JP4410845B2 - ポ−タブルトイレ用フレ−ム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポ−タブルトイレ用フレ−ムに関し、詳しくは下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレのフレ−ムに関し、更に詳しくは家具調椅子型ポ−タブルトイレのフレ−ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トイレ室での排便や排尿が困難な人にはポ−タブルトイレが用いられている。現在、ポ−タブルトイレは、腰掛け(椅子に座った姿勢、すなわち、座位)高さになっている筒状本体、バケツ、便座および便蓋などをすべてプラスチック製とした、いわゆる標準型ポ−タブルトイレや、天然木ないし合板を使った家具調ポ−タブルトイレ等、各種のポ−タブルトイレが普及している。
【0003】
これらのポ−タブルトイレには、それぞれ特徴を有しているが、例えば、前記木製家具調椅子型ポ−タブルトイレでは、肘掛けや背もたれが腰掛け着座部分を大きく囲っていることから、使用者の起立・着座に安定性・安心感をもたせており、コモ−ドチェア構造による長時間の排便に好都合であり、また、足を引いて起立する空間があり、殊に、部屋の家具雰囲気にマッチして、より高級感を出しており、ひいては、基本的な用便の機能は標準的なトイレ部で満たし、家具調部を可及的に簡素化し、一般の椅子と同様シンプルな美観を出し、かつ、持運びや移動を容易にしている、という特徴をもっている。
【0004】
本出願人は、かかる特徴を生かした木製家具調椅子型ポ−タブルトイレを提供し、好評を得ている(例えば、実用新案登録第2547479号公報参照)。
【0005】
ところで、本出願人は、かかる木製家具調椅子型ポ−タブルトイレに、使用者の着座・起立に対し機械力による若干の支援をする装置を付加することにより、該使用者の自立を促し、ポ−タブルトイレ特有の更なる利便性を発揮させることに着目し、次のような提案をしている(特開2001−190448号公報)。
【0006】
すなわち、図4において、左右1対の、前後方向に長尺の水平支持体51に、前後1対の脚部用支柱52、52を立設して脚部53を構成し、該脚部53の左右側面を覆う側板54、肘掛け55、および、背もたれ56から座部57を構成し、該座部57に、バケツおよび便座からなるプラスチック製トイレ部を設け、該座部57を、左右1対の4節不等辺リンク機構(両テコ機構)58を介して、前記脚部53に載置・連結すると共に、前記脚部53の内部後方フレ−ムに立設した小形電動アクチュエ−タ−59により、前記座部57を上昇させながら前傾させることにより、使用者の起立・着座に対し若干の介助・支援を行うようにした木製家具調椅子型ポ−タブルトイレを提案している。
【0007】
これにより、特に、高齢者等の使用者の排便意思を削ぐことなく、着座・起立に対し若干の介助・支援を機械力により行い、しかも、小形電動アクチュエ−タ−59をポ−タブルトイレの内部後方に設けたので、若干の介助・支援のための小ストロ−クとマッチさせる特徴をもっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる提案の家具調椅子型ポ−タブルトイレでは、その後、次のような点が指摘された。
【0009】
この4節不等辺リンク機構58では、脚部53を固定し、これに平行に座部57を設け、これらを前方の短尺リンクと後方の長尺リンクとをピン結合した機構であるため、前方の短尺リンクと後方の長尺リンクとはそれぞれ脚部53を中心としてテコ運動となることから、座部57は尻の持上げ動作と前進動作とが同時合成運動となり、腰や背部、股、膝の関節部分の関節抱縮や痛みのある使用者であって、しかも、少なくとも用便後の初期動作の際、水平状態で持上げ運動のみの支援を欲する使用者にとっては、不満であるとの指摘があった。
【0010】
また、座部57の運動が、前記のように同時合成運動であって、用便後の起立時に、いきなり、尻が前方へ向け持上げられ、かつ、背もたれ56により突き出されるので、使用者にとって不安ないし恐怖がある、との指摘もなされた。
【0011】
なお、据置き式トイレ、つまりトイレ室の洋式トイレに関し、便座の基部側をガイドレ−ルにより昇降させ、便座が水平状で上昇した位置に、このガイドレ−ルに傾斜部を設け、使用者が立ったままで着座したり、起立したりできるように、便座がこの傾斜部に係止してその前部を低くし、後部を高くするようにした便座の昇降装置が提案されている(特公平3−24213号公報参照)。
