JP4405249B2 - 歯ブラシの整列方法 - Google Patents

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本発明は歯ブラシの整列方法に関し、例えば歯ブラシ製造の最終工程である包装工程において歯ブラシを1本ずつ個装する際などに刷毛部の向きを指定の向きに揃えるための歯ブラシの整列方法に関するものである。
従来、この種の整列方法としては、本出願人が提案した特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の整列方法は、ホッパー下流側の出口部に歯ブラシの柄部形状と相似な形状をした間隙部を形成し、ホッパー内に投入した多数本の歯ブラシを揺動板によって撹拌しながら前記間隙部に供給することにより、間隙部の形状と一致する向きになった歯ブラシを1本ずつ通過させて下流側へ送り出すようにしたものである。
特開昭54−126362号公報(全頁、全図)
上記従来の整列方法の場合、間隙部の形状は歯ブラシの柄部形状と相似形にする必要があった。そのため、歯ブラシ製造に際しては、製造する歯ブラシの柄部に応じた形状の間隙部材を多数用意しておき、製造する歯ブラシが変わる度に装置の間隙部材を取り替えねばならず、汎用性の点で問題があった。また、間隙部材の取り替えにも多大の時間と労力を要し、しかもその間は製造ラインを止めなければならず、製造効率の点からも改良の余地があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、歯ブラシの柄部形状に影響を受けることなしに歯ブラシの向きを自動的に一定の方向に揃えることができる歯ブラシの整列方法を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る歯ブラシの整列方法は、歯ブラシ首部の柄部寄り位置に上方または下方のいずれか一方の側から接する第1のガイドバーと、歯ブラシ首部のヘッド部寄り位置に前記第1のガイドバーとは反対の側から接し、かつ、歯ブラシと向き合う側の面の上方位置に歯ブラシ側に向かう傾斜面を備えた第2のガイドバーとを用い、該2本のガイドバーによって水平状態におかれた歯ブラシの首部をその上下から挟持して持ち上げることにより、歯ブラシを水平状態から垂直状態に吊り下げ、該水平状態から垂直状態への移動時に歯ブラシの刷毛部またはヘッド部側面を前記第2のガイドバーの傾斜面に接しながら滑落させることにより、歯ブラシの刷毛部が自動的に第1のガイドバーの方を向くようにしたものである。
請求項2に係る歯ブラシの整列方法は、頭尾の向きを揃えて投入した複数本の歯ブラシを歯ブラシ送り方向に沿って略平行に並ぶように小分けする小分け工程と、該小分け工程で小分けされた複数本の歯ブラシをお互いが重なり合わないように1本1本分離して一列横隊に整列するならし工程と、該ならし工程で一列横隊に整列された複数本の歯ブラシを刷毛部の向きがすべて同じ向きとなるようにその姿勢を矯正する姿勢矯正工程とからなり、前記姿勢矯正工程は、歯ブラシ首部の柄部寄り位置に上方または下方のいずれか一方の側から接する第1のガイドバーと、歯ブラシ首部のヘッド部寄り位置に前記第1のガイドバーとは反対の側から接し、かつ、歯ブラシと向き合う側の面の上方位置に歯ブラシ側に向かう傾斜面を備えた第2のガイドバーとを用い、該2本のガイドバーによって前記ならし工程において一列横隊に整列された各歯ブラシの首部をその上下から教示して持ち上げることにより、各歯ブラシを水平状態から垂直状態に吊り下げ、該水平状態から垂直状態への位置移動時に各歯ブラシの刷毛部またはヘッド部側面を前記第2のガイドバーの傾斜面に接しながら滑落させることにより、各歯ブラシの刷毛部が自動的に第1のガイドバーの方を向くようにしたものである。
