JP4407621B2 - 信号発生装置 - Google Patents
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Description
なお、デジタルスチルカメラ、カムコーダ市場において、CCDの小型化及び多画素化の要求が年々高まってきており、TGに求められる駆動タイミングパルスも多様化している。
なお、論理変化単位(具体的には、図5中符合aで示す期間、図5中符合bで示す期間、図5中符合cで示す期間等)を細かく区切って1単位とし、こうした細かな単位を基準とすることで特許文献2に記載の技術を適用することは可能であるものの、その場合にはやはりメモリに格納するデータの量が非常に大きなものとなってしまう。
なお、図6中のマイクロコンピュータは外部セット(カメラ本体等)の操作、制御に対応したモードデータをマイコンインターフェースに出力し、マイコンインターフェースはそのマイクロコンピュータのモードデータに対応したTGのモードデータを制御回路に出力する。また、図6中の同期信号は外部セットの他のデバイスとTGの同期を取るため、直接マイクロコンピュータから制御回路に出力している。
即ち、例えばカウンタのカウント値が10の時に駆動タイミングパルスVtを立ち上げ、カウンタのカウント値が50の時に駆動タイミングパルスVtを立ち下げるモードをAモードとし、カウンタのカウント値が100の時に駆動タイミングパルスVtを立ち上げ、カウンタのカウント値が500の時に駆動タイミングパルスVtを立ち下げるモードをBモードとすると、6ビットのレジスタが設けられていればカウンタのカウント値が64(=26)まで対応することができるためにAモードには対応できるものの、Bモードに対応しようとするとカウンタのカウント値が512(=29)まで対応できる9ビットのレジスタが必要となる。このことは、駆動タイミングパルスの立ち上がりまたは立下り位置を表すデータを9ビットのレジスタに書き込んだ場合にはAモード及びBモードの両モードに対応することが可能と言うことである。
このように、様々なモードへの対応を可能とし、TGに汎用性を持たせるためには、駆動タイミングパルスの立ち上がりまたは立下り位置を表すデータを書き込むレジスタは、例えば将来的に見込まれるモード数を考慮して相応の余裕を持ったビット数(nビット)を有する方が好ましいのである。
そして、nビットのレジスタにデータ(カウント値)を書き込んだ場合には、レジスタに書き込まれたカウント値とカウンタのカウント値とを比較する比較回路についてもnビットである必要が生じる。
なお、通常、CCDを駆動させるための駆動タイミングパルスとしては、図7で示す様に、1つの駆動タイミングパルスが複数の立ち上がり及び立下り位置を有するために、こうした駆動タイミングパルスを実現しようとすると、立ち上がりや立下り位置毎にnビットのレジスタ及びnビットの比較回路を設ける必要が生じ、具体的には、例えば、駆動タイミングパルスV1においては、図7中符号SET11,SET12,・・・SET14で示す立ち上がり位置や図7中符号RST11,RST12,・・・RST14で示す立下り位置毎にnビットのレジスタ及びnビットの比較回路を設ける必要が生じ、同様に、駆動タイミングパルスV2〜V8についても立ち上がり位置や立下り位置毎にnビットのレジスタ及びnビットの比較回路を設ける必要が生じ、なお一層の回路規模の増大を招くこととなる。
即ち、第2のメモリについてはnビットのカウンタのカウント値との比較を行なう必要が無く、コンパレータからの出力を受信した場合に、タイミングパルスをHレベルとする(Hレベルであるタイミングパルスの状態を変化させずにそのままHレベルとする場合、Lレベルであるタイミングパルスの状態を変化させてHレベルとする場合の両方が考えられる)のか、Lレベルとする(Lレベルであるタイミングパルスの状態を変化させずにそのままLレベルとする場合、Hレベルであるタイミングパルスの状態を変化させてLレベルとする場合の両方が考えられる)のかという情報のみが記憶されていれば充分であるために、1ビットのメモリで足りる。
