JP4408136B1 - 落下防止ネット用ブラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、足場組立業界においては、落下防止ネット用ブラケットとして、楔を固定手段とするタイプとクランプを固定手段とするタイプの両者が用いられてきたが、労働安全衛生規則の改正によって必要個数が飛躍的に増加するので、1種類の構成の落下防止ネット用ブラケットで対応できるようにしたい。
【解決手段】楔部とクランプの両方を有し、クランプは不使用時にはパイプに衝突しないように水平方向に回動でき、基部下端の両側の挟着板の挟着端部にて足場のパイプを挟着固定でき、クランプ装着部の頂部には打設用のプレートを有する落下防止ネット用ブラケットを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の施工用の足場と建築物との空隙に設けられる落下防止ネットを張設するための落下防止ネット用ブラケット、すなわち、足場と建築物の壁面との間に延伸され落下防止用のネットが係着される腕部と、腕部が装着される基部と、基部を足場のパイプに固定するための固定手段を有する固定部と、足場のパイプへの固定状態を安定させる役割の係止部を有する落下防止ネット用ブラケットに関するものであり、さらに詳しくは固定部の固定手段として、足場のパイプの楔受に嵌着固定される楔部と足場のパイプに巻装固定されるクランプの両方を有し、クランプは基部に一体として設けられたクランプ装着部に蝶番を介して装着されることにより不使用時には足場のパイプに衝突しないように水平方向に回動できる構成とし、両側の挟着板と底板からなる係止部の底板の端部から両挟着板の端部までの挟着端部の長さが足場のパイプの直径の半分以上の延長を有していて両側の挟着板の挟着端部にて足場のパイプを挟着して固定できるように構成され、クランプ装着部の頂部には打設用のプレートが設けられていることを特徴とする落下防止ネット用ブラケットに関するものである。
建築用の足場と建築物との空隙に設けられる落下防止ネットを張設するための落下防止ネット用ブラケットは従来から存在した。すなわち、建築用の足場を架設する際には、足場と建築物の躯体の壁面、すなわち外装材が施工される前の段階の壁面との間に300mm〜500mmの間隙を設けるのが通常である。この間隙が狭すぎると、作業員の作業の行い易さ、すなわち作業員が腕を伸ばして作業する際の腕のストロークに影響し、且つ、躯体に壁面の外装材を装着していった場合に間隙が狭くなりすぎる怖れがある。また逆に広すぎると作業がしづらく、作業員の落下や工具類等の落下の危険も増大する。したがって、この間隙は、壁面外装材の厚さにもよるが、概ね300mm〜500mmの範囲内とされるのが通常である。
この間隙には、作業員の落下や工具類等の落下の危険を防止するために、「落下防止ネット」が張られるのが通常である。すなわち、図15に見るように、間隔Dsの間隙Crに、落下防止ネットNが張られる。なお、Pは足場のパイプであり、Wは建築物の外装材を施工する前の壁面である。また、SCは足場であり、Mは作業員である。
落下防止ネットNは1〜2cm間隔程度の網目を有する合成樹脂製の網体であり、間隙Crを覆い、間隙Crの延長に沿って水平方向に長く展開された状態にて張設される。したがって、落下防止ネットNを水平状態に支持するために、足場のパイプPには落下防止ネット用ブラケットBが適宜の間隔で装着固定される。
図11、図12には、従来の落下防止ネット用ブラケットBの一例を示す。落下防止ネット用ブラケットBは金属製で、足場SCと建築物の壁面Wとの間に渡設され落下防止用のネットNが係着される腕部B1と、腕部B1が装着される基部B2と、基部B2を足場のパイプPに固着するための固定手段を有する固定部B3と、足場のパイプPへの固定状態を安定させる役割の係止部B4からなる。
腕部B1は2重円筒構造で内筒B11を外筒B12の内部にスライドさせる(方向X)ことにより腕部B1全体の長さを短縮させ、内筒B11を外筒B12から引き出す(方向Y)ことにより腕部B1全体の長さを延伸させることができる。腕部B1の長さを間隙Crに合わせて適宜調節し、固定用のネジB14によって固定する。内筒B11の下面には図示しない浅溝が刻切されていて、ネジB14の先端部をこの浅溝に圧接させることにより固定する。また、内筒B11の先端部には落下防止ネットNを掛着するためのフックB13が固着されている。さらに、外筒B12の左端下部には長方形状の係止板B15が溶着されている(図11、図14参照)。
基部B2は、図12を正面図とすれば、正面視がギリシア文字のΓの形状をした筐体で、上面、右側面、下面が開放状態であり、正面板B21と背面板B22の右端下部にボルトB23が渡設されている。また、基部B2の上部には落下防止ネットNを掛着するためのフックB24が固着され、下部には係止部B4が固着され、左側面上部には固定部B3が固着されている。
