JP4411179B2 - 給水システム及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は給水システム及び制御装置に関し、特に監視を要することなく、単純で安価な構成により、水槽を空にして所定の作業をする際に捨てなければならない水量が極めて少ない給水システム、及びこのような給水システムを実現するために用いられる制御装置に関するものである。
集合住宅や事務所ビル等の比較的大きな水量を消費する建物では、飲料水供給の安定化のために、飲料水を一度受水槽に貯留してから供給する給水システムが採用されている。このような給水システムを構成する受水槽(簡易専用水道)は、一年以内ごとに一回、清掃を行なうことが義務付けられている(水道法34条の2第1項、水道法施行規則55条1号)。受水槽を清掃するに際し、貯留している水を捨てることが一般的に行なわれるが、水は資源であり無尽蔵にあり続けるものではなく、また、飲料水として使える状態に至るまでに様々な人の努力が必要であることに思いを巡らせれば、無闇に捨てることは好ましくない。このような問題点を認識して構築された給水装置として、水槽の水位を少なくとも2段階で選択できるようにし、清掃の実施日には通常の使用時よりも低い水位を選択するようにして、無駄に捨てられる水量を少なくする給水装置が知られている(特許文献1参照)。
また、図6に示すように、従来の給水システム100として、水槽の清掃時の断水を回避すべく、水槽10に中仕切板10aを設けて二つの水槽11A、11Bを構成したものが知られている。この従来の給水システム100では、通常時(清掃を行なわない時)は両方の水槽の水を均等に使用するために、二つの水槽11A、11Bをヘッダー91で連通して実質的に一つの水槽として使っていた。そして、水槽内の水は、ヘッダー91から共通管93を通って、第1のポンプ16A並びに仕切弁31A及び逆止弁32Aが配設された流路94A、又は第2のポンプ16B並びに仕切弁31B及び逆止弁32Bが配設された流路94Bに流れていた。そして、従来の給水システム100において水槽を清掃する際に水を捨てないようにするためには、例えば、まず第1の水槽11Aを清掃するとした場合に、第1の導入流路12Aに配設された第1の弁13Aを閉めると同時に第2の水槽11Bからの流出水を止める第2の出口弁92Bを閉め、第1の水槽11Aが空になるのを監視して、第1の水槽11Aが空になると同時に第1の出口弁92Aを閉めて第2の出口弁92Bを開けるという動作を行ない断水を回避していた。なお、第1の水槽11Aの清掃が終了した後、第2の水槽11Bの清掃を行なう場合は、第1の弁13A及び第1の出口弁92Aを開け、第1の水槽11Aに相当量の水が溜まった後に、第2の水槽11Bに対して、第1の水槽11Aを清掃する際に行ったのと同様の動作をしていた。
特開平9−151496号公報(1−3頁)
しかし、特許文献1に記載された給水装置では、水槽の清掃を実施するまでに使用する水量を確保しておく必要があり、水槽の清掃を実施する際に、確保しておいた量の水を捨てることを避けることができない。
また、図6に示す従来の給水システムにおいて、清掃をする際に、無駄に水を捨てずに断水を回避するためには、一方の水槽が空になるとすぐに他方の水槽の水を使うような弁の操作をするために監視しておく必要があり煩わしさに堪え難い。他方、監視を不要とするために出口弁を自動弁にすることが考えられるが、構成が複雑になると共に、導入流路よりも口径が大きい導出流路に自動弁を設けると、コストが嵩むこととなる。
本発明は上述の課題に鑑み、監視を要することなく、単純で安価な構成により、水槽を空にして所定の作業をする際に捨てなければならない水量が極めて少ない給水システム、及びこのような給水システムを実現するために用いられる制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る給水システムは、例えば図1に示すように、水を貯留する第1の水槽11Aと;水を貯留する第2の水槽11Bと;第1の水槽11Aから水を導出する、第1のポンプ16Aが配設された第1の導出流路15Aと;第2の水槽11Bから水を導出する、第2のポンプ16Bが配設された第2の導出流路15Bと;第1の水槽11Aに水を導入する第1の導入流路12Aであって、第1の導入流路12Aを流れる水を閉止する第1の弁13Aを有する第1の導入流路12Aと;第1の水槽11Aの水位を検知する第1の水位検知器22Aと;第1の水位検知器22Aで検知された水位に基いて第1及び第2のポンプ16A、16B並びに第1の弁13Aを制御する制御装置21であって、第1の弁13Aを閉止した後、第1の水位検知器22Aで検知された水位が第1のポンプ16Aを停止する水位になったときに、第1の弁13Aの閉止状態を維持しつつ第2のポンプ16Bを運転する制御を行なう制御装置21とを備える。
このように構成すると、第1の弁を閉止した後、第1の水位検知器で検知された水位が第1のポンプを停止する水位になったときに、第1の弁の閉止状態を維持しつつ第2のポンプを運転するので、給水システムを止めることなく第1の水槽を空の状態に維持しておくことができるため、作業をする者の都合のよい時間に所定の作業をすることができると共に所定の作業を行なうに際し水を無駄に捨てなくて済む、単純で安価な構成の給水システムとなる。ここで、第1の水槽が空の状態とは、第1の水槽内に水分がまったく存在しない状態のみをいうのではなく、第1の水槽内の水位が第1のポンプが停止する水位以下である状態も含まれる。また、「ポンプを停止する水位」は、典型的には、ポンプの空転を防止しつつ、水を無駄に捨てない観点から水槽内に水を残すことが許容できる水位である。また、所定の作業は、典型的には水槽内の清掃であるが、その他の修理等の、水槽内の水を抜いて行なう作業も含まれる。
