JP4408326B2 - エンジン用排気消音装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気消音器の消音効果を低下させずに、排気消音器に溜まる凝縮水を排出できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エンジンにより燃焼した後の排ガス中には水蒸気(水分)が含まれており、特に、天然ガスを燃焼させるガスエンジンは多い傾向がある。この排ガス中に含まれる水蒸気は、排気通路中の消音器で膨張するときに、膨張冷却して凝縮したり、或いは、エンジン停止後に排出されずに消音器内に残った空気中の水分が冷えることによって結露し、消音器内に水が溜まるようになる。この水は腐食の原因となったり、消音効果を低下させるので、消音器に水抜き配管やドレン孔を形成した技術が公知となっている。例えば、実開平5−21122や特開平11−182239の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記実開平5−21122の技術は、消音器内を複数の室に区画し、この室に区画する隔壁の底部に通水孔を開口し、アウトレットパイプの上流側端の室に溜まった凝縮水をインナパイプから噴出する排気流によって吹き飛ばして機外に排出するようにしている。
また、特開平11−182239の技術は、円筒のハウジングが3個の隔壁で区画され、それぞれの隔壁の下部にドレン水用孔が開口され、下流側の膨張室のドレン排出部に取り付けられた配管から排出されるように構成している。
しかし、前記両者の技術とも、隔壁にドレン水用の通路孔を開口した構成であるため、音響的には、その隔壁は壁としての役割を果たせず開放端となってしまい、その区画部での音の減衰量は低下する。その結果、排気消音器としての消音性能は劣化するのである。また、前者の技術ではエンジン停止後には凝縮水は排出されないことになり、腐食の原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、ハウジング(32)内部を上下の複数の室に区画したエンジン用排気消音器(9)において、一の室(41)と他の室(42)に仕切る隔壁(33)に、周壁を有するドレン水流通路(37)を設け、該ドレン水流通路(37)を隔壁(33)の両側の室に(41・42)に突出し、前記ドレン水流通路(37)と隔壁(33)が交差するドレン水上流側の流通路の一部を欠損したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の隔壁(33B)から少なくとも他の一の隔壁(33A)まで設けたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の室の隔壁(33)から少なくとも一の室の外壁(32a)まで設けたものである。
【0008】
請求項4においては、請求項3記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を外部排出管と兼用したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1はエンジンヒートポンプ装置を示す斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はエンジンヒートポンプ装置の冷媒回路を示す図、図5はドレン水流通路の第一実施例を示す排気消音器の断面図、図6はドレン水流通路の第二実施例を示す排気消音器の断面図、図7はドレン水流通路の第三実施例を示す排気消音器の断面図、図8はドレン水流通路の第四実施例を示す排気消音器の断面図、図9はドレン水流通路の第五実施例を示す排気消音器の断面図、図10はドレン水流通路の第六実施例を示す排気消音器の断面図である。
【0011】
まず、本発明のエンジン用排気消音器を装備したヒートポンプ装置について、図1乃至図4により説明する。エンジンヒートポンプ装置のパッケージ4は上下に二分され、上方に熱交換室1が配置され、下方にエンジンルーム2が配置されている。ここで、熱交換室1は、熱交換の為に外気が通風出来る室であり、エンジンルーム2は吸気管や排気管を通じてのみ外部とつながる略密閉状態である。
【0012】
エンジンルーム2内には、エンジン3、圧縮機7及びアキュムレータ16等が設置され、該エンジン3には吸気消音器8や排気消音器9等が付設されている。また、エンジン3の底部付近には、該エンジン3の潤滑油を貯留するオイルパン5及び該オイルパン5と連通している補助オイルパン6が配置されている。また、制御装置等の電装部材が収納された電装ボックス11、リキッドレシーバ13、及び冷媒回路12等が設置されるとともに、オイルパン5とは別個に設けられ潤滑油を貯留しているオイルタンク10が配置されている。
