JP4411140B2 - 着脱式モータ - Google Patents

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Description

本発明は、支持部材に回転可能に支持された被駆動回転軸に、回転子を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータに関する。
被駆動回転軸に連結して回転力を与える駆動装置として、電動機461(以下、モータと言う)が使用されている。このモータ461は、電力を動力に変換する装置である。
図13に、このモータ461の構成の一例を説明するための中心断面図を示す。
図示のように、モータ461は、筒形の固定子464と、この固定子464の内側空間に収容されつつ、その固定子464に設けられた一対の軸受468によって両端部を回転可能に2点支持された回転子463とを備えている。この回転子463の外周面には永久磁石467が設けられている一方、前記固定子464の内周面には、円周方向の所定角度おきに複数のコイル466が設けられている。そして、これらコイル466に、前記所定角度に応じた位相差を持たせながら交流電流を流すことによって、前記永久磁石467が、円周方向のコイル466に順番に磁気的に吸引されて、回転子463が回転するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、このようなモータ461を用いて、所定の支持部材427に軸支された被駆動回転軸441を回転させる場合には、軸継ぎ手等の中間要素451によってモータ461の回転子463を前記被駆動回転軸441に連結する。そして、一旦連結したら、修理や点検目的以外では、切り離さない前提で使用されている。
特開平8−163844号公報(第2頁−第4頁、図1)
しかしながら、場合によっては、モータ461を被駆動回転軸441に着脱(前述の「連結」及び「切り離し」のことを言う)可能な構成にした方が好ましいケースもあり得る。例えば、複数の被駆動回転軸441に亘って一つのモータ461を共用させる場合等である。そして、この着脱を前提とした場合には、そのモータ461の構成を、前述した構成よりも更にシンプルかつコンパクトにすることが可能であると考えられるが、現在市場に提供されているモータ461は、そのようになっていない。
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、被駆動回転軸に、回転子を切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、コンパクト化を図れ、また、その構成要素の少ないシンプルで廉価な着脱式モータを提供することを目的とする。
主たる発明は、軸受を介して支持部材に軸心回りに回転可能に支持された被駆動回転軸に、回転子を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、貫通孔が設けられたケーシングと、前記貫通孔の一端側に設けられた軸受と、前記軸受を介して前記ケーシングに回転可能に支持され、前記貫通孔内に設けられた回転子と、前記貫通孔の内周面に、前記一端側とは反対の他端側の縁までに亘って設けられたコイルと、前記回転子の外周部分に、前記貫通孔の前記他端側の縁までに亘って当該貫通孔の内周面に対向して設けられた永久磁石と、を備え、前記回転子の軸心方向の前記他端側の端部には、前記被駆動回転軸の端部に形成された凸部と係合して、該被駆動回転軸に前記回転力を伝達するための凹部が、直接形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、被駆動回転軸に、回転子を切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、コンパクト化を図れ、また、その構成要素の少ないシンプルで廉価な着脱式モータを提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、本明細書及び図面には、少なくとも次の発明が記載されている。
第1に示す発明は、軸受を介して支持部材に軸心回りに回転可能に支持された被駆動回転軸に、回転子を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、前記回転子の軸心方向の端部には、前記被駆動回転軸の端部に形成された凸部と係合して、該被駆動回転軸に前記回転力を伝達するための凹部が、直接形成されていることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、回転子の端部には、凸部ではなくて凹部が形成されている。従って、前記軸心方向に関する着脱式モータの全長の短縮化を図れる結果、その着脱式モータを全体としてコンパクトにすることができる。
また、前記凹部は、前記回転子の端部に直接形成されているので、被駆動回転軸の凸部に連結するための軸継ぎ手等の中間要素を備えずに済む。従って、そのモータの構成をシンプルにできるとともに、その製造コストも廉価になる。また、前記中間要素による捩れ等の影響を排除することができて、当該着脱式モータは、被駆動回転軸への回転力の伝達精度に優れたものとなる。
第2に示す発明は、第1に記載の着脱式モータにおいて、前記凸部と前記凹部との係合は、前記凸部と前記凹部との前記軸心方向の相対移動を許容しつつ、前記軸心回りの相対回転を規制するスプライン嵌合であることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記凸部と前記凹部とを、前記軸心方向に相対移動させるだけで、これらを係合させたり当該係合を解除させたりすることができる。よって、回転子と被駆動回転軸との連結及び切り離しを簡単かつ確実に行うことができる。
また、係合時には、前記スプライン嵌合によって、前記軸心回りの相対回転は確実に規制されるため、回転子の回転力を被駆動回転軸へ確実に伝達可能となる。
