JP4407254B2 - 形状測定方法 - Google Patents

形状測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4407254B2
JP4407254B2 JP2003392244A JP2003392244A JP4407254B2 JP 4407254 B2 JP4407254 B2 JP 4407254B2 JP 2003392244 A JP2003392244 A JP 2003392244A JP 2003392244 A JP2003392244 A JP 2003392244A JP 4407254 B2 JP4407254 B2 JP 4407254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
measured
stylus
probe
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003392244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005156235A (ja
Inventor
博之 竹内
浩尚 妻鹿
宏治 半田
孝昭 葛西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003392244A priority Critical patent/JP4407254B2/ja
Publication of JP2005156235A publication Critical patent/JP2005156235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4407254B2 publication Critical patent/JP4407254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

本発明は、被測定面の位置情報を接触式のプローブで得ることにより、その形状を測定する形状測定方法に関する。
非球面レンズや歯車などの形状測定において、サブミクロン(ナノメートル)程度の高精度で測定する超高精度三次元測定機について、後述の文献で開示している。
その超高精度三次元測定機の構成例を図1を参照して説明する。図1において、石定盤1上の水平面に固定されたレンズ等の被測定物2の被測定面2aに、移動体3に取付けられた原子間力プローブ5の先端を接触し追従させて、被測定面2aの表面形状を測定するように構成されている。
詳細には、被測定物2が搭載されている石定盤1に、1軸が鉛直(Z軸)方向で、それに直交する二次元座標軸(X・Y軸)からなる三次元方向に、支持部を介してX参照ミラー6、Y参照ミラー7、Z参照ミラー8が配置されている。また、原子間力プローブ5が設けられた移動体3は、石定盤1上にXステージ9及びYステージ10を介して配設されており、被測定物2の被測定面2aの表面形状に追従してX軸方向、Y軸方向に移動体3と原子間力プローブ5を走査できる構成となっている。
移動体3には、レーザ測長光学系4が設けられており、既知の光干渉法によりX参照ミラー6を基準とした原子間力プローブ5のX座標、Y参照ミラー7を基準とした原子間力プローブ5のY座標、Z参照ミラー8を基準とした原子間力プローブ5のZ座標をそれぞれ測長できる構成となっている。
次に、上記原子間力プローブ5とこの原子間力プローブ5をオートフォーカス制御する構成例を、図2を参照して説明する。
原子間力プローブ5は、ガイド部15にてエア軸受31を介してZ座標方向に移動可能に支持されたスライド部11と、このスライド部11の−Z方向端部に付けられたスタイラス12と、このスライド部11のZ座標を測定する位置測定手段を備えている。この位置測定手段は、スライド部11の他端をミラー面13とし、このミラー面13にレーザ光Fzを照射し、反射光からミラー面13の位置を測定するように構成されている。
スライド部11とスタイラス12及びミラー面13から成る可動部の重量は、Z方向の移動を弾性的に規制する弾性材、具体的には板ばね14によって支えられ、スライド部11とスタイラス12は板ばね14に吊るされた状態で被測定面2aに追従して上下する。また、スライド部11はエア軸受31によりXY方向には動きにくく、Z方向には自由に動く構成となっている。
