JP4407367B2 - 燃料冷却構造 - Google Patents

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この発明は、燃料冷却構造に関し、特に車両に搭載される燃料冷却構造に関するものである。
従来、冷却構造は、たとえば特開2004−27988号公報(特許文献1)、実開昭63−154984号公報(特許文献2)および実開昭63−186914号公報(特許文献3)に開示されている。
特開2004−27988号公報 実開昭63−154984号公報 実開昭63−186914号公報
特許文献1では、燃料経路が埋込まれた冷却プレートとプレート片側または両面に冷却フィンを設けた燃料冷却装置が開示されている。特許文献2では、ラジエータタンク外周面にフィンとカバープレートをロウ付けした構造が開示されている。特許文献3では、エンジンオイル用のオイルパン底面にフィンとカバープレートをロウ付けした構造を開示している。
燃料冷却装置を開示する特許文献1では、燃料冷却装置への燃料経路または燃料冷却装置を保護するための保護部材を設けているが、保護部材が走行風の上流に位置する配置となった場合、冷却性能が低下するという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、冷却性能を十分維持でき、かつ燃料冷却装置を保護することが可能な燃料冷却構造を提供することを目的とする。
この発明に従った燃料冷却構造は、車両に設けられる燃料冷却構造であって、燃料を冷却する燃料冷却装置と、燃料冷却装置から外部へ突出するパイプ、または、パイプに接続される燃料通路部材の少なくとも一方を保護する保護部材とを備え、保護部材は、燃料冷却装置と同等以上の熱伝導率の材質により構成され、かつ、燃料冷却装置に接合される。
このように構成された燃料冷却構造では、保護部材により、燃料通路部材またはパイプを保護できるとともに、保護部材が燃料冷却装置と同等以上の熱伝導率を有するため、保護部材により燃料冷却装置が冷却できる。これにより、燃料冷却装置およびパイプを保護でき、かつ冷却性能が低下することはない。
好ましくは、保護部材と燃料冷却装置とはアルミニウム合金により構成され、保護部材はロウ付けにより燃料冷却装置に接合される。この場合、燃料冷却装置と保護部材とがアルミニウム合金で構成されるため熱伝導率が高くなり、放熱効果が向上する。かつ、接合部分をロウ付けとすることで接合部分の接触面積が大きくなり、保護部材への伝熱量が上昇する。
好ましくは、燃料冷却装置は車両底部に設けられる。この場合、車両底部であっても前方に燃料通路部材と保護部材、後方に燃料冷却装置を配置しても、走行風の当たる前方の保護部材により効率的に冷却することができる。
より好ましくは、燃料冷却装置は、地面に向かい合う底面を有し、底面と車両とを接続するブラケットをさらに備える。保護部材と燃料冷却装置とブラケットはアルミニウム合金により構成される。
この発明に従えば、燃料冷却装置を保護でき、かつ冷却効率の低下を防止することができる、燃料冷却構造を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
この発明に従った車両における燃料冷却経路を示すブロック図である。図1を参照して、まず、この発明に従った車両1の構造について説明する。
車両1の全体構造に関して、車両1は、燃料(軽油)を蓄えるための燃料タンク10と、燃料タンク10に接続され、燃料中の不純物を除去する燃料フィルタ20と、燃料フィルタ20から送られた燃料を加圧するサプライポンプ30と、加圧された燃料を蓄積するコモンレール70と、コモンレール70に接続されて高圧燃料を噴射するインジェクタ60と、インジェクタ60およびサプライポンプ30から送られた燃料を冷却する燃料クーラーとしての燃料冷却構造100と、インジェクタ60を駆動するEDU(エレクトリックドライバユニット)と、サプライポンプ30、コモンレール70およびEDU50を制御するエンジンコントロールコンピュータ40とを備える。
この発明に従った車両1は、コモンレール式の燃料噴射システムを採用している。噴射の概要について説明すると、燃料タンク10内の燃料は矢印11で示すように燃料フィルタ20に送られた後矢印21で示すようにサプライポンプ30に送られ、ここで加圧され矢印32で示すようにコモンレール70に送られてコモンレール70に蓄えられる。エンジンコントロールコンピュータ40からEDU50を介してインジェクタ60の電磁弁に信号を送ることにより、燃料噴射時期および噴射量を精密に制御する。
