JP6929078B2 - 足場装置 - Google Patents

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Description

この発明は、作業時に設置する足場装置に関する。
海峡横断鉄塔間に架け渡されるケーブルは、海峡の上空において、当該海峡横断鉄塔のアームの先端に設けられた大規模な懸垂装置によって懸垂される。このように、海峡横断鉄塔間に、海峡を横断するようにしてケーブルを架け渡す架線作業に際しては、作業員の安全確保と作業性の向上のため、従来、鉄塔アームの先端に逆T字型の梯子などの足場を吊り、当該逆T字型の梯子を足場にして作業をおこなっていた。
架線作業に用いられる逆T字型の梯子などの足場は、海峡横断鉄塔のような極めて高い位置に設置される。このため、従来、地上から所望の位置まで足場を吊り上げる場合や、足場を鉄塔や懸垂装置に長期間設置した場合などを想定し、足場を小さく抑えるなどして、風圧による足場への影響を極力低減していた。
一方で、上記のように、風圧による影響を低減する構造とした足場は、足場を小さく抑えることにより足場の長さが不足し、たとえば、クランプの先端に工具や付属品を取り付ける作業をおこなうことができないなどの不具合が生じることがあった。また、足場を設置する場所が極めて高く、足場の吊り上げや設置が大掛かりであるため、常時広い足場を確保しておくことや、不足するごとに足場を架け替えて位置を移動させることは現実的ではない。この対策として、従来、吊り足場において伸縮機能や拡張機能を追加することにより作業員の移動を可能とした技術があった(たとえば、下記特許文献1〜6を参照)。
また、関連する技術として、従来、たとえば、折り畳み式の吊り足場装置において、回動自在に連結された複数の縦材であって対向する縦材間に横架材を架設した建枠のうち、相対向する建枠における横架材間に足場板を架設するとともに、相対向する建枠の連結部を避けた位置に筋交を配設することにより、高所作業に適するように組立や解体作業の容易化を図るようにした技術があった(たとえば、下記特許文献7を参照。)。
また、従来の逆T字型の梯子においては、高所からの落下物を想定した落下防止対策が施されていなかった。関連する技術として、従来、電柱に囲繞装着する環帯に複数の骨部材を上下方向に回動可能に設け、当該複数の骨部材の周囲を覆うように網部材を取り付けた電柱作業落下物防止具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献8を参照)。
特許第5763862号公報 特許第5860182号公報 特許第5860186号公報 特許第5860187号公報 特開平8−284398号公報 特開2008−95373号公報 特許第5182014号公報 特開2016−15802号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜5に記載された従来の技術は、足場を固定するために単管クランプなどの固定金具が別途必要であり、このような固定金具が落下した場合に甚大な被害が生じる高所作業、特に、海峡横断鉄塔のような極めて高い位置でおこなう作業に用いる足場としては適していないという問題があった。また、海峡横断鉄塔のような極めて高い位置での作業は風による振動の影響が大きく、固定金具を用いる足場は、振動によって固定金具が緩んで落下するおそれがあり安全性に劣るという問題があった。
また、上述した特許文献6に記載された従来の技術は、足場を伸縮させるためのワイヤーや当該ワイヤーの巻取装置が必要であるため、足場のサイズが大きく、設置や架線作業に風圧の影響を大きく受ける海峡横断鉄塔のような極めて高い位置における作業には適していないという問題があった。また、上述した特許文献5に記載された従来の技術は、足場を伸縮させるためのワイヤーや当該ワイヤーの巻取装置が必要であるため、足場の重量が大きく、設置や撤去作業が大掛かりとなってしまうという問題があった。
また、上述した特許文献7に記載された従来の技術は、足場を固定するために、当該足場の両端を支持する支柱が必要であり、懸垂装置に対する架線作業には適していないという問題があった。また、上述した特許文献8に記載された従来の技術は、特に、海峡横断鉄塔のような極めて高い位置での作業において、万一、工具や資材などの重量物が落下した場合に、落下した工具や資材などによる衝撃に網部材が耐えうる構造となっておらず、安全性に劣るという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業員の安全性の向上および作業効率の向上を図ることができる足場装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業員の安全性の向上および作業効率の向上を図るとともに、資材の落下を防止することにより作業現場の周囲における安全性を確保することができる足場装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる足場装置は、一対の支柱の間に設けられた複数の横桟を備え、当該一対の支柱の長さ方向における一端側に設けられた吊り部材を備える梯子部と、前記梯子部の一面側と他面側とにそれぞれ設けられ、一端部が前記梯子部の長さ方向における前記吊り部材とは反対側に連結され他端部が前記梯子部との連結位置から離間する方向に延出する、略板形状をなす一対の足場部材を備えた足場部と、を備え、前記足場部が、前記一対の足場部材のそれぞれに連結され、連結された前記足場部材に対して当該足場部材の延出方向に沿ってスライド可能に設けられた、略板形状をなす拡張用足場部材を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる足場装置は、上記の発明において、前記拡張用足場部材が、前記足場部材の板厚方向に沿って複数積層され、それぞれが前記足場部材側の前記拡張用足場部材に対して当該足場部材の延出方向に沿ってスライド可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる足場装置は、上記の発明において、前記一対の