JP4409606B2 - カード印刷装置 - Google Patents
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一方で、バーコードリーダが付属したプリンタも存在している(例えば、特許文献3参照)。
そこで、出願人は、カード長手方向に沿って、単位データ部が複数形成され、単位データ部は、カード幅方向にそれぞれの長手方向が向いており且つカード幅方向に並んで形成された複数のバーを有しており、単位データ部の複数のバーのうち、いずれか1つがエンコードバーであり、他のバーが黒バーまたは白バーからなるデータバーであるバーコードを開発した。
この構成によれば、簡単な構成でリライタブルカードへの印刷を実行できると共に、リライタブルカードに印刷されたバーコードとして、カード長手方向に沿って、単位データ部が複数形成され、単位データ部は、エンコードバーと、黒バーまたは白バーからなるデータバーとがカード幅方向に設けられて構成されるものを好適に読み取ることができる。
また、バーコードのパターンが狭ピッチであっても、搬送方向の前後の影響を少なくして精度良くバーコードのパターン認識ができる。
すなわち、3個の光センサは、受光部同士の間隔を等間隔にし、且つ互いの受光部の距離を短くする必要があったが、素子本体が邪魔になって距離を短くできなかったり、あるいは、短くできても素子本体に対する受光部の位置によっては、受光部同士を等間隔にできなかった。しかし、受光部の受光面の高さが異なるように互い違いにすることで、素子本体の一部を重なり合わせることとなって、素子本体が邪魔にならずに済み、受光部同士の間隔を等間隔にし、且つ互いの受光部の距離を短くできるようになった。
この構成によっても、素子本体が邪魔にならずに済み、受光部同士の間隔を等間隔にし、且つ互いの受光部の距離を短くできる。
図1は、本発明の実施の形態に係るカード印刷装置1の一例を示す概略図である。図2は、そのカード印刷装置1の正面図である。図3は、カード印刷装置によって印刷およびバーコードが読み取られるリライタブルカードの平面図である。
なお、リライタブルカード9としては、ロイコ塗料または加熱することで透明と白濁を繰り返す可逆的材料などの感熱特殊塗料を用いている。
図2に示すように、搬送機構3は、リライタブルカード9が搬送される方向(図中矢印A)と直交する回転軸で回転可能に設けられ、駆動手段21により駆動されるプラテンローラ16を備える。駆動手段21としては、ステッピングモータなどを好適に採用できる。
プラテンローラ16は、後述する印刷ヘッド40によってリライタブルカード9に印刷を行う際の押圧力を受ける作用を生じさせる部材であって、一例として、表面が中軟質硬度(本実施例ではゴム硬度40°)のゴム材料で形成される。
また、プラテンローラ16よりも挿入部12側には、プラテンローラ16の回転軸と平行する回転軸で回転可能な第1の従動ローラ19が設けられる。第1の従動ローラ19の回転軸の端部には、当該第1の従動ローラ19と同軸で回転可能な第1の従動プーリ20が固定される。
第2の従動ローラ23の回転軸の端部には、当該第2の従動ローラ23と同軸で回転可能な第2の従動プーリ24が固定される。
第1の従動ローラ19および第2の従動ローラ23が、プラテンローラ16と同期して回転駆動されたとき、挿入部12からリライタブルカード9が挿入されると(矢印A方向)、搬送路14側に露出する第1の従動ローラ19にリライタブルカード9が接触し、それによって、第1の従動ローラ19と第1のピンチローラ22とによってリライタブルカード9が挟持され、第1の従動ローラ19の回転と第1のピンチローラ22の共回りとによってリライタブルカード9の搬送が行われる。
なお、上記のごとく挿入部12から挿入されたリライタブルカード9が本体部2の内方へ搬送される際のそれぞれの回転部材の回転方向を「正回転」とする。
ちなみに、第1の従動ローラ19の回転軸と、第2の従動ローラ23の回転軸との間隔を、リライタブルカード9の搬送方向長さよりも短い距離となるように構成する。
図1、2に示すように、印刷機構4は、プラテンローラ16の外周面に対向させて設けられる印刷ヘッド40と、先端側に印刷ヘッド40が固定され、後端側が本体部2によって回動可能に支持されて、当該先端側がプラテンローラ16に対して接近・離反可能に構成されるヘッド支持部41と、印刷ヘッド40を所定の圧力で押圧させてリライタブルカード9を当該印刷ヘッド40とプラテンローラ16との間で挟持する作用を生じさせる圧力付加部42とを備える。