請求項3に係る歯ブラシの整列方法は、前記請求項2の整列方法において、前記小分け工程を、受渡ホッパー内に複数本の歯ブラシを頭尾の向きを揃えて投入した後、歯ブラシ送り方向に沿って平行に配置した1枚または複数枚の仕切板をホッパー底面部からホッパー内に向けて突出させることにより、ホッパー内を歯ブラシ送り方向に沿って平行な複数の小さなブロックに分割し、該分割したブロックによって前記投入した複数本の歯ブラシを小分けすることにより、各歯ブラシが歯ブラシ送り方向に沿って略平行に並ぶようにしたことを特徴とするものである。
請求項4に係る歯ブラシの整列方法は、前記請求項2または3の整列方法において、前記ならし工程は、前記小分け工程で歯ブラシ送り方向に沿って略平行に整列された複数本の歯ブラシをならし板上に載置し、該載置状態でならし板を上下方向に振動し、該振動によって各歯ブラシの柄部をならし板上に形成した凹部にはまり込ませることにより、複数本の歯ブラシをならし板上で1本ずつ分離して一列横隊に並べるようにしたことを特徴とするものである。
請求項1に係る歯ブラシの整列方法によれば、第1のガイドバーと第2のガイドバーの2本のガイドバーを用いることにより、歯ブラシの柄部形状にまったく影響を受けることなしに、歯ブラシの向きを自動的に一定の方向に揃えることができる。このため、従来方法のように製造する歯ブラシの柄部に応じた形状の間隙部材を多数用意し、製造する歯ブラシが変わる度に装置の間隙部材を取り替えねばならないというようなこともなくすことができる。また、製造する歯ブラシが変わっても部品や部材を取り替える必要がないので、製造する歯ブラシが変わっても製造ラインを長期にわたって止める必要がなくなり、歯ブラシの製造効率も向上することができる。
また、請求項2に係る歯ブラシの整列方法によれば、複数本の歯ブラシの向きを同時に一定の方向に揃えることができる。このため、前記請求項1に係る歯ブラシの整列方法の効果に加え、実際の製造ラインに採用した場合には、その製造効率をさらに向上することができる。
また、請求項3に係る歯ブラシの整列方法によれば、受渡ホッパー内を仕切板によって小ブロックに分割し、この分割したブロックによって複数本の歯ブラシを小分けすることにより、各歯ブラシを歯ブラシ送り方向に沿って略平行に並ぶようにしたので、次段のならし工程において複数本の歯ブラシをより確実に一列横隊に並べ変えることができ、最終段である姿勢矯正工程における歯ブラシの姿勢矯正をより確実に行なうことができる。
また、請求項4に係る歯ブラシの整列方法によれば、ならし板を上下振動させることによって、複数本の歯ブラシをならし板上において確実に一列横隊に並べ変えることができ、最終段である姿勢勢矯正工程における歯ブラシの姿勢矯正をさらに確実に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明方法を適用して構成した歯ブラシ整列装置の一実施の形態を示す。この実施の形態に係る歯ブラシ整列装置は、全体を大きく分けて、小分け機構1と、ならし機構2と、姿勢矯正機構3の3つの部分から構成されている。
小分け機構1は、投入された複数本(例えば10〜15本程度)の歯ブラシを歯ブラシ送り方向Xに沿って略平行に小分けして並べ、次のならし機構2で一列横隊に並べやすくするための機構であって、整列対象とする複数本の歯ブラシを投入するための受渡ホッパー101と、該受渡ホッパー101の前面と後面に位置して上下方向および前後方向移動自在に設置された一対の閉鎖板102,103と、受渡ホッパー101の底面部に位置して歯ブラシ送り方向Xに沿って平行に設けられた上下方向昇降自在な3枚の仕切板104a、104b、104cと、これら仕切板を昇降制御する昇降装置105とから構成されている。
前記3枚の仕切板104a、104b、104cは、図2(a)〜(c)に示すように、受渡ホッパー101内に複数本の歯ブラシ4を投入した後、所定の順番で、あるいは三者を同時に、ホッパー内に向けて突出させることにより、受渡ホッパー101内を歯ブラシ送り方向Xに沿った4つの小ブロックに分割し、この細長い小ブロックへの分割によって受渡ホッパー101内に投入された複数本の歯ブラシ4が歯ブラシ送り方向Xに沿って略平行に並ぶようにしたものである。
