JP4405938B2 - 原料ミックス粉末組成物およびその製造法 - Google Patents

原料ミックス粉末組成物およびその製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP4405938B2
JP4405938B2 JP2005132911A JP2005132911A JP4405938B2 JP 4405938 B2 JP4405938 B2 JP 4405938B2 JP 2005132911 A JP2005132911 A JP 2005132911A JP 2005132911 A JP2005132911 A JP 2005132911A JP 4405938 B2 JP4405938 B2 JP 4405938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder composition
mix
powder
resin
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005132911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005326846A (ja
Inventor
グレン・ディー・コレル
ポール・アール・ホリンカ
ジュリア・シー・オニール
スコット・エイ・ジマーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2005326846A publication Critical patent/JP2005326846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4405938B2 publication Critical patent/JP4405938B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/03Powdery paints
    • C09D5/031Powdery paints characterised by particle size or shape
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/01Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function

Description

本発明は、成分の混合物を原料ミックス(raw mix)中の会合していない独立した粒子として含む粉末組成物、ならびに封入された原料ミックス粉末組成物および凝集された原料ミックス粉末組成物、およびその製造法に関する。さらに詳細には、本発明は、空気流動化可能な原料ミックス、封入された原料ミックスおよびその凝集物を含む粉末コーティングおよびトナーに関する。
粉末コーティングフィルムは、粉末コーティング粒子を融解または流動させて粘着層にし、続いて成分を硬化させて、連続フィルムを形成することにより形成される。
連続フィルムを得るために、粉末コーティング組成物(「コーティング粉末」とも言う)は、粉末コーティング組成物を基体に適用し得る前に、2つの経路により、粉末コーティングの反応性成分を混和することにより処方されてきた。2つの経路とは、すなわち、溶融混合すること、たとえば押出;あるいは液体または流体媒質中の分散体または溶解体を介して噴霧乾燥することまたはフリーズドライ(凍結乾燥)すること、である。このように、コーティング粉末の調製は複雑で、常に多数のプロセスを包含する。
押出法において、粉末コーティング原料物質を任意に粗く粉砕することができ、次いで粉末コーティング物質の個々の成分、たとえばバインダーおよび機能的構成成分、たとえば架橋剤、顔料および典型的な粉末コーティング添加剤を予備混合するか、または互いにタンブルブレンドし、混合物を押し出すか、または超臨界流体媒質中で加工する。押出物を排出し、たとえば冷却ベルト上で冷却することにより室温で固体形態にする。固体押出物を破砕してチップにし、次いで磨砕して所望の粒子サイズにし、篩別し、その後結果として得られる粉末コーティング材料を秤量し、充填する。押し出されたコーティング粉末の組成は製造工程において修正または変更することができないが、押出または任意の他の形態の混和前に調製しなければならない。
押出の代替手段として、コーティング粉末製造は、溶融物または反応物質混合物の液体メディア中への分散体または溶液を要し、剪断下で成分を混和させ、続いて噴霧乾燥し、必要ならば、残存する溶媒を除去して粉末を形成する。このプロセスは一般に、有機溶媒または揮発性有機化合物(VOC)を必要とし、したがって押出と異なり、粉末加工において環境に有害な化学物質の使用を回避することができない。さらに、噴霧乾燥の場合において、溶媒除去はエネルギーの高入力を必要とする。
現行のコーティング粉末製造法は、面倒であり、かつ、装置に多大な資本投資を必要とする。すなわち、押出に関しては:プレミキサー、押出機および冷却ベルト、または凍結乾燥または超臨界流体処理のために適応される高圧ミキサー、粉砕器、ミル、篩別器;噴霧乾燥については:反応容器または混合チャンバー、スプレードライヤー、第二の乾燥手段、たとえば乾燥ベルト;および両方法に関しては:包装機である。この装置は異なる処方物、すなわち異なる色のものが製造されるたびに洗浄しなければならない。たとえば黄色のコーティング中の1個の青色の粉末コーティング粒子は一目で分かるためである。処方物によっては、全体の洗浄を行うために装置を完全に分解しなければならない場合がある。この洗浄操作は、数時間から数日までかかる場合があり、従って非常に費用がかかる可能性がある。加えて、洗浄において除去される全ての物質、ならびに許容される混合条件、すなわち、温度および圧力または適当な噴霧条件が得られる前に加工されたある割合の出発物質を廃棄しなければならない。たとえば、押出の場合において、製造される各コーティング粉末の各バッチの約10分の1までは、廃棄物として捨てられ、小さなバッチほど高い割合が無駄になる。開始に必要とされる物質の量、および洗浄中に失われる物質の量は正確には見積もることはできず、従って過剰の物質を常に製造しなければならない。従って、任意の押出バッチについて、特定量の粉末組成物を提供するための要求を満たすために、初期プレミックスは、必要とされる粉末量よりもかなり多く製造するために十分な物質を含まなければならない。
押出加工の場合、押出工程を繰り返すことなく混和ミックスの組成を調整する機会はもたらされない。たとえば、所望の色の成分の混合物からなる任意の顧客用処方物において許容範囲から逸脱すると、その結果顧客が使用することができない押出製品が得られる。可能ならば、顧客用処方物は、樹脂と非樹脂固体の比を一定に保つようにして調整し、その後、再押出しなければならないであろう。特定の処方物、たとえば非常に熱感受性であるものは、調整して再押出することができない。いずれの場合においても、調整された処方物は再押出しなければならない。
液体加工と比較した場合の押出の他の欠点は、たとえばマイカなどの小板形状の顔料粒子をベースとするエフェクト顔料を粉末コーティング材料中に組み入れると、その結果しばしば顔料粒子サイズおよび形状に変化が起こるということである。かくして得られた着色物は、ウェットコーティング物質中に組み入れられたこれらのエフェクト顔料を用いて製造されたコーティングに比べて、魅力的でない場合があり、明度と典型的な深いサテン様光沢に欠ける。アルミニウムエフェクト顔料は灰色になり、マイカエフェクト顔料の場合は、光学的効果はもはや全く観察されない場合がある。
米国特許第5,856,378号(Ringら)は、少なくとも1種の固体粒状フィルム形成性成分(着色されていてもよい)、および少なくとも1種の異なる固体粒状成分(フィルム形成性であっても、なくてもよい)の凝集物を含む粉末コーティング組成物を開示している。いくつかの異なる種類の個々の固体粒状成分を独立して、押出の有無に関係なく、製造または提供することができる。従って、異なる固体、粒状成分を様々な割合で混合し、これらを一緒に凝集させることにより、簡単なバッチミキサーを用いて実質上すべての粉末コーティング組成物を製造することができる。しかしながら、Ringらにおける少なくとも1種のフィルム形成性成分は、実際、押出しなければならず、従ってプロセスは押出に付随するのと同じ非融通性、資本的負担および廃棄物問題をかかえている。
米国特許第5,856,378号明細書
本発明に従って、本発明者らは意外にも、任意の押出、高圧流体加工、または噴霧乾燥または凍結乾燥をせずに、また高価な装置またはかかる装置の使用に付随する問題のない、粉末コーティングおよびトナーの製造において有用な、粉末組成物を製造する方法を見いだした。
本発明によると、粉末組成物は、原料成分の混合物(以下、「原料ミックス(raw mix)」)を所望の粒子サイズの会合していない独立した粒子として含む。原料ミックスを形成する方法は、本質的に、所望の粒子サイズに粉砕することにより原料成分を混和することを含む。原料ミックスにおいて、前記粉末組成物の一次粒子の平均粒子サイズは1〜25μmの範囲である。成分はそれぞれ1または1より多いフィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂の固体からなる不規則な形状の一次粒子、ならびにメルトフローエイド、フィルム非形成性着色剤、フィルム非形成性フィラー、電荷制御剤、ドライフローエイドおよびその混合物から選択される1または1より多い固体添加剤の粒子を含む。
本発明の他の態様によると、原料ミックス粉末組成物は1または1より多いフィルム形成性(コ)ポリマーカプセル化物質中に封入され、その結果15〜100μmの平均粒子サイズを有する流動化可能な粉末が得られる。かかる原料ミックス組成物は、1または1より多い(コ)ポリマーまたは樹脂粉末の会合していない独立した粒子、ならびにメルトフローエイド、着色剤、ドライフローエイド、電荷制御剤、フィラーおよびその混合物から選択される1または1より多い固体添加剤の粒子の混合物を含む。あるいは、原料ミックスは凝集して、会合した独立した粒子の塊を形成し、この結果、15〜100μmの平均粒子サイズを有する流動化可能な凝集した粉末が得られる。
本発明のさらに他の態様において、原料ミックス粉末組成物を製造する方法は、本質的に、固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂からなる1以上の固体を提供し、任意に固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂を、1以上のメルトフローエイド、1以上のフィルム非形成性着色剤、および1以上のフィルム非形成性フィラーから選択される1以上の固体添加剤と組み合わせ、任意に、固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂およびフィルム非形成性固体添加剤を1以上の固体ドライフローエイドまたは電荷制御剤とさらに組み合わせ、前記の合わせた固体を粉砕(好ましくはジェット粉砕)して、流動化可能な粒子サイズの原料ミックス粉末組成物を形成することからなる。粉砕することにより固体が混和されて、原料ミックスが形成される。加えて、封入された原料ミックスを形成するためには、プロセスはさらに、本質的に、原料ミックス粉末組成物を1以上の揮発性非溶媒、たとえば水と混合することにより一時的な顆粒を形成し、このようにして形成された一時的な顆粒を1以上の流体フィルム形成性樹脂または(コ)ポリマーカプセル化物質中に混合し、乾燥して、封入された原料ミックスを形成し、非溶媒を除去することからなる。