サプライポンプ30およびインジェクタ60内の燃料は、矢印31,62で示すように燃料供給管81へ送られて、その後、燃料冷却構造100で冷却される。冷却された燃料は燃料排出管82を経て再度燃料タンク10へ送られる。燃料冷却構造100を設けているのは、サプライポンプ30で加圧された燃料は高温になっており、これを冷却するためである。
次に、車両1を構成する各要素(部材)について説明する。
燃料タンク10は燃料である軽油を蓄えるための中空状の部材であり、車両のいずれかの部位に設置される。たとえば乗用車では、床下に設けられ、またトラックでは、フレーム横に設けられる。本発明では、燃料タンク10は軽油を蓄えるためのタンクであるが、これに限られず、灯油または重油などを蓄えてもよい。さらに、コモンレールシステムを採用しない場合であれば、ガソリンを蓄えてもよい。すなわち、直噴ガソリンエンジンにおいて、加圧された燃料(ガソリン)を冷却する場合にこの発明を適用することも可能である。
燃料フィルタ20は、燃料タンク10内の軽油に含まれる不純物を除去する機構であり、たとえば不純物として、ゴミまたは水がある。
サプライポンプ30は、たとえば電子制御式サプライポンプを採用することができる。サプライポンプ30は適量の燃料を吸入し、コモンレール70に高圧燃料を送り込む。燃料の供給の安定化を図るために、燃料の吸入および圧送を2系統に分配してもよい。具体的には、燃料を圧送する2つのプランジャを対向して配置することにより、2系統を実現し、かつサプライポンプ30自体の小型化を図ってもよい。なお、サプライポンプ30からは、矢印32で示すようにコモンレール70だけでなく、矢印31で示すように、燃料冷却構造100にも送られる。
コモンレール70は、高圧燃料を蓄積するための部材であり、高圧に耐えるために、たとえばクロムモリブデン鋼のコモンレール70を用いることができる。コモンレール70は高圧燃料を蓄積するレール部を有し、レール部には、高圧燃料を蓄積することができる。これにより、インジェクタ60を用いた電子制御噴射を可能とする。なお、コモンレール70からインジェクタ60への出口部分にオリフィスを設けることにより、燃料圧力の脈動の低減を図ることも可能である。コモンレール70の圧力はコモンレール圧センサにより測定され、この圧力がエンジンコントロールコンピュータ40に出力されることでコモンレール70内の燃料圧力を調整し、最適な燃焼を確保するとともに、燃焼騒音の低減を図ることができる。
インジェクタ60としては、特に構造は限定されないが、たとえば小型および省電力タイプの電磁弁制御式インジェクタを採用することができる。また、電磁弁制御式でなく、ピエゾ素子を用いたインジェクタ60を採用することも可能である。インジェクタ60の動作はEDU50およびエンジンコントロールコンピュータ40により制御され、燃料噴射時期および噴射量を制御するとともに、噴射を2段階に分割するパイロット噴射制御を採用することも可能である。それぞれのインジェクタ60はリンケージパイプ65で接続されている。インジェクタ60は、コモンレール70からの高圧燃料が供給され、この高圧燃料の一部が矢印61で示すように燃焼室内に噴射される。また、噴射されない燃料の一部は矢印62で示すようにインジェクタ60から排出されて燃料供給管81へ送られる。
エンジンコントロールコンピュータ40は、エンジンのさまざまな状況からエンジンの動作を判断するための機構であり、燃焼温度、エンジン回転数、アクセル開度、吸気温度、水温、クランク角度、気筒判別センサなどにより、エンジンの各状態を検出し、検出結果に基づいてEDU50に信号を送る。EDU50はインジェクタ60に弁の開閉に関する信号を送り、インジェクタ60の動作を制御する。
燃料冷却構造100は、高圧の燃料を受入れて、この燃料を冷却する。高圧燃料は低圧燃料に比べて大きなエネルギ(エンタルピー)を有しており、この大きなエネルギを何らかの形で除去する必要がある。燃料冷却構造100で燃料を冷却すれば、燃料の有する過大なエネルギを除去することができ、安全性が高まる。燃料冷却構造100で冷却された燃料は燃料排出管82を通って再度燃料タンク10へ供給される。
なお、この発明では、コモンレール式燃料噴射システムを代表例として説明したが、これに限られるものではなく、コモンレールタイプでない、通常のディーゼルエンジンにおいても、本発明を提供することが可能である。すなわち、通常のディーゼルエンジンにおいて、サプライポンプ(燃料ポンプ)により加圧された燃料を、本発明に従った燃料冷却構造100で冷却することが可能である。また、ディーゼルエンジンだけでなく、ガソリンエンジンにおいても、本発明を適用することが可能である。具体的には、ガソリン直噴エンジンにおいて、加圧されて高圧となったガソリンを、本発明に従った燃料冷却構造としての燃料冷却構造100で冷却することも可能である。