【0012】
この便座の昇降装置に関する提案によると、足の弱い老人、病弱者、身体障害者等の使用者が用便するとき容易に着座したり、起立できる、とされている。
【0013】
しかしながら、かかる洋式トイレの便座の昇降装置に関する提案では、据置き式洋式トイレには、通常、背もたれがなく、しかも、この提案ではガイドレ−ルが背部に立設されていることから、便座を水平から前傾させても、使用者にとって押し出される感はあるものの、現実には押し出し力が働かず、ひいては、この提案はポ−タブルトイレ用フレ−ムには採用できない。
【0014】
そこで本発明は、本出願人の提案した前記木製家具調椅子型ポ−タブルトイレの前記指摘の不都合に鑑み案出されたもので、特に、小形アクチュエ−タ−の作動のスピ−ドを遅らすのではなく、発想を変え、上昇行程を加えることにより、スロ−モ−ション化を欲する使用者の要求に応えようとするもので、その要旨とするところは、次のとおりである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、1)ポ−タブルトイレ用フレ−ムを脚部と座部とで構成し、これらの間に、1個の小形アクチュエ−タ−により作動する4節回転機構を介在させたポ−タブルトイレ用フレ−ムにおいて、前記4節回転機構を4節平行リンク機構とし、該4節平行リンク機構の底辺リンクを規制リンクとし、上辺リンクを座部側とし、しかも、該4節平行リンク機構の前辺リンクを下方に延長して回動自在に支持すると共に、後辺リンクに前記小形アクチュエ−タ−を連結し、かつ、該底辺リンクを水平ガイドと、これに続く前方下向の前傾ガイドとにより規制するようにして、該座部を水平状態を保ちながら若干の前進かつ上昇させるようにし、該座部がある所定の位置に上昇すると該4節平行リンク機構のユニットを前傾させることにより、腰掛け状態のまま座部を前傾させるようにして、前記小形アクチュエ−タ−の同じ作動をスロ−モ−ション化して、前記座部のゆるやかな作動にさせ、いきなり、用便後の腰掛け状態からの起立時に尻が前方へ持上げられないようにしたことを特徴とするポ−タブルトイレ用フレ−ムにあり、また、2)請求項1のポ−タブルトイレを背もたれ付の下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレにしたポ−タブルトイレ用フレ−ムにあり、また、3)前記ある所定の位置を、腰掛け状態の使用者の足が床面から離れる位置の近傍とした請求項2に記載のポ−タブルトイレ用フレ−ムを要旨とするものである。
【0016】
したがって、本発明には次の実施態様が含まれる。
【0017】
(1)ポ−タブルトイレ用フレ−ムの座部を側面視逆L字状便座支持フレ−ムで構成し、該便座支持フレ−ムの逆L字横部を、有孔平板とすると共に該立部を、4節平行リンク機構の後辺リンクとし、該平板の孔にバケツおよびその周辺に便座を設け、更に、該平板に肘掛けおよび背もたれを一体に立設したもの。
【0018】
(2)座部の水平上昇位置を座位の使用者の足が床面から離れる位置の近傍としたもの。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。
【0020】
図1は本発明の実施例の要部分解斜視図、図2は図1の実施例の他の部分の分解斜視図、図3は図1の説明図であって、図4に示す従来例と同一部分はその説明を簡略化する。
【0021】
本発明の実施例の下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1は、その下部をプラスチック製筒体2(図2参照)で囲いながら、小形アクチュエ−タ−3により、座部5を持上げた後、前傾できるようにして、関節抱縮や痛みのある使用者や、足腰の弱い老人や怪我人等の使用者に対し介助を行うようにしたものである。
【0022】
特に、当該使用者が用便後、立上る際、この初期動作として尻を預けている座部5を、水平状で且つ若干前進させるように、すなわち、前方へせり出すようにして持上げた後、該座部5を前傾にして背もたれ19と共に使用者を押し出す作動を行うようにしている。
【0023】
次に、かかる作動機構について概説する。
【0024】