固定部B3は楔状の部材で、楔基部B31と楔B32が一体として構成され、楔基部B31は基部B2の左側面に溶着により固着されている。楔B32は、基部B2の左側面との間に僅かな間隙cを開けて下方に楔状に延伸突出されている。
係止部B4は基部B2の下端部に固着されており、正面の側の係止板B41、背面の側の係止板B42、及び底板B43が一体として構成されている。係止板B41、係止板B42の下辺には僅かな段部d、dが設けられ、底板B43はこの段部d、dの位置に左端が位置するように正面板B41、背面板B42の間に渡設されている。図12に見るように、段部d、d、の位置、すなわち底板B43の左端の位置は固定部B3の楔基部B31及び楔B32の左端の位置と平面視にて同位置となるように構成されている。また、係止板B41の段部dより左方の係止端部B41aと係止板B42の段部dより左方の係止端部B42aは同一の長さaをもって左方に延伸されているが、長さaは足場のパイプPの直径φの2分の1(φ/2)より小となっている。
以下には、落下防止ネット用ブラケットBの作用を簡単に記す。落下防止ネット用ブラケットBは、固定部B3の楔B32を足場のパイプPの楔受PSに挿嵌固定して使用する。すなわち、楔B32を足場のパイプPの楔受PSに挿嵌し、固定部B3の楔基部B31の上面B31aをハンマーで叩くことにより、パイプPの楔受PSに嵌着固定する。パイプPから取外す際には、基部B2の下端部をハンマーで叩いて楔B32を楔受PSより脱嵌する。
落下防止ネット用ブラケットBをパイプPに固定させた状態を図15に示す。図15に見るように、腕部B1の内筒B11を適宜スライドさせて足場のパイプPと壁面Wの間の間隙Crの間隔Dsと略同じ長さになるように調節し、基部B2のフックB24と内筒B11の先端のフックB13を落下防止ネットNの網目に掛着させて落下防止ネットNを張設する。この際、図12に見るように、外筒B12の左端下部に固着されている係止板B15の両端が基部B2の正面板B21と背面板B22の中央下部に係止されることによって腕部B1が基部B2から水平に延伸された状態が保持される。
また、図12に見るように、固定部B3の楔基部B31及び楔B32の左側面と係止部B4の底板B43の左端が平面視で同位置にあってパイプPに当接するので、落下防止ネット用ブラケットBの上下方向の揺動が防止される。さらに、係止部4の係止板B41の係止端部B41aと係止板B42の係止端部B42aがパイプPの側面に当接することによって落下防止ネット用ブラケットBの水平方向への揺動が防止される。
図14には、落下防止ネット用ブラケットBの不使用時の収納状態を示す。落下防止ネット用ブラケットBは、不使用時には、内筒11を外筒12内に格納させ、図14のように腕部B1全体を左方(Z1方向)に回動させて腕部B1の大部分を基部B2内に格納する(Z2方向)ことによりコンパクトに収納可能な状態とすることができる。
図13には、従来の落下防止ネット用ブラケットの別の形態である落下防止ネット用ブラケットCを示す。落下防止ネット用ブラケットCは、腕部C1は落下防止ネット用ブラケットBの腕部B1と同様の構成、基部C2も落下防止ネット用ブラケットBの基部B2と同様の構成、係止部C4も落下防止ネット用ブラケットBの基部B4と同様の構成であるが、固定部C3の構成は落下防止ネット用ブラケットBの固定部B3の構成と異なっており、固定部C3として、クランプCRが基部C2の左側面に固着されている。
落下防止ネット用ブラケットBは前述のように楔受PSを有するパイプPに装着固定する際に用いられるが、楔受のないパイプQ(図13参照)
に対しては用いることができない。そこで、楔受のないパイプQにも装着固定できるように考えられた構成が落下防止ネット用ブラケットCであり、クランプCRを介することによって楔受のないパイプQにも装着固定が可能となる。あるいはまた、楔受PSを有するパイプPに対しても、楔受PS以外の位置に装着固定したい場合には落下防止ネット用ブラケットBは使えないので、落下防止ネット用ブラケットCを使用する他はない。
建築物の足場は、建築対象の階高、すなわち建築対象の1階分の高さを1スパンとして組まれるのが普通である。つまり、通常は建築対象の各階の床面を基準として組まれる。したがって、楔受PSを有するパイプPの楔受PSも、通常の建築物の階高を基準にしてそのスパンが決められている。
したがって、通常とは異なる階高を有する建築物の場合においては、楔受PSを基準にして足場を組むことが出来なくなる。このような場合に、固定部C3がクランプCRになっている落下防止ネット用ブラケットCが役に立つこととなる。現行の施工現場においては、落下防止ネット用ブラケットB(楔タイプ)の使用率が60〜70%に対して、落下防止ネット用ブラケットC(クランプタイプ)の使用率は30〜40%程度である。
