JP4410128B2 - 周波数変調装置及びポーラ変調送信装置 - Google Patents

周波数変調装置及びポーラ変調送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、特にPLL(Phase Locked Loop :位相同期ループ)を用いて周波数変調を行う周波数変調装置及びポーラ変調送信装置に関する。
従来、ベースバンドの変調信号によりキャリア信号を変調して送信信号を形成する(すなわち、ベースバンド変調信号を無線周波数にアップコンバートする)にあたって、PLLを用いた周波数変調装置が広く用いられている。この種の周波数変調装置においては、一般に、低コスト、低消費電力、良好なノイズ特性と変調精度が求められる。PLLを用いて変調を行う場合、変調精度を良くするためには変調信号の周波数帯域(変調帯域)幅よりもPLLの周波数帯域(PLL帯域)幅を広くすることが望ましい。
しかしながら、PLL帯域幅を広くすると、ノイズ特性の劣化を招く。そこで、PLL帯域幅を変調帯域幅よりも狭く設定し、PLL帯域内の変調とPLL帯域外の変調を異なる2箇所でかける2点変調という技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図15に、従来の2点変調PLLを用いた周波数変調装置の構成を示す。周波数変調装置10は、制御電圧端子の電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器(VCO)1と、VCO1から出力されるRF変調信号の周波数を分周する分周器2と、分周器2の出力信号と基準信号の位相を比較し位相差に応じた信号を出力する位相比較器3と、位相比較器3の出力信号を平均化して出力するループフィルタ4とを有する。そしてキャリア周波数データに、変調信号生成部5によって生成された変調データを加算したものを分周器の分周比として与えることで1点目の変調を行う。
加えて、周波数変調装置10は、変調データをディジタルアナログ変換器(D/A変換器)6でアナログ電圧に変換し、D/A変換器6の出力に現れる折り返しノイズをポストフィルタ7によって抑圧した後に、これをループフィルタ4の出力に加算してVCO1の制御電圧端子に供給することで2点目の変調を行うようになっている。
米国特許第4,308,508号
上述したような2点変調技術を用いると、PLL帯域幅を変調帯域幅よりも狭く設定しても、PLL帯域外まで及ぶ広帯域なRF変調信号を出力することが可能となる。この結果、PLLによるノイズ特性の劣化を抑制できるようになる。
先ず、2点変調を用いた場合の周波数特性について考察する。図16は、2点変調PLLの動作を説明するためのベースバンド領域の周波数特性を示す図である。ここで、PLLの周波数特性を表す伝達関数をH(s)(但し、s=jω)とする。H(s)は図16に示すような低域通過特性をもつ。分周器2に設定する分周比に加えられた変調信号には、PLLによって伝達関数H(s)の低域通過フィルタがかけられる。一方、ポストフィルタ7から出力される変調信号はVCO1の制御電圧端子に加えられることで、図16に示すような伝達関数1−H(s)の高域通過フィルタがかけられる。すなわち、変調データをΦ(s)とおくと、VCO1出力のRF変調信号に含まれるベースバンド成分は、次式に表されるようにPLLの周波数特性とは無関係になる。
H(s)Φ(s)+{1−H(s)}Φ(s)=Φ(s) ……… (1)
このように、PLLに2点変調を適用すると、VCO1から、PLL帯域外まで及ぶ、広帯域なRF変調信号を出力することが可能となる。なお、fsはサンプリング周波数(D/A変換器6の動作周波数)である。
ところで、D/A変換器6の出力には図16に示すような量子化ノイズが発生する。ポストフィルタ7で、この量子化ノイズを抑圧することが求められる。ポストフィルタ7は、図16に示すように低域通過特性をもつ。帯域幅が狭すぎると図16に示した変調信号を抑圧してしまう。逆に、帯域幅を広げすぎると変調信号への影響は回避できるが、量子化ノイズなどのノイズを十分に抑圧できなくなる。