足場部材が、それぞれ、前記梯子部に対する連結位置を回動中心として、当該一対の足場部材の延出方向が前記梯子部の長さ方向に平行な状態となる第1の位置と、当該一対の足場部材が相反する方向に延出する状態となる第2の位置と、の間で回動可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる足場装置は、上記の発明において、前記足場部が、前記足場部材に設けられて、当該足場部材がなす板面から起立する手すり部材と、前記拡張用足場部材に設けられて、当該拡張用足場部材がなす板面から起立する手すり部材と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる足場装置は、上記の発明において、網状部材を備え、当該網状部材を前記手すり部材の起立面内に格納する格納位置と、当該網状部材を前記手すり部材に沿って展開する展開位置と、に位置づけられる落下防止部を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる足場装置によれば、作業員の安全性の向上および作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、この発明にかかる足場装置によれば作業員の安全性の向上および作業効率の向上を図るとともに、資材の落下を防止することにより作業現場の周囲における安全性を確保することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態1の足場装置の構成を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態1の足場装置の構成を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態1の足場装置の構成を示す説明図(その3)である。 拡張用足場部材のスライド機構を示す説明図(その1)である。 拡張用足場部材のスライド機構を示す説明図(その2)である。 足場延長状態にある足場装置を示す説明図(その1)である。 足場延長状態にある足場装置を示す説明図(その2)である。 足場延長状態にある足場装置を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態1の使用手順を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態2の足場装置の構成を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態2の足場装置の構成を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態2の足場装置の構成を示す説明図(その3)である。 落下防止部の展開手順を示す説明図(その1)である。 落下防止部の展開手順を示す説明図(その2)である。 落下防止部の展開手順を示す説明図(その3)である。 落下防止部の展開手順を示す説明図(その4)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その1)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その2)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その3)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その4)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その5)である。 落下防止部における枠部材の別の構成を示す説明図(その6)である。 この発明にかかる実施の形態3の足場装置を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態3の足場装置を示す説明図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる足場装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(足場装置の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の足場装置の構成について説明する。図1〜図3は、この発明にかかる実施の形態1の足場装置の構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態1の足場装置を斜め上方から見た状態を示している。図2においては、この発明にかかる実施の形態1の足場装置を図1における矢印A方向から見た状態を示している。図3においては、この発明にかかる実施の形態1の足場装置を図1における矢印B方向から見た状態を示している。
図1〜図3において、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100は、梯子部110と、足場部120と、を備えている。梯子部110は、一対の支柱111と、複数の横桟112と、吊り部材113と、を備えている。一対の支柱111は、足場装置100を設置した状態において鉛直方向を長手方向とする棒形状をなす。具体的に、一対の支柱111は、角柱ないし円柱をなす。一対の支柱111は、互いに平行に設けられている。一対の支柱111は、たとえば、ステンレス鋼などを用いて形成することができる。
複数の横桟112は、それぞれ、一対の支柱111の間に設けられている。横桟112は、細長い板形状あるいは角柱形状をなす。横桟112は、円柱形状であってもよい。横桟112は、一対の支柱111の間において架け渡されるようにして、両端部が一対の支柱111に固定されている。横桟112は、たとえば、ステンレス鋼などを用いて形成することができ、溶接などにより支柱111に固定されている。
吊り部材113は、一対の支柱111の長さ方向における一端側に設けられている。吊り部材113は、たとえば、フックが係合される貫通孔113aやリングによって実現することができる。あるいは、吊り部材113は、たとえば、フックによって実現してもよく、フックが係合される略U字形状の部材であってもよい。フックは、たとえば、ステンレス鋼などを用いて形成することができる。