ならし機構2は、前記小分け機構1によって略平行に並べられた複数本の歯ブラシ4をお互いが重なり合わないように1本1本分離して一列横隊に並べ替え、次の姿勢矯正機構3へ供給するための機構であって、前方側に配置された一対のならし板201a,201bと、後方側に配置された一対のならし板202a,202bと、これらならし板を上下方向に振動制御する振動装置203とから構成されている。
前方側のならし板201a,201bと、後方側のならし板202a,202bは、図3(c)に示すように、歯ブラシ4の柄部401が丁度これらの間にまたがって載る程度の間隔をおいて、歯ブラシ送り方向Xと直交する向きに配置されている。また、これら4枚のならし板の上縁部には、歯ブラシ4の柄部401がはまり込む大きさからなる凹部204a,204bと205a,205bが前後の位置を揃えて所要個形成されている
この前後4枚のならし板は、前方側のならし板201aと後方側のならし板202aが一緒になって上下動するとともに、前方側のならし板201bと後方側のならし板202bが一緒になって上下動するように関連づけられており、振動装置203によって、ならし板201aと202aが上昇するとき、ならし板201bと202bが下降し、ならし板202aと202aが下降するとき、ならし板201bと202bが上昇するように、お互いの間に180°の位相差をもって上下動するように振動制御される。
姿勢矯正機構3は、前記ならし機構2によって一列横隊に整列された複数本の歯ブラシ4をその刷毛部404の向きがすべて同じ方向に揃うように姿勢矯正するための機構であって、歯ブラシ送り方向Xと直交する向きに配置された2本のガイドバー301,302と、これら2本のガイドバーの位置を自在に移動制御するガイドバー位置制御装置303とから構成されている。
図示例の場合、第1のガイドバー301は断面円形の棒状体から構成され、また、第2のガイドバー302は、歯ブラシ4と向き合う側の面の上方位置に歯ブラシ側に向かう傾斜面302aを備えた断面略台形状の棒状体から構成されている。そして、この2本のガイドバーは、ガイドバー位置制御装置303の位置制御の下、図4および図5に示すように、第1のガイドバー301を歯ブラシ4の上側から首部402の柄部寄り位置に接触させ、また、第2のガイドバー302を歯ブラシ4の下側から首部402のヘッド部寄り位置に接触させることにより、歯ブラシ4の首部402を上下から挟持し、さらにこの挟持状態で、図5中に二点鎖線で示すように、2本のガイドバーを上方へ移動させることにより、歯ブラシ4を水平状態から垂直状態に吊り下げるように位置制御されるものである。
次に、図2〜図9を参照しながら、上記歯ブラシ整列装置の歯ブラシ整列動作について詳述する。
(1)小分け工程
まず、図2(a)に示すように、所定本数(例えば10〜15本程度)の歯ブラシ4を、刷毛部404が先頭側となるように、その頭尾を揃えて受渡ホッパー101内に投入する。このホッパー101内への歯ブラシ4の投入は、自動供給装置によって自動的に行なってもよいし、作業員によって人手で行なってもよい。
なお、前記歯ブラシ4の投入時には、前方側の閉鎖板102を下降して受渡ホッパー101の前方側を閉じておき、投入される歯ブラシ4がホッパー101内から前方側へ飛び出すことがないようにするとともに、歯ブラシの投入終了時点で後方側の閉鎖板103も閉じ、次に述べる仕切板104a〜104cによる歯ブラシ4の小分け処理時に歯ブラシがホッパー内から飛び出すことがないようにすることが望ましい。