図2は、この発明に従った燃料冷却構造の斜視図である。図2を参照して、燃料冷却構造100は、燃料クーラーにより構成された燃料冷却装置120と、燃料冷却装置120に接合された保護部材としてのプロテクタ150とを有する。燃料冷却装置120は、冷却体となるクーラーコア101と、クーラーコア101の両端に取付けられたエンドプレート102とを有する。クーラーコア101は、直方体形状であり、燃料を流すための内部空間を有する。この内部空間は仕切りで仕切られており、内部空間内を点線110で示すように、燃料が流れる。点線110で示す経路内を燃料が流れる間に、燃料は、温度の低いクーラーコア101と接触し、これにより燃料が有する熱がクーラーコア101へ伝えられる。さらに、クーラーコア101の熱は外部に放出されるため、燃料の熱を奪い取ることができる。クーラーコア101の内部は、図2で示される長手方向の経路を有するものに限られず、長手方向と直交する方向に延びるように通路が設けられていてもよい。また、クーラーコア101の形状は、直方体形状に限られず、たとえば円板状とされてもよい。図2では、クーラーコア101の厚みはほぼ一定とされているが、クーラーコア101の厚みが段階的または連続的に変化してもよい。さらに、クーラーコア101の幅を変化させてもよい。
クーラーコア101の製法としてさまざまなものが考えられるが、たとえばアルミニウムのダイキャストによりクーラーコア101を製造してもよい。また、引抜加工または熱間押出によりクーラーコア101を形成してもよい。クーラーコア101の材質は特に限定されるものではないが、クーラーコア101は放熱部材であり、外部に熱を放散する必要があるため、熱伝導率は高い方が好ましい。その結果、熱伝導率が高い材質として、銀、銅、アルミニウムがある。車両に搭載する場合に、クーラーコア101の軽量化が求められる。その結果、クーラーコア101をアルミニウム合金で構成することが好ましい。
エンドプレート102はクーラーコア101の両端部に設けられ、クーラーコア101の通路を封止する働きがある。すなわち、たとえば引抜加工によりクーラーコア101を製造した場合には、クーラーコア101の内部通路はクーラーコア101の端面から露出する。この露出した端面を防ぐためにエンドプレート102が互いに距離を隔てて、クーラーコア101の端面に設けられる。エンドプレート102は、クーラーコア101に密着し、クーラーコア101から燃料が漏れることを防止する働きをする。図では示していないが、クーラーコア101とエンドプレート102との間には、燃料の漏れを防止するためのガスケットまたはシール材などを用いてもよい。エンドプレート102も燃料と接触し、かつ燃料を冷却する役割を果たすので、熱伝導率が大きい方が好ましい。さらに、軽量化も望まれるため、エンドプレート102がアルミニウム合金で構成されることが好ましい。
パイプ104,106がエンドプレート102を貫通している。パイプ106はエンドプレート102を貫通し、かつ燃料供給管81に接続される。これにより、パイプ106は燃料供給管81から送られた燃料をクーラーコア101内へ送る経路としての役割を果たす。パイプ104は燃料排出管82と接続されており、クーラーコア101内を通過して冷却された燃料はパイプ104から燃料排出管82へ取出される。パイプ104,106は、中空の円筒形状であるが、これに限られるものではなく、角筒形状としてもよい。さらに、パイプ104,106はエンドプレート102に接合されるものであるため、エンドプレート102と同一の材質(具体的にはアルミニウム合金)により構成されることが好ましい。
エンドプレート102に接触するようにブラケット105が設けられている。ブラケット105はエンドプレート102およびクーラーコア101に接触し、かつこれらにロウ付けされる。ブラケット105は燃料冷却装置120を車両本体へ取付ける保持具であり、エンドプレート102を抱き込むように配置される。また、ブラケット105から離れた位置に別のブラケット107が設けられる。
クーラーコア101は、車両に近い側の上面111、上面111とほぼ直交するように設けられる側面112,114および地面に向かい合う底面113を有する。