足場部120は、梯子部110に連結されている。足場部120は、梯子部110を間にして、梯子部110における支柱111および複数の横桟112によって形成される面に直交する方向に沿って対向した状態で、梯子部110に連結されている。足場部120は、たとえば海峡横断鉄塔などにおける所定の取付対象位置に取り付けられた状態において、梯子部110と足場部120との間に架け渡されるワイヤー201によって吊られ、足場部120の荷重が、梯子部110と足場部120との連結位置に集中することを防止し、足場部120を安定して支持することができる。
足場部120は、足場部材121と、拡張用足場部材122と、を備えている。足場部材121は、作業に際して作業員が足を載せる部分(作業床)が平坦な、略長方形の平板形状をなす。足場部材121は、具体的には、たとえば、作業床が長方形の略板形状をなし、足場部材121の短辺方向すなわち幅方向の端部をZ形鋼状の形状とした部材によって実現することができる(図4を参照)。あるいは、足場部材121は、具体的には、たとえば、作業床が長方形の略板形状をなし、幅方向における端部が同一方向(拡張用足場部材122に向かう方向)に屈曲された溝形鋼状の形状の部材によって実現してもよい(図5を参照)。
足場部材121において、作業床の部分は、パンチングメタルやエクスパンディングメタル、あるいは網状などのように、空気が通過する複数の孔を備えた部材によって形成することが好ましい。空気が通過する複数の孔を備えた部材を用いることにより、足場装置100の軽量化を図るとともに、風圧によって足場装置100が揺れて不安定になるなど、風圧による足場装置100への影響を低減することができる。足場部材121は、凹凸のない板状部材によって形成してもよい。
一対の足場部材121は、それぞれ、長さ方向における一端側(以下、適宜「一辺側」という。)において、一対の支柱111に連結されている。足場部材121は、一対の支柱111に対して、一対の支柱111における吊り部材113とは反対側に連結されている。また、足場部120は、長さ方向における他端側(以下、適宜「他辺側」という。)が、一対の支柱111との連結位置から離間する方向に延出している。
足場部材121には、当該足場部材121がなす板面から起立する手すり部材130が設けられている。手すり部材130は、所定の間隔を空けて足場部材121がなす板面から起立する複数の支持部材131と、足場部材121がなす板面に平行な方向に沿って延出して支持部材131どうしを連結する連結部材132と、によって構成されている。
支持部材131および連結部材132は、細長い棒状の部材によって実現することができる。支持部材131および連結部材132を細長い棒状の部材によって実現することにより、風圧によって足場装置100が揺れて不安定になるなど、風圧による足場装置100への影響を低減することができる。また、支持部材131および連結部材132を細長い棒状の部材によって実現することにより、足場装置100の重量増加を抑えつつ、作業員の安全性を確保することができる。
手すり部材130は、足場部材121と支持部材131と連結部材132とによって形成される枠内に設けられた筋交い部材133を備えている。筋交い部材133は、支持部材131や連結部材132を実現する棒状の部材と同等あるいは当該棒状の部材よりも細い、細長い棒状の部材によって実現することができる。これにより、足場装置100の軽量化を図ることができる。
また、筋交い部材133は、支持部材131および連結部材132とともにトラス構造を構成する。これにより、足場装置100の軽量化を図るために手すり部材130を細長い棒状の部材によって実現する場合にも、手すり部材130の強度を確保し、作業員の安全性を確保することができる。
拡張用足場部材122は、一対の足場部材121のそれぞれに連結されている。具体的に、拡張用足場部材122は、作業床が長方形の略板形状をなし、幅方向における端部が板面の両面からそれぞれ突出するH形鋼状の形状の部材によって実現してもよい(図5を参照)。
拡張用足場部材122において、作業床となる部分は、足場部材121と同様に、パンチングメタルやエクスパンディングメタル、あるいは網状などのように、空気が通過する複数の孔を備えた部材によって形成することが好ましい。空気が通過する複数の孔を備えた部材を用いることにより、足場装置100の軽量化を図るとともに、風圧によって足場装置100が揺れて不安定になるなど、風圧による足場装置100への影響を低減することができる。拡張用足場部材122は、凹凸のない板状部材によって形成してもよい。
拡張用足場部材122は、鉛直方向において足場部材121の上側あるいは下側のいずれの位置にも設けることができる。拡張用足場部材122の長さ方向の寸法は、足場部材121の長さ方向の寸法よりも短いことが好ましい。拡張用足場部材122の長さ方向の寸法は、足場部材121の長さ方向の寸法と同等あるいは足場部材121の長さ方向の寸法よりも長くてもよい。
拡張用足場部材122は、当該拡張用足場部材122が連結される足場部材121に対して、当該足場部材121の長さ方向に沿ってスライド可能に設けられている。足場装置100においては、拡張用足場部材122を、足場部材121に沿って梯子部110から離反する方向にスライドさせることによって、作業に際して作業床を拡張することができる(図6〜8を参照)。また、足場装置100においては、作業床を拡張した状態から、拡張用足場部材122を、足場部材121に沿って梯子部110に近づく方向にスライドさせることによって、足場装置100の大きさを小さくすることができる。
上記の手すり部材130は、拡張用足場部材122にも設けられている。足場装置100において、拡張用足場部材122を足場部材121の下側に設ける場合、拡張用足場部材122に設けられた手すり部材130どうしの間隔(幅方向の間隔)は、足場部材121に設けられた手すり部材130どうしの間隔よりも広くする。また、足場装置100において、拡張用足場部材122を足場部材121の上側に設ける場合、拡張用足場部材122に設けられた手すり部材130どうしの間隔(幅方向の間隔)は、足場部材121に設けられた手すり部材130どうしの間隔よりも狭くする。