本発明の方法により、押出、または噴霧乾燥もしくは凍結乾燥せずに受注された粉末組成物の迅速な処方が可能になり、設備資本投資が最小限に抑えられ、原料物質残量が能率化される。
粉砕された原料成分粒子の混合物または「原料ミックス」、封入された原料ミックス組成物および原料ミックスの凝集物は、トナーまたは粉末コーティングとして好適な空気流動化可能な物質を包含する。このような原料ミックスは、単に原料物質を秤量かつ測定し、および粉砕することにより製造することができ、廃棄物がほとんどまたは全く伴わないので、小さなバッチでも要求にちょうどぴったりに、すなわち要望にしたがってちょうど5キログラムのサイズにすることができる。原料ミックスの好ましい製造法において、流動化ガスの助けを借りた原料物質の流体エネルギージェット粉砕またはジェット粉砕は、原料ミックスを加熱することなく原料ミックス粒子のサイズを10μm未満に迅速に減少させることができる。ジェットミルに導入された圧縮ガスが急速に膨張する間に自然に冷却が起こり、これは粉砕プロセス中に粉末の摩擦熱を相殺してあまりある。粒子を十分小さくすることにより、コーティング粉末およびトナーを製造するために十分な混和を、押出、超臨界流体加工あるいは噴霧乾燥または凍結乾燥する必要がある液体としての加工をせずに迅速に行うことができる。加えて、本発明の原料ミックスは、静電スプレー装置を使用して適用することができることが、予想外にも見出された。しかしながら、静電スプレー適用装置の使用を助けるために、適用前に原料ミックス粒子を封入または凝集させるのが望ましい。封入された原料ミックスまたは原料ミックス凝集物は直径が15μmより大きな平均粒子サイズを有し、従って爆発および呼吸不適性の危険性が低い。
記載されている全ての範囲は両端を含み、組み合わせることができる。たとえば、「1.3μm以上、たとえば1.5μm以上であって、4.5μm以下、または4.0μm以下であることができる平均粒子サイズ」は、1.3μm以上〜4.5μm以下、1.5μm以上〜4.5μm以下、1.5μm以上〜4.3μm以下、および1.3μm以上〜4.3μm以下の範囲を包含する。
特に記載しない限り、全ての温度および圧力単位は標準温度および圧力(STP)である。
かっこを含む語句は、かっこの内容とそれがないもののどちらかまたは両方を意味する。たとえば、「(コ)ポリマー」なる語句は、代替的に、ポリマー、コポリマーおよびその混合物を包含する。
本明細書において用いられる場合、「凝集物」および「顆粒」なる用語は交換可能に用いられる。ただしコーティング粉末またはトナーの何れかの施用において遭遇する静電的および機械的力の下で顆粒は崩壊しないものという前提を伴う。
本明細書において用いられる場合、「平均粒子サイズ」なる語句は、Malvern Mastersizer(登録商標)2000(Malvern Instruments Inc.、Southboro、MAの製品)を製造業者の推奨する手順により使用したレーザ−光散乱により測定される粒子分布の、粒子サイズ中央値を意味する。中央値は、分布において50重量%の粒子が中央値よりも小さく、分布における粒子の50重量%が中央値よりも大きいサイズと定義される。記号「d(0.5)」または「D50」は中央値を意味する。定義によると中央値は粒子サイズ分布の50番パーセンタイル値である。同様に、d(0.97)またはD97は粒子サイズ分布の97番パーセンタイル値であって、分布における粒子の97パーセントは該パーセンタイル値よりも小さな直径を有する。
本明細書において用いられる場合、「コーティング粉末」なる語句は、粉末コーティング組成物を意味し、「粉末コーティング」なる語句は、粉末コーティング組成物から形成されるコーティングを意味する。
本明細書において用いられる場合、特に記載しない限り、「コポリマー」なる語句は、独立して、コポリマー、ターポリマー、ブロックポリマー、セグメント化ポリマー、グラフトコポリマー、およびその任意の混合物または組み合わせを意味する。
本明細書において用いられる場合、特に記載しない限り、「フィルム形成性ポリマーまたは樹脂」なる語句は、その融点または軟化点またはそれ以上で融解または流動化して、連続フィルムを形成することができるものを意味する。
本明細書において用いられる場合、特に記載しない限り、「低温硬化」または「低温硬化性」なる語句は、原料ミックス中の(コ)ポリマーまたは樹脂のTよりも少なくとも10℃、好ましくは少なくとも15℃高く、177℃未満、好ましくは150℃未満、さらに好ましくは125℃未満の温度で硬化する(コ)ポリマーおよび樹脂、硬化剤またはその混合物を意味する。
本明細書において用いられる場合、特に記載しない限り、「溶融粘度」なる語句は、高温I.C.I.Cone & Plate粘度計を使用して、ASTM D4287−00(2001年1月)に従って、150℃で測定されたポリマーまたは樹脂の溶融粘度(センチポイズ)を意味し、この場合、シムは0.002、サンプルサイズは0.1〜0.2gの範囲であり、読み(ポイズ(P))は0−100スピンドルを使用する場合は2.5倍する。
本明細書において用いられる場合、「(メタ)アクリレート」なる用語は、アクリレート、メタクリレート、およびその混合物を意味し、本明細書において用いられる場合、「(メタ)アクリル」なる用語は、アクリル、メタクリル、およびその混合物を意味する。
本明細書において用いられる場合、特に記載しない限り、「分子量」なる語句は、ゲル透過クロマトグラフィーにより測定されるポリマーの重量平均分子量を意味する。
本明細書において用いられる場合、「複数」なる語句は、2以上を意味し、たとえば原料ミックス粉末のバッチにおける固体粒子の数など、千兆もの大きな数を意味する場合もある。
本明細書において用いられる場合、「一次粒子」なる語句は、粒子の混合物中に含有される1以上の固体(コ)ポリマーまたは樹脂成分の粒子を意味する。固体(コ)ポリマーまたは樹脂は一般に、原料ミックス中の任意の他の成分と等しいかまたはそれより大きな平均粒子サイズを有するが、そうでない場合もある。
本明細書において用いられる場合、「不規則な形状の粒子」なる語句は、特定の形状を有さない粒子を意味するが、球状などの規則的な形状を有する粒子と混合された特定の形状を有さない粒子を包含することができ、または角が丸められた粒子を包含することができる。
本明細書において用いられる場合、「原料ミックス」なる語句は、固体原料成分粒子の粉砕された混合物を意味する。
本明細書において用いられる場合、「固体」なる語句は、標準的圧力で、その軟化点、融点またはガラス転位温度(T)より低い温度で、任意に結晶性、アモルファスまたは多相性の物質を意味する。
本明細書において用いられる場合、任意のポリマーのガラス転移温度(T)は、FoxによりBull.Amer.Physics.Soc.,1、3、123ページ(1956)において記載されているようにして計算することができる。Tは、示差走査熱量分析(加熱速度:20℃/分、Tは変曲またはピークの中点で測定)を用いて実験的に測定することもできる。特に記載しない限り、本明細書において用いられるTは計算されたTを意味する。
本明細書において用いられる場合、「会合していない」なる語句は、互いに付着していないこと、あるいはコーティング粉末またはトナー施用の何れかの機械的または静電的力に耐えることができバラバラになることのないほど十分に互いに付着してないことを意味する。
本明細書において用いられる場合、「重量%」なる語句は重量パーセントを表す。
本発明の「原料ミックス」組成物は、所望の粒子サイズに粉砕された異なる成分の、会合していない、独立した粒子の混合物を含む。さらに、組成物はフィルム形成性ポリマー中に封入された原料ミックスを包含することができる。さらに、組成物は原料ミックスの凝集物を包含することができる。
原料ミックスは、1以上の固体成分を単に所望の粒子サイズに粉砕することにより形成することができるため、原料ミックスを形成する粒子のそれぞれは単一の固体成分、たとえば(コ)ポリマーまたは樹脂のみで「構成され」うる。結果として、原料ミックスは実際には1種以上の固体粒子の粉末、好ましくは2種以上の固体粒子の異種混合物である。追加の成分、たとえば着色剤、フィラーまたは硬化剤をポリマーまたは樹脂原料物質中に組み入れることは、たとえば押出、または液体中への分散および噴霧乾燥により混和することを必要とし、したがって本発明の利点を台無しにする。しかしながら、液体形態の任意の原料物質または添加剤を固体に変換して原料ミックスにおいて使用するべきであり、原料物質を固体担体上に吸収させることにより製造される混合物を含むべきである。固体に変換された原料物質または添加剤の粒子は、粒子状混合物、たとえばレーキ;あるいは液体染料、液体樹脂、開始剤または触媒が、中強度または高強度ミキサー中で単に混合することにより多孔性不活性担体、たとえばシリカ、珪灰石、珪藻土またはタルク上に吸収されているものを包含することができる。液体添加剤および固体担体を組み入れるための適当なミキサーとしては、たとえば、Mixaco、Greer、SCにより製造されたものなどの、液体成分を導入するための一体型スプレーノズルを有し、好ましくはスクリュー、パドル等により提供される1以上の第二の混合構造を有するコニカル、ダブルコニカルまたは水平ミキサー;またはPlasmec、Lonate(Pozzolo)、ITにより製造されるものなどの液体を導入するためのアクセスポートを有するブレードまたはプラネタリーミキサーを挙げることができる。
原料ミックス平均粒子サイズ(d(0.5))は上限25μmまで、または20μmまで、好ましくは15μmまで、またはさらに好ましくは10μmまでの範囲でありうる。原料ミックス平均粒子サイズ(d(0.5))は下限1μmまで、または3μmまで、好ましくは5μmまで、または8μmまでの範囲とすることができる。平均粒子サイズは原料ミックスにおいて重要であるが、生成物は使用に際して溶融されるので粒子形状は重要ではない。しかしながら、球状粒子は流動化を促進するので、角が丸められた粒子を製造する粉砕(milling)プロセス、たとえばジェット粉砕が(微粉砕(grinding)に対して)好ましい。同様に、粒子変形および溶結を引き起こす溶融凝集などのプロセスは、丸い粒子を生じる。より小さな粒子サイズを有する原料ミックスは最終コーティングまたはプリントにおいてより均質な外観を提供し、より大きな粒子サイズは原料ミックスの空気流動化を促進する。従って、コーティング、フィルムおよびプリントにおいて、きめのある、または多成分仕上げを提供するために、より大きな粒子サイズを有する原料ミックスを好適に用いることができる。非常に小さな粒子サイズを有する原料ミックスは、使用した適用プロセスに応じて、複雑なパターンを提供する場合がある。従って、トナーは、20μm未満、好ましくは3〜15μmの平均粒子サイズを有する原料ミックスを含むことができる。
封入された原料ミックスは、ルーズな原料ミックスのカプセルで、こじ開けられると原料ミックス粉末がこぼれ出る。このような封入された原料ミックスは、原料ミックスを封入する(コ)ポリマーの表面特性を利用する。
原料ミックスの凝集物は、会合した原料ミックス粒子のひとかたまりにおいて互いに固まった原料ミックスの粒子を含む。
封入された原料ミックスおよび原料ミックスの凝集物は、空気流動化することができるサイズと同程度の大きさの平均粒子サイズを有することができる。従って、封入された原料ミックスおよび原料ミックスの凝集物の平均粒子サイズ(d(0.5))は上限200μmまで、または60μmまで、または好ましくは50μmまでの範囲とすることができ、平均粒子サイズが大きいほど、ざらざらした仕上がりと硬化した生成物を提供する。所望により、封入された原料ミックスおよび原料ミックスの凝集物の平均粒子サイズ(d(0.5))は下限15μmまで、または好ましくは20μmまで、または30μmまでの範囲とすることができる。
