JP4405711B2 - 周波数シンセサイザのサイクル・スリップを低減する方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数シンセサイザの効率を改善する方法および装置に関し、特に、周波数ホップと関連するサイクル・スリップの低減方法および装置に関するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0002】
【従来の技術】
HSCSD、GPRS、WCDMA/TDDおよびブルートゥースなどの新しいTDMA(時分割多元接続)とTDD(時間分割双方向伝送)規格に起因して、無線通信システムにおいて信号設定時間の決定が主要な役割を果たしている。前記規格では、TXスロットとRXスロットとの間の時間窓はますます短くなりつつある。
【0003】
モバイルシステムのような高周波通信システムの送受信装置では、高周波信号の生成のために周波数シンセサイザが使用されている。従来の装置では、フィードバック分周器によって、位相検出器に着信する周波数が整数Nにより分周されるいわゆる整数Nのシンセサイザが用いられてきた。分周器の入力にN個のパルスが受信されると、出力として1つのパルスが出力される。
【0004】
整数Nのシンセサイザ並びに以下に示す分数(fractional)Nシンセサイザのような図1(a)の周波数シンセサイザ100には、位相ロック・ループ(参照番号101〜104)(PLL)、すなわちフィードバック制御システムが含まれる。この位相ロック・ループは、電圧制御発振器103の出力信号周波数を分周する分周器104と、基準信号と、分周器104から着信する信号との間の位相差に応じて電圧制御発振器103に対する制御信号を生成する位相検出器101と、前記制御信号をフィルタして制御電圧に変え、この受信制御電圧に基づいて電圧制御発振器(VCO)103の出力周波数を出力するループ・フィルタ102と、をさらに有する。またPLL周波数シンセサイザは、例えば温度補償型水晶発振子などである基準周波数源、および、VCO周波数の分周を実行する分周器(104)制御装置105も有する。
【0005】
図2(a)は、周波数シンセサイザの単純化した位相検出器101、すなわち位相周波数検出器(PFD:Phase Frequency Detector)を示す。この位相検出器は基準パルスを検出するDフリップ・フロップ201と、VCOパルスを検出する第2のフリップ・フロップと、ANDゲートなどのリセット手段207とを具備することができる。このリセット手段によって、反対パルスが位相検出器に到達したときに、フリップ・フロップ201と202とはリセットされる。位相検出器101には一般にチャージ・ポンプ型電流源(203、204)とループ・フィルタ102とが後続し、ループ・フィルタには抵抗器205とキャパシタ206とを含むことができる。キヤパシタによってチャージ・ポンプにより生成された電流パルスは制御電圧へ変換される。PFDは、2つの入力信号RefとVCO間の位相差を比較し、図2(b)に示すように、フリップ・フロップ201の出力にアップ・パルスUを生じさせる。このアップ・パルスUは、基準周波数fRefが、比較された周波数FVCOを上回ったとき、電流パルスIUを生成するようにチャージ・ポンプ203を制御する。同様に、フリップ・フロップ202の出力にはダウン・パルスDを生じさせる。このダウン・パルスDは基準周波数fRefが、比較された周波数FVCOよりも低いとき、チャージ・ポンプ204を制御して、電流パルスIDを生成する。前記アップ・パルスまたはダウン・パルスの時間長は2つの入力信号間の位相差に比例する。ループ・フィルタ102の伝達関数F(s)に応じてループ・フィルタ内の電圧となるように、電流パルスが統合される。与えられた直流電圧VVCOは局部発振器の周波数を制御するために利用される。電流IUとIDの振幅はそのパルス中一定であるが、そのパルスの中に統合される電荷(チャージ)(Q=i*t)は変化する。位相検出器の線形動作範囲が±2πであるため、位相差が2πであるとき、最大の電流パルス幅が得られる。着信位相差が2πを上回る場合、電流パルス幅は図3(a)に表すようにその最低値へ変化する。これにより位相比較範囲は非線形となる。
【0006】
分数Nシンセサイザは、位相検出器101に着信する周波数が、2つの異なる周波数間の交番原理に基づいて生成されるという点で、整数Nのシンセサイザとは異なる。分数Nシンセサイザでは、使用される基準周波数は一般に整数Nのシンセサイザの場合よりも高い。これは出力周波数分解能が基準周波数よりも低くなることがあることに起因する。より高い基準周波数は、干渉と雑音レベルという観点より、シンセサイザ出力の有利な特徴である。この特徴により、一方で、広いループ帯域幅の利用が可能になるため、周波数ホップにおけるシンセサイザ設定時間が短縮される。他方で、位相ロック・ループのノイズ帯域幅を狭くし、位相比較周波数を減衰させるために、位相ロック・ループは可能な限り狭い帯域を持つことが望ましい。それによってループの安定性が高められるからである。しかし、狭い帯域はループの遅延を引き起こすが、これは、周波数シンセサイザでの設定時間の増加を意味する。
【0007】
高速設定シンセサイザ(fast settling synthesizer)の解決法のような最適な方法で分数Nシンセサイザ技術を利用するために、分数Nシンセサイザの一般に高い位相比較周波数の結果として生ずるサイクル・スリップを回避する必要がある。現時点の解決法では、比較対象信号間の位相差が位相検出器の線形動作範囲を上回った場合にサイクル・スリップが生じる。現在の技術での上記動作範囲は一般に±2πである。図1(b)は、サイクル・スリップが存在しない場合の周波数f1から周波数f2への転移時の信号設定を示す。比較対象信号間の位相差が2π未満となった場合、上記状況が優勢となる。しかし、高い比較周波数は、信号設定時、特に、大きな周波数ホップ時に、図1(c)に示すようなサイクル・スリップを生じる原因となる場合があり、これにより周波数シンセサイザの設定時間がさらに増加することになる。
【0008】