さらに、スライド部11とガイド部15の相対位置を測定する相対位置測定手段27と、相対位置測定手段27から得られたスライド部11とガイド部15の相対位置がほぼ一定になるように、ガイド部15をZ方向に駆動するオートフォーカス制御手段が設けられている。このオートフォーカス制御手段にてスライド部11のガイド部15に対するZ方向の相対位置が所定位置に規制されることで、被測定面2aに対して常に一定の測定押圧で測定が行われる。
上記相対位置測定手段及びオートフォーカス制御手段は、ガイド部15が連結されかつZ方向に移動可能なプローブ本体16に配設されている。その構成を説明すると、半導体レーザ17から発したレーザ光Gが、コリメートレンズ18、偏光ビームスプリッタ19、λ/4波長板20を通過した後、ダイクロックミラー21で反射し、対物レンズ22によってスライド部11のミラー面13上に集光する。
対物レンズ22に戻ったレーザ光Gの反射光は、ダイクロックミラー21及び偏光ビームスプリッタ19で全反射し、レンズ23で集光されるとともにハーフミラー24で2つに分離され、それぞれピンホール25a、25bを通過して2つの光検出器26a、26bで受光される。
2つの光検出器26a、26bによる検出出力は誤差信号発生部27に入力されている。誤差信号発生部27からはフォーカス誤差信号がサーボ回路28に出力され、サーボ回路28にてリニアモータ29が駆動制御され、プローブ本体16の位置が所定の測定力が得られる位置にフォーカシングされる。なお、プローブ本体16を含むZ移動部の自重分はばね30により支持されている。
次に、原子間力プローブ5に付けられたスタイラス12が、測定時に受ける力を説明する。以下、説明を簡単にするため、被測定物2は球とし、図3に示すように、被測定面2a上の任意点の傾きΦは、その被測定面2aの任意点における法線とZ軸がなす鋭角とする。また、今はX−Z面の二次元面で働く力を考える。Y−Z面にも同様な力が働くと考えられる。
図4は、被測定物2からスタイラス12が受ける抗力を説明する図である。測定時には、スタイラス12は、−Z方向に一定の力Fで被測定面2aに対して測定押圧を負荷する。そして、スタイラス12は被測定面2aからその面に対して法線方向に抗力FcosΦを受ける。よって、被測定面2aの傾きが大きくなるほど(傾きΦが大きくなるほど)スタイラス12に働く抗力は小さくなる。
図5(a)は、測定方向上り時の被測定物2とスタイラス12との間に働く摩擦力を説明する図であり、図5(b)は、測定方向下り時の被測定物2とスタイラス12との間に働く摩擦力を説明する図である。スタイラス12は、常に、被測定面2aからその面に対して接線方向に摩擦力μFcosΦを受ける。ここで、μはスタイラス12の先端部に対する被測定面2aの動摩擦係数を表す。よって、被測定面2aの傾きが大きくなるほど(傾きΦが大きくなるほど)、被測定面2aとスタイラス12との間に働く摩擦力は小さくなる。また、この摩擦力は、常に測定方向に逆向きにスタイラス12に働く。
図6(a)は、測定方向上りで被測定面2aを測定するときに、スタイラス12が受けるトータルの力を説明する図であり、図6(b)は、測定方向下りで被測定面2aを測定するときに、スタイラス12が受けるトータルの力を説明する図である。スタイラス12は、被測定面2aの法線方向+Zφの方向に、抗力FcosΦ、被測定面2aの接線方向Xφに、被測定面2aとの間に働く摩擦力μFcosΦを受ける。また、この摩擦力は常に測定方向と逆方向にスタイラス12に働く。
図7(a)は、測定方向上り時にスタイラス12に働く力の、X軸方向の分力を考えた図であり、図7(b)は、測定方向下り時にスタイラス12に働く力の、X軸方向の分力を考えた図である。
被測定面2aを上りながら測定する時、スタイラス12には被測定面2aから抗力のX軸方向分力FcosΦ・sinΦと、摩擦力のX軸方向分力μFcosΦ・cosΦがそれぞれ同じ方向に働く。従って合成分力Aは、
A=FcosΦ・sinΦ+μFcosΦ・cosΦ
被測定面2aを下りながら測定する時、スタイラス12には被測定面2aから抗力のX軸方向分力FcosΦ・sinΦと、摩擦力のX軸方向分力がそれぞれ反対の方向に働く。従って、被測定面2aを下りながら測定する時の合成分力Bは
B=FcosΦ・sinΦ−μFcosΦ・cosΦ
となり、その差は、
A−B=2μFcosΦ・cosΦ
となる。
これらのことから、スタイラス12の先端部に対する被測定面2aの動摩擦係数μが大きいほど、被測定面2aを上りながら測定する時の合成分力Aが大きくなり、被測定面2aを下りながら測定する時の合成分力Bは小さくなる。