また、請求項2に記載の発明に係る給水システムは、例えば図1に示すように、請求項1に記載の給水システム1において、第2の水槽11Bに水を導入する第2の導入流路12Bであって、第2の導入流路12Bを流れる水を閉止する第2の弁13Bを有する第2の導入流路12Bと;第2の水槽11Bの水位を検知する第2の水位検知器22Bと;第1の弁13Aを閉止した後、第1の水位検知器22Aで検知された水位が第1のポンプ16Aを停止する水位になったときに、第1の弁13Aの閉止状態を維持しつつ第2のポンプ16Bを運転し、第2の水槽11Bの状態と第1のポンプ16Aを停止する水位になった第1の水槽11Aの状態とを切り換える指令を受けた後、第2のポンプ16Bを運転している状態で第1の弁13Aを開にすると共に第2の弁13Bを閉止し、第2の水位検知器22Bで検知された水位が第2のポンプ16Bを停止する水位になったときに、第2の弁13Bの閉止状態を維持しつつ第1のポンプ16Aを運転する制御を行なう制御装置21とを備える。
このように構成すると、給水システムを止めることなく作業をする者の都合のよい時間に第1の水槽に対して所定の作業を行ない、その後作業をする者の都合のよい時間に第2の水槽に対して所定の作業を行なうことができ、かつ、第1及び第2の水槽に対して所定の作業を行なうに際し水を無駄に捨てなくて済む、単純で安価な構成の給水システムとなる。ここで、「ポンプを運転している状態」は、現にポンプが回転しているときのみならず、制御装置からの起動要求があれば起動し得る状態にある場合も含むものとする。制御装置からの起動要求があれば起動し得る状態は、典型的には、システム外からの給水要求がないためにポンプが停止しているが、システム外から給水要求があればポンプが起動する状態である。
また、請求項3に記載の発明に係る給水システムは、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の給水システム1において、制御装置21は、請求項1又は請求項2に記載のような制御を行なわないときに、第1のポンプ16Aが起動し停止した後に第2のポンプ16Bが起動し停止する自動交互運転を行なう制御装置21である。
このように構成すると、片方の水槽の水が使われずに淀むことを避けることができ、かつ、片方のポンプに運転が集中することがないのでポンプの寿命を延ばすことができる。
上記の目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係る制御装置は、例えば図1に示すように、水を貯留する第1の水槽11Aに水を導入する第1の導入流路12Aであって、第1の弁13Aを有する第1の導入流路12Aと、第1の水槽11Aから水を導出する第1の導出流路15Aであって、第1のポンプ16Aが配設された第1の導出流路15Aと、水を貯留する第2の水槽11Bから水を導出する第2の導出流路15Bであって、第2のポンプ16Bが配設された第2の導出流路15Bと、第1の水槽11Aの水位を検知する第1の水位検知器22Aとを備える給水システム1に用いる制御装置21において;第1の弁13Aを閉止した後、第1の水位検知器22Aで検知された水位が第1のポンプ16Aを停止する水位になったときに、第1の弁13Aの閉止状態を維持しつつ第2のポンプ16Bを運転するように制御を行なう。
このように構成すると、第1の弁を閉止した後、第1の水位検知器で検知された水位が第1のポンプを停止する水位になったときに、第1の弁の閉止状態を維持しつつ第2のポンプを運転するように制御を行なうので、給水システムを止めることなく第1の水槽を空の状態に維持しておくことができるため、作業をする者の都合のよい時間に所定の作業をすることができると共に、所定の作業を行なうに際し水を無駄に捨てなくて済む。
また、請求項5に記載の発明に係る制御装置は、例えば図1に示すように、請求項4に記載の制御装置21において、給水システム1は、第2の水槽11Bに水を導入する第2の導入流路12Bであって、第2の弁13Bを有する第2の導入流路12Bと、第2の水槽11Bの水位を検知する第2の水位検知器22Bとを備え;第1の弁13Aを閉止した後、第1の水位検知器22Aで検知された水位が第1のポンプ16Aを停止する水位になったときに、第1の弁13Aの閉止状態を維持しつつ第2のポンプ16Bを運転し、第2の水槽11Bの状態と第1のポンプ16Aを停止する水位になった第1の水槽11Aの状態とを切り換える指令を受けた後、第2のポンプ16Bを運転している状態で第1の弁13Aを開にすると共に第2の弁13Bを閉止し、第2の水位検知器22Bで検知された水位が第2のポンプ16Bを停止する水位になったときに、第2の弁13Bの閉止状態を維持しつつ第1のポンプ16Aを運転するように制御を行なう。
このように構成すると、給水システムを止めることなく作業をする者の都合のよい時間に第1の水槽に対して所定の作業を行ない、その後作業をする者の都合のよい時間に第2の水槽に対して所定の作業を行なうことができ、かつ、第1及び第2の水槽に対して所定の作業を行なうに際し水を無駄に捨てなくて済む。
上記の目的を達成するために、請求項6に記載の発明に係る給水システムは、例えば図1に示すように、水を貯留する第1の水槽11Aと;水を貯留する第2の水槽11Bと;第1の水槽11Aから水を導出する、第1のポンプ16Aが配設された第1の導出流路15Aと;第2の水槽11Bから水を導出する、第2のポンプ16Bが配設された第2の導出流路15Bと;第1のポンプ16Aの上流側かつ第2のポンプ16Bの上流側で第1の水槽11Aと第2の水槽11Bとを連通する連通流路18であって、連通流路18内の水を閉止する連通閉止弁19を有する連通流路18とを備える。
このように構成すると、第1のポンプの上流側かつ第2のポンプの上流側で第1の水槽と第2の水槽とを連通する連通流路であって、連通流路内の水を閉止する連通閉止弁を有する連通流路とを備えるので、通常は連通閉止弁を開にして第1の水槽及び第2の水槽内の水を均一に使用し、所定の作業を行なう時に連通閉止弁を閉にすることにより一つの水槽を第1の水槽と第2の水槽とに分離して一方の水槽を空の状態にすることができる。