米国特許第6,100,721号には、一般に使用される±2πを上回るようにするために、整数Nシンセサイザといった周波数シンセサイザと関連して使用する位相検出器の変動範囲を拡張する解決法が開示されている。上記公報には、入力周波数と基準周波数間の位相差を検出する第1の対のDフリップ・フロップを具備する位相検出器が記載されている。前記第1の対のフリップ・フロップは、チャージ・ポンプの2つの第1の電流源を制御して、エラー信号を生成し、このエラー信号は電圧制御発振器を制御して、発振器信号を生成する。この発振器信号の周波数は基準周波数のD倍である。但しDは、通常は(1000などの)整数である。位相検出器はまた、第2の対のDフリップ・フロップも具備し、この位相検出器は基準周波数の前後の入力周波数が2π以上になる時点を検出する。上記第2の対のフリップ・フロップはカウンタ値の増減を行うために設けられ、次いで、上記カウンタによりチャージ・ポンプの付加電流源が制御される。位相差が+2πを上回るとき、あるいは、同様に−2π未満のとき、追加の電流源によりエラー信号の線形動作範囲が拡張される。位相検出器が、−2πと+2πの位相比較範囲に対応する状態にあるとき、2つの第1の電流源だけが制御信号を形成する。位相差が2πを上回る場合、カウンタ値は増加し、この増加した値に応じて、付加電流源がオンにされ、これにより0〜4πの位相比較範囲となる。前記位相比較範囲は、入力周波数と基準周波数との間の位相差が再びゼロになるまで保持される。基準信号と比較対象信号との間の位相差がゼロに達した後にのみ、前記付加定電流はスイッチオフされる。それにより位相比較範囲は−2π〜+2πへ戻る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
サイクル・スリップを低減し、さらに、位相検出器の変動範囲を広げて、一般に使用される±2πを上回るようにする、異なる方法および装置がここに発明された。本方法では、位相比較器の直線範囲[−2π,+2π]は、従来技術の米国特許第6,100,721号に記載されている方法と同じやり方で、一対のDフリップ・フロップといった第1の対のフリップ・フロップにより形成される。さらに、本方法では、フリップ・フロップの前記第2の対を利用してカウンタの値を変えるようにする前記従来技術の公報とは異なり、位相比較器の直線範囲[2π,4π]または[−4π,−2π]は、位相差2πを上回った後、フリップ・フロップの第2の対により形成される。範囲[2π,4π]または[−4π,−2π]から、位相差が元の2π未満になるとすぐに直線範囲[−2π,2π]内の正常状態へ戻る。本方法は、サイクル・スリップの数を減らし、周波数シンセサイザの信号設定時間が短くなったとき、移動機などの送受信装置における性能改善を図るものである。
【0010】
現在の移動機では、信号設定時間は約100〜300μsであるが、これに対して、本発明による位相検出器の変動範囲を広げることによりシンセサイザの動作が改善される場合、現在よりも出力信号周波数のより短い設定時間を達成することが可能となる。例えば移動機における本発明の方法により実現されるさらに短い周波数シンセサイザ設定時間は、送信信号の生成における電力消費量を最適化する可能性を与えるものである。なぜなら、周波数シンセサイザへの、および、電圧制御発振器(VCO)への電力供給を、例えば、TXスロットとRXスロットとの間で一時的にオフし、局部発振器の動作を再び必要となる直前にオンとすることが可能となるからである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によって、周波数シンセサイザにおけるサイクル・スリップを低減する方法が実現される。上記周波数シンセサイザは、出力信号周波数を生成する電圧制御発振器と、前記出力信号を分周して比較対象信号パルスにする分周器と、基準信号パルスを生成する基準発振器と、検出された位相差に応じて電圧制御発振器への制御電圧を生成する手段であってその位相差は、上記比較対象信号パルスと上記基準信号パルスとの間の位相差であるような手段を、具備する。さらに、本方法は、第1の第1タイプの信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスである第1の信号パルスを受信するステップと、第2の第2タイプの信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスであって前記第1の信号パルスとは異なるタイプの第2の信号パルスを受信するステップと、前記第1の信号パルスと前記第2の信号パルスとの間の位相差であって、0〜2πの範囲内の大きさを持つ位相差に応じて電圧制御発振器を制御する制御電圧を生成するステップと、第1タイプの信号パルスである第3の信号パルスも受信したときに、前記第1の信号パルスと前記第2の信号パルスの受信間のある時点に、ある度合いの定電圧分だけ制御電圧を増大させるステップと、を有する。上記方法は、該方法において、前記第2のタイプの信号パルスである少なくとも1つの第5の信号パルスの受信時であって、第1のタイプである第4の信号パルスの受信前であり、かつ、前記第2の信号パルスの受信後に、ある度合いの前記定電圧分だけ前記制御電圧を減少させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の態様によって、通信装置において周波数ホップから結果として生じるサイクル・スリップを低減する装置が実現される。該低減装置は、出力信号周波数を生成する電圧制御発振器と、前記出力信号を分周して比較対象信号パルスにする分周器と、基準信号パルスを生成する基準発振器と、を具備し、さらに、上記装置は、検出された位相差に応じて電圧制御発振器への制御電圧を生成する手段を具備する。上記位相差は、上記比較対象信号パルスと上記基準信号パルスとの間の位相差である。