第3に示す発明は、第1又は2に記載の着脱式モータにおいて、前記凹部が形成された前記端部の外周部分には、第1磁性体が設けられているとともに、該第1磁性体と対向する固定子の部分には、前記第1磁性体と協同して前記回転力を発生するための第2磁性体が設けられていることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記凹部は、第1磁性体で囲まれた前記端部の内側部分に形成されていることになる。よって、第1磁性体で囲まれた前記内側部分を、連結部材として有効利用できる結果、着脱式モータの軸心方向の寸法のコンパクト化が図れる。
第4に示す発明は、第3に記載の着脱式モータにおいて、前記固定子は、前記回転子を収容するための前記軸心方向に沿った孔を有し、該孔の内周面に前記第2磁性体が配置されており、前記回転子の両端部は、前記孔の端部近傍における前記孔から突出しない位置に位置していることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、回転子の端部は、前記孔の端部近傍における前記孔から突出しない位置に位置している。従って、第1磁性体と第2磁性体とが対向する範囲を、前記軸心方向に関して十分広く確保できて、もって、その外形寸法がコンパクトな割には大きな回転力を出力するモータを構成可能となる。
第5に示す発明は、軸受を介して支持部材に軸心回りに回転可能に支持された被駆動回転軸に、回転子を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、切り離し状態の前記回転子は、前記モータの固定子に設けられた唯一の軸受によって片持ち支持され、連結状態の前記回転子は、前記唯一の軸受に加えて、前記被駆動回転軸を介して前記支持部材の軸受に支持されて2点支持状態になることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、連結状態の回転子は、前記被駆動回転軸を介して前記支持部材の軸受にも支持される。従って、モータ自身が備える軸受の数を一つに減らしても、連結状態においては、その回転子は2点支持されることとなって、当該回転子は安定して駆動回転することができる。
すなわち、回転子の回転状態の安定性を何等損ねずに、着脱式モータ自体が備える軸受の数を一つに減らすことができて、そのモータの構成をシンプルにできるとともに、その製造コストも廉価になる。
第6に示す発明は、第5に記載の着脱式モータにおいて、前記唯一の軸受は、前記回転子の両端部のうちの、連結される方の端部とは逆側の端部を支持していることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、2点支持状態を作り出す二つの軸受の間に回転子が位置することになって、当該回転子は完全に両持ち支持されるため、その回転状態を更に安定化させることができる。
第7に示す発明は、第5又は6に記載の着脱式モータにおいて、前記唯一の軸受は、玉軸受であることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記唯一の軸受は、廉価な玉軸受であるので、着脱式モータの製造コストを更に低く抑えることができる。
また、玉軸受であるために、切り離し状態たる片持ち支持状態における回転子の端部は、前記玉軸受を支点として揺動することができる。従って、前記凸部と前記凹部とが係合する際に、互いに位置ずれしている場合でも、前記凸部に前記凹部が倣うように前記端部は揺動できて、もって、係合し損なう可能性を低く抑えることができる。
第8に示す発明は、第5乃至7のいずれかに記載の着脱式モータにおいて、前記固定子は、前記回転子を収容するための前記軸心方向に沿った孔を有し、該孔の内周面には、前記回転子の外周面に設けられた第1磁性体と協同して前記回転力を発生するための第2磁性体が配置され、前記回転子の端部は、前記孔の端部近傍における前記孔から突出しない位置に位置していることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、回転子の端部は、前記孔の端部近傍における前記孔から突出しない位置に位置している。従って、第1磁性体と第2磁性体とが対向する範囲を、前記軸心方向に関して十分広く確保できて、もって、外形寸法がコンパクトな割には大きなトルクを発生するモータを構成可能となる。
第9に示す発明は、第8に記載の着脱式モータにおいて、前記回転子の回転を検出するためのセンサが、前記軸心方向における前記唯一の軸受と前記第2磁性体との間に設けられていることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記センサは、前記回転子の軸受と前記第2磁性体との間に設けられており、軸受の近傍に位置している。従って、前記回転子の回転を安定して検出することができる。
第10に示す発明は、第3、4、8、及び9のいずれかに記載の着脱式モータにおいて、前記第1磁性体及び第2磁性体のうちの一方は、電流が流れるコイル又は永久磁石であり、他方は、電流が流れるコイルであることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記他方の磁性体たるコイルに電流を流すと、前記一方の磁性体には電磁力による回転力が発生し、これによって回転子は回転する。従って、電流を投入することによって被回転駆動軸を回転させることができる。
第11に示す発明は、第3、4、5乃至10のいずれかに記載の着脱式モータにおいて、前記固定子と前記支持部材には、前記回転子と前記被駆動回転軸との連結状態において係合して、互いの相対回転を規制するための係合凸部と係合凹部とが形成されていることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、前記連結状態においては、前記係合凸部と係合凹部との係合によって、前記モータの固定子は、前記支持部材に回転不能に連結される。従って、回転子の回転に伴って、その回転反力が前記固定子に作用しても、当該固定子は動くこと無く前記回転反力に有効に対抗可能である。従って、前記回転子は、所期の回転力を被駆動回転軸へと確実かつ安定的に伝達可能となる。