複数本の歯ブラシ4が受渡ホッパー101内に投入されたら、図2(b)に示すように、ホッパー底面部に設けられた3枚の仕切板104a〜104cのうち、まず最初に真ん中の仕切板104bを昇降装置105によって上昇せしめ、受渡ホッパー101内に向けて突出させる。この仕切板104bの突出によって、ホッパー内は2つの小ブロックに分割され、投入された複数本の歯ブラシ4は左右に2分割される。
次いで、図2(c)に示すように、左右の仕切板104a,104cを上昇せしめ、ホッパー内に向けて突出させる。この左右の仕切板104a,104cの突出によって、ホッパー内はさらに小さく4つのブロックに分割され、真ん中の仕切板104bによって2分割されていた複数本の歯ブラシ4はさらに2つに分割され、4分割される。
このように、仕切板104a〜104cによって受渡ホッパー101内を4つの小ブロックに分割すると、投入時に斜め向きになっていた歯ブラシもその向きを規制され、図2(c)に示すように、各歯ブラシ4はそれぞれのブロック内においてその向きを歯ブラシ送り方向Xに沿って略平行に揃えられる。
なお、この小分け処理においては、複数本の歯ブラシ4が歯ブラシ送り方向Xと略平行な向きに並ぶことが保証されるだけであり、各歯ブラシが1本ずつ完全に分離されて平行に並ぶことまでは保証されない。したがって、図2(c)に示すように、歯ブラシの数が多い場合には、歯ブラシの上に他の歯ブラシが載った状態で略平行に並ぶこともある。
上記のようにして、複数本の歯ブラシの小分け処理が終了したら、仕切板104a〜104cを下降してホッパー底面部から引っ込め、前方側の閉鎖板102を引き上げてホッパー前面側を開いた後、前方側の閉鎖板102と後方側の閉鎖板103を駆動して前方側へ向けて押し出す。これによって、歯ブラシ送り方向Xに沿って略平行に整列された複数本の歯ブラシ4は次段のならし機構2へと送り込まれる。
(2)ならし工程
複数本の歯ブラシ4がならし機構2に送り込まれると、送り込まれてきた各歯ブラシ4は、その柄部401が所定の間隔を置いて配置された前後4枚のならし板201a,201b,202a,202b上に掛け渡して載せられた状態となる。
そして、複数本の歯ブラシ4が前後のならし板上に掛け渡して載せられたら、振動装置203を駆動開始し、図3(a)(b)に示すように、一方の組のならし板201a,202aが上昇するとき、他方の組のならし板201b,202bが下降し、他方の組のならし板201b,202bが上昇するとき、一方の組のならし板201a,202aが下降するように、180°(逆相)の位相差を与えながら所定の速度で各ならし板を上下振動する。
上記180°の位相差を与えた上下振動によって、各歯ブラシ4はならし板の上で転がりながら、その柄部401が前後のならし板の各凹部204a,204bと205a,205b内にそれぞれ自然にはまり込んで行き、最終的に、図3(c)に示すように、各歯ブラシ4は1本1本が分離された状態で各凹部内にはまり込み、ならし板上で一列横隊に整列される。
なお、このならし処理においては、複数本の歯ブラシ4が1本1本分離された状態で一列横隊に整列されることが保証されるだけであり、各歯ブラシ4の刷毛部404がすべて同じ向きに揃うことまでは保証されない。すなわち、一般的に、刷毛部404の重さのために刷毛部404が下向きとなった姿勢で凹部内にはまり込むことが多いが、すべての歯ブラシが下向きの姿勢ではまり込むとは限らず、各歯ブラシ4は、図3(c)に示すように、その刷毛部404が下向きになったり、上向きになったり、あるいは横向きなど、任意の方向を向いた状態で一列横隊に整列される。
(3)姿勢矯正工程
前記ならし機構において各歯ブラシ4が一列横隊に整列されたら、姿勢矯正機構3のガイドバー位置制御装置303が駆動開始され、第1のガイドバー301と第2のガイドバー302を図4および図5に示すような位置状態、すなわち、第1のガイドバー301は歯ブラシ4の上側から首部402の柄部寄り位置に接し、また、第2のガイドバー302は歯ブラシ4の下側から首部402のヘッド部寄り位置に接するように移動制御し、各歯ブラシ4の首部402を2本のガイドバーによって上下から挟持する。