一対の足場部材121のそれぞれに連結される拡張用足場部材122は、1つであってもよく、2つ以上の複数であってもよい。複数の拡張用足場部材122を備えた足場装置100において、当該複数の拡張用足場部材122は、足場部材121の板厚方向に沿って積層される。この場合、複数の拡張用足場部材122は、たとえば、鉛直方向において足場部材121よりも上側に積層する。
複数の拡張用足場部材122は、それぞれ、直下の拡張用足場部材122に沿ってスライド可能に設けられている。複数の拡張用足場部材122を足場部材121の上側に積層することによって構成される足場装置100において、各拡張用足場部材122は、直下の拡張用足場部材122に重ね合わされる位置と、直下の拡張用足場部材122よりも梯子部110から離反する位置と、の間で、それぞれが直下の拡張用足場部材122に沿ってスライド可能に設けられている。
(拡張用足場部材122のスライド機構の一例)
つぎに、拡張用足場部材122のスライド機構の一例について説明する。図4および図5は、拡張用足場部材122のスライド機構を示す説明図である。図4においては、足場部材121および拡張用足場部材122を、幅方向における端部がZ形鋼状の形状の部材によって実現する場合における足場部120の一部を示している。
図4において、足場部材121および拡張用足場部材122は、略Z形鋼状をなす幅方向の端部を、重ね合わせた状態で足場部120を構成する。拡張用足場部材122において、足場部材121側の面には、ローラー123が設けられている。ローラー123は、回転軸周りに回転する固定車であってもよく、回転軸に直交する取付軸周りにも回転(旋回)する旋回車であってもよい。
ローラー123は、拡張用足場部材122の長さ方向にわたって複数個設けられている。これにより、足場部材121に対する拡張用足場部材122のスライドをスムーズにおこなうことができる。ローラー123は、拡張用足場部材122における幅方向の端部のみに限らず、作業床の部分にも設けられていてもよい。
足場装置100は、足場部材121に対する拡張用足場部材122の位置を固定するロック機構401を備えている。ロック機構401は、足場部材121および拡張用足場部材122に設けられた貫通孔402と、当該貫通孔402に挿入されるロックピン403と、によって構成される。各貫通孔は、それぞれ、足場部材121および拡張用足場部材122を鉛直方向に沿って貫通する。足場部材121には、足場部材121の長さ方向に沿って複数の貫通孔402が設けられている。
ロック機構401は、拡張用足場部材122を、足場部材121に設けられた複数の貫通孔402のうちのいずれかの貫通孔402と、拡張用足場部材122に設けられた貫通孔402と、が重複する位置にスライドさせた状態で、各貫通孔402を貫通するようにロックピン403が挿入された状態において、足場部材121に対する拡張用足場部材122の位置を固定する。足場部材121に設けられた複数の貫通孔402のうちのいずれの貫通孔402にロックピン403を挿入するかによって、拡張する作業床の広さを調整することができる。
ロックピン403は、貫通孔402に挿入される挿入軸の一端側において屈曲した形状をなす。これにより、各貫通孔402を鉛直方向に沿って貫通させた場合にも、ロックピン403の落下を防止することができる。また、各貫通孔402を鉛直方向に沿って貫通させることにより、ロックピン403を挿入する際の視認性を確保し、作業を容易かつ確実におこなわせることができる。
図5においては、足場部材121および拡張用足場部材122を、幅方向における端部が溝形鋼状の形状の部材によって実現する場合における足場部120の一部を示している。図5において、足場部材121は、溝形鋼状の形状の部材によって実現される。拡張用足場部材122は、H形鋼状の形状の部材によって実現される。足場部120は、足場部材121における溝の内側に拡張用足場部材122を格納するようにして、足場部材121と拡張用足場部材122とを重ね合わせることによって構成されている。
H形鋼状の形状をなす拡張用足場部材122において、足場部材121側に突出する突出部501の先端には、ローラー123が設けられている。ローラー123は、拡張用足場部材122の長さ方向にわたって複数個設けられている。ローラー123は、上記と同様に固定車であってもよく、旋回車であってもよい。これにより、足場部材121に対する拡張用足場部材122のスライドをスムーズにおこなうことができる。
図5に示す構成の足場装置100におけるロック機構401は、図4に示す構成の足場装置100と同様に、足場部材121および拡張用足場部材122をそれぞれ貫通する貫通孔402と、各貫通孔402に挿入されるロックピン403と、によって構成される。各貫通孔402は、それぞれ、足場部材121および拡張用足場部材122を、水平方向に沿って貫通している。足場部材121には、足場部材121の長さ方向に沿って複数の貫通孔402が設けられている。
ロック機構401は、拡張用足場部材122を、足場部材121に設けられた複数の貫通孔402のうちのいずれかの貫通孔402と、拡張用足場部材122に設けられた貫通孔402と、が重複する位置にスライドさせた状態で、各貫通孔402を貫通するようにロックピン403が挿入された状態において、足場部材121に対する拡張用足場部材122の位置を固定する。足場部材121に設けられた複数の貫通孔402のうちのいずれの貫通孔402にロックピン403を挿入するかによって、拡張する作業床の広さを調整することができる。
ロックピン403は、貫通孔402に挿入される挿入軸の一端側において屈曲した形状をなす。これにより、各貫通孔402を鉛直方向に沿って貫通させた場合にも、ロックピン403の落下を防止することができる。また、各貫通孔402を鉛直方向に沿って貫通させることにより、ロックピン403を挿入する際の視認性を確保し、作業を容易かつ確実におこなわせることができる。