第12に示す発明は、第1乃至11のいずれかに記載の着脱式モータにおいて、前記回転子と前記支持部材との連結及び切り離しは、前記軸心方向に設定された待機位置と連結位置との間を往復移動可能な挟持アームが前記モータを挟むことによってなされ、前記固定子の一対の外側面には、前記挟持アームが挟むための溝部が、前記軸心方向と交差する方向に沿って刻設されていることを特徴とする。
このような着脱式モータによれば、溝部は、前記軸心方向と交差する方向に沿って刻設されている。従って、挟持アームは、前記モータを挟持して軸心方向に往復移動する際にも、前記溝部に有効に係合し、これによって、着脱式モータへ前記連結及び切り離しのための外力を確実に与えることができる。その結果、前記連結及び切り離し動作の確実性を高めることが可能となる。
===第1実施形態===
図1及び図2は、本発明に係る第1実施形態の着脱式モータ61を説明するための縦断面図であり、図1は、着脱式モータ61の回転子63を被駆動回転軸41から切り離した状態を示し、また図2は連結した状態を示している。なお、回転子63の一部及び被駆動回転軸41は側面視で示している。
この着脱式モータ61は、軸心C41回りに回転可能に支持された適宜な被駆動回転軸41に対して、前記着脱式モータ61の回転子63を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸41に回転力を与えるものである。
すなわち、回転子63の軸心C63方向の端部には、前記被駆動回転軸41の端部に形成された凸部41aと係合して、該被駆動回転軸41に回転力を伝達するための凹部63aが形成されている。そして、被駆動回転軸41を回転させる場合には、回転子63の凹部63aを被駆動回転軸41の凸部41aに係合させて回転子63を被駆動回転軸41に連結する一方、回転させない場合には、前記凸部41aと前記凹部63aとの係合を解いて被駆動回転軸41から回転子63を切り離す。
<<<被駆動回転軸41>>>
図1に示す被駆動回転軸41は、その軸心C41方向を鉛直方向の上下に向けた状態で、支持部材としてのハウジング27に玉軸受43を介して軸心回りに回転可能に支持されている。なお、玉軸受43は、被駆動回転軸41の両端部を支持すべく、ハウジング27の上部と下部とに一対設けられている(例えば、図9を参照)。また、図1に示す被駆動回転軸41の上端部には、前記凸部41aが形成されているが、これについては後述する。
<<<着脱式モータ61>>>
本第1実施形態の着脱式モータ61は、鉛直方向に沿った貫通孔64aを有する固定子としてのケーシング64と、前記貫通孔64aに軸心C63方向を揃えて収容されて軸心C63回りに回転可能に支持された回転子63と、この回転子63の回転角度等を非接触で検出するためのセンサとしてのロータリエンコーダ65と、を備えた所謂交流(AC)サーボモータである。
すなわち、ケーシング64の貫通孔64aの内周面には、円周方向に沿って、所定角度おきに、複数のコイル66(導線を所定回数だけ巻回したもの)が設けられており、また、回転子63の外周部分には、N極及びS極の永久磁石67が、前記軸心C63に関して線対称の位置に配置されている。そして、付属の電源テーブル62を介して、これらコイル66に、前記所定角度に応じた位相差を持たせながら交流電流を流すことによって、前記永久磁石67が、各コイル66に順番に磁気的に吸引及び反発されて、回転子63が一定方向に回転するようになっている。
(1)ケーシング64
ケーシング64は、略直方体形状である。そして、前記貫通孔64aの上端部に玉軸受68が設けられており、これによって前記回転子63を軸心C63回りの回転可能に支持している。また、この玉軸受68の直下には、前記ロータリーエンコーダ65が設けられており、更に、このロータリーエンコーダ65の下から前記貫通孔64aの略下端縁までに亘っては、前述のコイル66が配置されている。
なお、ロータリーエンコーダ65は周知構成のものである。すなわち、回転子63側に固定される円板部材(不図示)と、この円板部材を上下に挟むようにケーシング64側に固定される発光素子(不図示)及び受光素子(不図示)とから構成され、円板部材の円周方向に沿って形成された多数のスリットを通過する光を前記受光素子が検出することによって回転子63の回転角度や回転速度を検出する。そして、ここでは、当該ロータリーエンコーダ65は、前記回転角度等を安定して検出すべく、前記玉軸受68の直下に配置されている。
また、ケーシング64の互いに対向する一対の外側面には、水平方向に沿って溝部64cが刻設されている。この溝部64cは、後記モータ着脱装置71によって着脱式モータ61を被駆動回転軸41に着脱する際に供するものであり、これについては後述する。
(2)回転子63
回転子63は略円柱形状であり、その上下端部は、それぞれに、前記貫通孔64aの上下端縁の近傍において当該端縁から突出しない位置に位置している。従って、この回転子63の外周部分に配される永久磁石67を、前記コイル66が配置される貫通孔64aの下端縁までに亘って対向配置させることが可能である。その結果、前記コイル66と前記永久磁石67とが対向する範囲を、前記軸心C63方向に関して十分広く確保することができて、もって、当該着脱式モータ61は、その外形寸法がコンパクトな割には大きな回転力を出力可能となっている。
この回転子63の下端部が、前記被駆動回転軸41の上端部に、互いの回転中心を揃えながら連結される。この連結構造は、所謂スプライン嵌合であり、回転子63には、その軸心C63と回転中心を揃えて前記凹部63aが直接形成され、また、被駆動回転軸41には、その軸心C41と回転中心を揃えて前記凸部41aが形成されている。そして、前記着脱式モータ61が、その下方に位置する被駆動回転軸41に対して下降していき、そのハウジング27上面に載置される過程において、前記回転子63の凹部63aが、前記被駆動回転軸41の凸部41aを嵌入することによって連結される。