さらに上記装置は、第1の第1タイプの信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスである信号パルスを受信する受信手段と、第2のタイプの信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスであって前記第1の信号パルスとは異なるタイプの信号パルスを受信する受信手段と、前記第1の受信信号パルスと前記第2の受信信号パルスとの間の位相差であって、0〜2πの範囲内の大きさを持つ位相差に応じて電圧制御発振器を制御する制御電圧を生成する生成手段と、前記第1タイプの信号パルスである1つの第3の信号パルスも受信したときに、前記第1の信号パルスと前記第2の信号パルスの受信間のある時点に、ある一定度合いの電圧を前記制御電圧に付加する付加手段とを具備し、上記装置は、前記第2タイプである少なくとも1つの第5の信号パルスの受信時であって、前記第1タイプである第4の信号パルスの受信前であり、かつ、前記第2の信号パルスの受信後に、前記制御電圧から前記一定度合いの電圧を減少させる低減手段をさらに有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の態様によって、無線通信装置において周波数ホップから結果として生じるサイクル・スリップを低減する装置を具備する無線通信装置が実現される。該装置は、出力信号周波数を生成する電圧制御発振器と、前記出力信号を分周して比較対象信号パルスにする分周器と、基準信号パルスを生成する基準発振器と、を具備し、さらに、上記装置は、検出された位相差に応じて電圧制御発振器への制御電圧を生成する手段と、からなる装置を具備する。上記位相差は、上記比較対象信号パルスと上記基準信号パルスとの間の位相差である。さらに上記装置は、第1の信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスである信号パルスを受信する受信手段と、第2の信号パルスであって、前記基準信号パルスまたは前記比較対象信号パルスのいずれかのパルスであって前記第1の信号パルスとは異なるタイプの信号パルスを受信する受信手段と、前記第1の信号パルスと前記第2の信号パルスとの間の位相差であって、0〜2πの範囲内の大きさを持つ位相差に応じて電圧制御発振器を制御する制御電圧を生成する生成手段と、第1タイプの信号パルスである第3の信号パルスも受信したときに、前記第1の信号パルスと前記第2の信号パルスの受信間のある時点に、ある一定度合いの電圧を前記制御電圧に付加する付加手段と、を具備し、上記装置は、前記第2タイプである少なくとも1つの第5の信号パルスの受信時であって、前記第1タイプである第4の信号パルスの受信前であり、かつ、前記第2の信号パルスの受信後に、前記制御電圧から前記一定度合いの電圧を減少させる低減手段をさらに有することを特徴とする。
【0014】
上記の態様では、第1から第7までの前記信号パルスは、該パルスの順序番号を意味するものではなく、表現上の例示を意図したものにすぎない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の説明は図面を参照して行う。
【0016】
従来技術については図1(a)〜3(a)を参照して説明した。以下、図3(b)〜図6を参照して、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0017】
図3(b)は、本発明の1つの代替実施例による位相検出器の動作範囲を示す。位相比較範囲[0,2π]では、第1の対のチャージ・ポンプは、電圧制御発振器への第1の制御電圧を生成する。この制御電圧(0〜+Vmax)は基準信号と比較対象信号間の位相差(0〜2π)に比例する。位相比較範囲[0,−2π]では、第1の対のチャージ・ポンプは、電圧制御発振器への第1の制御電圧を生成する。この制御電圧(0〜−Vmax)は、基準信号と比較対象信号間の位相差(0〜−2π)に比例する。
【0018】
さらに、位相比較範囲2π〜4πでは、第2の制御電圧を追加生成するために、第2の対のチャージ・ポンプが使用される。この第2の制御電圧の振幅は、位相差が2πであるため、前記第1の制御電圧+Vmaxの振幅に対応する。さらに、位相比較範囲−4π〜−2πでは、第2の制御電圧を追加生成するために、第2の対のチャージ・ポンプが使用される。この第2の制御電圧の振幅は、位相差が−2πであるため前記第1の制御電圧−Vmaxの振幅に対応する。
【0019】
位相比較範囲>4πでは、電圧制御発振器への制御電圧を生成するために、第1の対のチャージ・ポンプが使用される。この制御電圧の振幅は、+Vmaxであり、この振幅は、位相差が2πである場合、制御電圧に等しい。さらに、第2の対のチャージ・ポンプは、位相差が2πである場合前記制御電圧の振幅に対応する定電圧を生成するが、この定電圧は+Vmaxでもある。位相比較範囲<−4πでは、電圧制御発振器への第1の制御電圧を生成するために第1の対のチャージ・ポンプが使用される。上記制御電圧の振幅は位相差が−2πである場合の制御電圧に等しい。さらに、第2の対のチャージ・ポンプは第2の制御電圧を生成し、この第2の制御電圧の振幅は位相差が−2πである場合の前記第1の制御電圧の振幅に対応する。
【0020】
図3(c)は、本発明の代替実施例による位相検出器の動作範囲を示す。位相比較範囲[0,+2π]では、第1の対のチャージ・ポンプは電圧制御発振器への第1の制御電圧を生成する。この制御電圧(0〜+Vmax)は基準信号と比較対象信号間の位相差(0〜2π)に比例する。位相比較範囲[0,−2π]では、第1の対のチャージ・ポンプは電圧制御発振器への第1の制御電圧を生成する。この制御電圧(0〜−Vmax)は基準信号と比較対象信号間の位相差(0〜−2π)に比例する。
【0021】
さらに、位相比較範囲が>2πおよび<−2πでは、電圧制御発振器への第2の一定度合いの制御電圧をさらに生成するために第2の対のチャージ・ポンプが使用される。位相差が+2π(−2π)である場合、第2の制御電圧の振幅は前記第1の制御電圧+Vmax(−Vmax)の振幅に対応する。
【0022】