以下には、従来技術の落下防止ネット用ブラケットを開示する特許文献を示す。下記特許文献1の「落下防止ネット用跳ね上げアーム」は、固定部としてクランプを用いた例で、基部の構成がやや異なるものの、前記の落下防止ネット用ブラケットCと略同様の構成及び作用を有するものである。また、下記特許文献2の「足場−建物間の落下防止用ネット支持装置及び足場装置」においては、固定部の構成としてクランプを使用するものと楔部を使用するものが夫々開示されている。
特開平7−317298号 特開平11−172924号
上記のように、従来から落下防止ネット用ブラケットとして、固定部に楔部を用いるタイプとクランプを用いるタイプの両者が、楔部を用いるタイプが6〜7割に対し、クランプを用いるタイプが3〜4割の比率で用いられてきた。この両タイプは、どちらか一方のみを揃えれば良いというものではなく、叙上のように用いる足場のパイプの種類や建築物の階高構成によってどちらを用いるかが決まってくるので、足場組立業者はこの両方のタイプの落下防止ネット用ブラケットを相当数常備しておかなければならない。
対象となる建築物が小規模な場合は、落下防止ネット用ブラケットも数十個〜せいぜい数百個のオーダーなので、両方を準備することにも左程の困難は伴わない。しかしながら、建築物の規模が大規模になってくると、全体で数千個から場合によっては万単位の落下防止ネット用ブラケットが必要となる。しかも、1つの施工現場において両タイプを混合使用できるという例は稀であり、業者は、結局両方のタイプを略同数だけ揃えておかないと、各種の要請に対応ができなくなるというのが現状であった。
このような状況下においても、足場組立業者はなんとか両方のタイプを揃え、1つの現場が終われば次の現場へと使いまわしてきたのが現状である。しかしながら、2009年6月1日施行の改正労働安全衛生規則により、足場組立業者が常備しなければならない落下防止ネット用ブラケットの個数が一気に2倍乃至3倍にのぼることになり、足場組立業者は両方のタイプを2倍乃至3倍揃えなければならない現状に直面することとなった。
すなわち、これまでは、足場の上下方向に2スパンあるいは3スパンに1列の割合で落下防止ネットを張設するのが一般的であった。したがって、例えば2階の足場に落下防止ネットを張設すれば、3階の足場は省略して4階の足場に次の落下防止ネットを張設する、あるいは3階と4階の足場は省略して5階の足場に張設するという形で通常行われていた。ところが、今回の規則改正によって、足場の各階に必ず落下防止ネットを張設することが義務化されることとなった。
これは、これまでの2スパンあるいは3スパンに1列の割合での張設状態においては、作業員の落下事故や工具類等の落下事故が余りにも頻繁に発生しているという結果に鑑みたものであって、これにより作業員や工具類等の落下事故が激減することが期待され、施工現場の安全確保には多大な成果を齎すものと考えられる。しかし一方、落下防止ネット用ブラケットの必要数が一気に2〜3倍となり、しかも業者は楔タイプのものとクランプタイプのものの両方を必要数だけ揃えなければならないので、その負担が足場組立業界に重くのしかかってきているのも事実である。したがって、改正された規則をきちんとクリアして、しかも足場組立業者に与える負担ができるだけ軽くなる方策が、現場において希求されているのが現状である。なお、今回の労働安全衛生規則の改正は、労働安全衛生研究所が設置した「足場からの墜落防止措置に関する調査研究会」が平成20年10月にまとめた報告書の内容を反映させたもので、平成21年6月1日から施行されているものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、下記の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
建築物の施工用の足場と建築物との空隙に設けられる落下防止ネットを張設するための落下防止ネット用ブラケット、すなわち、足場と建築物の壁面との間に延伸され落下防止用のネットが係着される腕部と、腕部が装着される基部と、基部を足場のパイプに固定するための固定手段を有する固定部と、足場のパイプへの固定状態を安定させる役割の係止部を有する落下防止ネット用ブラケットにおいて、固定部の固定手段として、足場のパイプの楔受に嵌着固定される楔部と足場のパイプに巻装固定されるクランプの両方を有し、クランプは基部に一体として設けられたクランプ装着部に蝶番を介して装着されることにより不使用時には足場のパイプに衝突しないように水平方向に回動できる構成とし、両側の挟着板と底板からなる係止部の底板の端部から両挟着板の端部までの挟着端部の長さが足場のパイプの直径の半分以上の延長を有していて両側の挟着板の挟着端部にて足場のパイプを挟着して固定できるように構成され、クランプ装着部の頂部には打設用のプレートが設けられていることを特徴とする落下防止ネット用ブラケット。