なお、この連結する際に、前記凹部63aが前記凸部41aに対して多少位置ずれしている場合でも、本第1実施形態の構成によれば速やか嵌入可能である。なぜなら、回転子63は玉軸受68によって上端部を支持されているために、その下端部は、玉軸受68を支点としてある程度揺動可能であるからである。すなわち、連結する際には、前記凹部63aが前記凸部41aに倣うように回転子63の下端部は揺動する。
また、図2に示す連結状態においては、前記スプライン嵌合によって、回転子63と被駆動回転軸41との軸心回りの互いの相対回転は確実に規制され、もって、回転子63の回転力を被駆動回転軸41へ確実に伝達可能となる。ちなみに、この第1実施形態に適用したスプライン嵌合の種類は、いわゆる角スプライン嵌合であり、前記凹部63a及び前記凸部41aの水平断面形状は、共に矩形形状になっている。
この連結状態において着脱式モータ61の回転子63が駆動回転する際には、着脱式モータ61のケーシング64は、前記回転方向と逆向きの回転反力を受ける。そして、この回転反力に対抗できずにケーシング64が動いてしまうと、前記回転子63の回転動作精度は悪くなる。このため、この第1実施形態では、当該連結状態において、ケーシング64とハウジング27とを回転不能に連結するようにしている。この連結構造は、図1に示すように、ケーシング64の下端面から突設された複数の回り止めピン(係合凸部)64bと、これら回り止めピン64bに対応させて前記ハウジング27の上端面に形成されたピン孔(係合凹部)27bとから構成される。そして、これらが係合することによってハウジング27に連結されたケーシング64は、前記回転反力に有効に対抗可能となる。
ところで、本第1実施形態において、回転子63の下端部に凸部ではなく凹部63aを直接形成したのは、次の理由からである。この下端部の外周部分には、前述したように永久磁石67が設けられているが、その内側部分には、なにも設けられていない。そこで、この内側部分に凹部63aを直接形成すれば連結部材として有効に機能させることができて、着脱式モータ61の軸心C63方向寸法の短縮化を図れるためである。なお、前記凹部63aを下端部に直接形成しているので、被駆動回転軸41の凸部41aに連結するための軸継ぎ手等の中間要素を備えずに済み、その構成をシンプルにできて製造コストが廉価になるという効果も奏する。更には、前記中間要素による捩れ等の影響を排除することができて、被駆動回転軸41への回転力の伝達精度が良好になるという効果もある。
また、回転子63を支持する前記玉軸受68は、通常であれば、前記貫通孔64aの上下端部にそれぞれ設けられるべきところ、本第1実施形態では、貫通孔64aの上端部にのみに設けられ、下端部には設けられていない。
このため、図1に示す切り離し状態の着脱式モータ61においては、その回転子63は片持ち支持となり、安定して回転することはできない。但し、図2に示すように被駆動回転軸41に連結されれば、前記被駆動回転軸41の上端部を支持する玉軸受43にも支持されることになる結果、回転子63は2点支持状態となって、安定して回転することができる。すなわち、本第1実施形態では、連結状態において被駆動回転軸41の玉軸受43を回転子63の支持に利用することによって、自身が備える玉軸受68を一つに削減しているのである。その結果、連結状態における回転子63の回転の安定性を何等損ねずに、着脱式モータ61が備える玉軸受68の数を一つに減らしており、もってそのモータの構成をシンプルにし、その製造コストも廉価になっている。
また、玉軸受68を、貫通孔64aの下端部ではなく上端部に設けた理由は、連結状態においては、回転子63の下方には前記被駆動回転軸41の玉軸受43が存在しており、もって、回転子63は、この玉軸受43と前記玉軸受68との間で完全な両持ち状態に支持されるからである。そして、このように両持ち支持されれば、回転子63の回転状態を更に安定化させることができる。
===第2実施形態===
第1実施形態に係る着脱式モータ61は、回転子63に永久磁石67が設けられた所謂同期形(SM形)のACサーボモータであったが、本第2実施形態に係る着脱式モータ161は、回転子63にコイルが設けられた所謂インダクション形(IM形)のACサーボモータである点で相違する。
図3に、本第2実施形態に係る着脱式モータ161の縦断面図を示す。なお、図中では、回転子63の一部及び被駆動回転軸41は側面視で示している。また、第1実施形態に係る着脱式モータ61と同じ部分については同じ符号を付して示し、その説明は省略する。
この第2実施形態に係る回転子63の外周部分には、円周方向に沿って複数のコイル167が配置されている。なお、各コイル167は、それぞれに、所定回数だけ巻回した導線の両端を無端状に繋いでなる閉じたコイルである。そして、前述の第1実施形態と同様に固定子たるケーシング64の各コイル66に所定の位相差を持たせながら交流電流を流すと、この交流電流による電磁誘導によって前記回転子63のコイル167には誘導電流が流れる。すると、この誘導電流によって生じる磁界によって前記回転子63のコイル167は、前記ハウジング64の各コイル66に、順番に磁気的に吸引及び反発され、これによって回転子63が一定方向に回転するようになっている。
===第3実施形態===
第1実施形態に係る着脱式モータ61は、交流電流によって駆動する交流モータであったが、本第3実施形態に係る着脱式モータ261は、直流電流によって駆動する直流(DC)モータである点で相違する。
図4に、本第3実施形態に係る着脱式モータ261の縦断面図を示す。なお、図中では、回転子63の一部及び被駆動回転軸41は側面視で示している。また、第1実施形態に係る着脱式モータ61と同じ部分については同じ符号を付して示し、その説明は省略する。
この第3実施形態に係る固定子たるケーシング64の内周面64aには、前記コイル66の代わりに、N極及びS極の永久磁石266が、前記軸心C63に関して線対称の位置に配置されている。