本実施例の下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1のフレ−ム、すなわち、ポ−タブルトイレに付加するフレ−ムは、脚部4と座部5とから構成し、これらの間に、小形アクチュエ−タ−3により作動する4節回転機構(周知のように、これはリンク装置の基本原形であって、4つのリンクを回り対偶、つまりピン結合により環状に組合せた機構で、前掲の4節不等辺リンク機構も含まれる)を介在させており、特に、この4節回転機構に、相対する2組のリンクが平行4辺形を形成する、いわゆる4節平行リンク機構6を採択して、床に平行な底辺リンク7を固定側ないし規制側とし、該底辺リンク7以外の他リンクを、伸縮する小形アクチュエ−タ−3により揺動させると、底辺リンク7に対抗する上辺リンク8が底辺リンク7と平行して運動し、かつ、上下動することから、この上辺リンク8側を座部5に構成すると、座部5は水平状態を保ちながら前進し、かつ、上昇する。
【0025】
そして、座部5が所定の位置近傍(例えば、座位の使用者の足が床から離れない高さ)に上昇すると、その途中から、この4節平行リンク機構6の全体つまりユニットを前傾(前とは背もたれ側を後としたもので、この前後に対し両側を左右とし、したがって、前傾とは前方下向をいう)させると座部5は前傾する。
【0026】
したがって、この座部5は、いきなり前傾するのではなく、図4のものに対し、上昇という行程を付加して前傾するから、小形アクチュエ−タ−3の同じ作動スピ−ドに対し、スロ−モ−ション化する。勿論、4節平行リンク機構6による座部5の昇降のみで、前傾がなければ、かかる効果はない。
【0027】
すなわち、この4節平行リンク機構6を、特に、その前辺リンク10の下部を延長して回動自在に支持し、底辺リンク7を、水平のみのガイド(11A)と、これに前方に続く前傾のみのガイド(11B)とで案内するようにし、しかも、例えば、不図示であるが前辺リンク10および後辺リンク12を後傾状態にする。
【0028】
そこで、後辺リンク12(または他の部材)に、小形アクチュエ−タ−3の伸び作動を伝達すると、後辺リンク12の下部は水平のガイド(11A)に規制されて前進のみを行うが、その上部は前進しながら上昇する。すなわち、上辺リンク10は水平状態で上昇しながら前進する。
【0029】
次いで、底辺リンク7が前傾のガイド(11B)に入り規制されると、前傾状態で前進のみするから、4節平行リンク機構ユニットが前傾して底辺リンク7の後部が上り、ひいては、前辺リンク10が前傾する。したがって、4節平行リンク機構6のユニットが前傾姿勢となる。
【0030】
次に、この4節平行リンク機構6の前傾装置の具体例を、下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1と共に説明する。
【0031】
この4節平行リンク機構6は左右1対に構成し(したがって、以下、片側のみを述べる)、前辺リンク10を、脚部4の一部を構成するL字状フレ−ム13のL字立部で構成し、また、後辺リンク12を、座部5の一部を構成する側面視逆L字状便座支持フレ−ム14の逆L字立部で構成して、これらを組合せて、側面視略4角枠にする。つまり、箱体に構成する。
【0032】
したがって、このL字状フレ−ム13の立部と、側面視逆L字状便座支持フレ−ム14の立部とは、通常の状態で垂直状に平行になっていて、前辺リンク10と後辺リンク12とを構成している。そして、当然、底辺リンク7と上辺リンク8とは水平状に平行になっている。
【0033】
このL字状フレ−ム13の屈曲部近傍を、脚部4の他の一部を構成し、且つポ−タブルトイレ用フレ−ム全体を支持する作動しないベ−スフレ−ム15の前方で、回転自在に支持する。また、L字状フレ−ム13の横部に、後方から水平ガイドスリット11Aとこれに続く前傾ガイドスリット11Bとを形成する。
【0034】
これらの左右1対のガイド11には、1本の棒体からなる水平状のスライドバ−16を貫通して架設する。
【0035】
一方、前記ベ−スフレ−ム15は平面視で4角枠状に構成されていて、その左右面には、前記ガイド11の前後方向の案内長さと略同じ長さで水平にベ−スガイドスリット17を形成して、これらのベ−スガイドスリット17に、ガイド11に架設したスライドバ−16の左右端部を架設する。
【0036】
そして特に、このスライドバ−16の端部と、底辺リンク7の略中間部とを取付位置変更自在の連結リンク18で連結すると、このスライドバ−16は水平および前傾ガイドスリット11A、11Bとベ−スガイドスリット17とで案内・規制されるので、底辺リンク7は4節平行リンク機構6における固定側リンクないし規制側リンクに構成することができる。
【0037】
また、前記ベ−スフレ−ム15の後部左右略中間には、小形(電動)アクチュエ−タ−3を立設し、これを側面視逆L字状便座支持フレ−ム14の後部に連結して小形アクチュエ−タ−3の伸び作動を、上方かつ、やや前方に伝達する。