【0013】
該オイルタンク10と前記補助オイルパン6とは連結されており、連結途中に介装された潤滑油ポンプ18により、オイルタンク10内に貯留された潤滑油を補助オイルパン6へ補充するように構成している。該潤滑油ポンプ18は、エンジンルーム2内の天井面2a近傍に配置されている。また、エンジンルーム2上方の熱交換室1の天井面には、放熱用のファン15・15が設けられており、また、排気口14を開口して、排気消音器9を通過した後のエンジン3からの排気を該排気口14から外部へ排出するように構成している。
【0014】
このように構成されるエンジンヒートポンプ装置の冷媒回路12の流れを、例えば、暖房時における流れを図4により説明する。まず、エンジン3により圧縮機7を駆動して、冷媒を高温高圧過熱蒸気の状態とし、オイルセパレータ21により冷媒内に混合している油分を分離する。油分を分離した後の高温高圧過熱蒸気は、暖房方向へ切り換えられた四方弁19により室内熱交換器23に至る。該室内熱交換器23にて冷媒は熱が放出されて、高温高圧過熱蒸気の状態から高圧液体状態となる。この放出熱により室内の暖房が行われる。
【0015】
高圧液体状態の冷媒はリキッドレシーバ13を通過した後、膨張弁24にて急激に膨張して低温低圧蒸気状態となり、室外熱交換器22を通過するする間に外気から熱を得て過熱状態の蒸気となる。この過熱状態の冷媒は、アキュムレータ16に戻り、完全な蒸気相となって再び圧縮機7へ案内されて、以降同様のサイクルを繰り返す。
また、冷房時は、四方弁19から室外熱交換器22、リキッドレシーバ13、膨張弁24、室内熱交換器23、及び四方弁19の順で冷媒が流れる。
【0016】
一方、エンジン3の冷却水は、冷却水回路20内をポンプ29により循環されており、該エンジン3内で高温になった冷却水をラジエータ26によって冷却するようにしている。また、前記冷媒回路12内おいて、アキュムレータ16に戻る冷媒が、十分に気化していない場合には、三方弁28を切り換えて、高温の冷却水を冷媒補助蒸発器25へ案内し、冷媒に熱を与えるように構成している。さらに、冷却水回路20にはサーモスタット27を設けて、冷却水の温度がさほど高くなく冷却する必要がない場合には、冷却水がラジエータ26を通過することなく直接エンジン3へ戻るように構成している。尚、冷却水回路20には、排気ガス熱交換器30を設けて、エンジン3からの排気と熱交換するようにしている。
【0017】
次に、本発明のエンジン用排気消音器9について説明する。図5において、エンジン用排気消音器9は消音器ハウジング32を円筒形や箱形等筐体で構成して、隔壁33によってハウジング32内部を複数の室に区画している。なお、本実施例では、ハウジング32を上下方向に配置して、隔壁33を水平方向に配置して上下に区画する構成としていが、左右方向に区画する構成とすることもでき、限定するものではない。また、本実施例では、一つまたは二つの隔壁によってハウジング32内を区画しているが、3以上の隔壁によって区画することも可能であり、限定するものではない。
【0018】
エンジン用排気消音器9は図5に示すように、ハウジング32内が上下中途部の水平方向の面で構成した隔壁33によって、上方に位置する上流側の第一膨張室41と、下方に位置する下流側の第二膨張室42に区画されている。該第一膨張室41にはエンジンの排気ポートに連通される導入管34(本実施例では排気ガス熱交換器30が介装されている)の先端が挿入され、また、前記第一膨張室41と第二膨張室42を仕切る隔壁33にはインナパイプ35が貫通して設けられて、第一膨張室41と第二膨張室42の間を連通している。そして、該第二膨張室42とハウジング32外を連通するために導出管36が設けられており、本実施例では、導出管36の一端が第二膨張室42内に臨むように配置し、他側が第一膨張室41を貫通してハウジング32より上方に突出している。こうして、エンジンの排気ポートからの排気は、導入管34から第一膨張室41、インナパイプ35を介して第二膨張室42に入り、消音される。
【0019】
そして、本発明は前記隔壁33にドレン水流通路37を設けており、該ドレン水流通路37は隔壁33を構成する板に連通孔33aを開けただけの構成ではなく、連通孔33aから延出して周壁を有するドレン水流通路37を隔壁33に対して直角または傾斜して配置している。この周壁を有するドレン水流通路37を設けることによって、音響的には連通孔33aが開放端とならず、その区画部での音の減衰量の低下は殆ど生じないのである。そして、該ドレン水流通路37によって第一膨張室41から第二膨張室42に凝縮した水が流れ落ち、該第二膨張室42に溜まった水は第二膨張室42の底面に連通した外部排出管40よりハウジング外に排出するようにしている。