本発明によれば、監視を要することなく、単純で安価な構成により、水槽を空にして所定の作業をする際に捨てなければならない水量が極めて少ない給水システム、及びこのような給水システムを実現するために用いられる制御装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。なお、図1中、破線は制御信号を表す。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る給水システム1及び給水システム1に含まれる制御装置21の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る給水システム1及び給水システム1に含まれる制御装置21を説明する図である。給水システム1は、受水槽10と、導入流路12A、12Bと、導出流路15A、15Bと、水位検知器22A、22Bと、制御装置21とを備えている。なお、以降の説明において、単に「システム」というときは給水システム1を指すものとする。
受水槽10は、水道事業者等のシステム外から供給される水を貯留する水槽である。受水槽10は、FRP(Fiber Reinforced Plastics)製のパネルが組み合わせられて、外観が直方体形状に構成されている。受水槽10は、中仕切板10aが取り付けられ、第1の水槽11A及び第2の水槽11Bの二つの水槽が形成されるように構成されている。本実施の形態では、第1の水槽11Aと第2の水槽11Bとはほぼ同じ構成であるので、まず第1の水槽11Aの構成を説明する。なお、受水槽10は、FRP以外の、例えば、ステンレス、鋼鈑や躯体等で形成されていてもよい。
第1の水槽11Aの上面には、システム外から供給された水を導入する第1の導入流路12Aが接続されている。第1の導入流路12Aは、典型的には、塩化ビニルライニング鋼管やポリエチレン粉体ライニング鋼管が用いられる。第1の導入流路12Aには、内部を流れる水を止める第1の弁13Aが配設されている。第1の弁13Aは、典型的には、電磁開閉弁である。第1の弁13Aと制御装置21との間には信号ケーブルが敷設されている。第1の弁13Aは、制御装置21からの信号i1を受信して、弁の開閉動作をすることができるように構成されている。また、第1の導入流路12Aには、第1の水槽11Aの天板を挟んで第1の水槽の内部に位置するように、ボールタップ14Aが接続されている。ボールタップ14Aは、フロートの浮力を利用して流水を止める弁であり、フロートが下がっているときは水を流し、フロートが所定の高さまで上がると水が止まるように構成されている。ボールタップ14Aは、水位検知器22Aによる水位検知の安定化のため、水位検知器22Aがボールタップ14Aからの吐出水による波の影響を受けない位置に配置されることが好ましい。また、ボールタップの弁の頻繁な開閉を避けたい場合は、水位差が取れるボールタップを用いることが好ましい。なお、第1の水槽11Aへの給水時間短縮の観点から、ボールタップ以外の定水位弁(不図示)を設けてもよい。
第1の水槽11Aの側面の下方には、第1の水槽11Aに貯留された水を導出する第1の導出流路15Aが、床面に対してほぼ平行に接続されている。図1では、第1の水槽11Aの底部に第1の導出流路15Aが接続されているように表されているが、これは便宜上のものである。第1の導出流路15Aは、一般的には、第1の導入流路12Aと同じ管材が用いられる。第1の導出流路15Aには、第1の水槽11Aに貯留された水をシステム外の需要に向けて圧送する第1のポンプ16Aが配設されている。第1のポンプ16Aは、制御装置21からの信号により、起動及び停止ができるように構成されている。また、第1のポンプ16Aは、制御装置21からの信号により、回転数を制御することができるように構成されていてもよい。第1のポンプ16Aには、実際には、動力ケーブルが接続されており、制御装置21が第1のポンプ16Aに送電される電力を制御して第1のポンプ16Aの起動、停止、回転数を制御しているが、図1では観念的に制御装置21が第1のポンプ16Aに信号i2を送信するように表している。第1のポンプ16Aの吸込側の第1の導出流路15Aには、主に第1のポンプ16Aのメンテナンス時に水を止める仕切弁31Aが設けられている。また、第1のポンプ16Aの吐出側の第1の導出流路15Aには、逆止弁32Aが設けられている。なお、逆止弁32Aは、第1のポンプ16Aに機能が内蔵されているものとしてもよい。
また、第1の水槽11Aには、第1の水位検知器22Aが設けられている。第1の水位検知器22Aは、典型的には、電極棒である。水位検知器22Aと制御装置21との間には信号ケーブルが敷設されている。水位検知器22Aは、第1の水槽11A内に貯留された、電気を伝導する水道水の水面が、各電極棒に接触又は非接触の状態になることにより、第1の水槽11Aの水位に応じた制御信号i3を制御装置21に送信することができるように構成されている。
ここで図2を参照して、第1の水位検知器22Aの構成について説明する。なお、以降の説明において、水槽内の水を抜くための運転ではない運転を、定常運転ということとする。第1の水位検知器22Aは、電極保持器23に長さの異なるステンレス製の電極棒24a〜24eが保持されて構成されている。各電極棒24a〜24eの先端は、この順番で低位から高位に位置している。先端が最も低位に位置している電極棒24aは共通電極(コモン)である。電極棒24bの先端は、定常運転時に減水警報を発報し、水槽水抜き時に第1のポンプ16Aを停止する水位である。電極棒24bは、水位が下がって水面が電極棒24bの先端から離れると減水警報又は第1のポンプ16A停止信号i3を送信する、b接点のような働きをする。この水位が本発明における「第1のポンプを停止する水位」に相当する。電極棒24cの先端は、定常運転時に第1の弁13Aが閉止状態となっている場合に、第1の弁13Aを開にして第1の水槽11Aへの水の補給を開始する水位である。電極棒24cは、水位が下がって水面が電極棒24cの先端から離れると第1の弁13A開信号i3を送信する、b接点のような働きをする。電極棒24dの先端は、定常運転時にボールタップ14Aが故障して補給水が止まらなくなった際に、第1の弁13Aを閉にして第1の水槽11Aへの水の補給を停止する水位である。電極棒24dは、水位が上がって水面が電極棒24dの先端に接触すると第1の弁13A閉信号i3を送信する、a接点のような働きをする。電極棒24eの先端は、定常運転時に満水警報を発報する水位である。電極棒24eは、水位が上がって水面が電極棒24eの先端に接触すると満水警報信号i3を送信する、a接点のような働きをする。第1の水位検知器22Aは、第1の水槽11Aに対して、電極棒保持器23が第1の水槽11Aの外部に位置するように取り付けられる。