図17は、VCO1の出力に現れるRF変調信号のスペクトルを図示したものである。変調信号に量子化ノイズが重畳された波形がVCO1から出力される。中心周波数(fvco)近傍の量子化ノイズが抑圧されているのは、図16の1−H(s)の特性によるものである。また、fvcoから離れたところで量子化ノイズが抑圧されているのは、ポストフィルタ7の周波数特性によるものである。
ところで、GSM(Global System for Mobile Communications)規格等では、送信波のスペクトルが図中点線で示すようなスペクトルマスクからはみ出してはいけないことが定められている。
しかしながら、従来の2点変調型の周波数変調装置においては、図17に示すように、量子化ノイズの影響により、送信波のスペクトルがスペクトルマスクからはみ出すおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、送信波のスペクトルをスペクトルマスク内に収めることができる2点変調型の周波数変調装置及びポーラ変調送信装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明の周波数変調装置の一つの態様は、次の(i)−(iv)の構成を有する。
(i)ベースバンド変調信号及びキャリア周波数信号に基づいて分周比を設定し、前記分周比に基づいて、入力されるRF変調信号を分周する分周器と、前記分周器から出力された分周信号の位相と基準信号の位相とを比較し、位相差に応じた信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器から出力される信号を平均化するループフィルタと、前記ループフィルタの出力信号に、前記ベースバンド変調信号をアナログ変換することにより得られるアナログ電圧信号を加算し、加算信号を出力する加算器と、前記加算信号が入力され、入力される信号の電圧に応じた発振周波数を有するRF変調信号を出力する電圧制御発振器とを備え、前記電圧制御発振器から出力される前記RF変調信号は、前記分周器に入力されるPLL回路と、
(ii)前記ベースバンド変調信号を微分する微分器と、前記微分器の後段に配置され、入力される信号を量子化することにより得られる信号を出力する量子化器と、前記微分器の後段に、前記量子化器と並列に配置され、前記量子化器から出力される信号と前記微分器の出力信号とを加算して得られる信号を、前記量子化器に入力させるフィードバック回路とを具備し、前記ベースバンド変調信号をアナログ変換することにより得られるアナログ電圧信号を前記加算器に対して出力するノイズシェーパと、
(iii)前記ノイズシェーパと前記加算器との間に配置され、前記ノイズシェーパから出力されるアナログ電圧信号の周波帯域のみを通過させるポストフィルタと
を具備し、
(iv)前記ノイズシェーパは、入力される前記ベースバンド変調信号に、前記アナログ変換により生じる量子化ノイズを積分した成分を加算した信号を出力することにより、周波数がゼロ付近では量子化ノイズが無大となり、周波数が高い領域ほど量子化ノイズが減衰する伝達関数をもつ。
この構成によれば、量子化ノイズを含めた送信波をスペクトルマスク内に収め易くなる。また、ノイズシェーパは、入力されるベースバンド変調信号に、アナログ変換により生じる量子化ノイズを積分した成分を加算した信号を出力することにより、周波数がゼロ付近では量子化ノイズが無大となり、周波数が高い領域ほど量子化ノイズが減衰する伝達関数をもつ構成とされているので、送信波をスペクトルマスク内に収め易くなる。なお量子化ノイズの低周波成分は、PLL回路の特性によって抑圧できるので問題にならない。さらに、ノイズシェーパによって量子化ノイズの周波数特性を変化させつつポストフィルタによって高周波帯域の信号を抑制することができるので、量子化ノイズを含めた送信波をスペクトルマスク内に収め易くなる。例えばノイズシェーパによって量子化ノイズの高周波成分を抑圧するようにすれば、ポストフィルタの低域通過特性を、ベースバンド変調信号についての変調信号波形を抑圧するほど狭くしなくてもよくなる。この結果、変調信号波形を維持しつつ、量子化ノイズを含めた送信波をスペクトルマスク内に収めることができるようになる。