押出せずに粉砕する方法により、非常に熱感受性である物質、たとえば結晶性エポキシ樹脂、半結晶性ポリエステル、および熱可塑性(コ)ポリマーの安定な粉末を迅速に形成することが可能になり、さらに、40℃もの低い温度で相互反応性の成分を混合して、別々の容器中にパッケージされた二成分ミックスではなく、一成分またはワンパックミックスにすることが可能になる。従って、本発明は、押出により加工することができる様々な粉末組成物を提供する。
フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂粒子は、40℃以上、好ましくは45℃以上のTを有し、かつ、さらに、コーティング粉末または粉末トナーの硬化温度よりも低いTを有する、任意の熱可塑性、紫外線(UV)硬化性、または熱硬化性樹脂または(コ)ポリマーからなることができる。1または1より多い(コ)ポリマーまたは樹脂の適当な量は、原料ミックスの合計重量を基準として、39.99〜99.99重量%の範囲である。
(コ)ポリマーまたは樹脂は、1または1より多い熱硬化性またはUV硬化性ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フッ素含有樹脂、アクリル樹脂、ウレタン、シリコーン樹脂およびこれらの樹脂のハイブリッドの粒子からなることができる。(コ)ポリマーまたは樹脂の「ハイブリッド」とは、かかる(コ)ポリマーまたは樹脂の付加体、グラフトまたはブロックコポリマー、および相溶性または相溶化されたブレンドを意味することができる。熱硬化性樹脂における適当な官能基は、ヒドロキシル、カルボキシル、エポキシ、保護されたイソシアネート基およびその組み合わせを包含することができる。
ポリエステル樹脂は、1または1より多いアモルファスなカルボン酸官能性またはヒドロキシル官能性ポリエステル樹脂を包含することができる。適当なポリエステル樹脂は、直鎖または分岐鎖であってよく、ポリオールおよび多官能性カルボン酸の重合により形成されることができる。適当には、ポリエステル樹脂鎖は比較的短くてもよく、ただし酸官能性ポリエステルは15〜100、たとえば25〜90の酸価を有すべきであり、ヒドロキシル官能性ポリエステル樹脂は2〜20、たとえば2〜12、または2〜10のヒドロキシル価を有することができる。ポリエステルはポリオール、たとえばC〜C12直鎖または分岐鎖ジオール、たとえばネオペンチルグリコールと、過剰のピメリン酸、アゼライン酸、コハク酸、グルタル酸、類似の脂肪族ポリカルボン酸およびその無水物;ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸および類似の脂環式ポリカルボン酸およびその無水物との反応生成物を包含することができ;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸および類似の芳香族ポリカルボン酸およびその無水物を含めることにより製造される高Tポリエステルを包含することができる。
好ましくは、ポリエステル、エポキシ、アクリルまたはウレタン組成物のコーティングフローまたはフィルムフローおよびなめらかさは、1または1より多い少なくとも部分的に結晶性のポリエステル樹脂硬化剤を組成物中に含めることにより向上させることができる。
好ましい耐候性ポリエステルは、15〜90モル%のイソフタル酸、5〜30モル%、たとえば15〜30モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と、残りの酸、たとえば65モル%以下のテレフタル酸(存在する酸の合計モル数基準)、および50〜100モル%、たとえば70〜100モル%の5〜11個の炭素原子を有する分岐鎖ポリオール、たとえばネオペンチルグリコール(存在するポリオールの合計モル数基準)の反応生成物を包含することができ、ここにおいて、存在する酸およびポリオールの両方の合計モル数を基準として、全反応物質の少なくとも8モル%は、トリメチロールプロパンなどのように、3以上の官能価を有する。
適当なUV硬化性不飽和ポリエステルは、不飽和ポリエステル樹脂の合計重量を基準として、2〜20重量%(wt%)、たとえば4〜10重量%の不飽和度を有することができる。かかる樹脂は、二および/または多官能性カルボン酸(またはその無水物)および二および/または多価アルコールから形成することができる。不飽和は典型的にはカルボン酸、たとえばマレイン酸またはフマル酸により供給されるが、アルコールまたはポリオール、すなわちアリルアルコールから供給することも可能である。好ましくは、表面硬化を促進するために不飽和ポリエステルは活性水素残基を含む。活性水素は、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、ビニルシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオールから選択されるポリオール反応物質からの、およびマロン酸、ナド酸、ダイマー酸およびテトラヒドロフタル酸無水物から選択されるカルボン酸からの、アリル、ベンジル、シクロヘキシルまたはターシャリーアルキル水素を包含する。
適当なエポキシ樹脂は、ポリエポキシド、たとえばグリシジル(メタ)アクリレート(GMA)のホモポリマーおよびたとえばアルキル(メタ)アクリレートとのコポリマー、ビスフェノールをハロヒドリン、ポリグリシジルエーテルおよびエステルと反応させることにより製造される(オリゴ)ビスフェノールの縮合グリシジルエーテルを含む。好ましくは、エポキシ樹脂は、150℃で300〜3500センチポイズ(cps)の溶融粘度を有する(オリゴ)ビスフェノールAまたはFの1以上のグリシジルエーテルの粒子からなる。
熱硬化性フッ素含有樹脂粒子は、フルオロオレフィンと(ペル)フルオロ(アルキル)ビニルエーテルとの1以上のコポリマー、たとえばテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンと、コポリマー中の反応物質の合計重量を基準として、0.01〜5重量%のペルフルオロ(ビニルエーテル)のコポリマーからなることができる。
アクリル熱硬化性樹脂としては、全コモノマーの重量を基準として、1〜10重量%の(メタ)アクリル酸、イソシアネートアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレートまたはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと共重合したC〜Cアルキル(メタ)アクリレートのGMA、ヒドロキシル、イソシアネート、アミンまたはカルボキシル官能性コポリマーを包含することができる。粒子は、1以上のUV硬化性アクリル樹脂、たとえばアクリレート末端ウレタン、ポリエステルおよびエポキシオリゴマーおよびポリマーからなることができる。
適当な熱硬化性シリコーン樹脂は、有機置換基、すなわちC〜C24アルキルまたは(アルキル)アリール一価炭化水素、ならびに硬化性アルコキシ、(アルキル)アリールオキシ、ヒドロキシルまたはシラノール基を有する任意の直鎖または分岐鎖シリコーン樹脂であって、150℃で500〜10000cps、たとえば1000〜5000cpsの粘度を有するものを包含することができる。有用なシリコーン樹脂は、熱安定性コーティングを提供するために、1.5以下、適当には1〜1.5の有機置換度を有することができる。さらに、かかる樹脂はシラノール官能基(Si−OH)またはヒドロキシル官能基を有するべきである。本発明のシリコーン樹脂は、1.5〜7重量%、たとえば2〜5重量%の縮合可能なシラノールまたはヒドロキシル含量を有することができる。置換度は、珪素原子1個当たりの有機置換基の平均数として定義され、各成分の置換基の数をかけたモル%の合計である。好ましい一価炭化水素は、フェニル、メチル、およびその混合物を含む。
熱可塑性(コ)ポリマーまたは樹脂は、フルオロオレフィン、たとえばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン/テトラフルオロエチレンコポリマー、ポリ−フェニレンスルフィド、ポリアミド、たとえばNYLON(商標)、ポリオレフィンおよび直鎖ポリエステル、たとえばポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(エチレンテレフタレート)およびそのコポリエステルまたはブロックコポリエステルから選択される1以上の(コ)ポリマーまたは樹脂の粒子からなることができる。1以上の適当なフィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂は、それぞれ1以上の熱可塑性(コ)ポリマーまたは樹脂からなる粒子の混合物からなることができる。好ましくは、熱可塑性(コ)ポリマーまたは樹脂粒子は、PVDFとアクリレートのブレンドまたはPVDF粒子とアクリレート粒子の混合物からなる。
適当な硬化剤は、1以上のアミンまたはアミン樹脂、ポリカルボン酸およびそのエポキシ樹脂付加体、無水カルボン酸およびそのエポキシ樹脂付加体、紫外線(UV)硬化性ポリマーまたは樹脂、保護されたイソシアネート化合物、ポリエポキシド、β−ヒドロキシアルキルアルキルアミド、リンクル形成性硬化剤、およびポリオール化合物を包含することができる。任意の液体硬化剤は、1以上の1ミクロン以下のサイズの担体、たとえばヒュームドシリカ(humed silica)、珪灰石、珪藻土またはタルク上の吸着させて、原料ミックスにおいて用いられる粉末粒子を形成することができる。1以上の硬化剤は、硬化剤とこれにより硬化される全(コ)ポリマーまたは樹脂の間の化学量論的関係が0.7〜1.3の範囲であるような量において用いることができる。
アミンおよびアミン樹脂は、エポキシ樹脂およびポリエステルを硬化させるために使用することができる。例としては、ジシアンジアミド、イミダゾール、イミダゾールのエポキシ−付加体、置換イミダゾール、たとえば2−メチルまたは2−フェニルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、および第一、第二および/また第三脂肪族アミンのエポキシ付加体、ヘキサメトキシメラミン樹脂、およびヘキサエトキシメラミン樹脂が挙げられる。好ましいアミン硬化剤としては、低温硬化性第一モノアミン、ジ第二ジアミン、およびオリゴマーおよびそのエポキシ、ポリカルボン酸および/または無水物付加体が挙げられる。好ましいアミン硬化剤の例としては、N−ブチルアミン、ジエチルアミン、ステアリルジメチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、第一、第二および/または第三脂肪族アミンのエポキシ付加体、およびイミダゾールのエポキシ付加体が挙げられる。
ポリカルボン酸、無水物およびそのエポキシ樹脂付加体は、エポキシ、ポリエステルおよびヒドロキシル、カルボキシルまたはイソシアネート官能性アクリル樹脂または(コ)ポリマーを硬化させるために使用することができる。ポリカルボン酸およびその対応する無水物の例としては、少なくとも部分的に結晶性のポリエステルおよび40〜500の酸価を有するポリカルボン酸、たとえばアジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、およびドデカンジオン酸、それらの無水物、ならびに過剰のかかるポリカルボン酸をポリオール、たとえばC〜Cジオールまたはグリコールと反応させることにより調製される酸官能性ポリエステルが挙げられる。好ましい硬化剤は、酸または無水物を芳香族エポキシ樹脂と反応させることにより形成されるポリカルボン酸または無水物のエポキシ樹脂付加体、たとえば(オリゴ)ビスフェノール、たとえばビスフェノールAまたはFのグリシジルエーテル、フェニルまたはベンジル残基を含有するポリグリシジルエーテルまたはエステル、エポキシクレゾールノボラックおよびエポキシフェノールノボラックを含む。