図1に戻って、引き続き給水システム1の構成を説明する。第1の水槽11Aの底面には、排水管38Aが接続されている。排水管38Aには排水弁39Aが配設されている。排水管38Aには、オーバーフロー管が接続されていてもよい。ただし、オーバーフロー管が接続されるときは、オーバーフロー管からの水が流れる位置に弁を設けないようにするため、排水弁38Aは、第1の水槽11Aからオーバーフロー管に合流するまでの排水管38Aに設置される。
これまでは第1の水槽11Aの構成を説明してきたが、第2の水槽11Bも、第1の水槽11Aと同じように構成されている。第2の水槽11Bには、第2の弁13Bが配設された第2の導入流路12B、並びに、第2のポンプ16B及び仕切弁31Bと逆止弁32Bが配設された第2の導出流路15Bが接続されている。また、第2の導入流路12Bにはボールタップ14Bが接続されている。また、第2の弁13Bと制御装置21との間には信号ケーブルが敷設されており、制御装置21から第2の弁13Bに弁開閉の信号i4を送信することができるように構成されている。また、第2の水位検知器22Bと制御装置21との間には信号ケーブルが敷設されており、制御装置21は第2の水位検知器22Bからの水位信号i6を受信することができるように構成されている。また、第2のポンプ16Bは制御装置21からの信号i5により、起動及び停止ができるように構成されている。
第1の導出流路15Aと第2の導出流路15Bとの間には、第1の水槽11Aと第2の水槽11Bとを連通する連通流路18が配設されている。連通流路18は、仕切弁31Aより上流側の第1の導出流路15A及び仕切弁31Bより上流側の第2の導出流路15Bに接続されている。連通流路18には、その内部の水の流れを止める連通閉止弁19が設けられている。受水槽10は、連通閉止弁19を開にすることにより実質的に一つの水槽とし、連通閉止弁19を閉にすることにより二つの水槽とすることができるように構成されている。受水槽10を実質的に一つの水槽とすれば、第1の水槽11A内の水と第2の水槽11B内の水とをほぼ均一に使用することができる。ただし、連通流路18を設けない場合であっても、第1のポンプ16A及び第2のポンプ16Bを交互に切換運転すれば第1の水槽11A内の水と第2の水槽11B内の水とをほぼ均一に使用することができる。連通流路18が接続されている位置より上流側の第1の導出流路15Aには、閉止弁33Aが設けられている。また、連通流路18が接続されている位置より上流側の第2の導出流路15Bには、閉止弁33Bが設けられている。
第1の導出流路15Aと第2の導出流路15Bとは、逆止弁32A、32Bの下流側で合流し、供給流路26として水が使用される場所まで敷設されている。水が使用される場所が複数存在する場合は、供給流路26は、再度必要に応じて分岐される。また、第1の導入流路12Aと第2の導入流路12Bとは、第1の弁13A及び第2の弁13Bの上流側で合流して引込み流路25となっている。引込み流路25は、典型的には量水器(不図示)を介して、水道事業者が所有する水道本管に接続されている。
制御装置21は、以下に説明する制御を行なうための電子回路やリレーが配置された基板と、信号i1〜i6、及びi8の送受信を行なうための信号ケーブルを接続する端子とを備えている。制御装置21は、第1の水位検知器22Aからの信号i3及び第2の水位検知器22Bからの信号i6を受信して、第1の弁13Aに信号i1を及び第2の弁13Bに信号i4を、並びに第1のポンプ16Aに信号i2を及び第2のポンプ16Bに信号i5を送信することができるように構成されている。
また、制御装置21は、タイマーを内蔵し、指定された日時に第1の水槽11A又は第2の水槽11Bを空の状態にするように、第1の弁13A及び第2の弁13Bの開閉動作、並びに第1のポンプ16A及び第2のポンプ16Bの起動及び停止を制御することができるように構成されている。制御装置21は、指定された日時に第1の水槽11A又は第2の水槽11Bを空の状態にするために、各水槽内の水が空になるまでに要する時間に所定の余裕時間を加えた時間を指定された日時から遡って、その遡った時間に第1の弁13A及び第2の弁13Bの制御を開始するように構成されている。各水槽内の水が空になるまでに要する時間は、典型的には設計時の使用水量から算出される。また、各水槽内の水が空になるまでに要する時間は、例えば量水器(不図示)による計測の結果を基にして算出し直し、適宜修正を加えてもよい。タイマーを内蔵した場合の制御装置21は、第1の水槽11A又は第2の水槽11Bを空の状態にしたい日時を入力するための入力装置(不図示)を備えている。また、制御装置21は、給水システム1の状態選択の信号i8を外部(例えば後述の図3に示すスイッチ)から受信することができるように構成されている。
ここで図3を参照して、給水システム1の状態を切り換えるスイッチを説明する。スイッチ40は、ダイヤル41を備えている。スイッチ40は、給水システム1の状態を、定常運転、第1の水槽11Aの水抜き、第2の水槽11Bの水抜き、のうちから選択することができるように構成されている。スイッチ40と制御装置21との間には信号ケーブルが敷設されており、スイッチ40で選択された指令を制御装置21に信号i8(図1参照)として送信することができるように構成されている。スイッチ40は、典型的には動力盤(不図示)に配置されている。なお、スイッチ40は、ダイヤル以外の、ボタン等で給水システム1の状態を切り換えるように構成されていてもよい。