ロックピン403は、鎖やロープを介して、拡張用足場部材122に連結されていてもよい。これにより、ロックピン403の紛失を防止することができ、足場部材121に対する拡張用足場部材122の位置を必要時に確実に固定することができる。
この発明にかかる実施の形態1の足場装置100は、図1〜図3に示した足場格納状態から、図6〜図8に示す足場延長状態に変形させることができる。図6〜図8は、足場延長状態にある足場装置100を示す説明図である。図6においては、足場延長状態にある足場装置100を斜め上方から見た状態を示している。図7においては、足場延長状態にある足場装置100を図6における矢印A方向から見た状態を示している。図8においては、足場延長状態にある足場装置100を図6における矢印B方向から見た状態を示している。
図6〜図8に示すように、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100は、足場部材121に対して、拡張用足場部材122を梯子部110から離反する方向にスライドさせることによって足場延長状態に変形する。拡張用足場を1つ備えた足場装置100においては、足場延長状態にすることにより、作業床を足場格納状態の約2倍に増やすことができる。
足場装置100において、拡張用足場部材122が鉛直方向において足場部材121の上側に設けられている場合、拡張用足場部材122の長さ方向の寸法が足場部材121の長さ方向の寸法とよりも短ければ、足場装置100を使用する作業員は足場部材121の上に立った状態で拡張用足場部材122をスライドさせ、足場延長状態に変形させることができる。これにより、立ち位置が制限された高所においても、拡張用足場部材122をスライドさせるための空間を確保することができ、足場装置100を足場格納状態から足場延長状態に変形させる作業を安全かつ確実におこなうことができる。
拡張用足場部材122を2つ以上の複数備えた足場装置100においては、足場部材121に対して梯子部110から離反する方向にスライドさせた拡張用足場部材122の数に応じて、当該スライドさせた拡張用足場の数の分だけ、作業員が作業する領域を増やすことができる。この場合、各拡張用足場部材122は、作業に必要な長さに応じて適宜スライドさせる。これにより、作業員が作業する領域が過剰に増えることにより、風圧を受けやすくなって風圧によって足場装置100が揺れて不安定になるなど、風圧による足場装置100への影響を低減することができる。
(足場装置100の使用手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100の使用手順について説明する。図9は、この発明にかかる実施の形態1の使用手順を示す説明図である。図9において、足場装置100は、使用に際して、まず、足場装置100の吊り部材113を、海峡横断鉄塔901上の取付対象位置に固定する。
具体的には、足場装置100は、たとえば、鉄塔アーム902の先端に引っ掛けるように固定することによって、鉄塔アーム902の先端に取り付けられる。吊り部材113は、鉄塔アーム902の先端などの取付対象位置に取り付けられたクレーンフックに、吊り部材113を引っ掛けることにより固定することができる。足場装置100は、たとえば、鉄塔アーム902の先端に設けられた懸垂装置903に対する作業をおこなう際に設置する。
また、足場装置100の設置に際しては、梯子部110と足場部120との間にワイヤー201を架け渡す。これにより、足場部120の荷重が、梯子部110と足場部120との連結位置に集中することを防止し、足場部120を安定して支持することができる。このような状態において、作業員は、吊り部材113を介して取付対象位置に固定された足場装置100の梯子部110の横桟112に足をかけ、梯子部110を吊り部材113側から鉛直方向下方に向かって足場部120まで下りることができる。
作業員は、足場部120の上に立って作業をおこない、足場部材121のみでは作業対象箇所に手が届かない場合に、拡張用足場部材122を引き出して作業床の広さを拡張する。これにより、足場装置100をつけかえることなく、広い足場を確保することができる。
なお、上述した実施の形態1においては、複数の拡張用足場部材122を備えた足場装置100において、足場部材121の板厚方向に沿って積層される複数の拡張用足場部材122を、鉛直方向において足場部材121よりも上側あるいは下側に積層することができる旨説明したが、これに限るものではない。複数の拡張用足場部材122を備えた足場装置100においては、複数の拡張用足場部材122を、鉛直方向において足場部材121よりも下側に積層してもよい。この場合、拡張用足場部材122の長さ方向の寸法を場部材の長さ方向の寸法と同程度にした場合にも、作業員は足場部材121に立っている状態で、拡張用足場部材122をスライドさせ、作業床を拡張することができる。
あるいは、複数の拡張用足場部材122を、鉛直方向において足場部材121よりも下側に積層する場合、拡張用足場部材122の長さ方向の寸法を足場部材121の長さ方向の寸法よりも長くしてもよい。この場合にも、作業員は足場部材121に立っている状態で、拡張用足場部材122を容易に掴むことができ、拡張用足場部材122をスライドさせて作業床を拡張することができる。
また、足場装置100においては、一対の足場部120における各拡張用足場部材122が、均等にスライドするように、各拡張用足場部材122のスライドを連動させる機構を備えていてもよい。具体的には、たとえば、各足場部材121における先端側にピニオンギアを設け、各拡張用足場部材122における足場部材121側の面に、当該拡張用足場部材122の長さ方向に沿って直線上のラックギアをそれぞれ設ける(いずれも図示を省略する)。ラックギアは、ピニオンギアとかみ合わせる。そして、各足場部材121に設けられたピニオンギアを、ギア列あるいは駆動ワイヤなどで連結し、いずれか一方のピニオンギアの回転を、回転方向を反転させて他方のピニオンギアに伝達する。
これにより、一対の足場部120における各拡張用足場部材122を均等にスライドさせることができる。そして、このように各拡張用足場部材122を均等にスライドさせることにより、いずれか一方の足場部120のみ拡張させることによって足場部材121の重心バランスが変動し、足場が傾いてしまうことを確実に防止できる。これにより、作業員の安全性を確保することができる。