本発明のポーラ変調送信装置の一つの態様は、前記周波数変調装置と、前記周波数変調装置の前段に配置され、入力される変調信号に基づいて、位相変調信号と振幅変調信号とを形成し、前記周波数変調装置に対して前記位相変調信号を前記ベースバンド変調信号として出力する振幅位相分離部と、前記振幅位相分離部の後段に、前記周波数変調装置並列に配置され、前記振幅変調信号を増幅して、増幅された振幅変調信号を出力する振幅変調信号増幅部と、前記振幅変調信号増幅部から出力される増幅された振幅変調信号に応じて設定された電源電圧に基づいて、前記周波数変調装置に含まれる前記電圧制御発振器から出力される前記RF変調信号を増幅する増幅部とを具備する構成を採る。
この構成によれば、量子化ノイズの影響で送信波がスペクトルマスクをはみ出すことのない、2点変調型のポーラ変調送信装置を実現できる。この結果、ポーラ変調方式による電力効率の向上効果、及び2点変調による変調精度の向上効果に加えて、送信波を確実にスペクトルマスク内に収めることができるポーラ変調送信装置を実現できる
本発明によれば、送信波のスペクトルをスペクトルマスク内に収めることができる2点変調型の周波数変調装置及びポーラ変調送信装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図15との対応部分に同一符号を付して示す図1に、本発明の実施の形態1に係る2点変調型の周波数変調装置の構成を示す。図1の周波数変調装置100は、図15の周波数変調装置10と比較して、D/A変換器6に代えてノイズシェーパ101が設けられている。
ノイズシェーパ101は、変調データ(ディジタルのベースバンド変調信号)に応じたアナログ電圧値を形成する機能と、その際に発生する量子化ノイズの周波数特性を変化させる機能とを有する。
この実施の形態のノイズシェーパ101は、図2に示すように構成されている。なお図2では、変調データをX、出力アナログ電圧をYと示す。ノイズシェーパ101は、大きく分けて、変調データを微分する微分器102と、量子化器103と、微分器102の出力信号と量子化器103の出力信号(すなわち出力アナログ電圧Y)とをタイミングを合わせて加算して量子化器103に入力させるフィードバック回路104とを有する。
微分器102は、遅延素子105によってZ−1分(すなわち、ノイズシェーパ101の動作クロックの1クロック分)だけ遅延された入力信号Xと、現入力信号Xとを、減算器106で減算することにより、微分出力を得る。因みに、ZはZ変換を表す。この微分出力は加算器107を介して量子化器103に入力される。
量子化器103は、入力信号を、少なくとも変調データXのサンプリング周波数の2倍以上のサンプリング周波数で量子化することにより、出力アナログ電圧Yを得る。実際上、量子化器103は、変調データXのサンプリング周波数の数十倍のサンプリング周波数で量子化を行うことで、出力アナログ電圧Yを得るようになっている。また量子化器103の出力は、Z−1分の遅延時間を与える遅延素子108を介して加算器107に送出される。
次に、本実施の形態のノイズシェーパ101、周波数変調装置100の動作及び特性について説明する。
微分器102の伝達関数は、(1−z−1)で表すことができる。ここで量子化器103で発生する量子化ノイズをQとすると、変調データXと出力アナログ電圧Yとの関係は、次式で表すことができる。
Y=(1−z−1)X+z−1Y+Q ……… (2)
(2)式を展開すると、次式となる。
Y=X+Q/(1−z−1) ……… (3)
(3)式において量子化ノイズQに乗算されている1/(1−z−1)は、積分の伝達関数である。つまり、入力信号Xに積分された量子化ノイズが加えられたものが出力に現れることになる。積分の周波数特性は低域通過特性をもつ。
図3に、周波数変調装置100のベースバンド領域の周波数特性を示す。図16と比較して、量子化ノイズQの分布が異なる。これは、(3)式で示した積分1/(1−z−1)の周波数特性によるものである。これにより量子化ノイズQはDC(0Hz)で無限大になるが、この後{1−H(s)}の高域通過特性がかけられることになるので、結果としてDC近傍のノイズは抑圧される。
具体的には、PLLの次数を高くすれば{1−H(s)}の減衰の傾斜を急にできるので、図3のDC近傍の量子化ノイズの盛り上がりを打ち消すようにPLLの次数を設定すればよい。また、PLLのカットオフ周波数を高くして{1−H(s)}のDC近傍の減衰量を大きくし、これを利用してDC近傍のノイズを抑圧してもよい。