【0020】
先ず、図5よりドレン水流通路37の第一実施例より説明する。第一実施例のドレン水流通路37は両端が開放されパイプ状に構成したドレン管51の一端(上端)を隔壁33に開口した連通孔33aの下方から連通固定して、他側(下側)のドレン水下流側の区画室である第二膨張室42内に突出している。なお、この第二膨張室42への突出長さはエンジンから発生する音の波長に合わせて伝播しない程度の長さに適宜決定される。こうして、第一膨張室41内に溜まった凝縮水は連通孔33aからドレン管51を介して第二膨張室42内に入り、外部排出管40よりハウジング外に排出されるのである。そして、ドレン管51は音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。
【0021】
第二実施例のドレン水流通路37は図6に示すように、パイプ状に構成したドレン管52が隔壁33に開口した連通孔33aを貫通して、第一膨張室41及び第二膨張室42に跨がって突出して固定されている。そして、ドレン管52と隔壁33が交差する連通孔33a部分の上流側のドレン管52に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部52aが設けられている。つまり、両端が開放されたドレン管52の中途部が隔壁33を貫通して固定され、該隔壁33の上面と同じ高さの位置のドレン管52側面に中空の内部と連通する孔(欠損部52a)を設けている。即ち、このドレン管52に開口する孔はドレン水上流側の第一膨張室41に面して開口され、第一膨張室41で発生した凝縮水は欠損部52aからドレン管52内に入り、下端より第二膨張室42内に入り、外部排出管40よりハウジング外に排出されるのである。そして、ドレン管52はドレン管51と同様に音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。なお、前記欠損部52aの大きさや形状は限定するものではない。また、このドレン管52はインナパイプ35と略同じ構成となるので、ドレン管52とインナパイプ35を一つの管で構成することも可能であるが、欠損部を設ける為、インナパイプ35による消音効果を低減することになるので、別々に配置するほうが好ましい。また、別々に設ける場合にはドレン管52の上端は閉じても構わない。
【0022】
第三実施例のドレン水流通路37は、図7に示すように、ハウジング32内を複数(三つ以上)の室に分割する隔壁33A・33B・33C・・・の一方から他方に貫通して、下側の室内に延出するようにドレン管53を設けている。つまり、隔壁33A・33Bの二つの隔壁によって第一膨張室41と第二膨張室42と第三膨張室43の三つの室に分離した実施例で説明すると、第一膨張室41内に導入管34が挿入され、インナパイプ35が隔壁33Aを貫通して第一膨張室41と第二膨張室42を連通し、インナパイプ38が隔壁33A・33Bを貫通して第二膨張室42と第三膨張室43を連通し、導出管39が隔壁33A・33Bとハウジング32を貫通して第三膨張室43と外部を連通している。
【0023】
そして、パイプ状に構成したドレン管53の一端(上端)が隔壁33Aに開口した連通孔33aに連通し、他側(下側)は隔壁33Bに開口した連通孔33bを貫通して第三膨張室43内に延出している。そして、ドレン管53と隔壁33Bが交差する連通孔33b部分の上流側のドレン管53に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部53aが設けられている。つまり、両端が開放されたドレン管53の上端が隔壁33Aに固定されて、連通孔33aと連通し、中途部が隔壁33Bを貫通して固定され、該隔壁33Bの上面と同じ高さの位置のドレン管53側面に中空の内部と連通する孔(欠損部53a)を設けている。
【0024】
このようにして、第一膨張室41で発生した凝縮水は、第一膨張室41に面して開口された欠損部53aからドレン管53内に入り、第二膨張室42内で発生した凝縮水は連通孔33bよりドレン管53内に入り、該ドレン管53下端より第三膨張室43内に入り、外部排出管40よりハウジング外に排出されるのである。そして、ドレン管53はドレン管51・52と同様に音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。また、ドレン管53は隔壁33A・33Bを連結するので、支柱の役目を果たして剛性をアップすることができる。なお、ドレン管53はドレン管52と同様にインナパイプ38と兼用した構成とすることもできる。
【0025】