適当なUV硬化剤は、アクリル末端ポリオール、ポリウレタンもしくはポリエステルの粒子、ならびにグリコールおよびポリオール、たとえばポリ(エチレングリコール)または(PEG)のジビニルエーテル(DVE)、たとえば(PEG200−DVE)、およびポリエチレングリコール−520メチルビニルエーテルの粒子を包含することができる。
保護されたイソシアネート硬化剤は、1以上のヒドロキシ官能性ポリエステルまたはアクリル樹脂と共に使用することができる。保護されたイソシアネート化合物の例としては、1以上の脂肪族、脂環式または芳香族ポリイソシアネートを1以上のブロッキング剤、たとえばフェノール、1以上の(ジ)カルボン酸、カプロラクタムまたはアルコールでブロックすることにより調製されるものが挙げられる。脂肪族、脂環式または芳香族ポリイソシアネートは、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネートなどとすることができる。
ポリエポキシドの例としては、トリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)、またはビスフェノールをハロヒドリンと反応させることにより調製される(オリゴ)ビスフェノール、好ましくはビスフェノールAまたはFの縮合グリシジルエーテルが挙げられる。好ましくは、粉末は1以上のポリエステルの粒子と混合されたポリエポキシド硬化剤粒子を含む。
β−ヒドロキシアルキルアルキルアミドの例として、β−ヒドロキシエチルプロピルアミドが挙げられる。β−ヒドロキシアルキルアルキルアミドは、カルボキシ官能性ポリエステルの環境に優しい硬化剤として好ましい。
エポキシ樹脂のためのリンクル形成性硬化剤は、低温性硬化粉末を得るために、メチレンジサリチル酸(MDSA)ならびにそのアルキル、(アルキル)アリール、およびアリールアルキレン置換形態を、好ましくはBF:アミン複合体などのルイス酸との混合物において含むことができる。
ポリオールの例としては、トリメチロールプロパン、ソルビトールおよびトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートが挙げられる。
連続フィルムまたはコーティングの形成を促進するために、原料ミックスは、好ましくは1以上のメルトフローエイドの粒子を含有することができる。好適なメルトフローエイドは、1以上の(コ)ポリマーまたは樹脂との相溶性に関して選択すべきであり、ブチルアクリレートをベースとするアクリルポリマー、たとえばResiflow P−67(商標)アクリルオリゴマーおよびClearflow(商標)Z−340(Estron Chemical Inc.(Calvert City,Ky.)から入手);Modaflow(商標)2000アクリルコポリマーおよび他のポリ(アルキルアクリレート)製品(Monsanto(St.Louis,Mo.)から入手);Modarez(商標)MNPシリカ/シリケート混合物(シリコーン樹脂)およびシリカ上Modarez(商標)23−173−60シリコーンアクリレート(Synthron,Inc(Morgantown,N.C.)から入手);およびBYK(登録商標)Powder Flow3ポリアクリレート/ポリシロキサンおよびBYK(登録商標)361アクリレートコポリマー(BYK Chemie(Wallingford,Conn.)から入手);ポリアクリル酸−n−ブチレン(BASFからACRONAL(商標)として入手可能)、MODAREZ(商標)ポリアクリレートポリマー(Protex Franceから入手)、およびSURFYNOL(商標)アセチレンジオール(Air Products and Chemicals,Inc.(Allentown,PA)から入手)を包含することができる。メルトフローエイドの適当な合計量は、原料ミックスの0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上の範囲であり、かつ原料ミックスの10重量%まで、または5重量%までの範囲とすることができる。原料ミックスはメルトフローエイド無しでも使用することができる。
フィルム非形成性添加剤は、フィルム非形成性着色剤、フィラーまたはエキステンダー、光沢低下剤、テクスチャー剤、ゴム状コア−シェルコポリマー柔軟剤、摩擦低減添加剤、強化剤、たとえばポリマーナノ粒子(PNP)、マイクロカプセル;触媒;生物学的物質、膨張性添加剤、たとえばポリリン酸アンモニウムおよび酸素含有熱可塑性樹脂;サーモクロミック顔料、および他の熱感受性物質から選択することができる。好ましくは、フィルム非形成性添加剤は着色剤およびフィラーを含み、所望の色または機械的および物理的特性、たとえば引っ張り強度および耐熱性を有するコーティングを提供する。
好ましい一態様において、所望のまたは目的の色にマッチする粉末組成物の迅速な形成が、15μm以下の平均粒子サイズを有する粒子を含み、かつ、少なくとも2以上、または3以上の異なる着色剤の粒子を含有する原料ミックスの粉末としての使用から得られる。小さな粒子サイズの原料ミックスは、均質で連続したフィルム、コーティングまたはプリントの形成を可能にする。
適当な着色剤は、無機および有機顔料、染料およびその組み合わせを包含することができる。任意の着色剤が40℃より低い温度、標準気圧で液体形態である場合、無機担体、たとえばシリカ、珪灰石、タルクまたはチタニア上に吸収させて、固体を形成することができる。無機顔料の例としては、二酸化チタン白、赤および黄色酸化鉄、リーフィングおよび非リーフィングアルミニウムフレーク、着色マイカ粉末、チタニアおよび/または鉄(III)酸化物でコートされたマイカ、混合金属酸化物、銅粉、スズ粉、およびステンレス鋼粉末、スカーレットクロム、クロムイエロー、長石、微粉化強磁性体物質、およびカーボンブラックを包含する。適当な有機顔料の例は、建て染め顔料(vat dye pigment)、酸、塩基および媒染染料のレーキ、芳香油またはブラックオイル可溶性染料、および白、赤、黄、青、または緑色の分散染料;たとえばフタロシアニン、アゾ、ポリ縮合アゾ顔料、アゾメチンアゾ顔料、アゾメチン顔料、アントラキノン、ペリノン顔料、ペリレン顔料、インディゴ/チオインディゴ顔料、ジオキサジン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料およびアニリンブラック顔料、イソジベンズアントロン、トリフェンジオキサン、ジケトピロロピロール、およびシアン顔料を包含する。特定の着色剤は、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、およびフタルイミドメチル置換銅、フタロシアニンブルー;マジェンタ顔料、たとえば、C.I.ピグメントレッド122;黄色顔料、たとえばC.I.ピグメントイエロー93、94、128、166、167、138、185、およびジスアントラキノニルモノフェニルアミノ−s−トリアジン;および黒色顔料、たとえばC.I.ピグメントブラック7、6が挙げられる。これらの着色剤は、単独または組み合わせのいずれかにおいて使用することができる。
粉砕前に、適当な無機着色剤は0.1〜60μm、通常30μm未満の原料物質粒子サイズを有する。このような着色剤は、原料ミックスの合計重量を基準として、0.1重量%以上、または1重量%以上、または5重量%以上、または10重量%以上、または20重量%以上で、かつ合計量の60重量%以下まで、好ましくは50重量%以下、またはさらに好ましくは40重量%以下の量において使用することができる。着色剤はいくつかの用途において使用することができる。
粉砕前に、液体である適当な有機着色剤は、20μm未満、通常10μm未満の平均粒子サイズを有する無機担体上に吸収される。固体有機着色剤は、一般に20μm未満の平均粒子サイズを有する。かかる着色剤は、原料ミックスの合計重量を基準として、0.01重量%以上、または0.1重量%以上、または0.2重量%以上、または0.5重量%以上で、かつ合計量の20重量%以下、好ましくは10重量%以下、またはさらに好ましくは5重量%以下の量で使用することができる。着色剤は、いくつかの用途において使用することができる。
トナーを調製するために、使用される着色剤の合計量は、有機および無機あわせて、原料ミックスの20重量%を越えるべきではなく、好ましくは10重量%以下である。
適当なフィルム非形成性フィラーまたはエキステンダーは、珪灰石、メタ珪酸カルシウム、石英、バライト粉、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ステンレス鋼導電性ホイスカー;アラミド、ナイロン、ガラスまたはアクリロニトリル繊維;亜鉛(腐食耐性に関して);砂、金属炭化物、ボーキサイトおよび他の研磨剤、および塩基性フィラー、たとえば金属リン酸塩およびホウ酸塩、たとえばリン酸二カルシウム二水和物から選択することができる。フィルム非形成性フィラーは、粉砕前に、1〜35μmの平均粒子サイズの範囲である。粉砕後、かかる粒子は、依然としてきめのある仕上げまたはざらざらした感触を提供するために十分大きいままであってよい。
1以上のフィルム非形成性フィラーは、原料ミックスの合計重量を基準として、75重量%まで、または50重量%まで、または40重量%までの量で使用することができ、かつ原料ミックスの合計重量を基準として、0重量%まで、または1重量%まで、または5重量%まで、または10重量%まで、または20重量%までの量で使用することができる。
好ましい態様において、きめのあるコーティング組成物は、原料ミックスの合計重量を基準として、1〜20重量%の、6〜20μmの平均粒子サイズを有するフィラーを含有する。
好ましくは、流動化可能な原料ミックス組成物、たとえば静電スプレー用途において使用されるものは、さらに1または1より多いドライフローエイドの粒子を、原料ミックスの合計重量を基準として、0.01重量%以上、または0.2重量%以上または0.5重量%以上、かつ5重量%まで、または1.5重量%まで、または1.0重量%までの量で含有する。ドライフローエイドは、ヒュームドシリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、ヒュームド酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、シリカコート二酸化チタン、他の金属酸化物、およびその混合物から選択することができる。
適当なドライフローエイドの選択において、小さな一次粒子サイズまたは高い比表面積を有するものを、より小さな平均粒子サイズを有する(コ)ポリマーまたは樹脂の粒子とともに使用すべきである。ドライフローエイドに関して、低い比表面積とは150g/mほどの低さであり、高い比表面積とは325g/mほどの高さの範囲とすることができる。
特に好ましいドライフローエイドとしては、トナー等級のドライフローエイド、たとえば、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルシラン、ポリジメチルシロキサンまたはオクタメチルシクロテトラシロキサンで処理された、150〜300m/gの比表面積を有する疎水性ヒュームドシリカが挙げられる。10μmを越える平均粒子サイズを有する原料ミックス、および封入されたまたは凝集した原料ミックスに使用することのできる他の好ましいドラフローエイドとしては、Degussa Corp(Parsippany,NJ)から入手可能なAluminum Oxide Cが挙げられる。