搬送機構3によって、挿入部12に挿入されたリライタブルカード9は、搬送機構3によって搬送されて、プラテンローラ16と印刷ヘッド40との間を通過する。ここで印刷を行う場合は、圧力付加部42により印刷ヘッド40を所定の圧力で押圧させてリライタブルカード9を当該印刷ヘッド40とプラテンローラ16との間で挟持し、印刷ヘッド40を所定の温度に加熱して、リライタブルカード9に所定の熱量を与えて、情報の印刷(発色)もしくは消去(消色)を行う。
一方、印刷を行わない場合は、圧力付加部42による印刷ヘッド40の押圧を行わず、
リライタブルカード9の厚さ以上の間隔で、印刷ヘッド40をプラテンローラ16から離隔させておく。
読み取り機構39は、図2に示したように、印刷ヘッド40よりも挿入部12側であって、搬送方向から見て右側に寄った位置において、挿入されたリライタブルカード9の上方に位置するように設けられている。
読み取り機構39は、光センサを内蔵しており光センサによって、リライタブルカード9のバーコード33の読み取りを行う。読み取り機構39の詳細な構造については後述する。
この例におけるリライタブルカード9には、カード搬送方向を向いて右側(図面下側)
部分にカード長手方向全体に亘ってバーコード33が印刷されている。バーコード33は、リライタブルカード9において感熱特殊塗料が形成されている部位に印刷されるものであり、サーマル式の印刷ヘッド40によって、印刷および消去が可能に形成されている。
バーコードの構成は、現在一般的に知られているJANやCODE39やITF等のように、既に規格化されたものではなく、今回出願人がリライタブルカードに印刷するバーコードとして最適なものとして新たに構成したものである。
具体的には、カードの長手方向に沿って複数の単位データ部50が並んで形成されており、本実施形態では3つのバーで単位データ部50の1単位を形成している。この単位データ部50は、リライタブルカード9の幅方向中央にエンコードバー51が形成され、エンコードバー51の左右にデータバーが形成される。以下、データバーとして、リライタブルカード9の搬送方向を向いて左側の左バー52、リライタブルカード9の搬送方向を向いて右側の右バー53と称して説明する。
なお、実際には、単位データ部50の幅dは、0.25mm程度にすることを想定している。また、バーの長さは当該カード印刷装置1に設置されている読み取り機構39の位置に適合するように設定すればよく、本実施形態では2.0mm程度を想定している。
エンコードバー51は、カード長手方向に沿って黒バーと白バーとが交互に形成されて構成される。黒バーが形成されている部位もエンコードバー51であり、白バーが形成されている部位もエンコードバー51である。つまり、従来のバーコードのように白色の部分を空白としたものとはその基本的な考え方が異なり、交互に表れる黒色、白色のそれぞれの位置にデータが形成されるので、従来のものと比較してデータ密度を上げることができる。
読み取り機構39は樹脂製のユニット本体60内に、バーコード33へ光を照射する光照射手段62と、バーコード33のエンコードバー51を読み取る光センサ64と、光センサのカード搬送方向左側に配置された左バー52を読み取る光センサ65と、光センサのカード搬送方向右側に配置された右バー53を読み取る光センサ66とを備えている。
すなわち、読み取り機構39は、上述したような3つのバー51,52,53からなる単位データ部50を有するバーコードであっても1台で読み取り可能となっている。
センサ基板68は、3個の光センサ64,65,66における受光部64a,65a,
66aの高さが異なるようにして配置している。具体的には、3個の光センサ64,65,66をセンサ基板68の表面と裏面の双方に実装しており、光センサの受光部64a,65a,66aの配置間隔を狭めることを実現している。
すなわち、各光センサ64,65,66単体は、実際に光を受光する受光部64a,65a,66aと、受光部64a,65a,66aが表面に配置された素子本体64b,65b,66bとを有しており、光センサ64,65,66を同一平面上に並べると素子本体64b,65b,66b同士が当接してしまうので、受光部64a,65a,66aの間隔を狭めることができなかった。
そこで、センサ基板68の表面と裏面の双方に光センサ64,65,66を配置し、裏面に配置した光センサの受光部が表面側に露出するように、センサ基板68には表面と裏面とを貫通する透孔80を形成した。
図12に示す例の場合、センサ基板68の表面に2個の光センサ65,66を実装し、
2個の光センサ65,66の各受光部65a,66aの中間位置に、センサ基板68の裏面に実装した1個の光センサ64の受光部64aが配置されるようにした。裏面に実装した光センサ64の受光部64aは、表面側を向くように実装している。またセンサ基板68には透孔80を穿設し、センサ基板68の裏面に実装した光センサ64の受光部64aが透孔80を通して表面側に露出するようにした。