また、一対の足場部120における各拡張用足場部材122を均等にスライドさせることにより、作業員に足場部材121の重心バランスを調整する作業を負担させることなく、足場が傾いてしまうことを確実に防止できる。これにより、作業効率の向上を図ることができる。複数の拡張用足場部材122を備える場合も、同様に、積層された各拡張用足場部材122をピニオンギアとラックギアとによって連結する。これにより、拡張用足場部材122の数にかかわらず、一対の足場部120における各拡張用足場部材122を均等にスライドさせることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100は、一対の支柱111の間に設けられた複数の横桟112を備え、当該一対の支柱111の長さ方向における一端側に設けられた吊り部材113を備える梯子部110と、梯子部110の一面側と他面側とにそれぞれ設けられ、一端部が梯子部110の長さ方向における吊り部材113とは反対側に連結され他端部が梯子部110との連結位置から離間する方向に延出する、略板形状をなす一対の足場部材121を備えた足場部120と、を備え、足場部120が、一対の足場部材121のそれぞれに連結され、連結された足場部材121に対して当該足場部材121の延出方向に沿ってスライド可能に設けられた、略板形状をなす拡張用足場部材122を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の足場装置100によれば、足場装置100を設置した後に、作業に際して作業床を適宜拡大することができる。具体的には、たとえば、地上から所望の位置まで足場を吊り上げる際や足場装置100の運搬の際には、拡張用足場部材122を足場部材121に重ね合わせて足場装置100の体積を小さくし、作業環境や作業対象箇所に応じて、作業に際して作業床を拡張することができる。
足場装置100の体積を小さくすることにより、風を受ける面積を最小限にすることができるので、風圧によって足場装置100が揺れて不安定になるなど、風圧による足場装置100への影響を低減することができる。一方、作業に際して作業床を拡張することにより、大がかりな足場装置100の架け替え作業をおこなうことなく、足場から乗り出して不安定な姿勢で作業をおこなうことによって安全性が低下したり足場が不足することによって作業が停滞することを回避できる。
また、作業床を拡張することにより、作業員を増員することができる。すなわち、作業床を拡張することにより、作業床を拡張していない場合と比較して、1台の足場装置100に立つことができる作業員の人数を増やすことができる。そして、1台の足場装置100に立つことができる作業員の人数を増やすことにより、作業効率の向上を図ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100によれば、作業員の安全性の向上および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の足場装置100は、足場部材121の板厚方向に沿って積層された複数の拡張用足場部材122を備えた足場部120とし、それぞれの拡張用足場部材122を、足場部材121側の拡張用足場部材122に対して当該足場部材121の延出方向に沿ってスライド可能に設けることによって構成してもよい。
このような足場装置100によれば、作業環境や作業対象箇所に応じて、作業に際して作業床を段階的に拡大することができる。これにより、作業に際して作業床を拡張することによる作業員の安全性や作業効率の向上を図るとともに、作業床の拡大量を、作業内容などに応じて風を受ける面積が極力小さくなるよう加減しながら調整することができる。
これによって、作業員の安全性の一層の向上を図るとともに、作業効率の一層の向上を図ることができる。
<実施の形態2>
(足場装置の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の足場装置の構成について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同じ部分は同一符号で示し、説明を省略する。
図10〜図12は、この発明にかかる実施の形態2の足場装置の構成を示す説明図である。図10においては、この発明にかかる実施の形態2の足場装置を正面から見た状態を示している。図11においては、この発明にかかる実施の形態2の足場装置を図10における矢印C方向から見た状態を示している。図12においては、この発明にかかる実施の形態2の足場装置を図10における矢印B方向から見た状態を示している。
図10〜図12において、この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000は、梯子部110と、一対の足場部120と、手すり部材130と、落下防止部1010と、を備えている。落下防止部1010は、枠部材1011と、当該枠部材1011の内側に設けられた落下防護ネット(網状部材)1012と、を備えている。枠部材1011は、落下防護ネット1012の周縁を囲む長方形状をなす。枠部材1011は、手すり部材130を構成する連結部材132に沿って延出する一辺において、当該連結部材132に連結されている。
落下防護ネット1012は、たとえば、ロープや針金などの紐状の部材を、方形あるいはひし形の目を透かすように格子状に編むことによって作製されている。落下防護ネット1012は、具体的には、たとえば、ナイロン製の柔軟性がある細いロープを格子状に編むことによって作製された網によって実現することができる。あるいは、落下防護ネット1012は、具体的には、たとえば、パンチングメタルやエクスパンディングメタルなどの金網によって実現してもよい。