ドライフローエイドの代替物として、流動化可能な原料ミックス組成物は、原料ミックス中に分散された1以上の電荷制御剤の粒子を、原料ミックスの合計重量を基準として、0.01重量%以上、または0.5重量%以上、10重量%まで、または5重量%までの量で含有することができる。負の電荷制御剤の例としては、金属錯塩、たとえばサリチル酸のクロム錯塩、アルミニウム錯塩および亜鉛錯塩およびその誘導体、およびアゾ錯塩染料を包含することができ、一方、正の電荷制御剤の例としては、ニグロシン、第三アミノ化合物、および第四アミノ化合物を包含することができる。
別法として、会合していない粒子の原料ミックスは、ドライフローエイドまたは電荷制御剤を用いずに、流動化することができ、または静電的に施用することができる。流動化装置、たとえば超音波ミキサーおよび膜を備えた流動床または流動床ホッパーであって、粒子サイズを1〜20μmとし、かつアプリケーター装置のすぐ上流に位置する装置を使用して原料ミックス粉末を流動化させることができ、それにより静電液体スプレー装置、たとえばITW Ransberg No.2ガンまたは静電粉末スプレー装置を使用して粉末を適用することができる。さらに、原料ミックスは、20%以下の相対湿度を有する脱イオン化雰囲気中で静電粉末スプレー装置で施用される場合、基体を均一にコートすることができる。
原料ミックスにおける使用に好適な他の添加剤は、光沢低下剤、たとえばワックス、たとえばカルナウバまたはポリエチレンワックス、およびテクスチャー剤、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)およびセルロールアセテートブチレート(CAB)を、原料ミックスの合計重量を基準として、10重量%まで、または5重量%までの量で;艶消剤、たとえばカルボキシル官能基を有するアルキル(メタ)アクリレートコポリマーを、原料ミックスの合計重量を基準として、25重量%まで、または15重量%まで、または10重量%までの量で;摩擦軽減剤、たとえばPTFEまたはナイロンビーズ;銀金属または殺菌剤を、原料ミックスの合計重量を基準として、0.0001〜0.5重量%の量で;酸化防止剤、たとえばヒンダードフェノール、光安定剤、たとえばヒンダードアミンおよび蛍光増白剤を、原料ミックスの合計重量を基準として、0.1〜1.5重量%の量で;脱気助剤、たとえばベンゾインを、原料ミックスの合計重量を基準として、0.1〜1.5重量%で;UV、カチオン性および熱開始剤;非加水分解性シロキサン樹脂レベリング剤、たとえば固体形態のポリジメチルシロキサンを、シリコーン樹脂組成物中0.1〜2.0重量%の量で;レドックス触媒;およびリンクル仕上形成触媒、を包含することができる。原料ミックスのための固体を形成するために、液体形態である任意の添加剤を1以上のサブミクロンサイズの担体、たとえばヒュームドシリカ、珪灰石、珪藻土またはタルク上に吸着させて、原料ミックスにおいて使用するための粉末粒子を形成することができる。
適当なフリーラジカル硬化剤としては、たとえば、ペルオキシド、ジアシルペルオキシド、および脂肪酸、油をベースとした遷移金属化合物、たとえば、コバルト石鹸、たとえばネオデカン酸コバルトが挙げられる。ペルオキシド触媒の有効量は、原料ミックスの合計重量を基準として、0.01〜10重量%、たとえば0.1〜6重量%、または0.5重量%〜4.0重量%とすることができる。金属触媒の有効量は、原料ミックスの合計重量を基準として、0.01〜2重量%、たとえば0.05〜1.0重量%とすることができる。適当なUV開始剤としては、たとえば、アルファ開裂光開始剤、水素引抜光開始剤を包含することができる。UV開始剤の有効量は、原料ミックスの合計重量を基準として、0.05〜5重量%、たとえば0.1〜4重量%、または0.5〜2重量%の範囲とすることができる。
適当なカチオン性開始剤の例としては、エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(ETPPB)およびベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロホスフェートが挙げられる。縮合触媒の例としては、金属カルボン酸塩、たとえば亜鉛塩、たとえばステアリン酸亜鉛、アセチルアセトン酸亜鉛およびネオドデカン酸亜鉛(シリコーン樹脂に関して);およびスズ塩(ポリエステルに関して)が挙げられる。
適当なリンクル仕上げ形成触媒としては、シクラミン酸またはシクロヘキシルスルファミン酸、有機酸のアミン塩が挙げられ、ここにおいて、有機酸は、トリフルオロメタンスルホン酸(トリフリック酸としても知られる)、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルナフチルスルホン酸、およびドデシルナフチルジスルホン酸、メタンスルホン酸スズ、およびリン酸などの無機酸のアミン塩が挙げられる。触媒は、原料ミックスの合計重量を基準として、1.0重量%まで、または0.6重量%までの量で使用することができる。
原料ミックスを調製する方法は、本質的に、所望の量の1以上の樹脂または(コ)ポリマーを提供し、次いで1以上の原料物質を使用する場合、原料物質の全てをバルク固体形態、すなわち、チップ、小球、ペレット、粉末または顆粒として組み合わせ、これらを一緒に粉砕して所望の粒子サイズにすることからなる。この方法により、押出、溶液または分散加工/噴霧乾燥、および他の慣例の混和工程とそれに続く冷却工程が省略される。さらに、この方法は、押出、臨界流体加工または分散液/溶液および噴霧乾燥のための資本集約的な装置の使用を回避する。
所望の量の1以上の樹脂または(コ)ポリマーを提供することは、粉砕された粉末組成物の最終バッチサイズに対応する量の樹脂または(コ)ポリマーを測り分けることから本質的になる。
バルク固体形態の2以上の原料物質を組み合わせることは、全ての個々の原料物質を手作業で秤量し、予備混合することを含む場合があり、またはたとえば制御弁または電子フィードを有するフィードホッパーまたは流動床による個々の原料物質の自動化供給/測量または秤量を含む場合がある。任意のホッパーまたは床フィードは原料物質を上方から重力供給することができる。すなわち供給手段の上方に保持されたドラム中に貯蔵することができる。制御弁および電子フィードは、油圧または電子スイッチにより作動させることができる。さらに、供給される量および任意の供給物の速度は、電子フィードバックループ、たとえば神経ループ、コントロールにより制御することができる。好ましくは、全てのコーティング組成物処方物の特徴を記録し、電子データベースに記憶させ、データベースからの処方物情報が、自動供給/測量または秤量装置中に入力されて、必要な原料物質の全てを自動的に組み合わせることができる。さらに好ましくは、自動供給/測量または秤量装置は、使用される各原料物質の量を記録して、残量の制御および残量の将来的な管理を行う。
一旦原料物質が提供され、必要に応じて所望の割合で組み合わせられると、これらを所望の粒子サイズに粉砕する。粉砕に関して、粉砕のために送り込まれる原料物質のサイズまたは形状は厳密に制御する必要はなく、たとえば単一の平均粒子サイズにおいて4cmもの大きさであってもよい。たとえば、ジェットミルは、インラインオフセットブレーカーバーまたはスクリューを含み、フィードをクラッシュしてミルに導入する均一なサイズとすることができる。
適当な粉砕装置としては、ジェットミル、流動床ジェットミル、インパクトミルおよびアトリションミル;空気分級(ACM)ミル;ボールミルまたはローラーミル;ビーズまたはメディアミル;遠心ミル;コーンミル;ディスクミル;ハンマーミル;およびピンミルを包含することができる。
好ましいミルはジェットミルである。さらに好ましくは、1以上のミルは流体エネルギーミルまたは流動床ジェットミルを含み、ここにおいてフィードは所望の平均粒子サイズに達するまで分級ホイールによりミルの内部に保持され、次いで粉砕された粒子はコレクター中に排出される。操作において、所望の平均粒子サイズリミット(あるレベル、たとえば7μmに設定することができる)またはそれ未満の粒子は、ミルに供給される空気流中に同伴され、別の収集容器中に送られる。流動床ジェットミルはそのアウトプットを「自己分画」するので、粉砕された粉末のサイズ分布は狭い。ジェット粉砕中、圧縮された気体の迅速な膨張は、粉砕中の粉末の摩擦熱を相殺してあまりある。従って、流動床ジェットミルは粉末組成物を粉砕中冷たい状態に保持し、熱履歴は導入されず、かくして原料ミックスの貯蔵安定性が延長される。加えて、ジェット粉砕原料ミックスにより製造されるコーティングを処方物するために他の、より熱感受性の物質を使用することができる。ジェットミルを、処方物ごとに変化するアウトプットについて、原料物質フィードまたはインフィードのサイズ、化学的性質および粒子堅さなどのファクターに基づいて評価する。ジェットミルはアウトプットについて評価され、2Kg/時から270Kg/時の原料ミックスを粉砕することができる。アウトプットは粉砕される物質の堅さおよび融点に応じて変化させることができる。従って、tgic硬化ポリエステル樹脂処方物のアウトプットは、β−ヒドロキシアルキルアミド硬化ポリエステル処方物のアウトプットよりも若干低い範囲でありうる。
他のミルの使用はミルに応じて変化する。一般に、より長く原料物質を粉砕するほど、粉砕された生成物の平均粒子サイズは低くなる。ACMミルにおいて、10μm以下の生成物を分離するために、ミルへのインプットをゆっくりにし、所望のサイズを満たすまでアウトプットを連続して再循環する。インラインサイクロン分級機は次いで所望のサイズ範囲の粉末をとりだすことができる。ボールミルなどについての他の操作に関しては、最終粉末を、セラミックボールからたとえば篩別、続いて空気分級法により分離しなければならず、この場合粉砕は、粒子が十分に細かくなり測定された空気流れにより運ばれ、または測定された空気流に挿入された分級ホイールにより分離されるまで進行する。
粉砕法は、混和を達成し、加工の直前に成分混合物を得ることを必要としない。間違った量の1または1より多い原料物質が用いられた場合、処方物はプロセスにおいて、すなわち粉砕中または粉砕後に再調整することができ、原料ミックス生成物を単にミキサー中で混合して、全成分を均一に分散させることができる。添加される各原料物質の合計量が特定の処方を満たす限り、最終原料ミックス生成物が均一に混合される場合には特定の処方を満たす。さらに、廃棄物はほとんどまたは全く伴わないので、任意の粉末組成物のバッチサイズは厳密に制御することができ、特定の要求を満たすように調節することができ、ちょうど必要な量の粉末を調製することができる。
原料ミックスの向上された流動性は、乾燥形態における原料ミックス組成物をフィルム形成性樹脂またはポリマーカプセル化物質中に封入することにより達成することができる。封入された原料ミックスは、添加剤、たとえばドライフローエイドまたは電荷制御剤を使用することなく、容易に流動化されうる。封入された原料ミックスの表面はその相溶性および取り扱い性を決定する。従って、封入性(コ)ポリマーを、適用前にその貯蔵安定性に関して選択すべきである。さらに、これらは、硬化したコーティング、フィルムまたはプリント内で所望のレベルの耐久性、耐候性、あるいは原料ミックス中の(コ)ポリマーまたは樹脂との(不)相溶性、またはその組み合わせを与えるために選択すべきである。これらは、その静電荷の発生、保持または放散の傾向に関して選択することもできる。封入された原料ミックスの平均粒子サイズは、空気流動化性を確実にするためには15μm以上、または20μm以上、または30μm以上であるべきであり、かつ通常のコーティング粉末粒子と同程度の大きさ、または75μmまで、または60μmまで、または50μmまでの範囲とすることができる。