図4に、VCO1から出力されるRF変調信号のスペクトルを示す。変調信号に、量子化ノイズQが重畳された波形がVCO1から出力される。図4からも分かるように、変調信号に重畳される量子化ノイズQは、ノイズシェーパ101の作用により、図17と比べて、中心周波数から離れたところのノイズレベルが小さくなる。これによりスペクトルマスクの規格を満足できる。
かくして本実施の形態によれば、周波数が高くなるに従って量子化ノイズが減衰する特性を有するノイズシェーパ101を介して、VCO1の前段に設けられた加算器に、変調データをアナログ変換する際に発生する量子化ノイズの周波数特性を変化させて供給するようにしたことにより、送信波(RF変調信号)のスペクトルをスペクトルマスク内に収めることができる2点変調型の周波数変調装置100を実現できる。
なおこの実施の形態では、ノイズシェーパ101の次数を1次で説明したが、2次以上の構成としてもよい。またノイズシェーパ101は、図2に示す構成のものに限らず、要は量子化ノイズを高周波数にいくに従って減衰させる特性を有するものであればよい。
また上述した実施の形態では、分周器2の詳細構成については言及しなかったが、例えば一般に知られているフラクショナル方式のものが好ましい。これは、以下に説明する実施の形態でも同様である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、ノイズシェーパとして、図5に示すような構成のバンドパスデルタシグマ変調器を用いることを提案する。ノイズシェーパ110は、図1のノイズシェーパ101に代えて周波数変調装置100に用いられる。
ノイズシェーパ110は、実施の形態1のノイズシェーパ101と同様に、変調データに応じたアナログ電圧値を形成する機能と、その際に発生する量子化ノイズの周波数特性を変化させる機能とを有する。但し、量子化ノイズの周波数特性の変化のさせ方が実施の形態1と異なる。
ノイズシェーパ110は、変調データを減算器111に入力し、減算結果を図6に示すような共振特性を有するフィルタ(F(z))112に入力する。フィルタ出力は量子化器113によって量子化されることで、出力アナログ電圧Yとされる。また出力アナログ電圧Yは、遅延素子114によりz−1分だけ遅延された後、減算器111の減算入力としてフィードバックされる。
次に、本実施の形態のノイズシェーパ110及びそれを用いた周波数変調装置100の動作及び特性について説明する。
量子化器113で発生する量子化ノイズをQとすると、変調データXと出力アナログ電圧Yとの関係は、次式で表すことができる。
Y=X+Q/F(z) ……… (4)
量子化ノイズQに乗算されている1/F(z)は、ノッチの伝達関数である。つまり、入力信号Xにノッチを含んだ量子化ノイズQが加えられたものが出力に現れることになる。
図7に、本実施の形態のノイズシェーパ110を用いた場合の周波数変調装置100のベースバンド領域の周波数特性を示す。図16と比較して、量子化ノイズQの分布が異なる。これは、(4)式で示したノッチ1/F(z)の周波数特性によるものである。ノッチは、帯域通過型(ローパス)フィルタ特性を有するポストフィルタ7の帯域内で、かつ、変調帯域の外側のノイズを抑圧できるような周波数に設定するのが好ましい。
図8に、VCO1から出力されるRF変調信号のスペクトルを示す。変調信号に量子化ノイズQが重畳された波形がVCO1から出力される。図8からも分かるように、変調信号に重畳される量子化ノイズQは、ノイズシェーパ110のノッチの効果により、図17と比べて、中心周波数fVCOから離れたところのノイズレベルが小さくなる。これによりスペクトルマスクの規格を満足できる。
かくして本実施の形態によれば、バンドパスデルタシグマ変調器構成であるノイズシェーパ110を介して、VCO1の制御電圧端子に変調データに応じた電圧を供給するようにしたことにより、送信波のスペクトルをスペクトルマスク内に収めることができる2点変調型の周波数変調装置100を実現できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、ノイズシェーパとして、図9に示すような構成のデルタ変調器を用いることを提案する。ノイズシェーパ120は、図1のノイズシェーパ101に代えて周波数変調装置100に用いられる。