【0038】
したがって、下辺リンク7が制御リンクになっているので、小形アクチュエ−タ−3が伸び作動すると、側面視逆L字状便座支持フレ−ム14は、水平状態を保持して、やや前進しながら上昇する。
【0039】
次いで、スライドバ−16が更に前進して前傾ガイドスリット11Bへ入り案内されると、L字状フレ−ム13は、ベ−スフレ−ム15で支持された支点を中心に前方へ回動するので、底辺リンク7の後部が上りながら前進して、4節平行リンク機構6のユニットが前傾姿勢となる。
【0040】
したがって、側面視逆L字状便座支持フレ−ム14は水平から前傾の姿勢となり、しかも、この側面視逆L字状便座支持フレ−ム14に設けた背もたれ19が前倒しとなって、着座している使用者を押し出すようになる。勿論、小形アクチュエ−タ−3を縮み作動させると、座部5は初期の状態に戻る。
【0041】
次に、以上の下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1の細部を説明する。
【0042】
先ず、側面視逆L字状便座支持フレ−ム14は合成樹脂製であって、その逆L字横部を、中央に大きく開口した4辺状の平板20で構成し、その後方に左右1対の後辺リンク12たる逆L字立部を一体成形する。
【0043】
この平板20上に、汚物入れ用バケツ21を着脱自在に装着する受け板22を取付け、この受け板22に便座23および、不図示のスライドリンクを介して蓋体を兼ねる座板24を取付ける。
【0044】
また、この平板20の両側には、高さ調節自在の足をもつ肘掛け25を立設する。この肘掛け25の1つの前端にアクチュエ−タ−用スイッチ26を設けて、使用者が用便後容易にスイッチ操作をするようにしている。
【0045】
また、この平板20の後部には、足のある背もたれ19を平板20に略直交して立設している。したがって、平板20が水平状態から前傾状態になると、背もたれ19は前かがみとなって使用者の尻ないし背部を押し出す。
【0046】
次に、L字状フレ−ム13は合成樹脂製であって、左右1対のこのフレ−ムは、そのL字立部の上方を連結板27により一体にしている。
【0047】
したがって、このL字状フレ−ム13や側面視逆L字状フレ−ム14は、合成樹脂射出成形品で平板20を天板とする4角箱状に強固に一体化することができ、下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1のフレ−ムとして、鋼管等を用いたパイプフレ−ムと違い、好都合となる。勿論、木製や金属製であってもよいが、高価となる。
【0048】
次に、ベ−スフレ−ム15は帯状の合成樹脂製板を4角枠状に構成し、そのコ−ナ内側にそれぞれ高さ調節用アジャスタ−28を設けて、便座23の高さを調節できるようにすると共に、ポ−タブルトイレ自体の妄動を防いでいる。
【0049】
次に、本発明の特徴の1つである下部囲い式について述べる。
【0050】
本発明は下部囲い式に構成しているので、機械力による介助・支援する部材を目視困難に覆っており、その反面、その作動機構が大きく制約される。例えば、アクチュエ−タ−を小形のもの1個を使用することになる。
【0051】
さて、通常、ポ−タブルトイレは便座から下の部分、つまり、下部を囲って、例えば家具調の特徴を出しているが、本実施例の下部囲い式では、プラスチック製筒体2を用い、4角筒状本体上部カバ−2Aと4角筒状の本体下部カバ−2Bとに分けている。勿論、この筒体2は木製調合板にするとよい。
【0052】
本体上部カバ−2Aは、主として脚部4側全体を略囲っていて、しかも、本体上部カバ−2Aは本体下部カバ−2Bをも覆うように大きく形成している。この本体下部カバ−2Bはベ−スフレ−ム15を囲っている。
【0053】
以上のような下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ1であるから、図3(A)図における用便後、便座23を低い位置から上昇させる場合、スイッチを操作して小形アクチュエ−タ−3を伸び作動させると、座部5はまず水平状態のまま上昇しながらやや前方に押し出される(図3(B))。
【0054】
この時、L字状フレ−ム13に設けた水平ガイドスリット11Aと、ベ−スフレ−ム15に設けたベ−スガイドスリット17との中でスライドバ−16が前方へスライド移動する。このL字状フレ−ム13には前方へ回動させるモ−メントが働いているが、固定されたベ−スフレ−ム15により、この回動を規制されるのでユニットの前傾はない。