図8はスタイラス12が動き始めてからオートフォーカス制御手段が作動し、被測定面2aに対して正規の測定押圧Fに一致させようとする測定押圧Fの時間的経過を説明している。図8(a)に示す上り方向の測定時には、スタイラス12に加わる力として測定押圧以外にスタイラス12を押し上げる力が必要である。スタイラス12が押し上げられると、誤差信号発生部27で検知してサーボ回路28に信号を送り、リニアモータ29で正規の測定押圧になるようにスタイラス12を移動させる。従って、測定方向上り時には正規の測定押圧Fよりも大きいところで前記の動作が繰り返され、波状に測定押圧Fが移り変わって行く。
図8(b)に示す被測定面2aを下りながら測定する場合には、スタイラス12が下がるので正規の測定押圧Fよりも小さくなり、これを誤差信号発生部27で検知してサーボ回路28に信号を送り、リニアモータ29で正規の測定押圧になるようにスタイラス12を移動させる。従って、常に正規の測定押圧Fよりも小さい所で前記の動作が繰り返され、波状に測定押圧Fが移り変わって行く。これらの点を考慮すると、被測定面2aを上りながら測定する時の合成分力Aが更に大きくなり、被測定面2aを下りながら測定する時の合成分力Bは更に小さくなる。
図9はスライド部11とスタイラス12及びミラー面13から成る可動部とエア軸受31の詳細図である。エア軸受31は円筒状でありガイド部15に固定されている。エア軸受31には軸方向に貫通する断面円形の挿通孔32が設けられている。この挿通孔32にスライド部11が挿通されている。挿通孔32の孔壁とスライド部11の周面との間には隙間33が形成されている。エア軸受31には、孔壁で開口する複数の送風口34及び複数の排気口35が形成されている。空気供給源36から送風口34を介して所定圧力の空気が隙間33に供給されると共に、排気口35を介して隙間33から空気が排出される。この空気流によりスライド部11を隙間33に支持してエア軸受として機能している。送風口34は上下ともに4方向に開けられているので、4方向からの空気流によりスライド部11を隙間33の中心部に支持している。
スタイラス12aは、スタイラス12に対して抗力及び摩擦力が働いていない理想的な状態を表す。12bは、抗力及び摩擦力のX軸方向分力Fxが働く時の図で、エア軸受31の空気流によりスライド部11を隙間33の中心部に支持しょうとする力に抗してスライド部11がΔθだけ傾くが、この時の被測定面2aの測定点A(XA 、ZA )を通過するときのスタイラス12の傾きを模式的に示す。スタイラス12aと被測定面2aとの接点A(XA、ZA)と、スタイラス12bと被測定面2aとの接点B(XB、ZB)とのX軸方向の差をΔXとするとZ軸方向の差ΔZが測定誤差として表れる。
また、この傾きΔθは測定できる傾斜角度に影響する。オートフォーカス制御は被測定面2aに対して常に一定の測定押圧にしようとするものである。従って、被測定物の傾斜角が90°では測定押圧が得られず、オートフォーカス制御することが出来ない。また傾斜角が90°に近づくと、オートフォーカス制御しにくくなることも明らかである。この事から、スタイラス12の傾きΔθが大きければ大きいほど早く被測定物の傾斜角が90°に近い状態に近づき、オートフォーカス制御が不安定となる範囲が広くなる。
特開平4−299206号公報 特開平6−265340号公報
本発明は、傾斜面を有する被測定面の位置情報を接触式のプローブで得る形状測定装置において、プローブの先端部に装着したスタイラスに、測定時に加わるX軸方向及びY軸方向分力を小さくして高精度で測定できるようにするとともに、スタイラスの傾きを小さくし傾斜角度が急峻な測定物においても測定可能とすることを主な課題としている。また、プローブに無理な力がかかり破損することが無いようにすることも課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の形状測定方法は、水平線に対して第1の傾斜角を有する第1の傾斜面と水平線に対して第2の傾斜角を有する第2の傾斜面とを有し、前記第1の傾斜面の水平線に対する傾斜と前記第2の傾斜面の水平線に対する傾斜とが互いに反対である被測定物の表面にプローブを接触させながら走査することにより前記被測定物の形状を測定する形状測定方法であって、前記プローブの走査は、前記第1の傾斜角と前記第2の傾斜角の内、傾斜角が小さい方の傾斜面を上る走査と、他方の傾斜面を下る走査とを1度の走査で行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、水平線に対して第1の傾斜角を有する第1の傾斜面と水平線に対して第2の傾斜角を有する第2の傾斜面とを有し、前記第1の傾斜面の水平線に対する傾斜と前記第2の傾斜面の水平線に対する傾斜とが互いに反対である被測定物の場合に、前記プローブの走査を、前記第1の傾斜角と前記第2の傾斜角の内、傾斜角が小さい方の傾斜面を上る走査と、他方の傾斜面を下る走査とを1度の走査で行う方法としているので、プローブに無理な力がかからないため破損することが無く、かつ測定精度が良くなるとともに急角度の傾斜面まで測定することができる。