ノイズシェーパ120は、実施の形態1や実施の形態2のノイズシェーパ101、110と同様に、変調データに応じたアナログ電圧値を形成する機能と、その際に発生する量子化ノイズの周波数特性を変化させる機能とを有する。但し、量子化ノイズの周波数特性の変化のさせ方が実施の形態1や実施の形態2と異なる。
ノイズシェーパ120は、変調データを減算器121を介して量子化器122に入力する。量子化器122は、入力信号を、少なくとも変調データのサンプリング周波数の2倍以上のサンプリング周波数で量子化することにより、アナログ電圧を得る。実際上、量子化器122は、変調データのサンプリング周波数の数十倍のサンプリング周波数で量子化を行うことで、アナログ電圧を得るようになっている。量子化器122により得られたアナログ電圧は、積分器123によって積分されることにより、出力アナログ電圧Yとされる。また量子化器122の出力は、z−1分の遅延時間を与える遅延素子124及び積分器125を順次介して減算器121の減算入力としてフィードバックされる。
次に、本実施の形態のノイズシェーパ120及びこれを用いた周波数変調装置の動作及び特性について説明する。
積分器123、125の伝達関数は、1/(1−z−1)で表すことができる。したがって、図9のA点での信号レベルをA、量子化器122で発生する量子化ノイズをQとすると、次式が成り立つ。
A=X−z−1A/(1−z−1)+Q
A=(1−z−1)(X+Q) ……… (5)
これより、ノイズシェーパ120の出力アナログ電圧Yは、次式で表すことができる。
Y=A/(1−z−1
Y=X+Q ……… (6)
ここで(6)式からも分かるように、入力信号Xに量子化ノイズQが加えられたものが出力に現れることになる。しかし、(5)式に示されているようにA点では入力信号Xと量子化ノイズQが微分された信号が現れる。これは、入力信号XのDC成分が出力に伝わらないことを意味する。
図10に、本実施の形態のノイズシェーパ120を用いた場合の周波数変調装置100のベースバンド領域の周波数特性を示す。量子化ノイズQが一様に分布する点は図16と同じであるが、ノイズシェーパ120の動作周波数を高くすることにより、図10に示すように量子化ノイズの絶対レベルを低くすることができる。
図11に、VCO1から出力されるRF変調信号のスペクトルを示す。変調信号に量子化ノイズQが重畳された波形がVCO1から出力される。図11からも分かるように、変調信号に重畳された量子化ノイズQは、ノイズシェーパ120の作用により、図17と比べて、中心周波数fVCOから離れたところのノイズレベルが小さくなる。これによりスペクトルマスクの規格を満足できる。
また本実施の形態のノイズシェーパ120として用いたデルタ変調器は、1ビットの量子化器を用いて実現できるため、従来の技術におけるD/A変換器6(図15)のように多ビットの量子化器を使用しなくてよい。因みに、実施の形態1、2の量子化器103、113においても1ビット量子化器を適用できる。これにより、精度の高い信号処理ができる。このようなデルタ変調器を2点変調PLLに適用すると、RF変調信号の変調精度特性が向上するというメリットがある。但し、デルタ変調器はDC成分を通さないというデメリットがあるが、2点変調型のPLLの{1−H(s)}の高域通過特性をもつパスは本質的にDC成分を通さないため、2点変調PLLのシステム全体で見た場合はデメリットとならない。
かくして本実施の形態によれば、デルタ変調器構成であるノイズシェーパ120を介して、VCO1の制御電圧端子に変調データに応じた電圧を供給するようにしたことにより、送信波のスペクトルをスペクトルマスク内に収めることができる2点変調型の周波数変調装置100を実現できる。
なおこの実施の形態では、ノイズシェーパ120として1次のデルタ変調器を用いた場合について説明したが、デルタ変調器を2次以上としてもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1から実施の形態3で説明した周波数変調装置100をポーラ変調送信装置への適用することを提示する。
図12に、本実施の形態のポーラ変調送信装置200の構成を示す。周波数変調装置100は、図中の周波数シンセサイザ206として用いられる。なお図12では、周波数変調装置100が用いられる周波数シンセサイザ206の周辺部分のみを示す。