図4は、本発明による方法のフローチャートを示す。本方法は、入力信号間、すなわち基準信号と比較対象信号間の位相差を監視するものである。検出された位相差に応じて、チャージ・ポンプへの制御信号が生成される。上記制御信号はチャージ・ポンプから得られる電荷(チャージ)の振幅と方向とを制御する。制御信号UPは、チャージ・ポンプ装置800(図10を参照しながら、参照番号800〜835で示す)のチャージ・ポンプ804を制御する。上記チャージ・ポンプは電流パルスIUPを生成し、該電流パルスIUPは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UUPへ変換される。制御信号DOWNは、チャージ・ポンプ装置800のチャージ・ポンプ805を制御する。上記チャージ・ポンプは電流パルスIDOWNを生成し、該電流パルスIDOWNは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UDOWNへ変換される。制御信号ORUPは、チャージ・ポンプ装置800のチャージ・ポンプ804を制御する。上記チャージ・ポンプは電流パルスIORUPを生成し、該電流パルスIORUPは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UORUPへ変換される。制御信号DOWNは、チャージ・ポンプ装置800のチャージ・ポンプ805を制御する。上記チャージ・ポンプは電流パルスIORDOWNを生成し、該電流パルスIORDOWNは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UORDOWNへ変換される。制御信号EXTUPはチャージ・ポンプ装置800のチャージ・ポンプ806を制御する。該チャージ・ポンプは電流パルスIEXTUPを生成し、該電流パルスIEXTUPは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UEXTUPへ変換される。制御信号EXTDOWNは、チャージ・ポンプ装置800のチャージ・ポンプ807を制御する。上記チャージ・ポンプは制御電圧IEXTDOWNを生成し、該制御電圧IEXTDOWNは、例えば、ループ・フィルタ内でさらに制御電圧UEXTDOWNへ変換される。
【0023】
以下、位相検出器により生成される制御信号UP、DOWN、EXTUP、EXTDOWN、ORUPおよびORDOWNを参照しながら、本発明の方法について説明する。
【0024】
基準信号は基準発振器により生成される信号であり、この信号の位相と、フィードバックされて分周器により分周される電圧制御発振器信号のような比較対象信号の位相と、が比較される。基準パルスすなわちREFパルスが、比較対象パルスすなわちVCOパルスよりも前に位相検出器に着信したとき、UP制御信号が生成される。同様に、VCOパルスがREFパルスよりも前に位相検出器に着信したとき、DOWN制御信号が生成される。
【0025】
以下のステップ(ステップ401〜409)では、位相差が位相比較範囲0〜2π内にある場合、REFパルスが第1に受信され、次いで、VCOパルスが第2に受信される状況について説明する。
【0026】
ステップ401で、位相検出器は、パルスすなわちREFパルスまたはVCOパルスの中の1つを受信する。受信パルスがREFパルスであった場合、処理はステップ402へ進み、そこでUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。オンでない場合、ステップ403へ進み、そこでDOWN制御信号がオンかどうかがチェックされる。DOWN制御信号がオンでない場合、ステップ404へ進み、そこでEXTDOWN制御信号がオンであるかかどうかがチェックされる。EXTDOWN制御信号がオンでない場合、ステップ405へ進み、そこでUP制御信号がオンされ、その後ステップ401へ進む。
【0027】
ステップ401で次のパルスが受信される。このパルスは今度は比較対象のVCOパルスとなるので、ステップ406へ進み、このステップでDOWN制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。DOWN制御信号がオンでない場合、ステップ407へ進み、UP制御信号がオンであるかどうかのチェックが行われる。この場合、UP制御信号がすでにオンであるので、ステップ408へ進み、そこでDOWN制御信号がオンにされる。その後、ステップ409へ進み、そこでUP制御信号とDOWN制御信号の双方がオフにされる。同様に、比較対象のVCOパルスが第1に受信され、REFパルスが第2に受信される状況で、位相差が位相比較範囲0と−2πの範囲内にあるとき、ステップ401、406、407、410、411およびステップ401、402、403、412、413が実行される。
【0028】
以下に、位相差が位相比較範囲2π〜4π内にある場合、少なくとも2つのREFパルスが第1に受信され、次いで、比較対象のVCOパルスが受信される状況を説明する。第1のREFパルスの受信時に、UP制御信号がオンされたとき、ステップ401〜405が実行される。次のREFパルスの受信時に、ステップ401と402を通って、ステップ414へ処理は進み、そこでEXTUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。次いで、前記例示のケースではオンでないので、ステップ415へ進み、そこでEXTUP制御信号がオンにされる。REFとVCO信号間の位相差が2πである場合、EXTUP制御信号は、制御電圧UUPに対応する定電圧UEXTUPを生成する。ステップ401でのVCOパルスの受信時に、処理は、DOWN制御信号がオンであるかどうかをチェックするためにステップ406へ進む。この場合、オンではないので、ステップ407へ進み、そこでUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。この例の場合、UP制御信号とEXTUP制御信号の双方がオンであるため、ステップ408でDOWN制御信号がオンにされる。次いでステップ409でUP制御信号とDOWN制御信号とはオフにされ、ステップ401へ進む。
【0029】