図1は本発明を適用した信号発生装置の一例であるTGを説明するための模式図であり、ここで示すTGは、基準となるクロックをカウントするnビットのカウンタ(以下、nビットカウンタと称する。)1と、TGから出力する駆動タイミングパルスV1〜Vxのうちの少なくとも1つの駆動タイミングパルスの状態変化が生じるタイミングのnビットカウンタのカウント値を記憶するnビットレジスタ2と、nビットレジスタに記憶されたカウント値(TGから出力する駆動タイミングパルスのうち少なくとも1つの駆動タイミングパルスの状態変化が生じるカウント値)とnビットカウンタのカウント値とを比較して、nビットカウンタのカウント値がnビットレジスタに記憶されたカウント値となった際にタイミング信号を出力するコンパレータ3と、TGから出力される駆動タイミングパルス毎に設けられ、コンパレータがタイミング信号を出力した際における駆動タイミングパルスの状態を記憶する1ビットレジスタ(SETRST_1,SETRST_2,・・・SETRST_x)と、TGから出力される駆動タイミングパルス毎に設けられ、コンパレータからのタイミング信号をトリガとして駆動タイミングパルスを1ビットレジスタに記憶された状態に制御する出力信号制御手段4を有する。また、nビットレジスタ及び1ビットレジスタはバッファ5を介してメインメモリ(例えば、RAM)6と接続されており、メインメモリは制御回路7と接続されている。
なお、nビットレジスタは第1のメモリの一例であり、1ビットレジスタは第2のメモリの一例である。また、駆動タイミングパルスはタイミングパルスの一例である。
ここでモードとは、カメラの特定の機能(撮像、撮像対象をモニタするモニタリングモード他)を持たせるために、それに必要なタイミングパルスの所定の時間幅でのHレベル,Lレベルの構成パターン(組み合わせ)を示すものとする。
T0においては(V1,V2・・・V8)=(0,1,1,1,1,1,0,0)、
T1においては(V1,V2・・・V8)=(0,0,1,1,1,1,0,0)、
T2においては(V1,V2・・・V8)=(1,0,1,1,1,1,1,0)、
T3においては(V1,V2・・・V8)=(1,0,0,1,1,1,1,0)、
T4においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,0,1,1,1,1,1)、
T5においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,0,0,1,1,1,1)、
T6においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,0,1,1,1,1)、
T7においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,0,0,1,1,1)、
T8においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,1,0,1,1,1)、
T9においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,1,0,0,1,1)、
T10においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,1,0,0,0,1)、
T11においては(V1,V2・・・V8)=(1,1,1,1,0,0,0,0)
と表されるものが必要となる。
図2に示す駆動タイミングパルスを生成する場合には、制御回路がメインメモリに対してモードAを指定することによって、メインメモリからモードAの時間データであるT0〜T11をnビットレジスタに読み出して記憶させる。
同時に、制御回路はモードAの先頭アドレスであるアドレス(100)を指定することによって、メインメモリからT0における空間データを1ビットレジスタのそれぞれに読み出して記憶させる。具体的には、SETRST_1に「0」、SETRST_2に「1」、SETRST_3に「1」、SETRST_4に「1」、SETRST_5に「1」、SETRST_6に「1」、SETRST_7に「0」、SETRST_8に「0」を記憶させる。
ここで、コンパレータが発するタイミング信号を受信した各出力信号制御手段は、駆動タイミングパルスを1ビットレジスタに記憶された状態に制御する。具体的には、V1はHレベルからLレベルに、V5はLレベルからHレベルに、V6はLレベルからHレベルにその状態が変化する様に出力信号制御手段によって制御を行なうのである。かかる出力信号制御手段の制御によって、T0における駆動タイミングパルスの状態変化が実現できる。