本発明の解決手段1の発明によれば、固定部の固定手段として、足場のパイプの楔受に嵌着固定される楔部と足場のパイプに巻装固定されるクランプの両方を有しているので、本発明の解決手段1の発明の落下防止ネット用ブラケットは単体で楔受のあるパイプにも楔受のないパイプにも適用可能である。また、楔受のあるパイプにおいても、楔受の位置以外の位置にも自由に取付が可能となった。
すなわち、本発明の解決手段1の発明の落下防止ネット用ブラケットは単体で、固定部に楔部のみを有する落下防止ネット用ブラケットと固定部にクランプのみを有する落下防止ネット用ブラケットの両方の役割を果たすものであり、足場組立業者はこれまでのように固定部に楔部のみを有する落下防止ネット用ブラケットと固定部にクランプのみを有する落下防止ネット用ブラケットの両方を準備する必要はなくなり、本発明の解決手段1の発明の落下防止ネット用ブラケットのみを準備すれば良く、落下防止ネット用ブラケットの準備個数を大幅に下げることが可能となった。
特に2009年6月1日の改正労働安全衛生規則の施行により、落下防止ネット用ブラケットの準備個数の大幅な増量を迫られている足場組立業界においては、本発明の解決手段1の発明の落下防止ネット用ブラケットのみを準備すればよいので、従来の固定部に楔部のみを有する落下防止ネット用ブラケットと固定部にクランプのみを有する落下防止ネット用ブラケットをいかなる比率で購入するべきかという問題に頭を悩まされる必要がなくなり、且つ全体の購入個数も大幅減となるので、経済的な負担が大幅に軽減される。
また、現場ごとに固定部に楔部のみを有する落下防止ネット用ブラケットと固定部にクランプのみを有する落下防止ネット用ブラケットのどちらを使用するかを決めたり、個数が不足する場合には現在使用中の別の現場のものをいかに使いまわすか、あるいは新規に購入するかという問題に頭を悩ませる必要も大幅に減ることとなる。本発明の解決手段1の発明の落下防止ネット用ブラケットは楔部とクランプの両方を備えているので、これまで現場に資材を供給する担当者の悩みの種であった使いまわしや新規購入の問題が一気に簡素化され、計画が立てやすく、しかも経済面においても多大なメリットが生じるものである。
本発明の解決手段1の発明によれば、クランプは基部に一体として設けられたクランプ装着部に蝶番を介して装着されることにより不使用時には足場のパイプに衝突しないように水平方向に回動できる構成としているので、楔受を有するパイプの楔受に楔部を挿嵌固定する場合には、クランプをパイプに衝突しないように水平方向に回動させておけば良く、操作が簡単で極めて便利である。
本発明の解決手段1の発明に至る前段階として、図16に示す落下防止ネット用ブラケットDのように、基部D2の上面に蝶番Hを介してクランプCRを装着するというアイデアを検討対象とした。たしかに、この形態にても、クランプCRの不使用時にはクランプCRを基部D2の上面に跳ね上げておけばなんら問題はないように当初は考えられた。
しかしながら実際に実施実験を行ってみると、楔部D32を使用する場合に、楔部D32をパイプPの楔受PSに嵌着固定させるために打ち込むハンマーを衝突させる面が存在しないことが問題となった。すなわち、図16の構成の落下防止ネット用ブラケットDの楔部D32をパイプPの楔受PSに嵌着固定させるためには楔基部D31の上面をハンマーで叩かなければならないが、楔基部D31の上方にはクランプCRと蝶番Hが存在していてそれが邪魔になり叩くことができない。例え、クランプCRを図16で仮想線(2点鎖線)で示す位置に回動しても事情は同様である。かといって他にハンマーで叩くに相応しい場所は存在せず、結局楔部D32を楔受PSに嵌着固定させることが不可能である。したがって、落下防止ネット用ブラケットDは現実には使用できないものと判断するほかなく、本発明の解決手段1の発明のように、クランプを水平方向に回動させる構成が採られたものである。
本発明の解決手段1の発明によれば、両側の挟着板と底板からなる係止部の底板の端部から両側の挟着板の端部までの挟着端部までの長さが足場のパイプの直径の半分以上の延長を有していて足場のパイプを挟着して固定できるように構成されているので、クランプを用いて足場のパイプに固定した場合にも、基部の水平方向の揺動、すなわち落下防止ネット用ブラケットの水平方向の揺動が押さえられる。
本発明の解決手段1の発明の場合、クランプを用いて足場のパイプに固定する際には、クランプによって上下方向への揺動は押さえられる。しかし、クランプを水平方向に回動する構成としたので、クランプと基部を接続する蝶番の存在により水平方向への揺動が発生することが確認された。すなわち、クランプが蝶番を介して基部に装着されているため、水平方向への揺動を生むのである。