同様に、比較対象の2つのVCOパルスと1つのREFパルスとが受信され、位相差が前記位相比較範囲−2πと−4π内にある状況では、ステップ401、406、407、410、411が第1のVCOパルスの受信と共に実行される。ステップ401、406、417、416は、第2のVCOパルスの受信と共に実行される。
【0030】
以下は、少なくとも3つのREFパルスが第1に受信され、次いで、比較対象のVCOパルスが受信され、基準信号と比較対象信号間の位相差が4πより大きい状況についての説明である。第1の基準パルスの受信時にUP制御信号がオンにされる(参照番号405)。第2のREFパルスの受信時にEXTUP制御信号がオンにされる(参照番号415)。第3のまたはそれ以上のREFパルスが位相検出器内で受信された場合、ORUP制御信号がオンにされる(参照番号401、402、414、418、419)。ORUP制御信号はUP制御信号に置き換わる。なぜなら、双方のパルスが、チャージ・ポンプ装置800内のORゲート802に入力されるからである。したがって、チャージ・ポンプの出力で位相差が4πを上回るので、電圧UORUP(+Vmax)とUEXTUP(+Vmax)の和を持つ制御電圧+2Vmaxが生じる。
【0031】
以下は、位相差が2π未満の場合に第1のパルスと第2のパルスが受信される状況についての説明である。第1の受信パルスは比較対象のVCOパルスであり、第2のパルスはREFパルスである。ステップ401で、パルスの中のどのパルスが第1に受信されたかがチェックされる。受信パルスが比較対象のVCOパルスであるため、ステップ406へ進み、そこでDOWN制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。オンでない場合、ステップ407へ進み、そこでUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。UP制御信号がオンでない場合ステップ410へ進み、そこでEXTUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。EXTUP制御信号がオンでない場合ステップ411へ進み、そこでDOWN制御信号がオンにされる。ステップ401で、REFパルスである第2のパルスが受信され、処理はステップ402へ進み、そこでUP制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。UP制御信号がオンでない場合、処理はステップ403へ進み、DOWN制御信号がオンであるかどうかがチェックされる。この場合、DOWN制御信号はオンであるため、ステップ412へ進み、そこでUP制御信号がオンにされる。その後、ステップ413へ進み、そこでUP制御信号とDOWN制御信号の双方がオフにされる。
【0032】
図5は本発明の周波数シンセサイザのブロック図を示す。この周波数シンセサイザは好適には分数N周波数シンセサイザである。装置500は出力信号生成用の電圧制御発振器(VCO)501を具備する。前記出力信号は分周器506へフィードバックされ、この分周器506は整数や分数などの適切な数で信号を分周する。この分周器の動作は制御手段507により制御される。分周された信号は図7〜図9に示す位相検出器700により受信され、位相検出器700は分周されたフィードバック信号の位相を、基準発振器(Ref.Osc)502から受信した基準信号の位相と比較する。また、制御手段509によって制御される分周器508により、基準発振器からの出力信号を分周することも可能である。位相検出器からの制御信号は、図10に示されるチャージ・ポンプ装置800に印加され、このチャージ・ポンプ装置800で電流パルスが生成される。この電流パルスの振幅は検出された位相差に対応する。この電流パルスは、ループ・フィルタ505内で制御電圧に変換される。このループ・フィルタ505から、制御電圧によって電圧制御発振器の動作周波数を制御する電圧制御発振器へ、制御電圧がさらに供給される。ループ・フィルタ505の機能は、位相検出器700の出力信号から交流成分をフィルタして取り除き、電圧制御発振器501を制御する純粋な直流電圧を供給することである。
【0033】
基準発振器502は安定した周波数基準を供給し、位相検出器700はこの周波数基準信号の位相を、VCOから受信したフィードバック信号の位相と比較し、チャージ・ポンプ装置800とループ・フィルタ505とによって、VCOへの制御電圧を生成する。この制御電圧は上記位相差に比例する。この制御電圧によって、位相検出器に着信する信号の位相差が減少する方向へ、VCOはその動作周波数を変化させる。
【0034】
上記位相差が検出されたとき、位相検出器700はチャージ・ポンプ装置800へ信号を送信する。チャージ・ポンプ装置800は受信信号に応答して電流パルスiを生成し、この電流パルスの持続時間は比較対象信号の立上がり時間開始時刻間の時間と同じである。この電流パルスの極性は、上記信号のうちのどの信号が他の信号よりも先に来るかに依存して正になったり負になったりする。例えば、基準信号が時点tに対してVCO信号の先(または後)に来る場合、位相検出器は正(または負)の電流パルスをチャージ・ポンプへ送る。標準的チャージ・ポンプはQ=+i*t(またはQ=-i*t)を受け取り、正(または負)の制御電圧+Vd(または−Vd)を生成し、分周器506の出力周波数が基準周波数と同じになっている限り、上方へ(または下方へ)VCOの周波数を制御する。
【0035】
図6は本発明による通信装置のブロック図を示す。通信装置600は、情報を供給するための、図6に示すような出力手段611と入力手段613とを具備する。これらの手段は、例えばディスプレイやスピーカーなどをさらに具備し、これらの手段によってユーザは、装置を通じて視覚と聴覚に訴える形で情報の受信を行ったり、通信装置600でデータの入力を行ったりすることが可能となる。上記通信装置は、該通信装置および受信プロダクト・コードの一時的格納用などのメモリ616の動作を実行するプロセッサ612と、情報の受信手段614、615とを具備し、さらに、ブルートゥース通信などのような短距離無線通信用の、あるいは、GSMやGPRS移動通信ネットワークのような移動通信ネットワークとの通信用の、1またはそれ以上の送受信装置614と1またはそれ以上のアンテナ615とをさらに具備することも可能である。さらに、上記通信装置は、通信装置600のサービスや動作を実行するための1またはそれ以上のアプリケーション617を具備することも可能である。