次に、図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態に係る給水システム1及び制御装置21の作用について説明する。図4は、給水システム1の制御を説明するフローチャートである。なお、構成の符号に関しては適宜図1を参照するものとする。図5は、給水システム1の弁の状態を図4のフローチャートにおける各工程ごとに示す図である。
受水槽10を空にする予定がないときは、給水システム1は定常運転をする(ST1)。定常運転時、スイッチ40(図3参照)は「常時」の位置に合わせられており、また、給水システム1の各弁の状態は、図5に示す通りである。定常運転時、第1の弁13A及び第2の弁13Bは共に開であり、連通閉止弁19は閉止となっている。
定常運転時の第1のポンプ16A及び第2のポンプ16Bは、以下に説明する自動交互運転を行なう。すなわち、定常運転時は、システム外からの給水要求があると、第1のポンプ16Aか第2のポンプ16Bのどちらか一方が起動して送水を行なう。ここでは、第1のポンプ16Aが起動したとして説明する。給水要求がなくなると運転していた第1のポンプ16Aが停止する。次にシステム外から給水要求があったときは、前回運転していなかった第2のポンプ16Bが起動する。給水要求がなくなると第2のポンプ16Bが停止する。次にシステム外から給水要求があったときは、直前に運転していなかった第1のポンプ16Aが起動する。給水要求がなくなると第1のポンプ16Aが停止する。このように、自動交互運転は、複数台のポンプを交互に起動していく。第1のポンプ16A及び第2のポンプ16Bを自動交互運転とすることで、各ポンプの運転時間を平均化することができ、ポンプの寿命を延ばすことができる。また、受水槽10は、二つの水槽11A、11Bに分離されているため、自動交互運転をすることで、一方の水槽の水が使用されずに淀むことを防ぐことができる。なお、システム外から給水要求があるたびに起動するポンプを切り換える自動交互運転では各水槽の水の使用量が偏る場合は、タイマー等を設けて、所定時間ごとに起動するポンプを切り換えるような交互運転としてもよい。このようなポンプの運転も自動交互運転に含まれるものとする。
給水要求が生じる場合を以下に例示する。受水槽10に貯留された水を一度高架水槽(不図示)に揚水し、重力によって水を使用する場所に分配する場合は、高架水槽内(不図示)の水位が所定の水位まで下がったときに給水システム1に給水要求が出され、高架水槽(不図示)に水が補給されて高架水槽内(不図示)の水位が所定の水位まで上がったときに給水システム1に対する給水要求がなくなる。また、水が使用される場所に受水槽10から直接分配する場合は、水が使用されるのに伴い蛇口が開栓されること等によって供給流路26内の圧力が所定の圧力まで低下したときに給水システム1に給水要求が出され、水の使用が停止されて供給流路26内の圧力が所定の圧力まで上昇したときに給水システム1に対する給水要求がなくなる。
定常運転時の受水槽10への水の補給は、次のように行なわれる。ここでは第1の水槽11Aへの水の補給を説明するが、第2の水槽においても同じ要領で行なわれる。第1の水槽11A内の水位がボールタップ14Aの弁を閉止する水位まで上昇しているときは、第1の水槽11A内への水の補給は停止されている。システム外からの給水要求があり、第1のポンプ16Aが起動すると第1の水槽11A内の水位が下がる。第1の水槽11A内の水位が下がると、ボールタップ14Aのフロートが下がってボールタップ14Aの弁が開き、第1の水槽11A内に水が補給される。第1の水槽11A内に水が補給されると第1の水槽11A内の水位が上昇し、水位の上昇と共にボールタップ14Aのフロートが上昇する。ボールタップ14Aのフロートが所定の高さまで上がるとボールタップ14Aの弁が閉じられて、第1の水槽11A内への水の補給は停止される。その後、システム外からの給水要求により第1のポンプ16Aが起動して第1の水槽11A内の水位が下がると再び補給が開始され、以降同様の動作が繰り返される。
なお、ボールタップ14Aが何らかの原因によって故障し、第1の水槽11A内の水位がボールタップ14Aの弁を閉止する水位まで上昇しても補給水が止まらないときは、第1の水槽11A内の水位が電極棒24d(図2参照)の先端に接触するまで上昇すると、第1の水位検知器22Aから制御装置21に信号i3が送信され、次いで制御装置21から第1の弁13Aに信号i1が送信されて、第1の弁13Aが閉となり、第1の水槽11A内への水の補給が停止される。第1の弁13Aが閉となると、第1の水槽11A内の水が使用されて水位が低下し、ボールタップ14Aの弁が開いても第1の水槽11A内への水の補給が開始されない。さらに水位が低下して、水面が電極棒24c(図2参照)の先端から離れると、第1の水位検知器22Aから制御装置21に信号i3が送信され、次いで制御装置21から第1の弁13Aに信号i1が送信されて、第1の弁13Aが開となり、第1の水槽11A内への水の補給が開始される。
冒頭で述べたように、受水槽10は、定期的に清掃を行なうことが義務付けられている。また、受水槽10の保守や修理の際に水槽内を空にする必要が生じる場合もある。このようなとき、水槽内を空にしたい日時を設定する。まず、第1の水槽11A内を空の状態にしたい日時を制御装置21に入力する。制御装置21はその設定を受けて、あらかじめ制御装置21に記憶されている第1の水槽11Aを空にするために必要な時間を基に、第1の弁13Aの制御を開始する日時を算出する。制御装置21は、内蔵のタイマーにより、第1の弁13Aの制御を開始する日時になったときに、第1の弁13Aに信号i1を送信して第1の弁13Aの制御を開始する。この第1の弁13Aの制御を開始する日時を、第1の水槽11Aの水抜き指令が発せられる日時とする。制御装置21は、第1の水槽11Aの水抜き指令があったか否かの判断をする(ST2)。ここで、第1の水槽11Aの水抜き指令がなければ第2の水槽11Bの水抜き指令があったか否かの判断をする工程(ST3)に進み、第2の水槽11Bの水抜き指令があったか否かの判断をする工程(ST3)において第2の水槽11Bの水抜き指令がなければ定常運転(ST1)に戻る。他方、第1の水槽11Aの水抜き指令があったか否かの判断をする工程(ST2)において、第1の水槽11Aの水抜き指令があれば第1の水槽11Aの水抜きを実行する工程(ST21)に移る。