次いで、各歯ブラシ4の首部402を2本のガイドバーによって挟持した状態で、ガイドバー301,302を図5中の実線の位置から二点鎖線の位置まで位置移動して引き上げ、各歯ブラシ4を垂直状態に吊り下げる。
この水平状態から垂直状態への位置移動の過程において、各歯ブラシ4は、自重による落下力と、その時の姿勢に応じて第2のガイドバー302の傾斜面302aから与えられる回転力との作用によりその向きを変えられ、図6に示すように、すべての歯ブラシ4の刷毛部404が第1のガイドバー301の側を向くようにその姿勢を矯正される。以下、この姿勢矯正について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、歯ブラシ4の刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向いている場合における姿勢矯正の模式説明図である。このように刷毛部404が最初から第1のガイドバー301の方を向いている場合には、水平状態から垂直状態への位置移動に伴って、歯ブラシ4が7(a)(b)中の矢印イのように落下していっても、歯ブラシ4のヘッド部403や刷毛部404は第2のガイドバー302の傾斜面302aとは接触しない。このため、歯ブラシ4はそのままの姿勢を保って落下していき、図7(c)に示すように、刷毛部404の下端部が第1のガイドバー301に接した時点で宙づり状態に吊り下げられる。
図8は、歯ブラシ4の刷毛部404が第1のガイドバー301に対して横向きになっている場合における姿勢矯正の模式説明図である。このように刷毛部404が第1のガイドバー301に対して横向きになっている場合、水平状態から垂直状態への位置移動に伴って、歯ブラシ4が図8(a)(b)中の矢印イのように落下していくと、落下の途中で外側へ張り出したヘッド部403の側面が第2のガイドバー302の傾斜面302aに接した状態となる。
通常、ヘッド部403の断面形状は、辺部や角部に湾曲やアールを付けられた全体に丸みを帯びた長方形断面とされている。このため、ヘッド部403の側面が傾斜面302aに接しながら滑り落ちていくと、図8(b)に示すように、ヘッド部403にはその丸みのために回転力Mが発生する。したがって、歯ブラシ4は、この回転力Mによって柄部401の長軸周りに回転しながら落下していき、図8(c)に示すように、第1のガイドバー301に接する位置まで落下した時点で刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向き、歯ブラシ4は刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向いた状態で吊り下げられる。
図9は、歯ブラシ4の刷毛部404が第1のガイドバー301と反対側を向いている場合における姿勢矯正の模式説明図である。このように刷毛部404が第1のガイドバー301と反対側を向いている場合、水平状態から垂直状態への位置移動に伴って、歯ブラシ4が図9(a)中の矢印イのように落下していくと、刷毛部404の先端部が第2のガイドバー302の傾斜面302aに接しながら落下していく。
刷毛部404は、ナイロンなどの合成樹製の用毛からなり、柔らかくて弾性を有している。したがって、傾斜面302aと接した部分はその弾性によってたわんでへこむが、このへこみの状態はその時の歯ブラシの姿勢に応じて接触部の左右で異なったものとなり、完全に左右対称となることはない。このため、落下する歯ブラシ4には、図9(a)に示すように、へこみの小さい側から大きい側に向かう回転力Mが作用し、歯ブラシ4は柄部401の長軸周りに回転しながら落下していき、図9(b)に示すように、90°回転した時点で第1のガイドバー301に対して横向きとなる。