【0036】
さらに、通信装置600は、送受信装置614への出力信号を生成するための電圧制御発振器(VCO601)を具備する。基準発振器(RefO)602は、制御手段609により制御される分周器608によって分周が可能な基準信号を生成する。上記通信装置は、図7〜図9に示す位相検出器(PFD)700を具備する。位相検出器(PFD)700は、前記出力信号と前記基準信号間の位相差を比較する。この位相差は電圧パルスとして検出される。この電圧パルスは、図10に示すチャージ・ポンプ装置800内で受信される。さらにチャージ・ポンプ装置800は電圧パルスを定電流パルスへ変換する。前記定電流パルスはループ・フィルタ605内でフィルタされる。ループ・フィルタ605は、さらに定電流パルスの電荷(チャージ)を電圧制御発振器601の制御電圧へ変換する。通信装置600はまた、VCOからのフィードバック信号の周波数を分周し、さらに、位相検出器700へ該周波数を転送するための分周器606、および、前記分周を実行するための周波数制御装置607も具備する。
【0037】
図7〜9は、本発明の一実施例による位相検出器700を示す。入力PRCLK(参照番号701)は基準発振器から着信する基準信号を受信し、入力PVCLK(参照番号702)はVCOからのフィードバック信号を受信する。上記基準信号と前記フィードバック信号の双方は、好適には、パルス形の信号であることが望ましい。入力701と702の後に、短い遅延用素子(参照番号703と704)が存在する。これらの遅延素子の目的は、ある状況で、基準パルスがUPまたはDOWN出力(参照番号730、731)にて生成されることを防止することである。ここで処理は範囲[−2π,2π]へ復帰する。双方の出力で等しい遅延が生じるため、これらの遅延が通常の動作に影響を与えることはない。
【0038】
上記遅延の後に、第1のDフリップ・フロップ(参照番号705と706)が後続する。パルスが第1のDフリップ・フロップのクロック入力端子に着信すると、第1のDフリップ・フロップの出力(UP、参照番号730/DOWN、参照番号731)はアップ(up)する。なぜなら、第1のDフリップ・フロップのデータ入力Dは常に論理1の状態であるからである。UP信号とDOWN信号の双方がアップ(up)であるとき、これらのフリップ・フロップ間のNANDゲート707の出力はゼロへ落ちる。
【0039】
NANDゲート707の後に2つの遅延セル(参照番号708、709)が後続する。これらの遅延セルは、位相検出器およびチャージ・ポンプの各出力パルス用の最小幅を規定する遅延を出力する。この遅延セルの後に、2つのANDゲート(参照番号710、711)が後続する。これらのゲートは[−2π,2π]の範囲への復帰と関連づけられる。この復帰が行われない場合、上記2つのANDゲートのB入力はアップし、それによって、上記2つのANDゲートのA入力により上記2つのANDゲートの出力Zの状態が直接規定される。言い換えれば、遅延セル(参照番号708、709)からのゼロパルスがこれらのANDゲート(参照番号710、711)に着信したとき、このゼロパルスはゲートの中をそのまま通過して、Dフリップ・フロップ705と706とをリセットする。
【0040】
第1のDフリップ・フロップ705と706の出力は、後続するDフリップ・フロップ (参照番号714、715)のデータ入力に、ORゲート(参照番号712、713)を介して接続される。これらの後続するフリップ・フロップのクロック信号は、先行するフリップ・フロップ705と706のソースと同じソースから着信する。[−2π,2π]の範囲では、これらのフリップ・フロップ(705、706、714、715)の出力はゼロになっているため、先行するフリップ・フロップ705、706の状態はORゲート(参照番号712、713)の中をそのまま通過する。
【0041】
パルスがフリップ・フロップ714、715のクロック入力に着信し、先行するフリップ・フロップ705、706の出力(UP/DOWN)がアップしたとき、それは、一方の入力にパルスが着信せずに、2つのパルスが連続して1つの入力に着信したことを意味する。次いで、これらの後続するフリップ・フロップの出力(EXTUP/EXTDOWN)は、アップする。今度は、これらのフリップ・フロップに先行するORゲート712、713のA入力がアップし、それによって、フリップ・フロップ714、715のデータ入力はずっとアップ状態のままとなる。これは、[2π,4π]の範囲で、リセットに起因して入力パルスが着信したとき、先行するフリップ・フロップの出力が通常ダウンしているという理由に因るものである。ORゲート712、713がないと、後続するフリップ・フロップ714、715の出力はゼロへ戻ることになり、これは望むところではない。
【0042】
第2のフリップ・フロップ(714、715)の後、第3のフリップ・フロップ(参照番号716、717)がある。これらの第3のフリップ・フロップは、第2のフリップ・フロップと同じ方法で動作する。これらの第3のフリップ・フロップは、4πを超えているかどうかの検出を行う。第1のフリップ・フロップ705(706)および第2のフリップ・フロップ714(715)の出力がアップし、かつ、クロック・パルスが着信した場合に、その4π超が生じる。上記第3のフリップ・フロップの前にあるANDゲート(718、719)は前のフリップ・フロップがアップした状況を認識し、第2のフリップ・フロップの場合と同じ目的のために、ORゲート(720、721)を必要とする。上記ANDゲートとORゲートとによって、出力パルス734、735(ORUP/ORDOWN)は別個にリセットされるまでアップしたままとなる。
【0043】