この構成によれば、素子本体に対して受光部の位置が偏っている光センサを複数並列させて用いる場合であっても、受光部どうしの間隔を狭く且つ等間隔で配置することができる。
また、裏面に実装した光センサ65,66の受光部65a,66aは、表面側を向くように実装している。またセンサ基板68には2つの透孔81,82を穿設し、センサ基板68の裏面に実装した光センサ65,66の受光部65a,66aが透孔81,82を通して表面側に露出するようにした。
この構成によっても、素子本体に対して受光部の位置が偏っている光センサを複数並列させて用いる場合に、受光部どうしの間隔を狭く且つ等間隔で配置することができる。
しかしながら、カードに印刷されたバーコードとしては特に上述した構成には限定されない以上、上述した構成のバーコードではない場合にはそのバーコードの構成に合わせて光センサ等の配置を適宜変更するとよい。
この場所に限定することはなく、リライタブルカード9におけるバーコード33の形成位置に基づいて該当する箇所に読み取り機構39を設けるとよい。
また、リライタブルカード9の両側2箇所に該当する位置に読み取り機構39を設けてもよい。
2 本体部
3 搬送機構
4 印刷機構
9 リライタブルカード
12 挿入部
14 搬送路
16 プラテンローラ
18 駆動プーリ
19,23 従動ローラ
20,24 従動プーリ
21 駆動手段
22,26 ピンチローラ
28 ベルト
33 バーコード
39 読み取り機構
40 印刷ヘッド
41 ヘッド支持部
42 圧力付加部
50 単位データ部
51 エンコードバー
52 左バー
53 右バー
60 ユニット本体
62 光照射手段
64,65,66 光センサ
64a,65a,66a 受光部
64b,65b,66b 素子本体
68 センサ基板
70,71,72 窓部
73,75 遮断壁
74 円柱レンズ
75 導入路
76,77,78 反射光導入路
79 ミラー
80,81,82 透孔
Claims (3)
- 印刷面に、カード搬送方向であるカード長手方向に沿って、単位データ部が複数形成され、前記単位データ部は、データ読み取りのタイミング検出用のエンコードバーと、黒バーまたは白バーからなるデータバー2つとがカード幅方向に設けられて構成されたバーコードが印刷されたリライタブルカードへの印刷を実行するカード印刷装置であって、
挿入部から挿入されるリライタブルカードを搬送する搬送機構と、
前記搬送機構により搬送されるリライタブルカードに印刷された前記バーコードを読み取るべく、カード搬送方向に直交する方向に光センサが3個並列して設けられ,前記3個の光センサのうち、いずれか1個は、前記エンコードバー読み取り用であり、他の2個が前記データバーを読み取り用に設けられている読み取り機構と、
前記搬送機構により搬送されるリライタブルカードに印刷を行う印刷機構とを具備し、
前記3個の光センサは、1つのセンサ用基板に実装され、
前記読み取り機構は、
読み取り対象のリライタブルカードへ向けて光を照射する光照射手段と、
光照射手段によって照射され、リライタブルカード表面で乱反射した反射光を受光するように、前記カード搬送方向に直交する方向に軸線方向が配置された円柱レンズとを有し、
該円柱レンズの上方には、前記3個の光センサが実装された前記センサ用基板が、各光センサの受光部が円柱レンズ方向を向くように配置されてなることを特徴とするカード印刷装置。 - 前記光センサは、素子本体と、素子本体に設けられた受光部とを有しており、
前記3個の光センサは、それぞれ同じ方向を向く受光部が互いの素子本体を邪魔せずに等間隔で配置されるように、受光部の受光面の高さが異なるように互い違いに配置されていることを特徴とする請求項1記載のカード印刷装置。 - 3個の光センサのうちいずれか1個の光センサは、前記センサ用基板の受光する光の照射方向を向く表面、または裏面の何れか一方に実装され、
3個の光センサのうち他の2個の光センサは、前記1個の光センサの両側であって、且つ前記1個の光センサが実装されていない前記センサ用基板の裏面または表面のいずれか他方に実装され、
前記センサ用基板の裏面に実装された光センサの受光部が、前記センサ用基板の表面に露出するように、前記センサ用基板の裏面に実装された光センサの実装位置には、センサ用基板の表裏を貫通する透孔が形成されていることを特徴とする請求項2記載のカード印刷装置。
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