落下防止部1010は、落下防護ネット1012を手すり部材130の起立面内に格納する格納位置と、当該落下防護ネット1012を足場部材121の周囲に展開する展開位置と、に選択的に位置づけられる。具体的には、たとえば、枠部材1011を連結部材132との連結位置を支点として回動(揺動)可能に設け、枠部材1011によって囲まれる平面が手すり部材130の起立方向と平行となるように当該枠部材1011を位置づけることにより、落下防護ネット1012を手すり部材130の起立面内に格納することができる。この場合、枠部材1011によって囲まれる平面が手すり部材130の起立方向と交差するように枠部材1011を回動(揺動)させることにより、当該枠部材1011を展開位置に位置づけることができる。
枠部材1011は、展開位置に位置づけられた状態において、水平方向すなわち足場部材121や拡張用足場部材122がなす平面方向に対して、先端側ほど鉛直方向上側に位置するように傾斜して設けられる。これにより、枠部材1011の十分な強度を確保することができ、展開している状態の落下防護ネット1012に重量物が落下した場合でも、当該重量物を受け止めることができる。
図13〜図16は、落下防止部1010の展開手順を示す説明図である。図13〜図16に示すように、枠部材1011を連結部材132との連結位置を支点として回動(揺動)させることにより、落下防止部1010を格納位置に位置づけたり(図12を参照)、展開位置に位置づけたり(図14〜16を参照)することができる。
落下防止部1010は、展開状態に位置づけられた枠部材1011を支える支え部材1301を備えていてもよい。支え部材1301は、たとえば、展開状態に位置づけられた枠部材1011と、手すり部材130における支持部材131との間において架け渡される棒状の部材によって実現することができる。支え部材1301を設けることにより、落下防止部1010の位置を固定することができる。
支え部材1301は、長さ方向における途中に関節1302を備えていてもよい。これにより、落下防止部1010を格納位置に位置づける際には支え部材1301を折りたたんで落下収納部の体積を小さくすることができ、使用しない状態における落下防止部1010が作業の支障となることを防止できる。
図17〜図22は、落下防止部1010における枠部材1011の別の構成を示す説明図である。落下防止部1010における枠部材1011は、図13〜図16に示した構成に代えて、たとえば図17〜図22に示すように、枠部材1011を複数の部材によって構成し、足場装置1000の使用時に組み立てるようにしてもよい。図17〜図22に示した構成においては、枠部材1011の一部1011aを手すり部材130における連結部材132に回動可能に連結し、落下防止部1010の使用時には、当該枠部材1011の一部に、別の一部を連結する。
具体的には、たとえば、図17〜図19に示すように、枠部材1011における手すり部材130における連結部材132に連結される一部1011aに、別の一部1011bを被せることによって連結した状態で、固定ピン1901などを用いて固定することにより、枠部材1011における一部に、別の一部との位置関係を固定する。
また、この場合、図17〜図19に示す構成に代えて、図20〜図22に示すように、枠部材1011における手すり部材130における連結部材132に連結される一部に、別の一部を被せて螺合させることによって連結する構成としてもよい。この場合、被せられる側にストッパー1701などを設けることにより、枠部材1011を一定の形状に維持することができる。
このように、枠部材1011を複数の部材によって構成し、個々の部材の取り扱い性を向上させることにより、枠部材1011を大型化し展開時における落下防止ネットの面積を広く確保することが可能になる。これにより、ボルトやナットあるいは工具などの、足場装置1000でおこなう作業に用いる資材の落下を確実に防止することができる。
図17〜図19に示す構成においても、図20〜図22に示す構成においても、支え部材1301を用いて枠部材1011を支えることが好ましい。支え部材1301を備えることにより、枠部材1011を大型化し、展開時における落下防止ネットの面積を広げた構成とした場合にも、資材の落下を防止するとともに落下防止部1010の損壊を防止することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000は、足場部120が、足場部材121に設けられて当該足場部材121がなす板面から起立する手すり部材130と、拡張用足場部材122に設けられて当該拡張用足場部材122がなす板面から起立する手すり部材130と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000によれば、手すり部材130が足場部材121および拡張用足場部材122に設けられているため、作業に際して作業床を拡張すると同時に、拡張部分にも確実に手すり部材130を配置することができる。これにより、たとえば、手すり部材130を足場部120とは別体で設ける場合には必要となる手すり部材130の設置作業を不要とすることができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、たとえば、手すり部材130を足場部120とは別体で設けると手すり部材130の運搬を失念したり、作業床のみを拡張して手すり部材130の設置を失念したりすることが懸念されるが、この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000によれば、手すり部材130が設置されていない部分が生じることをなくし、足場装置1000によって供されるすべての足場において作業員の安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000は、網状部材を備え、当該網状部材を手すり部材130の起立面内に格納する格納位置と、当該網状部材を手すり部材130に沿って展開する展開位置と、に位置づけられる落下防止部1010を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000によれば、足場装置1000を設置した後に、作業環境に応じて必要時に落下防止部1010を展開位置に位置づけることができる。具体的には、たとえば、地上から所望の位置まで足場を吊り上げる際や足場装置1000の運搬の際には、落下防止部1010を格納位置に位置づけて足場装置1000の体積を小さくし、作業環境や作業対象箇所に応じて、適宜、落下防止部1010を展開位置に位置づけることができる。