上記セルの残りはリセットと関連づけられる。この回路では、2πの任意の倍数以下に戻った場合、通常の範囲[−2π,2π]への復帰が行われる。言い換えれば、2πを上回り、かつ、例えばEXTUPがアップしていれば、VCOパルスがREFパルスに先行して着信した場合、通常の範囲への復帰が行われる。4π、6πまたは8πなどを上回った場合にも、これは適用される。これは、基準パルスの方向が変わるときはいつでも、2πの倍数未満(または−2πの倍数以上)で復帰が行われることを意味する。この回路による解決法では、通常の範囲[−2π,2π]への復帰が行われる。
【0044】
EXT出力732、733(EXTUP/EXTDOWN)がアップで、対応する基準出力730、731(UP/DOWN)がダウンで、かつ、クロック・パルスが反対入力に着信した場合に、基準パルスの方向の変化が検出される。言い換えれば、EXTUPがアップで、UPがダウンで、かつ、パルスがVCO入力端子に着信した場合に、基準パルスの方向が変化したことになる。第2のフリップ・フロップに後続するANDゲート(722、723)は、先行するフリップ・フロップが上記の状態にあるかどうかを検出する。リセットされたフリップ・フロップ(724、725)のクロック入力は、先行するフリップ・フロップ(705、706および714、715)の出力とは反対側の出力と接続される。フリップ・フロップ724と745の出力は、拡張された動作のリセットパルスである。まず、これらのフリップ・フロップ724と745の出力は、正しい極性を得るために、インバータ726と727とによって反転される。次いで、これらのパルスは第2(714、715)および第3(716、717)のフリップ・フロップのリセットに印加され、次いで、上述のANDゲート(710、711)を通じて反対側の第1のフリップ・フロップ(705、706)に印加される。この反対側の第1のフリップ・フロップのリセットを行う必要がある。なぜなら、上記着信したパルスによりリセット処理が行われたからである。すなわち、上記着信したパルスにより反対側分岐から定電流が引き抜かれたので、もはや基準電流が必要とされないからである。
【0045】
上記回路はさらにもう1組の遅延セル(728、729)を具備する。その場合、上記パルスは、インバータ(726、727)を通じて、最後にリセットされたフリップ・フロップから着信してさらに通過し、これらのリセットされたフリップ・フロップはリセットされる。リセットされたフリップ・フロップをリセットするのに十分な長さのリセット・パルスとなるように、遅延を行う必要がある。
【0046】
図10は、本発明によるチャージ・ポンプ装置800を示す。チャージ・ポンプ装置は、位相検出器700の対応する出力730、731、732、733、734、735から、電流パルスを受信するための入力830、831、832、833、834、835を具備する。入力830と834は、ORゲート802の入力AおよびBを制御し、そのゲートの出力Zはチャージ・ポンプ804を制御する。入力832はチャージ・ポンプ806を制御し、入力833はチャージ・ポンプ807を制御する。入力831と835は、ORゲート803の入力AおよびBを制御し、そのゲートの出力Zはチャージ・ポンプ805を制御する。
【0047】
比較対象信号間の位相差が0〜2πであるとき、チャージ・ポンプ804と805は制御電圧VOUTを生成する。チャージ・ポンプ804は、入力830または834の信号に応じて、出力VOUT801に正の制御電圧を生成する。チャージ・ポンプ805は、入力831または835の信号に応じて、出力VOUT801に負の制御電圧を生成する。チャージ・ポンプ806は、入力832の信号に応じて出力VOUT801に正の制御電圧を生成する。チャージ・ポンプ807は、入力833の信号に応じて、出力VOUT801に負の制御電圧を生成する。
【0048】
本明細書で例を挙げて本発明の実現と実施例について説明した。本発明が上述の実施例の細部に限定されるものではないこと、および、本発明が、本発明の特徴から逸脱することなく様々な方法で実現可能であることは当業者には明らかである。上記記載の実施例は、限定的なものではなく、例示的なものと考えるべきである。本発明の実現および適用は、特許請求の範囲による限定のみを受けるものである。したがって、請求項に定義される本発明の様々な実現上の代替例、並びに、均等な実現例も本発明の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来技術のシグマ・デルタ型分数Nシンセサイザのブロック図、(b)はサイクル・スリップが生じない場合の周波数設定を示す図、(c)は1つのサイクル・スリップが生じた場合の周波数設定を示す図である。
【図2】(a)は単純化した方法による従来技術の位相検出器を示す図、(b)は入力パルスの位相差から形成される位相検出器により生成された出力パルスを示す図である。
【図3】(a)は従来技術の位相検出器の動作範囲を示す図、(b)および(c)は本発明の位相検出器の動作範囲を示す図である。
【図4】本発明の方法のフローチャートである。
【図5】本発明の周波数シンセサイザのブロック図である。
【図6】本発明の通信装置のブロック図である。
【図7】本発明の位相検出器のブロック図(その1)である。
【図8】本発明の位相検出器のブロック図(その2)である。
【図9】本発明の位相検出器のブロック図(その3)である。
【図10】本発明のチャージ・ポンプのブロック図である。
【符号の説明】
500…装置
501…電圧制御発振器(VCO)
502…基準発振器
505…ループ・フィルタ
506,508…分周器
507,509…周波数制御手段
600…通信装置
601…電圧制御発振器(VCO)
602…基準発振器
605…ループ・フィルタ
606,608…分周器
607…周波数制御装置
609…周波数制御手段
611…出力手段
612…プロセッサ
613…入力手段
614…送受信手段
615…アンテナ
616…メモリ
700…位相検出器(PFD)
705,706…第1のDフリップ・フロップ
707…NANDゲート
708,709,728,729…遅延セル
710,710,718,719,722,723…ANDゲート
712,713,720,721…ORゲート
714,715…第2のDフリップ・フロップ
716,717…第3のフリップ・フロップ