そして、刷毛部404がガイドバー301に対して横向きになると、前述した図8(b)と同じ状態となり、ヘッド部403の側面が傾斜面302aに接することによって発生する回転力Mによってさらに回転しながら落下していき、図9(c)に示すように、第1のガイドバー301に接する位置まで落下した時点で刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向き、歯ブラシ4は刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向いた状態で吊り下げられる。
上記のようにして、ならし機構において一列横隊に整列された歯ブラシ4は、姿勢矯正機構3において、水平状態から垂直状態に位置移動される間に、すべての歯ブラシ4の刷毛部404が第1のガイドバー301の方を向いた状態にその向きを変えられ、姿勢矯正される(図6参照)。
そして、各歯ブラシ4は、この刷毛部404の向きを一定方向に揃えられた状態のまま、図示を略した搬送装置によって後段のブリスター包装機などへ搬送され、1本ずつブリスター包装される。
なお、上記実施の形態では、歯ブラシ首部に対して第1のガイドバー301が上方から接するとともに、第2のガイドバー302が下方から接するようにしたが、これとは逆に、第1のガイドバー301が下方から接するとともに、第2のガイドバー302が上方から接するようにしてもよいものである。
また、上記実施の形態では、第2のガイドバー302として、直線的な傾斜面302aを備えた断面略台形状のガイドバーを用いたが、この第2のガイドバー302の断面形状はこれに限られるものではなく、歯ブラシ4の刷毛部404やヘッド部403が接触しながら滑落可能な状態の傾斜面を備えていれがよい。このような断面形状の例としては、例えば、図10(a)に示すように、その半径rが刷毛部404の毛丈hと同程度もしくはそれ以上の円形断面のもの、図10(b)(c)に示すように、中心部までの厚さDが刷毛部404の毛丈hと同程度もしくはそれ以上の楕円形断面や小判型断面のものなどを挙げることができる。
さらに、前記実施の形態では、第1のガイドバー301として、円形断面からなるガイドバーを用いたが、この第1のガイドバーの断面形状もこれに限られるものではなく、第2のガイドバー302と共働して歯ブラシ4の首部を吊り下げ可能な断面形状であればよく、楕円形断面、小判形断面、四角形断面、多角形断面など、種々の断面形状を採用できるものである。
本発明方法を適用して構成した歯ブラシ整列装置の一実施の形態の一部切断斜視図である。 小分け機構による歯ブラシの小分け処理の説明図であって、(a)は複数本の歯ブラシが受渡ホッパー内に投入された状態を示す略示平面図、(b)は真ん中の仕切板が上昇された状態を示す略示平面図、(c)はすべての仕切板が上昇された状態を示す略示平面図である。 ならし機構による歯ブラシのならし処理の説明図であって(a)はならし処理中の歯ブラシをヘッド部側から見た模式説明図、(b)はならし処理終了後の歯ブラシをヘッド部側から見た模式説明図、(c)はならし処理終了後の歯ブラシを上方側から見た模式説明図である。 ならし処理された各歯ブラシの首部を第1のガイドバーと第2のガイドバーで上下から挟んだ状態を示す略示平面図である。 第1のガイドバーと第2のガイドバーによる歯ブラシの水平状態から垂直状態への位置移動の説明図である。 水平状態から垂直状態へその位置を移動された歯ブラシの状態を示す図である。 刷毛部が第1のガイドバーの方を向いている場合における姿勢矯正の模式説明図である。 刷毛部が第1のガイドバーに対して横向きになっている場合における姿勢矯正の模式説明図である。 刷毛部が第1のガイドバーと反対側を向いている場合における姿勢矯正の模式説明図である。 第2のガイドバーの断面形状の他例を示すもので、(a)は円形断面の例を示す図、(b)は楕円形断面の例を示す図、(c)は小判形断面の例を示す図である。
