JP2010104912A - 中和装置及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンの排気ガスから生成された凝縮水Dを中和して排出する中和装置60において、排気ガス及び凝縮水Dを導く導入口65、及び排気ガスを排出する排出口66を設けた分離室63と、分離室63にて分離した凝縮水Dを流入させる流入口68、流入した凝縮水Dを中和する中和剤N、及び中和した凝縮水Dを排出する流出口69を設けた中和室64とを備え、中和室64に、流入口68から流出口69に向けて凝縮水Dを重力方向に流下させながら中和剤Nに接触させる経路を形成した。
【選択図】図3
Description
排気ガス中の水分は、排気ガス熱交換器内で凝縮されてミスト状になり、このミスト状の水分がマフラ内の消音板に衝突して凝縮水(以下、ドレンという。)となる。このドレンは、CO2やNOx等を含み酸性であることから、従来のGHP式空気調和装置には、ドレンを中和する中和装置が設けられている。ドレンは、この中和装置の貯留槽に貯留され、貯留槽に入った中和剤により中和されて排出される(例えば、特許文献1参照)。
これに対し、上記従来の空気調和装置においては、ドレンを確実に中和させるべく、中和剤を多く用いるとともに、ドレンと中和剤とが接触する経路を長くして、ドレンの中和剤との接触時間を長くしていたため、中和装置が大型化していた。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ドレンの見かけ上の反応速度を上げ、中和装置を小型化できる中和装置及びそれを備えた空気調和装置を提供することにある。
上記構成によれば、ドレンを貯留せずに流下させて中和するので、凝縮水の流速を速め、見かけ上の反応速度を速くすることができ、その結果、中和装置を小型化することができる。
上記構成によれば、分離室と中和室が一体に形成されるので、分離室と中和室とを独立して形成して配管等で接続する場合に比べ、部品点数を削減して、製造工程の簡略化を図ることができるとともに、中和装置を小型化することができる。
上記構成によれば、凝縮水の流速を速めるためのポンプ等の部品を別途に設ける必要がないので、部品点数を削減し、製造工程の簡略化を図ることが可能になる。
上記構成によれば、ドレンを貯留せずに流下させて中和するので、凝縮水の流速を速め、見かけ上の反応速度を速くすることができ、その結果、中和装置を小型化することができる。
上記構成によれば、分離室と中和室が一体に形成されるので、分離室と中和室とを独立して形成して配管等で接続する場合に比べ、部品点数を削減して、製造工程の簡略化を図ることができるとともに、中和装置を小型化することができる。
上記構成によれば、凝縮水の流速を速めるためのポンプ等を設ける必要がなくなるので、部品点数を削減し、製造工程の簡略化を図ることが可能になる。
上記構成によれば、ドレンのみを分離室から中和室に流入させるポンプ等を設ける必要がなくなるので、部品点数を削減し、製造工程の簡略化を図ることが可能になる。
図1は、本発明に係るガスヒートポンプ(GHP)式空気調和装置における冷媒回路を示す回路図である。
空気調和装置10は、室外機11及び複数台(例えば5台)の室内機12A〜12Eを有し、室外機11の室外冷媒配管13と室内機12A〜12Eの各室内冷媒配管14A〜14Eとが連結されている。
また、冷房運転時には、室内膨張弁28A〜28Eのそれぞれの弁開度が空調負荷に応じて制御される。暖房運転時には、室外膨張弁20及び室内膨張弁28A〜28Eのそれぞれの弁開度が空調負荷に応じて制御される。
燃料遮断弁33は、閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、燃料遮断弁33が全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)とのうち、一次圧aの変動によっても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
また、スロットル36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30の回転数を制御する。
ガスエンジン30には、エンジンオイル供給装置39が接続されている。このエンジンオイル供給装置39は、オイル供給配管40に、オイルレベルスイッチ41Aを内蔵したサブオイルパン41及びオイル供給ポンプ42が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。
また、冷却水配管44には、リザーブタンク50が配設されており、リザーブタンク50は、冷却水配管44内の冷却水が水漏れ等で減少すると、冷却水配管44の内圧が冷却水を重力により自動的に補充するように調整されている。
ガスエンジン30の吸気側には、インテークマニホールド30Cが付設されており、このインテークマニホールド30Cの吸気側には、エンジンユニット外から空気を供給する空気供給配管37が接続されている。38はエアフィルタである。ガスエンジン30の排気側には、排気ガス熱交換器30Bが付設されている。
この排気ガス熱交換器30Bは、上記エンジン冷却装置43(図1参照)の冷却水配管44を流れるエンジン冷却水と、ガスエンジン30の排気ガス間で熱交換する。この排気ガス熱交換器30Bを流れる排気ガスと上記エンジン冷却装置43内を循環するエンジン冷却水とが熱交換され、排気ガス熱交換器30Bで例えば約100℃まで冷却される。排気ガス熱交換器30Bでは、排気ガス中の水分が冷えて凝縮し、凝縮水(以下、ドレンという。)と排気ガスとが排出される。
マフラ51と排気トップ52とは、排気ホース54を介して接続されており、マフラ51を通過した排気ガスは、排気ホース54を通じて排気トップ52に流入する。この排気ガスは、排気トップ52内で冷却され、排気ガス中の水分が凝縮しドレンが発生して、最終的な排気ガスは排気トップ52を介して外に排気される。排気トップ52内部で発生したドレンは、排気トップ戻しホース55を介して、マフラ51に戻される。
中和装置60は、例えば箱形の装置本体61を備えている。この装置本体61内は、板状の仕切り板62で左右に区分され、分離室63と中和室64とが形成されている。このように、分離室63と中和室64が一体に形成されるていので、分離室と中和室とを独立して形成して配管等で接続する場合に比べ、部品点数を削減して、製造工程の簡略化を図ることができるとともに、中和装置60を小型化することができる。