したがって、この水平方向への揺動を押さえるために、両側の挟着板と底板からなる係止部の底板の端部から両側の挟着板の端部までの挟着端部の長さが足場のパイプの直径の半分以上の延長を有するように構成し、足場のパイプを両挟着板の挟着端部にて挟着して固定できるように構成した。実験では、この構成により水平方向の揺動は完全に消失し、クランプ使用時にも上下方向にも水平方向にも揺動のない安定した構成が得られたのである。
本発明の解決手段1の発明によれば、クランプ装着部の頂部に打設用のプレートが設けられているので、楔部使用の場合に、クランプ装着部の頂部をハンマーで叩く際に安定的に叩くことができ、クランプ装着部の頂部の形状を変形させることがなく、また誤ってクランプをハンマーで叩いてしまうこともない。
本発明の解決手段1の発明においては、基部の上部に楔部が設けられているので、水平方向に回動するクランプを基部に取付けるためには、基部の上面に蝶番の片方の支板が固着されるクランプ装着部を設けなければならず、楔部使用の場合にはこのクランプ装着部の頂部をハンマーで叩くことになる。しかしながら、クランプ装着部は蝶番の片方の支板が固着される板状で良く、強度を考えてもせいぜい板状の両端を少し屈曲させるだけで良い。
したがって、従来の落下防止ネット用ブラケットB(図12参照)の固定部B3の上面B31のようにハンマーで叩く場所が安定していないので、ハンマーで叩きづらく、且つ板状のものをハンマーで叩くと変形する可能性がある。また、クランプ装着部にはクランプが装着されているので、誤ってクランプを叩いてしまい、クランプが変形して使用できなくなる怖れもある。
したがって、本発明の解決手段1の発明においては、クランプ装着部の頂部に打設用のプレートを設け、ハンマーで叩く場所を確保すると共にクランプ装着部の上部の変形を防止し、且つクランプを叩いてしまうというミスも防止できるように構成したものである。
したがって、本発明の解決手段1の発明の基本的な効果は、単体で、利用環境に合わせて楔部あるいはクランプの適合する方を用いることができるという点に存するのは明白であるが、ただ単に楔部とクランプの両者を適当に基部に設けただけでは上記のようにさまざまな問題点が発生する。したがって、本発明の発明者はさまざまな段階の試作品を製作して実験を繰り返し、各部の構成を練り上げることによって、完全に支障なく楔部とクランプのどちらも使用できる構成を開発した。
すなわち、上記問題点を解決するために加えられた解決手段としては、クランプを水平回動方式とした点、係止部の両側板を従来のものより延伸させてパイプを完全に挟着できる構成とした点、そして、クランプ装着部の頂部に打設用のプレートを設けた点の3点に絞られるが、固定部に楔部とクランプの両者を設けるという基本的な構成に加えて、この3点の解決手段、すなわち問題点を解決するための構成が加わって初めて本発明の解決手段1の発明の本質的な効果、すなわち、パイプに楔部でもクランプでもどちらでも固定可能であるという効果が発揮されるのである。
したがって、本発明の解決手段1の発明は、単に固定部に楔部とクランプの両者を設けたというだけではなく、上記の3点の解決手段がすべて必須不可欠の構成要件であり、固定部に楔部とクランプの両者を設けたという基本的な解決手段に加えてこの3点の解決手段がすべて揃ってはじめて一つの発明を構成し、その本来の効果を発揮できるものというべきであり、その点において、従来存在し得なかった構成、作用、効果を有する発明であることを明記しておきたい。
本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットの正面図である。 (a)本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットの平面図である。(b)本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットの底面図である。 図1の要部の拡大図である。 (a)図2aの要部の拡大図である。 (b)図2bの要部の拡大図である。 (a)図2aの要部の一部を切欠した拡大図である。 (b)図2bの要部の一部を切欠した拡大図である。 本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットのクランプ不使用時の要部の正面図である。 本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットのクランプ不使用時の要部の一部を切欠した平面図である。 本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットのクランプ不使用時の要部の一部を切欠した底面図である。 