第四実施例のドレン水流通路37は図8に示すように、ハウジング32及び消音器の構成は実施例1、2と略同じであり、パイプ状に構成したドレン管54が隔壁33に開口した連通孔33aを貫通して、該ドレン管54の上端は第一膨張室41の外壁32aまで延設して固設され、ドレン管54の下端は第二膨張室42内に延出されている。そして、ドレン管54と隔壁33が交差する連通孔33a部分の上流側のドレン管54に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部54aが設けられている。つまり、隔壁33を貫通したドレン管54の中途部において、該隔壁33の上面と同じ高さの位置のドレン管54側面に中空の内部と連通する孔(欠損部54a)を設けている。
【0026】
こうして、ドレン水上流側の第一膨張室41に面して開口された欠損部52aから、第一膨張室41で発生した凝縮水がドレン管54内に入り、下端より第二膨張室42内に入り、外部排出管40よりハウジング外に排出されるのである。このドレン管54はドレン管51・52と同様に音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。そして、ドレン管54の上端は外壁32aに連結固定しているので、外壁32aと隔壁33との間の剛性を高めることができる。
【0027】
第五実施例のドレン水流通路37は図9に示すように、ハウジング32及び消音器の構成は実施例1、2と略同じであり、上下を開放したパイプ状に構成したドレン管55の上端は隔壁33に開口した連通孔33aと連通され、ドレン管55の中途部は第二膨張室42の下外壁32bを貫通してハウジング32外に延出されている。そして、ドレン管54と前記下外壁32bが交差する部分の下外壁32bの上面(内面)位置と同じ高さの位置のドレン管55に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部55aが設けられている。つまり、ドレン管54の中途部に欠損部55aを設けて第二膨張室42内とドレン管55内部とを連通する構成としている。そして、ドレン管55下端はハウジング32外に延出して外部排出管と兼用させている。
【0028】
こうして、ドレン水上流側の第一膨張室41で発生した凝縮水は隔壁33に開口した連通孔33aからドレン管55上端の開口部に入り、第二膨張室42内の凝縮水は欠損部55aよりドレン管55内に入る。そして、ドレン管55下端よりハウジング外に排出されるのである。このドレン管55はドレン管51・52等と同様に音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。そして、ドレン管55の中途部は隔壁33に固定し、中途部は下外壁32bに連結固定しているので、ハウジング32の剛性を高めることができる。また、該ドレン管55は外部排出管40と兼用した構成となり、部品点数を削減できるのである。
【0029】
第6実施例のドレン水流通路37は図10に示すように、前記第四実施例と第五実施例を合体させたものであり、パイプ状に構成したドレン管56が隔壁33に開口した連通孔33aと下外壁32bを貫通して、該ドレン管56の上端は第一膨張室41の外壁32aに固設され、ドレン管54の下端はハウジング32外に延出させて外部排出管と兼用させている。そして、ドレン管56と隔壁33が交差する連通孔33a部分の上流側のドレン管56に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部56aが設けられ、ドレン管56と前記下外壁32bが交差する部分の下外壁32bの上面(内面)位置と同じ高さの位置のドレン管56に、凝縮水が流れ込む程度の欠損部56bが設けられている。つまり、ドレン管56の欠損部55aは第一膨張室41と、欠損部56bは第二膨張室42内とそれぞれドレン管56内部とを連通する構成としている。
【0030】
こうして、ドレン水上流側の第一膨張室41に面して開口された欠損部56aから、第一膨張室41で発生した凝縮水がドレン管56内に入り、第二膨張室42に面して開口された欠損部56bから、第二膨張室42で発生した凝縮水がドレン管56内に入り、下端よりハウジング外に排出されるのである。このドレン管54はドレン管51・52と同様に音響的に開放されていないので、消音効果を低下させることがない。そして、ドレン管56の上端は外壁32aに連結固定され、中途部は隔壁33に固定され、下部は下外壁32bに固定されるので、ハウジング32の剛性を高めることができる。なお、ドレン管51〜56は丸パイプで構成しているが、角パイプ状やボックス状等中空で構成されたもの、或いは、周壁を有するものであれば限定するものではない。