第1の水槽11Aの水抜き指令があると、制御装置21は、第1の弁13Aに信号i1を送信して第1の弁13Aを閉止する(ST21)。このとき、第2の弁13Bは、図5に示すように開になっている。第1の弁13Aが閉止すると、第1の水槽11A内の水が優先的に使用される(ST22)。具体的には、第1の水槽11A内の水が優先的に使用される状態においては、ポンプの自動交互運転が行なわれず、システム外から給水要求があるたびに第1のポンプ16Aが起動する。
第1の水槽11A内の水が優先的に使用される状態(ST22)においては、第1の弁13Aが閉止状態になっているため、第1の水槽11A内の水位が下がりボールタップ14Aの弁が開になっても第1の水槽11Aへの水の補給が開始されない。このような第1の水槽11A内の水が優先的に使用される状態(ST22)において、制御装置21は、第1の水槽11Aが空になったか否かを判断する(ST23)。第1の水槽11Aが空になったか否かの判断は、典型的には、第1の水槽11A内の水位が第1のポンプ16Aを停止する水位である第1の水位検知器22Aの電極棒24bの先端の水位まで下がったか否かにより行なう。すなわち、第1の水槽11A内が「空」とは、第1の水槽11A内の水位が、第1のポンプ16Aが停止する水位以下であることをいう。第1の水槽11Aが空になっていない場合は、引き続き第1の水槽11A内の水が優先的に使用される(ST22)。第1の水槽11Aが空になった場合は、次の工程に進む。
第1の水槽11Aが空になったか否かを判断し(ST23)、第1の水槽11Aが空である場合は、制御装置21は、第1の水位検知器22Aから信号i3を受信し、第2のポンプ16Bを起動させて第1のポンプ16Aを停止させる。第2のポンプ16Bが起動することにより、第2の水槽11B内の水が使用される(ST24)。システム外からの給水要求がなくなり、次に給水要求が生じたときも第2のポンプ16Bが起動する。このとき、第1の弁13Aは閉止の状態で維持されており、第1の水槽11Aも空の状態が維持されている。第1の水槽11Aは空の状態が維持されているので、特別な監視を要せずして作業をする者の都合のよい時間に第1の水槽11Aに対して所定の作業をすることができる。また、第1の水槽11Aに対して所定の作業をする際に、捨てなければならない水量は極めて少なく、第1の水槽11Aを清掃する場合は、水槽内に残ったわずかな水を清掃に使用することもできる。
第1の水槽11A内が空になり、所定の作業が終了するまでの間、制御装置21は、第1の水槽11Aの水抜き状態を終了する指令があるか否かの判断を行なう(ST25)。第1の水槽11Aの水抜き状態を終了する指令は、典型的には、作業をする者が作業終了時にスイッチ40のダイヤル41(図3参照)を「常時」に切り換えることにより、信号i8として制御装置21に送信される。第1の水槽11Aの水抜き状態を終了する指令がなければ引き続き第2の水槽内の水を使用する(ST24)。第1の水槽11Aの水抜き状態を終了する指令があれば定常運転に戻る(ST1)。定常運転に戻る際に、制御装置21は、第1の弁13Aに信号i1を送信して第1の弁13Aを開にする。
第1の水槽11Aについて所定の作業が終了し、第2の水槽11Bに対して所定の作業を行なうために水槽内を空にしたい場合は、第2の水槽11B内を空の状態にしたい日時を制御装置21に入力する。制御装置21はその設定を受けて、あらかじめ制御装置21に記憶されている第2の水槽11Bを空にするために必要な時間を基に、第2の弁13Bの制御を開始する日時を算出する。制御装置21は、内蔵のタイマーにより、第2の弁13Bの制御を開始する日時になったときに、第2の弁13Bに信号i4を送信して第2の弁13Bの制御を開始する。この第2の弁13Bの制御を開始する日時を、第2の水槽11Bの水抜き指令が発せられる日時とする。このようにして、水槽内が空の状態を、第1の水槽11Aから第2の水槽11Bに切り換えるべく、第2の水槽11Bは水抜き指令を受ける。引き続き、第2の水槽11Bを空の状態にする運転について説明する。
第2の水槽11Bを空の状態にする運転においても、定常運転の状態から(ST1)、制御装置21は、まず第1の水槽11Aの水抜き指令があったか否かの判断をする(ST2)。ここで、第1の水槽11Aの水抜き指令があれば、第1の水槽11Aを空の状態にする運転を行なう(ST21〜ST25)。第1の水槽11Aの水抜き指令がなければ、第2の水槽11Bの水抜き指令があったか否かの判断をする(ST3)。ここで、第2の水槽11Bの水抜き指令がなければ定常運転(ST1)に戻る。
第2の水槽11Bの水抜き指令があったか否かの判断をする工程(ST3)において、第2の水槽11Bの水抜き指令があると、制御装置21は、第2の弁13Bに信号i4を送信して第2の弁13Bを閉止する(ST31)。第2の弁13Bが閉止すると、第2の水槽11B内の水が優先的に使用される(ST32)。第1の水槽11Aについて所定の作業が終了し、第1の水槽11Aに水が貯留された状態になっても、第2の水槽11B内の水が優先的に使用される状態においては、ポンプの自動交互運転が行なわれず、システム外から給水要求があるたびに第2のポンプ16Bが起動する。
第2の水槽11B内の水が優先的に使用される状態(ST32)においては、第2の弁13Bが閉止しているため、第2の水槽11B内の水位が下がりボールタップ14Bの弁が開になっても第2の水槽11Bへの水の補給が開始されない。このような第2の水槽11B内の水が優先的に使用される状態(ST32)において、制御装置21は、第2の水槽11Bが空になったか否かを判断する(ST33)。第2の水槽11Bが空になったか否かの判断は、典型的には、第2の水槽11B内の水位が第2のポンプ16Bを停止する水位まで下がったか否かにより行なう。すなわち、第2の水槽11B内が「空」とは、第2の水槽11B内の水位が、第2のポンプ16Bが停止する水位以下であることをいう。第2の水槽11Bが空になっていない場合は、引き続き第2の水槽11B内の水が優先的に使用される(ST32)。第2の水槽11Bが空になった場合は、次の工程に進む。