足場装置1000の体積を小さくすることにより、風を受ける面積を最小限にすることができるので、風圧によって足場装置1000が揺れて周囲に衝突することによる足場装置1000や鉄塔901その他の設備の破損など、風圧による足場装置1000への影響を低減することができる。一方、作業環境や作業対象箇所に応じて、適宜、落下防止部1010を展開位置に位置づけることにより、ボルトやナットあるいは工具などの、足場装置1000でおこなう作業に用いる資材の落下を確実に防止することができる。
このように、この発明にかかる実施の形態2の足場装置1000によれば、作業員の安全性の一層の向上および作業効率の一層の向上を図ることができる。
<実施の形態3>
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の足場装置について説明する。実施の形態3においては、上述した実施の形態1、2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図23および図24は、この発明にかかる実施の形態3の足場装置を示す説明図である。図23および図24においては、この発明にかかる実施の形態3の足場装置を正面から見た状態を示している。
図23および図24において、この発明にかかる実施の形態3の足場装置2300は、梯子部110と、一対の足場部120と、を備えている。一対の足場部120における各足場部材121は、それぞれ、梯子部110に対して回動可能に連結されている。具体的に、各足場部材121は、梯子部110における吊り部材113とは反対側に設けられた支持部材131の端部に軸部材2301を介して連結されており、これにより、軸部材2301を回動中心として回動することができる。
一対の足場部材121は、それぞれ、梯子部110に対する連結位置である軸部材2301を回動中心として回動することにより、当該一対の足場部材121の延出方向が梯子部110の長さ方向に平行な状態となる第1の位置、または、当該一対の足場部材121が相反する方向に延出する状態となる第2の位置、に選択的に位置づけられる。一対の足場部材121は、たとえば、地上から所望の位置まで足場を吊り上げる際や足場装置2300の運搬の際に、それぞれ第2の位置に位置づける。
この発明にかかる実施の形態3の足場装置2300は、実施の形態2の落下防止部1010を備えていてもよい。この場合、落下防止部1010は、各足場部120にそれぞれ取り付ける。これにより、落下防止部1010を設けた場合にも、当該落下防止部1010が支障となることなく、各足場部120を回動させることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態3の足場装置2300は、一対の足場部材121が、それぞれ、梯子部110に対する連結位置を回動中心として、当該一対の足場部材121の延出方向が梯子部110の長さ方向に平行な状態となる第1の位置と、当該一対の足場部材121が相反する方向に延出する状態となる第2の位置と、の間で回動可能に設けられていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態3の足場装置2300によれば、たとえば、地上から所望の位置まで足場を吊り上げる際や足場装置2300の運搬の際など、足場装置2300を作業に使用しない場合は、足場部120を第1の位置に位置づけることにより足場装置2300の体積を小さくすることができる。これにより、吊り上げ時などに風圧によって足場装置2300が揺れて不安定になるなどの、風圧による足場装置2300への影響を一層低減することができる。
また、風圧による足場装置2300への影響を一層低減することができるので、足場装置2300の架け替え作業をおこなう場合にも、風圧によって足場装置2300が揺れて不安定になることを抑制し、当該架け替え作業にかかる作業員の負担軽減を図ることができる。
以上のように、この発明にかかる足場装置は、作業時に設置する足場装置に有用であり、特に、海峡横断鉄塔のような極めて高い位置でおこなう作業に用いる足場装置に適している。
100 足場装置
110 梯子部
111 支柱
112 横桟
113 吊り部材
120 足場部
121 足場部材
122 拡張用足場部材
123 ローラー
130 手すり部材
131 支持部材
132 連結部材
133 筋交い部材
401 ロック機構
402 貫通孔
403 ロックピン
1000 足場装置
1010 落下防止部
1011 枠部材
1012 落下防護ネット
2300 足場装置

Claims (3)

  1. 一対の支柱の間に設けられた複数の横桟を備え、当該一対の支柱の長さ方向における一端側に設けられた吊り部材を備える梯子部と、
    前記梯子部の一面側と他面側とにそれぞれ設けられ、一端部が前記梯子部の長さ方向における前記吊り部材とは反対側に連結され他端部が前記梯子部との連結位置から離間する方向に延出する、略板形状をなす一対の足場部材を備えた足場部と、
    を備え、
    前記一対の足場部材は、それぞれ、前記梯子部に対する連結位置を回動中心として、当該一対の足場部材の延出方向が前記梯子部の長さ方向に平行な状態となる第1の位置と、当該一対の足場部材が相反する方向に延出する状態となる第2の位置と、の間で回動可能に設けられていることを特徴とする足場装置。
  2. 前記足場部は、
    前記足場部材に設けられて、当該足場部材がなす板面から起立する手すり部材と
    備えたことを特徴とする請求項に記載の足場装置。
  3. 網状部材を備え、当該網状部材を前記手すり部材の起立面内に格納する格納位置と、当該網状部材を前記手すり部材に沿って展開する展開位置と、に位置づけられる落下防止部を備えたことを特徴とする請求項に記載の足場装置。
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