保護部材としてのプロテクタ150は、ロウ付けによりクーラーコア101に固着される。ブラケット105および107の材質としては、ロウ付けの容易性および軽量化ならびに熱伝導性の観点から、クーラーコア101と同一の材料、すなわち、アルミニウム合金で構成することが好ましい。
プロテクタ150は、燃料冷却装置120、燃料供給管81および燃料排出管82を保護する役割を有し、燃料冷却装置120の端部に取付けられる。プロテクタ150はクーラーコア101にロウ付けで固着される。なお、ロウ付けだけでなく、リベット留め、ボルト留め、さらには溶接などによりプロテクタ150をクーラーコア101に固定してもよい。プロテクタ150はある空間を取囲み、この空間内にパイプ104,106、ブラケット105、燃料供給管81および燃料排出管82が配置される。プロテクタ150は、燃料冷却装置120、燃料供給管81および燃料排出管82を保護するだけでなく、クーラーコア101を冷却するフィンとしての役割を果たす。その結果、プロテクタ150の熱伝導率が高いことが好ましい。具体的には、クーラーコア101と同一またはそれ以上の熱伝導率を有することが好ましい。プロテクタ150が大きな熱伝導率を有せば、クーラーコア101の熱はプロテクタ150側へ放散され、プロテクタ150から外気へ熱が伝達される。その結果、クーラーコア101に熱が溜まることを防止でき、クーラーコア101で積極的に燃料を冷却することが可能となる。
プロテクタ150には、開口151が設けられている。開口151は、プロテクタ150の一部分を切欠くことにより形成され、この開口151を経由して、燃料供給管81および燃料排出管82が、プロテクタ150で取囲まれる空間から外部空間へ取り回される。
図3は、図2中のIII−III線に沿った断面図である。図3を参照して、クーラーコア101は内部空間を有し、この内部空間内を燃料180が流れる。燃料180はアルミニウム合金製の上面111、底面113およびエンドプレート102に接触する。接触部分において燃料180の熱が上面111、底面113およびエンドプレート102へ伝達され、さらに外部へ放出される。
ブラケット105は折れ曲がったクランク形状とされており、一方端が底面113に接触する。さらに、ブラケット105の別部分はエンドプレート102に向かい合い、かつエンドプレート102と接触する。ブラケット105の固定方法として、さまざまな方法が考えられるが、たとえばブラケット105を底面113およびエンドプレート102にロウ付けで固定してもよい。これにより、エンドプレート102および底面113の熱がブラケット105へ伝えられ、冷却性能を向上させることができる。
プロテクタ150もブラケット105に接触している。なお、プロテクタ150はブラケット105に当接していてもよく、さらにブラケット105に固着されていてもよい。固着する場合、たとえばロウ付けまたは溶接などによりブラケット105にプロテクタ150を接合することが可能である。なお、ブラケット105とプロテクタ150との間に所定の隙間が設けられていてもよい。
図4は、車両に搭載される燃料冷却構造の側面図である。図4を参照して、燃料冷却装置120は、たとえば車両1の底部2に設けられる。車両1は、前輪301および後輪302ならびにシャシ303を有し、地面3に前輪301および後輪302が接触している。床下のフロアホイール間である前輪301および後輪302の間に燃料冷却装置120とプロテクタ150とにより構成される燃料冷却構造100を搭載する。具体的には、燃料排出管82に対して、前輪301が撥ねた石が直撃することを防止するために、飛び石保護用のプロテクタ150を設ける。プロテクタ150は燃料冷却装置120を構成するアルミニウム材にロウ付けされる。また、プロテクタ150からの放熱を促進することにより、冷却性能を向上させる。図4では、車両前部にプロテクタ150を設け、車両後部に燃料冷却装置120を設けたが、これに限られるものではなく、燃料冷却装置120を車両前部に設け、プロテクタ150を車両後部に設けてもよい。さらに、搭載方法としては、燃料冷却装置120の長手方向を車両の前後方向に配置するだけでなく、燃料冷却装置120の長手方向を車両の左右方向に配置してもよい。
図5は、燃料冷却構造の斜視図である。図5を参照して、燃料冷却構造100は燃料冷却装置120を有する。燃料冷却装置120を構成するクーラーコア101はアルミニウムにより構成され、全周にわたってプロテクタ150がロウ付けされている。クーラーコア101の表面から熱を放出するために、その表面がフィン形状とされていてもよい。また、表面積を増加させるために、凹凸加工が施されていてもよい。すなわち、底面113および側面112,114の面積を増加させ、これらの面から熱を積極的に放散することが可能である。
