JP4404206B2 - 電動式ドアクローザー - Google Patents
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Description
さらに、オイルの粘度が気温に応じて変化するために、季節や冷暖房の状況等によって閉まる速さが変化してしまう等、スピード調節が容易でなく、使用しているうちにオイル漏れを起こしうるという問題もあった。
該主軸と同一軸廻りを回動可能なベアリングギアを有し、該受ドラムと接離自在かつ摩擦係合可能に配設されるベアリングと、
電磁ソレノイドと接続されて、該受ドラムと該ベアリングとを接離自在とするカムと、
該ベアリングギアと噛合して、該主軸と該ベアリングとを一体的に回動させる駆動手段と、
該主軸の回転角度を感知して、該電磁ソレノイドと該駆動手段とを作動させるために、信号を発信する回転角センサーと、
を備え、
扉が開かれると、該回転角センサーから信号の発信を受けて、該電磁ソレノイドと該駆動手段とが作動し、
該受ドラムと該ベアリングとを摩擦係合させ、
該主軸と該ベアリングとを一体的に回動させて、
扉を閉鎖するようにしたことを要旨とする。
そして、扉の閉鎖中のみ、主軸あるいは受ドラムとベアリングとを係合させるため、扉を開ける際には、ドアクローザーが取り付けされていない場合と同じ負荷で、きわめて軽く扉を開けることが可能となる。
また、扉が閉鎖中に、外部から一定以上の負荷が扉にかかると、受ドラムとベアリングとの係合を解除するようにしたため、障害物が挟まっても安全であり、無理に扉を押し引きすることによるドアクローザーや扉枠の破損のおそれがない。
このために、本発明に係るドアクローザーは、主軸と同一軸廻りを回動可能なベアリングと、主軸とベアリングとを一体的に回動させる駆動手段とを備え、扉の開閉状態に応じて、主軸とベアリングとを係合し、あるいはその係合を解除するクラッチ機構とを備えるものである。クラッチ機構としては、摩擦クラッチの他、かみあいクラッチ等の機構を用いることとしてもよい。
駆動手段としては、電動のモータ等を用いるが、ベアリングと係合して、主軸とベアリングとを一体として回動させ、扉を自動的に閉鎖可能なだけの動力を有するものとする。
図1〜図3に示すように、本実施例に係るドアクローザー(1)は、扉(50)上部に取り付け可能な箱状のケース(3)に被包される本体(2)と、一端を扉枠(51)の上辺部(51a)に取り付け可能で、かつ折り畳み自在とされたアーム(55)とから構成される。
アーム(55)は、扉側アーム(56)と枠側アーム(57)とからなり、扉側アーム(55)と枠側アーム(56)のそれぞれ一方の端部(56a)(57a)が、螺子(58)で回動自在に連結される一方で、枠側アーム(57)の他方の端部(57b)は、ブラケット(59)を介して扉枠(51)の上辺部(51a)に螺子(59’)で固定されている。
また、主軸(4)のケース内底面(3a)近傍には、背の低い円柱状の受ドラム(5)が主軸(4)と一体的に形成され、受ドラム(5)近傍のケース内底面(3a)上には回転角センサー(6)が設けられている。回転角センサー(6)は、受ドラム(5)の側面の適宜の位置に設けられる反射板(図示せず)によって、受ドラム(5)及び主軸(4)の回転を感知するようになされている。
また、ベアリング(7)の一部の側周面には、主軸(4)の軸(A)と同心円の外周を備えたベアリングギア(8)が突設形成されている。
さらに、図6に示すように、受ドラム(5)とベアリング(7)とが対向する面であって、コイルばね(10)が当接する面の外周部には、それぞれ摩擦板(11)(12)が設けられており、受ドラム(5)とベアリング(7)とが当接した際に摩擦板(11)(12)の作用によって、主軸(4)、受ドラム(5)、ベアリング(7)、ベアリングギア(8)とが一体となって軸(A)廻りを回動可能になされている。
また、モータ(20)及び上述の回転角センサー(6)に接続されて、制御装置(25)が設けられており、駆動ギア(21)の回動等を制御している。
まず、扉(50)が閉められた状態においては、図4、図6に示すように、カム(15)が作動されることなく、ベアリング(7)と受ドラム(5)とが所定のクリアランスを保って配置される。
この状態から、使用者が扉(50)を押し開く(引き開く)と、主軸(4)が扉側アーム(56)と一体となって、軸(A)廻りを回動する。使用者が扉(50)を押し開く(引き開く)間も、カム(15)は作動せず、従って使用者はドアクローザー(1)から何ら負荷を受けることなく扉(50)の開操作を行うことができるようになっている。