次に、本発明の一実施形態の形状測定方法及び装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態における形状測定装置全体構成の外観は、背景技術の説明において引用した図1の全体概略斜視図に示す外観と同一である。また本実施形態におけるオートフォーカス制御部の構成において、背景技術の説明において引用した図2に示したものと同一の部材には同一の参照番号を付して相違点のみ詳細に説明する。
図10は本発明の第1の実施形態における制御部の構成図で、被測定物に関する情報を入力する入力部50と、測定した結果を表示したり印刷したりする出力部51と、測定装置の動作を決めるソフト等を記憶する記憶部52などがある。また、記憶部で記憶されたソフトにより、プローブ5を被測定物2の鉛直方向に移動させるサーボ回路28及びリニアモータ29などのZ軸方向の駆動手段や、プローブ5を被測定物2の鉛直方向と直交する二次元座標軸方向に移動させるX・Y軸駆動手段53を制御する制御部54などがある。
ここで、プローブ5を被測定物2の表面に沿って走査させ、位置測定手段55で測定したデータで、プローブ5が下り方向に移動していることを判定手段A56により判定し、下り方向であると判定した場合は、その測定値を選択して出力する構成としている。その結果、下り方向に走査した時のみのデータが得られるので、測定時に、スタイラス12に加わるX軸方向及びY軸方向分力を小さくして高精度で測定できるとともに、スタイラス12の傾きを小さくし傾斜角度が急峻な測定物においても測定可能な傾斜角度を大きくすることができる。
なお、位置測定手段55による測定は図1のレーザ測長光学系4によるZ座標の測長に相当し、移動体3に装着されているプローブ5の二次元座標(X軸・Y軸)方向の位置の測定は、図1のレーザ測長光学系4でのX座標及びY座標の測長に相当する。
図11はスタイラスがルビーでセラミックの標準球を測定した時の測定結果を示すグラフであり、横軸に被測定面の傾斜角度、縦軸に設計式Z=f(X)と測定値との差Zd(μm)を表している。図11(a)はプローブ5が下り方向に移動していることを認識し、下り方向であると認識した測定値を選択して表示するようにしたグラフであり、図11(b)では上り方向と下り方向の両方を表示したグラフである。このグラフにより、特に傾斜角度の大きい所で上り方向の誤差が大きいことが分かる。
図12は本発明の第2の実施形態における制御部の構成図で、図10に示す構成と相違しているところは、下り方向に移動していることを判定する判定手段A56の代わりに、入力部50で入力した被測定物2に関する設計式などの情報から被測定物2の下り傾斜面を判定する判定手段B57を備えている点で、判定手段B57で下り傾斜面と判定した方向に走査し測定する方法としたものである。
例えば設計式を入力すると、どの部分が下り傾斜面であるかを判定手段B57で判定し、下り方向に走査した時のみのデータを得ることができ、スタイラス12に加わるX軸方向及びY軸方向分力を小さくして高精度で測定できるとともに、スタイラス12の傾きを小さくし傾斜角度が急峻な測定物においても測定可能な傾斜角度を大きくすることができるので、図11に示す場合と同じ効果を得ることができる。
図13は本発明の第3の実施形態における制御部の構成図で、図12に示す構成と相違しているところは、入力部50で入力した被測定物2に関する情報で被測定物2の下り傾斜面を判定する判定手段B57を設ける代わりに、プローブ5を被測定物2の中心部から外周部へ接触し走査して測定するようにプログラムされたソフトAと、プローブ5を被測定物2の外周部から中心部へ接触し走査して測定するようにプログラムされたソフトBとを記憶している記憶部58と、これらのソフトA或はソフトBを選択する選択手段59とを設けた点である。