本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットの外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットをクランプを用いて足場に固定し、足場と建築物の壁面の間に落下防止用ネットを張設する状態を説明する説明図である。 (b)本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットを楔部を用いて足場に固定し、足場と建築物の壁面の間に落下防止用ネットを張設する状態を説明する説明図である。 従来の落下防止ネット用ブラケットの一例の外観斜視図である。 従来の落下防止ネット用ブラケットの一例の正面図である。 従来の落下防止ネット用ブラケットの他の一例の正面図である。 従来の落下防止ネット用ブラケットの一例の不使用時の収納状態の説明図である。 従来の落下防止ネット用ブラケットを用いて足場と建築物の壁面の間に落下防止用ネットを張設した状態を説明する説明図である。 本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットの開発に至る段階にて製作した試作品の要部を説明するための説明図である。
本発明を実施するための形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図10aに示す落下防止ネット用ブラケットAは金属製で、足場SCと建築物の壁面Wとの間に延伸され落下防止用のネットNが係着される腕部1と、腕部1が装着される基部2と、基部2を足場のパイプQに固着するための固定手段を有する固定部3と、足場のパイプQへの固定状態を安定させる役割の係止部4からなる。
図1、図2、図9に見るように、腕部1は2重円筒で内筒11を外筒12の内部にスライドさせる(方向X)ことにより腕部1全体の長さを短縮させ、内筒11を外筒12から引き出す(方向Y)ことにより腕部1全体の長さを延伸させることができる。腕部1の長さを適宜調節し、固定用のネジ14によって固定する。内筒11の下面には図示しない浅溝が刻切されていて、ネジ14の先端部をこの浅溝に圧接させることにより固定する。また、内筒11の先端部には落下防止ネットNを掛着するためのフック13が固着されている。さらに、外筒12の左端下部には長方形状の係止板15が溶着されている(図2b、図3、図4b、図9参照)。以上の腕部1の構成は、従来の落下防止ネット用ブラケットB、Cと略同様である。
基部2は、図1を正面図とすれば、正面視がギリシア文字のΓの形状をした筐体で、上面、右側面、下面が開放状態であり、正面板21と背面板22の右端下部にボルト23が渡設されている。また、基部2の上部中央には落下防止ネットNを掛着するためのフック24が固着され、下部には係止部4が固着され、左側板25上部には固定部3の楔部31が固着されている。さらに、基部2の上部左端には両端を曲折した板状のクランプ装着部26が正面板21、背面板22、左側板25と一体に突設固着されている。クランプ装着部26の頂部には板状の打設用のプレート27がクランプ装着部26と一体に水平状態に固着されている。
固定部3は楔部31とクランプ32から構成されている。楔部31は楔基部31aと楔31bが一体として構成され、基部2の左側板25に楔基部31aが溶着により固着されている。楔31bは、基部2の左側面25との間に僅かな間隙cを開けて下方に楔状に延伸突出されている。
クランプ32は通常の構成のクランプで、基部2のクランプ装着部26の左側面に蝶番33を介して装着されている。蝶番33は図3〜図9に見るように枢軸33aと支板33b、33cから成り、枢軸33aが垂直方向に位置するように、支板33bがクランプ装着部26の左側面に、支板33cがクランプ32に、夫々溶着されている。したがって、クランプ32は蝶番33の枢軸33aを中心に水平方向(図7〜図9の方向R)に回動するように構成されている。
係止部4は基部2の下端部に固着されており、正面側の挟着板41、背面側の挟着板42、及び底板43が一体として構成されている。挟着板41の下辺には僅かな段部Daが、挟着板42の下辺にも僅かな段部Dbが設けられ、段部Da、Dbは図3に見るように正面視では同位置に重なっている。そして、図3、図4bに見るように、底板43はこの段部Da、Dbの位置にその左端が位置するように挟着板41、挟着板42の間に渡設されている。図3に見るように、段部Da、Db、の位置、すなわち底板43の左端の位置は固定部3の楔部31の左端の位置と平面視にて同位置となるように構成されている。
図3、図4bに見るように、挟着板41の段部Daより左方の挟着端部41aと挟着板42の段部Dbより左方の挟着端部42aは同一の長さL1をもって左方に延伸されているが、長さL1は足場のパイプPの直径φの2分の1(φ/2)より大となっている。また、図4bに見るように、挟着端部41aは正面方向に、挟着端部42aは背面方向に夫々曲折され、挟着端部41aの左端と挟着端部42aの左端との間の距離L2は足場のパイプPの直径φと略同一に構成されている。