適当な封入性ポリマーとしては、原料ミックス中の少なくとも1種の(コ)ポリマーまたは樹脂と相溶性であって;40℃より高い、好ましくは50℃より高いTを有し;かつ最も低いTを有する原料ミックス中の(コ)ポリマーまたは樹脂よりも低いT、好ましくは少なくとも10℃低いTを有し;さらには加熱された水性分散液または水性溶媒混合物中、または部分真空(<200mm/Hg)中で、軟化または溶解することができる、任意の樹脂を包含することができる。かかるポリマーの例としては、アルキル(メタ)アクリレートコポリマー、GMA樹脂、(オリゴ)ビスフェノールのグリシジルエーテル、ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド(PEO−PPO)ブロックコポリマー、熱可塑性または直鎖ポリエステル、ポリオレフィン、たとえば低密度ポリエチレンおよびPVDFが挙げられる。静電荷を発生、保持または放散することができる(コ)ポリマーの例は、負の誘電体としてはポリエチレン、ポリプロピレンおよびシリコーン樹脂、正の誘電体としてはPEO(コ)ポリマー、PEO−PPO、ポリウレタン、およびエポキシ樹脂が挙げられる。このような(コ)ポリマーは、封入された粉末の基体への引力を向上させることができる。
封入性ポリマーの量は、原料ミックスの合計重量を基準として、15重量%まで、または10重量%まで、好ましくは5重量%までの範囲であるべきであり、原料ミックスを完全に封入するために十分な量、たとえば原料ミックスの合計重量を基準として、0.1重量%以上、または1重量%以上、または3重量%以上の量において使用すべきである。原料ミックスを封入するために使用される水性分散液または水性溶媒混合物中の封入性ポリマーの溶液または分散液の固形分(%)は、迅速な乾燥を可能にしつつ、容易な封入を許容するためには、0.5重量%から80重量%の範囲とするべきである。
原料ミックスの封入は、本質的には、水、または原料ミックスについて別の揮発性非溶媒、たとえばアルキルエステル、たとえば酢酸エチル、またはその混合物をゆっくりと添加することにより原料ミックスの一時的な顆粒を形成し、続いてこのようにして形成された一時的な顆粒を、溶液中に溶解させた、または水性分散液中に溶融させた1以上のカプセル化物質と混合し、一時的な顆粒をコートし、乾燥させて封入された原料ミックスを形成することからなる。
一時的な顆粒の形成において、非溶媒を原料ミックスに添加することは、たとえば混合中、噴射された霧状物として原料ミックス上に噴霧することにより達成することができる。好ましくは、一時的造粒は、できるだけ少ない非溶媒、たとえば、原料ミックスの合計重量を基準として、0.1〜3.0重量%、または0.1〜1.0重量%を使用する。有用なミキサーは、低強度または中強度ミキサー、たとえばLodige PloughshareまたはWinkworth RTミキサー、およびT.K.Fielder and Co.Ltd.により販売されているSpectrumを含む。一時的な顆粒の平均粒子サイズは、粒子サイズを減少させるためには混合速度を増大させ、粒子サイズを増大させるためには混合速度を減少させることにより制御することができる。
一時的な顆粒は、これらが一次的に顆粒化される低強度ミキサー中、あるいはこれらが供給されるリボンブレンダー、流動床ドライヤー、またはフラッシュドライヤー中の何れにおいても加熱されることなく封入される。混合または流動化中、一時的な顆粒を封入するために必要な最小量において、1以上のカプセル化物質の溶液または溶融分散液を一時的な顆粒に噴霧またはスプレーする。一時的造粒と同様に、封入された原料ミックスの平均粒子サイズは、粒子サイズを減少させるためには混合速度を増大させ、粒子サイズを増大させるためには混合速度を減少させることにより制御することができる。このように形成されたカプセルを、たとえば流動床ドライヤーまたはフラッシュドライヤー中、あるいは真空抽出により乾燥して、全ての水、非溶媒およびカプセル化物質のための任意の溶媒を除去する。結果として得られる生成物は、カプセル化物質の粒子、たとえば、アクリル樹脂粒子と同様に挙動する。
原料ミックスは、トナー、コーティング粉末およびフィルム形成性および成形性粉末として乾燥形態において使用することができるか、あるいは水中にスラリー化することができる(任意に、重量を基準として、0.01〜1重量%の量の非イオン性界面活性剤、たとえばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルを用いて)。分散液は、アニオン性およびカチオン性石鹸、保護コロイド、増粘剤および安定性を追加するための助剤をも含有することができる。好ましくは、これらの安定剤は、粉末硬化化学反応と適合性であり、架橋フィルムにおいて化学結合となりうるような1以上の反応性基を含有する。安定な分散液を、任意に、ボールミルまたは液体塗料産業において一般的な他の類似した技術により処理して、粒子サイズをさらに減少させることができる。用いられる安定剤に応じて、中和(典型的にはアルカノールアミンまたは他の窒素塩基での中和)を使用して、分散を助けることができる。スラリー化された粉末は、スラリーの合計重量を基準として、30〜70重量%の量の固形分を含むべきであるが、噴霧可能性のために希釈することもできる。
封入の代替法として、原料ミックスを低強度または中強度ミキサー中で、これらを一時的に造粒するのと同じ方法で、凝集させることができる。ただしポリマーまたは樹脂用造粒剤の溶媒または水性分散液を混合中に原料ミックス上に噴霧またはスプレーすることは異なる。原料ミックス粒子の凝集物は、添加剤、たとえばドライフローエイドまたは電荷制御剤を使用せずに容易に流動化させることができる。適当な凝集剤は、熱硬化性ポリエステルまたはアクリルベースの粉末については、水性アクリル(コ)ポリマー、ポリエステル樹脂エマルジョン、またはビニルまたはアクリルポリマーラテックス;エポキシベースの粉末については、水性エポキシ樹脂;ポリエステルについては、アクリルまたはエポキシ樹脂、水溶性セルロースエーテル、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、ポリエチレングリコール、セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシドワックス、およびアクリル樹脂−シリコーン樹脂エマルジョン;シリコーン樹脂については、コロイド状シリカ;ポリウレタンについては、ウレタン樹脂エマルジョン;炭化水素については、パラフィンワックスを包含することができる。代替的に、バインダーとして化学的に有害ではない溶媒、たとえばメタノールおよび他のアルカノール、低級アルキルケトン、またはエーテル、たとえばアルキルエーテル、たとえばジメチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブまたはブチルセロソルブを凝集剤として使用することができる。真空抽出を使用して凝集後の溶媒の除去を助けることができる。
原料ミックスを凝集させて指示された平均粒子サイズにするための他の方法としては、原料ミックスを撹拌しながら、ある温度(原料ミックス中の少なくとも1つの固体が、粒子表面で溶融するが、粒子内部では溶融しない温度)、通常40〜80℃に、50秒〜20時間加熱し、続いて撹拌しながら冷却して、固体凝集物を形成すること;原料ミックスを水性界面活性剤溶液、たとえばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、または他の非イオン性、またはアニオン性またはカチオン性界面活性剤中、撹拌しながら混合して、スラリーを形成し、出発組成物が粒子表面で溶融するが、粒子内部では溶融しない温度でスラリーを加熱し、結果として得られる凝集物を減圧下で撹拌しながら乾燥すること;ならびに、液体光硬化性組成物、たとえば溶液中のアクリルプレポリマーおよび光開始剤を、出発粉末コーティング組成物に撹拌しながら滴下し、光硬化性組成物を光照射により硬化させ、結果として得られる凝集物を減圧下、撹拌しながら乾燥することから選択される方法が挙げられる。原料ミックスを凝集させるさらに機械的に強引な手段を使用することができ、たとえば機械的力により融合凝集させて、angミルを用いたプラスチック物質の変形および微細溶接を伴う方法により粒子を結合させることをはじめとする。
原料ミックスおよびその封入された形態および凝集体を、塗布により基体上にコートし、続いて基体を加熱して粉末を流出させて接着層を形成し、熱または照射、たとえばUV線により硬化させることができる。スラリーを使用する場合、乾燥工程は硬化を進行させることができる。アプリケーター装置としては、静電スプレーガン、流動床、マグネットブラシを包含することができ、さらにスラリーおよび液体スプレー装置、たとえば静電スプレーガンおよび静電ベル、たとえば静電ベルを備えたハンドヘルドガン、すなわち、ITW Ransberg No.2ガンをも包含することができる。粉末スプレーアプリケーターは任意に、スプレーするために原料ミックスフィードを流動させるための1以上の流動床ホッパー、流動床、超音波ミキサーまたはソニックミキサーを備えることができる。加えて、原料ミックスは空気中で流体として挙動するので、10μm以下の平均粒子サイズに磨砕された原料ミックスを、スラリーおよび液体スプレー装置を用いて粉末として施用することができる。好ましくは、このような原料ミックス微粉末を液体スプレー装置の上流で流動床またはソニックミキサー中で流動化させる。
好ましくは、任意の静電粉末スプレーガンは、1以上の超音波ミキサーまたはソニックミキサー粉末フィーダーを備え、基体に施用される直前に原料ミックスを流動化させることができる。任意の平均粒子サイズの任意の原料ミックスは、ソニックミキサーまたは超音波ミキサーを用いて空気流動化して、粉末を静電スプレーガンに供給することができる。たとえば、原料ミックス微粉末(平均粒子サイズ<10μm)をエクスパンドさせ、ソニックミキサーにより流動状態にし、ポンプ輸送し、通常のガンによりで静電スプレーすることができる。
粉末コーティングを流出させるために、コーティング粉末層または基体表面を粉末層の流出のために70℃〜120℃に加熱すべきである。硬化は、熱的に、たとえば対流オーブンにより、あるいはIRランプまたは照射によって、たとえばUV光またはe線のいずれかにより行うことができる。原料ミックス、またはその封入形態または凝集形態についての、硬化時間、温度およびその他の条件は、たとえば原料ミックス中の原料物質と同じ出発物質から調製される公知コーティング粉末などの押し出された組成物の硬化において使用されるものと同じであるべきである。
原料ミックスの小さな粒子サイズは、封入されているかどうかにかかわらず、12.7μm〜101.2μm、好ましくは25.4μm〜50.8μmの厚さを有する非常に薄いフィルムおよびコーティングの形成を可能にする。
コーティングのための基体としては、スチール、たとえばスチールコイル、モーター部品、ローター、固定子および発電機部品、オーブン、ストーブおよびグリル;鉄および他の金属基体、たとえば屋外用家具;コンクリート、セラミックおよびタイル、ガラス、および熱感受性基体、たとえば天然の木材、合板、中密度ファイバーボード(MDF)、紙、厚紙、プラスチックおよび非鉄金属、たとえば黄銅および青銅を包含することができる。これらの基体上の粉末コーティングとして使用する場合、原料ミックスは、プライマー、染色液、ティント、ベースコート、カラーコート、クリアコート、耐熱性コーティング、電気絶縁性コーティング、耐食性コート、滑り止めコート、潤滑コーティング、耐候性および建築用コーティング、膨張性コーティングおよび装飾用コーティングを提供することができる。