即ち、従来の信号発生装置では、駆動タイミングパルスの1変化点毎にnビットのレジスタを設け、これらnビットのレジスタ毎にnビットの比較回路を設けて、駆動タイミングパルスの1変化点毎にカウンタのカウント値と駆動タイミングパルスの立ち上がりまたは立下りを表すデータとを比較する構成を採っていたのに対して、本発明を適用した信号発生装置では、nビットカウンタのカウンタ出力と駆動タイミングパルスの立ち上がりまたは立下りを表すデータとを比較するnビットの比較回路は1つで済むために、回路規模を小さくすることができるのである。
即ち、従来の信号発生装置では駆動タイミングパルスの1変化点毎に立ち上がり位置及び立下り位置のデータを有していたのに対して、本発明を適用した信号発生装置では駆動タイミングパルスの状態が変化するときの時間毎の各駆動タイミングパルスの状態のデータを有するという手法を採用しており、駆動タイミングパルスの変化位置が重複する場合のメモリに格納するデータ量が削減でき、内蔵するメモリの容量及びメモリに送信するデータ量を削減することが可能となるのである。なお、CCDを駆動させるための駆動タイミングパルスは複数の立ち上がり及び立下りを有し、これらはCCDの信号電荷の転送(V転送、H転送、出力部のリセットゲートRG等)に関するものである。これらは現実的に転送を不良なく行うためにはV1→V2等の転送順序や電位の印加時間等が、CCDの構造から必然的に決まってくるため、転送パターン(ある時間幅でのH,Lの組み合わせ)が限定され、即ち空間データとしては変化位置の多くが重複し、空間データは実用上比較的小さなデータとなる場合が多いため、発明による内蔵するメモリの容量及びメモリに送信するデータ量の削減の効果は非常に大きなものであると考えられる。
更に、nビットの比較回路の削減については、常に動作しているカウンタ出力の負荷容量の減少にも寄与することとなり、消費電力の低減をも実現する。
2 nビットレジスタ
3 コンパレータ
4 出力信号制御手段
5 バッファ
6 メインメモリ
7 制御回路
Claims (2)
- 生成する複数のタイミングパルスのうちの少なくとも1つのタイミングパルスの状態変化が生じるタイミングを示す時間データと、生成する複数のタイミングパルスがそれぞれの前記時間データが示すタイミングにそれぞれ高レベル状態であるか低レベル状態であるかを示す状態データとを対応させて記憶するメインメモリと、
基準となるクロックをカウントするカウンタと、
前記メインメモリに接続され、同メインメモリに記憶された前記時間データを同時間データが示すタイミング順に読み出して記憶するn(nは1以上の整数)ビットレジスタから構成された第1のメモリと、
前記カウンタ及び前記第1のメモリに接続され、前記カウンタのカウント値と前記第1のメモリに記憶された時間データが示すタイミングを比較して、前記カウンタのカウント値と前記第1のメモリに記憶された時間データが示すタイミングが一致した際にタイミング信号を出力するコンパレータと、
生成する複数のタイミングパルスのそれぞれに対応して設けられると共にそれぞれが前記メインメモリに接続され、それぞれが前記メインメモリに記憶された対応するタイミングパルスの状態データのうちの前記第1のメモリに読み出して記憶された時間データに対応する状態データを読み出して記憶する1ビットレジスタから構成された第2のメモリと、
生成する複数のタイミングパルスのそれぞれに対応して設けられると共にそれぞれが前記コンパレータ及び対応する前記第2のメモリに接続され、前記コンパレータからのタイミング信号の出力時に、それぞれが対応するタイミングパルスを、対応する前記第2のメモリに記憶された状態データが示すタイミングパルスの状態に制御する出力信号制御手段とを備え、
前記第2のメモリは、前記コンパレータからの先発のタイミング信号をトリガとした前記出力信号制御手段によるタイミングパルスの制御を行った後に、前記コンパレータからの後発のタイミング信号をトリガとして前記出力信号制御手段によってタイミングパルスの制御を行うための状態データを記憶する
信号発生装置。 - 前記メインメモリはランダムアクセスメモリである
請求項1に記載の信号発生装置。
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