第2の水槽11Bが空になったか否かを判断し(ST33)、第2の水槽11Bが空である場合は、制御装置21は、第2の水位検知器22Bから信号i6を受信し、第1のポンプ16Aを起動させて第2のポンプ16Bを停止させる。第1のポンプ16Aが起動することにより、第1の水槽11A内の水が使用される(ST34)。システム外からの給水要求がなくなり、次に給水要求が生じたときも第1のポンプ16Aが起動する。つまり、自動交互運転は行なわれない。このとき、第2の弁13Bは閉止の状態で維持されており(図5参照)、第2の水槽11Bも空の状態が維持されている。第2の水槽11Bは空の状態が維持されているので、特別な監視を要せずして作業をする者の都合のよい時間に第2の水槽11Bに対して所定の作業をすることができる。また、第2の水槽11Bに対して所定の作業をする際に、捨てなければならない水量は極めて少なく、第2の水槽11Bを清掃する場合は、水槽内に残ったわずかな水を清掃に使用することもできる。
第2の水槽11B内が空になり、所定の作業が終了するまでの間、制御装置21は、第2の水槽11Bの水抜き状態を終了する指令があるか否かの判断を行なう(ST35)。第2の水槽11Bの水抜き状態を終了する指令は、典型的には、作業をする者が作業終了時にスイッチ40のダイヤル41(図3参照)を「常時」に切り換えることにより、信号i8として制御装置21に送信される。第2の水槽11Bの水抜き状態を終了する指令がなければ引き続き第1の水槽内の水を使用する(ST34)。第2の水槽11Bの水抜き状態を終了する指令があれば定常運転に戻る(ST1)。定常運転に戻る際に、制御装置21は、第2の弁13Bに信号i4を送信して第2の弁13Bを開にする。
給水システム1が定常運転になり、第2の弁13Bが開になると第2の水槽11Bへの水の補給が開始される。第2の水槽11B内の水位が上昇し、ボールタップ14Bの弁を閉止する水位に達すると、第2の水槽11Bへの水の補給は停止される。給水システム1が定常運転に戻ると(ST1)、第1のポンプ16A及び第2のポンプ16Bは、自動交互運転を行なう。
以上の説明では、受水槽10は第1の水槽11Aと第2の水槽11Bとの二つの水槽で形成されているとして説明したが(段落0022)、三つ以上の水槽で形成されるように構成されていてもよい。
以上の説明では、水位検知器22A、22Bは電極棒であるとして説明したが(段落0025)、電極棒以外の、例えばフロートスイッチを用いてもよい。
以上の説明では、ボールタップ14A(14B)により水槽内への水の補給を行ない、水槽内の水位が電極棒24dの先端に達したときに非常時として第1の弁13A(第2の弁13B)を閉止するとして説明した(段落0026、0039)。このようにすると、簡易な構成で水槽内に水を補給することができると共に、水槽内を常時満水に保つことも可能となる。しかしながら、ボールタップ14A(14B)による補給水停止水位を電極棒24dの先端より高位に設定して、通常時(非故障時)は水位検知器22A(22B)から第1の弁13A(第2の弁13B)に信号を送信して第1の弁13A(第2の弁13B)の開閉動作を制御することにより水槽内への水の補給を行なうこともできる。この場合は、ボールタップが、非常時に補給水を停止するように機能する。また、この場合は、本明細書中の「弁を開にする」の意味が、弁を開の状態で維持するのではなく、弁を開にする要求があったときは開にすることができる状態にあることを意味することとなる。このようにすると、特殊なボールタップを用いなくても、水の補給の開始水位と停止水位との水位差を確保することができる。
以上の説明では、連通流路18は第1の導出流路15A及び第2の導出流路15Bに接続されているとして説明した(段落0029)。このようにすると、受水槽10に余分な加工を施すことなく流路を加工することにより両水槽を連通させることができる。しかしながら、受水槽10内に設けられた内部連通管であってもよい。この場合は、仕切弁31A、31Bが不要となる。ただし、内部連通管を設けた場合であっても、内部連通管に連通閉止弁19が設けられることはいうまでもない。
以上の説明では、水槽内を空の状態にしたい日時を制御装置21に入力し、制御装置21のタイマーにより水槽内の水抜き運転を開始することとして説明した(段落0040、0045)。このようにすると、所定の作業に入るまでの時間が長時間ある段階で水槽内を空にする日時を設定しても、水槽内が空になってから所定の作業に入るまでの時間を最小限にすることができる。しかしながら、制御装置21にタイマーを設けずに、スイッチ41(図3参照)を操作した直後に水槽内の水抜き運転するように構成してもよい。この場合は、作業をする者が、水槽内を空の状態にしたい日時から水槽内の水を抜くのに要する時間を逆算した日時にスイッチを操作しなければならないが、タイマーを使用しない分、給水システム1の制御がシンプルになる。
以上の説明では、第1の水槽11Aが空の状態から第2の水槽11Bを空の状態に切り換える際、第1の水槽11Aについて作業が終了した後、一度定常運転に戻してから第2の水槽11Bの水抜き指令を行なうものとして説明した(段落0044、0045)。このようにすると、第2の水槽11Bに対する作業日時を改めて決定することができ、水槽内が空になるまでの待ち時間を無駄にしなくて済む。しかしながら、ダイヤル41(図3参照)を第1の水槽水抜きから第2の水槽水抜きへ直接操作する又は第1の水槽11A内を空の状態にする日時を設定する際に併せて第2の水槽11B内を空の状態にする日時を設定すること等により、第1の水槽11Aについて作業が終了した後、定常運転を経由せずに第2の水槽11Bの水抜き指令を行なうようにしてもよい。この場合、「第1の弁13Aを開にすると共に第2の弁13Bを閉止」するタイミングは、厳密に同時である必要はなく、第1の水槽11A又は第2の水槽11Bから導出される水が途切れなければ、どちらを先に動作してもよい。このようにすると、制御工程の一部を省くことができ、より短時間に第2の水槽11B内を空にすることができる。