一方で、同じく回転角センサー(6)の感知によって発信される信号を受けて、モータ(20)が駆動するようになされており、駆動ギア(21)、伝達ギア(22)を介して、モータ(20)の駆動力がベアリングギア(8)に伝達され、これによって、主軸(4)、ベアリングギア(8)、ベアリング(7)、受ドラム(5)とが全て一体となって軸(A)廻りを回動して、扉(50)を自動的に閉鎖するものである。
電磁ソレノイド(16)への通電の停止に伴い、カム(15)は元の位置に向って軸(A)に沿って上方に移動するとともに、上方からの押圧力を除去されたベアリング(7)も、コイルばね(10)の付勢力によって、軸(A)方向移動し、ベアリング(7)と受ドラム(5)とが所定のクリアランスを保った最初の状態に戻される。
そして、使用者が扉(50)を押し開く(引き開く)ごとに、上記が繰り返されることとなる。
また、扉(50)の開き角度が大きいときは閉鎖スピードを速く、扉(50)の開き角度が小さいときは閉鎖スピードを遅く、というように扉(50)の開き角度に応じてスピードを段階的に可変とするプログラム設定を行う他、モータ(20)が駆動している間、ケース(3)のランプ(図示せず)を点滅させたり、「お知らせ音」を発する等の機能を付加することとすれば、より好ましい。
係止ピン(41)は、ケース(3)の外部底面から挿脱可能に構成されており、扉(50)を所望の開き角度(全開角度)以上に開けようとすると、図8に示すように、受ドラム(5)と一体となって回動する係合突起(40)と係止ピン(41)とが係合して、受ドラム(5)及び主軸(4)の回動が規制され、扉(50)が設定された全開角度以上に開かないようになされている。
本実施例においては、扉(50)の全開角度が90度または120度の何れかに選択設定可能に構成されている。
使用者が、扉(50)を押し開く(引き開く)と、前実施例と同様に、主軸(4)が扉側アーム(56)と一体となって、軸(A)廻りを回動するが、本実施例では、あらかじめ設定した全開角度まで扉(50)の開き角度が達すると、上記のごとく扉(50)の回動が規制されるとともに、回転角センサー(6)が感知して、電磁ソレノイド(16)が通電され、ベアリング(7)と受ドラム(5)とが摩擦係合されて、扉(50)がその全開角度の位置で一定時間(数秒間)停止を保持するようになされている。
その状態から手動により扉(50)を押し開くと摩擦板(12)が滑り、回転角センサー(6)が感知してモータ(20)が駆動し、前実施例と同様に、扉(50)が自動的に閉鎖されるようになっている。
2 本体
3 ケース
3a ケース内底面
4 主軸
5 受ドラム
6 回転角センサー
7 ベアリング
8 ベアリングギア
10 コイルばね
11、12 摩擦板
15 カム
16 電磁ソレノイド
20 モータ
21 駆動ギア
22 伝達ギア
25 制御装置
28 コード
29 コネクター
30 差込口
31 トランス
35 調節ツマミ
40 係合突起
41 係止ピン
50 扉
51 扉枠
51a 上辺部
55 アーム
56 扉側アーム
56a、56b 端部
57 枠側アーム
57a、57b 端部
58 螺子
59 ブラケット
59’ 螺子
60、61 螺子
A、B、C 軸
Claims (3)
- 扉の開閉と連動して回動し、受ドラムを有する主軸と、
該主軸と同一軸廻りを回動可能なベアリングギアを有し、該受ドラムと接離自在かつ摩擦係合可能に配設されるベアリングと、
電磁ソレノイドと接続されて、該受ドラムと該ベアリングとを接離自在とするカムと、
該ベアリングギアと噛合して、該主軸と該ベアリングとを一体的に回動させる駆動手段と、
該主軸の回転角度を感知して、該電磁ソレノイドと該駆動手段とを作動させるために、信号を発信する回転角センサーと、
を備え、
扉が開かれると、該回転角センサーから信号の発信を受けて、該電磁ソレノイドと該駆動手段とが作動し、
該受ドラムと該ベアリングとを摩擦係合させ、
該主軸と該ベアリングとを一体的に回動させて、
扉を閉鎖するようにした電動式ドアクローザー。 - 扉が所定以上の角度に開かないように、該主軸の回動を規制するストップ手段を備えた請求項1記載の電動式ドアクローザー。
- 扉が閉鎖中に、外部から所定以上の負荷が扉にかかると、該受ドラムと該ベアリングとの係合を解除するようにした請求項1乃至2の何れかに記載の電動式ドアクローザー。
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