例えば凸レンズの様な単純な形状の被測定物では、中心部から周辺部に走査して測定し、凹面の被測定物では周辺部から中心部に走査して測定する。この様に形状から判断してソフトAかソフトBを選択することにより、下り方向に走査した時のみのデータが得られ、スタイラス12に加わるX軸方向及びY軸方向分力を小さくして高精度で測定できるとともに、スタイラス12の傾きを小さくし傾斜角度が急峻な測定物においても測定可能な傾斜角度を大きくでき、図11に示す場合と同じ効果を得ることができる。
図14(a)は被測定物2の凸面の測定順序を説明する斜視図、図14(b)は側面図である。被測定物2の端部に近い凸面の頂点イからZY面に沿って下ってくる。被測定物の外周部に達すると距離△lだけX方向に移動し、ZY面で凸面の頂点に上がり、更に移
動して下って行く。被測定物の外周部に達すると又距離△lだけX方向に移動し、同じ動
作を繰り返す。
この例では、被測定物の鉛直方向の断面と直交する軸方向に距離△l離れた断面列を想
定し、この断面列毎に外周部及び中心部と見なして順次測定をして行く。図10の制御部の構成図では、下り方向に移動していることを判定する判定手段A56で自動的に下り方向のみ測定しているが、図12や図13に示す制御部の構成では、被測定物に関する設計式や形状などの情報で、凸面の被測定物2の場合には中心部から外周部までの下り方向に走査し測定し、凹面の被測定物では外周部から中心部までの下り方向に走査し測定した時のデータを得ている。
図14(a)示す測定ではまた、距離△lを小さくすれば、被測定物2の全面にわたっ
て高密度に測定することが出来る。この様に、被測定物2の鉛直方向と直交する二次元(X軸・Y軸)面上を走査し測定しているので、被測定物の全面にわたって高密度に測定することができる。
図14(a)に示す測定では、スタイラス12が被測定物2に上り、下りの両方とも接触していても測定データは下り方向に接触して測定したもののみとしているが、図14(b)に示す場合には、下り方向の時だけスタイラス12が被測定物2に接触して測定しているので、スタイラス12に無理な力がかからない。図中、1)から8)まではスタイラスの移動順序を示すもので、スタイラス12が外周部に達すると、スタイラス12は持ち上がり被測定物2とは非接触でZY面で凸面の頂点に達する。頂点では、持ち上がっていたスタイラス12が降りてきて被測定物に接触し、測定をしながら下って行く。次に距離△lだけX方向に移動し、同じ動作を繰り返す。この時には、スタイラス12に無理な力がかからず、測定精度が良くなるとともに、急角度の傾斜面まで測定することができる。
図15はフレネルレンズの様に、測定装置に装着時の水平線に対する傾斜角がα1、α2の二つの傾斜面から構成される先尖状突起部を有する被測定物の測定に関する実施形態を示す断面図で、傾斜角α1、α2のうちの小さい傾斜角を有する傾斜面を上り、大きい傾斜角を有する傾斜面を下る方向に移動し測定する。図では傾斜角α1は90°・傾斜角α2は90°より小さいので、プローブ5が被測定物2の外周部から中心部へ傾斜面を上るように接触し、走査して測定するようにプログラムされたソフトBを選択する。
測定順序は1)から8)までの順で、実線の4)と8)を接触して測定し、送り時には非接触状態で移動させる方法としている。従って、プローブが先尖状突起部に当たり破損することが無く、かつ測定精度が良くなるとともに急角度の傾斜面まで測定することができる。
図16は歯車等の測定に関する実施形態を示すもので、図16(b)は図16(a)のA部を拡大したものである。この歯車の溝部を、測定装置に装着時の水平線に対する傾斜角がθ1、θ2の二つの傾斜面から構成されるV字形状の溝部とし、これを2個有するものと見なして、プローブ5が傾斜角θ1、θ2のうちの大きい傾斜角を有する傾斜面を下り、小さい傾斜角を有する傾斜面を上る方向に移動して測定する。
この場合、傾斜角θ1は傾斜角θ2よりも大きいので、プローブ5を被測定物2の中心部から外周部へ接触し走査して測定するようにプログラムされたソフトAを選択する。測定順序は1)から8)までの順で、実線の2)と6)で示す区間を接触して測定し、戻り時には非接触状態で移動させている。この測定を前後方向に繰り返す。従って、プローブに無理な力がかからないので破損することが無く、かつ測定精度が良くなるとともに急角度の傾斜面まで測定することができる。
本発明の形状測定方法及び装置によれば、プローブの先端部に装着しているスタイラスに、測定時に加わるX軸方向及びY軸方向分力を小さくして精度良く測定できるとともに、スタイラスの傾きを小さくし測定可能な傾斜角度を大きくすることができる。また、プローブに無理な力がかかり破損することが無く、長期にわたって安定した測定を行うことができる。