符号の説明
1 小分け機構
2 ならし機構
3 姿勢矯正機構
4 歯ブラシ
101 受渡ホッパー
102、103 閉鎖板
104a〜104c 仕切板
105 昇降装置
201a,201b 前方側のならし板
202a,202b 後方側のならし板
203 振動装置
204a,204b 凹部
205a,205b 凹部
301 第1のガイドバー
302 第2のガイドバー
302a 傾斜面
303 ガイドバー位置制御装置
401 柄部
402 首部
403 ヘッド部
404 刷毛部

Claims (4)

  1. 歯ブラシ首部の柄部寄り位置に上方または下方のいずれか一方の側から接する第1のガイドバーと、歯ブラシ首部のヘッド部寄り位置に前記第1のガイドバーとは反対の側から接し、かつ、歯ブラシと向き合う側の面の上方位置に歯ブラシ側に向かう傾斜面を備えた第2のガイドバーとを用い、
    該2本のガイドバーによって水平状態におかれた歯ブラシの首部をその上下から挟持して持ち上げることにより、歯ブラシを水平状態から垂直状態に吊り下げ、
    該水平状態から垂直状態への移動時に歯ブラシの刷毛部またはヘッド部側面を前記第2のガイドバーの傾斜面に接しながら滑落させることにより、歯ブラシの刷毛部が自動的に第1のガイドバーの方を向くようにしたことを特徴する歯ブラシの整列方法。
  2. 頭尾の向きを揃えて投入した複数本の歯ブラシを歯ブラシ送り方向に沿って略平行に並ぶように小分けする小分け工程と、
    該小分け工程で小分けされた複数本の歯ブラシをお互いが重なり合わないように1本1本分離して一列横隊に整列するならし工程と、
    該ならし工程で一列横隊に整列された複数本の歯ブラシを刷毛部の向きがすべて同じ向きとなるようにその姿勢を矯正する姿勢矯正工程とからなり、
    前記姿勢矯正工程は、
    歯ブラシ首部の柄部寄り位置に上方または下方のいずれか一方の側から接する第1のガイドバーと、歯ブラシ首部のヘッド部寄り位置に前記第1のガイドバーとは反対の側から接し、かつ、歯ブラシと向き合う側の面の上方位置に歯ブラシ側に向かう傾斜面を備えた第2のガイドバーとを用い、
    該2本のガイドバーによって前記ならし工程において一列横隊に整列された各歯ブラシの首部をその上下から教示して持ち上げることにより、歯ブラシを水平状態から垂直状態に吊り下げ、
    該水平状態から垂直状態への位置移動時に各歯ブラシの刷毛部またはヘッド部側面を前記第2のガイドバーの傾斜面に接しながら滑落させることにより、各歯ブラシの刷毛部が自動的に第1のガイドバーの方を向くようにしたことを特徴する歯ブラシの整列方法。
  3. 請求項2記載の歯ブラシの整列方法において、
    前記小分け工程は、
    受渡ホッパー内に複数本の歯ブラシを頭尾の向きを揃えて投入した後、歯ブラシ送り方向に沿って平行に配置した1枚または複数枚の仕切板をホッパー底面部からホッパー内に向けて突出させることにより、ホッパー内を歯ブラシ送り方向に沿って平行な複数の小さなブロックに分割し、
    該分割したブロックによって前記投入した複数本の歯ブラシを小分けすることにより、各歯ブラシが歯ブラシ送り方向に沿って略平行に並ぶようにしたことを特徴とする歯ブラシの整列方法。
  4. 請求項2または3記載の歯ブラシの整列方法において、
    前記ならし工程は、
    前記小分け工程で歯ブラシ送り方向に沿って略平行に整列された複数本の歯ブラシをならし板上に載置し、
    該載置状態でならし板を上下方向に振動し、該振動によって各歯ブラシの柄部をならし板上に形成した凹部にはまり込ませることにより、複数本の歯ブラシをならし板上で1本ずつ分離して一列横隊に並べるようにしたことを特徴とする歯ブラシの整列方法。
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