以下には、実施例1の落下防止ネット用ブラケットAの作用を記載する。まず、楔受を有しないパイプQを利用する場合を記すが、これは、楔受PSを有するパイプPにても、楔受PSを利用しない場合には以下のケースに含まれる。落下防止ネット用ブラケットAは、固定部3のクランプ32を足場のパイプQの任意の箇所に巻着固定して使用する。パイプQから取外す際には、クランプ32の巻着を解除すれば良い。
落下防止ネット用ブラケットAを、クランプ32を用いてパイプQに固定させた状態を図10aに示す。図10aに見るように、腕部1の内筒11を適宜スライドさせて足場のパイプQと壁面Wの間の間隙Crの間隔Dsと略同じ長さになるように調節し、基部2のフック24と内筒11の先端のフック13を落下防止ネットNの網目に掛着させて落下防止ネットNを張設する。この際、図1に見るように、外筒12の左端下部に固着されている係止板15が基部2の正面板21と背面板22の中央下部に係止されることによって腕部1が基部2から水平に延伸された状態が保持される。この点は、従来の落下防止ネット用ブラケットB(図11参照)と同様である。
落下防止ネット用ブラケットのA上下方向の揺動は、クランプ32の固定作用自体により防止されるが、これに加えて図1に見るように、固定部3の楔部31の左側面と係止部4の底板43の左端が平面視で同位置にあってパイプQに当接するので、落下防止ネット用ブラケット1の上下方向の揺動はさらに防止される。
図4aに見るように、クランプ32を基部2に接続している蝶番33の支板33bと支板33cの間には、クランプ32がパイプQに固定された状態で間隙eが生じているので、このままであると落下防止ネット用ブラケット1の水平方向の揺動が発生してしまう。すなわち、支板33bと支板33cは枢軸33aを中心として回動可能な状態なので、これによる水平方向の揺動が発生する。
しかしながら、図4bに見るように、基部2の下端部に固着された係止部4の挟着板41の挟着端部41aと挟着板42の挟着端部42aが、パイプQの直径φの半分(φ/2)を超える長さL1を有し、さらに挟着端部41aと挟着端部42aがパイプQの直径φに略等しい間隔L2に開かれているので、挟着端部41aと挟着端部42aがパイプQを挟着し、さらに底板43の左端がパイプQに当接しているので、これにより落下防止ネット用ブラケットAの水平方向の揺動は防止される。
この点は、実際に、係止板の構成のみ従来の落下防止ネット用ブラケットBと同様とした試作品を作り、本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットAとの比較実験をしてみたところ、係止板の構成のみ従来の落下防止ネット用ブラケットBと同様とした試作品においては水平方向の揺動が発生したのに対し、本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットAにては水平方向の揺動は全く発生せず、実用に耐えるものであることが判明した。
次に、楔受PSを有する足場のパイプPの楔受PSを利用する場合を記す。図6〜図8に見るように、落下防止ネット用ブラケットAは、固定部3の楔部31の楔31bを足場のパイプPの楔受PSに挿嵌固定して使用する。すなわち、楔31bを足場のパイプPの楔受PSに挿嵌し、基部2のクランプ装着部26の頂部に設けられている打設用のプレート27をハンマーで叩くことにより、パイプPの楔受PSに嵌着固定する。パイプPから取外す際には、基部2の下端部をハンマーで叩いて楔31bを楔受PSより脱嵌する。また、この際には、クランプ32は、図6〜図8に見るように、パイプPに衝突しない位置に回動させておく。
落下防止ネット用ブラケットAを、楔部31を用いてパイプPに固定させた状態を図10bに示す。図10bに見るように、腕部1の内筒11を適宜スライドさせて足場のパイプPと壁面Wの間の間隙Crの間隔Dsと略同じ長さになるように調節し、基部2のフック24と内筒11の先端のフック13を落下防止ネットNの網目に掛着させて落下防止ネットNを張設する。この際、図6に見るように、外筒12の左端下部に固着されている係止板15が基部2の正面板21と背面板22の中央下部に係止されることによって腕部1が基部2から水平に延伸された状態が保持される。この点は、クランプ32を用いる場合(図1参照)と同様である。
落下防止ネット用ブラケットAの上下方向の揺動は、楔部31の固定作用自体により防止されるが、これに加えて図6に見るように、固定部3の楔部31の左側面と係止部4の底板43の左端が平面視で同位置にあってパイプPに当接するので、落下防止ネット用ブラケットAの上下方向の揺動はさらに防止される。
