸71に接続し、他端側(B方向端部)は図1及び図2に示すようにボス11が嵌合されている。このボス11のA方向側にはエアクラッチ40が設けられ、スリーブ軸20と繋がるように構成されている。
また、ボス11のB方向側には、ディスクブレーキ50用のディスク51が設けられており、このディスク51にパッド(ブレーキライニング板)52を押し付けることにより、中軸10の回転中においては、中軸10の回転を制動及び停止でき、また、中軸10の回転停止時においては、中軸10が回転しないように固定できる。
スリーブ軸20は第1支持部21と第2支持部22で支持台23に支持され、スリーブ軸20の一端側(A方向端部)は、図3に示すように成形ドラム70の第2回転軸72に接続し、他端側(B方向端部)は、図1及び図2に示すようにモータ30からの回転を減速機31と減速機側プーリ32とベルト33を介して受けるプーリ24が設けられている。また、このプーリ24の側面に、エアクラッチ40用のフリクション(摩擦)ドラム又はドラム44が設けられている。
エアクラッチ40は、中軸10のB方向側の端部に設けられたロータリジョイント42を経由してエアホース41から供給されるエアによって駆動され、エアを供給されると、中軸10側に固定されているチューブ43が膨張して、スリーブ軸20のプーリ24の側面のドラム44に押圧されてクラッチONとなり、エアの供給を止めるとチューブ43が縮小してドラム44から離れクラッチOFFとなる。なお、このエアクラッチ40は、中軸10と共に回転し、回転中でもエアをロータリジョイント42を経由してチューブ43に供給できる。
また、コラプスタイプの成形ドラム70は、図3〜図5に示すように、中軸10と係合し共に回転する第1回転軸71と、スリーブ軸20に係合し共に回転する第2回転軸72と、ドラム外周部を形成する数組(図4,図5では4組)のドラムセグメント73,74を有して構成される。このドラムセグメント73,74は、大片側セグメント73と小片側セグメント74で一組とし、例えば、6分割ドラムの場合は6組のドラムセグメント73,74からなる。
そして、この大片側ドラムセグメント73は、ドラムフランジ73aとシェル73bとからなり、シェル73bの第1支持部73cが、第1ヒンジ75で第1回転軸71に固定された第1支持部(第1リンク)71aと接続しており、また、第2ヒンジ76で第2支持部(第2リンク)77に接続している。この第2支持部77は第3ヒンジ78で第2回転軸72に接続している。また、小片側セグメント74は、ドラムフランジ74aとシェル74bとからなり、シェル74bが、第4ヒンジ76’で第3支持部(第3リンク)77’に接続している。この第3支持部77’は第5ヒンジ78’で第2回転軸72に接続している。なお、コラプスタイプの場合は、エキスパンションタイプに比較して、拡縮の範囲を大きく取れる。
従って、ドラムセグメント73,74は、第1支持部73cと第2支持部77のリンク機構及び第3支持部77’により支持されているので、最大径の状態から、中軸10とスリーブ軸20にひねりが与えられ、ひねり角度(例えば50°〜60°)が付くと、第1回転軸71と第2回転軸75の間にもひねり角度が付き、第1ヒンジ部72に対して第3ヒンジ部76が回転方向に相対的に移動し、リンク機構が開くので、リンク機構の先端側で支持されているドラムセグメント73,74は縮径されることなる。この拡径時と縮径時のセグメント73,74の様子を図4及び図5に示す。
そして、図6〜図9に示すように、ひねり角度検出装置60は、中軸10の回転に同期して回転する第1軸(スプライン軸)62と、スリーブ軸20の一方の回転に同期して回転する第2軸(多条ネジ軸)65と、第1軸62と第2軸65の外側の移動スリーブ69とを有して形成される。この第1軸62はA方向にはスプライン62aが形成され、B方向端部には第1スプロケット62bが設けられており、支持部(ピローユニット)63により支持台61に回転可能に支持されている。第2軸65はA方向端部には第2スプロケット65bが設けられ、B方向には多条ネジ65aが形成されており、支持部66により支持台61に回転可能に支持されている。また、これらの第1軸62と第2軸65は同一軸線上に配置される。
この第1軸62には中軸回転伝達機構により中軸10の回転が伝達され、第2軸65にはスリーブ回転伝達機構によりスリーブ軸20の回転が伝達される。この中軸回転伝達機構は、中軸10に固定されたボス11に設けられた中軸用スプロケット12と、第1軸62に固定された第1軸用スプロケット62bと、両者を繋ぐ第1チェーン64とで構成され、スリーブ軸回転伝達機構は、スリーブ軸20に固定されたスリーブ軸用スプロケット25と、第2軸65に固定された第2軸用スプロケット65bと、両者を繋ぐ第2チェーン67とで構成される。
そして、更に、移動スリーブ69が設けられるが、B方向端部には第1軸62のスプライン62aに係合し、A−B方向には自由に移動可能なスプライン雌ネジ部69aが固定して設けられ、A方向端部には第2軸65の多条ネジ65aに螺合し、A−B方向に多条ネジ65aとの相対回転と共に移動する多条雌ネジ部69bが固定して設けられている。また、移動量を近接スイッチ68a〜68cで検出するための突出部69cが設けられている。
この構成により、第1軸62は中軸10の回転数に比例した回転数で回転し、第2軸65はスリーブ軸20の回転数に比例した回転数で回転すると共に、中軸10とスリーブ軸20との間のひねり角度に比例した位相差を持って、第1軸62と第2軸65は回転する。そのため、移動スリーブ69は、B方向端部のスプライン雌ネジ部69aは第1軸62の回転と共に回転し、A方向端部の多条雌ネジ部69bは第2軸65の回転と共に回転する。
そして、中軸10とスリーブ軸20の間のひねり角度が例えば成形ドラム70の最小径(全閉)時にゼロである場合に、図6及び図7に示すように移動スリーブ69がA方向側の突出部69cが近接スイッチ68aに面している状態にあるとすると、ひねり角度をゼロから増加していくと、中軸10とスリーブ軸20との間の回転にひねり角度分だけ位相差が生じ、この位相差が、中軸回転伝達機構とスリーブ軸回転伝達機構を介して、第1軸62と第2軸65の位相差に反映し、この位相差に比例して、第1軸62と第2軸65の間に位相差が生じる。
この第1軸62と第2軸65の位相差に相当する分だけ多条雌ネジ部69bが多条ネジ65aの周りに相対的に回転するするため、多条雌ネジ部69bは多条ネジ65aに沿ってB方向に移動する。そのため、多条雌ネジ部69bを固定している移動スリーブ69がB方向に移動し、突出部69cが中軸10とスリーブ軸20の間のひねり角度に比例した量だけB方向に移動することになる。この突出部69cのA−B方向の移動を近接スイッチ68a,68b,68cで検出する。
この構成によれば、成形ドラム70の全閉時(最小径)と全開時(最大径)のみならず、中間径についても、検出部(近接スイッチ)68bで簡単に検出できる。なお、近接スイッチ68a,68b,68cは、A−B方向に移動可能にレール上に設けられ、その加工工程で必要とされる成形ドラム40の開度(全開、中開、全閉)に合わせ設定及び固定される。
このひねり角度検出装置60においては、第1スプロケット62bの径と中軸用スプロケット12の径の比が、ひねり角度と第1軸62と第2軸65の位相差の比になるので、第1スプロケット62bの径と中軸用スプロケット12の径の比により、ひねり角度を拡大でき、ネジを1回転させた時に軸方向に動く距離であるリードの大きい多条ネジ65aと多条雌ネジ部69bとの組合せにより、ひねり角度に依存する第1軸62と第2軸65の位相差によって移動する距離を、1条のネジよりも大きくすることができる。
なお、第2スプロケット65bの径とスリーブ軸用スプロケット25の径との比は、第1スプロケット62bの径と中軸用スプロケット12の径の比と同じにする。また、図示していないが、スリーブ軸20の回転数を検出する回転検出部を設け、第2軸65の回転の伝達を受ける回転軸の回転数をエンコーダで検出する。
この構成のタイヤ成形機の主軸構造1によれば、エアクラッチ40にエアを供給してクラッチONにすることにより、中軸10とスリーブ軸20を一体化して回転及び停止でき、エアクラッチ40へのエアの供給を停止してクラッチOFFにすることにより、中軸10とスリーブ軸20を切り離して、中軸10の回転とは関係なくスリーブ軸20のみを回転してひねり角度を変更できる。
また、ブレーキ50をONすることにより、中軸10を制動、停止及び固定でき、更に、クラッチ40がONであれば、中軸10と共にスリーブ軸20を制動、停止又は固定できる。
従って、このタイヤ成形機の主軸構造1では、ブレーキ50をONして、クラッチ40をOFFにした状態で、減速機31を適当な減速比にしてモータ30を駆動回転すると、中軸10は固定されたままで、スリーブ軸20が回転するので、ひねり角度検出装置60でひねり角度を検出しながら所望の成形ドラム70の開度に対応するひねり角度までスリーブ軸20を回転し、モータ30の駆動を停止する。これにより、所望の成形ドラム70の開度が得られる。なお、ひねり角度と成形ドラムの径との関係は予め把握しておく。
そして、エアをエアホース41とロータリジョイント42を経由してチューブ43を膨らませてエアクラッチ40をON状態にすると中軸10とスリーブ軸20とは一体化し、減速機31を適当な減速比にしてモータ30を駆動回転すると中軸10とスリーブ軸20は同じ回転数で回転し、成形ドラム70も所望の開度で回転する。この回転は、クラッチ40をONにしたままブレーキ50をONにすると、中軸10にブレーキが掛かり中軸10とスリーブ軸20が共に停止する。
ここで、ブレーキ50をONにして中軸10を固定したままクラッチ40をOFFにしてモータ30を駆動回転すると、スリーブ軸20のみが回転し、中軸10とスリーブ軸20との間のひねり角度を増減させることができる。このひねり角度の増減により、成形ドラム70の径が拡縮するので、次の所望の開度にする。
なお、この成形ドラム70の径の変更は、通常は停止状態の時に行うが、本発明においては、必要であれば、エアクラッチ40のクラッチONの程度とブレーキ40のONの程度を調整することにより、成形ドラム70の回転を停止することなく、回転を維持しながらでも行うことができる。
即ち、エアクラッチ40のチューブ43の押圧の程度を緩めて、ブレーキ40を強めることにより、中軸10とスリーブ軸20の回転にずれ(位相差、ひねり角度)が生じるので、ひねり検出装置60によって所望のひねり角度までひねってから、エアクラッチ40のチューブ43の押圧を戻し、ブレーキ40をOFFにすることにより、中軸10とスリーブ軸20の回転を停止せずに、拡径及び縮径できる。
本発明の実施の形態のタイヤ成形機を示す図である。 本発明の実施の形態のタイヤ成形機の主軸構造を模式的に示す図である。 成形ドラムの構成を示す図で、(a)は成形ドラムの側断面図を示し、(b)は中軸の横断面を示し、(c)はX−X’方向から見た第2回転軸の横断面と、中軸を固定してスリーブ軸を回転する時の拡径方向と縮径方向を示す。 成形ドラムの拡径時の状態を示す図である。 成形ドラムの縮径時の状態を示す図である。 ひねり角度検出装置を示す平面図で成形ドラム全開状態を示す。 図6の側面図である。 ひねり角度検出装置を示す平面図で成形ドラム全閉状態を示す。 図8の側面図である。 従来技術のタイヤ成形機の主軸構造を模式的に示す図で、(a)は側断面図で、(b)は、開閉シリンダと中軸のひねりと関係を示す図である。
符号の説明
1 タイヤ成形機
10 中軸
20 スリーブ軸
30 モータ(駆動装置)
40 エアクラッチ(クラッチ)
50 ディスクブレーキ(ブレーキ)
60 ひねり角度検出装置(ひねり角度検出手段)
62 第1軸(スプライン軸)
62a スプライン
62b 第1スプロケット
65 第2軸(多条ネジ軸)
65a 多条ネジ
65b 第2スプロケット
68a,68b,68c 近接スイッチ
69 移動スリーブ
69a スプライン雌ネジ部
69b 多条雌ネジ部
69c 突出部
70 成形ドラム

Claims (2)

  1. 中軸と、該中軸の外側に配設されたスリーブ軸とからなる二重軸構造の回転軸を有し、前記中軸と前記スリーブ軸を相対的にひねることにより成形ドラムを開閉するタイヤ成形機であって、前記スリーブ軸を回転駆動する駆動装置と、前記スリーブ軸と前記中軸を繋ぐクラッチと、前記中軸を制動及び固定するためのブレーキと、前記中軸と前記スリーブ軸のひねり角度を検出するひねり角度検出手段を備えたことを特徴とするタイヤ成形機。
  2. 前記ひねり角度検出手段は、前記中軸と前記スリーブ軸の一方の軸の回転に応じて回転するスプラインを有する第1軸と、他方の軸の回転に応じて回転する多条ネジを有する第2軸と、前記スプラインに係合するスプライン雌ネジ部と前記多条ネジと螺合する多条雌ネジ部を有する移動スリーブ軸と、該移動スリーブの直線移動量を検出する移動量検出手段とを有して形成され、前記中軸と前記スリーブ軸の間のひねり角度を前記移動スリーブ軸の直線移動量に変換して、前記移動量検出手段により検出することを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形機。
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