【0031】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1記載の如く、ハウジング(32)内部を上下の複数の室に区画したエンジン用排気消音器(9)において、一の室(41)と他の室(42)に仕切る隔壁(33)に、周壁を有するドレン水流通路(37)を設け、該ドレン水流通路(37)を隔壁(33)の両側の室に(41・42)に突出し、前記ドレン水流通路(37)と隔壁(33)が交差するドレン水上流側の流通路の一部を欠損したので、一の室から他の室へのドレン水流通路に周壁があるため、隔壁に設けたドレン水用孔が音響的には、閉じたと同等の結果となり、各室は音響的に閉空間となり、各室での膨張減衰性能はドレン水流通路を設けない時と同等の減衰性能が得られ、消音性能の低下がなくドレン水流通路からは凝縮水を排出することができて、ハウジングの劣化を防止でき、ドレン水流通路から自然落下で排出することができる。
【0032】
また、ドレン水流通路に周壁を設けるに当たって、上流側と下流側に突出させたので、周壁が長くなって騒音の通過を更に減少して消音効果の低減を抑えることができる。
また、欠損部分よりドレン水を排出でき、その欠損位置は周壁の任意位置に設けることができて、最も適正な位置に配置することができる。
【0033】
請求項2記載の如く、請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の隔壁(33B)から少なくとも他の一の隔壁(33A)まで設けたので、請求項1の効果に加えて、隔壁同士を連結することになり、消音器自体の剛性をアップすることができて、消音効果も高めることができる。また、内部区画を三室以上とした場合には、二室以上の室のドレン水流通路が一本で済み、構成が簡単で部品点数を低減できて、生産コストを低減できる。
【0034】
請求項3記載の如く、請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の室の隔壁(33)から少なくとも一の室の外壁(32a)まで設けたので、請求項1の効果に加えて、ドレン水流通路が支柱の役目を果たし、排気消音器自体の剛性を高めることができて、消音効果を高めることができる。
【0035】
請求項4記載の如く、請求項3記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を外部排出管と兼用したので、請求項3の効果に加えて、ドレン水流通路と外部排出管を一つの部材で構成でき、排気消音器の生産コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンヒートポンプ装置を示す斜視図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく平面図である。
【図4】 エンジンヒートポンプ装置の冷媒回路を示す図である。
【図5】 ドレン水流通路の第一実施例を示す排気消音器の断面図である。
【図6】 ドレン水流通路の第二実施例を示す排気消音器の断面図である。
【図7】 ドレン水流通路の第三実施例を示す排気消音器の断面図である。
【図8】 ドレン水流通路の第四実施例を示す排気消音器の断面図である。
【図9】 ドレン水流通路の第五実施例を示す排気消音器の断面図である。
【図10】 ドレン水流通路の第六実施例を示す排気消音器の断面図である。
【符号の説明】
9 排気消音器
32 ハウジング
33 隔壁
37 ドレン水流通路
41・42 室
Claims (4)
- ハウジング(32)内部を上下の複数の室に区画したエンジン用排気消音器(9)において、一の室(41)と他の室(42)に仕切る隔壁(33)に、周壁を有するドレン水流通路(37)を設け、該ドレン水流通路(37)を隔壁(33)の両側の室に(41・42)に突出し、前記ドレン水流通路(37)と隔壁(33)が交差するドレン水上流側の流通路の一部を欠損したことを特徴とするエンジン用排気消音装置。
- 請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の隔壁(33B)から少なくとも他の一の隔壁(33A)まで設けたことを特徴とするエンジン用排気消音装置。
- 請求項1記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を一の室の隔壁(33)から少なくとも一の室の外壁(32a)まで設けたことを特徴とするエンジン用排気消音装置。
- 請求項3記載のエンジン用排気消音装置において、前記ドレン水流通路(37)を外部排出管と兼用したことを特徴とするエンジン用排気消音装置。
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