本発明の一実施形態及び従来例の形状測定装置の全体構成を示す概略斜視図 従来の形状測定装置におけるオートフォーカス制御部の構成図 被測定物の表面上任意の点における傾きの説明図 被測定物からスタイラスが受ける抗力の説明図 (a)は測定方向が上り時に被測定物とスタイラスとの間に働く摩擦力の説明図(b)は測定方向が下り時に被測定物とスタイラスとの間に働く摩擦力の説明図 (a)は測定方向が上り時にスタイラスが受けるトータルの力の説明図(b)は測定方向が下り時にスタイラスが受けるトータルの力の説明図 (a)は測定方向が上り時にスタイラスに働くX方向の分力の説明図(b)は測定方向が下り時にスタイラスに働くX方向の分力の説明図 (a)は測定方向が上り時にスタイラスに働くオートフォーカス制御による力の説明図 (b)は測定方向が下り時にスタイラスに働くオートフォーカス制御による力の説明図 スタイラスの傾きを表す模式図 本発明の第1の制御部の構成図 (a)は球の表面を下り方向に測定した時の測定結果を示すグラフ(b)は球の表面を上り方向に測定した時の測定結果を示すグラフ 本発明の第2の制御部の構成図 本発明の第3の制御部の構成図 (a)は被測定物の凸面の測定順序を説明する斜視図(b)は本図(a)に示す測定順序を説明する側面図 異なる傾斜角を有する二つの傾斜面から構成される先尖状突起部の測定順序を示す側面断面図 (a)は歯車の側面図(b)は本図(a)のA部における測定順序を示す拡大図
符号の説明
2 被測定物
2a 被測定面
3 移動体
4 レーザ測長光学系
5 プローブ
11 スライド部
12 スタイラス
13 ミラー面
14 板ばね(弾性材)
15 ガイド部
27 誤差信号発生部(相対位置測定手段)
28 サーボ回路(位置調整手段)
29 リニアモータ(位置調整手段)
31 エア軸受
50 入力部
51 出力部
52 記憶部
55 位置測定手段(Z軸方向)
56 判定手段A
57 判定手段B
58 ソフトA・ソフトBを有する記憶部
59 選択手段

Claims (2)

  1. 水平線に対して第1の傾斜角を有する第1の傾斜面と水平線に対して第2の傾斜角を有する第2の傾斜面とを有し、前記第1の傾斜面の水平線に対する傾斜と前記第2の傾斜面の水平線に対する傾斜とが互いに反対である被測定物の表面にプローブを接触させながら走査することにより前記被測定物の形状を測定する形状測定方法であって、前記プローブの走査は、前記第1の傾斜角と前記第2の傾斜角の内、傾斜角が小さい方の傾斜面を上る走査と、他方の傾斜面を下る走査とを1度の走査で行うことを特徴とする形状測定方法。
  2. 測定状態におけるプローブの移動は、前記プローブと前記被測定物とを非接触の状態で行う請求項記載の形状測定方法。
JP2003392244A 2003-11-21 2003-11-21 形状測定方法 Expired - Lifetime JP4407254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003392244A JP4407254B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 形状測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003392244A JP4407254B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 形状測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005156235A JP2005156235A (ja) 2005-06-16
JP4407254B2 true JP4407254B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=34719007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003392244A Expired - Lifetime JP4407254B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 形状測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4407254B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2395317A1 (en) 2010-06-14 2011-12-14 FUJIFILM Corporation Lightwave interference measurement apparatus