以下の実施例において、MEK溶媒耐性はMPTM0020法Aにより測定した。この方法において、硬化したコートされたパネルは、STPに冷却される場合、メチルエチルケトン(MEK)中で飽和させた綿棒で、約2.54cmの長さのストロークで前後に動かして(往復)50回こすり、こする間、中程度の圧力を維持する。綿棒は50往復でこすっている間中、MEKで湿ったままである。中程度の圧力とは、はかり上に置かれた硬化したコートされたパネルをこすっている間、パネルの重量、または綿棒により加えられる圧力以外のものをカウントしないで、はかりが4〜5ポンド(1.814〜2.25Kg)の読みであるように圧力をかけることを意味する。「5」点は優秀、「4」は非常に良好、「3」は良好、「2」は可、「1」は不良である。
修正ASTM D−2794(9/1996)法を用いて耐衝撃性を測定した。ここにおいて、コートされた硬化したパネルを冷却し、直径0.64インチ(16.24mm)のステンレス鋼ダイ、ダイの中心にある5/8インチ(15.86mm)直径インデンター、4ポンド(1.814Kg)衝撃重り、および製造業者の指示にしたがって完全に校正し、調節したフィルム厚さ計測器を備えたGardner衝撃試験1120型衝撃試験機を用いて試験した。衝撃試験器およびコートされた硬化パネルをそれぞれ硬材試験支持体の1.5インチ(38.07mm)厚さのブロック上に平らにおく。直接衝撃をコートされた側を上にして置いたパネルに関して測定する。結果を目視により測定し、コーティングが耐える最大衝撃力を記録する。
表1に示す原料物質混合物を、全成分をプラスチック製バッグ中で振とうすることにより予備混合した。次いで、サンプルをHosakawa AFG 100流動床対向ジェットミルで、1.9mmノズル、90psi(620.5キロパスカル)の粉砕空気、および10000rpmで回転する分級ホイールを用いて粉砕した。このようにして製造された粉末は、ドライフィードモードで製造業者の操作指示にしたがって使用したCoulter LS装置(Beckman Coulter Inc.,Fullerton,CA)で測定すると12.8μmのD97および6.5〜6.8μmのd(0.5)により特徴づけられた。結果として得られる粉末をNordson AFC II静電スプレーガンで0.032インチ(813μm)の厚さの冷間圧延スチールパネル上に静電的にスプレーした。パネルを190.55℃(375°F)対流オーブン中で15分間ベークした。コートされたパネルは50往復のメチルエチルケトンでのこすりに対して耐性を示し、非常に良好(4+)と採点され、さらに破損されることなく140インチポンド(1.6Kg−m)の直接衝撃耐性を示した。コーティング厚さは19.05μm(0.75mil)であった。
Figure 0004405938
1.93重量部のポリエステルおよび7重量部のTGICは100重量部の樹脂に等しい。

Claims (8)

  1. 会合していない独立した粒子として封入された成分の混合物、および成分の混合物を含む会合した独立した粒子の凝集された塊から選択される、凝集された原料ミックス又は封入された原料ミックス粉末組成物であって、成分が:
    それぞれが1または1より多い(コ)ポリマーまたは樹脂の固体からなる不規則な形状の一次粒子、および
    メルトフローエイド着色剤、ドライフローエイド、フィラーおよびそれらの混合物から選択される1または1より多い固体添加物の粒子
    を含み、
    前記原料ミックスが封入される場合、それは1以上のフィルム形成性樹脂またはポリマーカプセル化物質中に封入され、
    さらに、該組成物が、前記(コ)ポリマーまたは樹脂についての1以上の固体硬化剤を含む、原料ミックス粉末組成物。
  2. 成分の混合物を含む会合した独立した粒子の凝集された塊の平均粒子サイズが、直径15〜200μmの範囲である請求項1記載の凝集された原料ミックス粉末組成物。
  3. 粉末組成物の一次粒子の平均粒子サイズが直径1〜15μmの範囲である請求項記載の粉末組成物。
  4. 凝集された原料ミックスまたは封入された原料ミックス組成物の平均粒子サイズが直径15〜100μmの範囲である請求項記載の凝集された原料ミックスまたは封入された原料ミックス粉末組成物。
  5. 封入された原料ミックス粉末組成物の製造方法であって、
    固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂からなる1または1より多い固体を提供し、
    当該固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂を、前記(コ)ポリマーまたは樹脂についての1以上の固体硬化剤と、並びに更にメルトフローエイド、着色剤、フィラー、電荷制御剤、ドライフローエイドおよびそれらの混合物から選択される1以上の固体添加剤と組み合わせ、
    当該固体を粉砕して、原料ミックス粉末組成物を形成すること
    から本質的になるものであり、
    当該粉末組成物の一次粒子の平均粒子サイズが直径1〜25μmの範囲であり、
    前記粉末組成物を1以上の揮発性非溶媒と混合することにより一時的な顆粒を形成し、
    該一時的な顆粒を1以上の流体フィルム形成性樹脂またはポリマーカプセル化物質中に混合し、および乾燥して、封入された粉末組成物を形成し、かつ前記揮発性非溶媒を除去することにより、前記原料ミックス粉末組成物を封入することをさらに本質的に含んでなる、粉末組成物の製造方法。
  6. 粉砕がジェット粉砕を含む請求項記載の粉末組成物の製造法。
  7. 固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂からなる1または1より多い固体を提供し、
    当該固体フィルム形成性(コ)ポリマーまたは樹脂を、前記(コ)ポリマーまたは樹脂についての1以上の固体硬化剤と、並びに更にメルトフローエイド、着色剤、フィラー、電荷制御剤、ドライフローエイドおよびそれらの混合物から選択される1以上の固体添加剤と組み合わせ、
    当該固体を粉砕して、原料ミックス粉末組成物を形成すること
    から本質的になるものであり;
    当該粉末組成物の一次粒子の平均粒子サイズが直径1〜25μmの範囲であり;
    並びに、
    原料ミックス粉末組成物を撹拌しながら加熱して、当該原料ミックス中の少なくとも1種の固体が粒子表面で溶融するが、粒子内部において溶融しないようにし、さらに撹拌しながら冷却すること
    原料ミックス粉末組成物を溶媒または凝集剤と混合し、撹拌しながら乾燥することおよび
    原料ミックス粉末組成物を変形および微細溶接に付すこと
    から選択される方法により凝集物を形成することをさらに本質的に含んでなる請求項1又は2に記載の凝集された原料ミックス粉末組成物の製造方法。
  8. 基体上に粉末コーティングを製造する方法であって
    1以上の粉末組成物を基体に適用して、当該基体上に粉末層を形成し、
    当該粉末層を加熱して、当該粉末組成物を流出させて粘着層を形成し、そして
    当該粘着層を、継続して加熱するかまたは該粘着層に照射することにより硬化させて、コーティングを形成する
    ことを含み、
    改善点が、請求項1又は2に記載の組成物を粉末組成物として選択することを含む、
    基体上に粉末コーティングを製造する方法。
JP2005132911A 2004-05-07 2005-04-28 原料ミックス粉末組成物およびその製造法 Expired - Fee Related JP4405938B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US56911504P 2004-05-07 2004-05-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005326846A JP2005326846A (ja) 2005-11-24
JP4405938B2 true JP4405938B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=34941001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132911A Expired - Fee Related JP4405938B2 (ja) 2004-05-07 2005-04-28 原料ミックス粉末組成物およびその製造法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050250879A1 (ja)
EP (1) EP1593717B1 (ja)
JP (1) JP4405938B2 (ja)
CN (1) CN100560637C (ja)
CA (1) CA2505227C (ja)
DE (1) DE602005007419D1 (ja)
ES (1) ES2308398T3 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101511495A (zh) * 2006-07-24 2009-08-19 威士伯来源有限公司 用于木制品的防滑涂料系统
US7973099B2 (en) * 2006-10-23 2011-07-05 Polyone Corporation Pre-processed thermoplastic compound
US11235565B2 (en) 2008-04-07 2022-02-01 Valinge Innovation Ab Wood fibre based panels with a thin surface layer
EP2523804B1 (en) 2010-01-15 2015-05-06 Välinge Innovation AB Bright colored surface layer
CN101817546A (zh) * 2010-03-23 2010-09-01 大连理工大学 一种球形碱土金属含氧化合物均相混合粉体的合成方法
US9546285B2 (en) * 2010-11-18 2017-01-17 Basf Coatings Gmbh Polyurethane coating composition, multilayer surface coatings having a matt surface produced therefrom and processes for producing the multilayer surface coatings
DE102010052028A1 (de) 2010-11-23 2012-05-24 Sasol Wax Gmbh Verfahren zum Mahlen von Wachsen unter Verwendung von Mahlhilfsmitteln in einer Strahlmühle, Verwendung von Polyolen als Mahlhilfsmittel und Wachs-Pulver enthaltend Polyole
US20120156383A1 (en) * 2010-12-15 2012-06-21 Walsh Timothy S Graffiti Deterrent Coating