ポーラ変調送信装置200は、振幅位相分離部202にI(同相)成分及びQ(直交)成分からなるベースバンド変調信号201を入力する。振幅位相分離部202は、ベースバンド変調信号201の振幅成分(すなわち、√(I+Q))を振幅変調信号203として振幅変調信号増幅器205に送出すると共に、ベースバンド変調信号201の位相成分(例えば、変調シンボルとI軸のなす角度)をベースバンド位相変調信号204として周波数シンセサイザ206に送出する。
ポーラ変調送信装置200は、周波数シンセサイザ206として、上述した実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3の周波数変調装置100が用いられている。またベースバンド位相変調信号204が実施の形態1から実施の形態3で説明した変調データに相当する。
周波数シンセサイザ206は、キャリア周波数をベースバンド位相変調信号(位相データ)204で変調することにより高周波位相変調信号(RF変調信号)207を生成し、これを高周波電力増幅器208に送出する。
高周波電力増幅器208は非線形増幅器でなり、電源電圧値が振幅変調信号増幅器205により増幅された振幅変調信号203に応じて設定されるようになされている。これにより、高周波電力増幅器208からは、電源電圧値と周波数シンセサイザ206から出力された高周波位相変調信号207を掛け合わされた信号が高周波電力増幅器208の利得分だけ増幅された送信信号209が出力される。送信信号209はアンテナ210から送信される。
このようにポーラ変調送信装置200においては、高周波電力増幅器208に入力される高周波位相変調信号207を、振幅方向の変動成分をもたない定包絡線信号とすることができるため、高周波電力増幅器208として高効率の非線形増幅器を用いることができるようになる。
加えて、ポーラ変調送信装置200の周波数シンセサイザ206に実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3の周波数変調装置100を用いることにより、スペクトルマスク内に量子化ノイズが収まった送信信号209を得ることができる。この結果、ポーラ変調方式による電力効率の向上効果、及び2点変調による変調精度の向上効果に加えて、送信波を確実にスペクトルマスク内に収めることができるポーラ変調送信装置200を実現できる。
(他の実施の形態)
なお上述した実施の形態4では、実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3の周波数変調装置100をポーラ変調送信装置200に設けられる周波数シンセサイザ206に適用した場合について述べたが、本発明の周波数変調装置はこれに限らず、定められた周波数帯域内に送信信号の帯域を収めることが求められる無線通送信装置及び無線通信装置に広く適用できる。
図13に、実施の形態1〜3の周波数変調装置を搭載した無線送信装置の構成を示す。無線送信装置300は、実施の形態1〜3のいずれかの周波数変調装置100と、周波数変調装置100により得られたRF変調信号を増幅する増幅器301と、増幅された信号を送信するアンテナ302とを有する。
図14に、実施の形態1〜3の周波数変調装置を搭載した無線通信装置の構成を示す。無線通信装置400は、実施の形態1〜3いずれかの周波数変調装置100及び増幅器301を有する送信部401と、受信信号に対して復調処理を含む所定の受信処理を施す受信部402と、送信信号と受信信号との切替えを行う共用器403と、アンテナ302とを備えている。
これにより、無線送信装置300及び無線通信装置400においては、2点変調による高精度の周波数変調を行うことができるので高品質の送信信号を得ることができるのに加えて、送信波を確実にスペクトルマスク内に収めることができるので他の無線機器への干渉を抑制できるようになる。
本発明は、例えば携帯電話機等の携帯端末やその基地局等の無線通信装置に適用して好適なものである。