落下防止ネット用ブラケットAの水平方向の揺動は、基本的には楔部31の固定作用自体により防止される。またこれに加えて、クランプ32を用いた場合と同様に、係止部4の挟着板41の挟着端部41aと挟着板42の挟着端部42aがパイプPを挟着し、さらに底板43の左端がパイプPに当接しているので、これにより落下防止ネット用ブラケットAの水平方向の揺動はさらに防止される。この点もやはり実験により確証された。
以上、本発明の実施例1の落下防止ネット用ブラケットAの作用を詳細に説明した。本発明の実施例1の落下防・BR>~ネット用ブラケットAは、前にも述べたように、単に楔部とクランプの両方の固定手段を有するというだけではなく、楔部とクランプの両方の固定手段を有せしめた場合に発生する数々の問題点を実験と徹底的な改良を重ねて一つ一つ克服して実際に現場でその作用効果を遺憾なく発揮できる状態にまで完成させたものであって、その作用効果は実施例を実際の現場に適用することによって確証済みのものである。
すなわち、楔部とクランプの両方の固定手段を有するという点を基本として、これに数々の問題点を解決するための必須不可欠の構成要件が集積されて、全体として完結した発明として成立しているものである点を強調しておきたい。
本発明は、なによりもまず、足場組立の現場における緊急要請によってなされたものである。すなわち、前述のように2009年6月1日の改正労働安全衛生規則の施行によって、落下防止ネット用ブラケットの需要が一気に増大し、しかも従来品はクランプ使用のものか楔使用のもののどちらかしかなかったため、結局その両方を必要数だけ備えなければならないこととなった現場においては、必要数の計算とその費用負担に頭を抱えているのが現状である。本発明の落下防止ネット用ブラケットは、クランプも楔も両方使用可能であるため、現場における必要数の計算手間とその費用負担は大幅に減殺されることになった。したがって、本発明の落下防止ネット用ブラケットは、足場組立業界において、画期的な技術内容のものとして迎えられることが予想され、今後の産業上の利用可能性においてもまことに有益な展望を与え得るものであると確信している。
1 腕部
11 内筒
12 外筒
13 フック
14 ネジ
15 係止板
2 基部
21 正面板
22 背面板
23 ボルト
24 フック
25 左側板
26 クランプ装着部
27 プレート
3 固定部
31 楔部
31a 楔基部
31b 楔
32 クランプ
33 蝶番
33a 枢軸
33b 支板
33c 支板
4 係止部
41 挟着板
41a 挟着端部
42 挟着板
42a 挟着端部
43 底板
A 落下防止ネット用ブラケット
B 落下防止ネット用ブラケット
B1 腕部
B11 内筒
B12 外筒
B13 フック
B14 ネジ
B15 係止板
B2 基部
B21 正面板
B22 背面板
B23 ボルト
B24 フック
B3 固定部
B31 楔基部
B31a 上面
B32 楔
B4 係止部
B41 係止板
B41a 係止端部
B42 係止板
B42a 係止端部
B43 底板
C 落下防止ネット用ブラケット
C1 腕部
C2 基部
C3 固定部
CR クランプ
Cr 間隙
D 落下防止ネット用ブラケット
D2 基部
D3 固定部
D32 楔部
Ds 間隔
Da 段部
Db 段部
L1 長さ
L2 距離
M 作業員
N 落下防止ネット
P パイプ
PS 楔受
Q パイプ
R 方向
SC 足場
W 壁面
X 方向
Y 方向
Z1 方向
Z2 方向
a 長さ
c 間隙
d 段部
e 間隙
φ 直径

















Claims (1)

  1. 建築物の施工用の足場と建築物との空隙に設けられる落下防止ネットを張設するための落下防止ネット用ブラケット、すなわち、足場と建築物の壁面との間に延伸され落下防止用のネットが係着される腕部と、腕部が装着される基部と、基部を足場のパイプに固定するための固定手段を有する固定部と、足場のパイプへの固定状態を安定させる役割の係止部を有する落下防止ネット用ブラケットにおいて、固定部の固定手段として、足場のパイプの楔受に嵌着固定される楔部と足場のパイプに巻装固定されるクランプの両方を有し、クランプは基部に一体として設けられたクランプ装着部に蝶番を介して装着されることにより不使用時には足場のパイプに衝突しないように水平方向に回動できる構成とし、両側の挟着板と底板からなる係止部の底板の端部から両挟着板の端部までの挟着端部の長さが足場のパイプの直径の半分以上の延長を有していて両側の挟着板の挟着端部にて足場のパイプを挟着して固定できるように構成され、クランプ装着部の頂部には打設用のプレートが設けられていることを特徴とする落下防止ネット用ブラケット。


















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