RU2595661C2 (ru) 2011-04-12 2016-08-27 Велинге Инновейшн Аб Способ производства слоя
CN102242528B (zh) * 2011-07-15 2013-07-17 佛山市绿源纤维模塑科技有限公司 一种纸浆纤维制品表面无水涂料干法施涂方法及装置
JP6064905B2 (ja) * 2011-08-10 2017-01-25 日立化成株式会社 感光性樹脂組成物、感光性フィルム、永久レジスト及び永久レジストの製造方法
BR112014003719B1 (pt) 2011-08-26 2020-12-15 Ceraloc Innovation Ab Revestimento de painel
CN103342952B (zh) * 2013-05-30 2016-05-11 蚌埠市鸿安精密机械有限公司 一种聚氨酯树脂磨砂涂料及其制备方法
UA118967C2 (uk) 2013-07-02 2019-04-10 Велінге Інновейшн Аб Спосіб виготовлення будівельної панелі і будівельна панель
CN103666226A (zh) * 2013-09-18 2014-03-26 苏州皇冠涂料科技发展有限公司 一种具有高耐磨高硬度的单涂层pu涂料及其制备方法
KR101788375B1 (ko) * 2015-05-27 2017-11-16 삼성에스디아이 주식회사 반도체 소자 밀봉용 에폭시 수지 조성물
CN105062329A (zh) * 2015-07-22 2015-11-18 安徽圣德建材科技有限公司 一种耐水性聚酯型粉末涂料
WO2017040432A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-09 Frosty Cold, Llc Cooling agent for cold packs and food and beverage containers
CN105315845A (zh) * 2015-11-25 2016-02-10 安徽圣德建材科技有限公司 一种高强耐水耐腐蚀环氧树脂粉末涂料
FR3046089B1 (fr) * 2015-12-28 2019-07-19 Eurecat S.A Procede pour limiter les emissions de gaz a partir de particules poreuses
KR101942258B1 (ko) * 2016-09-29 2019-01-25 (주)엘지하우시스 열가소성 복합재, 열가소성 복합재의 제조방법 및 패널
JP6994028B2 (ja) * 2016-10-26 2022-01-14 ガーマー インク. 低コスト高性能材料のための添加剤被覆粒子
CA3063013A1 (en) * 2017-05-19 2019-12-03 Basf Coatings Gmbh Method and mixing plant for the batch-based production of a flowable coating material
US10836077B2 (en) 2017-09-13 2020-11-17 Scott Charles Andrews Process and system for fabricating a colored powder coating composition from solid filaments
US20200223197A1 (en) * 2019-01-10 2020-07-16 Välinge Innovation AB Method of manufacturing a building element and a building element
CN111087907A (zh) * 2019-12-23 2020-05-01 江阴市玲珑高分子材料有限公司 一种超耐候热固性粉末涂料
CN111330466A (zh) * 2020-04-12 2020-06-26 廖响中 一种水中砷、锑修复剂生产用多功能混料装置及制作方法
EP3919574A1 (en) * 2020-06-03 2021-12-08 Akzo Nobel Coatings International B.V. One-component powder coating composition and substrate coated with such powder coating composition
DE102021108917A1 (de) * 2021-04-09 2022-10-13 Sonocrete GmbH Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung eines Betons, insbesondere eines Betons mit hoher Frühfestigkeit
CN112708322B (zh) * 2020-12-11 2021-12-07 广东西敦千江粉漆科学研究有限公司 一种防滑粉末涂料及其制备方法和喷涂工艺
CN113325674A (zh) * 2020-12-29 2021-08-31 欧树权 一种抗菌墨粉
JP7387950B1 (ja) 2023-05-16 2023-11-29 長瀬産業株式会社 熱可塑性樹脂粉体造粒物

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5856378A (en) * 1988-12-02 1999-01-05 Courtaulds Coatings (Holdings) Limited Powder coating compositions
US5207954A (en) * 1989-09-25 1993-05-04 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Method of making coreactable powdered coatings
WO1995028435A1 (en) * 1994-04-13 1995-10-26 Ppg Industries, Inc. Method for preparing powder coating compositions
WO1995028433A1 (en) * 1994-04-13 1995-10-26 Eastman Chemical Company Powder coating compositions prepared by microfine grinding
DE19640812A1 (de) * 1995-10-03 1997-05-07 Nippon Paint Co Ltd Verfahren zur Herstellung von Harzteilchen mit enger Teilchengrößenverteilung
DE19607914A1 (de) * 1996-03-01 1997-09-04 Basf Lacke & Farben Pulverlack für Verpackungsbehälter
KR20010034188A (ko) * 1998-01-16 2001-04-25 마싸 앤 피네간 분말 도료 조성물
US6360974B1 (en) * 1999-05-19 2002-03-26 Basf Corporation Powder slurry coating composition
GB0002305D0 (en) * 2000-02-01 2000-03-22 Phoqus Limited Power material for electrostatic application

Also Published As

Publication number Publication date
EP1593717A3 (en) 2006-01-11
DE602005007419D1 (de) 2008-07-24
ES2308398T3 (es) 2008-12-01
JP2005326846A (ja) 2005-11-24
CN1693343A (zh) 2005-11-09
EP1593717A2 (en) 2005-11-09
CA2505227C (en) 2009-06-30
US20050250879A1 (en) 2005-11-10
CA2505227A1 (en) 2005-11-07
CN100560637C (zh) 2009-11-18
EP1593717B1 (en) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4405938B2 (ja) 原料ミックス粉末組成物およびその製造法
EP1659156B1 (en) Coating Powder compositions and method
CN101258185B (zh) 粉末涂料
EP1525251B1 (en) Versatile processes for preparing and using novel composite particles in powder coating compositions
EP1713868B1 (en) Novel powder coloring system
EP1302518B1 (en) Powder coating composition, method for the curing thereof, and articles derived therefrom
US6812269B2 (en) Process for preparing an aqueous powder coating dispersion
US20060058427A1 (en) Power-controlled bonding of resin or (co)polymer powder and flake materials
JP4214318B2 (ja) 造粒粉体塗料及びその製造方法
CN101248145B (zh) 制备粉末涂料组合物的方法
JP2007500256A (ja) 固体顔料配合物および有機溶剤中のその分散液、その製法およびその使用
TW526248B (en) Powder coating compositions
JP4713821B2 (ja) 微粒子状光硬化性樹脂の製造方法、微粒子状光硬化性樹脂および物品の表面処理方法
JP2001062385A (ja) 塗装方法
JP2002265864A (ja) 粉体塗料組成物及び製造方法
Duda Powder Coatings
JP2006016432A (ja) 熱硬化型粉体塗料の調色方法
JP2000225371A (ja) 粉体塗料の塗装方法
MXPA01008961A (en) Powder slurry coating composition
JPS5834868A (ja) 粉体塗料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080331

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080630

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080630

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080730

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091015

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees