JP4411475B2 - 塗布剤吐出塗布用ノズル及び該ノズル - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤、化粧剤、接着剤、塗料、又は光沢剤等の流動性を持つ塗布剤を吐出し塗布するための塗布剤吐出塗布用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の発明として、例えば唇用薬剤塗布具として、容器内のペースト状材料を、該容器の口部に取り付けたディスペンサから吐出させ、該ディスペンサの塗布面を利用して人体に塗布するもの知られている(例えば、特開昭63−46175号公報)。
【0003】
また、接着剤塗布用のノズルとして、接着剤の注出口を塗布面に持つヘラ状のノズルが知られている(実開昭63−13840号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のものは、塗布面の周囲が尖っていたり、角張っていたりしていて、塗布面をその尖っている方向や角張っている方向へ移動させようとすると引っかかりが生じたりするため、ノズル塗布面の移動方向に制限を受け、塗布しずらいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するため、ノズル塗布面の移動方向に制限を受けずに塗布可能な塗布剤吐出塗布用ノズルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、容器内の薬剤又は化粧品等の塗布剤を先端部から吐出し、被塗布面に塗布するための塗布剤吐出塗布用ノズルであって、前記容器の口部に取り付けるための取付部と、該取付部から延びるノズル本体部と、該ノズル本体部の先に連設した先端部とを有し、該先端部は、ノズル孔が開口する塗布面を備え、該塗布面の周囲を丸みを帯びた曲面により形成したことを特徴とする塗布剤吐出塗布用ノズルによって達成される。
【0007】
前記塗布面は、前記ノズル本体部の先端部の外径より広幅に形成しても良い。
【0008】
前記塗布面は、前記ノズル本体部の中心軸線に対して傾斜して形成しても良い。
【0009】
前記ノズルの先端部は、前記塗布面の傾斜に沿って前記ノズル本体部から屈曲していても良い。
【0010】
前記塗布面は、凹曲状又は凸曲上に形成しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る塗布剤吐出塗布用ノズルの第1実施形態について以下に図1及び図2を参照して説明する。塗布剤吐出塗布用ノズル1は、塗布剤容器2に取り付けるための取付部3と、取付部3から延びるノズル本体部4と、ノズル本体部4の先端部5に形成された塗布面5aとを有している。ノズル本体部4を貫通するノズル孔6は、一方が塗布面5aに開孔し、他方が取付部3の内底面に開孔している。
【0012】
ノズル本体部4の外形は、図示のような円錐台の先細形状に限らず、円筒形状、角柱形状等とすることができ、口腔内等への適用上、長さ15〜100mm、好ましくは20〜60mm、外径1〜13mm、好ましくは3〜8mmである。また、ノズル孔6の形状も先細ノズルに限らず末広ノズル或いは長さ方向の全体に亘って同一孔径とすることができる。更に、ノズル本体部4は、図示のように真っ直ぐに延びる形態に限らず、やや湾曲させても良い(図示せず)。
【0013】
先端部5の塗布面5aは、周囲が丸みを帯びた曲面により形成されている。勿論、図1の例の如く、塗布面5aの周囲に限らず先端部5の全体に丸みを持たせても良い。この場合、塗布面5aの範囲に関し、本明細書中の「塗布面」の語は、ノズル孔6から吐出された塗布剤を被塗布面への塗布に供する面を意味し、平面に限らず曲面を含む。塗布面5aは、ノズル本体部4の中心軸線に対して傾斜させておく方が塗布しやすく好ましい。この場合、塗布面5aのノズル軸線に対する角度範囲θは、5〜90°、好ましくは20〜90°である。勿論、この傾斜面も緩やかなカーブを持った曲面とすることができる。塗布面5aは、塗布面中心から周囲に亘り全体として滑らかな凹曲面又は凸曲面としても良く、図1の例では凸曲面となっており、塗布の際の滑りが良くなる。
【0014】
また、先端部5は、図に示すように、ノズル本体部4から屈曲させて形成することができる。この場合の屈曲角度範囲は、塗布面5aを傾斜させた場合の傾斜角度範囲θと同等である。このように先端部5を屈曲させておくことによって、例えば奥歯の裏側の内頬部口内炎のように入り組んだ場所であっても、その屈曲による括れ部45によって奥歯等の障害物を迂回して薬剤等を塗布することできる。尚、先端部5の長さLは、2〜20mm、好ましくは3〜10mmである。
【0015】
取付部3は、塗布剤容器2の口部形状に合わせて適宜形成することができ、例えば塗布剤容器2の吐出口部が雄ネジである場合には該雄ネジに螺合する雌ネジを取付部3の内側面に形成する。
【0016】
塗布剤吐出塗布用ノズル1には、取付部3を除く全体部分を覆うキャップ7を取り付けることができる。キャップ7は、ノズル本体部4の取付部3近傍に鍔状部8を形成し、鍔状部8が嵌まる環状凹部9をキャップ7の開口端近傍内周面に形成し、これら鍔状部8と環状凹部9との協動により、キャップ7をノズル本体部4に気密的に嵌着している。キャップ7とノズル本体部4との嵌着手段としては、例えば螺子係合としても良い。キャップ7は、塗布剤を外気から遮断する働きをする。キャップ7は、透明な材料で形成し、内部を透視できるようにしておくことが好ましい。
【0017】
上記のような構成を備える塗布剤吐出塗布用ノズル1は、薬剤、接着剤、化粧材、塗料、又は光沢材等の流動性を持つ塗布剤が入った容器2から蓋2bを外し、容器2の吐出口部2aに取付部3を取り付ける。容器2内の塗布剤は、ノズル孔6を通って塗布面に吐出され、塗布に供される。勿論、キャップ7及び塗布剤吐出塗布用ノズル1を予め塗布剤容器2に取り付けておいてアプリケーターとして使用、販売に供する事もできる。
【0018】
塗布面5aの周囲が丸みを帯びた曲面で形成したことにより、上記従来技術のように被塗布面に対する塗布面5aの移動方向に制限を受けることなく、塗布剤を被塗布面に塗り広げることができる。
【0019】
また、ノズル本体部4を上記のような寸法としておけば、口腔内部の歯茎と頬内側との間、鼻腔内、足の指と指との間等の狭小箇所へ塗布面5aを送ることができ、口内炎用薬剤や水虫用薬剤等の塗布に適する。
【0020】
次に、本発明に係る塗布剤吐出塗布用ノズルの第2実施形態について、以下に図3を参照して説明する。上記の第1実施形態と同じ部分には、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0021】
この例では、塗布面5aが、ノズル本体部4の先端部から側方に突出して拡がっている。このように塗布面5aを拡げて塗布のための面積を拡大することで、被塗布面積が広い場合や、多めの塗布剤を塗布する場合に好適となる。また、塗布面5aのノズル孔周囲をやや凹ませておいて凹曲面とし、塗布の際にその凹み部分に塗布剤を溜めつつ塗布できるようにしておくこともできる。尚、本ノズルを口内炎用塗り薬のために使用する場合は、先端部5の幅Wは1〜20mm、好ましくは3〜13mmとするのが好適である。
【0022】
上記第2実施形態の塗布剤吐出塗布用ノズルについて、各部の寸法を変更したサンプルA〜Hを用いて、口内炎に薬剤を塗布する場合の塗り易さを試した実験例を下記の表に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
表中の塗り易さ◎○△×は、「◎:非常に塗りやすい」、「○:塗りやすい」、「△:少し塗りにくい」「×:塗りにくい」を意味する。「ノズル本体部の外径」は、ノズル本体部の先端部近傍における外径である。
【0025】
上記表において、*印を付した寸法の数値が、塗り易さを阻害する要因となっている。即ち、ノズル本体部の長さが15mmより短い場合、ノズル本体部の外径が13mmを越える場合は、何れも塗りにくくなることを示している。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る塗布剤吐出塗布用ノズルによれば、ノズル塗布面の移動方向に制限を受けずに塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布剤吐出塗布用ノズルの第1実施形態をキャップ及び塗布剤容器とともに示す組立前の斜視図である。
【図2】図1の塗布剤吐出塗布用ノズルの拡大断面図である。
【図3】本発明に係る塗布剤吐出塗布用ノズルの第2実施形態を示す図1に対応する斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布剤吐出塗布用ノズル
2 容器
3 取付部
4 ノズル本体部
5 先端部
5a 塗布面
6 ノズル孔
7 キャップ
Claims (4)
- 容器内の薬剤又は化粧品等の塗布剤を先端部から吐出し、被塗布面に塗布するための塗布剤吐出塗布用ノズルであって、前記容器の口部に取り付けるための取付部と、該取付部から延びるノズル本体部と、該ノズル本体部の先に連設した先端部とを有し、該先端部は、ノズル孔が開口する塗布面を備え、該塗布面の周囲を丸みを帯びた曲面により形成しており、
前記塗布面が、前記ノズル本体部の中心軸線に対して傾斜して形成されており、
前記ノズルの先端部が、前記塗布面の傾斜に沿って前記ノズル本体部から屈曲しており、
前記ノズル孔が、前記ノズル本体部の中心軸線に沿って直線状に延びるように開口していることを特徴とする塗布剤吐出塗布用ノズル。 - 前記塗布面が、前記ノズル本体部の先端部の外径より広幅に形成されていることを特徴とする請求項1記載の塗布剤吐出塗布用ノズル。
- 前記塗布面が、凹曲状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布剤吐出塗布用ノズル。
- 前記塗布面が、凸曲状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布剤吐出塗布用ノズル。
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