実施の形態の周波数変調装置の構成を示すブロック図 実施の形態1のノイズシェーパの構成を示すブロック図 実施の形態1におけるベースバンド信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態1におけるRF信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態2のノイズシェーパの構成を示すブロック図 実施の形態2の伝達関数F(z)の特性を示す特性曲線図 実施の形態2におけるベースバンド信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態2におけるRF信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態3のノイズシェーパの構成を示すブロック図 実施の形態3におけるベースバンド信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態3におけるRF信号スペクトルを示す特性曲線図 実施の形態4におけるポーラ変調送信装置の構成を示すブロック図 他の実施の形態における無線送信装置の構成を示すブロック図 他の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図 従来の2点変調型の周波数変調装置の構成を示すブロック図 従来の2点変調型の周波数変調装置におけるベースバンド信号スペクトルを示す特性曲線図 従来の2点変調型の周波数変調装置におけるRF信号スペクトルを示す特性曲線図
符号の説明
1 電圧制御発振器(VCO)
2 分周器
3 位相比較器
4 ループフィルタ
7 ポストフィルタ
100 周波数変調装置
101、110、120 ノイズシェーパ
102 微分器
103 量子化器
104 フィードバック回路
200 ポーラ変調送信装置
300 無線送信装置
400 無線通信装置

Claims (2)

  1. ベースバンド変調信号及びキャリア周波数信号に基づいて分周比を設定し、前記分周比に基づいて、入力されるRF変調信号を分周する分周器と、前記分周器から出力された分周信号の位相と基準信号の位相とを比較し、位相差に応じた信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器から出力される信号を平均化するループフィルタと、前記ループフィルタの出力信号に、前記ベースバンド変調信号をアナログ変換することにより得られるアナログ電圧信号を加算し、加算信号を出力する加算器と、前記加算信号が入力され、入力される信号の電圧に応じた発振周波数を有するRF変調信号を出力する電圧制御発振器とを備え、前記電圧制御発振器から出力される前記RF変調信号は、前記分周器に入力されるPLL回路と、
    前記ベースバンド変調信号を微分する微分器と、前記微分器の後段に配置され、入力される信号を量子化することにより得られる信号を出力する量子化器と、前記微分器の後段に、前記量子化器と並列に配置され、前記量子化器から出力される信号と前記微分器の出力信号とを加算して得られる信号を、前記量子化器に入力させるフィードバック回路とを具備し、前記ベースバンド変調信号をアナログ変換することにより得られるアナログ電圧信号を前記加算器に対して出力するノイズシェーパと、
    前記ノイズシェーパと前記加算器との間に配置され、前記ノイズシェーパから出力されるアナログ電圧信号の周波帯域のみを通過させるポストフィルタと
    を具備し、
    前記ノイズシェーパは、入力される前記ベースバンド変調信号に、前記アナログ変換により生じる量子化ノイズを積分した成分を加算した信号を出力することにより、周波数がゼロ付近では量子化ノイズが無大となり、周波数が高い領域ほど量子化ノイズが減衰する伝達関数をもつ
    ことを特徴とする周波数変調装置。
  2. 請求項1記載の周波数変調装置と、
    前記周波数変調装置の前段に配置され、入力される変調信号に基づいて、位相変調信号と振幅変調信号とを形成し、前記周波数変調装置に対して前記位相変調信号を前記ベースバンド変調信号として出力する振幅位相分離部と、
    前記振幅位相分離部の後段に、前記周波数変調装置並列に配置され、前記振幅変調信号を増幅して、増幅された振幅変調信号を出力する振幅変調信号増幅部と、
    前記振幅変調信号増幅部から出力される増幅された振幅変調信号に応じて設定された電源電圧に基づいて、前記周波数変調装置に含まれる前記電圧制御発振器から出力される前記RF変調信号を増幅する増幅部と
    を具備するポーラ変調送信装置。
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