【0055】
更に、小形アクチュエ−タ−3を伸び作動させると、図3(C)のようにスライドバ−16がL字状フレ−ム13に設けた水平ガイドスリット11Aから前傾ガイドスリット11B内に入る。するとL字状フレ−ム13がベ−スフレ−ム15の支点を中心として前方に回転すると共に、座部5が前傾する。その結果、使用者はポ−タブルトイレから離れることができる。また、着座するときは、前記と逆の作動を行う。
【0056】
そして、座部5が傾動し始める便座23の上面の高さは、使用者の足が床から離れない高さが良く、足が床から離れると、前傾したとき使用者は恐怖感を抱くことがある。
【0057】
したがって、一般的には、40cm程度が好ましいが、使用者の体格や脚力に合わせて、アジャスタ−28を調整したり連結リンク18の底辺リンク7への連結位置を変えることにより調整する。そして、傾動角度は大き過ぎると前のめりになり転倒の危険性があるため、10〜20°が好ましい。
【0058】
なお、本実施例では、汚物入れ用バケツ21が座部5と共に昇降する構成としたが、汚物入れ用バケツ21をベ−スフレ−ム15上に載置しておき、昇降しないようにしてもよいし、また、この箱状ポ−タブルトイレ用フレ−ムを背もたれのある据置き式洋式トイレの本体に適用してもよい。
【0059】
勿論、本発明の4節平行リンク機構6には、単独の節を組合せた構成でもよいが、他の機構部材、例えば平板20と兼用してもよい。
【0060】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、ポ−タブルトイレの座部をいきなり前傾させるのではなく、一旦若干上昇させながら前傾させるので、殊に、上昇と前進とを同時に合成させた後、前傾・やや前進させるので、1個の小形アクチュエ−タ−による座部の小ストロ−クの作動がスロ−モ−ション化して、スム−スな起立支援を行うことができ、使用者の不安や恐怖を除き、介護機器として好都合にすることができる。
【0061】
また、関節部分の痛みのある使用者等にとって用便後の初期動作支援に好都合となる。
【0062】
しかも、4節平行リンク機構のユニットの前傾運動を1個の小形アクチュエ−タ−により行うことができ、ひいては、ポ−タブルトイレ用フレ−ムとして好都合となる。
【0063】
請求項2の発明によると、前記の他、背もたれによって行う、使用者に対する突き出し作用を緩衝化することができる。
【0064】
請求項3の発明によると、前記の他、前傾した使用者に、特に恐怖感を除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の要部分解斜視図である。
【図2】 図1の実施例の他の部分の分解斜視図である。
【図3】 図1の説明図である。
【図4】 従来例である。
【符号の説明】
1…下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレ、2…筒体、3…小形アクチュエ−タ−、4…脚部、5…座部、6…4節平行リンク機構、7…底辺リンク、8…上辺リンク

Claims (3)

  1. ポ−タブルトイレ用フレ−ムを脚部と座部とで構成し、これらの間に、1個の小形アクチュエ−タ−により作動する4節回転機構を介在させたポ−タブルトイレ用フレ−ムにおいて、
    前記4節回転機構を4節平行リンク機構とし、該4節平行リンク機構の底辺リンクを規制リンクとし、上辺リンクを座部側とし、しかも、該4節平行リンク機構の前辺リンクを下方に延長して回動自在に支持すると共に、後辺リンクに前記小形アクチュエ−タ−を連結し、かつ、該底辺リンクを水平ガイドと、これに続く前方下向の前傾ガイドとにより規制するようにして、該座部を水平状態を保ちながら若干の前進かつ上昇させるようにし、該座部がある所定の位置に上昇すると該4節平行リンク機構のユニットを前傾させることにより、腰掛け状態のまま座部を前傾させるようにして、前記小形アクチュエ−タ−の同じ作動をスロ−モ−ション化して、前記座部のゆるやかな作動にさせ、いきなり、用便後の腰掛け状態からの起立時に尻が前方へ持上げられないようにしたことを特徴とするポ−タブルトイレ用フレ−ム。
  2. 請求項1のポ−タブルトイレを背もたれ付の下部囲い式椅子型ポ−タブルトイレにしたポ−タブルトイレ用フレ−ム。
  3. 前記ある所定の位置を、腰掛け状態の使用者の足が床面から離れる位置の近傍とした請求項2に記載のポ−タブルトイレ用フレ−ム。
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