726,727…インバータ
727…インバータ
800…チャージ・ポンプ装置
802,803…ORゲート
804〜807…チャージ・ポンプ
Claims (4)
- 基準発振器、位相差探知器、電荷ポンプ、フィルタ、電圧制御発振器(VCO)及び分周器を有する位相ロック・ループ(phase−locked loop)によって構成される周波数シンセサイザにおいて信号設定時間(settling time)を低減する方法であって、
該フィルタがキャパシタを備え、該電荷ポンプが、前記キャパシタを充電するために1つの主電流源と1つの追加的電流源、及び、前記キャパシタを放電するためにもう1つの別の主電流源と別の追加的電流源を備え、
前記基準発振器の出力信号が第1の信号であり、前記分周器の出力信号が第2の信号であるか、または、前記基準発振器の出力信号が第2の信号であり、前記分周器の出力信号が第1の信号であり、
前記第1の信号および第2の信号がパルス列であり、パルス列の各パルスがアクティブエッジを有し、
前記方法が、
前記第1の信号および第2の信号のアクティブエッジが交互に生起し、前記第1の信号および第2の信号の位相差が0ないし2πの範囲にあるときに、前記第1の信号および第2の信号のアクティブエッジの時刻の間の時間、主電流源を前記フィルタに接続して、それにより、前記キャパシタのチャージと電圧制御発振器の制御電圧を変化させるステップと、
前記第2の信号内のアクティブエッジが間に入らずに、2つの連続するアクティブエッジが前記第1の信号内に生起するときに、前記信号設定時間(settling time)を低減すべく電圧制御発振器の制御電圧の変化を加速するために、追加的電流源を主電流源に加えて前記フィルタに接続するステップと、を含み、
前記信号設定時間をさらに低減するために、
前記第2の信号中のアクティブエッジが間に入らない前記第1の信号中の前記2つの連続するアクティブエッジの後に、アクティブエッジが前記第2の信号内に生起するとただちに、前記主電流源を前記フィルタから切断し、前記追加的電流源の前記フィルタへの接続を維持するステップと、
該ステップの後で、前記第1の信号中のアクティブエッジが間に入らずに、別のアクティブエッジが前記第2の信号中に生起するとただちに、前記追加的電流源もまた前記フィルタから切断するステップと、
前記第2の信号中のアクティブエッジが間に入らずに、前記2つの連続するアクティブエッジの後に、少なくとも1つの続くアクティブエッジがさらに前記第1の信号中に生起する場合に、前記第2の信号中にアクティブエッジが生起しても、前記主電流源の前記フィルタへの前記接続を確保するステップと、
該ステップの後で、前記第1の信号中のアクティブエッジが間に入らずに、別のアクティブエッジが前記第2の信号中に生起するとただちに、前記追加的電流源を前記フィルタから切断し、前記主電流源の前記フィルタへの前記接続の確保をキャンセルするステップと、を含むことを特徴とする方法。 - 前記主電流源及び/又は前記追加的電流源が前記フィルタに接続されているときに、前記電圧制御発振器の制御電圧がリニアに増加し、
前記別の主電流源及び/又は前記別の追加的電流源が前記フィルタに接続されているときに、前記電圧制御発振器の制御電圧がリニアに減少すること、を特徴とする請求項1に記載の方法。 - 基準発振器(502、508)と、
位相差探知器(700)、電荷ポンプ(800)、フィルタ(505)、電圧制御発振器(VCO)(501)及び分周器(506)による位相ロック・ループと、
を備える、周波数ホップを実行するための周波数シンセサイザ(500)であって、
該フィルタがキャパシタ(206)を備え、
該電荷ポンプが、前記キャパシタを充電するために1つの主電流源(804)と1つの追加的電流源(806)を備え、前記キャパシタを放電するためにもう1つの別の主電流源(805)と別の追加的電流源(807)を備え、
前記基準発振器の出力信号(PRCLK)が第1の信号であり、前記分周器の出力信号(PVCLK)が第2の信号であるか、または前記基準発振器の出力信号が第2の信号であり、前記分周器の出力信号が第1の信号であり、前記第1の信号および第2の信号がパルス列であり、パルス列の各パルスがアクティブエッジを有し、
前記位相差探知器(700)が、
前記第1の信号および第2の信号のアクティブエッジが交互に生起するときには、前記第1の信号および第2の信号のアクティブエッジの時刻の間の時間、主電流源を前記フィルタに接続する第1のフリップフロップ(705,706)と、
前記第2の信号内のアクティブエッジが間に入らずに、2つの連続するアクティブエッジが前記第1の信号内に生起するときに、前記主電流源に加えて、追加的電流源を前記フィルタに接続する第2のフリップフロップ(714,706)と、を備え、
前記周波数シンセサイザの信号設定時間を減少するために、前記位相差探知器(700)が、
前記第2の信号中のアクティブエッジが間に入らない前記第1の信号中の前記2つの連続するアクティブエッジの後に、アクティブエッジが前記第2の信号内に生起し、前記主電流源が切断されているときに、前記追加的電流源の前記フィルタへの接続を維持するゲート(712、713)と、
前記第2の信号中のアクティブエッジが間に入らずに、前記2つの連続するアクティブエッジの後に、少なくとも1つの続くアクティブエッジがさらに前記第1の信号中に生起する場合に、前記第2の信号中にアクティブエッジが生起しても、前記主電流源の前記フィルタへの前記接続を確保する第3のフリップフロップ(716、717)と、
該第3のフリップフロップが動作した後で、前記第1の信号中のアクティブエッジが間に入らずに、別のアクティブエッジが前記第2の信号中に、生起するとただちに、前記追加的電流源を前記フィルタから切断し、前記主電流源の前記フィルタへの前記接続の確保をキャンセルするリセットフリップフロップ(714、715)と、をさらに備える、
ことを特徴とする周波数シンセサイザ。 - 請求項3に記載の周波数シンセサイザを備える、無線通信装置(600)。
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