一方、回転子63の前記凹部63aを除く外周部分には、導線を所定回数だけ巻回してなるコイル267が設けられており、この導線の両端は整流子269aに接続されている。この整流子269aは、これと接触するブラシ269bとによって、電源ケーブル62からブラシ269bに投入される直流電流を交番電流に変換して前記コイル267に流すものであり、コイル267とロータリーエンコーダ265との間に配置されている。そして、前記コイル267に交番電流が流れると、この交番電流によって生じる交番磁界によって前記回転子63のコイル167は、前記N極及びS極の永久磁石266に、順番に磁気的に吸引及び反発され、これによって回転子63が一定方向に回転するようになっている。
===本発明に係る着脱式モータの工作機械1への適用例===
<<<工作機械1の概要>>>
図5は、第1実施形態の着脱式モータ61を適用した工作機械1の斜視図である。また、図6は、工作機械1における加工エリアA1から分岐ポイントP1にかけてを示す上面図である。図7は、参考例の工作機械301の斜視図である。なお、説明の便宜上、図1の右上に示すように、互いに直行する3方向のうちの水平方向の左右をX方向とし、鉛直方向の上下をY方向とし、水平方向の前後をZ方向と定義する。
図5に示すように、この工作機械1は、工具Tを用いてワークWを加工するための加工エリアA1と、ワークWを保持した複数の回転テーブル装置21を、所定の搬送軌道Trに沿って搬送する回転テーブル搬送機構81とを備えている。そして、前記搬送軌道Tr上に設定された加工エリアA1への分岐ポイントP1を介して、未加工のワークWを保持した回転テーブル装置21が加工エリアA1へ搬入される一方、同加工エリアA1での加工後には、前記分岐ポイントP1を介して、前記回転テーブル装置21は、加工済のワークWを保持した状態で搬送軌道Trへ搬出されるようになっている。
詳細には後述するが、前記回転テーブル装置21は、ワークWを回転可能に保持するテーブル23を有しており、加工エリアA1での加工中若しくは加工の合間に、前記テーブル23を回転させることで、適宜ワークWを回転させる。そして、このテーブル23を回転させるための駆動源として、前述の着脱式モータ61が適用されている。
すなわち、前記加工エリアA1には、着脱式モータ61が回転テーブル装置21に着脱可能に配置されており、加工エリアA1からの搬出時には、当該着脱式モータ61は回転テーブル装置21から切り離され、搬入時には連結されるようになっている。
なお、ここで、着脱式モータ61を適用している理由は、次のとおりである。図7に示す参考例の工作機械301のように、回転テーブル装置321毎にモータ361を備えていると、回転テーブル装置321の搬送中に着脱式モータ361の電源ケーブル362が絡まってしまう。これに対して、図5に示す着脱式モータ61を適用すれば、加工エリアA1に回転テーブル装置21が搬入されたら当該着脱式モータ61を連結し、搬出時には切り離すことができる。そして、モータ61が外された状態で回転テーブル装置21を搬送可能となる結果、電源ケーブル62の絡まりを未然に防ぐことができるためである。
以下、工作機械1の構成要素について詳細に説明する。
<<<加工エリアA1>>>
図5に示すように、加工エリアA1のZ方向の後ろ隣りには、横形マシニングセンタ11が配置されている。この横形マシニングセンタ11は、Z方向の前後に移動可能なコラム12と、このコラム12に設けられてY方向の上下に移動可能な主軸頭13とを有しており、この主軸頭13の水平な主軸14には、前記工具Tが保持されている。そして、加工エリアA1内に搬入されてX方向の左右に移動可能な回転テーブル装置21に対して、工具TをZ方向及びY方向に移動させることによって、前記回転テーブル装置21が保持するワークWに対して各種の加工を施すようになっている。なお、加工エリアA1内における回転テーブル装置21のX方向の移動は、加工エリアA1の基台17上面に、X方向に沿って配置されたスライドガイド18によって達成されている。
この横形マシニングセンタ11のX方向の左隣りには、前記工具Tを多種類に亘って収納する工具マガジン15が配置されており、更には、この工具マガジン15と横形マシニングセンタ11との間には、自動工具交換装置(ATC)16が配置されている。そして、このATC16によって、主軸14の使用済み工具が、前記工具マガジン15から取り出された次に使用予定の工具(不図示)に交換される。
また、前記加工エリアA1内におけるX方向の左端には、前述の着脱式モータ61及びモータ着脱装置71が配置されている。
<<<回転テーブル搬送機構81>>>
回転テーブル搬送機構81は、前記加工エリアA1のX方向の右隣りに配置されており、その搬送軌道Trとして、X方向に長い環状の循環軌道Trを有している。この循環軌道Trは、床面F上の基台82に環状に敷設されたレール83と、このレール83に案内支持されて移動する複数の移動台84とによって達成されている。そして、各移動台84には、回転テーブル装置21を備えたパレット85が載置されており、前記移動台84がレール83に沿って移動することによって、回転テーブル装置21がパレット85ごと搬送されるようになっている。
なお、各移動台84の上面には、分岐ポイントP1でX方向に沿うスライドガイド86が固定され、また、パレット85には、前記スライドガイド86にスライド移動可能に係合するスライドブロック(不図示)が固定されており、これによって、前記パレット85は、移動台84上を、分岐ポイントP1でX方向に移動可能に案内支持されている。また、前記循環軌道Trの左端には、前記分岐ポイントP1が設定されており、前記分岐ポイントP1に移動台84が停止した際には、その移動台84のスライドガイド86は、前記加工エリアA1の基台17上面のスライドガイド18に対して、高さ方向(Y方向)及びZ方向の位置に関して揃うようになっている。従って、この分岐ポイントP1に位置するパレット85は、加工エリアA1のスライドガイド18へと乗り移り可能であり、これによって、循環軌道Trの回転テーブル装置21は前記加工エリアA1へ搬入される。また、当然ながら、加工エリアA1にあるパレット85も、分岐ポイントP1に停止している移動台84のスライドガイド86へは乗り移り可能であり、これによって、加工エリアA1の回転テーブル装置21は、循環軌道Trへ搬出される。