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6438251B2 (ja) 2014-09-19 2018-12-12 キヤノン株式会社 算出方法、プログラム、情報処理装置及び計測装置
JP6436707B2 (ja) 2014-09-26 2018-12-12 キヤノン株式会社 算出方法、計測装置、プログラム及び情報処理装置
JP7340761B2 (ja) * 2019-10-28 2023-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 測定用プローブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2395317A1 (en) 2010-06-14 2011-12-14 FUJIFILM Corporation Lightwave interference measurement apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005156235A (ja) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2638919C (en) Multi-beam optical probe and system for dimensional measurement
JP3926793B2 (ja) 表面形状測定装置
JP2661314B2 (ja) 形状測定装置及び形状測定方法
JPWO2007135857A1 (ja) 形状測定装置用プローブ及び形状測定装置
JP2011215016A (ja) 非球面形状測定装置
KR101330468B1 (ko) 삼차원 형상 측정장치
JP4407254B2 (ja) 形状測定方法
JP6135820B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP5171108B2 (ja) 三次元形状測定装置
JP4704932B2 (ja) 触針式形状測定装置及び方法とこれに適した回転規制エアシリンダ
US10955436B2 (en) Scanning probe microscope
JP5464932B2 (ja) 形状測定方法及び形状測定装置
JP6799815B2 (ja) 形状測定用プローブ
JP4171615B2 (ja) 形状測定方法
JPH09166607A (ja) 走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法
JP5221211B2 (ja) 形状測定装置
WO2022137600A1 (ja) 探針の評価方法およびspm
US20220397385A1 (en) Measuring Head for a Tactile Coordinate Measurement Device, Method for Measuring a Work Piece with a Tactile Coordinate Measurement Device and a Coordinate Measurement Device
JP4340138B2 (ja) 非接触式3次元形状測定装置
JP2011215017A (ja) 非球面形状測定装置
JP5468721B2 (ja) 変位量検出器及び形状測定装置
JPH0587556A (ja) 三次元測定プローブ
Rabke Precision failure analysis and QC inspection
JPH0626852A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP2006125934A (ja) 測定用プローブと測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4407254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term