分離室63は、例えば箱形に形成され、分離室63の上部には、ドレンD及び排気ガスを導入する導入口65が設けられており、この導入口65にマフラ戻しホース56が接続されている。また、分離室63の上部には、排気ガスだけを排出する排出口66が設けられており、この排出口66に排気ガス排出ホース66Aが接続されている。排気ガスから分離したドレンDは、分離室63の下部に貯留されるようになっている。
分離室63と中和室64とは、仕切り板62を貫通する連通管67によって連通されており、ドレンDが分離室63から中和室64に流入できるようになっている。仕切り板62の上部には、貫通孔62Aが設けられており、この貫通孔62Aに連通管67の一端67Aが挿入されている。連通管67の一端67Aは、中和室64の略中央近傍まで挿入されており、その先端がドレンDの流入口68となっている。この流入口68は、上記高さHより上方に配置されている。連通管67の他端67Bは、分離室63の底部近傍まで延びている。
流出口69には、図示しないフィルタが設けられており、中和室64内に配置された中和剤Nが流出口69から排出されないようになっている。流出口69には、大気に連通するドレン排出ホース69Aが接続されている。
分離室63には、導入口65からドレンDの他、排気ガスも導入されるので、分離室63内の圧力は、大気に連通する中和室64内の圧力よりも高くなっている。この分離室63側の圧力によって、分離室63に貯留されたドレンDの液面が下方に押圧され、ドレンDが連通管67を通って中和室64に流入する。このように、流出口69を大気に連通させ、連通管67の他端67Bを分離室63の底部近傍に配置したことにより、分離室63側の排気ガス圧力によって、分離室63の下部に貯留されたドレンDを中和室64の上部に送ることができる。しがたって、ドレンDを分離室63から中和室64に流入させるポンプ等を設ける必要がなくなるので、部品点数を削減し、製造工程の簡略化を図ることが可能になる。
中和室64内で中和されたドレンDは、流出口69からドレン排出ホース69Aを通って外へ排出される。
例えば、本実施の形態では、ガスヒートポンプ(GHP)式空気調和装置10に使用される中和装置60に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、圧縮機がディーゼルエンジン等の内燃機関によって駆動され、排気ガスから生成されるドレンを中和する必要があるものであれば、他の空気調和装置等に使用される中和装置に本発明を適用してもよい。
15 圧縮機
30 ガスエンジン(エンジン)
30B 排気ガス熱交換器(排気系)
51 マフラ(排気系)
52 排気トップ(排気系)
60 中和装置
61 装置本体
62 仕切り板
63 分離室
64 中和室
65 導入口
66 排出口
67 連通管
67A 一端
67B 他端
68 流入口
69 流出口
D ドレン(凝縮水)
N 中和剤
Claims (7)
- エンジンの排気ガスから生成された凝縮水を中和して排出する中和装置において、
排気ガス及び凝縮水を導く導入口、及び排気ガスを排出する排出口を設けた分離室と、前記分離室にて分離した凝縮水を流入させる流入口、流入した凝縮水を中和する中和剤、及び中和した凝縮水を排出する流出口を設けた中和室とを備え、
前記中和室に、前記流入口から前記流出口に向けて前記凝縮水を重力方向に流下させながら前記中和剤に接触させる経路を形成したことを特徴とする中和装置。 - 装置本体内を仕切り板で前記分離室と前記中和室とに区分したことを特徴とする請求項1に記載の中和装置。
- 前記中和室の上部に前記流入口を設け、当該中和室の下部に前記流出口を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
- エンジン駆動式の圧縮機と、前記エンジンの排気ガスから生成された凝縮水を中和して排出する中和装置とを備えた空気調和装置において、
前記中和装置が、排気ガス及び凝縮水を導く導入口、及び排気ガスを排出する排出口を設けた分離室と、前記分離室にて分離した凝縮水を流入させる流入口、流入した凝縮水を中和する中和剤、及び中和した凝縮水を排出する流出口を設けた中和室とを備え、
前記中和室に、前記流入口から前記流出口に向けて前記凝縮水を重力方向に流下させながら前記中和剤に接触させる経路を形成したことを特徴とする空気調和装置。 - 前記中和装置の装置本体内を仕切り板で前記分離室と前記中和室とに区分したことを特徴とする請求項1に記載の中和装置。
- 前記中和室の上部に前記流入口を設け、当該中和室の下部に前記流出口を設けたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 前記流出口を大気に連通させ、
一端が前記流入口を有し、他端が前記分離室の底部近傍に配置され、当該分離室の排気ガス圧力によって、当該分離室から前記中和室に凝縮水を流入させる連通管を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の空気調和装置。
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---|---|---|---|
JP2008279749A JP2010104912A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | 中和装置及び空気調和装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101124724B1 (ko) | 2008-03-24 | 2012-03-23 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진 배기 가스 드레인 워터 필터 |
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2008
- 2008-10-30 JP JP2008279749A patent/JP2010104912A/ja active Pending
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