ところで、図5に示すように、前記循環軌道Trにおける前記回転テーブル装置21は、ワークWを前記循環軌道Trの内側に向けた状態で搬送されるようになっている。従って、前記循環軌道Trに囲まれた内側の空きスペースを、例えば、回転テーブル装置21にワークWを保持させるための作業エリアA2として活用することができる。
また、図6に示すように、前記分岐ポイントP1では、循環軌道Trの左側に位置する前記加工エリアA1に、前記ワークWが前記内側を向いた状態、すなわち右側を向いた状態で搬入され、更に、この加工エリアA1における左端に、前記着脱式モータ61及びモータ着脱装置71が配置されている。従って、これら回転テーブル装置21、モータ61、及びモータ着脱装置71が、ワークWよりも加工エリアA1の左端側に位置することとなり、もって、これら装置21,61,71が、ワークWの右側のマシニングセンタ11による加工作業の邪魔になることは一切ない。
<<<回転テーブル装置21>>>
図8乃至図11に、回転テーブル装置21の説明図を示す。図8は、着脱式モータ61を連結した状態の回転テーブル装置21の斜視図であり、図9は、その中心縦断面図、図10は図9中のX-X線矢視の断面図である。また、図11は、着脱式モータ61を切り離した状態の回転テーブル装置21の中心縦断面図である。なお、図9及び図11では、回転子63の一部及び入力軸41等を側面視で示している。
この回転テーブル装置21は、ワークWを保持しつつ回転可能な略円柱形状のテーブル23と、このテーブル23を回転させるための回転力が入力される入力軸41と、これらテーブル23及び入力軸41を回転可能に支持するハウジング27とを備えている。そして、前記入力軸41に、前記加工エリアA1の着脱式モータ61が連結されて回転力が入力されると、前記テーブル23がその軸心C23回りに回転するようになっている。なお、ここで、入力軸41が前記被駆動回転軸に相当し、ハウジング27が前記支持部材に該当する。
詳細には、図10に示すように、前記テーブル23は、その軸心C23を水平方向に向けた状態で、クロスローラ軸受29を介してハウジング27に支持されている。このテーブル23の外周面には、その周方向に沿って等間隔に、複数のカムフォロア31が設けられている。また、テーブル23の盤面23aには、ワークWを保持するためのチャック33が設けられている。
一方、図9に示すように、入力軸41は、その軸心C41を鉛直方向の上下に向けながら、上下一対の玉軸受43によってハウジング27に回転自在に支持されている。この入力軸41の上端部には、前記着脱式モータ61の回転子63が連結される。
また、この入力軸41の外周面には、前記カムフォロア31と係合するグロボイダルカム45が形成されている。すなわち、前記外周面には螺旋状にリブ45aが形成されており、前記カムフォロア31は、このリブ45aに噛み合っている。そして、このリブ45aの形成位置は、入力軸41の周方向に沿って軸心方向の上下に変位するようになっているため、前記モータ61によって入力軸41が駆動回転されると、グロボイダルカム45の回転に伴って、このリブ45aと噛み合うカムフォロア31が、順次、テーブル23の周方向に移っていき、これによって、テーブル23が前記水平な軸心C23回りに回転するようになっている。
<<<着脱式モータ61及びモータ着脱装置71>>>
着脱式モータ61は、図5に示す加工エリアA1に配置されている。そして、この着脱式モータ61は、図5及び図9のように加工エリアA1に搬入された回転テーブル装置21に対して連結されて駆動源として機能する一方、ワークWの加工が終了して回転テーブル装置21が前記加工エリアA1から搬出される際には、図11のように回転テーブル装置21から切り離される。従って、図5に示すように、回転テーブル装置21が、加工エリアA1以外の任意の場所に在る時には、当該回転テーブル装置21は前記モータ61を備えておらず、これによって、この回転テーブル装置21の搬送時に、モータ61付属の電源ケーブル62が絡まってしまうことを未然に防止することができる。
図11に示すように、この着脱式モータ61は、前述した第1実施形態と同じ構成であり、固定子としてのケーシング64と、このケーシング64に回転可能に軸支される回転子63とを備えている。そして、付属の電源ケーブル62から交流電流が投入されると、前記回転子63が軸心C63回りに回転する。
この回転子63の軸心C63は、鉛直方向を向いており、もって、この回転子63の下端部が、前記回転テーブル装置21の入力軸41の上端部に、互いの回転中心を揃えながら連結される。
この連結構造は、前述したスプライン嵌合であり、着脱式モータ61の回転子63に、その軸心C63と回転中心を揃えて凹部63aが形成され、回転テーブル装置21の入力軸41には、その軸心C41と回転中心を揃えて凸部41aが形成されている。そして、前記着脱式モータ61が、その下方に位置する回転テーブル装置21に対して下降していき、そのハウジング27上面に載置される過程において、前記回転子63の凹部63aが、前記入力軸41の凸部41aを嵌入することによって連結される。ちなみに、前記凸部41aの周縁部41bには、面取りが施されているため、前記嵌入時に、互いの軸心の位置及び回転角度が多少ずれていても、これらのずれを許容して、速やかに凸部41aは凹部63a内に案内される。
また、この連結される際には、ケーシング64の下端面の回り止めピン64aと、ハウジング27の上端面のピン孔27aとが係合する。よって、ケーシング64はハウジング27に回転不能に連結されて、もって、着脱式モータ61の回転子63が駆動回転する際に、前記ケーシング64に作用する回転反力に、有効に対抗可能となる。
この着脱式モータ61の回転テーブル装置21への着脱は、前記加工エリアA1に配置されたモータ着脱装置71によって行われる。図12に、このモータ着脱装置71によって回転テーブル装置21と着脱式モータ61とが連結される様子を示す。