底面113には、ブラケット105が接合されている。ブラケット105も好ましくはロウ付けにより底面113に取付けられる。
プロテクタ150はクーラーコア101と一体となるようにクーラーコア101に強固に接合され、クーラーコア101だけでなく、燃料供給管81および燃料排出管82までも保護する。プロテクタ150の開口151から燃料供給管81および燃料排出管82が外部へ引伸ばされる。
このように構成された、この発明に従った燃料冷却構造100は、車両1に設けられ、燃料を冷却する燃料冷却装置120と、燃料冷却装置120または燃料冷却装置120に接続される燃料通路部材としての燃料供給管81および燃料排出管82の少なくとも一方を保護する保護部材としてのプロテクタ150とを備える。プロテクタ150は、燃料冷却装置120と同等以上の熱伝導率の材質により構成され、かつ、燃料冷却装置120に接合される。プロテクタ150は、燃料冷却装置120と同一か、それ以上の熱伝導率の材質により構成される。
プロテクタ150と燃料冷却装置120とは、ともにアルミニウム合金により構成され、プロテクタ150はロウ付けにより燃料冷却装置120に接合される。
燃料冷却装置120は車両1の底部2に設けられる。燃料冷却装置120は、地面3に向かい合う底面113を有し、底面113と車両1とを接続するブラケット105をさらに備え、プロテクタ150と燃料冷却装置120とブラケット105はアルミニウム合金により構成される。
以上のように構成された、この発明に従った燃料冷却構造では、プロテクタ150により、燃料冷却装置供給経路としての燃料供給管81および燃料排出管82を保護できるとともに、プロテクタ150の放熱作用により、冷却効率を向上させることができる。
また、燃料冷却装置120とプロテクタ150を比較的法熱効果の高いアルミニウムで構成することで、放熱効果が高くなる。かつ、接合部分をロウ付けとすることで接合部分の接触面積が大きくなり、プロテクタ150への伝熱量が向上する。
さらに、車両の底部2にプロテクタ150および燃料冷却装置120を設けるため、走行風により燃料冷却装置120およびプロテクタ150を冷却することができる。また、ブラケット105を設けることで、燃料冷却装置120を確実に保護するとともに、アルミニウム合金製のブラケットにより熱を放散させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、車両に搭載される燃料冷却構造として利用することが可能である。
この発明に従った車両における燃料冷却経路を示すブロック図である。 この発明に従った燃料冷却構造の斜視図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 車両に搭載される燃料冷却構造の側面図である。 燃料冷却構造の斜視図である。
符号の説明
1 車両、2 車両底部、3 地面、10 燃料タンク、20 燃料フィルタ、30 サプライポンプ、70 コモンレール、81 燃料供給管、82 燃料排出管、100 燃料冷却構造、101 クーラーコア、102 エンドプレート、104,106 パイプ、105 ブラケット、111 上面、112,114 側面、113 底面、120 燃料冷却装置、150 プロテクタ、301 前輪、302 後輪、303 シャシ。

Claims (4)

  1. 車両に設けられる燃料冷却構造であって、
    燃料を冷却する燃料冷却装置と、
    前記燃料冷却装置から外部へ突出するパイプ、または、前記パイプに接続される燃料通路部材の少なくとも一方を保護する保護部材とを備え、
    前記保護部材は、前記燃料冷却装置と同等以上の熱伝導率の材質により構成され、かつ、前記燃料冷却装置に接合される、燃料冷却構造。
  2. 前記保護部材と前記燃料冷却装置とはアルミニウム合金により構成され、前記保護部材はロウ付けにより前記燃料冷却装置に接合される、請求項1に記載の燃料冷却構造。
  3. 前記燃料冷却装置は車両底部に設けられる、請求項1または2に記載の燃料冷却構造。
  4. 前記燃料冷却装置は、地面に向かい合う底面を有し、前記底面と車両とを接続するブラケットをさらに備え、前記保護部材と前記燃料冷却装置と前記ブラケットはアルミニウム合金により構成される、請求項3に記載の燃料冷却構造。
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