以上の説明では、連通閉止弁19は常に閉止の状態であるものとして説明したが、定常運転時は開の状態にしておき、受水槽10の清掃等を行なうときに閉止の状態にするように操作してもよい。連通閉止弁19を定常運転時に開にしておくと、受水槽10を実質的に一つの水槽とみなすことができ、第1の水槽11A内の水と第2の水槽11B内の水とが均一に使用されることとなり、より受水槽10内の水の淀みが生じにくくなる。
本発明の実施の形態に係る給水システム及び給水システムに含まれる制御装置の構成を説明する図である。 水位検知器の構成を説明する図である。 給水システムの状態を切り換えるスイッチを示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る給水システムの制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給水システムの弁の状態を図4のフローチャートにおける各工程ごとに示す図である。 従来の給水システムの構成を説明する図である。
符号の説明
1 給水システム
11A 第1の水槽
11B 第2の水槽
12A 第1の導入流路
12B 第2の導入流路
13A 第1の弁
13B 第2の弁
15A 第1の導出流路
15B 第2の導出流路
16A 第1のポンプ
16B 第2のポンプ
18 連通流路
19 連通閉止弁
20 制御装置
22A 第1の水位検知器
22B 第2の水位検知器

Claims (6)

  1. 水を貯留する第1の水槽と;
    水を貯留する第2の水槽と;
    前記第1の水槽から水を導出する、第1のポンプが配設された第1の導出流路と;
    前記第2の水槽から水を導出する、第2のポンプが配設された第2の導出流路と;
    前記第1の水槽に水を導入する第1の導入流路であって、該第1の導入流路を流れる水を閉止する第1の弁を有する第1の導入流路と;
    前記第1の水槽の水位を検知する第1の水位検知器と;
    前記第1の水位検知器で検知された水位に基いて前記第1及び第2のポンプ並びに前記第1の弁を制御する制御装置であって、前記第1の弁を閉止した後、前記第1の水位検知器で検知された水位が前記第1のポンプを停止する水位になったときに、前記第1の弁の閉止状態を維持しつつ前記第2のポンプを運転する制御を行なう制御装置とを備える;
    給水システム。
  2. 前記第2の水槽に水を導入する第2の導入流路であって、該第2の導入流路を流れる水を閉止する第2の弁を有する第2の導入流路と;
    前記第2の水槽の水位を検知する第2の水位検知器と;
    前記第1の弁を閉止した後、前記第1の水位検知器で検知された水位が前記第1のポンプを停止する水位になったときに、前記第1の弁の閉止状態を維持しつつ前記第2のポンプを運転し、前記第2の水槽の状態と該第1のポンプを停止する水位になった第1の水槽の状態とを切り換える指令を受けた後、前記第2のポンプを運転している状態で前記第1の弁を開にすると共に前記第2の弁を閉止し、前記第2の水位検知器で検知された水位が前記第2のポンプを停止する水位になったときに、前記第2の弁の閉止状態を維持しつつ前記第1のポンプを運転する制御を行なう制御装置とを備える;
    請求項1に記載の給水システム。
  3. 前記制御装置は、前記制御を行なわないときに、前記第1のポンプが起動し停止した後に前記第2のポンプが起動し停止する自動交互運転を行なう制御装置である;
    請求項1又は請求項2に記載の給水システム。
  4. 水を貯留する第1の水槽に水を導入する第1の導入流路であって、第1の弁を有する第1の導入流路と、該第1の水槽から水を導出する第1の導出流路であって、第1のポンプが配設された第1の導出流路と、水を貯留する第2の水槽から水を導出する第2の導出流路であって、第2のポンプが配設された第2の導出流路と、該第1の水槽の水位を検知する第1の水位検知器とを備える給水システムに用いる制御装置において;
    前記第1の弁を閉止した後、前記第1の水位検知器で検知された水位が前記第1のポンプを停止する水位になったときに、前記第1の弁の閉止状態を維持しつつ前記第2のポンプを運転するように制御を行なう;
    制御装置。
  5. 前記給水システムは、前記第2の水槽に水を導入する第2の導入流路であって、第2の弁を有する第2の導入流路と、該第2の水槽の水位を検知する第2の水位検知器とを備え;
    前記第1の弁を閉止した後、前記第1の水位検知器で検知された水位が前記第1のポンプを停止する水位になったときに、前記第1の弁の閉止状態を維持しつつ前記第2のポンプを運転し、前記第2の水槽の状態と該第1のポンプを停止する水位になった第1の水槽の状態とを切り換える指令を受けた後、前記第2のポンプを運転している状態で前記第1の弁を開にすると共に前記第2の弁を閉止し、前記第2の水位検知器で検知された水位が前記第2のポンプを停止する水位になったときに、前記第2の弁の閉止状態を維持しつつ前記第1のポンプを運転するように制御を行なう;
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 水を貯留する第1の水槽と;
    水を貯留する第2の水槽と;
    前記第1の水槽から水を導出する、第1のポンプが配設された第1の導出流路と;
    前記第2の水槽から水を導出する、第2のポンプが配設された第2の導出流路と;
    前記第1のポンプの上流側かつ前記第2のポンプの上流側で前記第1の水槽と前記第2の水槽とを連通する連通流路であって、該連通流路内の水を閉止する連通閉止弁を有する連通流路とを備える;
    給水システム。
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