このモータ着脱装置71は、加工エリアA1に固定された本体72と、この本体72にリニアガイド73を介して、前記嵌入方向に揃えて上下昇降可能に案内支持された挟持部74とを備えている。そして、挟持部74のX方向の先端には、開閉駆動するU字状のアーム74aが設けられており、このアーム74aの内側に着脱式モータ61を位置させて開閉することによって、前記着脱式モータ61を挟んだり放したりする。
なお、ここで、ケーシング64の互いに対向する一対の外側面には、前記アーム74aが挟むための溝部64cが、前記上下方向と交差する水平方向に沿って刻設されている。そして、着脱式モータ61を挟持したアーム74aは、前記溝部64cに係合するようになっている。従って、その挟持状態でアーム74aを上下昇降した際に、着脱式モータ61がアーム74aから脱落してしまうことなく、着脱式モータ61へ前記連結及び切り離しのための外力を確実に伝えることができて、もって、当該連結及び切り離し動作を確実に実行可能となる。
ちなみに、前記挟持部74を昇降する駆動機構としては、例えば、モータ76を備えた送りねじ機構等が適用可能である。すなわち、前記モータ着脱装置71の本体72には、上下方向に軸心を揃えた雄ねじ77が回転自在に軸支され、また、前記挟持部74には雌ねじ(不図示)が固定され、当該雌ねじは、前記雄ねじ77に螺合している。よって、前記モータ76の回転によって雄ねじ77が回転すると、この雄ねじ77に螺合する雌ねじが、前記軸心方向たる上下方向に移動し、これによって、挟持部74に昇降動作を行わせることができる。
そして、このようなモータ着脱装置71によれば、次のようにして、モータ61の着脱が行われる。
先ず、図6に示すように、加工エリアA1に搬入された回転テーブル装置21は、パレット85の自走によって、X方向の左端に設定されたモータ着脱位置S1まで移動する。すると、このモータ着脱位置S1に配置されている前記モータ着脱装置71は、モータ61を挟持した挟持部74を上方の待機位置から下降させて、図12に示すように回転テーブル装置21のハウジング27上面に前記モータ61を載置させ、この載置状態で停止する。なお、この下降過程には、図9に示すように、回転テーブル装置21の入力軸41の嵌合凸部41aは、モータ61の回転子63の嵌合凹部63aに嵌入されるとともに、回転テーブル装置21のハウジング27のピン孔27aには、モータ61のケーシング64の回り止めピン64aが挿入される。ちなみに、このように嵌入等がなされる位置関係には、モータ着脱装置71の水平面内における配置位置を適宜調整することによって達成される。
そうしたら、図12に示す状態のまま、挟持部74のアーム74aを開かせてモータ61を放させた後、挟持部74を上方の待避位置へと戻し、これをもって、回転テーブル装置21へのモータ61の連結動作は終了する。
一方、モータ61を装着された回転テーブル装置21は、図6に示すように、マシニングセンタ11の工具Tがある右側の加工位置S2までX方向に沿って移動し、その後、マシニングセンタ11によるワークWの加工作業が開始される。なお、この加工作業の際には、図8に示すように、回転テーブル装置21は、モータ61から回転力を与えられてテーブル23を適宜回転する。
そして、この加工作業が終わったら、図6に示すように、回転テーブル装置21は、再び、X方向の左端にある前記モータ着脱位置S1へ移動する。そうしたら、モータ着脱装置71は、図12に示すように、待機位置の挟持部74を先程の停止位置(請求項に係る連結位置に相当)まで下降させた後、挟持部74のアーム74aを閉じさせて挟持部74にモータ61を掴ませる。そして、そのまま挟持部74を待機位置まで上昇させる。なお、この上昇過程においては、図11に示すように、前記嵌合凹部63aから嵌合凸部41aが抜けるとともに、ピン孔27aから回り止めピン64aが抜けて、回転テーブル装置21からモータ61は切り離され、これをもって、回転テーブル装置21からのモータ61の切り離し動作が終了する。そして、モータ61を切り離された回転テーブル装置21は、X方向の右側へ移動して、図6に示す前記分岐ポイントP1で待機していた移動台84に乗り移り、もって加工エリアA1から循環軌道Trへと搬出される。
===その他の実施形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
(a)前記実施形態に係る被駆動回転軸41の軸心C41は、鉛直方向を向いていたが、この軸心C41の方向は、何等これに限るものではなく、水平方向を向いていても良いし、水平及び鉛直方向から傾いていても良い。
(b)前記実施形態の着脱式モータ61,161,261は、そのケーシング64の下端面に回り止めピン64bを備えていたが、これに代えてピン孔を設けるようにしても良い。なお、この場合には、前記被駆動回転軸41のハウジング27の上端面に回り止めピンが突設されるのは言うまでもない。そして、この構成によれば、着脱式モータ61,161,261を、その軸心C63方向に関して更にコンパクトにすることができる。
(c)前記実施形態に係る被駆動回転軸41及び着脱式モータ61の回転子63は、玉軸受によって支持されていたが、この軸受の種類はこれに限るものではなく、例えばころ軸受を用いても良い。
(d)前記適用例に係る回転テーブル装置21にあっては、テーブル23の軸心C23方向が水平方向を向いていたが、この軸心C23方向は何等これに限るものではなく、鉛直方向を向いていても良いし、水平及び鉛直方向から傾いていても良い。
(e)前記適用例に係るマシニングセンタ11は、回転する主軸14が水平な横形マシニングセンタであったが、何等これに限るものではなく、例えば、鉛直な主軸14を主軸頭13に回転自在に備えた、所謂立形マシニングセンタであっても良い。
(f)前記適用例に係るモータ着脱装置71は、U字状のアーム74aを開閉駆動する構成であったが、開閉駆動させない構成にしても良い。そして、この場合には、回転テーブル装置21に対するモータ61の着脱は、次のようにしてなされる。
先ず、図6に示すように、加工エリアA1に搬入された回転テーブル装置21は、パレット85の自走によって、X方向の左端に設定されたモータ着脱位置S1まで移動する。一方、モータ着脱位置S1のモータ着脱装置71は、U字状のアーム74aの内側部分をモータ61の溝部64cに係合させて、モータ61を支持している。そして、上方の待機位置から前記アーム74aを下降させて、図12に示すように回転テーブル装置21のハウジング27上面に前記モータ61を載置させた状態となる載置位置で停止する。なお、この載置位置では、モータ61は回転テーブル装置21に連結されている。
そうしたら、図12に示すようにアーム74aが前記載置位置に停止した状態のまま、回転テーブル装置21は、右側の加工位置S2までX方向に沿って移動するが、その際には、前記溝部64cと前記アーム74aとの係合が解かれて、モータ61は、モータ着脱装置71から回転テーブル装置21へと受け渡される。
その後、前記加工位置S2においてマシニングセンタ11によるワークWの加工作業が行われ、当該加工作業が終わったら、図6に示すように、回転テーブル装置21は、再び、X方向の左端にある前記モータ着脱位置S1へ移動する。但し、その前に、モータ着脱装置71は、そのアーム74aを前記載置位置に待機させており、その結果、回転テーブル装置21が前記モータ着脱位置S1へ移動するだけで、U字状のアーム74aの内側部分にモータ61の溝部64cが係合し、これによって、アーム74aはモータ61を支持可能な状態となる。
そして、そのままアーム74aを待機位置まで上昇させれば、回転テーブル装置21から切り離されて、モータ61はモータ着脱装置71へ受け渡される。
本発明に係る第1実施形態の着脱式モータ61を説明するための縦断面図であって、着脱式モータ61の回転子63を被駆動回転軸41から切り離した状態を示している。 同じく縦断面図であって、前記回転子63を被駆動回転軸41に連結した状態を示している。 第2実施形態の着脱式モータを説明するための縦断面図である。 第3実施形態の着脱式モータを説明するための縦断面図である。 第1実施形態の着脱式モータ61を適用した工作機械1の斜視図である。 工作機械1における加工エリアA1から分岐ポイントP1にかけてを示す上面図である。 参考例の工作機械301を示す斜視図である。 着脱式モータ61を連結した状態の回転テーブル装置21の斜視図である。 同じく中心縦断面図である。 図9中のX-X線矢視の断面図である。 モータ61を切り離した状態の回転テーブル装置21の中心縦断面図である。 モータ着脱装置71によって回転テーブル装置21とモータ61とが連結される様子を示す斜視図である。 従来のモータの構成を説明するための図である。
符号の説明
27 支持部材、ハウジング
41 被駆動回転軸、入力軸
41a 凸部
43 玉軸受、軸受
61 着脱式モータ
61a 凹部
68 玉軸受、軸受

Claims (8)

  1. 軸受を介して支持部材に軸心回りに回転可能に支持された被駆動回転軸に、回転子を同軸かつ切り離し可能に連結することによって前記被駆動回転軸に回転力を与える着脱式モータであって、
    貫通孔が設けられたケーシングと、
    前記貫通孔の一端側に設けられた軸受と、
    前記軸受を介して前記ケーシングに回転可能に支持され、前記貫通孔内に設けられた回転子と、
    前記貫通孔の内周面に、前記一端側とは反対の他端側の縁までに亘って設けられたコイルと、
    前記回転子の外周部分に、前記貫通孔の前記他端側の縁までに亘って当該貫通孔の内周面に対向して設けられた永久磁石と、を備え、
    前記回転子の軸心方向の前記他端側の端部には、前記被駆動回転軸の端部に形成された凸部と係合して、該被駆動回転軸に前記回転力を伝達するための凹部が、直接形成されていることを特徴とする着脱式モータ。
  2. 請求項1に記載の着脱式モータにおいて、
    前記凸部と前記凹部との係合は、前記凸部と前記凹部との前記軸心方向の相対移動を許容しつつ、前記軸心回りの相対回転を規制するスプライン嵌合であることを特徴とする着脱式モータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の着脱式モータにおいて、
    切り離し状態の前記回転子は、前記貫通孔の一端側に設けられた唯一の前記軸受によって片持ち支持され、
    連結状態の前記回転子は、前記唯一の軸受に加えて、前記被駆動回転軸を介して前記支持部材の軸受に支持されて2点支持状態になることを特徴とする着脱式モータ。
  4. 請求項3に記載の着脱式モータにおいて、
    前記唯一の軸受は、前記回転子の両端部のうちの、連結される方の端部とは逆側の端部を支持していることを特徴とする着脱式モータ。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の着脱式モータにおいて、
    前記唯一の軸受は、玉軸受であることを特徴とする着脱式モータ。
  6. 請求項5に記載の着脱式モータにおいて、
    前記回転子の回転を検出するためのセンサが、前記軸心方向における前記唯一の軸受と前記コイルとの間に設けられていることを特徴とする着脱式モータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の着脱式モータにおいて、
    前記ケーシングと前記支持部材には、前記回転子と前記被駆動回転軸との連結状態において係合して、互いの相対回転を規制するための係合凸部と係合凹部とが形成されていることを特徴とする着脱式モータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の着脱式モータにおいて、
    前記回転子と前記支持部材との連結及び切り離しは、前記軸心方向に設定された待機位置と連結位置との間を往復移動可能な挟持アームが前記モータを挟むことによってなされ、
    前記ケーシングの一対の外側面には、前記挟持アームが挟むための溝部が、前記軸心方向と交差する方向に沿って刻設されていることを特徴とする着脱式モータ。
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